- 1 名前:ガーディス ★ [US] [2020/08/11(火) 14:13:36.26 ID:avt/HK5f9.net]
- [マサイマラ国立保護区(ケニア) 31日 トムソン・ロイター財団] - 70歳のロイマン・レトロさんは50年以上にわたり、ケニア・マサイマラ国立保護区の入口ゲート脇の路上で、サファリ観光客にカラフルなビーズのネックレスとブレスレットを販売してきた。
数百万頭ものヌーやシマウマ、ガゼルがマサイマラ国立保護区の広大なサバンナへと流入する恒例の「大移動」が発生すると、いつものレトロさんなら、オープントップのジープに乗り双眼鏡をぶら下げた大勢の観光客を相手に、1日50ドル(約5300円)を稼ぐのが普通だった。 だが、新型コロナウイルス感染症(COVID−19)のパンデミック(世界的大流行)で、それも中断してしまった。8人の孫を持つレトロさんは、鮮やかな赤い「シュカ」と呼ばれるショールをまとい、マスクを着用して、多くの女性たちとともに列に並ぶ。そこではコミュニティの長老らにより、篤志家からの寄付金で購入したトウモロコシ粉、豆類、砂糖の配給が行われている。 <密猟や土地売却に走る懸念) マサイマラ国立保護区に入る「セケナニ・ゲート」から数キロ離れたナシュライマサイ民営保護区で、「10代の頃から路上販売をやってきた。これまで生きてきて、こんなことは初めてだ。いつも観光客は絶えなかったのに」とレトロさんは言う。 「今はまったく観光客がいない。収入もなく、食糧もない。こうした毎週の配給がなければ、食べていけないだろう」 新型コロナによって、ケニアが誇る10億ドル規模の観光産業は崩壊し、アフリカで最も有力な部族の1つであるマサイ族でも、数万人の人々が生活を脅かされている。 これに伴い、野生動物保護関係者のあいだでは、政府からの支援や他の生計手段がなければ、保護地域周辺の窮迫したコミュニティが野生動物を保護することをやめ、生きていくための密猟や土地の売却に走るのではないかという懸念が生じている。 https://jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKCN2530H4
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