佐天「なんならわたし ..
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139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/11 13:47:12.47 CwHrEVUk0

――

 同時刻。
佐天涙子と同じく無能力者且つ落ちこぼれの烙印を
全身に隈なく捺されている上条当麻は同様に平日の昼間である街中を一人闊歩していた。
一応服装は私服ではあるが、しかし学校が特別に休校という訳ではなく
やはり同様に無断欠席だった。
原因も同様、『能力測定』にでるのが面倒だから、だ。

 けれどその表情は同様と言う訳ではなく、
また内心も別物だった。
彼は無能力者ではあるが、休んだのは劣等感などからによる憂鬱が理由ではない。
単に「でてもしょうがねぇし時間の無駄だから」ということで休んだだけだ、
上条は別に無能力者だがそれに対して引け目や劣等感を感じては居ない。
そりゃできたら便利だろうなぁとは思うし、どんな感じなんだろうか? とかも思うけれど

 それだけ。

 彼にとって超能力が使えると言う事は“それだけ”の意味合いしか持って居なかった。
だから彼が青空の下で考えるのは休んだ事でできたこの時間を
どうやって有意義に上手に使えるかという物だった。
それも、足元ではなく、空を見て。
下ではなく、上を見て。


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