- 1 名前:ひよこ ★ mailto:sage [2020/11/26(木) 09:24:08.55 ID:Pp/ucxyi9.net]
- https://mainichi.jp/articles/20201125/k00/00m/040/346000c
毎日新聞2020年11月26日 04時00分(最終更新 11月26日 04時00分) 親から暴力や暴言などの虐待を受けた女性が肥満になるリスクは、虐待を受けていない女性の約1・6倍に上るとの調査結果を、神戸大の研究グループが26日、発表した。収入との関わりだけでなく、被虐待体験と肥満の関連性が明らかになったのは国内初という。米国のオンライン科学誌「プロスワン」に掲載された。 グループは、神戸市が2018年8月、20歳以上65歳未満の市民2万人に実施した郵送アンケート(回収率33・3%)の結果を分析。子ども時代に親から▽殴られてケガをした▽食事など必要な世話をしてもらえなかった▽傷つくことを言われた−−のいずれかの経験がある女性は、正常体重者のうち11・0%だったのに対し、肥満の人に占める割合は17・1%だった。被虐待体験のない人の肥満リスクを1とすると、体験者は1・59倍だった。 他にも、肥満リスクの差を要因ごとに見ると、▽生活保護受給(4・62倍)▽現在の生活の経済的状況を「苦しい」と感じている(1・67倍)▽大学を卒業していない(1・69倍)▽未婚(1・65倍)−−のほうがリスクが高かった。一方、男性では子ども時代の逆境経験も含め、いずれも肥満との関連がなかった。 研究代表者の田守義和・神戸大大学院医学研究科特命教授は男女差について「理由は判然としないが、女性のほうが周囲の環境に影響を受けやすい可能性がある」と推察。そのうえで「肥満は『個人の努力不足』が指摘されがちだが、生育環境によってホルモン分泌などの体の変化が起こり、肥満になりやすくなる可能性がある。児童虐待防止への取り組みが健康対策になり得るかもしれない」と話している。【反橋希美】
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