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421:ロック×レヴィ ロアナプラ編 4/4
10/10/02 17:38:51 2CnvC5Rm
 レヴィの豊かな乳房に、ショートケーキの上に搾り出されるクリームのような、
自分の指による筋がついてしまうぐらいに─途中からは彼女の腰にみっともなく股間を擦り付けさえしながら、
ロックはひたすら、悦びを引き出すためのステップに終始した。
 好きな女が腕の中にいて、抱きしめるだけで素っ頓狂な声を上げて、
しかも普段触れさせないようなところに触っても逃げないのだ。
そこから官能に繋げていくプロセスを、作業だなどとは呼びたくない。決して、絶対に。
 そうして布地に淡い陰影を生む乳首を、やはりタンクトップの上から掠ると、
レヴィはスタッカートの利いた溜息をついた。ためしに押し込んでみると、フェルマータ。
摘まんで捏ねて、指の腹でごくごく軽く抓って、吐息の種類がそのたび増える。
彼女は拗ねたように立膝の上に乗せていた腕を力なく横に落としていて、
その分だけロックの動きは自由自在になっていく。
「レヴィ、俺にもたれて。背中、それじゃ苦しいだろ」
 ロックが促すと、ぎこちなく、実にぎくしゃくと、レヴィの身体がリクライニングしてきた。
汗と、煙草と、アルコールと、発情したおんなの肌の匂い。くらくらする。
矢も盾もたまらなくなって、夢中で唇を吸った。舌を絡めようとして歯がぶつかり、
かちんとお互いの口蓋に火花が散ったが、もうそんなことを気にしている余裕が無い。
 タンクトップをようやくたくし上げて、表面は汗で冷たいのに、
内側に燃えるような熱を孕んだ彼女の素肌に、直接触れる。
「─……、っう……んふ、─はァ、ぁ、ふ…………!」
 接吻はやめられず、しかしレヴィの乳房を愛でることも止められず、
身体の各所のつながりはばらばらにされていく。神経が焼け焦げていく、快感。
指の股で乳首を挟み込んだまま、どこまでも柔らかくとらえどころなく手のひらに吸い付く、
レヴィの胸乳を堪能する。彼女が身を捩ろうとして切なく腰を振るたび、
その裏側で押しつぶされているロック自身までもが揺さぶられて、殺人的に心地よい。
「レヴィ……レヴィ、レヴィ。好きだ、レヴィ。お前のことが好きなんだ」
「……ロック、……クソ、呼ぶなよ、ぅふ、ンッ……! そんな、あッ、声……やめろッ……」
 癒着しかかったような唇をもぎ離して、ひたすらレヴィを呼んだ。
 このままいけば、乳房から送り込まれる快楽だけで彼女の悦びを極めさせられるのではないかと、
そんなことを思うが、自身はもうひとつの脳のように、レヴィの胎内を掻き回したいと叫ぶ。
「…………レヴィ、じゃあ、─二択で答えてくれ。俺は、お前が好きだ」
 好意にはそれに見合った裏事情や、唾棄したくなるばかりの行為が伴う。
その後遺を彼女から取り去ってやれるなどと傲慢は言うまい。
ただ受け取って欲しいから、快楽と苦悶と、相反する表情に染め上げられたレヴィの顔を見ないように、
耳朶に唇を近寄せて、その端をくすぐりながら、ロックは囁いた。
「だからレヴィ、…………“I love you.”か“Me too.”で─答えをくれ。
 ……答えがなかったら、“No”だってことだから─そしたら、止める。」
 レヴィの唇が震える。
 動きを止めてしまったロックの手のひらに、彼女の乳房の揺れが伝わってくる。
 ハイかYesしか突きつけていない、身勝手な男の言葉に、甘く掠れたハスキーな声で女が返した答えは、
すぐに重なる接吻に隠され、ロアナプラのヤモリの耳にも決して届くことはなかった。

fin.


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