- 547 名前:名無し三等兵 [2007/10/16(火) 21:24:44 ID:YdF1wz8t]
- 俺の名は竜鳳槍人。
何処にでも居るごく普通の高校生――――の筈だった。三ヶ月前迄は。 最初は気でも狂ったかと思った。 ある日、季節外れのパーカーを着た男が押しかけて来たのだ。 その男の云うには、自分は人間とは独自の進化を辿った人間ならざる人間―――― 《新たなる血族(ネオブラッディ)》と呼ばれる新人類なのだそうだ。 そして、この俺は「漆黒のオーパーツ」こと《ダーク・モア》とのコードネームを受け取り、 《聖機関》の一員として古代の暗黒遺跡《永獄アトランティス》から蘇った化け物―――― 《古き眷属(フロム・アトランティック)》と戦う事となったのだ。 そうして、俺は町に繰り出した。人間の皮を被って居る《古き眷族》を見つけ、《帰却》する為だ。 「ほら、急がないと置いてくよ?」 ちなみに俺の横に居る女は霧胎零花。《蒼氷》のトランス・ファクターを持ち、 《聖機関》最高の《古き眷族》帰却数を誇る《新たなる血族》にして俺の幼馴染だ。 そして、俺は街の中心で《探査血》を張り巡らせる。 ―――――俺の80メートル前方に居る女。こいつからは《旧来人種(ヒューマン)》の気配しか感じないが、 その優雅とも取れる香水の様な匂いから、高等技能である《気滅法》を使っているであろう事が伺えた。 「あっ、ちょっと待っ・・・」 零花の静止を振り切って俺は駆け出す。 そして、漆黒の影を身に纏い、女の前に《黒砲》を出現させる。 その刹那、女の腕が蠢き、ゴリラを無理矢理不細工にした様な本体を現した。 「――――――――ッ!」 俺は灰色の脳漿をぶち撒け、ただ醜悪な屍をこの化物の前に晒していた。刹那(笑)
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