雪華綺晶「ジュン登り ..
611:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 09:36:41.05 tPZT+cuaO
SS自体は面白いのにスレの雰囲気がキモすぎる
612:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 09:51:04.54 ENiU0smd0
vipにいる時点でキモく無いとでも言うの?馬鹿なの?
613:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 09:55:59.55 cxWWKau6O
ほっしゅ
614:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 10:28:26.58 PKkee/yJO
雛苺「>>611にキモいって言われたの〜。それでもヒナは保守するなの〜」
615:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 10:48:36.71 bti8712m0
まだ残ってたか、ほっしゅ
616:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 11:07:25.08 PKkee/yJO
保守
617:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 11:24:05.13 y/WCylzpO
ほっしゅ
618:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 11:40:35.67 ivc0mQMg0
ho
619:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 11:41:12.25 ivc0mQMg0
misuho
620:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 11:43:38.37 IxAszcs40
こりゃ完結する前に1000いきそうだ
621:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 12:07:49.21 4gJBFrbdO
おいついた
保守ペースおとしたほうがよくね
622:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 12:19:57.73 UBA+N0dGO
しゃーねーから翠星石がほしゅしてやるですぅ
感謝するですよ>>1
623:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 12:35:58.62 c/AOgjm20
posh
624:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 12:54:14.98 wEbh1WIMO
ほしゅ
625:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 13:05:32.55 j0TIwENc0
蒼星石は俺と求愛する仲にいて
このスレも二人で仲良く見てるんだけど、
やっぱお前等が気持ち悪いようで辛そうな顔してるんだ。
悪いけどあんまきもいこと言うなよ?俺の彼女、そういうの敏感だから。
626:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 13:05:48.46 B7SSf67p0
薔薇水晶「……保守」
627:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 13:08:08.20 wjq1yeI3O
>>625辛そうなら見せてんじゃねーよヴォケ
628:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 13:13:40.74 dMnnRzAnO
ぼっしい
629:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 13:21:38.44 UGUfd7yZ0
>>625
何言ってんの?蒼星石は今俺の昼飯作ってるよ
630:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 13:21:59.17 BDpHV2Fd0
やさしいゆきかき賞なら大歓迎だ!
631:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 13:41:54.93 kVbqJMpu0
ho
632:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 14:01:29.90 kVbqJMpu0
q
633:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 14:13:25.08 PKkee/yJO
真紅「>>1、続きを書いて頂戴」
634:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 14:46:29.32 iUoVkuU7O
槐さんとローゼンとジュンはいただきますオッス
635:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 14:49:51.86 k+FPrDmxO
>>1はまだ帰ってこないのか…ほ
636:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 15:03:57.13 tPZT+cuaO
どうせまたパー速行くんだろうから埋めちまってもよくね
637:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 15:09:12.83 wjq1yeI3O
あとどれくらいで終わるのか分からんしなあ
638:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 15:20:57.90 obaHP8KxO
乱立してるから一応
639:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 15:30:56.77 FOsJEGXE0
あと1時間半くらいか
640:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 15:44:12.06 sz/9FAR9O
携帯は言うことが違うな
641:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 15:46:27.78 j0TIwENc0
携帯はPCすら買えない貧乏キチだからな。ほうっておけ。
642:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 15:48:58.67 /z/I8Iq90
ほしぃ
643:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 15:52:52.35 V2b6MZSk0
俺らみたいに会社のPCに専ブラ入れてるような
社員じゃないってことだろwww
644:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 15:55:31.29 PvZ3mEpd0
あと一時間で再開の時間だ。
645:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 16:06:47.69 2/XLkIa1O
ほ
646:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 16:14:28.66 /z/I8Iq90
ksk
647:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 16:18:23.03 /z/I8Iq90
けsk
648:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 16:42:53.67 AX5I226EO
はやくぅはやくぅ
649:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 16:43:02.01 z8+vNezr0
保
650:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:00:21.64 PKkee/yJO
ハイパー雪華綺晶タイム
始まるよ〜〜
651:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:00:51.62 UBA+N0dGO
>>1はまだ戻っていないのですか?
652:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:02:19.18 c2VpDRbn0
へろー。
じゃあ続きやるからちょっと待て。
あと俺は今回パー即行く気ないから。
頑張ってこのスレで終わらせるさ。たぶん。
653:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:03:17.30 PvZ3mEpd0
>>1ktkr
654:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:03:43.96 c2VpDRbn0
――自分の世界に、誰か、入ってきた。
それに気付いても、反応はしなかった。
痛くて。苦しくて。情けなくて。
何かをする気力なんて、ない。
思考だけが、わずかに動いて、
誰が入ってきたのか、それをぼんやりと考えて。
――その候補は、数えるほどしかいないことに気付く。
びくっ、と、その事実に恐怖し。
とにかく。逃げようとして。
顔を上げたときには、遅かった。
「――なにやってんだ、雪華綺晶」
655:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:04:19.63 zgSgF6mpO
きた!
656:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:04:39.91 PvZ3mEpd0
>>654
抜いた。・・・ふぅ・・・
657:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:07:29.90 c2VpDRbn0
( ―――――!)
とにかく、逃げようとする。
けれど、
「こら、逃げるな。ていうか、逃がさないからな」
手を掴まれて。
離れ、られない。
(……いや、いや………!)
離れ、たい。
離して。
「ああ、くそ、泣くな。頼むから泣くなよ」
手を、引っ張られ。
力無い体が、引き寄せられる。
「………だから、泣くなって」
温もりが、身体を、包む。
658:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:08:15.67 dYR6bN7n0
キャ━━(゚∀゚)━━!!
659:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:09:14.83 RVd4ExOV0
エローイ
660:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:11:09.46 tDkmULciO
ここは早漏が集まるスレッドですね
661:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:12:27.47 c2VpDRbn0
(嫌、です。嫌。これは、いや)
逃れようとする。
「おい、こら、落ち着けって!」
(怖い。こわい。こんなの、)
逃れられない。
「泣くな。暴れるな。……逃げるなよ」
(これは、駄目。こんなの、こんなの)
力の限り、離れようとする。
「雪華綺晶!おい、落ち着け……!」
(こんなに、温かかったら。雪華綺晶は)
力の限り、逃げようとする。
「雪華綺晶…!!」
(雪華綺晶は、崩れて――!)
「………お義母さま。……なぜ、泣いているの?」
662:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:14:07.85 RVd4ExOV0
……なん……だと?
663:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:14:21.54 dYR6bN7n0
なん・・・だと・・・?
664:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:15:59.60 tDkmULciO
エロはいらないぞ
エロは萎える
665:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:16:16.86 Ftydule5O
母娘丼……だと?
666:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:17:13.73 c2VpDRbn0
「………え……?」
場違いな、声。
不思議げな、言葉。
「……お義父さまに抱かれて、なんで、泣くの……?」
きょとん、と。
首をかしげて、言ってくる。
「………あ。薔薇水晶が、お義父さまに会えたときと、一緒……?」
無表情ながらも、嬉しげに言ってくる。
「……嬉しいんだよね……!」
意味が分からない。
667:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:22:58.56 c2VpDRbn0
「……あー、薔薇水晶」
いきなり妙なことを言い出した義理の娘?に聞いてみる。
「お義母さまってなんだ」
「え……?……お義母さま」
雪華綺晶を指差す。
雪華綺晶も、なんだかあっけにとられている。
「待て。いや待て。どういうことだ。いや、お前そっくりだけど、まさか」
実は雪華綺晶の娘だったのか。
混乱しながら聞くが。
薔薇水晶は、首をかしげて。
「………お義父さまのいい人。……お義母さま」
「待てそこ」
薔薇水晶の頭のなかでは、なにやら独自の人物相関図が形成されたらしい。
668:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:23:04.04 FIotatOrO
支援
669:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:24:00.51 dYR6bN7n0
(*゚∀゚)
670:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:24:06.52 4y/zkjLDO
はやくしろwwwwwwwwwwww
とっととしろwwwwwwwwwwwwwwwwww
671:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:26:29.87 aI3L2GWj0
F5F5F5F5
672:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:27:29.21 JNnX0H/HO
JAM――きらきー
|
薔薇
だと……?
673:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:28:07.58 c2VpDRbn0
「……違うの?」
「いや、いい人ってな……」
「…………違うの?」
返答に困る。
別に、恋人とかそういうのでは、ないのだが。
「……お義父さまの、大切な人、じゃないの?」
よく分からなそうに首をかしげている薔薇水晶。
「………いや、大切っていうか、なんていうか………あー」
自分でもよく分かっていない。
「……ほっとけない、っていうのは、大切、ってことか………?」
つい考え込んでしまう。
「……?……お義母さまは?」
考えこんだジュンから、雪華綺晶に質問の対象を変える。
「……え。………あ、……私は………」
いきなり話を向けられた雪華綺晶も、うろたえている。
674:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:31:39.92 GoV2O48v0
しえん
675:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:32:19.05 c2VpDRbn0
「……お義母さまは、お義父さまのこと、大切じゃないの?」
何の含みもない、純粋な瞳で、紫の少女が聞いてくる。
「……私、は……」
彼が、大切?
それは。
そんなことは。
「………そんなことは、だめ、なのです……」
676:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:32:49.26 LqkfRG+lO
俺がバイト中に1000行くもしくは完結するんだろうな・・・
677:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:35:08.24 GoV2O48v0
しえん
678:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:35:36.81 raCQvs0VO
待に合わなくなったらどうするんだ!?
早くしろ>>1!!早くするんだ!!!
679:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:36:34.10 j0TIwENc0
F5ラッシュの早さ比べでは負けん・・・!!!!!
680:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:37:08.60 4y/zkjLDO
はやくしろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
はやくしろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
681:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:37:24.45 c2VpDRbn0
「……駄目?」
紫の少女が、首をかしげる。
「駄目、なのです。それは、いけません」
彼女に、言い聞かせるように。
自分に、言い聞かせるように。
雪華綺晶は、言葉を絞り出す。
「それは、駄目。私は、アリスになるのですから。
彼が、大切だなんて、そんなことは。
――私の、大切な人は、お父様です」
そう。
雪華綺晶は、お父様のための存在。
だから、お父様以外なんて……
雪華綺晶の答えに。
紫の少女はやはり、首をかしげる。
「……よく分からないけど。大切な人って、何人もいたらだめなの?」
682:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:41:37.18 ds8qeybD0
4円
683:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:41:37.56 c2VpDRbn0
「………え?」
「薔薇水晶には、お父様も、お義父さまもいるよ?
……お義母さまだって、いるよ?
それは、だめなの?」
心底、分からないふうに、紫の少女、薔薇水晶は、聞いてくる。
「……お義母さまのお父様と、お義父さま。
両方大切に思うのは、いけないことなの……?」
「……両、方……?」
そんな発想は、今まで、なかった。
雪華綺晶は、ずっと、お父様だけを見ていたから。
大切なものが、いくつもあるなんて、考えたこともなかった。
「………お父様、以外……」
そんな選択が、あるのだろうか。
「……私、は………」
684:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:42:25.79 FfoI8tUb0
shien
685:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:44:19.17 aI3L2GWj0
syen
686:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:45:17.12 4y/zkjLDO
はやくしろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
687:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:46:54.05 4y/zkjLDO
とっととしろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
688:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:48:31.00 JkzOKWlOO
お前ら落ち着けwwwwwww
689:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:48:37.90 raCQvs0VO
はやくしれwwwwwwwww
ぱしへろんだすwwwwwwwwwwww
690:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:48:55.10 c2VpDRbn0
「………雪華綺晶、とりあえず落ち着いたか」
「……あ………」
少年の声に、自分の状態を認識する。
雪華綺晶は、少年の胸に抱かれたまま。
………やはり、とても、温かい。
「………はい。落ち着いたので、離してもらえませんか」
そういえば、自分は激しく取り乱していた。
この体勢はそれを抑えるためのものだが、
薔薇水晶の不意の言葉に呆気に取られ、今は収まっている。
この体勢でいる必要性はないはず。
だが。
「逃げられると嫌だから。離さない」
少年は、にべもない。
離そうとする気配はまったくない。
仕方なく、ひとつ息をついて。
「………分かりました。とりあえずは、このままで、いいですわ」
691:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:49:22.15 QFaBnmyIO
ちょっと待て
ばらすぃー可愛い過ぎだろ
692:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:50:42.67 4y/zkjLDO
アリガトーッ!アリガトーッ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
693:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:52:01.70 T6/lgfXo0
>>692
お前は少し落ち着けw
694:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:52:34.07 4y/zkjLDO
とっととしろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
695:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:52:54.25 +BPoF45UO
銀様も俺と一緒に楽しげに見てるから早くしろ。
696:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:53:36.56 c2VpDRbn0
「…………くそ、再構成に時間が掛かったな」
男は、苛立たしげに、呟く。
「まったく、なんだあの速度は。崩壊というよりも破壊だったが……」
床に突っ伏した状態から起き上がりながら、体を点検する。
「………支障はないな。破損の状況から見るに、僕に対する攻撃というわけでもなさそうだが……」
しばらく納得できない風の表情で考え込んでいたが、振り払うように首を振る。
「まあいい。実害はない。そんなことより、ずいぶん長く家を空けてしまったし、何よりあの子を……」
周りを見渡し、誰もいない、店を見る。
「……………おい、薔薇水晶?」
697:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:54:01.04 4y/zkjLDO
謝罪しろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
698:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:57:03.24 c2VpDRbn0
「……あの」
「ん?」
「……やはり、私が貴方になんらかの感情を抱くのは、駄目だと思うんです」
「……なんでだ?」
「大切な人が、何人いたって、いいのでしょうけれど。
でも、私の場合は、違うんです」
「違う?何が」
「私は、お父様のための存在だから。アリスにならなくてはいけないから。
その為に障害になるならば、貴方を、その、大切に思うのは、あってはならないんです」
「………………」
「私は、純粋な少女でなくては。穢れなく、完全な少女でなくてはならないんです。
そのためには、お父様以外に関わっては……」
「なあ、お前のお父様、ローゼンって、どういうやつなんだ?」
699:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:58:59.38 dYR6bN7n0
_, ._
( ・ω・) おまえも・・・
○={=}〇,
|:::::::::\, ', ´
、、、、し 、、、(((.@)WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
_, ._ ググッ
( ・ω・) 草・・・
○={=}○)
// く ))
、、、(@.)(_)、、、WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
‘, ,; :' ∴ ; ' ., ,; シュザザザ
’、 `∵ ' ’, , ', ´, '., ,; むしれよっ!!
―_, ._
、\)\)\)\)\)\)\)\)\)\)\ ―_ω・)っ ,-、
、、、、、、、、、、、),,;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;; ; - ⌒lつ目ニ@)
ゝ⌒ ``゛゛゛`゛゛```゛゛``゛゛`````゛゛````ーニ-_)) `ー'
700:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 17:59:34.17 c2VpDRbn0
「え?」
「お前らってさ、ローゼンのことすごく好きみたいだけど。
ローゼンっていうのは、そんなにいい奴なのか」
「……当然ですわ。お父様は、素晴らしい方です。大きな、方です」
「優しいのか」
「優しいですわ」
「すごく、優しいか」
「とても、優しいですわ」
「……それだと、おかしいことになると思うんだけど」
「え……?」
「そんな優しいやつが、自分の為に娘を苦しませるのか?」
701:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:01:12.06 4y/zkjLDO
>>699
悪かった。落ち着いたから草控えるわ。
702:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:02:22.74 c2VpDRbn0
「……自分の為に、苦しませる、ですか」
「だってそうだろ。お前らがアリスになるのは、ローゼンの望みだからだろ。
ローゼンのそのわがままのために、お前らが苦しんでるんだろ?」
「私は、苦しんでなど……!」
「泣いてただろ、お前」
「あ………」
「明らかに、苦しんでるだろ、お前。
あんな風に泣くぐらい、苦しんでただろ」
703:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:04:03.45 c2VpDRbn0
「………………私、は」
最初に、泣いてしまったのは、少年に嫌われたから。
でも、その後で、少年から離れようとしたのは、アリスでありたかったから。
「お前が、アリスになるために苦しんでるのは、確かだ。
それは、絶対に、否定できない」
「…………………」
「そうなると、やっぱりおかしい。
ローゼンが優しいやつなら、自分の娘を自分のわがままで苦しめたりしないだろ」
「……それは………」
「それを、おかしくないようにするなら、
ローゼンが実は全然優しくない、自分勝手な糞野郎だったりするか……」
「そんなことは……!」
「お前らが、ローゼンの気持ちを、全然分かってなかったりするかだ」
704:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:04:46.46 4y/zkjLDO
支援
きらきー好きになってきた
705:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:04:49.21 PvZ3mEpd0
JUMがかっこいい件
706:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:08:08.87 c2VpDRbn0
「………私達が、お父様の気持ちを……?」
「ローゼンが、優しいやつなら。自分の娘に苦しんでほしくなんかないだろ。
でも、お前はローゼンの望みのためとか言って、苦しんでる。
それは、ローゼンの望んだことなのか?」
「………………」
「ローゼンがどんなやつかなんて、僕は知らない。
でも、お前らが好きなやつなんだろ?
お前らが好きなローゼンは、そんなことを望むやつなのか?」
707:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:10:16.42 Rl5YG6DV0
sien
708:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:12:38.98 tYa/Ab+S0
ほう
709:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:14:11.90 c2VpDRbn0
少年の、言葉に。
雪華綺晶は、分からなくなってしまう。
お父様は、自分達に何を望んだのか。
自分は、何をすればいいのか。
「………お父様の求めるものは、アリス……」
アリスを求める父。
父の為に、アリスを目指す娘。
けれど。
「……お父様は、とても優しい人………」
アリスになるために、涙を流したら。
お父様は、喜ぶのだろうか?
「……分かり、ません……」
雪華綺晶には、父が、分からない。
710:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:16:56.72 z8+vNezr0
ファザコン姉妹?
711:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:21:56.10 c2VpDRbn0
雪華綺晶は、何も言わなくなってしまった。
ジュンの言ったことを、考えているらしい。
(……部外者が言い過ぎたかな)
アリスとかアリスゲームとか、全てはローゼンとドール達の問題だ。
ジュンには正直、関係のないことだと思う。
(でも、気になったこと言っただけだし)
最初に真紅にアリスゲームのことを聞いたときも、ひどい話だと思った。
そのゲームをやらせているお父様とやらは、よほどひどいやつなのだろうと。
だが、真紅や雪華綺晶によれば、お父様は素晴らしい方らしい。
それってなんか変じゃないか、と思っていたのだ。
712:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:24:05.34 dEvjg+qR0
支援
713:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:26:43.51 kvMp3A+EO
支援ですぅ
714:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:27:14.91 c2VpDRbn0
「……あの」
雪華綺晶が、見上げてくる。
「ん?」
「……一度、貴方は帰ってくれませんか」
「………………なんで」
「私は、どうするべきなのか、考えようと思います。
貴方のことを、どうするべきなのか。
その考えが、決まるまで、貴方には、離れていてほしいんです。
貴方の温もりに触れていていいのか、まだ、分からないから」
つまり、お父様のために他の全てを捨てる、という選択をしたときのために、
ジュンにはできるだけ関わらないでおこう、ということか。
715:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:27:39.82 c2VpDRbn0
「…………分かった」
なんだかすっきりしないものはあるが。
どうするかを決めるのは、雪華綺晶だ。
「どうするか決まったら、お伝えします。
どんな、答えでも」
雪華綺晶が、ジュンから離れる。
ジュンも、止めない。
「では」
「……ああ」
716:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:27:50.69 PvZ3mEpd0
ローゼンの8巻の内容をこういう感じにしてほしかったな
717:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:32:44.83 c2VpDRbn0
広間を、出ようとして、
「……あ、薔薇水晶、帰るぞ」
薔薇水晶を呼ぶが。
「……お義母さまの傍にいる」
薔薇水晶は、雪華綺晶に寄り添い、離れようとしない。
「え?……どうしたんだ?」
さっきまでジュンにべったりだったのだが。
どういうことかとのジュンの質問に。
「……お義母さま、一人だと、寂しいでしょ……?」
当たり前、と言わんばかりに、薔薇水晶は答える。
「………ああ、そうか」
薔薇水晶も、父が帰ってこなくなって一人で寂しい思いをしたのだ。
それを、雪華綺晶には味わってほしくないらしい。
718:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:38:09.85 uXIhg/tWO
ばらしーいい子だな
719:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:38:25.21 c2VpDRbn0
「………どうする?」
雪華綺晶に、聞く。
薔薇水晶の気持ちは微笑ましいが、
雪華綺晶が一人になりたいというのなら、薔薇水晶は連れて帰るべきだ。
ジュンの視線に、雪華綺晶は少し考えて、
「……支障はないですわ。ドールに、温もりはありませんし」
薔薇水晶の手を取って、言う。
「………この子の気持ちを無下にするのも、忍びないですわ」
720:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:41:07.79 c2VpDRbn0
「……あ。ジュン、帰るですか?」
城の外で待っていた翠星石が、顔を上げる。
「ああ。とりあえず話はついたから」
「……上手くいったです?」
「今は待ち、だな。とりあえず、帰ろう。……あれ、真紅は?」
「……そーいえば呼んでなかったですね。
ここへの扉を見つけてすぐジュンを呼んで、そのままここに来ちゃったですから」
「あー……怒ってるな。間違いなく」
「………やっぱ帰るのやめるです」
「……そうもいかないんだよな。僕もそろそろ眠いし」
「……うう。翠星石もです。……しかたねーですね……」
「諦めて帰ろう」
「ですぅ」
721:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:49:25.59 c/AOgjm20
きたきたキタ━━(゚∀゚)━━!!!wwwwwwwwwww
待ってたぜ!!!!!!!
722:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:51:04.00 AX5I226EO
>>1消えた?
723:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:52:19.42 T6/lgfXo0
猿っぽいな支援
724:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:52:43.15 c2VpDRbn0
少年が帰ったのを、感じる。
今、城には雪華綺晶と薔薇水晶だけ。
「……では、どうしましょうか」
考えなくてはいけない。
これから、どうするか。
「お父様のこと。私達のこと」
よく、考えてみれば。
雪華綺晶は、いや、きっとドール達全ては。
お父様の気持ちを、ほとんど知らないのだ。
それは、お父様のための存在である自分達のことも、
理解していないということ。
「………どうしましょうか」
725:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 18:54:02.25 c2VpDRbn0
「………ふぁう」
思考が、変な声で遮られる。
「……薔薇水晶さん。眠いのですか」
薔薇水晶が、小さなあくびをしていた。
「……うん」
「貴女も、睡眠を必要とするのですね。
無理する必要はありませんわ。お休みなさい」
ふるふる、と、薔薇水晶は首を振る。
「……お義母さまと一緒」
「けれど、眠いのでしょう?」
「………お義母さまと一緒」
その、妥協する気のなさそうな返事に。
「……仕方ありませんね。一緒に寝ましょうか」
雪華綺晶は、苦笑する。
726:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:01:06.98 aJZmn5VeO
このキラバラ二人組はどうしたら手に入るんだ…
727:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:01:35.77 c2VpDRbn0
雪華綺晶は睡眠を必要としないが、
雪華綺晶の世界は城の形態のため、一応寝室は存在する。
「どうぞ、物質ではないので、汚れたりはしていません。
安心して、横になりなさい」
「……うん」
白いベッドに、二人で横になる。
薔薇水晶は、本当に眠そうだ。
それでも、雪華綺晶のドレスの裾は離そうとしない。
「……薔薇水晶さん。逃げたりはしませんわ。
だから安心なさい」
「………うん」
裾から手は離したが、
「…………お義母さま……」
もぞ、と、すり寄ってくる。
「……仕方のない子ですね」
薔薇水晶の求めに答えて。
薔薇水晶を、抱きしめる。
728:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:04:22.10 FOsJEGXE0
微笑ましいな・・・
729:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:05:16.10 oKxVZQHbO
微笑ましいのぅ(´ω`)
730:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:06:26.39 T0Uo+W7p0
ここに飛び込みたい 全裸で
731:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:06:47.98 dEvjg+qR0
これは良い
732:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:07:16.04 kvMp3A+EO
きらきーが母親か…
親父をぶっとばしたくなるな
733:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:08:09.96 c2VpDRbn0
「…………すぅ」
穏やかに寝入った、薔薇水晶の寝顔を見る。
(………まさか、こんなことになるとは、思いませんでしたわ)
雪華綺晶は、薔薇水晶をずっと前から知っている。
かつて、器を求めて試行錯誤していた頃。
父には遠く及ばないものの高い技術力を持つ人形師が、
ローゼンメイデンに匹敵するドールを作ろうとしているところに干渉し、
自分の操りやすい身体を作らせ、奪おうとしたことがある。
結局その人形師の理想と雪華綺晶の求めたもののズレが大きすぎて、
姿を似せる程度しか干渉できず、器として奪うことも出来なかったが。
まさか、その人形とこんな風に触れあうことになるとは。
「…………不思議ですわね」
734:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:12:08.33 FOsJEGXE0
ふむ
735:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:13:31.39 c2VpDRbn0
「…………んぅ……?」
もぞり、と薔薇水晶が動く。
雪華綺晶の呟きに反応してしまったらしい。
「あら、ごめんなさいね」
薔薇水晶の髪を、静かに撫でる。
「………………」
続けていると、また穏やかに眠りはじめた。
その姿を見て。
「…………………くす」
自分が、微笑んでいるのに気付く。
「……こういうものも、はじめてですわね……」
悪い気分では、ない。
736:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:20:00.39 3IBzg3FyO
エンジュには何があったんだ?
737:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:20:38.23 c2VpDRbn0
そして、考える。
(……私は今、幸せなのでしょうね)
可愛らしい、娘と一緒に、
穏やかな、時間を過ごしている。
(……これは、いけないことなのでしょうか)
アリスになることを目指すなら、これは不要なこと。
こんなことをしていないで、ドールのマスターを喰らうべき。
(……お父様なら、どうするべきだと、言われるのでしょう)
お父様は、アリスを求めている。
そんな不要なことをするなと、言うだろうか。
(………けれど、この時間は)
とても、離しがたい。
738:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:20:57.64 GoV2O48v0
しえん
739:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:24:37.79 c2VpDRbn0
アリスになれと、そう言う父は想像できる。
けれど、
その為に苦しめ、と言う父は、想像できない。
(………結局は、そういうことでしょうか)
薔薇水晶の寝顔を、眺める。
とても、可愛らしい。
(きっと、この気持ちは、娘を見る気持ち)
自分に懐いている、子供を見る気持ち。
(それなら、きっと、お父様も)
740:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:24:43.34 ea5EsFfZO
追いついちゃった
741:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:25:21.59 T6/lgfXo0
支援
742:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:26:26.93 c2VpDRbn0
さらさらとした、娘の髪を撫でる。
穏やかな寝顔に、微笑む。
優しく、抱きしめて。
――白い少女も、眠りについた。
743:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:27:41.18 FOsJEGXE0
ああ・・・
744:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:30:08.93 aJZmn5VeO
なんといういたわりと友愛じゃ…
745:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:31:28.68 c/AOgjm20
そろそろズボン脱いで待ってるからな
746:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:36:13.92 5rcRqGnNO
あぁ…なんだろうすごいなごむ…
747:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:37:11.21 c2VpDRbn0
「やっぱり、どんな状況でも事態の情報は伝えるべきだと思うのだわ。
特に、今回は火急というわけでもなかったのでしょう。
時間はあったのだから、せめて一言私にも……」
「悪かった。悪かったって。もう何十回目だその小言……」
「小言?小言ですって?これは正当な抗議よ。
私が一体何時間nのフィールドを探し回ったと……」
「………真紅はしつこいですぅ」
「なんですって!大体ああなったのはそもそも貴女が……!」
「しまったです!矛先がこっちに向いたですぅ!」
「逃げるんじゃないのだわ翠星石!私の話をちゃんと聞きなさい!」
748:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:38:43.69 FOsJEGXE0
エロは絶対にいらないです
749:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:39:03.93 c2VpDRbn0
「……ふう、助かった」
翠星石を追って走り去っていく真紅の背中に、隠れて安堵の息をつく。
昨夜一人だけ放置されていたことに、真紅は怒髪天を衝く勢いだ。
事実真紅の怒髪はジュンと翠星石に牙を向いている。
「……まあ、それは置いておいて」
全身の痛みを忘れようと頭を振り、窓を眺める。
「あいつ、どうするのかな」
白い少女のことを考える。
そして。
「……僕は、どうしてほしいんだろうな」
750:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:41:21.56 GoV2O48v0
しえん
751:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:41:23.25 Vk0DOWrO0
そいや最近sageてるやつ少ないけど空気呼んでsage消したほうがいいのかな
752:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:42:40.46 3IBzg3FyO
別にどっちでもいいんじゃね?
753:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:43:41.74 c2VpDRbn0
正直、ジュンは自分が雪華綺晶のことをどう思っているのか、よく分からない。
「ほっとけない、っていうのは間違いないんだけど」
それは、薔薇水晶が言ったように、大切な人、ということだろうか。
「……泣いていてほしくない、っていうのも確かだな」
でもそれは、きっと他の誰に対しても持つ思いだろう。
「後は、そうだな……」
少し、考えて。
「……あいつを抱いてると、なんかなごむな」
それは特別なのかどうなのか。
「……やっぱよく分からないな」
754:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:44:29.82 GoV2O48v0
しえん
755:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:45:38.23 XHq7ReYtO
>>590
せっかくの良スレにいちいち無駄レス増やすなゴミが
死ね
756:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:49:29.06 c2VpDRbn0
「薔薇水晶さん。行きましょうか」
「うん」
娘の手を引いて、自分の世界を出る。
二人で、nのフィールドをゆく。
757:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:51:55.11 GoV2O48v0
しえん
758:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:52:07.19 c2VpDRbn0
世界を、渡りぬけながら。
「お義母さま」
「なんですか?」
「お義父さまは、お義母さまの、大切な人?」
薔薇水晶が、聞いてくる。
「……そうですね、」
雪華綺晶が、答えようとして。
「……あ。」
不意に、薔薇水晶が虚空を見る。
759:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:52:12.15 bM3ASeJo0
追いついた…?
760:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:53:18.20 m6NqiFr40
してん
761:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:53:59.40 k+FPrDmxO
再開してたあああああああ支援
762:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:54:26.29 ds8qeybD0
シェェェェェェェェッェェェン
763:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:54:48.05 1UgfTw9Q0
追いついちゃった支援
764:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:55:49.58 c2VpDRbn0
「どうしたの、薔薇水晶さん」
「お父様が、呼んでる」
すごく、嬉しそうだ。
だが、
「あ……」
ちらちらと、雪華綺晶に視線をやる。
なんだか、困っているようだ。
その姿に、雪華綺晶は笑みをこぼす。
「いいのよ、薔薇水晶さん。行ってらっしゃいな。
私は、一人で行ってくるから」
雪華綺晶の言葉に背中を押され、
「……うん」
薔薇水晶は、飛び去っていく。
その背中を見送って。
「……では、私も行きますわ」
少年の、もとへ。
765:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:57:19.25 k+FPrDmxO
そろそろフィナーレかな
766:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:57:36.08 sz/9FAR9O
カナアンチ規制解除されたの?
早速依頼しようかな
767:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:58:04.72 0rHlAW9SO
支援
768:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 19:59:12.69 T6/lgfXo0
この程度で規制依頼とかありえんだろ
巻き添え規制食らう奴も大勢いるんだ
769:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:00:47.11 c2VpDRbn0
「お父様……!」
鏡から、飛び出す。
そこは小さな店。
「薔薇水晶」
長身の男が、薔薇水晶を抱きとめる。
「お父様、よか、よかった。どこ、いってたの……」
男の胸の中で、薔薇水晶が喜びの涙を流す。
「ああ、すまなかった。心配をかけたようだな。
本当に、すまなかった」
男は、薔薇水晶を強く抱きしめる。
770:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:02:02.24 FOsJEGXE0
ついに・・・
終焉か
771:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:04:07.58 c2VpDRbn0
「ふ、ぇ。……よかった」
男の腕の中で、安心したように、薔薇水晶はつぶやく。
「心配をかけた。薔薇水晶」
男は、薔薇水晶が落ち着いたのを見て取って、
「ところで、だ。薔薇水晶」
「…はい……?」
「お前、なんでローゼンのドールと一緒にいた?」
厳しい声で、問う。
772:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:05:15.91 k+FPrDmxO
ゴクリ…
773:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:05:49.56 GoV2O48v0
しえん
774:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:06:56.02 m6NqiFr40
四円
775:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:08:51.83 Vk0DOWrO0
槐いらね、氏ねばいいのに
776:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:09:50.33 4b3701Ve0
おじさんはハッピーエンドしか認めないぞ
777:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:10:01.46 c2VpDRbn0
「………お父様?」
薔薇水晶には、男の言っていることが分からない。
「……ああ、そうか。お前にはまだ教えていなかったな。
ローゼンのことも、お前を作った目的も」
自分の拙速を恥じるように、男は少しの間目を閉じる。
「…………?」
「……言い直そうか。さっきまで一緒にいたやつがいるだろう。
そいつとは何で一緒に行動してたんだ」
「……お父様を探してて、見つからなくて、ええと、お義父さまに会って……」
思い出しながら離す薔薇水晶の言葉は、いまいち要領を得ない。
「………?まあ、とにかく、僕を探してるときに会ったってことか」
「あ……はい」
778:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:10:45.29 Ad1fQMIe0
このスレまだあったんだw
779:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:12:09.41 XHq7ReYtO
>>766
だから何でいちいち良スレに無駄レス増やすの?
頭おかしいの?
780:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:13:51.68 PhN0sMKq0
えんじゅ・・・
781:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:17:01.23 FOsJEGXE0
F5 F5 F5
F5 F5 F5
┐ ∧,∧ F5
| ( ) F5
 ̄⊂/ ̄ ̄7 F5
782:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:17:55.30 c2VpDRbn0
「……あれは、七番目だな。初めて見たが……薔薇水晶に似ていた。
どういうことだ。………………あいつ。精神体だったな」
ぶつぶつと、男は考え込む。
「……お父様……?」
薔薇水晶の呼びかけに、男は応えない。
「………くそっ!そういうことか!僕を利用しようとしたな……!」
苛立った声を上げる。
「………お父様…?」
「………そうなると、あいつは、精神干渉能力があるわけか……。
精神属性の高い能力か。薔薇水晶とは極めて相性がいい」
「……お父様?」
「……腹も立つしな。最初の標的は、あいつにしよう」
哂って。
「薔薇水晶。あいつを、壊して来るんだ」
783:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:18:01.29 k+FPrDmxO
まだー
784:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:18:10.67 Ad1fQMIe0
>>779
携帯がうるさいな
良スレだと思ってるなら俺にも反論しないでね。無駄レスだから
785:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:18:48.68 m6NqiFr40
え・・・・・・・・・・やめt
786:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:19:30.68 a/RQMnzq0
このままハッピーエンドかと思ったら違ったわけだが
787:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:19:36.97 FOsJEGXE0
鬱フラグ・・・だと・・・?
788:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:20:53.50 k+FPrDmxO
なん……だと………
789:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:21:14.33 Vk0DOWrO0
いやいやきっとJUNがなんとかしてくれるさ
790:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:21:53.27 ivnwfvn/0
えんじゅ死ね
791:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:22:09.49 bM3ASeJo0
おま…
792:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:22:11.44 dYR6bN7n0
水銀燈綺麗の人だから・・・まあ・・・
793:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:23:06.93 4b3701Ve0
やだやだ
794:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:23:57.40 c2VpDRbn0
「……え………?」
「まだ話していなかったが、僕の目的は、あいつらを作った人形師を越えることなんだ。
僕が作ったお前が、ローゼンが作ったあいつらを壊せば、僕があいつを越えた証明になる。
だから、お前にあいつらを壊してほしい」
「……壊、す……?」
「そうだ。簡単なことだ。あいつらはお前よりずっと出力も低いし、能力も大したことない。
七番目だけは分からないが、おそらく精神干渉系の能力。
精神干渉を受けない性質のお前なら、手こずることもないだろう。
七番目が、腕試しには一番いいかもしれん。
まあ、腕試しなんて必要もないと思うが」
795:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:24:42.92 GoV2O48v0
しえn
796:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:24:47.01 UgqJQ1Yn0 BE:355314454-2BP(4615)
sssp://img.2ch.net/ico/anime_uwan01.gif
水銀燈は俺の嫁
菌糸弱は知らない子
翠星石はどうでもいい
蒼星石はおちん娘
真紅はガチでいらない子
雛苺は人畜無害
雪華綺晶は俺の娘
薔薇水晶も俺の娘
797:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:25:21.36 fwMOSTiL0
パパはわかってくれない
798:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:26:55.92 c2VpDRbn0
「…………………」
「手始めに、さっきまで一緒にいたあいつ。
あいつを壊して、あいつの中にあるローザミスティカを奪ってくるんだ。
そうすれば、お前は力を手に入れて、一段と高次の存在になる」
「…………………」
「やってくれるな?」
「…………………」
「……薔薇水晶?」
「……………嫌……」
799:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:27:02.69 k+FPrDmxO
お父様空気読めし
800:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:27:52.10 IwuKTHB60
追いついた
えんじゅ死ね
801:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:28:43.82 FOsJEGXE0
やめてくれ・・・
802:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:28:46.31 b2SNnnLA0
薔薇水晶や、俺のところへおいで
803:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:29:05.16 c2VpDRbn0
「……なんだって?」
「……嫌。…嫌です」
「お、おい、薔薇水しょ……」
「絶対に嫌……!!」
「おい!?ま、待て……!」
804:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:29:40.61 bM3ASeJo0
はい断った!薔薇水晶今断ったよ!
805:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:29:51.84 k+FPrDmxO
なんかヘタレっぽく見えるえんじゅ
806:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:30:39.90 Vk0DOWrO0
こっから槐が悪役か改善かで人気が変わるな
807:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:31:49.22 dYR6bN7n0
修造さんこんなとこでなにしてはるんですかぁ
808:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:32:45.02 c2VpDRbn0
こんこん、と、ノックのような音。
「ん?」
窓を見れば。
外の風景は見えず、代わりに見えるのは、白い人影。
「……雪華綺晶」
くす、と。
窓硝子の向こうから、少女が微笑みかけてくる。
809:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:33:07.04 UBA+N0dGO
ばらしぃを見なおした!
俺の娘にしてやる
810:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:34:00.54 PhN0sMKq0
きらきーきらきーきらきっきー
811:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:34:24.25 Vk0DOWrO0
早くしろおおおおおおおおおおおおおおおおお
おまっwwwwwまっっじwww早くしrpwwwww
812:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:34:53.17 FOsJEGXE0
___ _ }; ; ; ; ; ; ; ;: -−{; ; ; ; ; ;:/
_´ ̄_ {; ; ; ; ;/ , / :}; ; ; ;:/ 初 彼 ま
 ̄ ¨ − __ └; ;://, .:/ // {; ; ;/ め 女 あ
= :. _ _,:┘×ハ- 、 _ V , l / '/ :l }; ;:' て の :
\ ¨`‥- , '´L×××ハ. , イ|l|.:l T:ト、 l| {;:| 見 こ :
、 ヽ\ / .:/ ..::L×××V :::::', /' ヌト、:l |l l: lL| る ん :
:: . . :.、 / .:::/:::::l::l::.{i×××} :r:' {リ ':l / l/::| わ な
:|! \/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ,':|:: :::: _/ム::.{i× × ハ::::.、 /.:イ/{r]}:}、 表
l:| l ',::. ヽ:| 二人きりだと | l.: .:l.: .:l___\::}××{:::. i´ .:// /:::::/ハ 情
!:l |:i ,:::.、 : | こんな時も > i.: .:ト::.リヘ:;} ' l{××ハ::::. > -://tーァ'_三ハ は
:::i| :l|:.i ,:. ::.、| あったですよ | ヽ:. 〈 ::: イ}×X{::::. く;:;:://;:;:;:;:;:} ; ; ; フ/'´\
:. :., l|::., ,:. :. ::.\______/ ト 、' {×X}::: :.. Y´__ ̄三ヽ; ; ;`', |l: l::..ー―
:::::::, |::::, ,::::::::::: :. :.. . . l:. {×T}×x{ ` ー/;:/´ ̄_`_、〉; ; ;:;l l| |
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813:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/10/08 20:38:35.53 c2VpDRbn0
雪華綺晶に手を引かれて、nのフィールドへ。
「ごめんなさい。私は今、身体がないから」
雪華綺晶は本来、nのフィールドにしか存在できない。
現実世界には指の一本も出すことは出来ない。
だから、話したり触れ合ったりするためには、ジュンもnのフィールドに入る必要がある。
「いいよ。………それで、決まった?」
雪華綺晶の表情を見て、なんとなく答えは分かったのだが、
ちゃんと雪華綺晶に確認を取る。
「ええ。私は……」
そこに。
「お義母さま!!」
どんっ、と、飛び込んできた小さな人影。
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