大凶の籤
[青空文庫|▼Menu|JUMP]
著者名:武田麟太郎 

「――この罰当りめ、この罰当りめ、こら、大凶云ふのは来年だけのことやあらへん、お前の一生が大凶やがな、……うちのおみくじにけちをつけやがつて!」
 まだ除夜の鐘は陰々と鳴り響いてゐた。その中で、彼は毛物みたいに吼(ほ)えたてた。
(昭和十四年九月)



ページジャンプ
青空文庫の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
作品情報参照
mixiチェック!
Twitterに投稿
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶし青空文庫

Size:29 KB

担当:undef