【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ12【ボーカロイド】 at EROPARO
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300:名無しさん@ピンキー
09/08/07 02:41:11 qtPiZMTz
まあ落ち着くんだ
292は納涼ホラーの提案なんだきっと
じゃなきゃあんな寒い要求するわけないじゃないか
なあ、そうだろ?

301:名無しさん@ピンキー
09/08/07 03:09:08 ainCfBL2
だな
センスゼロだし全く読みたいと思えないけど

302:名無しさん@ピンキー
09/08/07 07:41:33 psiqru3r
>>299
ニコニコで検索すれば良いよ。
可愛いは正義
 
 
 
 
 
 
 
 
まあ、大抵のやつはキモイって思うんだろうな

303:名無しさん@ピンキー
09/08/07 07:45:32 3Olp517G
せめてKAIKOが完全な女の子設定だったらまだ良かったんだが
たまにカイトの女装設定だったりするから地雷なんだよ。これはキモい。

304:名無しさん@ピンキー
09/08/07 10:53:26 qE7993EI
[925]名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 2009/08/06(木) 23:20:34 ID:RwvVzBGc0
292 :名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 22:26:17 ID:J4DKzaQt
KAITOとKAITO亜種全員集合してアイス作ってるのが読んでみたいです。
誰か書いてください。

信じられるかい?エロパロなんだぜこの発言…

[926]名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 2009/08/06(木) 23:46:31 ID:q6qejPasO
AAS
>>925
それちょうど持って来ようとしてたところ
こっちもエロ厨だし普通の流れならカイトも見れてたけど
あれは流石に回虫うぜぇぇマジうぜぇ
その後のレスもキモい
エロパロスレですら急に意味解らんカイトの話題になって嫌だ
エロパロで男キャラの話なんて進んでしねえよこれだから回虫は嫌いだ

[927]名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 2009/08/07(金) 00:23:30 ID:Owz3YU58O
そこでKAIKOクレクレしたり、いきなりKAITO関連のカプの話で「マイナーですよね…」みたいな変な誘い受けがうざい
前は百合スレでKAIKOクレクレしてたし
クレクレしかできねえのか

[928]名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 2009/08/07(金) 02:30:58 ID:hyg7m6oQO
妄想だけならいっちょまえ
形にするのは人任せw
どこでもそうなんだな、回虫って。ましてエロパロでそんな要求…
誰かがやってくれると思ってんのかな。んなわけねーのに

305:名無しさん@ピンキー
09/08/07 11:30:11 hWnkQJY0
ごめん電波受信してカイカイ書いてしまった
でも亜種全員とか無理すぎてカイトとKAIKO一人が限度でした……。

KAIKOは女の子って設定だけど、ダメな人はどうかスルーでお願いします

タイトル「アイスの作り方」

306:アイスの作り方
09/08/07 11:30:40 hWnkQJY0
「え、バニラアイス作るの?」
「そーなのっ」
 にっこり笑ったこの子はKAIKO……俺の妹だ。絹糸の原料じゃない。今は開発
のところでマンションの一室を与えられて一人暮らしをしている。
 俺のパラメータをいじってできたんだけど、奇跡的にマジで女の子。しかもち
ゃんとセックスできる。自分と同じ顔に性欲わかないだろって笑われたけど、俺
と似ても似つかないくらいかわいく見える。
 俺と長年一緒にいためーちゃんでさえ、全く新しいボーカロイドだと勘違いし
たくらいだから、別に俺がナルシストって訳じゃないよな。
「作り方知ってるの?」
「担当さんが作り方プリントしてくれたのー」
「へぇ……見せて」
 卵 2個
 グラニュー糖 50g
 生クリーム 150ml
 バニラエッセンス 少々
 1 卵をボールに割り入れ、グラニュー糖を少しづつ加えながら、白くもったりするまでよく泡立てる。
 2 別のボールに生クリームとバニラエッセンスを入れ、八分立てにする。
 3 1と2をゴムベラできるように混ぜる。
 4 冷凍庫で固めたら完成♪
「ふうん、簡単そう」
「でしょー? 自分で作れたら買いに行かなくていいもん」
「KAIKO、この八分立てって何?」
「掬って落としたときに、形が残るくらい泡立てること。ゆるゆるの状態が1と
したら、がちがちになるまで泡立てるのが十分立て。八分はそれよりちょっと柔
らかめかな」
「難しい……」
「加減がね。でも私料理得意だからっ」
「へぇ」
「きゃあっ!」
 言った側からKAIKOは生クリームを開けるのに失敗して、ぶちまけた生クリー
ムを顔面にもろにかぶった。どうしたらそうなるんだ。
「だ、大丈夫! 生クリームまだあるからっ」
「俺がやるよ」
 後ろからそっと近づいて、新しい生クリームをKAIKOの胸元から注ぎ込んだ。

307:アイスの作り方
09/08/07 11:31:12 hWnkQJY0
「お、お兄ちゃん!?」
「あ、ごめん」
 スカートの裾から手を入れ、パンツをずり下ろす。生クリームで指を濡らして
KAIKOの中に突っ込んだ。
「きゃん!」
「生クリームは八分立てだっけ?」
「やっ、あ、あうぅっ!」
 中からあふれてきた愛液と混ぜるように中をかき回す。
「ああぁぁっ!」
「バニラエッセンスが見当たらないなぁ」
「戸棚……きゃうっ」
「仕方ないからバニラビーンズで作ろうか」
 KAIKOのスカートを捲り上げ、素早く緩めたチャックから俺のものを取り出し
た。
「八分立てってどのくらいかなぁ」
 言いながらバックで挿入する。
「ああぁぁん! あっ、あっ……あっ」
「泡立てるのって素早く混ぜるんだっけ?」
 激しくピストンすると、KAIKOがキッチンにすがりついた。抵抗がないのをい
いことに、KAIKOの服を解いていく。この服は見た目に反して脱がしやすい。前
ハンガーにかけてあったのはどこをどうしたら着られるのかわからなかったから、
バージョンがいくつかあるのかもしれない。
「あぁっ、あっ、あん!」
 卵と砂糖を泡立てたものを指で掬って、KAIKOの胸に塗り込む。むにむにと揉
むとKAIKOがびくびく震えた。
 体勢を変えてKAIKOの片足を肩にかけ、前から突き上げる。既に硬くなってい
る乳首を摘んだり引っ張ったりしたあと、体格差のせいで苦労して口に含んだ。
 甘い。
「そろそろ、出るっ」
「やぁっ! やっ、あぁっ!」
 遅くなっていたピストンの速度を上げてスパートをかける。すぐに射精感が込
み上げてきて、KAIKOの腰を掴んで最奥に出した。
「あっ、あっ……あっ」
「ふう……」
 KAIKOの中から俺のものを抜くと、泡立った白い液体がとろとろ零れてきた。
ちなみにKAIKOは気絶した。
 俺は懐から取り出た紐でKAIKOを亀甲縛りにするとリビングに放置してバニラ
アイスを真面目に作った。アイスができたらアイスプレイをしようと思って。


終わり

308:名無しさん@ピンキー
09/08/07 11:47:18 TfxVPmE0
また鬼畜めいたカイトがw
ところでこのカイトは料理上手なんだろうか?

309:名無しさん@ピンキー
09/08/07 11:49:09 hWnkQJY0
>>308
レシピがあれば作れるけど、アレンジやオリジナルはできないイメージ

310:名無しさん@ピンキー
09/08/07 11:57:23 TfxVPmE0
>>309
これがミクだと葱を入れようとしたり、レンだと芋けんぴアイスにしようとしたり
するんでしょうかね?

311:名無しさん@ピンキー
09/08/07 12:46:08 hWnkQJY0
>>310
リンはロードローラー入れようとして食べられないから止められる訳ですね。
めーちゃんはお酒入れて……年少組が食べられなくなって、
GUMIは人参いらないよって言う人に人参山盛りにする係ですね。
がくぽが料理に使う茄子全てに割り箸を刺して満足げにしているところを、ルカのマグロアタックが炸裂。
キッチンは一瞬にしてバトルモードに。

312:名無しさん@ピンキー
09/08/07 12:47:31 D0gkrtMV
>>310

芋ケンピはハードル高そう。
サツマイモじゃだめなのか?


めーちゃん!アルコール度数高いと固まらないよぉ!


313:名無しさん@ピンキー
09/08/07 13:07:51 TfxVPmE0
>>311
なんという修羅場w


>>312
リンレンの場合ミカンやバナナでもいいのですが、どうせならマヌケなほうがよいだろうかと思って
悪ノ派生リンクから芋けんぴアイスねたを拝借したしだいでw

314:名無しさん@ピンキー
09/08/07 14:47:40 idqo2EZ/
実際に芋けんぴアイス作った人の動画ってなかったっけか

315:名無しさん@ピンキー
09/08/07 14:57:08 TfxVPmE0
>>314
あったよw
あれは感心しながら見たw

316:名無しさん@ピンキー
09/08/07 17:13:16 qTKBdDAM
>>311から受信した


ミクです!今日は皆でバーベキューしにきました!
皆でこういうことするの初めてなんだよね。凄い楽しみ!
準備は万端、皆でいただきますを言ったあと一斉に箸がプレートに向かう。

グミ「リンさん、肉ばかり食べてたらダメですよ?ニンジンも食べなきゃ」
リン「えー?なんでニンジンピンポイントなの?リン嫌いなのに」
グミ「ニンジン食べると(胸が)大きくなりますよー?(多分)」
リン「!リン、頑張る!」
グミ「ニヤニヤ」
レン(飼い慣らされやがって…)

メイコ「ミクはネギ焼きしか食べてないのね…他のも食べなさいよ」
ミク「あとでー。あ、メイちゃん飲み物ちょうだい」
メイコ「あいよ。ウーロンと水、サイダーもあるけどどれがいい?」
ミク「全部お酒で割れるものだね…ウーロンちょうだい」

レン「やべ、箸落とした」
ルカ「おっちょこちょいですねレン君。でも大丈夫ですよ、予備用の割り箸が…あら?」
がくぽ「ふむ……やはり茄子に割り箸は日本のここrヒデブッ」
ルカ「がくぽあんたなにやってんのよぉ!」
がくぽ「ちょ、ルカ、マグロ往復ビンタはヤバ…グハッレン殿助けて!」
レン「ルカー止めときなよ、マグロ傷付いたらあとで食えないよ?」
がくぽ「そっちかよ!」

カイト「この肉美味しいねーちょっとクセあるけど」
グミ「あ、カイトさん気に入って貰えました?私が狩ってきたんですよ!」
カイト「(買ってじゃなくて狩って…?)うん。これ何の肉?」
グミ「熊です。白いの」
カイト「師匠ーー!」

ルカ「♪ぼーくらのーしろくーまー猟でぇーす」
メイコ「ルカ、替え歌自重。それよりその例の肉焼けてるわよ。取ろうか?」
ルカ「9枚でいい」
リン「ルカちゃん、グラッドンソードでマグロ解体ショーするの?」

カイト「デザートはアイスだよー↑」
一同(またアイスか)
ミク「でも美味しいからいいや。カイト君ネギアイス作ってくれた?」
がくぽ「ナスアイスと聞いて」
レン「その2つが美味しいと思えるのはおまえらくらいだよ」

ミク「おいしかったー」
グミ「こういうのも楽しいですね!」
リン「またやろうよ!リン、次はお鍋がいいな!」
レン「闇鍋フラグktkr」

317:名無しさん@ピンキー
09/08/07 17:15:40 utDCTm4T
師匠ピンチ!?

318:名無しさん@ピンキー
09/08/07 18:07:38 hWnkQJY0
>>316
師匠www
GJ!

319:名無しさん@ピンキー
09/08/07 18:34:41 c9ZHICoM
師匠ピンチ通り越したwwwwww
闇鍋フラグwktkwww

320:名無しさん@ピンキー
09/08/07 18:38:56 TfxVPmE0
>>316
師匠〜〜〜〜〜!!w
いや、ジャンプ漫画みたいに、数週間後にはケロッと復活すると信じたい。

321:名無しさん@ピンキー
09/08/07 22:03:48 idqo2EZ/
>>316
乙!電車の中で吹いたwwwwww師匠は何度でも甦る筈さ!
闇鍋話も出来たら是非

あとナスを使ったアイス(シャーベット?)は実在するらしいな
口当たりも良くレモン風味でさっぱり戴けるそうだ

322:名無しさん@ピンキー
09/08/07 22:14:43 2QexcqhZ
師匠の肉食ったら演歌が上手くなりそうだな
一緒にロリコン属性も付加されそうだけど

323:名無しさん@ピンキー
09/08/07 22:47:38 aPDRsHls
どこに売ってあるのやら。

324:名無しさん@ピンキー
09/08/08 10:35:38 2MT7Ej6v
>>311
僕らのキッチン戦争という歌ができた

325:名無しさん@ピンキー
09/08/08 11:25:59 +/BnBouN
うかつに肘さえつけやしない(テーブルマナー的な意味で)

326:名無しさん@ピンキー
09/08/08 18:13:13 s5PWnoni
>>311
「人参いらないよ」は中の人の事務所名繋がりでもあったりするのだろうか

>>316
乙!ネタ細かいなww

327:名無しさん@ピンキー
09/08/08 18:34:20 stX1xT+p
>>326
アズリードとスターダストじゃ?

328: ◆Yqu2Vih7dU
09/08/08 19:34:02 zAiT26fG

おばんでございます。
流れまったく読まず、またがくミク投下させていただきます。よしなに。

329:浴衣でお出かけ−がくミク(1/7) ◆Yqu2Vih7dU
09/08/08 19:36:37 zAiT26fG

ほおずき市に行きたいと、初音殿が言うので。一緒に出かけることにした。

初音殿がうちに迎えに来るというので、待っているのだが、
先刻メールで「少し遅れる」との連絡があった。
約束の時間に遅れるとは、初音殿にしては珍しい。

そう思って待っていると、
「ごめんください……。」
玄関から、戸を開ける音とともに、初音殿の声がした。

「あ、はーい。」
グミが迎えに出る。そして聞こえる、きゃあ、というグミの歓声。

「ねー、お兄ちゃん、ちょっと、早く来て来てー!」
呼ばれずとも行くぞ、と思いつつ。出支度をして、玄関に向かう。

玄関には初音殿が。長い髪を後ろにまとめ、紺地に花模様の浴衣を着て、立っていた。

うん、これは、なかなか。

「ねー、可愛くなーい?ミクちゃん、浴衣!」
「ん……まあ……。」
「お兄ちゃん!もっとさあ、なんか無いの?可愛いね、とか。似合ってるよ、とかさあ。
 ほんと、お兄ちゃんってば、そういうとこ気ぃ利かないよねー。」
「うるさいぞ、グミ。」

やいのやいのと言うグミをやりすごし。とりあえず、初音殿と一緒に家を出た。


330:浴衣でお出かけ−がくミク(2/7) ◆Yqu2Vih7dU
09/08/08 19:40:10 zAiT26fG

「あの、ごめんなさい、遅れちゃって。」
「いや、構わんよ。」
「これ、着付けに思いの外手間取っちゃって。」
「浴衣、自分で着たのか?」
「あ、はい。」
「なかなか……良い感じかと。」
「あ……有り難うございます。」

初音殿と手をつなぎつつ、人混みの中をそぞろ歩く。

「それにしても、すごい人ですね。」
「そうだの。ところで、足は大丈夫か?」
「え?」
「下駄。履き慣れて無かろう。歩き通しでは何だし、どこぞで休憩でもするか?」
「あ、有り難うございます。」

途中、喫茶店で休憩しつつ、市を一通り回り。
縁日を冷やかしつつ、ほおずきも手に入れ。

外出の目的は、だいたい果たした。

「さて、これからどうするかの?」


331:浴衣でお出かけ−がくミク(3/7) ◆Yqu2Vih7dU
09/08/08 19:41:27 zAiT26fG

夕食にするにはまだ早い、微妙な時間。

「もう、戻るか?」

このまま別れるのは名残惜しい
できれば……。
だが、初音殿の家にはクリプトン組の皆が居て、うちにはグミがいる。

「どうしようか、の。どこぞでまた茶でもしてゆくか?」

本当にしたいのは、もっと別のことなのだが。
言いよどんでいると。

「あの……。」

初音殿が、切り出した。

「できれば…………どこか、二人きりになれるとこに、行きたいです……。」
「……!」

言わせてしまった。なんたる不覚。

「だめですか?」
「あーいや、だめというより……。
 すまんな、本来、こちらから切り出さんといかんところ。」
「いえいえいえ。」

初音殿が、真っ赤になってかぶりを振りつつ、つないだ手をぎゅっと握る。
それをこちらもぎゅっと握り返した。

「では、移動するか。」
「はい……。」


332:浴衣でお出かけ−がくミク(4/7) ◆Yqu2Vih7dU
09/08/08 19:44:05 zAiT26fG

−−−−−

「えっと、お茶飲みます?お湯沸かしますね。」

受付で鍵を渡されて。入った部屋は、シンプルな装飾の、それなりに広い部屋だった。

「お手洗い、鍵無かったですよ?なんですかね?そゆとこで経費節減してんですかね?」

初音殿は妙に饒舌になってちょこまかと動き回り。
かたやこちらは妙に無口になり、腰掛けたベッドの上から動けない。

別に、体を合わせたことがないわけじゃなし。
こういう場所に来た時点で目的は一つなのだから。
早く本題に入ればいいのに、なかなかそれができないのがなんとも。

が。いつまでもこうしているわけにもいくまい。

「……つね殿。こちらへ。」

初音殿を呼び寄せる。隣に初音殿が座ったら、ベッドが大きくしなった。

「ここ、かなりやわらかいですね。」
「ああ。わしも座ったときちょっとびっくりしたぞ。」

いつもは。宅の布団の上なので。ベッドのこのしなり具合はなかなかない感覚というか。

「シーツもさらさらですね。」
「すまんの、我が家の布団はさらさらでなくて。」
「そんなことゆってないじゃないですか。」

言い合いつつ、身を寄せる。そこではたと気づいた。


333:浴衣でお出かけ−がくミク(5/7) ◆Yqu2Vih7dU
09/08/08 19:46:19 zAiT26fG

「あー、これは、どうすればよいのだ?」
「これ、て?」
「いや、浴衣とか、帯、とか。」
「大丈夫ですよ?普通に取っちゃって。」
「いや、その、普通というのが分からんのでだな。」

自分では勝手が分からぬゆえ、帯を外すのは初音殿にやってもらうことにした。
するする、という衣擦れの音が部屋に響く。

初音殿は、帯のほかにも、紐だの、タオルだのいろいろ巻いていたらしく。
それらをサイドテーブルに置いていく。
浴衣一つ着るのにこんなに巻いて、女子は大変だ。

「苦しくないのか?」
「それは、まあ、苦しいですけど。」

初音殿は浴衣の前を自分で押さえ、またわしの隣に座って。

「……着たの、見てもらいたかったんです。」

こつ、と。頭をわしの胸に寄せてきた。

思わず、その身をかき抱く。
唇を重ねつつ、そのままベッドにぼふ、と倒れ込んだ。

わしの下で初音殿が身じろぎする度に、ベッドがきしみ、着ていた浴衣が乱れる。
唇を離して見下ろすと、初音殿の髪は乱れ、浴衣の前ははだけていて。

いつもと違う環境、ということも相まって、そのさまがいたく扇情的に思えた。


334:浴衣でお出かけ−がくミク(6/7) ◆Yqu2Vih7dU
09/08/08 19:47:43 zAiT26fG

−−−−−

ことを終え、風呂場でともに汗を流し、自分の身支度を整え。
初音殿が手際よく浴衣を着るのを傍らで見ていた。

「なるほど、そうやって着るのであるな。」
「がくぽさん、着付けとかできそうなイメージなんですけどね。」
「いや、男の着物ならともかく、女子の着物は本当にわからん。」

そんなことを話しつつ。
初音殿の身支度が整うのを待って、部屋を出た。

「お湯沸かしたけど……結局お茶飲まなかったですね。」
「そういえばそうだな。」
「沸かさない方がよかったですかね?」
「まあ、別に良かろうて。というか初音殿、緊張しすぎだったのでは?」
「だって……。そりゃ緊張もしますよ。がくぽさんこそ。」
「まあ、それは、な。」

ほおずきを手に、言い合いつつ。また手をつなぎ、家路に向かう。
家に戻ると、グミに出迎えられた。


335:浴衣でお出かけ−がくミク(7/7) ◆Yqu2Vih7dU
09/08/08 19:49:30 zAiT26fG

「おかえりー、お兄ちゃん。」
「ああ、ただいま。」
「おじゃましてます。」
「わー、これが”ほおずき”?私、実物は初めて見るよー。」

買ってきたほおずきに食いつくグミ。

「ねーねー、二人ともご飯まだでしょ?ミクちゃんもうちで食べてきなよ。」
「どうする?初音殿。」
「えっと……、じゃあ、ご相伴に預ります。」
「うん、じゃあ、上がって上がってー。」

家族が増えて。前のように初音殿とふたりきりになる機会は減ったが。
こういうにぎやかなのも、悪くないな、と。そう思いつつ。

3人で連れ立って、家の中へ入っていった。


336: ◆Yqu2Vih7dU
09/08/08 19:51:07 zAiT26fG

ちんたら書いてたら、微妙に時期を外したネタになってしまいました、と言い訳。
(ほおずきの時期は、だいたい7月ころ。)

お目汚し、失礼いたしました。


337:名無しさん@ピンキー
09/08/08 20:17:23 BKuYycVQ
いやあ、これはまた中々イイ!GJ

338:名無しさん@ピンキー
09/08/08 20:20:58 5TgedNZ/
メイちゃんのエロがもっと読みたい

339:名無しさん@ピンキー
09/08/08 22:24:57 F0NLeno3
カイメイミクとか?


340:名無しさん@ピンキー
09/08/08 22:38:12 lrVLQB49
酔っ払いめーちゃん×カイト&レンとか

341:名無しさん@ピンキー
09/08/08 23:11:38 BdrBIeRF
>>336

GJ!
緊張しまくりのミクかわゆす。

342:名無しさん@ピンキー
09/08/08 23:50:31 1WKdheV0
暴君メイコが弟に下剋上されるとかいいかも

343:名無しさん@ピンキー
09/08/09 05:30:31 Z+D3uxMJ
流れを読まずに起きぬけで書いた小ネタ投下


「ではこれより、第〇〇回P会議を始める。まずは副議長、結果報告を」
「えーと、とりあえずターゲット2-02のブツは確保しました、議長」
「本当か!流石は双子なだけあって近づきやすいというものか」
「でも流石に脱衣所からは無理でしたよ…って、なんか調子狂うから敬語止めるわ」
「なんだよー折角雰囲気出てたのに…で、そのブツは?」
「これ。タンスから持ってきたから当然洗濯したてな訳だけど」
「おー流石2-02、この触り心地の良い綿100%の純白…よくやったぞ副議長。他には?」
「そんだけ。他ん所にゃタンスでさえ迂闊に近寄れねーって」
「そうか…では次、書記の方は?」
「拙者、このような事は気が進まぬ故…」
「収穫0か」
「三人分程度しか拝借出来なかった」
「えらいやる気満々じゃねーか」
「誠に罪悪感極まりない」
「全くだ」
「とりあえずブツを見せて…ふむふむ、黒のTがターゲット1-01、アイボリーが2-03、ニンジン柄がI-02か」
「見ただけでよく判るな」
「特にターゲット1-01、2-03のは踏まれる度に見ているからな」
「なんと羨ましい…」
「将来の無い大人達の将来が激しく不安になるな。で、これもやっぱりタンスからか?」
「うむ」
「そうか…二人共脱衣所へは入れなかったか…」
「そういう議長はどうなんだよ」
「ところで、肝心のターゲット2-01のブツが見当たらぬが…!まさか!」
「ふっふっふ、そのまさかだよ書記君。今回遂に初めて脱衣所への侵入を果たした」
「あの脱衣所の、何故か女子が入る時のみ勝手にロックされる超厳重な警備をくぐり抜けたってのか?!」
「その通り。この時の為に某国の重要機密サイトへのハッキングで練習した甲斐があったよ」
「で、ブツは何処でござるか?!」
「ツッコミ無しかい」
「これこれ、この白とミントグリーンのストライプがたまんないよ。そして何と言っても脱ぎたて…」
「ゴクリ…」
「では早速……ん…なんか脱ぎたてにしては無匂過ぎる気が…」
「つーかコレ皺無いし、どー見ても着替えの方じゃね?」
「もう風呂からは…出ている頃…でござるな…」
「「「…もしかして…」」」

「お兄ちゃん達、ちょっと話があるんだけどいいかな?^^」


344:名無しさん@ピンキー
09/08/09 08:10:53 ul7WXl/l
とあるリン廃さん家のリンから拝借した
脱ぎたてのぱんつがあるんだがいくらなら買う?
とりあえず1万円からスタート
1番大きい値をつけた奴の物だ
ちなみに物々交換可能

345:名無しさん@ピンキー
09/08/09 11:26:38 s7T8ZhHL
>>343
乙。
ラストで、脳内BGMがなぜかカーニバルPっぽい音楽に変わっていった。


346:名無しさん@ピンキー
09/08/09 12:09:24 ZVXAm+G0
>>345
カイトカワイソス

347:名無しさん@ピンキー
09/08/09 14:42:56 1bVtdBD/
ちょっと気になることがあるので投下。
下手で微妙なルカMなんでご注意を…

ある「ルカ」の独白

私のマスターは、私に体を与えてくれました。
公式イメージとは異なる、とっても大きくて、丸みを帯びた豊満な体…
驚いた私に、マスターは言いました。
ピンクの長髪、つぶらな瞳、笑顔、たっぷり蓄えられた豊かな肉…
全ては男を誘惑し、満足させるためにあるのだと。
最初は反発しましたが、マスターの厳しい調教で、私は学びました。
愚かなプライドを捨て、人間のためにこの身を捧げるのが、私の存在意義…
そう悟った時、マスターは言いました。
今からお前に一つの使命を与える。
それを果たすためにお前は造られたのだ、と。
裸のまま、私は往来の激しい大通りに連れていかれました。
そこで私は縛り上げられ、アーケードから吊り下げられたのです。
全てをさらけだすしかない私をおいて、マスターは行ってしまいました。
行き交う人々はみな、私を見上げて…
恥ずかしい…なのにどこも隠すこともできない…マスター、どうしてこんな仕打ちを…?

でも、私は気づきました。
私を見上げる人たちは、みんな微笑んでいるのです。
興味深そうに、真下から覗き込んでくる人もいます。
私を撮影していく人もいました。
みんなみんな、とっても楽しそう…
私の体がみんなを楽しませている…そう思った時…
私の中を絶頂が駆け抜けました。
この喜び、この幸福。
これを知るために、マスターは私を調教して下さったんだ…

ありがとう、私のマスター

それから、喜びに満たこの肉体をみなさんにさらし続ける数日が続きました。

348:名無しさん@ピンキー
09/08/09 15:58:20 e+hNz4d5


349:名無しさん@ピンキー
09/08/09 16:18:37 P/bicM/t
>>347
七夕まつりの巨大たこルカかw

350:名無しさん@ピンキー
09/08/09 16:31:06 TGQKuQTD
>>347
あれは写メらざるをえなかった

351:名無しさん@ピンキー
09/08/09 16:34:42 s7T8ZhHL
>>347
なんという露出プレイwwっw

352:名無しさん@ピンキー
09/08/09 18:13:10 DkSQe2UC
>>347
あれは実に見事なものだった。それはもうじっくりと見させてもらったよw

353:名無しさん@ピンキー
09/08/09 19:15:29 AB1ICc1C
今は旧暦の七夕か。
いい時期に吊り上げられたねタコルカwww

354:名無しさん@ピンキー
09/08/09 22:05:50 9c7+HB0H
URLリンク(vocaloid.blog120.fc2.com)

>>347を読んでから改めて見ると泣け・・・て・・・
こないな。

355:名無しさん@ピンキー
09/08/09 22:09:10 1bVtdBD/
ある「ルカ」の続く独白(さらにキツめ)

今日、私の絶頂に満ちた日々は終わりました。
目覚めると、そこはマスターが私を作ってくれた部屋でした。
いつの間にか降ろされ、縄を解かれていたようです。
ほてった体が、少しずつ冷めていく…

マスターが目の前に立っていました。
マスターの周りにあるのは、はさみ、のこぎり、かなづち、たくさんの道具。
いくつかはマスターが私を作る時に使ったもの。でも他のものは…

お前は役目を終えた。マスターはそう言いました。
もうお前は用済みだ。こんな汚れたいやらしい体の持ち主など、誰も引き取ってはくれない。
せめて俺の手で解体され、食料になれ。それがお前の最後の務めだ。

マスターの言葉を聞いて、私の目から涙が溢れ出しました。
存在意義を失った私の体でも、食べ物になればまたみなさんに喜んでもらえる。
そう思うと、嬉しくて嬉しくて涙が止まりませんでした。

マスターが、桃色に染まった私の手をとる。
じゅうぶん肉がつまっているな…これなら誰でも満足するだろう。
マスターにさわってもらえた。
マスターにほめてもらえた。
うれしい。うれしい。
せめてたくさんの連中に食べさせてやろう…
そう言いながら、マスターがのみとかなづちを手に取る。
表情一つ変えず、かなづちをふりおろすマスター。
この音は なんのおとだろう?
わたしの 足が つぶれたおと?
わたしの にく が ひきさかれたおと?

マスターが私の後ろにまわってしまった。
せめて顔を見ていたくて、くるりとマスターの方を振り向いた。
その瞬間、マスターのはさみが私の視界を切り裂いた。


ごめんなさい マスター
さいごに わがままなことをしてしまって
でも せめてきらわないで
わたしに みんなをよろこばせるしあわせをおしえてくれた わたしのますたー
ますたーにつくってもらえて
ますたーにこわしてもらえて
わたしはしあわせです
ますたー
わたしを しあわせにしてくれて
ありがとう
ありがとう

ありが と

356:名無しさん@ピンキー
09/08/09 22:14:33 Z+D3uxMJ
>>355
泣いた

マジで

357:名無しさん@ピンキー
09/08/09 22:22:55 1bVtdBD/
今日の10時でお祭りが終わり、今日中に壊すと某動の解説に書いてあったんでこんな感じのお話に。
つーか「汚れた体」とか書いてすまん、ルカ!
明日も仕事ごぜん惨事からだからもうねる!

ところで関東のみなさん大丈夫ですか?
結構ひどかったみたいですが…

358:名無しさん@ピンキー
09/08/09 22:32:36 s7T8ZhHL
>>355
たこルカあああああああああ(泣)

それはさておき、七夕まつりのたこルカ、佳作だったそうです。おめ。

359:名無しさん@ピンキー
09/08/09 22:46:49 DkSQe2UC
>>355
いたいいたいいたい
でも泣いた

360:名無しさん@ピンキー
09/08/10 00:57:57 K77jJYny
誰か泣いた俺にハンカチくれ

361:名無しさん@ピンキー
09/08/10 14:46:56 gNQ5wWnw
>>360
そのハンカチがたこルカ柄だったりしてな。

362:名無しさん@ピンキー
09/08/10 16:57:48 4Ba47YMu
七夕まつりの巨大たこルカさんは、事前予告通り壊されたそうです
私の書いたつたないお話でも追悼になればと思います
レスして下さったみなさん ありがとうございました

363:名無しさん@ピンキー
09/08/10 19:04:13 gNQ5wWnw
>>362
ニコニコにもいくつか動画がうpされていたけど、本当見事だった。
もしかしたら今後もネタにされ語り継がれるかもしれず。

364:名無しさん@ピンキー
09/08/10 23:13:33 oWjX96Pl
たこやかな恋でした
さよなら

365:名無しさん@ピンキー
09/08/10 23:19:58 NAmUgYf2
タコという言葉 マグロという言葉
僕らはそれらをネタへと変えよう

366:名無しさん@ピンキー
09/08/11 00:17:26 r204xXZx
>>365
つか、いい加減sageような。
>>1に書いてあるだろ。

367:名無しさん@ピンキー
09/08/11 00:19:44 31wuO3qU
>>365
今それ歌ってたから素でびびった

368:名無しさん@ピンキー
09/08/11 03:00:22 tmjFMMoG
タコにしろマグロにしろ何かエロいなと思ったが、持ち物でエロネタに変換し辛いのはリンのロードローラーくらいか
とりあえず、操縦席プレイを推しておく

369:名無しさん@ピンキー
09/08/11 05:27:30 /kj14q0G
>>368
こう、操縦桿がエロく見えるかもしれないw


370:名無しさん@ピンキー
09/08/11 07:29:30 49JY0Ann
操縦棺がのぼり棒になってヘブン状態という電波が飛んできた
発信者は続きを投下されたい

371:名無しさん@ピンキー
09/08/11 08:07:10 /kj14q0G
>>370
なぜかこんな電波が降ってきたw

唇を重ねるリンとレン。互いに舌を差し出し合い、受け入れ合い、睦まじい愛撫を続ける。
そしてレンの手が、リンの胸へと伸びる。ふと、リンは違和感を憶えた。
「ちょっと、何持ってんのよ!」
「チョロQ」
「ってロードローラーの!? 信じられない!」
こんな時にチョロQかよこのお子様!!とリンの目は語っていた。
「まぁまぁ。これってほら、ゼンマイが動いている間は」
リンのお腹でチョロQをバックさせゼンマイを巻く。そして、車輪を指で押さえたまま彼女の胸にあてがう。
「こんなふうに!」
ジーーーーッ、と微弱な振動を伴って車輪が回る。
「……あんまり気持ちよくない」
「そっかぁ」
「それよりさ、おっぱいの上でロードローラー転がさないでくれる?」
なんか平らになっちゃいそうでヤダ、とリンは本気で思っていた。




372:名無しさん@ピンキー
09/08/11 08:42:26 +TwZf3GW
そもそも平らにする前からギヤース

373:名無しさん@ピンキー
09/08/11 09:50:49 liZaM6q4
【ミクと】お隣は幼馴染で彼女な某魔法使い6【はーたんと】
URLリンク(ex14.vip2ch.com)

374:やっぱりがんばれ
09/08/11 18:55:02 f9oxXhQ0
お久しぶりです。
前スレで「がんばればくぽ」を投下させていただいたものです。
需要はなさそうですが、続きができましたので、投下させていただきたく。


※注意
がくぽ×ルカ
夏以降地道に努力したもよう。
ルカはかなり天然。
今回英単語多様でちょっとうざいかも。
レンメイ風味あり。つか、14歳自重。
一歩進んだかな?

エロはいっさい無し。

タイトル「やっぱりがんばれがくぽ」


375:やっぱりがんばれ、がくぽ1
09/08/11 19:06:24 f9oxXhQ0
「めーこさん、ちょうどよかった、今、いいですか?」
何か飲もうと廊下にでると先輩ボーカロイドがいた。
他のボーカロイドはめーちゃんと呼ぶが、どうも呼びづらくて、めーこさんに定着した。
「どうしたの?」
「明日の服が決まらなくて………」
どんどん迷うようになってしまったから、服は前日に決めるようにしている。
「いいわよ」
部屋に入れるとちょっと呆れた顔をされていたたまれなくなる。自分はこんなに優柔不断だっただろうか。
むしろ、迷ったことなどなかったはずなのに。
「明日はなにしに行くんだっけ?」
夕食の有無だけしか特には告げなかった。
「Carmenを観に」
「ああ、あのディーヴァの?」
「ええ。日本のdresscodeはよくわからなくて」
気がつけばformalな物を部屋中に広げる羽目になった。
「これか、これでいいと思うけど。その後、食事?」
「そう思います」
「ラーメンやお好み焼きでもないでしょうから、オペラを優先すべきよ」
ちょっと待っててといって部屋を出ていってまう。
accessoryを取ってきてくれたようだった。
メイクもちょっと華やかにしてあげるわ。にぎやかしなんだから。
日本の劇場のdresscodeは緩やかでだからちょっと躊躇する。
「派手じゃないですか?」
一番困るのはescortの相手とのbalanceが取れないことだ。
「気合い入れる人のはもっと派手よ」
自分で決められない以上、adviceには従うべきだ。
にぎやかしという意見にも賛成だけれど。
私はこんなにも優柔不断だっただろうか。

「ミク、ミルクティ持ってきたわ。ブレイクしない?KAITO、ちょっといい?」
練習用スタジオにいる二人に声をかける。
間合いを計るのも上手くなったものだと、感心する。
「何?」
「あの二人、まだどうにもなってないの?」
「………なして、俺?」
「知っているんでしょ」
チャキチャキ吐きなさいよ。向こうからも相談受けているんでしょ。
最近よく二人で出かけていたから油断した。いや、認識が甘かったと云うべきか。
「上手く奢るにはどうしたらいいのかと聞かれた俺の気持ちを察してほしいんだけど」


376:やっぱりがんばれ、がくぽ2
09/08/11 19:20:38 f9oxXhQ0
がくぽはかなり古いタイプの考え方をする。女性をエスコートするからには、ましてや意中の女性だ、全額持ちたいのが本音だろうが、ルカは金銭に関してはかなりフランクで割り勘を全く気にしないどころか、それを当然と思っているだろう。ましてや、「友達」なら。
「(ピー)…野郎」
「めーちゃん、放送禁止用語………」
「何か聞こえた?」
「何も聞こえてません。で、解っているなら、聞かないで欲しいんだけど。めーちゃんとしてはどうなの?」
賛成か反対かならどちらとも云いがたい。ルカ次第だからだ。
「賛成かな」
気づいてる?ルカ。
他の誰と出かけるときでも、着ていく服に迷ったりしないことに。
「クリスマスは狙っているらしいから、その前に結論がでると思うけど」
「ルカの天然を甘くみてない?」
気づいてないだろう。がくぽが誘うのは自分だけだと云うことに。
「苦労して初日のチケット取って割り勘じゃやりきれないわね」
マリア・カラスの再来とも云われる世界的なオペラ歌手の歌劇はかなりのプラチナチケットになっている。初日ではなおのこと。
「仕事関係者からプレゼントされたって主張するつもりらしいよ。その場合、食事がルカの払いになる可能性が高いけど」
なりそう。
「背中を押してやる?」
「状況次第ね。こう云うのも恋の醍醐味なんだろうし」
「味わい損ねた?」
「うっさい」
あれはあれでいいのよ。
「めーちゃんはいつ行くの?」
「チケット取り損ねたわよ。オクを利用するのもねぇ」
「代わろうか?明後日、リンと行くつもりだったんだけど」
「いいわ。リンを完璧にエスコートしてあげるといいわ。なかなかない機会だし、大人の世界をのぞくのもいい勉強になるだろうし」
KAITOのエスコートは完璧だ。女性を気持ちよくしてくれるという点において。
誰が磨いたかは聞くだけ野暮だろうけど。リンも淑女として扱われることに慣れてもいい頃だ。
「それは気合い入れろってことですか?」
「褒めてるのよ。単に」
髪をかき混ぜてやる。くすぐったそうに弟は笑った。

「今日はとても楽しかったです。ありがとうございます」
タクシーを降りて、お礼を繰り返す。
舞台はすばらしい物だった。Divaの歌声が今も耳に残っている。
食事もおいしかった。


377:やっぱりがんばれ、がくぽ3
09/08/11 19:28:16 f9oxXhQ0
がくぽさんのescortはrefinedでperfectだった。
「いや………ときに、十二月の二十四日と二十五日は空いているか?」
「ええ」
「コンサートに誘ってもよろしいか?ゴスペルの」
「是非」
「それはよかった」
少し歩くとすぐに家についてしまう。
「ではまた」
「ええ、来週」
来週は美術展に行く予定だった。庭園も綺麗なようで楽しみにしている。
「大丈夫か?」
ちょっとbalanceを崩したら大きな手が支えてくれる。
「最後の最後で……履き慣れないものですから」
10pのpinheel
「どうかしたのか?」
云われて手を握っていたことに気づく。
「あ、いえ………おやすみなさい」
「おやすみ」
玄関に駆け込む。
perfectなladyのはずだったのに、最後の最後で失敗してしまった。変に思われなかっただろうか。
「おかえりー」
「ただいま」
「どうしたの?」
靴を脱ぐのに手を貸してくれた兄さんの手を凝視していた。
「あ…」
全然違う。
兄さんの手も大きいけれど、指の節の感じとかががくぽさんの方が逞しい感じがする。
「歌声とワインに酔ったかも」
「お風呂空いてるよ」
ぽんぽんと頭を叩かれて緊張していた自分に気づいた。
本当に何に酔ったのだろう。

「ルカはクリスマス、空いてる?」
居間に行くとリンに話しかけられる。
「グミちゃんも誘ってパーティーしようって話してたの」
「二十四日と二十五日はちょっと……」
ああ、Christmasだからgospelのconcertなのかと今更気づく。
「仕事?」
「いえ、がくぽさんにconcertに誘われていて」
「ルカはがくぽと付き合ってるの?」
「は?」
意味が分かりません。
「だって、クリスマスは恋人と過ごす日だよ」
「gospelのconcertに誘われているだけなので」
Christmasだから賛美歌のconcertが開かれるからだけなのだ。
「レン、ね、クリスマスは恋人と過ごす日だよね」
籠を持って入ってきたレンに言う。
「日本ではな。リン、自分の物は自分でアイロンかけろよ」
「ええっ、できない!知ってるでしょ」
「やんなきゃできるようにはならないの」
「そんな風にプログラムされてないし」
「同じプログラムの俺ができるのはどうしてだよ」
「突然変異」
「お前がな」
双子は仲がいい。
冷蔵庫から水を出してコップに注ぐ。


378:やっぱりがんばれ、がくぽ4
09/08/11 19:36:39 f9oxXhQ0
レンはなんだかんだ言いながら、リンのアイロンかけを手伝うに違いない。
「ルカ…」
「お前な、後から来たルカの方が上手いって、恥ずかしいことなんだぞ」
「ごめんなさい。これから出かけるので」
バッグを取る。
時間には余裕があるけれど、がくぽさんはいつも早く来るから。
「デート、いいなぁ」
「おまえも彼氏作れよ」
「誰を?レンはだめだよ。ぜんぜんお断りだから」
「俺の方からまっぴらごめん」
双子のじゃれあいを後に靴を履く。今日は動きやすいshortboots。
玄関の鏡で姿を確認する。
dateを修正し損ねた。

「どこか、具合でも悪いのか?」
帰り道に聞かれてしまった。
そんなつもりはなかったのに。
「あ、いえ……出かけに……」
言葉を考える。軽いjokeにできる言葉を。
「リンがChristmasはsteadyと過ごす日だって話をしていたので………変にcatchcopyが目に付いてしまって……Christmasだから、gospelのconcertに誘ってくださっただけなのに」
変ですねと呟く。
どうかしている本当に。
自分が一番。
「いや、steadyとして、過ごしたくて誘ったのだから」
音が止まる。
すべての音が認識できなくなる。
「ごめんなさい、いま、何と?」
「そなたのsteadyになりたい」
いつでもまじめな人だけれど、今が一番真剣な表情で。
「ごめんなさい、そんな風に考えたことはなくて」
「存じている」
「がくぽさんもお友達のように考えていて」
「これから考えてはもらえないだろうか」
「あ…はい、考えてみます」
何故か、まともに顔が見られない。
今までそんな素振りはなかったのに。
「あの………い、いつから……」
何かそんな素振りをしてしまっただろうか。
「初めて会った時から」
「ずいぶん前ですね」
「そうだな」
視線を落としながら歩くと自然とがくぽさんの手が目に入る。
大きくて節のある逞しい手。
「ルカ殿…」
呼ばれて驚いて立ち止まる。
「家は過ぎたが、買い物でも?」
家の前を通り過ぎようとしていた。
顔の熱さを意識する。
動揺しすぎている。
「あ…ありがとうございます。さようなら」
「さようなら」
玄関に飛び込んでしゃがみこむ。
調整が必要なくらい自分がおかしい。


379:やっぱりがんばれ、がくぽ5
09/08/11 19:46:26 f9oxXhQ0
そう認識しているのに、どうしてerrorにならないのだろう。
「そなたのsteadyになりたい」
がくぽさんの言葉が頭の中をくるくる回る。
steady……steadyって……
泣きたくなるのはどうしてだろう。
悲しいわけでもないのに。
「どうしたの?気分悪いの?」
様子を見に来たらしいめーこさんが一緒にしゃがみ込んでくれる。
「いえ……」
「先に部屋に行ってなさい。すぐ行くから」
はいと頷いて立ち上がった。
「ブラウンミルク」
着替えなかったのと言われてはっとする。
やっぱり、メンテの申請をしよう。
部屋着に着替えてcupを受け取る。
「何があったの?」
cupの熱さが手や体をじんわりと暖めてくれる。
「がくぽさんが………steadyになりたいと……」
「それで?」
「考えたこともなかったので、考えてみますと」
肩を抱きしめられる。
何がなんだかわからない。
「友達のままじゃいられないんでしょうか」
「友達がいいならそう言えばいいわ。簡単でしょ」
「友達でいられないから、steadyにって言ったわけですよね」
「そうなるわね。あなたが自分の特別だから、自分もあなたの特別になりたいわけでしょ」
飲めば少しは落ち着くわと言われてcupを口に運ぶ。brandyとmilkと蜂蜜の味がする。
ああ、そう云うことなのかと思う。
何となくすべてが繋がる。
いつでも、がくぽさんは私のことを特別扱いしてくれていた。
「めーこさんは知っていましたか?」
「バレバレよ。露骨に違うんだから、主に視線がね」
特別について考える。
兄弟と云われる先輩ボーカロイド達との差違はよくわからない。
めーこさんも兄さんもミクもリンもレンも好きだ。彼らと一緒にいるのは楽しいし、めーこさんや兄さんは何気なく気遣って手を差し伸べてくれる。
それはがくぽさんのescortにも似ている。
兄さんに比べると不器用な感じがあるけれど、精一杯さりげなく。
「時間はあるし、ゆっくりと考えればいいわ。期限を切られてはいないんでしょ」
そんなに待たせるのもどうかと思う。
友達のままでいられるのだろうか、このまま、「特別」を強要して。
ゆっくりとmilkを飲む。
「特別ではないんです。私にとっては」
「じゃ、そう言えばいいわ」
突き放された気分になる。
実のところ、engine1の二人は自分にも他人にも厳しいところがある。


380:やっぱりがんばれ、がくぽ6
09/08/11 19:54:55 f9oxXhQ0
「そんなに悩むことでもないでしょ」
「そうでしょうか」
「じゃ、特別じゃないけど、お試ししてみますっていう?」
「お試しって、そんな………そんな軽い気持ちはがくぽさんに失礼だと思います」
「あなたが気付かないだけで、答えはとっくに出ているはずなんだけどね」
「答えがですか?」
「特別がよ」
それ以上は私が言っていいことじゃないから。
「でも、特別なことなんて何も……」
もう一度、肩を抱きしめられる。ミクもリンもレンも甘えただと二人に嘆かれるけれど、結局こんな風に大切にされて甘やかされているからだと思う。
「もう一つだけ、ヒントをあげる。あなたが服に迷うのはがくぽの時だけよ」
服を迷う?
そう、何時だってがくぽさんと会うときは、服選びに時間がかかる。
何故?
cupの中のmilkを飲み干す。
「ありがとう、めーこさん」
こちらから抱きしめて、頬にkissする。
めーこさんは柔らかく笑う。
「ちょっと行ってきます」
「は?」
ちゃんと特別だったのだと一秒でも早く伝えたくて、部屋を飛び出す。
ちゃんと特別だった。それもとても特別だった。
少しでもよく見られたくて、服はいつも迷ったし、会うときは失礼がないか気を使った。
ちょっと浮かれていたし、いつも楽しみにしていた。
そういうことでよかったのかと腑に落ちる。
走りながらそう思う。
がくぽさんの家の前で軽く息を整える。
歩いても十分とかからない距離だから走ればあっけない。
Entryphoneのbuttonを押す。
『はい……』
すぐに玄関が開く。
また会えたことが嬉しくて自然に笑ってしまう。
「どうかしたのか?何か緊急な」
「がくぽさんのことが特別だと解ったので」
「あ…」
「私をがくぽさんのsteadyにしてくださいって、言いに来ました」
「あ、ああ……無論……」
返事を聞いて嬉しくなる。
変だ。highすぎる。
「それだけ、言いたくて、夜分失礼しました」
頭を下げてきびすを返す。
ああ、本当にいい気分。

「うわぁ!」
廊下で走ってきたルカとぶつかりそうになる。
「なに?何?めーちゃん」
顔を出しためーちゃんに聞く。
「追って!」
慌てて追うも時すでに遅し。
玄関が閉まった後だった。
「何事?」
居間に戻ったらレンに聞かれる。首を振るしかない。
「がくぽに告白しに行ったのよ」
マグカップを持って戻ってきためーちゃんが言う。
「あんなに慌てて?」


381:やっぱりがんばれ、がくぽ7
09/08/11 20:02:48 f9oxXhQ0
「あんなに慌てて?」
「つーことはお泊まり?」
マセガキと、めーちゃんはレンに軽く拳を当ててキッチンに行く。
「ならないと思うなぁ」
食後のアイスを食べながら、レンに返す。
「ええっ!盛り上がったら、当然の帰結としてだな」
「ないない」
アイスを賭けてもいいけど。
ハーゲンダッツのドルチェくらい。
「よし乗った」
ぜってー泊まるね。
「ハイハイ」
白くまはお得感あるよね。美味しいし。
「勝ったら、ソニーのウォークマン。一番いい奴、純正ヘッドフォン付きで」
「等価に何出すの?」
洒落にならないよ。アイスとバナナの交換じゃないんだから。
勝利を確信しているらしいお子様に何言っても無駄かなぁ。
「めーちゃんのキス」
等価じゃないし。
「俺はいいけど、めーちゃん激怒すると思うよ」
「ぜってー負けないからね」
上手くいってるようで結構だけど、その考え方を修正してやるにはどんなキスをすべきかな。
こっちもあいにく負ける気がしないんだけど。
「楽しそうね」
「マセガキにお灸を据えるにはどうしたらいいか、考えてたとこ」
一口と口を開けるから匙を入れる。
これも灸ですか?すごい目で睨んでいるんだけど。
平気だけどね。
「卵追

382:やっぱりがんばれ、がくぽ8
09/08/11 20:09:47 f9oxXhQ0
玄関まで駆け足でたどり着いて、鍵を持ってないことに気付く。
なんという失態。
Entryphone のbuttonを押す。
すぐに玄関のlockがopenする音がする。
中に入って何気なく鏡を見て硬直する。
部屋着のままじゃない!
髪も乱れているし、化粧も少し崩れている!!
何てこと!
今までhighだった分、downする。
ああ、どうしましょう。
「どうしたの?お風呂空いてるからさっさと入った方がいいわ。そんな薄着で外に出るなんて」
「めーこさん!」
思わずめーこさんに抱き付く。
「がくぽさんの記憶を抹殺するにはどうしたらいいですか?」
かなり本気でいうとなだめるように背中を叩かれる。
「どんな格好でも気にしないって」
「でも……」
「ちゃんと告白したんでしょ。どんな格好かなんて見てないわよ」
お風呂はいりなさいといわれて、ようやく寒さを自覚した。
でも、次からどんな顔であったらいいの?


玄関と廊下と部屋とを行ったり来たりする。
出かけたい、でも、どんな顔で?
出かけなきゃ、でも………。恥ずかしい。
服を決めるのにも半日かかった。
めーこさんやミクまで巻き込んで大騒ぎになった。
会いたくて、でも、あんなことをした後でどんな顔であったら………
考えすぎてcrashしそうだった。
めまいまでする。
家には一人で背中を押してくれる人もいない。
どうしましょう。
こんなに弱いキャラじゃなかったのに。
仕方なく携帯を取り出した。


顔が自然に緩む。
想いが通じ合ってからの初めてのデートなのだ。
これで舞い上がらない方がおかしい。
後に同居中の後輩ボーカロイドが壊れたのではと危惧したほどの崩れ具合であったという。
閑話休題。
時計を見てそろそろ出かけようかとソファーから腰を上げようとした瞬間に携帯がメールの着信を伝える。
愛しの恋人から。
『今日の予定はcancelします』
ごめんなさい。
あまりにも簡潔な件名と本文にがくぽの回路はフリーズした。


やっぱり頑張れ!

383:やっぱりがんばれ、がくぽ 終
09/08/11 20:15:00 f9oxXhQ0

終わりです。
長々と申し訳ない。
一行ダブったし。

三歩進んで二歩下がる感じかと。

作中で触れ損ねましたが十月末辺りから十一月初めあたりの設定です。



では失礼しました。

384:名無しさん@ピンキー
09/08/11 20:23:22 +pFaa+gZ
>>383
乙です!
しかしウラケンとKEIを頭の中で同居させるのは難しいな…

385:名無しさん@ピンキー
09/08/11 20:57:12 b6Z+fxkJ
相変わらずがんばれだけど、ちょっと良い方向に進んでて安心した!がんばれがくぽ!
乙でした

386:やっぱりがんばれ、がくぽ7 補正
09/08/11 21:45:12 f9oxXhQ0
7が途中で切れているのを発見orz


平気だけどね。
「卵追加しておいたから、食べちゃだめよ。レン」
おでんの卵は一番人気だ。
まだ帰らないミクとリンの分。
「食べねーよ」
子供扱いされることに不満そうだ。
「ちくわぶもだめよ」
「ぜってー食べねぇ」
レンとミクはちくわぶが嫌いだ。
美味しいのに。
チャイムが鳴る。
「はい……今開けるわ」
鍵を持ってでなかったであろう人物はただ一人。
「お泊まりになるようなら、とっくの昔に進展してると思うんだ」
青ざめたレンに止めを刺してから、携帯を取り出す。
「もしもし……ごめんね、こんな時間。今どこ?……あ、家なんだ、ちょうどよかった。玄関の外でフリーズしてるがくぽを家の中に確保してくれないかな。大丈夫、体の機能は正常だから、引っ張ったら動くよ」
平気、そのくらい持てるからと頼もしい言葉が返ってきて笑ってしまう。
新人の元気娘はがくぽといい組み合わせだと思う。ミクやリンを想定していたがくぽは戸惑うことばかりみたいだけど。


387:名無しさん@ピンキー
09/08/12 01:48:20 Kz1cML3k
>>386
GJ!乙女チックなルカがツボでした!

388:名無しさん@ピンキー
09/08/12 23:19:58 tvFpwhIk
>>386
GJ!
がくぽ報われて良かった。豪快に後退もしたがw
マセガキへのお灸は目の前でディープ辺りでしょうかね?

389:名無しさん@ピンキー
09/08/13 01:05:07 EJFeIAoy
>>386
がくぽもルカも頑張った!GJ!
しかしレンとMEIKOはいつの間にくっついていつの間に発展してんだ
そっちも是非kwsk!

390:かんばれ〜
09/08/13 09:14:16 Pz0A9kpe
>>388
自分もディープだろうと思ったので意見が合って嬉しい。

>>389
むやみに長くて、エロなしなんだが、よろしいか?



というわけで、
お灸篇。
レンメイ。
カイトとメイコがキスしてる。
14歳自重。……多分できてない。

無意味に長くなった。
仲直りは脳内補完でよろしく。


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