ズッコケ恐怖の雛見沢 at NEWS4VIP
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50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:10:02.23 XNNa67EAO
やべぇwwww懐かしすぎるwwww
俺は未来が見れるテレビのヤツが好きだった

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:10:27.23 J/ZtZ7keO
>>49
じゃあなんで俺モテないんだろう…

体格とか似てるのに…

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:12:02.32 J/ZtZ7keO
>>50
発明狂時代…だっけ?

必要は発明の母 だな

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:12:45.24 xXYtFc0I0
このモーちゃんという男、不思議と異性に好かれる運命にあるのだ。
女好きのハチベエとしては、さすがにこれでは面白くない。
質問してくるチビ共を無視して、かわい子ちゃんたちとの談笑に乱入した。
「なーなー、なんの話してるの?」
するとショートカットに白い帽子を被った少女が振り返って答えてくれた。
「えーとね、部活の話してたの。あっ、あたしはレナ。よろしくね、ハチベエくん」
レナと名乗った少女も、魅音に負けず劣らず可愛かった。
どっちのお姉さまも捨てがたいなあ…。どっちと交際したらいいんだろうか?
ハチベエが馬鹿な思案にくれていると、そのグループ唯一の男の子がハチベエの目の前に来ていた。
「なーに難しい顔してんだ?俺は圭一っていうんだ。
ところでお前らよー、俺らの部活に入らないか?女の子ばっかりで野郎のメンバーも欲しいと思ってたところなんだ」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:12:51.51 IGHAIXv50
中学生率いるエアガン持った奴らの秘密基地を強襲するヤツが好きだったな。
今思うと、中学生で「ドラゴン部隊」って中二b(ry

支援

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:17:43.26 r83KX0kN0
モーちゃん優しいからな

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:18:15.55 sGvapF1Z0
>>54
忍者になるやつだっけか?あれも面白かったな。
ドラマ版だとあっさり終わってつまんなかったなぁ・・・。

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:20:01.42 J/ZtZ7keO
>>55
俺はキモオタだからな…
モテないんだな…

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:20:36.82 xXYtFc0I0
その後、メンバー全員の自己紹介をしてもらい、その日の放課後、三人は彼女らのいう「部活」に参加することになった。
「とりあえずは仮入部ってとこだけどねー、ウチらの部活はハードだよ、ククク」
魅音はおっかなびっくりになっている三人を見渡す。
「3人の先輩の圭ちゃん、今日の部活は何にする?」
なにやら含むところのあるような目線で圭一に尋ねる。
「そうだなあ…これで部活もメンバーが多くなったことだし、多人数でも出来る遊びの定番、ジジ抜きはどうだ?」
圭一は無難とも安直とも思える提案をした。

「よーし決まった!今日の部活はジジ抜き!異議がある人いる?」
「異議なーし」
3人もみんなに倣い、そう答えた。
「言っとくけどねえ、うちらの部活は常識にとらわれてちゃ勝てないよ」

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:21:57.24 YWQzDttiO
語呂の良さにつられて来ました

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:31:02.78 PgWz0c2r0
期待

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:32:28.34 xXYtFc0I0
こうしてジジ抜きが始まった。
初めのうちは一進一退の攻防だったが、気がつけば3人でドベ争いのデットヒートを繰り広げる展開になってしまった。
「おかしいなあ、こんなに負けるわけが無いんだけどねえ」
ハカセがずれたメガネを直しながら首を傾げると、モーちゃんも同意する。
「そうだよねえ、僕、けっこうトランプ強いはずなんだけど」
「君の言ってるのは単なるオカルトだろ?そうじゃなくて、運のみのゲームのジジ抜きで、ここまで負けるのは確率的にありえないって言ってるんだよ。それにいいかい」
そう言ってハカセはモーちゃんの耳元に顔を近づけ、小声で続けた。
「実はさっきから、僕は隣の、そのまた隣の人から引いたカードを引くってのを続けてるんだ。
こうするとそのカードは隣の人も、そのまた隣の人もペアになってるカードが無いって事だから、つまり、普通に引くよりも自分のところでペアになる確率が高いんだ。
それなのに何度やってもカードは減らないし、最終的にはハズレを掴まされている。これっておかしいと思わないか?」
ハカセが眉間に皺を寄せ、難しい顔をして話していると、ハチベエから声が飛んだ。
「へっ、おかしいもんか。ようするにこいつらがインチキしてるってだけだろ?」
「ちょ、ちょっとハチベエくん、何もそんな大きな声で…」
ハカセが慌ててハチベエをなだめようとするが、火がついてしまったハチベエは止まらない。
「どうなってんだよ、お前ら!そんなインチキばっかして楽しいのかよ!」

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:33:59.31 UYnXUv/SO
>>41
こんな所で同志に出会うとはw
あの女の子すごく可愛くて、でも可哀想なんだよな。
これからあの子がどんな人生を歩むんだろうとか考えると切なくなったりして。
二次元に恋したのはあれが初めてだったと思う。


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:41:59.74 J/ZtZ7keO
>>62
俺もあれが前兆だったのかも試練
なんか抱きしめたくなるかわいさだった覚えがある

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:42:34.68 xXYtFc0I0
「はん、見当ハズレの事ばっかり言う坊や達だねえ…まっ、こっちのイカサマに気づいたってことだけは評価してやるよ。」

魅音は悪びれもせずに言った。

「イ、インチキを認めるのかよ!それじゃお前らの負けだろ!」

ハチベエが激昂したが、魅音はそんなことでは怯まない。

「会則第一条! 狙うは1位のみ!いい加減なプレイは許さない!!! そして会則第二条!」

魅音が朗々と言うと、沙都子がそれに続いた。

「会則第二条 勝利のためにあらゆる努力をする事が義務付けられているのですわ!

インチキだの、卑怯だのってのは敗者のたわ言ですわ、ホーッホッホ」

3人はいまだ納得が出来なかったが、とりあえずそういうもんかと思い直し、3人でドベ争いをするのだった。

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:50:57.62 IY1elmGr0
梨花がまだ出てきていないな・・・

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:53:27.54 QF+U5QzF0
表現が那須さんぽい。すごい。

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:54:56.34 xXYtFc0I0
帰り道。

「しっかしスゲエところだよなあ…。小学生も中学生も同じクラスだなんて」
「うん、そうだよね。人数が少ないんじゃつまんないだろうなあ」
ハチベエが言うとモーちゃんも素直に感想を漏らす。

「だけど、かえって勉強できるんじゃないかなあ。わからないところはどんどん先生に質問できるだろ?」
と、これは学習熱心なハカセの意見。

「だけど野球も出来ないし、サッカーだって無理なんじゃないの?一、二年のチビと一緒にやるなんてしまらねえからな」
「だから部活があるんじゃないの?カードゲームなら学年関係無いし」

三人が少数学級の是非について討論しているとき、横の方で物音がした。



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:55:46.76 IY1elmGr0
富竹かwwww!?

69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/09 23:59:08.58 HsZn1pB60
いいな
今夜はここにいよう

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:06:46.42 iqCps3yI0
見るとそこは三人が到着したバスの停留所があり、その中から異様な姿の人影が顔を出している。

百歳くらいかと思うような、腰のまがった老婆だった。
白というよりは黄色に変色した髪を振り乱し、身体にはようやく着物とわかるボロをまといつけていた。そしてクツには、不釣合いなゴムの長靴を履いているのだ。


老婆は、長靴をパコパコと鳴らしながら三人の方にやってきた。
そしてヤニの溜まった目でジロリジロリと三人の顔を眺め回していたが、やがてハァっと溜息をついた。それから口の中でモグモグと呟いた。

「お前たちゃあ、呪われてる」

老婆の言葉は、そう聞こえた。

71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:08:27.23 MkiYdK/FO
日常系の話が好きだったな
株とか学級新聞とか地震とか家出とか芸能界とか

72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:13:47.34 iqCps3yI0
「恐ろしいことじゃで…またぞろ、オヤシロさまの亡霊が迷い出てくるぞ」

三人はあっけにとられて老婆を眺めていた。

「おい、この婆さん、ここがおかしいんじゃないのか?」
ハチベエが頭を指差しながらハカセにささやく。

「あの、お婆さん、僕らはここに来たばっかりで、この街とは縁もゆかりも無いんですけど…」
ハカセが遠慮がちに言った途端、老婆が不意に怒鳴り声をあげた。

「バカタレ!お前じゃ、お前がオヤシロさまを呼び寄せた張本人じゃぞ!」

あんまり大きな声だったので、三人とも飛び上がってしまった。

「お、お婆さん、オヤシロさまって何ですか?」

ハカセが、いくぶん気味悪げに老婆に尋ねる。

「なに?オヤシロさまを知らん?おみゃあは雛見沢のものじゃねえの。

だけど一度こっちにやってきたの。それでオヤシロさまが出てきてしまった」

老婆はこちらにまったく理解できない会話を繰り返す。

「悪いことは言わん、早う町へいね。オヤシロさまがさ迷いでん前に戻るがええ。

ええか、さっさと雛見沢から出ていけ。わかったの」

老婆は回れ右すると、バス停の方によたよたと歩き出した。
パコリ、パコリという長靴の音を聞きながら、三人はただただ顔を見合わせるばかりだった。

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:26:22.74 /OrbbzjHO
ってか名前変えてるだけで
まんま恐怖体験じゃん

74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:31:29.98 iqCps3yI0
夜。三人は現在身を寄せている公由家の寝室で話していた。

昼間会った老婆のことは気になっていたが、なんとなく公由のお爺ちゃんには話しづらかった。

ちなみに公由家の党首である公由喜一郎は、ハカセの母方の祖父である。
地震で学校が休校となった際、ハカセを誘ってくれたのが喜一郎だった。
喜一郎の「とにかく一度、こっちを見に来なさい」という言葉に釣られて遊びに行った際、喜一郎の熱心な説得があったのだ。
雛見沢には子供が少ない。だから雛見沢の子供たちは、教育の面でかなり不利な面がある。
そこでハカセという町の学校に通う子供とコミュニケーションをとらせたいと思ったようだ。

「学校が直るまでの間、なんとかこちらに来てもらえないか」

最初は渋っていたハカセだったが、喜一郎の「もしなんだったら、友達も誘っていいから」という言葉で行く気になり、いつもの仲良しメンバーに声をかけた…という次第。


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:35:40.78 mSL4421S0
党首www

76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:35:51.93 /OrbbzjHO
ミス亡霊体験

77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:37:06.33 OD12ZWWtO
なぜか懐かしい香りがする

78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:37:30.43 iqCps3yI0
「へっ、単に頭がパーな婆さんってだけだろ。そろそろ暑くなってくる季節だし、ああいうのが出てくるんだよなあ」

ハチベエはいつものように悪態をついてみせたが、ハカセは押し黙っていた。

「どうした、ハカセ、腹の調子でも悪いのか?トイレで出してきな。スッキリするから」

このハチベエという少年、どうも発言が下品でいけない。

しばらくの間黙っていたハカセだったが、やがて言葉を選ぶ様に話し始めた。

「あのお婆さん…単に狂ってるってだけじゃなくて…何かを知っているんじゃないかなあ?」

それは自分に言い聞かせているような口ぶりだった。


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:38:07.79 aSp6Y3pfO
懐かしす
テラ懐かしす

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:43:21.98 MkiYdK/FO
そういえばファンクラブって今もあるのかな?
入ったきり一度も音沙汰ないんだが

81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:43:34.73 iqCps3yI0
「いいかい、あのお婆さんの言った事、覚えてる?
もちろん大半はちんぷんかんぷんだったけど、僕に対して『一度こっちに来たせいで、オヤシロさまが出てきてしまった』って言ったんだよ。
それって僕がこの前、こっちに来たときの事だろ。
僕が来たなんて知らないはずのお婆さんが、どうしてそんなこと言えるんだい?」

ハカセはいつになく真剣な表情をしている。

「そんなこと言ったっけか?おいモーちゃん、覚えてるか?」

「ううん、どうだったかなあ?ぼくはお婆さんの食べてたおにぎりが、美味しそうだなってことしか覚えてないや」

モーちゃんは、いついかなるときでも食い気が記憶の中心にあるのだ。

82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:48:48.18 iqCps3yI0
「ハカセは気にしすぎだよ。あ、ひょっとするとこの前来たときに見たんじゃないの?
あの婆さん、バス停に住んでるみたいだったし、そんときにお前を見かけた…うんうん、そうに違いない」

ハチベエは自分の自説に納得したようで、満足気に頷いた。

「さ、あんなヘンな婆さんの事は忘れて、今日はとっとと寝ようぜ。田舎の朝は早いからなあ」

ハチベエが言うとモーちゃんも

「そうだね。早く寝ないとお腹空いちゃうし」

と、変なところで同意した。

ハカセはまだ昼間の老婆が気になっていたが、考えても仕方がないので眠ることにした。



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:55:29.82 iqCps3yI0

ごめんなさい…ごめんなさい…

誰かが謝っている気がする。そういや前にも誰かに謝られた気がしたけれど、あれはいつの事だっただろう…

「―ん…朝かあ」
ハカセは目を覚ますとまず、枕元にあるメガネをかける。
これをかけないと頭が回らないというか、一日がやってこないような気さえするのだ。
「変な夢だったな…。なんだろ、ごめんなさいって…」
メガネをかけ、幾分回転し始めた頭で考えていると、母屋の方から声がした。

「正太郎、朝飯が出来てるぞい」
喜一郎爺ちゃんだ。
「はーい、いま行くよー」
ハカセは慌てて服を着替え、朝飯の並ぶ食卓に向かった。

84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 00:58:01.53 kqWMJ7Iu0
確か修学旅行でハカセが螺旋階段の下から女の子のスカートの中を覗いちゃうエピソード
当時小学生のオレにはエロ本読んでる気分でした


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:05:20.41 iqCps3yI0
朝飯の席。

ハカセは昨日からの疑問を、喜一郎にぶつけてみることにした。

「おじいちゃん、オヤシロさま、って知ってる?」

我ながらヘンな質問だな、と思いながらだったが、喜一郎の答えは意外なものだった。

「知ってるも何も。雛見沢の人ならみんな知っとるよ。正太郎、お前にも説明してやったことあるじゃろ」

喜一郎はそう言うが、ハカセはまったく覚えていない。

「オヤシロさまっていうのはな、この雛見沢の守り神なんじゃよ。
昔、この雛見沢に沼から鬼が湧いてきたことがあっての。里の人々を困らせていたんじゃ。
そのとき現れて人々を救ってくれたのがオヤシロさまで、以来、この雛見沢ではオヤシロさまをお祀りしておるんじゃよ。
そうそう、もうすぐ神社で祭りがあるんじゃが、そこの神社がオヤシロさまをお祀りしている神社での、そこで神聖な儀式もあるから、是非行ってみるといい」

喜一郎の言葉に、ハカセはますます混乱するのだった。

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:09:01.13 tk7MCE88O
支援。
ズッコケ寄りに見せかけて、内容はひぐらし寄りなんだな。

87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:09:47.97 N2I3feFo0
ズッコケテラナツカシス

88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:10:43.11 WTB1h2uEO
ズッコケ好きでした

89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:12:16.34 N2I3feFo0
>>27
地震の話もあったぞ
時震と題名が似てたな

90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:20:51.38 8hGjme9+O
勢いで全巻大人買いしちまった。
未来が聞けるラジオで最後馬券買うのにすげーワクワクしてたな。

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:21:51.13 iqCps3yI0
その日の授業中、ハカセは終始上の空だった。


授業と言っても、ほとんど自習に近い体裁だから、それでもあまり問題にはならない。

ハカセの頭の中はオヤシロさまのことでいっぱいだった。

休み時間にハチベエたちから声をかけられても生返事。

昼休みにお弁当を食べていても一人言葉少なげ。

そうしている内に放課後がやってきた。



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:22:44.77 iqCps3yI0
「さあ、今日の部活はなにをしよっかあ…ってあっるれぇ?ハカセ、なーんか元気ないじゃない?」

魅音がいつになく上の空でいるハカセを訝しがる。

「ハカセも、そんな日もあるのです。魅ぃ、ハカセもこんなんだし今日は部活止めにしませんですか?」
梨花が気を使ってそう言うと、魅音も同意した。

「そだね。部活メンバー一人でも欠けちゃ、面白くないもんね。
残念だけど、圭ちゃんをズタボロにするの巻、は次回にとっとくとするかぁ」

「何ィっ!おい魅音、そりゃこっちのセリフだぜ!
次を楽しみに待ってろよ!死ぬほど恥ずかしい罰ゲームで後悔させてやるからな!」

魅音が軽口を叩くと、阿吽の呼吸で圭一も乗ってきた。
二人とも、元気の無いハカセを少しでも元気づけようとしてくれているのだ。
ハカセにはその心遣いが嬉しかったが、それに素直に答えられない自分が歯がゆかった。

「ゴメン、みんな…」
そう言うのが精一杯だった。






93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:27:12.32 iqCps3yI0
「ねえ、ハカセくん、今日部活やらないことだし、放課後ちょっとレナに付き合ってもらえないかな、かな?」

レナが声をかけてきた。

正直なところ、オヤシロさまとあの老婆について、もうちょっと考えていたいところだったが、一人で考えていても限界がある。

道々、レナに聞くチャンスもあるなと思い、ハカセは了解した。

「いいですよ。ところでどこに行くんですか?」

「ふふふ、内緒だよー。でも、とってもいいところだよー。ハカセくんもきっと気に入ると思うな☆」

レナは本当に嬉しそうにそう言う。

そんなレナを見ていると、ハカセも何故か嬉しくなるのだった。

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:40:13.11 iqCps3yI0
レナについてきて辿り着いた場所はゴミの山だった。
ゴミ山。粗大ゴミの不法投棄されて、そのまた上に粗大ゴミが…という繰り返しを経て出来たであろう、ゴミ山としか言い様のない場所。

「こ、このゴミの山が目的地だったんですか?」
ハカセが遠慮がちに言うと、レナは答えた。

「はうっ、ゴミ山じゃないもん!
レナにとっては、レナにとっては…!たっ…宝の山なんだよ、だよ!?」

レナは目をキラキラと輝かせている。

「そんじゃあ、かぁいいモノを見つけに行ってくるから、もし一人で取るの大変なものがあったら協力してね…はっ、早速かぁいいモノ発見!おっ持ち帰りィ〜!」
レナは目を輝かせながら、宝(?)探しに飛び出してしまった。

ま、いっか。
とりあえずいままで起こった事を整理してみよう。
ええと、まず最初のきっかけはあの老婆だよなあ…。
ハカセが一人、考えていると、

カシャッ!

突然鋭い光と共に、シャッター音があたりに鳴り響いた。

95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:40:39.86 NuAOrTRTO
もう寝なきゃいかんのが悔やまれら

96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:44:58.03 iqCps3yI0
え?なに?

ハカセがビックリしていると、物陰から一人の男が顔を出した。

「ははは、ゴメンゴメン、ビックリさせてしまったかな?」

見ると筋肉質なガタイのいいオジさんが、カメラを構えて立っていた。

「いや、脅かすつもりは無かったんだ…君は雛見沢の人かい?」

筋肉質の男は続けざまにそう言った。

―!この人、雛見沢の住人じゃないのか。
ハカセが考えていると、さらに男は話を続けた。

「僕は富竹。フリーのカメラマンさ。雛見沢にはときどき来るんだよ」







97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:45:57.12 tk7MCE88O
トミーktkr

98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 01:54:01.06 iqCps3yI0
最初はあっけにとられていたハカセだったが、このやけに親しげに話してくる男に段々と怒りが湧いてきた。

「写真を撮るならちゃんと被写体に一言、声をかけるのが礼儀なんじゃないですか?

少なくとも、その写真の肖像権は僕にありますよ」

ハカセは随分とキツい物言いをしたつもりだったが、富竹と名乗った男はまったく堪えていない様子だった。

「ははは、ゴメンゴメン、君は随分と難しい言葉を知ってるんだねえ。

普段は野鳥を撮るのがメインでね、そうするとどうしても許可を取るって事が出来ないんだよ。

…いやいや、許可を得る前にシャッターを押したことは謝るよ。

夕日にたそがれる少年が、あまりにも絵になっていたんで、つい、ね」

パシャリ。

そう言いながら、富竹はなおもシャッターを押す。


99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:00:03.82 iqCps3yI0
「ハカセくーん、待たせてごめんねえ。もうちょっとで終わりにするからー!」

レナがブンブンと手を振りながらこっちに向かって叫んでいる。

「彼女はあんなところで何をしてるんだい?」
自称・カメラマンは興味深げにハカセに尋ねた。

そりゃこっちが聞きたいセリフだよなあ。
ハカセはそう思ったが、この男にはちょっと頭にきてたところもあったため、つんけんと適当なことを言うことにした。

「さあ…宇宙人に会ってるか、さもなければ昔殺して埋めた、バラバラ死体でも確認してるんじゃないんですか?」
適当なことを言って煙に巻こうと思ったハカセだったが、その後富竹が言った言葉に凍りつくことになる。




「……嫌な事件だったね」

100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:15:35.59 FtRYwG7k0
おんやぁ?

101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:16:23.29 iqCps3yI0
「えっ?それってどういう…」

ハカセが言いかけると富竹は当たり前の話をするみたいに続けた。

「腕が一本、まだ見つかっていないんだろ?そういや殺害現場はこの辺だったらしいね」
殺人事件?この雛見沢で?

「あの、富竹さん…それって一体なんの…」

ハカセのセリフは、戻ってきたレナによってそこで打ち切られた。

「ハカセくん、お待たせー!待ったかな?…かな?」

胸に壊れた炊飯器を抱えてレナが戻ってきた。

「ちょっとレナさん、それって何に使うんですか?」

思わずハカセが尋ねると、遠くで声がした。

「それじゃあ僕はこの辺で。驚かせて悪かったね、『ハカセくん』」

気がつけば富竹さんは随分と遠くまで行ってしまっていた。
もっと聞きたいことがあったのに。

102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:17:12.84 mrNaP4MR0
しかしトミー馴染むなぁ
クラウドも馴染みそうだが

103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:18:07.87 iqCps3yI0
帰り道、レナに聞いてみることにした。

「あの、レナさん、ちょっと聞きたいんですが、昔、ここでバラバラ殺人事件ってあったんですか

?」「知らない」

え?
驚くほど早い返答だった。
いや、それは返答というより、はっきりとした拒絶。そう言ったほうがいいぐらいの態度。
転校してきて以来、こんなレナの態度を見るのは初めてだった。

ハカセが呆気にとられていると、レナはフォローするように続けた。

「実はね、レナも去年まで余所に住んでたの。ハカセくんたちと一緒だね。
だからね、それ以前のことはよく知らないの。ごめんね」

「あ、そうだったんですか。それは知らなかったなあ」
とぼとぼと歩きながらハカセは答えたが、明らかに変なレナの態度に不信感を募らせるばかりだっ

た。

一体全体、この雛見沢という村には何があるんだろう…。
ハカセは考えても考えても答えの出ない事を、帰り道中ずっと考えていた。



104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:22:28.08 MQcTURf6O
つC

105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:33:48.82 iqCps3yI0
「それでお前、いままでレナさんと二人っきりでデートしてたのかよー。ずりいなあ」

公由家に帰ってきて、二人に事のあらましを説明すると、ハチベエは食ってかかってそう言った。

「別にデートってわけじゃないよ。それよりおかしいと思わないかい、いいかい、もしバラバラ殺人なんて大事件があったら、こんなに小さい村じゃ大騒ぎに決まってるだろ?
普通に考えたら、何年も語られるような事件だよ。それなのに僕らはそれについて何にも聞いていない。
お爺ちゃんもお母さんも、そんな話したことが無いんだ。これってちょっと普通じゃ無いと思うな」

ハカセは眼鏡をかけ直しながら言った。

「ううん、確かになあ…ハカセの言うとおりかもしれない。うん、こりゃ面白くなってきましたよ。ちょうど退屈してたところだったんだ。俺たちでそいつの謎を暴こうぜ」

ハチベエが乗り気になったのを見て、モーちゃんが金切り声をあげる。

「やめてよハチベエちゃん!ねえハカセちゃん、そのバラバラ殺人ってのを言ってたのは富竹さんだけなんだろ?
その人の作り話ってことは無いのかなあ?」

怖がりがモーちゃんだが、指摘は意外に鋭い。

106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:34:39.81 XLfXz2bD0
文体がひぐらし寄りになってきたな

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:41:21.69 iqCps3yI0
確かにバラバラ殺人について話していたのは富竹さんだけである。
そもそもこの人の完全な創作で、単にハカセを担いだだけって可能性も否めない。

「うん、それはその通りなんだけどね。ただ、バラバラ殺人についてレナさんに聞いたときの反応が不自然だったんだよ。

もし、バラバラ殺人なんて話が本当に初耳だとしたら、むしろ興味を持って聞いてくるだろ?

自分も転校生っていうんなら尚更そうなんじゃないかな。

興味を持たないまでも『え?なにそれ?』って反応になるのが普通なんじゃないの。

それを『知らない』って即答えるのって、どう考えてもおかしいよ」

ハカセは帰り道中、ずっと考えていたことを二人にぶちまけた。

108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:51:16.75 iqCps3yI0

「確かにハカセの言うとおりだぜ。そうなるとレナが怪しいな。
よし、明日、学校で俺が問い詰めてやるから楽しみにしてな。
なあに、年上って言ったって女だろ、余裕だよ」

どうもハチベエは短絡的すぎる。

「別に僕は、レナさんが犯人だなんて思っちゃいないよ。
ただ、何かを隠してる…いや、レナさんだけじゃなくて、村ぐるみで何かを隠しているんじゃないかな。
余所者には知られたくない何か。バラバラ殺人だけじゃなくて、例のオヤシロさまの話もそうだよ。
お爺ちゃんの話だとこの村の守り神ってことだけど、あの婆さんの話を聞く限りじゃどう見ても悪霊の類だろ?
この辺も、なんか秘密があるんじゃないかなあ」

ハカセがとりなすと、ポテトチップスの袋をバリバリと破いていたモーちゃんが言った。

「そういえば今日の休み時間、クラスの小さい子たちが変なこと言ってたよ。
今年も鬼隠しがあるのかなあとかそんな感じだったかな。
ぼく、気になって聞いてみたんだよね。鬼隠しってなんだい?って。
そしたら『なんでもないよ!』って驚いたみたいにどっか言っちゃったんだよねえ。
ハカセちゃん、ハチベエちゃん、鬼隠しって聞いたことある?」

109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:55:04.67 iqCps3yI0
すみません、中途半端なところですけど、寝ないと明日がヤバイんで、そろそろ落ちます。
それにしても会話以外も書いてくと、けっこう進まないもんですね。
ご指摘にあるように、だんだんズッコケっぽい文章じゃなくなっちゃってるし…。

もし明日も奇跡的にこのスレが残っていたら、続きを書きたいと思います。
ここまで読んでくれていた方々、本当にありがとうございました。
今日中に完結できず申し訳ありません。

110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:55:42.32 AT6ONDUz0
そういや事件の犯人が「私はとある組織の一員として犯行に及んだ」とか言って
結局その組織のことは何一つ分からずじまいって話あったけど
あの伏線って別の巻で回収されたのかな

111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:56:42.29 AT6ONDUz0
>>109
乙 懐かしかった
書き溜めて改めて立てるって手もあるぜ

112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 02:59:50.37 iqCps3yI0
>>110
雪山の山荘で起きた殺人事件の話ですね。
あれの「組織」は伏線扱いって感じじゃなく、あの巻だけでの話でした。
もしかしたら、中年ズッコケの方で補完されるかもしれませんね。

>>111
ありがとうございます。
せっかくここまできたんで、落ちたら落ちたで書き溜めて建て直しはしてみたいですね。


113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 03:00:40.10 GDbYeajoO
絶対に完結させるんだぞ?期待してるから


俺が好きだったのは未来報告と忍者かな

114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 03:03:07.97 tk7MCE88O
>>1乙。
一応保守しとくから、間に合えばこのスレに書いてくれ。

個人的には株式会社が好きだったなあ…。
前半で一番人気は株式会社、後半の作では忍者が一番人気らしいね。

115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 03:03:22.00 ckw1TEFGO
これはwwwwwwktk

116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 03:28:12.60 HhYowheBO
江戸時代にタイムスリップする話も好きだったな
ほしゅ

117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 03:41:30.55 tk7MCE88O
>>116
平賀源内の方?
あれで江戸時代の文化を知ったなあ…。岡っ引きとか。

118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 03:43:37.98 tk7MCE88O
てかここにいるやつらは中年の方は買ってるの?

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 03:49:05.28 iPpPq6ANO
おいおい、俺の小学生時代の愛読書と中学、高校初期時代のジャスティスが合体だと?
これは保守せざるを得ない

120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 03:49:33.05 dvClIsFv0
中年気になってるけど読んでない
どうだった?

121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 03:51:23.72 iPpPq6ANO
俺は未来旅行が好きだったなぁ。あと発明狂時代。

小学校の時にNHKのドラマ欠かさず見てたなぁ…あれディスプレイが曇って

122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 04:11:12.50 iPpPq6ANO
保守

デング熱の話もよかったなぁ…

123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 04:54:41.30 VZgbP7L60
COOLになれハカセ

124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 05:56:14.71 8hGjme9+O
中年は、自分が昔の友達に会ったような気がしてなつかしさマックス。
ただ、モーちゃんが夜勤バイト等々、夢がなさすぎる感がすごい。

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 06:30:33.15 is/q/D5NO
ほしゅ

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 07:20:05.38 whBY8rTyO


127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 07:30:49.44 XlpCAj9wO


128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 07:56:53.58 tk7MCE88O
中年の方って、読んでると物凄いリアリティがあるんだよな。
さすがは那須先生って感じ。
本気で中年として書かれてるのに、ちゃんとズッコケしてるっていう不思議。

129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 08:05:46.45 6iPn9ENf0
まさかのずっこけ

130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 08:06:35.69 B+1n/MAkO
ハカセってなんの仕事してんの?
普通のリーマン?

131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 08:17:31.31 oj3mZdOj0
>>130
さえない中学か高校の数学教員だったはず

132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 09:21:47.60 tk7MCE88O
中学教師だね。
一巻だと学級崩壊おこしてる。

133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 09:28:00.27 FDncw8GgO
何それ見たくねぇ・・・

134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 09:35:51.52 pLd+SxAs0
さえてなかろうが学級崩壊してようが今のご時世だと中学教師は上位の勝ち組だよな

135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 09:38:10.13 8hGjme9+O
ちなみにハチベエは圭子と結婚するも浮気し、ホテルロビーで圭子とばったり出会うわ、息子は学校抜け出してゲーセン行くわ、家庭がやばい。

136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 10:05:58.16 tk7MCE88O
モーちゃんとこが一番危険な感じがするけど。
リストラ食らって深夜バイト。
親と同居も嫁は母親(時子)とそりが合わず、離婚の危機。

2巻(age41)では持ち直して感じだけど。

137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 10:08:48.71 6l62W/HSO
スレタイ見てワロタ
>>1は天才か

138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 10:33:40.92 tk7MCE88O
ところでお前らは、どの女キャラがいいの?


僕は佐々木絵美ちゃん!

次点で桔梗(山賊修行中)かな。

139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 11:08:32.46 MkiYdK/FO


140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 11:15:48.16 tk7MCE88O
ほしゅ

141:1
09/09/10 12:10:50.44 iqCps3yI0
1です。
まだ落ちてなかったんですね。驚きました。
保守してくれていた方、ありがとうございます。
夕方頃に続きを書こうと思っています。もっとも、それまで残っていたらですが…。

142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 12:19:47.30 uR5p9LreO
落ちてるかもしれんのだから今のうちにトリップつけて立て直すのも有りだぞ?

143:1 ◆or0XnlxUXQ
09/09/10 12:29:13.42 iqCps3yI0
そうか、じゃあ一応トリップをつけときます。
もし別のスレでお会いした際にはよろしく。

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 12:52:51.84 6XSODazt0
支援

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 13:52:11.12 MkiYdK/FO
ほしゅ

146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 14:56:49.72 MkiYdK/FO


147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 14:59:13.61 Sb6wfP0gO
なんとなく保守してくれオーラが見える

書き溜めしてから投下しろよ

148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 15:08:49.40 GEZL+p3KO
ほしゅ

149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 15:12:58.29 qGFeksY4O
綿流し偏の最後死んだはずの詩音が圭一の病室に現れたけどあれは結局なんだったの?

150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 15:19:51.76 qKcZYAzVO
>>149
L5が発症して見えた幻覚なんじゃね

151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 16:06:10.15 Ed5AmEV70
あの頃は希望があった

152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 16:41:42.87 MkiYdK/FO


153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 17:12:26.56 whBY8rTyO


154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 17:25:55.91 0GsI21caO
>>149特に理由の無いオチ要員じゃないの?
あの頃はまだホラー系だったし

155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 17:35:11.58 Cct79f+HO
追いついたー

株式会社好きな人多くて嬉しい!

>>1には続きを期待してる

156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 17:37:15.86 IEQ7+3t10
期待しておこうじゃない

ジュースを買ってきて売る話は面白かったなぁ

157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 17:56:29.17 iqCps3yI0
ハチベエもハカセも、しばし顔を見合わせていたが、その内ハチベエがつぶやく様に言った。
「オニカクシ?なんだよ、それ」

「神隠しっていうのなら知ってるけど、鬼隠しっていうのは聞いたことないね」
ハカセもそれに続く。

「神隠し?おっ、それって名前が似てるじゃないか。それってどういうものなんだ、ハカセ」

「うん、神隠しって言うのはね。『天狗隠し』とも言うんだけど、ある日突然、人間がパっと消えてしまう現象を言うのさ」

「消えるって、いなくなっちまうのか?」

「そうさ、日本の古い言い伝えだけどね」

「やめてよハカセちゃん、だいたいそれ、大昔の話なんだろ?現代じゃ関係ないじゃない」
モーちゃんは図体はでかいものの、肝っ玉は人一倍小さく出来ているのだ。



158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:05:22.29 pLd+SxAs0
再開キタ
この三人はすでに神隠し経験ありだよなw

159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:07:21.54 iqCps3yI0
「たしかにそういう話ってのは、たいていがインチキだったりするからな」

ハチベエがわけ知り顔で頷いてみせたが、ハカセは口をとんがらかせて反論した。

「いや、そうとばかりは言えないよ。世界各地で突然、行方不明になっちゃう話はけっこうあるんだな。それもちゃんと日付まではっきりしている話が山ほどあるんだ。

例えば1519年10月、マニラ知事官邸を警備中の兵士が、いつの間にかメキシコの宮殿前に立っていたって記録がある。1万4千4百キロの距離を飛び越えたってことだな。
この事は二ヵ月後、マニラから出た船によって確かめられている。

他にも1913年、作家のアンブローズ・ビアスが行き止まりの洞窟に入っていったきり、二度と姿を現さなかった。
さらに1937年12月、長江の橋のたもとで兵士三千名が…」

ハカセの話はどうも、長くなりすぎるきらいがある。

160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:15:06.80 IEQ7+3t10
ドラえもんの何かで読んだなぁ、懐かしい

161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:16:36.78 iqCps3yI0
「だいたい僕らが新学期そうそうに行った江戸時代、あれだってあのまま帰ってこれなかったら神隠しだって言われてたんじゃないの」

「わかったわかった、確かにそうだよな。神隠しはわかったけど、そんじゃ鬼隠しってなんなんだ?
モーちゃん、他になんか情報は無いのかよ」

「うーん、そうは言ってもねえ…あ、そうだ!たしかナントカサマの祟りとか言ってたなあ」

「モ、モーちゃん、それってオヤシロさまって言ってたんじゃないのか」

「いやハッキリと聞こえなかったから…でもそうかもしれない。ここに来てから、他に似た名前って聞いてないもんね」

「ということは、鬼隠しの鬼っていうのが、オヤシロさまの正体だって可能性が高いかな」
二人の話を聞いていたハカセが、まとめるように言った。

162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:17:07.02 ub1hV9n50
スレタイに釣られてやってきたら予想通りズッコケ3人組
今から読んでくる

163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:24:17.90 MkiYdK/FO
圭一は登場させない方が良かったんじゃないか?

164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:25:32.71 wdR80yRa0
懐かしいwww
学校の図書館にあるやつ全部読みつくしたな〜

165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:34:37.62 iqCps3yI0
「鬼っていうのはね、怖い化け物のイメージでもあるけど、同時に神秘的な存在の代表でもあるんだ。
さっき言った天狗のことを指して鬼と呼ぶこともあるし、ある宗教で神様として扱われている神が、他の宗教では鬼として扱われていることもある。
この雛見沢って村は鬼信仰があったんじゃないの」

ハカセは再び博学なところを見せてみた。

「だけどよー、ここの連中が信じてるのが鬼だったとして、じゃあ鬼隠しってなんなんだ?
連中の態度からして、聞いても素直に教えてくれるわけないだろ」

「うん、確かにそれはそうなんだよね…よし、明日は土曜日で半ドンだろ?
午後に興宮の図書館に行ってみないか?ここの歴史を調べてみたら、何かわかるかもしれない」


166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:35:58.40 pLd+SxAs0
三四フラグキタ

167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:39:49.00 V5xK0ljQ0
ハチベエがみよさんに見とれるに一票

168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:44:48.58 Z81cQ+/vO
ズッコケ懐かしいな。
ひぐらしは全く知らないが

169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:47:01.85 iqCps3yI0
そして翌日。
ハカセにとって今日ほど授業が終わるのが待ち遠しい日は無かった。

キーンコーンカーンコーン

やれやれ、やっと終わったぞ。
ハカセは授業が終わるやいなや、ハチベエに声をかけた。
「ハチベエくん、そんじゃ急いで帰って、それから出発だよ」

「わりい、さっきチビどもに野球を教えてやるって言っちゃったんだよ。
そしたら今日試合だから是非出てくれってせがまれちゃってさ。断るに断れないんだ。
悪いけど今日は、モーちゃんと二人で行ってくれるか?」

「なんだよ、それ…しょうがないなあ、そんじゃモーちゃん、急いで帰ろうか」
ハカセが傍らを振り返ると、モーちゃんは梨花ちゃん、沙都子と和やかに談笑している。

「ゴメン、ハカセちゃん。梨花ちゃんと沙都子ちゃんが美味しいケーキ屋さんを教えてくれるって言ってくれてて。
なんでも、今日行くとタダになるチケットがあるらしいんだ。
図書館はまた今度ってわけにはいかないかなあ?」

170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:54:59.35 V5xK0ljQ0
こんなgdgdな感じもあった気がするwwwww

つーか、モーちゃんェ・・・

171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:57:32.22 iqCps3yI0
まったく、この二人は約束をなんだと思っているんだろう。
ハカセは憤慨しながら一人で公由家に帰った。
だいたい、この村の人間は隠し事をしてるって話を暴こうとしているのに、
その村の人間たちと仲良く遊ぶ用事を優先して、昔からの親友の約束を反故にするというのがどうかしている。
「まあいいや、僕一人で探そう。だいたい、あの二人は図書館には向かないからな」
ひとりごちたハカセが公由の家に着き、玄関を開けようとした、その瞬間、

ペタリ

足音が聞こえた。
ハカセは思わず振り返ったが、そこには誰もいない。
「おかしいなあ、さっき足音が聞こえたと思ったんだけど…。
おっといけないいけない、早く図書館に向かわないと」

172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 18:59:47.16 QjB2jcHYO
紫煙

173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 19:14:10.80 iqCps3yI0
ハカセがやってきた興宮の図書館は、予想に反して随分と立派な建物だった。
まだ新しいのかきれいだし、規模も蔵書もミドリ市の図書館よりも大きく見える。

「これなら目当ての本もいろいろとありそうだな。それにトイレも…」

ズッコケシリーズを愛読していた方はご存知であろうけど、ハカセにはあるクセがある。
それは勉強するときや本を読むときに、トイレに篭るという、あまり人様に自慢できないようなクセだった。
ハカセにとってトイレの個室は集中力を高める別世界であり、聖域なのである。
ところがこっちに来てからというもの、ハカセはトイレに篭れないでいた。
それは公由の家が和式便器だったからだ。
まさか和式に中腰になりながらでは、算数ドリルは出来ない。
雛見沢に来てからどうも勉強に集中できない気がしてたけど、それはトイレに原因があるのではなかろうか。
かようにハカセは考えていたのである。

しかし、いま目の前にある建物は、その造りからして現代的であり、トイレも洋式である可能性が高い。
これはハカセにとっては嬉しい誤算だった。
しかも都合のいいことにいつもの二人はいないときている。
いかに仲のいい二人の前でも、図書館の本を持ったままトイレに篭るのは気がひける。
ひょんなことから絶好のチャンスがやってきたと、ハカセはにんまりとしたものである。

174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 19:23:44.79 tk7MCE88O
まさかのトイレフラグwww

175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 19:29:00.03 iqCps3yI0
図書館の中はまるで別世界のように涼しく、外の茹だる様な暑さを忘れさせた。

さて、まずは民俗学の本を…いやいや待て、この村の歴史が先決か。
ハカセがブツブツと呟きながら歩いていると…

ドンッ!

「キャッ、びっくりしたー」

誰かにぶつかってしまった。
「す、すみません、お怪我はありませんか?」
ずり落ちた眼鏡を直しつつ、慌ててぶつかった先を見ると、そこにいたのは都会的で綺麗な女の人だった。
「ふふふ、大丈夫よ。でも気をつけないね」
女の人は涼しげに笑いながらそう言った。
はあ、この村にもこんな綺麗な人がいるんだなあ。
ハカセが妙な感心をしていると、女の人が何かに気づいたように言った。
「あ、もしかして君が山中くん?」


176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 19:36:51.53 iqCps3yI0
「はい、僕は山中ですけど…ええと、失礼ですがどちら様ですか」

「あらあらあら、ごめんなさいねえ。そうよね、私がまだ自己紹介してなかったわね。
私は鷹野三四。雛見沢にある入江診療所で看護婦をやってるわ」

三四と名乗る看護婦は、自分の髪をくるくると弄びながら、楽しそうに話している。

「ふふふ、なんで私があなたのこと知ってるか、理解できないって顔してるわね。
こんな小さい村だからね、新しく引っ越してきた人の事はすぐに噂になっちゃうのよ。それに―」

そこで三四は顔を随分と近づけてきた。甘い香水の香りがハカセの鼻をくすぐる。

「―やってきたのが、あの御三家の公由家のお孫さんって聞いたら、すぐにでも覚えるわよ」
三四はからかう様な、どことなく含みのある様な微笑を浮かべながら、ハカセにそう言った。


177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 19:38:17.73 C2iWsVAc0
スレタイに魅せられて飛んできますた

178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 19:59:48.08 qcOc++R50


179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 20:10:04.93 iqCps3yI0
三四の香水は麻薬か何かなのだろうか。
そう思えるほどに、気がつけばハカセは身体がコチコチに固まっていた。
ややあって、
「御三家?なんですか、それ」
搾り出すようにそれだけ言うのが精一杯だった。

「御三家も知らないの?困った坊やねえ。公由家の孫、それも跡取り候補だって言うのに」

御三家?跡取り?なんのことだ?サッパリ話が見えてこない。

「あら、その本……雛見沢の歴史に興味があるのかしら?」
三四はハカセの手に持った「雛見沢の歴史」という本をチラリと見た。

「ええ、歴史はそもそも好きなんで…いま調べたいのは、どちらかといったら民族学ですけど」
ハカセの口から民俗学という単語が出た瞬間、三四の目が光った、気がした。

「ふふふ、勉強家なのね。じゃあついてらっしゃい、お姉さんがいいことを教えてあげるから」
三四はそう言うなり、踵を返して歩き出してしまった。

ほっとくわけにもいかないし、しょうがなく後を追いかけると、そこは図書館の一角にある休憩コーナーだった。


180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 20:21:17.33 6iPn9ENf0
>ズッコケシリーズを愛読していた方はご存知であろうけど

ニヤリとした

181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 20:23:45.97 iqCps3yI0
「はい、お姉さんの奢りよ」
三四はハカセに紙カップのジュースをよこしてきた。

「まさかさっきの場所で話を始めるわけにはいかないでしょう?」

「ええ、そうですね、本を読んでいる方の邪魔をすることになっちゃいますもんね」
ハカセが答えると三四はさもおかしそうに笑った。

「そういうことじゃないのよ。あんなに人の多いところで 物 騒 な 話 をするわけにはいかないってことよ」

物騒な話?どういうことだ?
「ええと鷹野さん…は民俗学の話をしてくれるんですよね?それがなんで物騒な話なんですか?」

「それはね、この雛見沢の歴史そのものが物騒だからよ」
三四はなおも、おかしそうにこちらを見ている。


182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 20:36:30.92 k4zdtkq9O
捕死

183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 20:39:36.69 iqCps3yI0
「山中くんはオヤシロさまの祟りって知ってる?」

!! いままで調べようとしていた単語が三四の口から出てきた。
「いや、聞いたことはあるんですけど…意味はまったく知りません」
ハカセはそれだけ言うと、口をつぐんだ。ここは思い切って聞いてみた方がいいんじゃないだろうか。

ハカセがそれについて聞こうか聞くまいかと悩んでいると、三四は話を続けた。
どうやらこちらが聞かなくとも、勝手に喋ってくれるつもりらしい。

「昔ね、この村にある底なし沼から鬼が出てきたことがあったのよ。人喰い鬼ってやつね。
沼から這い出てきた鬼たちは、里に降りると次から次へと村人たちを食べて言ったわ。それも生きたまま、臓物を引き抜いて、ね」
なにがおかしいのか、三四はさも楽しそうに語っている。

「人間も黙ってやられてるわけにはいかないから、敵の鬼の子供を捕らえては撲殺してたりしてたの。
こうなると、もうどっちが鬼なんだかわからないわね。
そんなとき、鬼の中からもう人間を食べるのはやめよう、と言い出した人物がいたのよ。それがオヤシロさまね。
オヤシロさまは人間と鬼の間に立って、両者のいさかいを静めたの。
そしてそれ以来、鬼たちは沼の底に戻り、オヤシロさまは鬼たちが二度と出てこない様、見張りとして村に残った。
これがいまも村人に祀られているオヤシロさま」


184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 20:51:22.04 6iPn9ENf0
考えたら御三家の孫になんてこと言うんだ
詩音の時はどんなかんじなんだっけか・・・

185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 20:57:23.80 oCrfufM10
追いついた
紫煙

186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 20:59:28.02 iqCps3yI0
三四はなおも続ける。
「こうして村の守り神になったオヤシロさまだけど、神様と言ったって、もともとは人喰い鬼。
何年かに一度、どうしても人間を食べたいって欲求を抑えられなくなっちゃうらしいのよ。
―そしたら、どうすればいいと思う?」
三四はハカセに尋ねてきた。
「どうすればって…」
「簡単な話よ。誰かを犠牲にすればいいってわけ。これがオヤシロさまの祟り。
そして誰かが死んだあと、オヤシロさまの怒りを鎮めるために、生け贄を沼に放り込んだ。これが鬼隠しね」
またしても気になっていた単語が出てきた。
鬼隠し。つまりは村人の崇めているオヤシロさまというのは、必ずしも尊敬だけされる対象じゃない。
それどころか恐れられていて、それゆえに崇め奉っているというのが真実ということなのか。

バキッ…バキッ…

ハカセが三四の話に聞き入っていると、床に何かを叩きつけるような音が聞こえてきた。
図書館だってのに、常識のないやつもいるもんだ。
ハカセがあきれて物音の方を見たが、そこには人っ子一人いなかった。
あれ?おかしいな…。
「ちょっと、聞いてるの、山中くん」
ちょっと怒ったような三四の声に、ハカセは慌てて三四の方を向いた。


187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 20:59:28.09 OEwV7ngq0
山賊修行中フラグか

188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/09/10 21:11:59.96 uvlBeDlx0
>>1はズッコケの本広げながら引用してんの?
それとも大体の内容覚えてて記憶を頼りに書いてんの?


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