- 1 名前:ひよこ ★ mailto:sage [2021/02/24(水) 17:09:15.28 ID:fZ5iI8Wa9.net]
- https://mainichi.jp/articles/20210224/k00/00m/020/136000c
毎日新聞 2021/2/24 15:48(最終更新 2/24 16:54) 918文字 https://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/02/24/20210224k0000m020146000p/9.jpg クレーンを使う緊急脱出スライドの交換作業=成田空港で2021年2月17日午後0時21分、中村宰和撮影 機体にウミガメの親子を描いた全日本空輸の超大型旅客機エアバスA380の2機は、新型コロナウイルスの影響で成田―ハワイ路線の運航休止が1年近くになる中、「いつでも万全の状態で飛べるように」と整備や点検作業が続けられている。緊急脱出スライドの初めての定期交換を成田空港の格納庫で実施し、3月上旬から中国・アモイで初めて2年に1回のC整備を受ける。整備士はミリ単位の繊細な作業を続け、「早くハワイの空へ再び飛んでほしい」と願っている。 緊急脱出スライドは火災など非常時に乗客が機外に逃げる時に使われ、1階に10個、2階に6個を装備する。高さ1メートル、横1・5メートル、重さ100〜200キロで、自動で膨らむ滑り台が収納されている。 https://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/02/24/20210224k0000m020147000p/9.jpg クレーンでつり上げられる緊急脱出スライド=成田空港で2021年2月17日午前11時40分、中村宰和撮影 機体が高さ24メートルと超大型で、緊急脱出スライドはほかの機種より重いため、一部の場所でクレーンを使い、作業は難しくなる。整備士は初めて交換するにあたって、工程を入念に検討してから臨んだ。取り外して機体を傷付けないよう慎重に運び、新しい部品を同じ場所にミリ単位の誤差も生じないように取り付ける。固くてなかなか外れない箇所もあり、1個を交換するのに作業員5人で6時間ほどかかった。ANAラインメンテナンステクニクスの鈴木隆二マネジャーは「試行錯誤しながらなので、作業時間はほかの機種と比べて2倍ほどかかる」と説明する。 緊急脱出スライドの交換作業は1号機を1月中旬から開始し、4月に終える。2号機の作業は春以降に始める。中国でのC整備は1号機が3月上旬から、2号機は3月下旬からを予定し、それぞれ約20日間かかる見込み。C整備は機体構造や諸系統、装備品の定期的な点検と不具合修復などを実施する。 ハワイ路線の専用機のA380は1号機が2019年5月、2号機が同6月に就航し、20年3月25日の到着便を最後に運休している。遊覧飛行が人気で、20年8月から定期的に実施され、3月20日と29日に成田発着で計画されている。鈴木マネジャーは「遊覧飛行でお客様に喜んでもらえ、整備していてうれしい。いつでも乗っていただけるように準備している。ハワイに飛ぶ飛行機だと思っていて、早く就航してほしい」と話した。【中村宰和】
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