虫喰ひ算大会
著者名:海野十三 URL:../../index_pages/person1159
AB
× BA
―――――
□□1
□1□
―――――
□□□□
(2)
□□□□
94―――― = 100
□□□
註:――
1から9までの九種の數字をはめこむこと(9と4は既に使ひずみ)
(3)
B□A
_______
A□B)□□□C□□
□□□B
―――――――
□□BC
□□□□
―――――
□□□A
□□C□
――――
0
(4)
A7□0A
_________
□□□)1□□□□□□□
1□□□
―――――――――
□□□
□□□
――――――
100□
9□□
――――――
□□□□
□□□□
――――
0
“虫喰ひ算”大會 第二十八會場
だんだん會場の數が殘り少くなつて、あますところ僅かに三つ。せいぜい頑張つていただきます。第二十七階の選士がた。
すつかり問題を片づけてしまうと、後はさびしくなつてやり切れまい。その後は一體どこに虫喰ひ算に似た智能的法悦を求めようかと歎かれる選士も――多分少からずあることと思ひます。敢へてさやうに察します。
さういふ方は、初めからやり直してください。すると、意外にも蒸しかへし的な味は發見されず、やはり鮮新な虫喰ひ算問題として貴下を愕かすことでせう。
(1)
AYM8P
× ARZ
――――――――
EGM6A
YPMRK
AYMKP
――――――――
TRTMARA
(2)
B09
______
AB)□0□□3
3□□
―――――
A□3
A□3
―――
0
(3)
RSR
______
PR)MTVVR
MVR
―――――
KKV
KMD
――――
MVR
MVR
―――
0
[#第一段「 RSR」は底本では「RSR 」]
(4)
循環小數
┌───┴───┐
・ ・
□□.□□□□□□□□□□
___________________
□□□□□□)□□□□□□□
□□□□□□
―――――――――
□□□□□□□
□□□□□□
―――――――――
□□□□□□ □
□□□□□□ □
―――――――――
□□□□□ □□
□□□□ □□
―――――――――
□□□□ □□□
□□□□ □□□
―――――――――
□□□ □□□□
□□□ □□□□
―――――――――
□□ □□□□□
□□ □□□□□
―――――――――
□ □□□□□□
□ □□□□□□
―――――――――――――
□□□□□□
□□□□□□
―――――――
□□□□□□
[#「循環小數」は底本では記載なし]
[#循環小數を示す「・」は底本では記載なし]
“虫喰ひ算”大會 第二十九會場
ひどい目に遭つたとおつしやるのですか、前會場で……。それはどうも。何と御挨拶をしたらよろしいやら。
虫喰ひ算を今まで甘く見過ぎてゐたといはれるのですか。へえつ、そんなに懲りましたかね、あの問題に…。
お前はあれをやつたことがあるのかとお問ひになるのですか。さあ、そのことですよ。實は前から手をつけてゐますが、いまだに解決がつきませんのです。とうとう曝露しましたね、私がまだ第二十七階選士であつて、虫喰ひ算名人でないといふことを。
さあさあ、こちらは第二十九會場です。
(1)
3□
_____
□□)2□□9
23□
――――
5□9
5□9
―――
0
(2)
6 1
□――×5―― = □□
7 □
[#=の右側「□□」は底本では「□」]
(3)
XLQAB
× AKLB
―――――――――
FHALB
LHFBK
XCBCDK
BBQKC
―――――――――
FFLBQCXB
(4)
□□7□□
___________
□□□□7□)□□7□□□□□□□
□□□□□□
―――――――――――
□□□□□7□
□□□□□□□
――――――――――
□7□□□□
□7□□□□
――――――――
□□□□□□□
□□□□7□□
――――――――
□□□□□□
□□□□□□
――――――
0
“虫喰ひ算”大會 第三十會場
いよいよラスト ホールです。うんと推理の力をふりしぼつていただきませう。ここさへパスすれば、貴下は虫喰ひ算の最高級選士となられるのです。
名殘りが惜しい。さうですか。もう一度この本を初めから繰返しては……。いやもつと新しい問題、新しい智能的困難にぶつかりたいとおつしやるのですか。
殘念ながら私の手許にあるものは、これまでに全部さし出しまして、後にはもう何も殘つてゐません。
ああ、さうでした。これと似た刺戟をお望みの方は、あの有名なるアメリカの暗號解讀者ヤードリ少佐著の「ザ ブラック チェンバー」を繙かれんことをお薦めします。
さあ、最終のティーへお立ち下さい。
(1)
2N1
4N6
+ 162
――――――
829
(2)
□ □
□(□□―+□□―)=100
□ □
註:――
=の左側は1から9までの九種の數字をはめこむこと
[#一番左の□は底本では無し]
(3)
3Y□□
______
□X)6□X7Y
□Y
――――――
XX
7□
――――
□□7
□□□
――――
□Y
□Y
――
0
(4)
□□□□.□□□□
____________
□□□)□□□□□□
□□□
―――――――――
□□□
□□□
―――――――――
□□□
□□□
――――――――
□□ □
□□ □
――――――
□□□□
□□□□
―――――
0
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