- 172 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [03/06/10 22:22]
- ちょっとネタバレ気味に予備知識を(必要なければ飛ばしてください)。
「ヒーザーン」(というかシリーズ全体)の舞台が、 「キリスト教が無くなった(聖書がウソだとわかってしまった)あとの世界である」 というのが結構重要なところのような気がします。 あと、「ヒーザーン」の2年前に決定的なことが色々起こっていて、 だから何かと文中に「あれから2年」というような話が出てくるんですよ。 キリスト教が失われたのも、経済が崩壊したのも、ロング・アイランド内戦が 始まったのもみんな2年前のことです。 そしてサッチャーはこの混乱に乗じて天下を獲ってます。 「アンビエント」をすでに読んでいるむこうの読者は、たぶん 「ああ、アレが起こってから2年後の話なんだな」と読んですぐに わかったんでしょうね。 ちゃんと順番どおりに出してほしかった…。 あと、ロシアとアメリカが、表向きは戦争状態(冷戦ではなく)にありながら 実は裏で繋がっていて、よその国で代理戦争をさせて武器輸出で 儲けているという背景があって、これが「T」がロシアで始まる理由です。 「敵国」だから冒頭でジェイクたちがレストランでいやな顔をされるんですね。
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