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蒼山サグ ロウきゅーぶ!でエロパロ 9本目!



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2012/09/04(火) 22:52:59.44 ID:NedW9x01]
第15回電撃小説大賞<銀賞>受賞作、蒼山サグのロウきゅーぶ!についてあれこれ妄想しちゃうスレです。

少女はスポコン! コーチはロリコン!?
高校入学とともに部長のロリコン疑惑で部活を失った長谷川昴。ただでさえ小学生の話題は
タブーなのに気づけばなぜか小学校女子バスケ部コーチに就任って……!?
小学生の女子だって抱えている悩みは多いのです。
そんな彼女たちに翻弄される、さわやかローリング・スポコメディ!


◆次スレは480kbか970レスを越えたのを確認した人が宣言後に建てましょう
◆ネタバレは公式発売から24時間経ってから

◆前スレ
蒼山サグ ロウきゅーぶ!でエロパロ 8本目!
pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1332865998/

◆関連URL
2chエロパロ板SS保管庫 ⇒ ライトのベルの部屋、3号室
green.ribbon.to/~eroparo/
red.ribbon.to/~eroparo/
※ミラー5で403エラーの為、1,2,3,4,6のいずれかをご利用下さい。

◆関連スレ
【スポコン】ロウきゅーぶ!SSスレ【ロリコン】
engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1314459372/

◆まとめWiki(二人称等の参考にどうぞ)
ttp://www14.atwiki.jp/ro-kyubu/
ttp://www47.atwiki.jp/ro_kyu

◆SS投下に関して
 ○好みの分かれそうなカップリングないしシチュの場合は、投下前に注意書きをお願いします。
(シチュエーション例:陵辱、寝とられ、SM、BL、百合等) 
 ○投下・投下終了の宣言、投下前にシチュ・カプの注意書きを添えることを推奨します。但し、強制ではありません。

◆その他
 ○このスレは荒らし防止の為、sage進行でお願いします。
  メール欄にsageと入れてから書き込んでください。
 ○荒らし、煽りにはスルー対応を。相手した方も荒らしです。
 ○13歳未満の女子を姦淫する、またはさせる場合は、たとえ同意があったとしても強姦罪が適用されます。(刑法177条後段)
  その他各自治体の条例でも高校生以下の青少年に対するわいせつ行為は禁止されていることをご留意頂き
  妄想や創作にとどめられますようお願い致します。

601 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/05(月) 13:01:45.80 ID:2aNpvdKn]
5年生組でカいてる人ならいると思うのだが

602 名前:あは〜ん mailto:あは〜ん [あは〜ん ID:DELETED]
あは〜ん

603 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/05(月) 22:15:02.24 ID:+01MxamL]
つばひーが寝ているにーたんの大きくなってるのを弄ったりとか?

604 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/06(火) 11:35:18.99 ID:1AZ1xgkI]
いいなそれ
ミミちゃんと智花の無邪気なお風呂でのじゃれ合いとか

605 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/06(火) 12:37:45.53 ID:Pwxp8+Md]
他のラノベなら結構鬱な話を考えたりするけど、ロウきゅーぶ!は智花たちが可愛くて鬱な話が考えられない

つばひーなら、成長して竹中を一人の男として意識してしまうのか、つばひーまですばるんのモノになってしまうのか、それが問題だ

606 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/06(火) 17:33:32.24 ID:dPKaMEQO]
つまり寝ているにーたんのを弄ったら昴の方にも興味が出て、拘束した昴に色々するのがいいと

607 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/06(火) 18:33:18.08 ID:4j8IDuXr]
>>605
俺は逆だな。可愛いからこそ逆に鬱なのが興奮するわ。

608 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/06(火) 19:34:39.22 ID:d4CHWUse]
>>605
わかった、竹中がすばるんのものになればいいのだな

609 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/06(火) 20:23:43.66 ID:Uv5c1d5z]
>>608
普通なら突っ込むところだけど、ロウきゅーぶの場合だと色々と笑えないから怖いw



610 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/06(火) 20:32:12.75 ID:Bj9uzaY6]
>>609
すばるんが竹中に突っ込む、か…

611 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/06(火) 20:45:09.03 ID:xPS4RKXm]
一応穴はあるし
中の人は女性だし
問題ないよ……

612 名前:名無しさん@ピンキー [2013/08/06(火) 20:48:30.47 ID:dPKaMEQO]
竹中は葵のものだから…

613 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/06(火) 20:56:34.44 ID:Uv5c1d5z]
>>612
余りもの同士の傷の舐め合いなんですね、わかります!
しかし、アニメ二期のばんりーんのブチ切れてすばるん殴るシーンが何度見ても可笑しいww

614 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/06(火) 21:01:55.98 ID:dPKaMEQO]
そういやアニメではおねショタフラグ立ってなかったな
昴×万里は公式ネタだから…

615 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/06(火) 22:21:07.33 ID:dPKaMEQO]
そういえば紗季にはBLの心得があるんだったな
昴×万里の落書きを見た中学生紗季が腐に目覚めることも有り得ると

616 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/07(水) 02:02:25.59 ID:eTYTUgZG]
紗季がBL好きなら雅美さんはもしや百合好き……?
雅美さんが紗季を毒牙にかける展開あるで

617 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/07(水) 02:48:46.95 ID:pnoFPaSs]
もっかんは生えてる

618 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/07(水) 07:00:20.50 ID:15AApVzW]
もっかんの剃毛プレイとな?

619 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/07(水) 07:38:31.05 ID:Az/vE9R9]
すばるんはえてない



620 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/07(水) 19:38:08.72 ID:glKOVQmx]
>>619
あの年になって生えていないってのは珍しいよな、
竹中ぐらいの年の子でボーボーに生えているとかはよく聞くけど

621 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/07(水) 19:41:21.14 ID:K1u1fxCx]
母親似だから
つまりなゆっちはパイパン

622 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/07(水) 22:02:21.68 ID:Ut/rsY4F]
つばひー達にはえたら
すばるんに自慢しに行きそうだな

623 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/07(水) 22:05:43.06 ID:K1u1fxCx]
まず葵の方に見せるだろ
驚いて気絶した葵を無邪気に犯す双子

624 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/07(水) 22:47:20.94 ID:53OGylZf]
さらっとはえたものが違うものになってないか

625 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/07(水) 22:53:01.82 ID:6nwFD2+8]
>>623-624
ちょっと誰かこの設定使って書いてくれないか?

626 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/08(木) 00:04:21.43 ID:/zpSkOmV]
昴さんはちゃんと生えてます


薄いだけです (カッシャー

627 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/08(木) 10:06:04.15 ID:G2c/CF9p]
盗撮はしてません!

628 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/08(木) 10:45:30.99 ID:b5Hqnlwl]
6年生は全員ボーボーだろうな

629 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/08(木) 11:47:28.20 ID:kOEq4Pym]
愛莉とひなたちゃんは発育いいからぼーぼー



630 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/08(木) 12:41:43.03 ID:bhJyfHer]
真帆は生えたらすばるんに見せに来る。

631 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/08(木) 22:28:19.01 ID:c2jQkbVN]
お〜
おにーちゃんかわいそうだから
みんなちゃんとお手入れしてある
でもあいり凄い

632 名前:以前いた奴 ◆MNuHl1Er8s [2013/08/10(土) 00:15:39.53 ID:wYhHy6go]
アニメ二期でロウきゅーぶ!熱が再びヤバい事になりました。
一期があっていた頃にこのスレに「○○からの始まり」と「凍てつく蕾の憂鬱」を投稿していた者です。
長い事見る専続けていましたが、現在久しぶりにSS書いています。
完成したら、また投稿させてもらいたいと思っています。

今回は挨拶だけ。随分と間が空いてしまったので^^;

633 名前:以前いた奴 ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/10(土) 00:16:55.95 ID:wYhHy6go]
そして久しぶりの書き込みでやらかしてしまった…。
sage忘れマジすみませんorz

634 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/11(日) 16:30:17.81 ID:TEhx2Az+]
どんな作品だったかわすれた

635 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/11(日) 23:55:39.61 ID:G9PK5Z2o]
楽しみに待ってるよー

636 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/12(月) 02:00:53.75 ID:MbFZNbeC]
やっぱり声と動きが入ると、また違った面白さがあるからなぁ
京都の話見て、葵の話とか書いてみたくなったわ

投稿楽しみにしてますわ

637 名前:名無しさん@ピンキー [2013/08/12(月) 10:26:15.42 ID:RFdiGTFd]
寿司屋の子が見たい

638 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/12(月) 12:45:47.23 ID:Tlmjrwct]
100円寿司チェーンに押された寿し藤が潰れて路頭に迷い、学費や生活費のために身体を売らざるを得なくなる雅美さん

639 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/13(火) 19:13:06.75 ID:5OiG8dLO]
なんとなくキャラスレ見てみたが、このスレの方が紳士的だった


ところでアニメは下着姿の葵がエロくて良かったです
勢いで迫ってほしかったなぁ



640 名前:tiru ◆36XtnskbK. mailto:sage [2013/08/14(水) 02:09:44.45 ID:I04B950C]
タイトル:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜
内容:昴と智花の朝練に混ぜてもらおうとした真帆が偶然目撃したのは、ロリコンコーチの悪魔の所業だった!!
ジャンル:純愛

641 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 02:11:14.60 ID:I04B950C]
最近バスケがおもしろくない。
中学にあがって三ヶ月たったあたしはそう思うようになった。
もちろん、今でもバスケット自体は好きだ。
でも、中学の部活が心底つまらなく感じる。
「三沢さん、集中」
先輩の叱責が練習中にうわの空になっていたあたしに向けられる。
本当にこういうところにはめざとい。まじめであることが最大の美点。
真面目至上主義。私語でもしていようものなら鬼気迫る表情で迫ってくる。
「はい、すみません」
我ながららしくない口調だと思う。
昔なら、「は〜い、わかったよ。もう」ぐらい言ってたかもしれない。
でも、それがどんな結果を招くかもいい加減学習した。
基礎体力強化の指示の元、非生産的にはつかねずみのようにぐるぐると
体育館の外周を走りながら、顔だけは集中してますっていうのを全面に張り付け、
扉の隙間からのぞく二面しかないバスケコートに向ける。
そこは、レギュラー候補たちが集まり、あたしたちみたいな基礎練ではなく、
実践練習を行っていた。
「最近バスケがおもしろくない理由。その1」
そこに先輩にまじってあいりーんともっかんが居た。
女子バスの仲間で、あいりーんともっかんだけが壁をまたぎそこにいる。
あの二人は一年のなかでも別格扱いだ。
きっかけは先月行われた、新入生歓迎のための二〜三年VS一年の練習試合。
歓迎といいながらも、生意気な一年に実力の差を見せつけるのが目的
……のはずだった。
でも、今年は勝ちかけてしまった。
「あんときはまだ楽しかったよなー」
経験者が新入生ではあたしたちだけということで、
仲良し五人組でチームを組んで、レギューラーとの対決。
二クォーター終わった時点で三十対二十で優勢。

642 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 02:13:43.37 ID:I04B950C]
表情がひきつる先輩や男バスのコーチにそっくりなカマキリ二号とは裏腹に、
あたしたちは勝利を確信し笑っていた。
そして、このまま勝てば、あたしらがレギュラーかもとか甘いことを考えた。
……でも、三クォーターから状況が一変した。
カマキリ二号のいろんな新人の動きを見るためという指示であいりーんともっかんが下

げられ、
未経験者二人が交代要員としてチームに入れられた。
あとは、もうぼろぼろ。
攻撃面はあたしに二人マークがついて、ボールが回ってこなくなり、
ポイントゲッター不在。
こっちの守備は容赦なく、穴の新入生をひたすら狙われて大量失点。
試合終了後には大差がついてきた。今思い出してもむかむかする。
最後のコーチのまとめも勘に触った。
「おまえら。お疲れ。一年もよくがんばった。
 でもまだまだ二三年と勝負するにははやいな。
 でも、湊と香椎はすごかったぞ。本当は一年はずっと、
 基礎練だけど、おまえらは明日から実践練にはいれ。
 試合でもどんどん使っていくからな」
表向きは一年でも実力があればチャンスが巡ってくるというふうにもとれる。
でも、本当は違う。こうでもしないと先輩のメンツが保てないからそうしただけ。
カマキリ二号の言葉を翻訳すると、
「おまえら勘違いすんじゃねえぞ。
 一年が強いわけでも二三年が弱いわけでもない。
 この二人が特別なんだ。だから一年は調子のんな」
そうでなければ、もっかん達と一緒にあたしらも交代させていたはずだ。
あたしら三人を交代させなかったのは、
あの二人がいないと勝負にならないということを印象づけさせるためにすぎない。
……あーあ、めんどい。もう、辞めようかな

643 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 02:14:43.45 ID:I04B950C]
楽しくない。好きだけど楽しくないって。ちょうむじゅんしてる。
なんかバスケやってんのに、バスケいがいのめんどくさいことがいっぱいだ。
「三沢さん。また、あなた集中力欠いてるわよね? 
 この程度のロードワークもこなせないなんて鍛え方が足りないんじゃない」
さっき注意してきた先輩がまた声をかけてきた。
……さいきんバスケが楽しくない原因その2
本来は、実践練習組だが監視するためにこちらに来ている。
ある意味真面目に職務をこなしていると言える。
でも本当はあたしに突っかかりたいだけだ。
「べつに、このてーどのれんしゅーきつくねえよ。
 しょーがくせいのころのがもっときつかった」
いろいろ苛ついて、自暴自棄になっているのが自分でもわかる。
口調が昔のものに戻っていた。
「っ!! そんな生意気言って! あなた勘違いしてない?」
「なにをだよ?」
「自分がバスケうまいって! 
 あの試合は湊と香椎が居たからいい勝負出来ただけよ。あなたの実力じゃない!」
「そっか? でも、すくなくともあたしのが、せんぱいよりうめえよ」
それが先輩があたしに絡んでくる理由。
この先輩は練習試合で戦ったレギューラーの三年生で実力的にはあたしのが上、
そして、……あたしがレギュラーになれば、その枠からはずれるラインにいる。
目に見えて先輩の怒気が膨らむ。
「あんな、ぼろぼろに負けといてよくもそんなこと言えるわね」
ヒステリックにかなきり声をあげる。その怒気があたしにも感染してくる。
「かてるわけねーだろ! あしでまといふたりもかかえて」
あたしもついに叫んだ。
かけらほどあった先輩への敬意って奴も星の彼方にぶっとんでる。
「そんないいわけしないでよ! 私のほうがうまいわ」
「だったら、いまから1たい1でやろうぜ。はっきりするだろ」

644 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 02:15:38.45 ID:I04B950C]
「……それは」
「できないよな。だって、やったらあたしがかつから」
先輩は黙りこんで、目をそらした。胸が少しだけすっとする。
しかし、その十秒後にはやっちまったと頭を抱えた。
あたしの後ろには、練習試合で一緒に戦った一年の仲間が居て涙ぐんでる。
そいつはいい奴で、ずっとあの試合のことを気にしていた。
ああ、最低だ。あとでフォローしないと。……ほんとこんなのばかりだ。

練習が終わり、いつもの三人で近くのハンバーガーショップに向かう。
ひなと、紗季と、あたし。いつの間にか、三人になっていた。
なにせレギュラー組はレギュラー組で集まって行動することが多く、
もっかんとあいりーんがなかなかこれない。
あの二人とはクラスも違うし、練習でも接点がなくなり、放課後もろくに会えない。
……さいきんバスケがつまんなり理由その3
「真帆、今日のあれは何?」
「やっぱり紗希も聞いてたか」
「そりゃ、あんなけ派手にやればね」
「だってしょうがねえだろ。あんなにからまれたら、
あたしだってかんにんぶくろがばくはつするよ」
「……爆発じゃなくて、切れるね。でも、あれは言い過ぎよ。
先輩に対しても、みぃちゃんに対しても」
「わかってるよ。気を付けます。さいきんおもしろくねえな」
 紗希は相変わらず小言が多い。今は反省会じゃなくて、楽しいお茶会なのに。
「おー、ひな、少しは真帆の気持ちもわかるよ。ひなも最近おもしろくない」
「なっ、ひなもわかるだろ。あたしのきもち」
「うん、たのしくない。おにいちゃんがいないし、みんなばらばら」
ひなの一言で場の空気が一際重くなった。
誰もが思っていて、それでも口にしなかったことだ。
「さいごに、すばるんにあったのいつだっけ?」
「確か、先々週の日曜日ね。みんなでグリーンコート行った日」

645 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 02:16:27.83 ID:I04B950C]
「そっか、次に会えるのは再来週か、
ちょっとまえまでふつかにいっぺんはあえたのにな」
中学に入ってからすばるんに会えなくなった。
すばるんのバスケクラブが復活してからは、当然すばるんにも練習がある。
それも月〜土の夜遅くまで。さすがのすばるんも鬼コーチにしごかれて、
唯一の休みの日曜は完璧にダウンしているそうだ。
それでも、一ヶ月に一度はあたしたちと無理を押して会ってくれている。
それがあるから今でもバスケを続けられているかもしんない。
「ひな、いいこと考えた。おにいちゃんの学校のマネージャーになる。
そうしたら、毎日お兄ちゃんに会える」
「おっ、ひな、それちょーめいあんじゃん」
「こら、ひなに真帆、何が名案よ。
 マネージャーやってってもバスケはうまくならないわよ。
 長谷川さんが来てくれていたのだって、私たちを強くするためよ。
 長谷川さんに練習やめて会いに行って弱くなったら本末転倒じゃない」
至極まっとうなつっこみを入れる紗希。でも、ひなは若干首を傾げる。
「ねえ、紗希。ほんとにそう?」
「当たり前じゃない」
「ひなはね。女バスが大好きだったよ。
 みんないて、おにいちゃんがいる女バスが大好き。
 バスケも大好きだけど、みんなとおにいちゃんのほうがずっと好き。
 紗希はちがうの? 
 みんなといることや、おにいちゃんよりバスケのほうが好き?」
その一言があたしの胸に染みる。
それは当たり前のこと。当たり前すぎて意識していなかったこと。
「そっ、それは、……そんなこと比べられるわけないじゃない。
 それに、どちらかを選ぶものでもないじゃない」
「でも、紗希。ひな、さっきも言ったけど。
 いまのバスケ部、みんなばらばら、おにいちゃんいない」

646 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 02:17:34.35 ID:I04B950C]
「ああ、もう、この話は止めましょう。これ以上この話しても暗くなるだけだわ。 今

は我慢のときよ。練習に集中して強くなって、レギュラーになれば、
 またみんな元通りよ。今年は無理でも来年は全国優勝目指しましょう」
「それなんだけどな、紗希。強くなるどころか、あたしらよわくなってないか?」
漠然と抱えている不安を口にする。
「そんなことあるわけないじゃない」
「そんなことあるよ。
 だって、きょうだってあたしらボールまともにさわってないじゃん。
 基礎練だって未経験者がついてこれる温いレベルだし、
 小学校の頃の貯金ががんがん減ってる。
 うちの二三年へぼだから、来年はレギュラーになれるさ、
 でも、あたしらがこんなことやってる間に、硯谷とだって、ほかの学校とだって、 

どんどん差がついてるんだ」
「そんなこと……私だってわかってるわよ。はい、今日はもう、御開き。
 真帆は真帆らしく、脳天気に笑ってなさいよ。こっちの気までおかしくなるわ」
口調は冗談めかして、でも表情は本気で紗希は言った。
経験則が告げている。紗希がこんなふうにいうときは素直に聞いたほうがいい。
「わりい、紗希。こんなちょー後ろ向きなの、なんかあたしらしくなかった」
「いいわよ今日は。でも、明日から気をつけなさい。
 ねえ、真帆知ってる? 女の友情が壊れる原因」
「んなのいろいろあるだろ。時間とか距離とか、お金とか」
紗希はたまに難しいことを言う。
「そうね。いろいろあるけど、トップ2が断トツなの。
 それに比べたらほかのはおまけ……というより誤差ね」
「わっかんねぇ。食べ物の恨みとか?」
紗希があたしのケーキ食ったら絶対に許さねえし。
「ほんとにわかんない? 今の真帆だったら絶対わかると思うけど」
「ああ、もう降参降参。あたしの負けでいいから教えてよ。
 気になって眠れないじゃん」

647 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 02:18:14.74 ID:I04B950C]
「答えは男と、嫉妬よ。どんな人だってこの二つが絡むと冷静じゃいられない。
 もちろん私だってね。忠告はしたわよ」
紗希の小言でその日は解散した。
あたしのもやもやは大きくなるばかりだ。

早朝六時。
いつもより早くはじめた日課の朝練も佳境に入っていた。
部の練習がダメなら。それ以外で強くなるしかない。
それがあたしのだした結論だった。
「199、200!」
ずっと朝と夜にやってるシュート練習200回、それに最近は5kmづつのランニング。
でも、それだけでは足りない。どうしても実戦に近い練習が欲しい。
そこで一石二鳥の作戦を思いついた。
「きししっ、すばるん、驚くだろうな」
今まで禁じ手にしていた、もっかんと昴んがやっている朝練への参加。
そこに行けばすばるん分を補給できるし、強くもなれる。
すばるんの家に向かう車のなかに乗り込みながらあたしはほくそ笑んでいた。

「ここでいいよ。七時半くらいに迎えに来てね」
すばるんのうちから500mくらいのところでおろしてもらう。この車は目立つ。
今日はまず偵察から。
どんな練習をしているか見とかないと。
あたしは忍び足ですばるんの家まで歩く。ここに来るのは久しぶりだ。
なぜか、すばるんの家に近づくごとに心臓が高鳴る。
すばるんの家の前につくとボールの弾む音が聞こえた。こっそりと塀に張り付く。覗く

のにはちょうどいい隙間があった。
「きしし、やっぱり偵察にはこいつがつきものでしょ」
塀に録画用のカメラを設置する。
あたしの読んでいる漫画とかでは強豪校の練習風景をビデオにとって、
練習メニューを盗んだり、相手の弱点を見破ったりしていた。

648 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 07:34:12.92 ID:I04B950C]
今回については、ただの雰囲気づくりに過ぎないけど。
「でっ、どれどれ、熱心にやってるかな」
すべての準備が完了したあたしは、塀の隙間から二人の練習風景を覗き込む、そしてあ

たしは後悔した。
「なんだよ。これ」
ちょうど、すばるんともっかんが1on1をしていた。
もっかんのオフェンス。ボールを受け取ったもっかんが、
なんの予備動作もなしに、一気に最高速に加速。
そのスピードのまま、慣性を無視したかのような鮮やかなクロスオーバーで切り返し突

破をはかる。
しかし、それにすばるんは当然のように反応する。
もっかんも負けてはいない。スピンで強引に体をつっこむ。
突破まではできないまでも、すばるんを後退させることに成功。
その一歩引かせた距離を確認するやいなや、そのスペースを活かしてのジャンプシュート。
「とりゃ」
しかし、ボールが最高点に到達する直前にすばるんの手によってたたき落とされた。
「昴さん。さすがです」
「いや、智花今のはさすがにまずかった。
 あと智花の身長が10cm高かったら決まってたな」
すばるんの言っていることはお世辞じゃなかった。
本気であと少しで勝てそうだった。
動きの一つ一つがあたしのしってるもっかんより鋭く、速く、力強くなっていた。
一緒に練習する? バカかあたしは。
今のあたしが参加したところでただの実力が違いすぎてじゃまにしかならない。
なんで? いつからここまでの差が付いた? 部活の練習メニューの差? バスケへの
熱意の差? 
それとも今やってるすばるんとの朝練の成果?
「ははっ、全部だ」

649 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 07:35:22.75 ID:I04B950C]
そう、全部。些細なことの積み重ねでここまでの差がついた。
あたしは引き返そうと背を向ける。しかし、迎えの車が来るまで時間があることを思い

出した。
帰ることもできず、かと言ってここから出ることもできずに、
じっと二人の練習風景を見つめていた。
やっぱり参加しようとも思ったが、
邪魔になるのは嫌だし、なによりすばるんにもっかんと比べられるのが嫌だった。
昔よりもずっと成長したもっかんと、足踏みしているあたし。
すばるんに、バスケさぼってるって思われちゃうかもしれない。
そんなのは絶対嫌だ。
なんで、こうなることを家を出る前に気付かなかったんだろ。

「はい、智花。おつかれさま。今日はここまで」
「おつかれさまです。昴さん。
 毎日へとへとになってるのに朝の練習続けてくださってありがとうございます」
「いや、いいよ。智花と一緒にやってると疲れなんて逆にふっとぶしね。
 それに、俺が強くなるためにも絶対に必要なことだから」
「そう言ってもらえると嬉しいです。私も、この時間が大好きです」
頬を赤くしながら、もっかんは上目使いにすばるんを見つめる。
昔からよくある風景。なのになぜだろう? 心がちくちくする。
「それじゃ、シャワー浴びようか。いつも通り、智花先にはいっちゃって」
「あのっ、昴さん!」
「なんだい?」
「シャワーの前に、いつものご褒美。頂いていいですか?」
……ご褒美? 何それ。はじめて聞いた。すごく嫌な予感がする。
「しょうがないな智花は」
そう言うとすばるんは、もっかんの頬に軽く右手を添えて、
少ししゃがんで目線を合わせる。そしてゆっくりと顔を近づけキスをした。
うそっ!



650 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 07:36:26.42 ID:I04B950C]
思わず声が出そうになった。これじゃまるで恋人じゃないか。
「えっ、ありがとうございます。昴さん」
「智花は、ほんとに甘えん坊だな」
「仕方ないじゃないですか! せっかく恋人になったのに朝しか会えなくて。
 昴さんの練習が終わるのいつも、私の門限よりも後出し……」
「ごめんね智花。俺も、もっと智花と一緒に居たいんだけど。
 でも、バスケも大事で」
「わかってますよ。昴さん。
 だから、朝の二人きりの時間は思いっきり甘えさせてください」
そう言いながらもっかんはしゃがみこんだままのすばるんの首の後ろに手を伸ばし、
ぎゅっと抱きついた。
『ちょっ、もっかん、なにやってんの』
内心で絶叫しながらあたしの目はその行動にくぎ付けになった。
見たくない。ここから逃げたい。そんなことことが頭をぐるぐる回っているのに、あた

しは目がそらせない。
なぜか、涙まだ溢れてくる。わけがわかんない。
「なあ、智花。その悪いんだけど、俺我慢できないわ。部屋まで待てない」
「えっ、その昴さん、まさか、」
「そう、そのまさか。だって、今日は母さんが珍しくいない日で
 部屋に戻ってするつもりで、昨日から臨戦態勢だったんだ。智花もそうだろ?」
「ふぇ、その、……そうですけど」
「それなのに、智花に可愛いことされたら我慢なんてできないじゃないか!」
「でも、汗、一杯かいちゃってるし」
抱きついたままだったもっかんはすばるんから離れ、
右手を振り拒絶のポーズをとる。
そんなもっかんにたいしてすばるんは、首に顔を近づけペロリと舐めた。
「美味しいよ智花」
「ふぇぇぇぇぇぇ!」

651 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 07:38:09.16 ID:I04B950C]
もっかんは真っ赤な顔で絶叫しながらパニくって逃げようとする。
しかし、すばるんはもっかんを追いかけ後ろから抱きとめる。
「智花、つ、か、ま、え、た♪」
「えっ、昴さん、離して。見られちゃいますよ」
「大丈夫だって。まだ七時まえだし誰も家の前通らないって、
 智花がおおごえ出さなければ大丈夫だって」
「その、昴さん」
「なんだい智花?」
すばるんはあたしが見たことがないような優しい顔でもっかんを見つめる。
「私、自信ないです。昴さん。上手だから、きっと大きな声だしちゃいます」
すばるんの目が怪しく光る。もっかんを捕まえていた手を一つは上着の中から胸を愛撫

。そしてもう一つはすぱっつの中に入れ、もそもそと動かす。
服の上からでもわかるいやらしい手つきにあたしは生唾を飲み込んだ。
「智花。我慢できなくなったら言ってね。キスして口を塞ぐから」
「えっ、その昴さん、やめてくれないんですか?」
「うん、無理」
その一言をさかいにすばるんの手の動きがはげしくなる。
「ひゃぅ、そこダメです」
「そこってどこ? 言ってごらん」
「ふぇぇ、昴さん、どうしてこういうときは、
 口調がおじさんっぽくなるんですか!?」
「様式美だよ。基礎がしっかりしてないと応用がいきないんだ。
 さぁ、智花、言ってごらん?」
「そっ、その、浅いところが、すごく、きます」
「そうだよね。智花はいつもそこが一番うれしそうになるよね」
すばるんは下種な笑みを浮かべながら、ひたすらそこばかりを責めるようになる。
もっかんは必死に歯を食いしばってガクガクしながら、されるがままになってる。上着

は完璧に捲れて、スパッツもパンツもほとんどずれ落ちている。
「しゅっ、しゅばるさん、もうむりれす。おおごえれちゃいましゅ」
目をとろんとさせながら、
最後の気力を振り絞ってもっかんはすばるんに言葉を伝える。
すばるんが、うしろから襲いかかっている体制のまま、
もっかんの顔の横に自分の顔を近づけると、
もっかんはすばるんのほうを向き、お互いに舌を伸ばして、ディープキスをする。
もちろんすばるんの手は休まずに動き続ける。
「んんんんっ、んむ」
そして三十秒後にはふたりの口の間からくぐもった音が聞こえた。
そして、もっかんの体から全身の力が抜けてぐったりと弛緩する。
遠目には失神しているようにすら見える。
すばるんは愛撫をやめて、もっかんをお姫様抱っこすると、
縁側までもっかんを運びそこに下ろす。
すばるんが手を放すとまるで死体のようにもっかんがうごかなくなった。
そして、とうとう自分のあれを取り出した
息を荒くしながら、ぴくりとも動かないもっかんの大事なところにそれを押し当てて、

……一気に中に入れた。
「っう」
一瞬だけもっかんが反応したけど、それからはまた動かなくなった。
すばるんはもっかんの腰に手をまわして、はげしく腰を上下する。
もっかんはぐったりしたまま、ほとんどなんの反応もしめせない。
じゅぷじゅぷじゅぷ。ぱんぱんぱん。そんな音があたしのところまで聞こえる。
「智花。最高だよ。最初はあんなにきつかったのに。いっぱいしたおかげで、今じゃ俺

専用にあつらえたようにぴったりだ」
まるでもっかんの体をおもちゃのように、ただむさぼっているように見える。
自分の欲望のためだけに、なんの気遣いもなく、好き勝手に蹂躪する。

652 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 07:39:18.59 ID:I04B950C]
あたしの知っているすばるんはこんなことしない。
もっかんが可愛そうに思える。こんな扱いひどいとも。
でも、ちがう。そんな表面的なことじゃなくて、もっともっと深いところで
あたしは感じていた。
「うらやましいな、もっかん」
一瞬たりとも目が離せない。なんであたしは、あそこじゃなくてここにいるんだろ? 
こかんがじんわりする。太ももに何かが垂れている。気持ち悪い。気持ち悪い。
「智花。いいよね? なかでいいよね。
 だって、まだ生理きてないよね。ねぇ、智花!」
当然返事はない。
でもすばるんは、最後まで自分勝手に腰を動かして、
「ああっ、いくよ、いくよ。智花。俺のスクープショット」
思う存分射精した。
「智花。最高だったよ。ほら、起きて」
すばるんは智花のほほをやさしく、ぺちぺちと何度もたたく。それを繰り返すうちに
もっかんが目をさまし、のっそりと状態を起こす。
「ふぇ、……昴さん。ごめんなさい。またっ、私気絶しちゃってました」
「そうだね」
「ごめんなさい。今日こそ最後まで一緒にしたかったのに」
「いいよ。気にしなくて。それよりきれいにして」
「はい、昴さん」
そう言うなりもっかんはすばるんのアレを口にくわえて、頭を前後に動かす。
何度かそれを繰り返すと頭をそれから遠ざけ。笑顔を浮かべた。
「昴さん、どうですか? 綺麗になりましたか」
「ああ、最高だよ智花」
理解できない。あたしは本気でそう思った。
あんなことさせられて笑ってるもっかんも。
そして、……まだうらやましいと思ってる自分も、なにもかも。
頭の悪い、少女マンガのフレーズが頭に浮かんだ。
”好きだから、何をされても嬉しい”
理解できずに、ありえねーって思ってた。
でも、きっとそれがわからないのはあたしがガキだったからだ。
幸せそうな顔をした二人が家の中に消えていく。
そこでようやくあたしは現実世界に戻ってこれた。
張り付いていた塀から離れて立ちあがる。
さっきからべとべとする股間に右手をあてると、手にべっとりと何かが付いた。
顔の前までもっていく。手が血まみれだった。
「はは、あたし女になったんだ」
生まれて初めての生理。
「な〜んだ。全部わかった。この気持ち悪い気持ちも、へんなもやもやや、いらいらも

、全部女になったから感じるようになったってわけだ」
そう、この嬉しいとか、悲しいとか、そんな気持ちで割り切れない。変な気持ち。単純

だった世界がいっきに複雑にわからなくなっていく。
「そっか、そっか、だからこんなに失恋がつらいんだ」
どことなく、すばるんに憧れていた。そんな自覚はあった。
でも、本気の恋ではないと思っていた。その幻想が完全にぶち壊された。
「ちくしょう。土俵にすらたてなかったじゃん」
せめて戦いたかった。戦って負けたかった。
もっかんは子供のまますばるんとくっついたのだろうか? 
それともあたしよりずっと大人だったのだろうか?
ひなは? 紗季は? あいりーんは?
頭が爆発しそうだ。
「帰ろう」
時計を見ると七時二十五分。そろそろ迎えにくる時間だ。
あたしはビデオカメラを回収して、すばるんの家から背を向けた。

653 名前:真帆は見た〜ロリコンコーチ朝の秘密特訓 必殺のスクープショット〜 mailto:sage [2013/08/14(水) 07:40:50.48 ID:I04B950C]
「真帆様。迎えに参りました」
「おっ、やんばるが来たのか」
「ええ、少し胸騒ぎがしたので、久しぶりにすばるん様にあえてどうでしたか?」
「さいあくだった。失恋した。すばるん、学校じゃなくて屋敷に戻って、
 今日は誰にも会いたくない」
どうせ、聞いてくれないだろう。そんな気もちでやんばるに無茶なことを言う。
「はい、かしこまりました」
「やんばる。いいの?」
「はい、かまいません。乙女にとっては一大事です。
 旦那様や奥様には適当な言い訳を考えておきます」
「やんばる……ありがと」
「いえいえ、でも今日だけですよ」
やんばるの優しさがどうしようもなく胸にしみた。

「あたしは馬鹿だ」
屋敷に戻ったあたしは、自分の部屋でビデオカメラの映像を再生していた。
すばるんともっかんの練習風景はもちろん、痴態まで完璧に録画されている。
こんなものを見ても、バスケでも恋でも、もっかんに圧倒的に負けていることを再確認

するだけなのに。
なのに、なんどもなんども繰り返し見てしまう。
ご飯も食べずに何度も、何度も、頭がおかしくなってくる。
不思議と、すばるんでも、もっかんでもなく、紗季の一言が頭に浮かんだ。

「真帆知ってる? 女の友情が壊れる原因、答えは男と、嫉妬よ。どんな人だってこの

二つが絡むと冷静じゃいられない。もちろん私だってね」

本当にどうしてだろう?
こんな、
”ロリコンが原因で廃部になった部の新しい部長が元小学生で教え子の中学一年生とみ

だらな行為に読んでいる映像”
を繰り返し見ているんだろう?
どうして、あたしはこれを見ながら、あたしが大嫌いな大人いやらしくて汚い笑みを浮

かべて居るんだろうか?

そう、それはきっと……

                         〜fin~

654 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/14(水) 13:42:26.34 ID:mPUVsvOx]
うひょひょ
色んな視点がみたい

655 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/14(水) 14:26:44.22 ID:bMrjlq03]
服とシーツに付いたまほまほの初潮経血に興奮するやんばる

656 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/14(水) 20:09:59.91 ID:Jfn7Xmta]
次第に智花と真帆が不仲になっていく様を聞いた紗季達や昴(紗季からの情報で知る)
(その不仲の原因が自分にもある事実を知った昴は特に)がどう動くか見物だな
紗季の言葉通り、女の友情なんて男1人が介入するだけで簡単に崩壊するし
女の嫉妬が国や一族を滅ぼす発端になったのも歴史が証明している

濡れ的には真帆が智花を「(昴を唆す)傾国の女」「恩を仇で返す女」呼ばりする様が見たいがな

657 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/15(木) 14:14:35.65 ID:LWOgtpNf]
>>640
乙。失神しちゃうとか、もっかん激しすぎるだろハァハァ
あとは真帆ともっかんのドロドロなアフターストーリーが見たい

658 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/15(木) 20:06:00.56 ID:y3YX1EAv]
>>ID:I04B950C
1:昴と智花の情事を目撃してから数日後、夏の大会メンバー選考を兼ねた紅白戦が行われるが
真帆が今までとは違う竜一の如く力でねじ伏せるプレイスタイルに変貌、真帆が属するチームの圧勝する
(他のメンバーを「ゴミ」「クズ」、愛莉を「ノロマ」呼びする程の暴言が目立ち始める)
&智花と愛莉の台頭でレギュラーの座を追い出された先輩達が真帆に味方し智花と愛莉へのイジメが始まる
→真帆の変わり様に紗季らは困惑、やんばるから真帆の変貌振りを聞いた昴が説得(バスケ勝負)に動く

「世の中を制するのは力の強い人間だけ、弱い奴はみんなゴミよ」と真帆が「実力至上主義」に目覚める
(しかしそれは1人孤独な道を歩む決意でもあった)

2:ほんの些細な事から智花と真帆が喧嘩になる→紗季らが仲裁に入るが2人の亀裂は決定的なモノになる
→部の練習にも来ない真帆を不審に思った紗季が真帆が突然退部した事実を知る
→昴が偶然大柄な男や少女らとストリートバスケに興じる真帆を見かけるが用事があった為にすぐに去る
→昴から真帆の目撃を聞いた智花が謝罪&説得するも失敗

「智花VS真帆」というより真帆”闇堕ち”展開(仲間と信じていた友の裏切りでグレてしまった)だな・・・・・・

659 名前:632 ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/16(金) 00:54:27.78 ID:uG5PTbsw]
第一話が書き上がったので投下します。
・時間軸は原作8巻と9巻の間。あるいはアニメ二期の第三話終了後
・紗季さんメイン。少しだけましゃみも登場します。
・今回はエロなしです。全裸待機が苦にならないうちにエロ回入れたい



660 名前:貸し借りゼロで ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/16(金) 00:57:44.18 ID:uG5PTbsw]
『はい復唱! 永塚紗季は、明日デートじゃありません!
                          紗季』
『……? え、ええと。紗季は、明日デートじゃありませんっ。
                             湊 智花』
『その通りです! ふぅ、ありがと。……まったくもう、妙な疑いかけたりしないでよ。デ、
デートなんかじゃ、ほんと……ないんだから。
                                       紗季』
 
「そうよ。あれは、デートでもなんでもなかったんだから……」
 日記のログを読み返す。あの時の私も、きちんと否定している。
 今だって、誰かに訊かれても平然と『違う』って答えられる。
 ……いや、平然と答えられるかは、疑問だけど。
『私、こういうのあまり経験がないから……すごく緊張してしまいます』
『俺も、なんか不思議な感じだ』
 そのくらい、あの日長谷川さんと手を繋いだ事が、強く印象に残っている。
 年上の男の人の、大きな手。
 ドキドキして、掌から汗がたくさん出ている気がして。
 けれど不思議と、緊張しながらも心地良くて、心が安らいで。
 ずっとこのままでいたいと、思ってしまった。
 ……なにを考えているのか。長谷川さんの隣の席は、ずっと決まっているのに。
「……あーもぅ! 忘れなさい、紗季!」
 長谷川さんは優しい人だから急にヘンなコトを言いだした私に気を遣ってくれただけ。
 私も、真帆達に囃したてられた状態で長谷川さんと手を繋いだりしちゃったから、浮かれてしまっているだけ。
 そう。これはあくまで一時的なものなんだから。早く、落ち着かないと。
「……はぁ」
 最近はずっと、こんな風に悩み続けてる。
 解ってはいるけど、今でもベッドに寝そべって自分の掌を見つめているとあの時の事を思い出してしまう。
 そしてその度に胸の鼓動は早くなって。
「……ゴメンね、トモ」
 なかなか状態が好転しなくて。今日も私は小さく溜め息を吐いた。

661 名前:貸し借りゼロで ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/16(金) 00:58:34.40 ID:uG5PTbsw]
「……あら?」
 そんな風に密かに思い悩みながら過ごしていたある日、公園で一人バスケの練習をしている雅美を見つけた。
 声をかけようかとも思ったけど、私に練習しているところを見られたって知ったらきっと不機嫌になるだろうから、そのまま通り過ぎる事にする。
 心の中でエールを送って。それだけに、するつもりだった。
「え……?」
 でも、すぐに気づいてしまった。雅美の動きが、なんだかおかしい。
 頻繁にふらついてるし、シュートの精度もいつもに比べるとずっと粗い。
 もしかすると、無茶して過度な量の練習をしているのかもしれない。
 止めようとして足を踏み出す。けどその時には、もう遅かった。
「ふっ……あっ」
「雅美!」
 雅美の身体が傾く。そのまま何秒も経たないうちに地面に倒れ込んでしまった。
 慌てて駆け寄る。
「大丈夫?」
「……紗季?」
 抱え上げると、すぐに気がついた。そこまで深刻な状態ではなさそう。
「まったく。まだ暑いんだからムリは禁物よ」
「…………」
 呆れ混じりに注意すると、黙ったままジト眼を向けてくる。
 私に助けれている今の状況が、よっぽど不本意みたいだ。
 けれど到底そのままにはしておけない。水道でハンカチを濡らして汗を拭いてあげる。
 こんなのじゃ気休めにしかならない。とにかく、日陰に連れて行って休ませないと。
「ちょっと移動するわよ。立てる、雅美?」
「平気。というか紗季の助けなんて、必要ないんだから」
「はいはい」
 軽く流す。それが本当なら私も安心出来るけど、明らかに本調子じゃない。
 とはいっても、立って歩くくらいの事は問題ないのは本人の言うとおりらしい。
 少しアブなかっしいから、肩だけ貸して木陰に向けて歩く。

662 名前:貸し借りゼロで ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/16(金) 01:00:05.76 ID:uG5PTbsw]
「……情けないわね」
「うん?」
 頭を膝に載せた状態で雅美を寝かせていると、気だるげにその口が開いた。
 耳に届いた声は弱々しくて、でも感情だけは滲み出ている気がする。
「真夏日ってワケでもないのに体調管理を怠って倒れて、挙句あんたに助けられるなんて」
「そうね。まだまだこの暑さだし、ちゃんと気をつけないと同じ轍を踏む事になるかもね」
「こんな屈辱をもう一度味わうなんて、絶対にゴメンよ」
 ふふ。随分な言い草だけど、この分ならもう心配しなくてよさそうね。
 そう思って、買っておいた飲み物を手渡す。
 ゆっくりと身体を起こした雅美は、受け取ったペットボトルに口をつけた後。
「この借りは、すぐに返すから」
 そっぽを向きながら、そう言った。
 
 
「それなら、ここで真帆にパスを出していれば相手のディフェンスを突破出来ていたかもしれないですね」
「うん、正解。自力で気づくとは、さすが紗季だ」
「っ……!」
 翌日。5年女バスとのミニゲームが終わった後、ゲームの内容を振り返る。
 長谷川さんに褒められるのは素直に嬉しいけど、これは、今は少し困る。
「あ、あの、長谷川さん……」
「ん? ……ああ、ゴメン紗季っ!」
 頭を撫でている長谷川さんに、それとなく教える。やっぱり無意識にやっていたらしい。
「い、いえっ! 別にイヤというわけではないんです!」
 そう。イヤなわけじゃない。
 こうして褒めてもらえると、長谷川さんの期待に応える事が出来たんだと実感できて、すごく嬉しい。
 だけど今はみんなもいるから、なんとなく後ろめたい気持ちになってしまう。
 そんな必要、どこにもないはずなのに。
「そ、そうか?」
「はい。ただ、あんまり長谷川さんに可愛がってもらっていたらトモにヤキモチを妬かれるかもしれませんから。
 私にする分は、ほどほどでお願いしますね。ふふっ」
「さ、紗季!? なに言っているのっ?」

663 名前:貸し借りゼロで ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/16(金) 01:01:20.69 ID:uG5PTbsw]
 きっと私が、長谷川さんに頭を撫でてもらって、嬉しさ以上のなにかを感じているから。
 少しずつそれを否定するのが難しくなってきて、だから皆に見られて後ろめたさを感じてしまう。
「…………」
 
 ただでさえこんなカンジで最近は気苦労が絶えないのに。
 私が抱えている問題は、さらに困った事態に発展しようとしていた。
『この間助けてもらった借り、返すわ』
「また唐突ね。なにをしてくれるの?」
 気にしなくていいとは思うけど、そう言っても多分雅美は納得してくれない。
 折り合いをつけて、無難なところで借りを返してもらうのが、この娘相手には一番いいと思う。
『あんたの恋を、応援してあげようと思って』
「恋? ちょっと待って雅美、なにを勘違いしているのか知らないけど……」
 ただ、とても無難では終わりそうになくて。
 とにかく今は、雅美の誤解を解いてなにか他の方法で借りを返してもらうよう説得しないと。
『隠してもムダだから。私には、わかってるのよ』
「いや、なにも解ってないから。私は別に長谷川さんが――」
『言い訳はもういいって言ってるでしょ。とにかく、協力させなさい。それで貸し借りなし!』
「だから雅美、あっ……」
 まったく聞く耳持たず。結局、一方的に宣言して切ってしまった。
「もう、あの娘ったら。……」
 けれどそのせいで気づいてしまった。
 一方的に電話を切られて『誤解させたままだけど、切られたからしょうがない』って、心の中で言い訳を始めている自分に。
 なにもしょうがなくなんかない。電話なりメールなり返して、説得しなおせばいいだけ。
 なのにそれにも気づかないフリをして、私はケータイを仕舞ってベッドに潜り込んだ。

664 名前:貸し借りゼロで ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/16(金) 01:06:59.05 ID:uG5PTbsw]
以上になります。
ところでアニメ六話終了後の次回予告で紗季と真帆がアヤしく絡みあっているシーンが気になって仕方ない。

665 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/16(金) 06:46:19.04 ID:gd+c4I9a]
これは期待で全裸待機
昴の隣は智花がふさわしいと理性ではわかりつつも、昴への想いを断ち切れない紗季かわいいよ

666 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/16(金) 09:23:13.10 ID:gnGbKZ5b]
雅美さんも麻奈佳先輩並みにアグレッシブなサポートしてくれるんだろうか。
暑いから全裸は苦にならないけど続きは待ち遠しいですな。

667 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/16(金) 09:30:31.64 ID:J8SlymJi]
隣は一人じゃなきゃいけないなんて誰が決めたんだ?
5人でも10人でも構わんだろ

ぐふふ

668 名前:名無しさん@ピンキー [2013/08/16(金) 11:03:34.81 ID:oeMVhLpL]
ここから鬱展開だったら雅美が昴の隣に居てニヤッて笑うんだろうな

まあ無いと思うけど

669 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/16(金) 18:30:25.83 ID:rq0xHdfI]
まとめ消えてない?



670 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/16(金) 18:33:43.46 ID:hkER7zq2]
>>668
それはそれでアリ

671 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/16(金) 19:58:03.97 ID:L+GsBB5g]
そいえば夏コミで手に入れたそりむらんとこのペーパーは5年組で雅美だけ出番なかったなー

672 名前:名無しさん@ピンキー [2013/08/18(日) 09:47:13.00 ID:tB1cPC5X]
すばるんハーレムだったり百合百合してたり薔薇薔薇してたり相変わらず美味しい作品だなロウきゅは

673 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/21(水) NY:AN:NY.AN ID:t5dOwERG]
小学生を女の子として意識してるすばるんパネェ

674 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/21(水) NY:AN:NY.AN ID:7coJYhJ7]
>>673
そもそも、すばるんがその手の作品にありがちな幼女趣味スルーだったら話が成立しないよ、山葵さんの一人勝ちになってしまうw

675 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/21(水) NY:AN:NY.AN ID:eGKKqPaY]
子供も大人も区別なく接してるだけだし

676 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/21(水) NY:AN:NY.AN ID:vABvfEj/]
長谷川さんは相手に失礼が無いようにと対応しているだけで
誰ひとりも女=恋愛対象しては見ていませんよ

やっぱり愛莉のお兄さんのことを……

677 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/21(水) NY:AN:NY.AN ID:eGKKqPaY]
一番気兼ねなく話してるのは一成

678 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/21(水) NY:AN:NY.AN ID:LXF3wBFd]
少し前まで中学生だったんだから小学校高学年を子供とは見ないだろ
3歳差4歳差なんだから
紅のような高校生と小学校低学年やSHI-NOのように大学生と小学校高学年、果ては円環少女のような社会人と小学校高学年……までいかないと犯罪チックにはならんだろう

679 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/21(水) NY:AN:NY.AN ID:W4Y8lw+r]
学生時代の一学年上/下ってかなりの壁だろ
体育会系なら尚更



680 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/21(水) NY:AN:NY.AN ID:eGKKqPaY]
大人と子供のようでギリギリ手の届く関係だからいいんじゃないか

681 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/25(日) NY:AN:NY.AN ID:Ksb+oX5k]
葵をなんとも思わないのに智花と手が触れ合ったりしただけで照れる昴はロリだわな

高校の時、小学生の親戚とか正月に集まって一緒に遊んで面倒見てたけどなんとも思わなかったぞ
肩車したり乗っかかられたりしたがなんとも思わない
一人肩車、二人おんぶ(親亀の上に子亀状態)で坂道駆け上がらされたりしたのはキツかった
さすがに風呂などは入ってないが

682 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/25(日) NY:AN:NY.AN ID:Y1e6POXE]
葵に対しては、子供の頃から一緒で異性って認識が薄いだけじゃないかなあ。

683 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/25(日) NY:AN:NY.AN ID:fNRkqU6a]
中学時代は同級生の女子相手でも指導するのに難儀していたらしいから
葵だけが特例なんじゃない?

684 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/26(月) NY:AN:NY.AN ID:CULSF0/B]
昴はロリだったのか・・・

685 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/26(月) NY:AN:NY.AN ID:98YZhd+W]
智花さん大勝利?

686 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/26(月) NY:AN:NY.AN ID:2ojwxDyt]
智花さんも育ったらアウトじゃない?

687 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/26(月) NY:AN:NY.AN ID:kse05q24]
>昴はロリだったのか・・・
かえでちゃんはロリじゃないだろ……

688 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:IhCk9msi]
>>686
久井奈さんに背中流されて反応してるからロリ専ってわけじゃないと思う

689 名前:貸し借りゼロで ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:kj7J9qAs]
>>660の続き投下します。

今回もエロはなしの方向で。
あと前回あまり出番のなかったすばるんが今回から本格始動。



690 名前:貸し借りゼロで ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:kj7J9qAs]
「すみません長谷川さん、お待たせしました」
「ああ、俺も今来たところだから気にしないでくれ」
 紗季から買い物に付き合ってほしいと頼まれたのが一昨日の事。
 時刻は午後2時10分前。さすが生真面目な紗季だ。きっちり約束の10分前に来た。
「じゃ、早速行こうか」
「はいっ。……えっと、長谷川さん?」
 差し出した手を、不思議そうに眺める紗季。さすがに唐突過ぎただろうか。
 それ以前に些か以上に自信過剰だったのかもしれない。
「いや、この前みたいに手を繋いだ方が良いかなって。はは、ゴメン紗季」
 気恥ずかしくなって慌てて手を引っこめようとする。買い物すらまだ始まっていないのに、いきなり失敗してしまった。
「あっ……!」
 ……そう思ったけれど、紗季は慌てて俺が引っ込めようとしていた手を握った。
「紗季?」
「ご、ゴメンなさい! 突然だったので驚いてしまって……嬉しいです!」
「そ、そう。よかった」
 ひょっとしたら余計な気を遣わせてしまったかな。そうも思ったけど、気遣いなら気遣いで、それを無駄にするべきじゃない。
「うし、じゃあ改めて行こうか」
「はいっ」
 今日は、とことん紗季に付き合おう。決意を繋いだ手に込めて、歩き出した。
 
 そう。確かに決意を込めたのだが。
「…………」
「あ、こ、これも可愛い」
 なんとも居心地の悪い場所に辿り着いてしまった。
 女の子が好みそうな小物が前後左右視界全てにひしめき合っている雑貨屋。
 見渡してみても、男性客は俺しかいない。
 ……いや、このくらい、真帆主催で連れてこられた貸し切りのランジェリーショップに比べれば、如何ほどの事がある。
「は、長谷川さん。これ、か、カワイイと思いませんか?」
「あ、ああ。そうだな、カワイイと、思うよ?」
 ……なんていうか、やっぱり、こっちはこっちでやりにくいものがあります。
 こうして紗季にファンシーな小物を見せられると、自分がどれだけ場違いな存在なのかと痛感する。
 ただ、それはそれとして。
「あ、あぅ……」
 どうも紗季の様子が変だ。どこか、調子でも悪いんだろうか。
 
 
 
「あ、あぅ……」
 どうしよう。今の私、どう考えても不審すぎるわよね。
 こんな所に長谷川さんと二人きりとか、何を話したらいいか全然わからない。
 そもそも雅美の言葉に素直に従ってしまったのが失敗だった。
 
『いい? あんたに欠けているものは隙よ』
 結局迷惑だって断る事も出来ず、本人いわく『恋愛成就のためのサポート』が始まって。
 いきなり二人きりで買い物に行く約束を取り付けさせたかと思ったら、雅美はそんな事を言ってきた。
『隙?』
『いつも完璧な女って顔して六年の友達とかあのコーチといるでしょ?』
 ……えぇっと、どう答えればいいのかしら。
 確かにやたら落ち着きがなくてなにをしでかすか解らないのがいるから(真帆とか真帆とかあと真帆とか)、その分私がしっかりしてなきゃって考えてはいるけど。
 情けない事に、長谷川さんにご迷惑をおかけする事なんてしょっちゅうで。
『雅美が思ってるほど完璧じゃないわよ』
『そんな事わかってるわよ。そうじゃなくて、もっと意識して可愛げのあるところを見せないとあのコーチの気を引けないんじゃないかって話』
『…………』
 本当に、困ったものだ。
 こんな風に雅美から説得力のある言葉を聞かされると、どうしてもそれを意識してしまう。
『そう、かしら』
『当然。だから、今度のデートでは思いきり可愛らしくアピールしなさい。私が見たら気持ち悪がるくらいに』

691 名前:貸し借りゼロで ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:kj7J9qAs]
 そんな感じに雅美に上手く説得されて、今こうして買い物をしてる。
 だけど、なにをどうしたらいいのかまったく判らない。
「紗季。ひょっとして、具合悪い?」
「ひゃっ」
 長谷川さんが突然私の額の方に手を出してくる。思わずヘンな声を上げてしまった。
 直後に気づく。私の様子が変だから、体調でも悪いのかと思って熱を測ろうとしたんだ。
 それなのに私は。これじゃまたヘンだって思われる。
「紗季?」
「ご、ごめんなさい。大丈夫です」
「そう? でも、無理はしないようにな。まだまだ暑いし」
「そ、そうですね。ありがとうございます」
 なんとか誤魔化せたみたい。
 とりあえず、早めに買い物を済ませてもう少し落ち着ける場所に移動しよう。
 
「これで買いたい物は全部揃った?」
「あ、はい。付き合って頂いてありがとうございます」
「これくらいお安いご用だよ」
 一とおり買い物を終えてファミレスに寄る。
 少しお腹が空いてくる時間。ここで落ち着いてケーキでも食べれば、大丈夫。
「あ、長谷川さん。ちょっと失礼します」
 席に着いて注文を済ませた時に、ケータイが鳴る。
 確認するとメールの着信。送信者は……雅美。
 この時点でイヤな予感はしていたけど、開いて中身を見てみる。
”食事の際の恋人同士のお約束”
「…………」
 まったく疑う余地なく、アレをやれって言ってる。
 ついでに言うと、どこかからこっちの様子を見ているらしい。そうじゃなきゃ、こんな的確に指示なんてできない。
 どこにいるのか少し気になるけど、今はそんな事考えている場合じゃない。
「紗季、どうかしたのか?」
「大丈夫です。ご心配をおかけしてすみません」
 ケータイを仕舞う。とりあえず、少しでも落ち着かないと。
「お待たせしました」
「あぁ〜……っ」
「?」
 落ち着く暇さえなく届けられるケーキ。思わず情けない声を上げてしまった。
 あーもぅ、このままいくと”ヘンな娘”のレッテルを剥がすのがどんどん難しくなっちゃう。
 なんとかしないと。

692 名前:貸し借りゼロで ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:kj7J9qAs]
「?」
 しばらくはいつもどおりの落ち着いた感じに戻ったんだけど、メールを見た瞬間にまた様子がおかしくなった。
 運ばれたケーキをフォークで軽く突きながらも一向に食べようとはせず、顔を真っ赤にして俯いている。
 ……まてよ。この紗季の様子は、どこか既視感がある。
 ひょっとしてさっきのメールで、真帆辺りにからかわれたんじゃないだろうか。
 ちょうど、紗季自身がよく智花を茶化すみたいに。
 だとしたら、まずはその緊張を解いてやるのが俺のすべき事なんじゃないだろうか。
『ただ私は、手を繋いでいるのが羨ましくて……っ』
 そう考えて、ふと思い出す。以前紗季に、智花の誕生日プレゼントを選ぶ手伝いをしてもらった日の事。
 手を繋いで。むしろ緊張してしまったけど、それ以上の心地良さを覚えていた。
 あんな感じで、普段しっかりしている紗季に甘える事が出来る場所を作ってやれないだろうか。
 仲の良い、兄妹のように。
「紗季」
「は、はいっ」
 そんな事を考えつつ、手許には紗季のと同様まだ手をつけてないケーキ。
 俺も一人っ子だから、本当の兄妹がそんな事をするのかは判らないけれど。
「はい」
「えぅっ!?」
 小さく切り分けたケーキの欠片をフォークで刺し、紗季の前に差し出す。
 ……いや、紗季の反応ももっともだ。正直に言えば俺も、浅はかな考えだったと後悔している。
 これはいくらなんでも、ハズかし過ぎる。なんでその事に、フォークを差し出す前に気づけなかったのか。
 けれど実行に移してしまった以上、もう後には引けない。そっちの方がハズかしいし、なにより紗季にも余計な気を遣わせてしまいかねない。
 いや、それを言ったらこうしている今も、俺を傷つけないようにと気を遣って、恥ずかしさを堪えて応えようと考えてくれているかもしれない。
 ああクソ、緊張のせいか思考が全然まとまらない。
「は、長谷川さん……?」
 まだ、戸惑いから抜け出せていないらしい紗季。
 今ならまだ、引き返す事も出来るんじゃないだろうか。
「えっと、あの……っ」
 考えて、ようやく手を引くと決めたその瞬間に。
「あ、あーんっ……」
「あっ……」
 紗季が、顔を真っ赤にしながら口を開いた。
 時間切れ。ここで引っ込めてしまうのが、なによりもの最悪だ。
 却って気を遣わせてしまったかもしれない。それでも、とにかく。
「……んっ、ぁむ」
 紗季の口許へとフォークを運び、ケーキを食べさせる。
 数回口を動かして、ゆっくりとケーキを飲みこむ紗季。
「や、やっぱり照れちゃいますね……」
「……ゴメン。紗季にこんなヘンなことしちゃって」
 はにかむ紗季に頭を下げる。本当に、なにをやっているのか。
「気にしないでください。ハズかしかったですけど、すごく、嬉しかったです」
 そう言って俺に向けてくれた紗季の笑顔はとても無邪気で、可愛らしく見えて。
 この笑顔を見る事が出来ただけで、よかったって、そう思えた。
「そ、それじゃ、私の方からもお返ししないといけませんねっ」
「えっ……?」
 直後、紗季は俺がやったのと同じように、自分のケーキを丁寧に切り分けて、フォークに載せる。
 少しだけ震えている手を前に。俺の眼と鼻の先へ。
「その……お願いします、長谷川さん」
「う、ん……」
 応えないといけない。口を開ける事も確かに恥ずかしいが、仕掛ける側もかなり恥ずかしい事を知ってしまったから。
 その恥ずかしさをなんとか抑え込んで、紗季が俺に、お返しをしてくれようとしているんだから。
「あー……ん」
「っ……」
 なにより、どんなに恥ずかしくてもそれ以上に満たされた気持ちになるってわかったから。紗季にもそう感じてほしいから。
 ゆっくりと開けた口の中に、震える手でフォークを差し入れる。口の中に、何かが落ちてくる感触と広がる甘味。
「ふふ。やっぱり、どっちをやっても照れちゃいますね、これ」
 それと同時に胸の中に温かな気持ちが広がっていって。
 この気持ちを紗季も一緒に感じてくれているのなら。そう願わずにはいられなかった。

693 名前:貸し借りゼロで ◆MNuHl1Er8s mailto:sage [2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:kj7J9qAs]
以上になります。
前回もそうだったけど、紗季と雅美の書き分けが上手く出来なくて己の未熟さを痛感中…。

694 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/28(水) NY:AN:NY.AN ID:phfxWjZ3]
ワッフルワッフル。続きに期待。紗季かわいいよ紗季

695 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/28(水) NY:AN:NY.AN ID:K0H8NH6V]
すばるん突撃の図?

www.anibro.jp/tokuten/image_fair/rokyubu_comic6.jpg

696 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/28(水) NY:AN:NY.AN ID:sApIzhgG]
Waffle

697 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/08/29(木) NY:AN:NY.AN ID:dTyxecvP]
>>693
あなたが神か
いいぞもっとやれ、いややってくださいお願いします!

698 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/09/05(木) 11:04:42.56 ID:A5ENxh8N]
綾→愛莉の可能性微レ存?

699 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/09/05(木) 14:23:51.15 ID:/uap5wro]
綾→愛莉→葵←女バス部長



700 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2013/09/05(木) 19:33:27.18 ID:JKKUXw+g]
わーい
じゃあ
          ひな
           ↓
ともか → おにーちゃん ← さき
           ↑
          まほ
だね
                                 






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