佐天「よーし、じゃあ初春にネコミミを授けよう!」 at NEWS4VIP
[2ch|▼Menu]
[前50を表示]
650:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 13:12:29.48 qVxpEvq50
光子「ええ、はい、そうですか……。いえ、平気ですわ。もう十分わかりましたから……」

美琴「電話は終わったみたいね。それじゃあ……」

光子「残念ですけど、ここから先はご一緒できませんわ。まぁ、勝敗もついたようなものですし……ねぇ?」

美琴「な、なにを……っ!」

光子「戦った本人同士が一番わかっているはずですわ。誰が勝者で、誰が敗者だったのか」

ゴォッ!

美琴「ま、待ちなさいよ!ねぇ!!」

黒子「駄目ですの。お姉さま、もうぼろぼろですのよ。それに、空を飛ばれては追いかけることもできませんの」

美琴「私は負けてない……。負けてないんだから!」バチイッ

黒子「……お姉さま」


651:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 13:12:51.95 Fyznq+950
おはよう、今日もよろしく頼みます

652:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 13:57:17.86 zjNduLdt0
ほす

653:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 14:12:33.92 qVxpEvq50
佐天「…………」ビクッ

黒子「……佐天さん?」

佐天「あ、白井さん、と……」

美琴「…………」

佐天「御坂さん!だ、大丈夫なんですか?」

黒子「大丈夫ですわ。ただ、気を失っているだけですわ」

佐天「あ、ああ……、ご、ごめんなさい。あの、あたし……。あたし、御坂さんが危ないのわかってて……」

黒子「…………」

佐天「わかってて何もしなかった。できなっかた。怖がって、ただ震えて、あたし、能力を手に入れても、何も変わってなかった」

佐天「弱くて、何もできない。無能力者だった時から、何も変われてなかったんです。ごめん、ごめんなさい、御坂さん……」

黒子「……いいんですのよ。あの二人の戦いはやはり別次元ですの。私とてできることなどありませんもの」

佐天「でも、でも……」

黒子「お姉さまの足手纏いにならないようにするのが最善でしたのよ。だから、佐天さんは間違っていませんわ」

佐天「…………」


654:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 14:13:38.30 qVxpEvq50
黒子「覚えていらっしゃるかしら?貴女が幻想御手で倒れる少し前の事件……」

佐天「白井さんがビルを壊しちゃったやつですか?」

黒子「あ、あれはもともと取り壊し予定のビルでしたのっ!」

黒子「あの時、佐天さんは踏み出しましたのよ。誰に言われるでもなく、自分で決断して踏み出したんですの」

黒子「だから、私は知っていますわ。佐天さんは怖くても迷っても、最後の最後には踏み出せる、そういう強さを持った人ですの」

黒子「あの頃から変わっていないのでしたら、ね」

佐天「白井さん……」

黒子「それに、なんといってもお姉さまは最強無敵の電撃姫。負けるなんて誰も思いませんもの」

美琴「私は負けてなぁい!」

655:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 14:14:58.73 qVxpEvq50
黒子「あら、起きてしまいましたの?」

美琴「私は負けてないの。勝てなかっただけよ」

黒子「はいはい、そうですわね」

佐天「……御坂さん」

美琴「いいのよ。佐天さんが気に病むことじゃないわ」

佐天「……でも」

美琴「私の買った喧嘩よ。佐天さんが手を出そうとしても追い払ってたわよ。だから、ね?」

佐天「……はい」


あたしはその時、この二人は本当に強いなぁ、と思った。

それは、能力が強いとかそういうことじゃなくて、人間として強いということ。

その強さがとてもとても羨ましくて、弱い自分が惨めだったのを覚えてる。


656:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 14:18:09.60 qVxpEvq50
書き溜め分が尽きた。
夜まで充填してきます。

657:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 14:23:31.32 HATNo34JO
乙待ってるぜ

658:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 14:25:15.78 Wt9piEYI0
楽しみだ

659:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 14:31:25.22 EBG4HVqa0
乙。夜まで保守しておきます

660:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 14:33:19.18 bGeev6qN0
              .. .-‐…‐-. ..
            /.:::::::::::::::::::::::::::::::`:. .、
           /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
          .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
           {::::::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::::::::}レ'⌒ヽハ
            ∧:::::::::::::Y.:::::::::::::::::*;^Y      \
            〈ヽ',:::::::::::〈:::::::::::::::::、/V{ /    }
          V〃.::::::::::::::::::--=彡、:::::}/     /
           {::::::::::::::::::::::::::::::::. :::::/      /{
       r'>‐ミ从ト{::::::::::::::::::::::::ハハ|      イ ,′
         と    ` <ヽ从从ハハノノ ,L、  _ノ 〉
       |ヽ._,.   `   ―‐-'   ̄/   |
       |    '`   ._        ∧__/
             i    ;'´  ¬‐-  _/ } ∨〉
             |    |      .       |_ .ィ
             |    |    }     厂ノ
            |     |    ,'、 _ . ィ'/
           l     l     /   ̄ ̄

661:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 15:07:46.20 1M0muOCF0
ふんが

662:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 15:08:15.76 cgXcY1ACP
なんか良い話になってる!

663:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 15:10:36.58 bX1NfY5fP
インビジブルさんが出てない気がするけどきっと出てた
見えないだけだよな?

664:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 15:38:34.65 lSFkoduo0
こんごうさんはただすなおになれないだけのいい子なのに

665:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 15:53:13.09 Wt9piEYI0


666:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 16:16:57.29 U41+h43BP
アニメの金剛さんからは想像できないなw

667:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 16:37:19.96 oXI8AayX0
婚后さんが好戦的なのにも何か理由が考えられてそうやね

668:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 16:59:54.51 zjNduLdt0
期待

669:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 17:40:03.24 zjNduLdt0


670:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 18:29:26.89 JHylUBmYO


671:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 18:59:23.49 XP5igosK0


672:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 19:29:25.60 EBG4HVqa0


673:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 19:34:34.91 dwxxK78Y0


674:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 19:36:14.42 ROTBmvPy0
 

675:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 20:01:12.54 qpidL4Ua0


676:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 20:21:33.23 FMNSsEIN0


677:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 20:25:19.00 fL9D8zPX0


678:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 20:28:07.04 o0x09J+c0
まあ本気レールガンぶっぱしたら勝ててしまいそうな気もするな

それで勝てるなら相手も死ぬだろうが

679:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 20:42:07.33 YU8Yft3Y0
佐天さんが鳥になって怪鳥蹴りきめれば勝つる

680:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 20:47:39.58 RJsBVrrjO
佐天さんがスカンクになればほぼ全ての人間を撃退できる

681:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 20:59:24.04 XP5igosK0
ho

682:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 21:23:56.60 rYbHTSGE0


683:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 21:40:15.21 bCuebihO0
久々に俺が見た見たSSで1000行きそうな予感

684:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 21:49:40.78 mtc014J10
これは面白いな
期待

685:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 21:54:24.33 ywZ7J4Ek0


686:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:00:24.14 PmQi3Sag0
黒子なら針を体内へ、で勝てるだろ

687:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:02:10.04 CVb4Uwsk0
追いついてしまった・・・

688:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:12:40.19 Vwai/9he0


689:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:18:28.25 qVxpEvq50
>>655、つづき

黒子「つまり、力試しだと……。そう言ったんですのね」

美琴「まぁ、簡単に言えばそういう理由で売られた喧嘩だったわね」

初春「でも、おかしな話ですね。婚后さんの本来の能力とはまったく違う能力の使い方ですし」

美琴「今までは能力を隠してたってことじゃないの?」

黒子「そういう器用なことができる性格ではなかったように思いますけど……」

初春「婚后さんは最近レベル5になったんですよね。レベルが上がったから使えるようになったとか……?」

黒子「風を生み出すことと空気中と分子量を操作するのでは、まったく別の能力ですの。
   レベルが上がったからといってそうそう……」

美琴「その練習で色々と事件を起してたんでしょ?」

黒子「能力が安定してますのよ。新しく身に付ける練習というより、すでに使えるものの効果を試したいたという様子で……」

初春「陰で練習していたんじゃないんですか?」


690:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:19:15.60 qVxpEvq50
黒子「婚后光子がレベル5になってから、まだ半月も経ってませんのよ?
   あれだけ多用な能力を身に付ける暇などありませんわ」

美琴「そうね、確かに色々とおかしかったわ。まるで木山春生と戦ってるみたいな気分だったわ」

初春「……マルチスキルですか」

黒子「それに、最後の通話相手も気になりますの。何か、裏で暗躍している方がいるようで……」

初春「あの、そういえば、佐天さんから警備員に通報があったみたいなんですけど……」

美琴「…………?」

初春「それが、どこかで出動が差し止められてたみたいなんです」

美琴「それって……」

黒子「やはり裏があるようですわね。それも、なかなかに大物みたいですの。初春、婚后光子の現在地は?」

初春「監視カメラの映像にはまだ引っかかっていません。他の支部にも協力してもらっていますけど、まだ……」


691:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:30:12.69 EBG4HVqa0
木山しえんしえい

692:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:38:08.07 mtc014J10
律「木山せんせー」

693:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:40:07.84 qVxpEvq50
佐天(あー、なんか居辛くって出てきちゃったけど……)

佐天(……まぁ、あたしがいたって何ができるってわけでもないしね)

佐天「……はぁ」

佐天(ほんと、駄目だなぁ……あたし)

佐天(え……っ!?うそ!)

光子「…………」

佐天「今のって……婚后さん、だよね?」

佐天(ど、どうしよう。で、電話、初春に……って、駄目じゃん。携帯壊れてるんだった!)

佐天(ああ、どうしよう、もう行っちゃうよ。お、追いかけなきゃ!)

ダッ

694:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:42:42.77 cohUwTqt0
涙子に危機が!?

695:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:44:05.76 P4TAQEwg0
さてん「だい4はどう!」

696:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:48:47.33 umQUivnr0
テンハカッサツ!

697:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 22:52:07.62 qVxpEvq50
ピピピピ、ピピピピ・・・

初春「あれ、誰だろ?公衆電話から……」

ピッ

初春「はい。え、佐天さん?どうしたんですか……ええっ!?

美琴「ど、どうしたの?」

初春「あ、その……佐天さんが婚后さんを見つけたって……」

二人『ええっ!?』

美琴「な、なんで!?そんな、あっさり!」

黒子「そういえば、幻想御手も最初に見つけたのは彼女でしたわね。一種の才能でしょうか?」

美琴「と、とにかく場所は?それに、無理しないようにって」

初春「は、はい。あの、佐天さん?……はい、市民体育館、ですか。そこに入っていって……見失った?
   でも、出てきてはいないんですね。はい、とにかく無茶はしないで……」

美琴「行くわよ、黒子。場所がわかったってんなら……」

黒子「ちょっとお姉さま。治安維持活動は……」

美琴「警備員は動けないんでしょ?それに、これは私が売られた喧嘩だわ」

初春「あ、待ってください。私も行きますよぉ」

698:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 23:04:57.59 qVxpEvq50
美琴「佐天さーん!」

佐天「御坂さん、白井さん!……初春も?」

初春「なんですか、私だけ。今、警備員が動けないらしくて、少しでも現場に手が必要ですから

黒子「それで、この体育館ですのね?」

佐天「はい。でも、中に入ってすぐどこかに消えちゃって……」

黒子「それで外には出ていないとするなら……。どう思います、お姉さま?」

美琴「地下……ね。この施設に地下部分は?」

初春「ありません。倉庫が半地下の設計になっているだけで、地下施設はないですね」

美琴「そっか、電磁波の感じだと、この地下に開けた空間があるのは間違いないんだけど……」

佐天「それって、この下に秘密の空間があって、この体育館のどこかにそこへ入る秘密の入り口があるってことですか?」


699:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 23:06:16.10 qVxpEvq50
黒子「そういうことですわね。固法先輩がいれば、透視して調べてもらうこともできるのですけれど」

美琴「んー、黒子、テレポートでさぁ」

黒子「入れるとは思いますが、あまり座標のはっきりしない空間には飛び込みたくありませんわね」

初春「最悪、壁の中にテレポートってこともありえますもんね」

美琴「だいたいの座標は教えられるから大丈夫よ。そこに何があるかはわからないけど……」

黒子「……はぁ。まぁ、いいですわ。こちらから探すより、中に入って探す方が手っ取り早いでしょうし」

美琴「じゃあ、さっそく……」

光子「あら、皆様おそろいで……。どうやってここを嗅ぎつけたのかしら?まったく、迷惑な……」

700:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 23:17:40.36 cgXcY1ACP
わっふるわっふる

701:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 23:25:23.81 Y82ufciM0
支援しますん

702:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 23:29:22.16 qVxpEvq50
美琴「自分から出てくるとは気前がいいじゃない?」

黒子「風紀委員ですの!婚后光子、大人しく投降なさい」

美琴「黒子、あんたは行きなさい。やっぱりこの下には何かあるのよ」

黒子「で、ですが」

美琴「こいつは私に任せなさい。というか、私しか無理よ」

黒子「お姉さま……」

美琴「初春さんは周りの人を避難させて、今から少し派手に暴れるから……」

光子「その口振りですと、まるで自分なら私をどうにかできるとおっしゃっているように聞こえましてよ?」

佐天「そ、そうですよ。だって、御坂さん、さっき……」

美琴「佐天さん、心配してくれてありがとう。
   確かに、こいつは私より強いかもしれない。今度こそ取り返しのつかないことになるかもしれない」

佐天「…………」


703:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 23:30:16.46 qVxpEvq50
美琴「でも私は、たとえ私の力が及ばなくても立ち向かうわ。だって、立ち向かわすにはいられないもの!」

美琴「ね、だから行って。黒子、初春さんも……」

佐天「……はい」

黒子「お姉さま、ご武運を」

タッ、シュパ

光子「よかったのかしら?四人がかりの方がまだ可能性があったかもしれませんわよ?」

美琴「お生憎さま。私の辞書には一対一以外の喧嘩はないのよ。それに婚后さん……。
   私はまだ、あんたに見せてないわ。私が超電磁砲の御坂美琴だってことをね!」パチッ、パシン

704:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 23:44:24.48 Wt9piEYI0
支援


705:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/06 23:51:17.13 cohUwTqt0
なんかかっこいい展開に期待

706:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 00:00:20.17 qVxpEvq50
美琴(先手必勝……!)

ドゴンッ!

美琴「どう、これが超電磁砲よ。さすがにこれの直撃は……」

光子「……ええ、大した威力でしてよ。一撃で重ねた窒素装甲がほとんど吹き飛びましたわ」

美琴(あれを耐え切った!?)

光子「窒素装甲で多層防壁を作りましたの。レベル5ならこのくらいの応用はできましてよ。
   まぁ、もはや装甲というべきではないかもしれませんけど」

美琴「だ、だったら……!」

美琴(一撃でほとんどって言ったわね。なら、連射で……あれっ?)ガクッ

光子「さすがにそれを連射させるわけにはいきませんわ」


707:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 00:01:11.66 2c9ByttS0
美琴「あ、あんた……酸素を?」

光子「閉鎖空間では造作もないですわ。
   ふふ、これが一番手っ取り早く相手を無力化する方法でしてよ。無駄な破壊力など必要ありませんの」

美琴(空力操作で酸素濃度を……?なら、気流を乱せば!)バチッ

ドンッ!

光子「天井に!?」

美琴「……ハァ、ハァ」

光子「……っ、自然風で気流が……!まぁ、いいですわ。このくらい、小手調べでしてよ。
   空力操作は空気を操る能力。空気中でしか生きられない人間がそれに挑むということの意味。
   貴女には、たっぷりと教えて差し上げますわ」


708:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 00:07:06.44 G7StmW1tO
支援

709:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 00:13:10.64 9DXDatT4P
電気VS空気だったら明らかに電気に分がある件

なんでこんない苦戦してんだ

710:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 00:13:53.06 ZWSV+m+UP
もりあがってきたああ

711:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 00:23:30.17 o+eKDsYN0
放課後超電磁砲倶楽部

712:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 00:28:48.21 425/Lx3l0
>>709
マルチスキルだから

713:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 00:44:48.76 tfBOQZDj0
いや、デュアルスキルかもしれない

714:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 00:46:36.76 S7Gyp+aa0
レベルアッパー方式ならマルチか

715:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 00:53:23.78 yosV+kNd0
そもそも美琴が本気を出すには鉄より水が必要だからな

716:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:01:06.17 2c9ByttS0
佐天(御坂さん、大丈夫かな……。ああ、だめだめ、信じなきゃ。それに、今は避難誘導をちゃんと……)

??「おいおい、どうなってんだ、こりゃ?おーい、そこの……確か、佐天さん?」

佐天「え、あ、えっと、上条さん?」

上条「はいはい、その通り、上条さんですよ。で、これってどうなってんだ。なんかあったのか?」

佐天「えっと、御坂さんがレベル5の人と戦ってて……。あたしは避難誘導を」

上条「ビリビリが!?なんでそんなことになってんだ……。それで、相手はどんな奴だ。まさか……!?」

佐天「あの、最近レベル5になった人で、空力操作系の婚后……」

上条「そっか、あいつじゃねぇんだな……」

佐天「あいつ……?でも、相手がすごく強くて、御坂さんでも勝てるかわからなくて……」

上条「そっか、場所は……?」

佐天「え?体育館ですけど……。まさか!?」

上条「そっか、色々ありがとうな」

ダッ

佐天「え、嘘……なんで?」


なんであの人は、躊躇いもなく走っていけるんだろう……。

717:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:02:12.25 2c9ByttS0
シュパッ

黒子「壁の中、という自体は避けられたみたいですけど。どこですのここは?」

黒子「見た感じ、なにかの研究室といった様子ですけれど……」

??「部屋に入る際はノックくらいして欲しいね」

黒子「誰ですの?」

??「ふむ、誰か……。僕は学者だよ。一応、教授と呼ばれる立場にもある」

黒子「そうですか。では教授、貴方は何をしている方ですの?」

教授「ここは学園都市だよ。能力の研究にきまっているじゃないか」

黒子「もう少し具体的に……」

教授「そうだね。幻想御手という言葉は聞いたことがあるかな?」

黒子(やはり、それですのね……)


718:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:04:44.28 S7Gyp+aa0
久しぶりにKJさんキタ

719:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:05:18.81 2c9ByttS0
教授「その様子だと、聞いたことはあるようだね。
   あれ自体はまったく別の目的を持って生み出されたものだけど、その効果は非常に興味深かった」

黒子「脳をネットワークで繋ぎ、演算能力を向上させる……」

教授「おや、そこまで知っているのか。そう、そして同一系統の能力者がいれば思考パターンの共有で効率が上がる」

教授「そこで僕は考えた。同一系統の能力者だけでネットワークを形成すればどうなるのか、と」

黒子「その結果が婚后光子ですのね?」

教授「その通りだよ」

黒子「しかし、どうやって……。同一系統の能力者がそれほど集められた形跡など、どこにも」

教授「集める必要などないよ。必要な分は作ればいい」

黒子「作る……もしかして!?」

教授「ここは学園都市。それくらいわね。まぁ、一体20万前後と言われたが、脳だけでいいと言ったら随分と安く済んだがね」


720:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:18:59.97 LJI1m4OBP
脳だけ・・・だと・・・
バーチャルリアリティ思い浮かんだw

721:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:27:37.84 jEyyTb1+0
ミサカネットワーク+幻想御手か
面白いな

722:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:30:05.69 ZWSV+m+UP
佳境に入ってまいりました

723:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:36:40.10 cl1mxj0u0
あくまでここは佐天さんスレ
今回ばかりは上条さんは盛り上げ要員に徹してほしい

724:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:43:13.71 2c9ByttS0
美琴「なに、か、身体が……重い」

美琴(気圧操作?それとも私の周りの空気を圧縮して固めてるの?」

光子「ちょこまか動かれるのは厄介ですもの。これで……」

シュパッ!

美琴(駄目、これは……避けられない!)

上条「く、おおおおおっ!」ガシッ

美琴(え、な、なに……今のって!?)

上条「おい、大丈夫か?」

美琴「あ、あんた、なんでここに?……っ、いつまで人の上に乗ってんのよ!?」ビリッ

上条「ちょ、それが助けに来た人への態度ですか!?」

美琴「別に頼んでないわよ。そんなの……」

上条「嘘つけ。危なかったじゃねぇか」

光子「あなた……。今、私の能力を打ち消しましたわね」

725:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:44:16.34 2c9ByttS0
上条「ん、ああ……そうなのか?」

美琴「私の身体が動いたのが証拠よ。まぁ、どういう原理で動かなかったのかはわからないんだけど……」

上条「ああ、そうか。押し倒した時に右手で触っちまったからな」

光子「右手……。そう、ではあなたが……。噂だけの存在かと思ってましたのに」

上条「あんた、俺のことを……」

光子「空力操作系は耳もよいのですわ。言葉は空気を伝播するものですから。
   なんでも、どんな能力も打ち消す右手を持っているとかで……」

上条「俺も聞いたぜ。あんた、頑張ってレベル5になったんだろ?それがなんでこんなことしてんだよ?」

光子「また、なんで、ですの?もういい加減にそのての台詞は聞き飽きましてよ」

726:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:51:24.01 6ndGVUZgO
説得くるー`

727:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:54:56.73 3OmB+Yat0
上条さんここでもフラグ立てる気か・・・
いやまさかな・・・

728:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 01:55:21.40 kAZmcBIl0
絶対立旗

729:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:03:02.09 St5NlvgQ0
上条さんならやらかす

730:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:04:51.29 xOFWlwv50
まだ落ちてなかったのかww

すばらしい、 支援だ

731:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:06:24.47 2c9ByttS0
教授「さらに、僕は製造した脳に様々な演算パターンを植えつけた。
   その結果として、婚后君は様々な能力の使用法を獲得した」

教授「まぁ、中には失敗してネットワークに悪影響を及ぼすものもあったがね。
   そういうものはネットワークから切り離して廃棄すればいい。実に効率的だ」

黒子「聞いているだけで反吐が出ますの。思った以上の外道ですのね。貴方は命をなんだと考えてますの?」

教授「命……?いやいや、あれらは生きてなどいないよ。ただそこにあり、演算の補助行うシステムに過ぎない」

黒子「狂っていますわ……。このような非道を平然と……」

教授「非道?おかしなことを言うね、君は。飛躍に犠牲はつきものだよ。
   特に能力開発のように人の頭を弄る研究をするなら人体実験などは日常茶飯事だ」

教授「君のテレポートに使っている演算パターンだって、本当になんの犠牲もなしに得られたものだと思うのかい?」

黒子「それは……」

教授「君が僕を非道だと断じるのなら、この学園都市の全てのものが同罪だ。もちろん、君もね」

黒子「…………」

教授「いや、たくさん話したら喉が渇いたね。少し失礼して、確か缶ジュースがこの辺りに……。ああ、あった、あった」

プシュッ

教授「さて、理解してもらえたかな?君の言う非道が、この街の日常だということが……」

黒子「そう、そうですわね……」

732:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:08:18.35 2c9ByttS0
上条「いいから答えろよ!あんたはどうしてこんなことをやってんだ!?」

光子「力を手に入れれば試すもののでしてよ。試して、そしてそれを次に活かす。それが修練ですわ……」

上条「修練って……。そんなことのために、あんたはこんなことをしてるのか?」

上条「誰かを巻き込んだり、犠牲が出ることは考えないのかよ!?」

光子「犠牲……?何をいまさら……。私たち能力者は、全て犠牲の上に立っているんですのよ」

光子「ですから、私たちは示さなければいけないのですわ。もっと先へ、もっと高いところへ、人はまだ行けるのだと!」

光子「どうせ犠牲になるのなら、より高い山の元で……。それが犠牲に報いること。高みにあるものの責務でしてよ」

光子「今ここで超電磁砲と戦うこと。それもまた、より高みへと至る過程。犠牲へと報いる行為でしてよ」

上条「違う。違うだろ。大切なのは力を手に入れることじゃない!その力で何えをするのかだ!そうだろ!?」

上条「手に入れた力で、その力でたくさんの人を幸せにしてやることが、犠牲に報いるってことじゃないのかよっ!?」

光子「見解の相違ですわね」

733:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:10:07.04 2c9ByttS0



黒子「……貴方の言うことが真実かもしれませんの」

黒子「それでも、目の前で行われる非道を私は見過ごせませんの。

   己の信念に従い、正しいと感じた行動をとるべし―。それが、」



上条「そうかい?あんたがそう言うのなら……」

上条「それが義務で、あんたがそうしなきゃいけないって言うのなら……。俺は、」



       「―風紀委員ですの!」


           「そのふざけた幻想を、ぶち殺す―」




734:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:12:21.32 St5NlvgQ0
わーお

735:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:15:55.79 TC4NuJt80
美琴が見事に空気

736:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:17:33.55 FjUMvclP0
ヤンデレールガンに同じような設定入れて
一方通行と戦わせてみたいな

737:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:23:39.91 L4+L2KhlO
支援させてもらう!

738:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:33:05.38 Jhs1ovKU0
支援支援

739:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:48:40.66 2c9ByttS0
教授「そうか、それは残念だ。君がそういう風なら、僕もこうするしかない」

ぽいっ

黒子(空き缶を上げたくらいで……、空き缶?)

黒子(まずいですの、これは……虚空爆破!)

シュパッ

黒子「こ、ここは廊下ですの……?しかし、なぜ彼が虚空爆破を……」

??「やっぱり、空間移動能力との相性は最悪」

黒子「貴女は、釧路帷子」

釧路「そう、その通り……」


740:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:50:13.91 2c9ByttS0
黒子「何故、貴女がここに?」

釧路「幻想御手は失敗だった。効果はあったけど、眠ってしまったら意味がない」

黒子「それで、こんどはこれですの……」

釧路「そういうこと」

黒子「退いてくれませんこと。私は教授を探しに行かなければいけませんの」

釧路「それは駄目。あなたの足止めを頼まれている」

黒子「貴女に、私が止められると思ってますの?」

釧路「多分、無理。発動に時間のかかる私の能力は、空間移動能力との相性が最悪。でも、時間稼ぎでいい」

黒子「時間を稼げば、婚后光子が戻ってくるというわけですのね?なら、とっとと終わらせますの!」

741:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:51:56.61 2c9ByttS0
美琴「で、言うだけ言って、なんであんたはあたしと一緒に砂鉄の盾に隠れてんのよ?」

上条「いやいや、上条さんの能力は右手で触れないと駄目なんで。正直、空を飛ばれると手の出しようが……」

美琴「この、役立たず……!」

上条「お前こそ、いつものビリビリはどうしたんだよ?」

美琴「やるだけ無駄よ。誘電されて直撃しないの。超電磁砲も単発じゃ致命傷にならないし、連射はさせてもらえない」

上条「おいおい、マジかよ。それじゃ、打つ手なしじゃねぇか!?」

美琴「だから今考えて!……って、何か息苦しくない?」

上条「……そういえば、確かに少し」

美琴「あんにゃろ、空に浮かんだまま何もしてこないと思ったら、私たちの周りの酸素濃度を下げてるのよ」

742:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 02:53:42.11 2c9ByttS0

上条「それってつまり……」

美琴「このままここにいたら、陸にいながら窒息死ってことよ」

上条「おい、それはまずいだろ。とにかく、一旦ここを離れて……」

ダッ

美琴「馬鹿!」ガシッ

ドンッ!

上条「た、体育館の残骸が……。とんでもない勢い……。当たったら死ぬぞ」

美琴「焦って動くのを狙ってるのよ……」

美琴(いやらしいやり方……。でも、確かにこれは破壊力なんていらないわね)


743:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:03:20.19 L4+L2KhlO
支援!支援!支

744:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:04:14.55 TC4NuJt80
釧路帷子って誰だっけ

745:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:05:24.85 9DXDatT4P
>>744
重力子加速レベル4の入院してた子

746:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:06:55.32 tfBOQZDj0
これでかたびらって読むんだっけ

747:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:11:02.21 TC4NuJt80
>>745
覚えてねぇ…
ググっても画像出てこないし

748:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:20:10.65 9DXDatT4P
>>747
『量子変速』の大能力者。
目つきが悪い、黒の長髪の少女。詳細は不明。
書庫内のデータから学園都市内で唯一虚空爆破事件を起せる能力者とされたが、
実際は事件が起こる前から原因不明の昏睡状態に陥っており、彼女に犯行は不可能と見なされ容疑者からは外されていた。

とある科学の超電磁砲第七話では幻想御手を使用していた虚空爆破事件の犯人が突如原因不明の意識不明状態になっており、
また、同様の症状で運びこまれて来る生徒も多数いるため、彼女も幻想御手を使用していた可能性があるかも?

URLリンク(www.dotup.org)

749:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:23:29.80 2c9ByttS0


光子「あら、助っ人の方……、命拾いしましたわね」

光子「ふふ、次は飛び出して狙い撃たれるのが先か、このまま酸欠で動けなくなるのが先か……」

光子「まぁ、このまま簡単に終わってしまうということはないでしょうけど、後は盾ごと移動するくらいかしら?」

光子「なら、あの盾を砕けば、それで詰みですわね」

ピピピピ、ピピピピ・・・

光子「あら、こんな時に……。ええ、白井さんが?はい、いえ、すぐに終わらせます。はい、では、十分で戻ります」

光子「まぁ、十分もかかりそうにないですけれど……。では、槍状に成形した窒素装甲を最大速度で……あら?」

光子「あれは……。そう、彼女が元凶ですのね」



750:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:25:08.52 2c9ByttS0
佐天「初春ーっ!……はぁ、はぁ、避難誘導終わったよ」

初春「ご苦労様です。こちらも終わりました。後は……」ジィ

佐天「うわ、体育館がぼろぼろになってる」

初春「さっき、婚后さんが飛んで出てきたんですけど……。あの、中の様子とかわかりませんかね?」

佐天「え、うん、じゃあ、探ってみる……」

にゅ

佐天「大丈夫、御坂さんも上条さんも無事……」

初春「え、上条さんも中にいるんですか?」

佐天「うん、あたし、上条さんに御坂さんが戦ってること話しちゃったから……」

初春「そ、それで二人は?」

佐天「しっ、何か喋ってる。酸素濃度が下がってて、このままじゃ窒息……、でも、動くと狙い撃ちで……」

初春「た、大変じゃないですか。ど、どうしましょう?」


751:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:27:49.36 2c9ByttS0
佐天「どうするって……」

佐天(そんなの、どうしようもないじゃん。だって、あたしたちだって近付けないし……。えっ!?)

佐天「初春っ!」ガシッ、バッ

初春「え、佐天さ……っ?」

シュバッ!

光子「よく、避けましたわね」

佐天(今の、あたしたちを狙って……)

光子「また奇妙な格好をして……。でも、貴女なのでしょう?
   貴女が最初と同じ様にこの場所を嗅ぎつけたのでしょう?

佐天「え、あたし……」

光子「どのような能力かは知りませんが、おかげで研究所の場所が知られてしまうし、非常に迷惑ですのよ」

佐天「あ、ああ……」

752:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:29:18.26 G7StmW1tO
支援

753:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:31:13.19 St5NlvgQ0
龍ふらぐ?

754:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:34:11.27 2c9ByttS0
光子「お仕置きが必要ですわね……」

ダッ

初春「佐天さん、逃げてくださいっ!!」ガシッ

佐天「え、でも……」

初春「いいから早く!私は大丈夫ですから、佐天さんは私が守ります。私だって風紀委員ですから!」

佐天「う、初春を置いて、なんて……」

初春「いいから!早く!!逃げ……っ!?」

光子「邪魔、ですのよ」

ゴウゥッ!

佐天「あ、い、いや……。初春、初春っ!?」

初春「……さ、て…さん、にげ、ぇ……」

佐天「初春、初春……と、とにかく、早く病院に、だ、誰か……」

光子「誰も助けてくれませんわ。それに、次は貴女の番でしてよ」

佐天「う、うわあああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」



755:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:35:06.47 jEyyTb1+0
暴走モードくるー?

756:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 03:44:30.96 Jhs1ovKU0
wkwkしすぎて寝れない

757:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:02:03.34 2c9ByttS0
黒子「モニタールーム……。逃げもせず、こんなところにいましたのね」

教授「やぁ、思った以上に早かったね。やはり、釧路君の能力と君の能力では相性が悪かったかな?」

黒子「よく言いますわ。山盛りのトラップで危うく死ぬところでしたわ」

教授「それでも予想より早かったことに変わりはないよ。それで、君は僕をどうするんだい?」

黒子「もちろん、拘束させていただきますの?」

教授「ふむ、そうか……。まぁ、焦ることはない。ゆっくりしたまえ」

黒子「貴方、ご自分の立場がわかっていらっしゃるのかしら?時間稼ぎはさせませんわよ」

教授「時間稼ぎ?何故そんなことを……。
   君が僕を拘束したとしても、結局は婚后君を突破しない限りここから出ることはできない」

黒子「それは……」

教授「そして、警備員は来ない。つまり、誰かしらが婚后君を倒さない限り、君達の勝ちはない。それが現状だよ」


758:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:02:54.87 6zlxhaqV0
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)

759:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:06:58.52 ufr9kQiy0
>>758
お前こんな時間にそんなもん天才しまくって楽しいのか……?

760:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:07:15.99 2c9ByttS0
黒子「…………」

教授「だから、ゆっくりしようといっているんだ。ちょうど、ここはモニタールームだしね」

ピッ、ピピッ

黒子「お姉さま!また、あの殿方と……」

教授「おや、知らない少年が一緒にいるな。でもまぁ、この様子だと二人とも酸欠状態に陥っているな」

教授「しかし、婚后君はどこに……」

ピッ、ピッ

黒子「佐天さん!初春っ!?」

教授「おや、君のお友達かい?花飾りの娘はちょっと危ないねぇ。まぁ、イヌミミつける娘はこれから危なそうだけど……」

黒子「やめさせなさい。やめさせて!」

佐天『う、うわあああぁぁぁぁぁぁぁっ!!』

教授「!?」

黒子「……さ、佐天さん?」

黒子「そう、そうですわ。貴女は、最後の最後には自分から、踏み出す。そういう強さを持った人ですの」



761:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:10:15.45 425/Lx3l0
キメラ化とか?

762:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:30:28.15 425/Lx3l0


763:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:33:27.26 2c9ByttS0
ずっと、力が欲しかった。

人を力で区別するこの街じゃ、無能であることはあまりに息苦しい。

でも、力を手に入れたところで得られたのはほんの僅かな優越感だけ。

結局、あたしはあたし、ちっぽけで弱い、佐天涙子でしかなくて。

友達が危なくても、怖くて震えていることしかできないような、弱い存在。

だって仕方ないじゃん。ずっとずっと、あたしは弱かったんだもん。

骨の髄まで弱虫が染み付いちゃってるんだもん。

レベル5とか、そんなすごい人に立ち向かえるわけないじゃん。

それが、普通なんだよ……。

でも、あたしの周りには、普通じゃない人がいっぱいいるんだ。

それがすっごく惨め。あたしの弱さを実感させる。


764:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:33:57.85 xOFWlwv50
クライマックスだな
寝られない

て言うか「とある科学の最強幻獣」ってめちゃくちゃかっこいいよな。センスあるわ

765:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:35:10.06 2c9ByttS0
御坂さん、最強の電撃使い、超電磁砲。

白井さん、風紀委員で空間移動能力者。

上条さん、何の躊躇いもなく走って行けてしまう人。

初春、あたしを守ろうとしてレベル5に立ち向かった、あたしの親友。

あたしは皆の強さが羨ましかった。そう、羨ましかったんだ。

あたしは弱い、弱いけど―

佐天「う、うわあああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

―いつだって、あたしは強くなりたかったよ。



766:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:36:21.38 2c9ByttS0
光子「ど、どうしましたの、突然?」

目の前のこいつが、あたしの大切な親友を傷つけた。

今、大切な親友を助けるためには、目の前のこいつが邪魔だ。

だから、あたしは……、こいつを倒す。そう決めた。

佐天「イメージしろ!強く、もっと強く!あたしの大切なものを守れる強さを!!」

狼、虎、象……? 違う、そんなもんじゃない。そんなものじゃ倒せない。守れない。

そうだ。もしも今、初春を、皆を、守れるのなら、あたしは化け物でいい。

醜くおぞましい化け物でいい。ただ、それは全てを倒せる最強の幻獣(バケモノ)だ。

光子「な、なんですのこれは!?これはいったい……」

目の前の瞳が恐怖に揺らぐ。

そうか、そうなんだ。あたしは今、そういう姿か……。

その瞳の中で、あたしが笑っていた。


767:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:43:01.75 jEyyTb1+0
天使期待

768:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:43:11.27 425/Lx3l0


769:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:44:38.87 3OmB+Yat0
佐天さんかっこよすぎだろう・・・

770:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:51:27.58 WMuUwkoyO
>>761
こんな感じですか
URLリンク(tetragra.hp.infoseek.co.jp)

771:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 04:53:15.52 R1p0ek4d0
こんな感じですか
URLリンク(skm.vip2ch.com)


772:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 05:11:18.14 425/Lx3l0
>>770
かっこいいな

773:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 05:19:30.86 2c9ByttS0
美琴「ん、あれ、空気が戻ってきてる?どうして……」

上条「お、おい、ビリビリ、あれ……」

美琴「え、上?婚后さんと、あれ、って……佐天さん?」

上条「よく見えねぇけど、多分……」

美琴「角、翼、恐竜みたいな尻尾も……」

上条「それに右手を見ろよ。鱗に爪に、あれって、まるで……」

美琴「……竜の属性?」



教授「な、何だ……あれは?おもしろい。おもしろすぎるぞ!」

黒子「佐天さん……。まさか、本当に……」

教授「おお、すごいなぁ!?婚后君のカマイタチで無傷だ。どういう能力なんだ」

黒子(あれはきっと……)

教授「強風も、大気の圧縮でも拘束できないのか。あの状態で自在に飛び回るとは。どういう原理で……」

黒子(能力なんていう繊細なものではありませんわ。ただ頑丈で、ただ馬鹿力なだけ。でも、それ故に……)



774:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 05:20:25.46 2c9ByttS0
光子「ちぃっ!何なんですの、何ですのよ……、貴女は!?それは一体……」

佐天「ぐっ、痛くない、怖く、ない……っ!ああああぁぁぁっ!」

ガィンッ

佐天「か、硬い……!見えない壁、みたいのが、二枚?」

光子「窒素装甲を一枚、叩き壊した!?でも、超電磁砲のほどの威力はないようですわね?今度はこちらから!」

バシュッ!

佐天「う、うわぁっ!?」

光子「槍状窒素装甲の最速射出。これならさすがに効くようですわ、ね、え?そ、そんな馬鹿な!?」

佐天(痛い、よぉ……。うわ、すごい血が。あたし、死んじゃうかな……?)

佐天(ごめんね、初春……って、あれ、痛みがひいて、っていうか、傷口がなくなってるし!?)


775:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 05:21:56.34 2c9ByttS0
教授「お、おお……あれは肉体再生か?しかし、あんな速度は……」

黒子(桁外れの生命力。そういうイメージですのね。ですが、攻撃力が足りないようですの……)



上条「あれは……、勝ってるのか?」

美琴「勝てないわ。今のままじゃ勝てない」

美琴(佐天さんの攻撃は窒素装甲に阻まれて届いてない。再生してはいても、佐天さんは一応ダメージを受けてる)

美琴(このままじゃ、ジリ貧よ。だから……)


776:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 05:25:02.08 2c9ByttS0
佐天「すごい、もう治ってる……」

光子「く、それなら、連射で!」

佐天(よし、いける。大丈夫だよ。死ぬほど痛くっても、死ぬわけじゃないじゃん。だったら、あたしは我慢できる!)

光子「これで、どうかしら……っ!」

バ、バシュッ、バシュッ!

佐天(突っ込めぇぇぇっ!!)

光子「く、再生速度が……。連射速度を越えて……っ!?」

ドンッ

佐天(え、これって……?)

光子「れ、超電磁砲かぁっ!?」

佐天「御坂さん……」



777:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 05:26:00.87 2c9ByttS0
美琴「後はよろしく」ニッ


光子「く、窒素装甲が……」

佐天「……つ、っかまえたぁ」

光子「は、離しなさい……」

佐天「うわあああぁぁぁぁぁぁぁ……っ!!」



上条(あの高さから……)

黒子(地面まで急降下して……)

美琴(叩き……つけたっ!)

778:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 05:45:45.09 425/Lx3l0


779:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 05:47:39.03 OIZzxr1fO
私怨

780:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 05:50:32.34 uoJNobf80
超支援

781:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 05:55:48.53 425/Lx3l0
眠たそうだな。
頭使いながらだと相当だろう。

782:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 06:05:10.70 2c9ByttS0
光子『あ、ああ……っ!?腕が、私の、左腕が……っ!?よくも、よくもぉ……』

教授「いかんな……。婚后君は真空を作る気だぞ」

黒子「いまさら酸欠狙いですの?」

教授「違うな。真空が出現した場合、そこには空気が流れ込む。その速度は音速以上だ」

黒子「それでは、その中心点で……」

教授「そう、音速を超えた空気がぶつかり合い、衝撃波を周囲に撒き散らす。
   まぁ、今の婚后君になら、この辺り一帯を吹き飛ばすくらいは可能だろう」

黒子「そ、そんな……」

佐天『寝、て、ろぉぉっ!』

バシンッ!

黒子「…………」

教授「…………」

783:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 06:07:22.81 2c9ByttS0
黒子「ど、どうやら、終わったようですわね」

教授「ああ……」

黒子「私たちの勝ちですわ。大人しく投降していただけますわね」

教授「そうだね。こうなってしまっては、もう僕に選択肢はない」

黒子「そうしていただけると助かりますの」

教授「ああ、僕の研究もここまでか。でも、これだけは覚えておくといい」


教授「きっと、すぐに誰かが引き継ぐよ」


黒子「……覚えておきますの」

784:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 06:09:46.20 2c9ByttS0

光子「左腕が……っ!?」

黒子「くっ付いてますわよ」

光子「あ、あら、本当ですわ」

黒子「執刀医に感謝するんですのね。普通、くっ付きませんわよ、あの状態では」

光子「あの、私……」

黒子「わかってますわよ。ネットワークを利用して貴女の無意識に干渉し、操っていた、と教授が証言しましたわ」

光子「…………」

黒子「まぁ、それでも許されることとは思いませんが。元はといえば貴女が実験に加担するから……」

光子「ご、ごめんなさい……」ポロポロ…

黒子「ま、まぁ、幸いにして死者は出ていませんし、情状酌量の余地ありと言いますか……」

785:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 06:11:00.59 2c9ByttS0
光子「あ、あの花飾りの……」

黒子「初春でしたら大丈夫ですわよ。頭を二針縫ったそうですけど、傷は残らないそうですから」

光子「そ、そう……。それじゃあ、私を止めてくださった方は?」

黒子「ふふ、それでしたら隣で……」

シャッ

佐天「…………」ムニャムニャ

初春「…………」スヤスヤ

黒子「あらあら、幸せそうに……」

光子「あの、この方のお名前は?」

黒子「佐天、涙子さんですのよ」

光子「佐天涙子さん……///」

黒子(あらあら、罪な女ですの……)


786:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 06:12:51.16 2c9ByttS0

佐天「うーいーはーるーっ♪」

ばさっ

初春「ふぇ?……ぇぇえええっ!?」

佐天「お、白とピンクの縞々かぁ」

初春「さ、佐天さん……/// なんでいっつもいっつも……」

佐天「いやぁ、もう一日一回見とかないと落ち着かないっていうかさぁ」

初春「そ、そんな無茶苦茶な理由……」

佐天「まぁまぁ……」

初春「もう、あ、そういえば今回のシステムスキャンはどうだったんですか?今回はすごかったんじゃないですか?」

佐天「んー、レベル4まで後一歩のレベル3だってさ」

初春「ええ、それじゃあ、前と変わらないじゃないですか。だってあの時……」

佐天「んー、どうも火事場の馬鹿力だったっぽいね。まぁ、いいじゃん、いいじゃん」

初春「まぁ、佐天さんがそういうなら……」

初春(というか、佐天さんの能力はイメージに左右されますからね。
   本気で強くなりたいと思わない限り、あそこまでの力は出ないんじゃ?
   でもそれって、もしかして、もう佐天さんはレベル5クラスってこと?)

787:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 06:14:32.02 2c9ByttS0

佐天「ねぇねぇ、初春?」

初春「ど、どうしたんですか?」

佐天「何ぼーっとしてんの? いや、そういえばさ、前のシステムスキャンの時に言われたじゃん」

初春「え、何をです?」

佐天「あー、覚えてないの?こっちは真剣に悩んだってのに」

初春「す、すいません。聞いたら思い出しますから」

佐天「あたしは能力を使って何がしたいのかーって聞いたじゃん」

初春「ああ、はい、聞きました。その答えですか?」

佐天「そ、あたしはさ……、何もしないよ」

初春「え、何もしないんですか?」


788:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 06:15:16.45 425/Lx3l0


789:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 06:34:29.64 425/Lx3l0
ねれねぇ

790:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/01/07 06:41:37.46 2c9ByttS0
佐天「うん。学園都市じゃさ、能力って一つの個性だと思うんだよね。脚が早い、とか。歌がうまい、とかと一緒でさ。
   でも、脚の早い人がみんな陸上選手を目指すわけじゃないし、歌が上手くても歌手を目指さない人もいるじゃん」

初春「まぁ、そうですね」

佐天「それと一緒でさ。能力があったって、それを活かして生きることばかり考えなくてもいいかな、って。
   普通に生きて、この街でしかできない出会いとかがあって、それで毎日楽しく生きられたらそれでいいじゃん」

初春「…………」

佐天「……だめ?」

初春「いえ、佐天さんらしくていいと思います」

佐天「えへへ、でっしょー?」

初春「調子に乗らないでください。それと何か奢ってくれるっていう約束ですよ。まだ奢ってもらってません」

佐天「おおっと、いらない記憶は忘れなさい」

初春「ちょ、ちょっと佐天さん。頭の花、触ったら駄目ですよ。散っちゃいます」

佐天「あははは……」



次ページ
最新レス表示
スレッドの検索
類似スレ一覧
話題のニュース
おまかせリスト
▼オプションを表示
暇つぶし2ch

3376日前に更新/307 KB
担当:undef