ズッコケ恐怖の雛見沢 at NEWS4VIP
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 22:26:47.74 xXYtFc0I0
のどかな田舎町。まわりには田んぼしか無いバス停に3人の少年が降り立った。

「スゲー田舎だな。俺、こんなところで3ヶ月も過ごせるのかなあ?」
一番最初に我先とバスから飛び降りた色黒の少年が、どんぐりのような目をギョロギョロとさせながら辺りを見わたす。
「ここってケーキ屋さん無さそうだよねえ…。持ってきたお菓子、あとちょっとしか無いんだけど、無くなっちゃったらどうしよう…」
デカイ図体に、パンパンに膨らめたこれまた大きなリュックサックを背負った少年が妙な心配をしてみせた。
「なに言ってんだい、モーちゃん。ちゃんとお店はあるって言っただろ?そりゃお洒落なケーキ屋さんみたいなところは無いかもしれないけど、そういう店だって隣の興宮に行けばあるだろうし…ハチベエくんもだいたい失礼だよ。いいかい、僕らはお世話になる身なんだからね」
ラッキョウにメガネをかけた少年が、眠そうな目をしばしばさせながら、二人をたしなめた。
「ハカセよう、なんだかバカに眠そうだけど…どうしたんだ?」
「ん?いやね、なんかさっきのバスの中で、ずーっと誰かが呟いてるのが聞こえた気がして、寝ようと思ってたのに眠れなかったんだよね」
ハカセと呼ばれたラッキョウ少年が、色黒目玉ギョロギョロ少年に答えた。
「ははは、なんだそりゃ。いや待てよ、案外幽霊かもしれないな。こういうところっていかにも出そうじゃんか」
色黒の少年が両手を前に出してうらめしや〜のポーズをすると、太っちょ少年が金切り声をあげた。
「やめてよハチベエちゃん!本当に出たらどうするの」
「へっ、幽霊なんて出るもんか、なあハカセ、こいつにゲンジツってやつを教えてやってくれよ」
ハチベエと呼ばれた色黒少年が振り返ると、ハカセはなにやら思案にくれていた。

あの声…なんて言ってたんだろう…めん…さい…ご…んな…い…
「ごめんなさい」かなぁ…。

時は昭和58年8月。
この田舎町ではひぐらしが元気に鳴いていた。


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