デパートの絞刑吏
(作品データ)
作品を読む
タイトルデータ・作品名
デパートの絞刑吏
・作品名読み
デパートのこうけいり
・著者名
大阪 圭吉
作品データ・作品について
宿直に当たっていたデパートの貴金属部店員が、無惨な墜落死体となって、早朝発見された。頸部には、絞殺の跡が。肋骨はへし折られ、惨殺の後、屋上から投げ落とされたものと推察された。死体の落下点付近には、一昨日貴金属売場から消えた商品の一つ、ダイヤ混じりの高価な真珠のネックレスが。強大なる力で店員を絞め殺し、遺体を投げ捨て、犯行現場と見られる屋上から、足跡一つ残さず消え去った犯人は、何ものか? 絞刑吏は如何にして被害者を屠ったか、その謎解きに焦点を絞った、正攻法の短篇ミステリー。(大野晋)
・仮名遣い種別
新字新仮名
作家データ・分類
著者
・作家名
大阪 圭吉
・作家名読み
おおさか けいきち
・ローマ字表記
Osaka, Keikichi
・生年
1912-03-20
・没年
1945-07-02
・人物について
1912.3.20〜1945.7.2。昭和初期に活躍した、探偵小説家。理詰めの謎解きに焦点を絞った、骨太の短篇を残した。本名は鈴木福太郎。愛知県新城市の旧家に生まれ、日本大学商業学校を卒業。1932(昭和7)年、作家、甲賀三郎の推薦を得て、雑誌「新青年」に『デパートの絞刑吏』を発表し、小説家としてデビューする。新城で役場勤めを続けながら、『死の快走船(『白鮫号の殺人事件』を改変改題)』『気狂い機関車』『とむらい機関車』等を発表。後には、ユーモア小説、スパイ小説、捕物帳へと方向を転じた。1942(昭和17)年、上京して日本文学報国会に勤務しながら、作家活動の本格化を目指すが、翌年応召。1945(昭和20)年、フィリピン、ルソン島にて戦病死。享年33歳。ペンネームは、大阪圭吉の他、大坂圭吉とも書く。「大阪圭吉」
底本データ・底本
本格推理展覧会 第三巻 凶器の蒐集家
・出版社
青樹社文庫、青樹社
・初版発行日
1996(平成8)年3月10日
工作員データ・入力
大野晋
・校正
はやしだかずこ
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