- 386 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/20(火) 15:50:43 ID:wfyzi9hO]
- 【料理してみた】
〜333side〜 その男が彼女の隣から立ち去っても俺の心は穏やかではなかった。あからさまに嫉妬だ。 感情に促されるままに駆け足で彼女の前に立ち 「・・・えっと・・・」 言葉に詰まった。 「・・・?」 俺の不振な行動に、彼女は小首を傾げて、まだ腫れの残る目でこちらを見上げる。 「あっ、こ、これ!濡らして来たから」 「う、うん」 取り繕うようにハンカチを差し出すと、彼女は少し戸惑いを見せながらも受け取ってくれた。 俺は彼女の隣に座り、内心胸を撫で下ろした。 あの時、自分は何を言おうとしたのか? あの時、自分は何をしようとしたのか? 俺自身にも分からない。ただ嫉妬心のままに行動していたら、きっと気まずい事に・・・。 と、俺は気付いた。そもそも彼女には、俺に嫉妬されるいわれはないじゃないか。 俺はただの元クラスメート。彼氏でもないくせに・・・。 ・・・そう言えば、彼女には付き合ってる相手はいるのだろうか?
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