ジュン「真紅って要は ..
445:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 21:47:09.58 sYNxQIGvP
―― 5分後 ――
店主「いらっしゃいませ〜」
翠星「おう また来てやったですよ〜」
雛苺「うぃうぃ〜」
キラ「ガシャーン ガシャーン」
店主「あら お連れの方が随分とイメチェンされたようで」
翠星「雪華綺晶inカラクロイド 略してキラクロイドですぅ」
キラ「ガシャーン ガシャーン」
雛苺「好きなワナを好きな場所に作ってくれる スゴイ奴なの!」
店主「はぁ?」
翠星「てなわけで ひとまず手持ちのアイテム全部売るです」
店主「なんと!?」
446:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 21:49:29.01 sYNxQIGvP
雛苺「ねぇ〜翠星石? ここのおにぎりもう食べてもいい?」
翠星「もうちょい待つです 今 代金を受け取っているですから」
店主「ど……どうぞ」
翠星「よーし 店の中の物を全部拾うです 当然 今売ったアイテムもです
雛苺 おにぎりは1個ぐらいなら この場で食べてもいいです」
雛苺「わ〜い」
店主「く…… この手順 間違いなく泥棒!」
翠星「おやぁ? 泥棒とは心外ですぅ〜 店の中にいる限り私達はまだ客ですよぉ?」
店主「き……貴様ら」
447:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 21:56:45.47 sYNxQIGvP
キラ「ガシャーン ガシャーン」
翠星「おっと うっかりキラクロイドが落とし穴をこんなところに作ってしまったですぅ」
雛苺「落ちたら危ないから 気をつけないといけないの〜」
店主「貴様ら……!!」
翠星「あ! 足が滑ったですぅ」
雛苺「ヒナもなの」
キラ「私も」
翠星石達は落とし穴の罠にはまった!
翠星石達は下の階に落ちた!
店主「貴様ら……それでも人間か……っ!!」
448:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:03:24.16 JOMik2ym0
ひでぇw
449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:07:29.98 uo12f7+AO
策士ッ……!圧倒的策士ッ……!
450:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:08:59.29 sYNxQIGvP
―― B24F・???・翠星石チーム ――
翠星「調子に乗って進みまくっていたら 大部屋に出たです」
雛苺「なんだか 今までよりもさらに暗いの」
キラ「モンスターハウス……ではなさそうですわね」
兎魔「コングラッチュレーション! 薔薇乙女の皆様」
翠星「ラプラスの魔!?」
兎魔「いやはや 想像以上にお早い到着で……」
キラ「もしかしてここが?」
兎魔「如何にも この不思議のダンジョン最深部……ということになります」
雛苺「よかったの〜 翠星石や雪華綺晶が30Fだとか99Fだとか言ってたから
本心では不安だったのよ!」
451:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:17:22.95 sYNxQIGvP
翠星「ほぉ それはいいことを聞いたですが 何故お前がここにいるです?」
兎魔「ダンジョンの最深部には宝が眠っているもの
そして貴女方はそれを求めて ここまで辿り着いた」
翠星「質問の答えになってねぇですよ」
兎魔「私は白兎 アリスを導く者 貴女達を宝のもとへと案内します」
翠星「導く? 惑わすの間違いじゃあないですか?」
キラ「……」
兎魔「信じようと信じまいと 貴女方は私について来さるを得ない
何故ならば この不思議のダンジョンでは進むことしか許されていないのですから」
翠星「そんなことは言われなくても知ってるです!」
雛苺「早くお宝を見せてほしいの〜」
452:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:23:59.95 sYNxQIGvP
兎魔「お見せしたいのはやまやまですが……」
??「ゴゴゴ……」
翠星「こ……この音は? いや 呻き声!?」
キラ「ラプラスの魔の後ろの暗がりに何かいます 大きい!」
雛苺「……!?」
兎魔「ダンジョンの宝とは悪い竜(ドラゴン)が守っているもの」
悪竜「ゴゴゴッゴ!!」
キラ「出てきましたわ! これが……ドラゴン!?」
雛苺「羽根の生えたおっきなワニさんなの!」
悪竜「ギ……ゴゴ……」
翠星「そんな コイツは…… まさか!?」
453:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:32:43.99 sYNxQIGvP
翠星「ジャバウォック!?」
兎魔「ご名答です お嬢さん これなる怪物はジャバウォック
懐かしいのではないですか?」
翠星「で……でも ジャバウォックは真紅が倒したはずです!」
悪竜「暗……い 寒い…… ひもじい ……暗い」
キラ「喋った!?」
悪竜「眩しい 光…… 眩しい ……欲しい」
雛苺「……?」
翠星「もしかして……あのジャバウォックとは違う?」
兎魔「如何にも これは あの時のものとは別物……ですが
兎の穴を降りて 気狂い茶会をこなした貴女達の相手として
これ以上に相応しいラスボスは無いでしょう」
454:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:39:07.73 sYNxQIGvP
兎魔「さあ 不思議のダンジョン最後の試練
見事 悪い竜(ドラゴン)を倒して 宝を手に入れてみせてください」
悪竜「光…… 光! 光ィィィィィ!!」
ジャバウォックは火を噴いた!
キラクロイドに120ポイントのダメージ!
キラ「ああッ!?」
雛苺「雪華綺晶!?」
キラ「だ……大丈夫ですわ でも今の一撃でボディが壊れました
アストラルに戻ります!」
翠星「なんという威力です! 雛苺 奴と直線上に並んではダメです!」
雛苺「は……はいなの!」
455:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:43:44.84 sYNxQIGvP
翠星「これでも食らえです!」
翠星石は真空切りの巻物を読んだ!
ジャバウォックに55ポイントのダメージ!
悪竜「ガガガ……!!」
雛苺「効いてるの!」
雪華「ですが……」
悪竜「ゴアアアッ!!」
翠星「ひーっ 怒り狂って暴れ始めたです!!」
456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:47:48.51 sYNxQIGvP
悪竜「グラララアガア!!」
ジャバウォックの尻尾を振り回す攻撃!
翠星石に70のダメージ!
雛苺に60のダメージ!
雪華綺晶に60のダメージ!
雪華「く……!」
雛苺「きゅ〜」
翠星「そ……そんな いくらボスでも桁違いの強さですぅ……」
兎魔「残念ながら レベルの差がありすぎましたね」
457:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:51:54.17 sYNxQIGvP
翠星「バ……バカな 翠星石達はかなり順当にレベルを上げてきたはずですよ
それこそキラクロイドという半ば反則級の技まで使って……」
兎魔「おやおや……何を言っているのです?
レベルを上げる方法なら まだ残っているじゃないですか?」
雛苺「?」
兎魔「貴女達にとっては実に由緒正しい伝統的な方法とも言えると思うのですが」
雪華「まさか」
翠星「ここで……アリスゲームを!?」
兎魔「……」
458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:53:17.91 k5LO/czT0
このラプラスはどう見ても一条
459:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 22:57:39.46 sYNxQIGvP
兎魔「そうです 何を躊躇うのです おやりなさいな翠星石」
翠星「そんなバカな真似!」
兎魔「深く考える必要はありません これは所詮ゲーム
本当のアリスゲームでは無いのです 姉妹を倒しても相手は死なない」
雪華「……」
兎魔「都合のいいことに 皆HPはほとんど無く虫の息
このままでは どうせジャバウォックに一人ずつ倒される運命」
翠星「く……」
兎魔「どうせならただ死ぬよりも 姉妹の経験値となってレベルを上げたほうが
良いとは思いませんか」
雛苺「……」
雪華「……」
460:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 23:05:47.70 sYNxQIGvP
雛苺「ね……ねぇ 翠星石に雪華綺晶?」
翠星「あ? なんですか雛苺?」
雛苺「ヒナは……二人のためなら」
雪華「私も……このダンジョンを見つけてしまった責任がありますし」
翠星「何 簡単に言いくるめられているです! 二人そろってバカのドミノ倒しですかぁ!?」
雪華「しかし このままでは全滅……」
翠星「だからこれは 単なるゲームです! 死んだらまた最初に戻るだけです!
ゲーム脳 万々歳ですよ!」
兎魔「ゲームだからいいじゃないですか 妹達を犠牲にしても」
翠星「ゲームでも それは嫌です!! そういうことに慣れすぎたら
現実でもそういうことをやってしまうのです!」
雛苺「翠星石……」
雪華「翠の御姉様……」
兎魔「トリビァル まったくもって聞き分けの無い」
翠星「ゲームってのは…… 自分が好きなようにやるから面白いんです!!」
461:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 23:09:09.21 nYutfGlI0
グラララアガアワロタwwwwwwww
462:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 23:12:03.64 sYNxQIGvP
雪華「ふふ……」
翠星「な……何がおかしいです? 白薔薇」
雪華「いえ やっぱり烈しいですわね翠のお姉様は
それを今 再認識しただけです……」
雛苺「翠星石はいつもワガママなのよ」
翠星「……そうです 私はワガママです 悪いですが二人とも
翠星石の最後のワガママに付き合ってもらうですよ」
雛苺「いいのよ」
雪華「よしなに」
兎魔「……なにをするつもりで?」
翠星「翠星石はですね シレンで二進も三進もいかなくなった時は
運を天に任せちゃうのです!!」
翠星石は『ネコの絵柄の巻物』を読んだ!
463:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 23:18:22.46 sYNxQIGvP
ネコの絵柄の巻物は『引き寄せの巻物』だった!
翠星「……」
雛苺「……」
雪華「……」
兎魔「天は子を見放したもう 『引き寄せの巻物』とは
『仲間』か『敵モンスター』か『アイテム』を近くに呼ぶ巻物」
悪竜「ゴ……ゴガ……」
兎魔「仲間は既に地に伏している 敵は既に目前にいる
そしてこの階層にはアイテムは無い……」
翠星「いいえ 仲間が……来たです!!」
真紅「!?」
蒼星「!?」
水銀「!?」
金糸「!?」
464:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 23:25:13.63 sYNxQIGvP
兎魔「これは……! 違う階の仲間を! なるほど
そう来ましたか! お父様も粋なことを!」
蒼星「な……何が起きたんだ」
水銀「私達 確か泥棒に失敗して……」
金糸「大量発生した用心棒や番犬に囲まれていたのに!」
真紅「何か良くわからないけど 助かったのだわ!」
雪華「……向こうもかなり切羽詰っていたようですわね」
雛苺「でも みんなに会えて嬉しいのよ」
翠星「まだ喜ぶのは早いです こっからが本番ですよ!」
465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 23:34:13.56 sYNxQIGvP
翠星「蒼星石ーーーッ!」
蒼星「翠星石!?」
真紅「雛苺と雪華綺晶もいるわよ」
金糸「ラプラスの魔まで!」
水銀「それにあの竜は……!?」
翠星「蒼星石! プリン・ア・ラ・モード!!」
蒼星「なんだってぇーーー!?」
金糸「え? 何!?」
水銀「プリン?」
真紅「アラモード?」
466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 23:39:43.81 sYNxQIGvP
蒼星「翠星石がよく言っていたんだ
『漫画やアニメの主人公ってどうして脇役達がピンチの時に
待ってましたとばかりに ババーンと登場するんでしょうね』って
それが何度も何度も言ってるうちにしだいに省略されて……
プリン・ア・ラ・モード と」
真紅「あ そう」
水銀「つまり?」
金糸「翠星石達が大ピンチって事なのかしら!」
蒼星「早く助けるんだ!」
467:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 23:45:41.31 sYNxQIGvP
蒼星石は『困った時の巻物』を読んだ!
薔薇乙女全員のHPが回復した!
翠星「おお!? やりぃ!です」
悪竜「ガアアアッ」
雛苺「きゃー」
金糸「危ない! 雛苺!」
ジャバウォックの攻撃!
金糸雀は雛苺を庇った!
金糸雀に38のダメージ!
金糸「ッ……」
雛苺「だ……大丈夫なの!? 金糸雀?」
金糸「ええ 大丈夫よ! 『重い盾』は……伊達じゃない!!(呪われてるけど)」
468:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 23:49:50.01 sYNxQIGvP
真紅「見覚えがある子と思えばジャバウォックじゃないの? アレ」
翠星「そうなんですが そうじゃないんですよ」
雪華「このゲームの為に用意されたラスボスらしいですわ」
水銀「ま 何にせよアレを倒してしまえばいいのよね」
真紅「でも その前に……」
水銀「そうね その前に」
蒼星「折角全員 揃ったことだし……」
469:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 23:52:51.94 sYNxQIGvP
水銀「第一ドール 水銀燈!」
金糸「第二ドール 金糸雀!」
翠星「第三ドール 翠星石!」
蒼星「第四ドール 蒼星石!」
真紅「第五ドール 真紅!」
雛苺「第六ドール 雛苺!」
雪華「第七ドール 雪華綺晶!」
全員『みんな揃って! ローゼンメイデン!!』
470:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/06 23:57:36.14 sYNxQIGvP
―― ジュンの部屋 ――
JUM「……で かっこよく決めたワリには 全滅しちゃったわけね」
真紅「流石に根性と気合でどうにかなる相手では無かったのだわ」
水銀「三回連続で私が攻撃ミスなんて有り得ないわぁ」
金糸「それが不思議のダンジョンクオリティかしら」
JUM「また 挑戦するのか?」
翠星「いいです もう どっと疲れたですよ」
蒼星「ラスボスとか 終盤でやられたりすると
急にゲームを続ける気力が無くなる現象ってなんなんだろうね」
雛苺「ヒナはもう十分楽しんだからそれでいいの」
雪華「私もですわ」
471:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/07 00:04:31.68 +R7to5d6P
JUM「それにしても何の為にお父様は不思議のダンジョンを?」
水銀「さあ またアリスゲームを煽るためじゃないのぉ?」
真紅「ガンプラの時といい なんとなく水銀燈が
なんでもかんでも人類滅亡に結びつけるキバヤシに見えてきたのだわ」
水銀「あれ? 私の言うことってそんなにトンデモ?」
翠星「ええ まあ かなり……」
蒼星「それじゃあ僕はもう帰るね マスターが心配するし」
金糸「カナも帰るかしら 今日は楽しかったわ
また面白そうなことがあったら誘って欲s
水銀「あらやだ だったら私も帰らなくちゃ」
雪華「途中まで私もご一緒します 黒薔薇の御姉様」
雛苺「ばいばいなの〜」
472:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/07 00:12:15.72 +R7to5d6P
―― Nのフィールド ――
兎魔「お父様 お父様」
父様「お? ラプラスの魔 久しぶりじゃん 元気してた?」
兎魔「いや この間会ったばかりですよね? それより例の不思議のダンジョンなんですが」
父様「どうだった? 娘達はみんな喜んでくれたかな?」
兎魔「ラスボスが強くて難しすぎるってんで みんな飽きちゃいました」
父様「はぁ!? あの程度で難しすぎる? 全く最近の若い奴らは……
私が現役の頃はね 膝の高さから落ちただけで死んだりとか
4ドットしかない敵弾をかいくぐるようなゲームばっかりで……!」
兎魔「私に愚痴られましても」
ローゼンの不思議なダンジョン 完
473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/07 00:21:11.49 e+R/xdkw0
お疲れさん
474:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/07 00:23:22.53 zzUdCYjYP
ウルティモって武井版ローゼンメイデンだよなってふと思った
475:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/07 00:37:38.87 w5URROnoO
お父様フランク杉ワロタwwwwww
476:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/07 00:40:42.28 K4YT1ukZP
乙! すごく面白かったw
477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/07 01:21:00.33 Y3mo5bDU0
乙 チョコボの不思議なダンジョン2をラスボスに負けて辞めたのを思い出した
478:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/04/07 01:28:05.60 um9gOzgC0
乙 俺はチョコボの不思議なダンジョン2やりたくなってきた
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