【初音ミク】VOCALOID ..
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2:名無しさん@ピンキー
09/07/20 14:18:58 2/LiH7Gb
あああ、やっちまった。
スレ番号は13が正しいです orz

次スレは14でおねがいします。


テンプレ関係で色々思う人もいるだろうから、一応前スレで挙がってた案貼っとく。


ルカさん案
■たっこりしていってね!!
■気に入らないカップリングでも文句は自重、タコのごとき柔軟さでスルーせよ。
■粘着荒らしはつついてはダメ、引っ付くのはたこの吸盤だけで十分です

がくぽ案
■荒らしを相手にするあなたの行動、ナッスナス
■荒らしはスルー、あんまり突っ込まないこと。突っ込むのは割り箸→茄子だけで十分です。
■荒らしも荒らしに反応するやつも腹切れ貴様ら!


3:名無しさん@ピンキー
09/07/20 14:20:56 2/LiH7Gb
新スレ

【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ12【ボーカロイド】
スレリンク(eroparo板)

慌ててスレ番号間違えてすまん。
次次スレ立てるときは14でお願いします orz

4:名無しさん@ピンキー
09/07/20 14:23:06 2/LiH7Gb
色々すまんかった……。

5:名無しさん@ピンキー
09/07/20 17:33:15 chCMvs92
>>1
まぁ…気にすんなや。



6:名無しさん@ピンキー
09/07/20 23:44:49 eb+Mszn4
>>1
…まぁ、そういう事もあるさね。



7:名無しさん@ピンキー
09/07/21 00:24:35 wpkH928j
>>1
立ててくれてありがとな。
気付かずあのまんまスルーするところだったぜ。
スレ立て乙でした。

8:前スレ906の続き
09/07/21 13:26:57 DL/CrHzP
最後までぎりぎりいけるかと思ったらダメだった……。
前スレのも載せた方がいいのかな。
とりあえず続き。
あ、1乙!



 ズボンの前が少しだけテントを張るのを、ズボンのせいだと言い聞かせて(座
ったら前膨らむよね)メイコに手招きした。
「う?」
 なぜか首をかしげたメイコがそろそろ近づいて、叩いて促した俺の隣に座った。
「それで、明日はどうするの?」
「あ、えっとね、す、水族館に行きたくて……でも一人で行くのも……ううん。
かっ、カイトと行きたくて……む、む、無理言って、休み合わせてもらったの」
 ……何だよそれ。
 思わずメイコに近づくと、メイコは慌てたように顔を上げた。
「あ、あ、えと、えっちするの?」
 服を捲ろうとしたメイコの手ごと抱き締める。何でこんなにかわいいんだ。セ
ックスしたくなったんじゃない。ただ抱き締めたくなった。それだけ。
 抱き締めて頭を撫でると、メイコは困惑していたが、やがて抱きつき返してき
た。
「カイト……」
「メイコ」
 メイコを抱き締める腕を緩め、顎を持ち上げて軽いバードキスを繰り返す。メ
イコはいつもと違う感じにやはり戸惑っていた。
「んっ、は、あ、カイト……」
 キスの合間にねだるような視線を投げてくるメイコ。俺はこの目に結構弱い。
「いい?」
 何を、とは言わない。
 メイコも聞かない。ただうなずく。
 俺はメイコをベッドに横たえて、もう一度キスをする。それからネグリジェを
はだけて下着も全て取り去り、メイコの熱いあそこに俺のものを押し当てた。
「あっ、あっ、あうぅっ!」
 入れただけでびくびく震えるメイコの頭を撫で、胸を揉みながらピストンを始
める。ぬるぬるしているのにきつく締め付けてくるメイコの中は本当に気持ちが
いい。何だかんだで俺たちのセックスの相性は最高だといつも実感する。
 翌日、同じベッドで寝ていたメイコに起こされた。



カイトのターンになってしまった!
期待裏切ってスマソ
次こそ
メイコのターン!
にしたい。
攻めメイコはもうしばしお待ちを。

9:名無しさん@ピンキー
09/07/21 22:03:00 /7UHrMr7
>>8
待ってましたwktk

10:名無しさん@ピンキー
09/07/21 23:23:17 Z38//UGf
GJ 続き待ってるぅ

11:名無しさん@ピンキー
09/07/21 23:32:47 6eUsHwDX
それの続きは気になるが、最近この掲示板のシリーズ(?)でリンレン
を見かけないのも気になる。



俺って時代遅れ?

12:名無しさん@ピンキー
09/07/22 00:21:36 wd9bqxwu
>>11
ユー書いちゃいなよ

13:名無しさん@ピンキー
09/07/22 00:22:11 XPv3O1RU
>>11
シリーズでリンレンって、どれのことだ?

14:名無しさん@ピンキー
09/07/22 00:27:19 JLIHkUVm
鏡音って、エロに限らず使い手書き手が決まってるっていうか
固定化されてる気がする

俺、レンリンのすげぇエロいの、いつか投下するんだ…

15:名無しさん@ピンキー
09/07/22 00:32:30 iyA6wtoW
そんな俺はおねショタでレンルカエロが読みたくて仕方がない
乳を揉め!

16:名無しさん@ピンキー
09/07/22 02:26:24 239QpjS8
GUMIの体型って幼児体型だよね。胸はミクよりあるみたいだけど…
エロさがない…orz

17:名無しさん@ピンキー
09/07/22 11:53:41 LH3Hs+I9
>>8
GJ
メイコかわいいな続き待ってる


確かにGUMIはエロさがあまりないな
パンツは白そうなイメージだワカメちゃんみたいな

18:名無しさん@ピンキー
09/07/22 13:02:11 ktMB1i/0
>>17
前スレではセワシくんとか言われてたしつくづく時代を逆行してるなあGUMIさんはww

夜中に人が変わったように襲いかかるルカ様のルカレンと
グロ鬼畜カイメイとラブイチャなマスリンと夫婦漫才みくぽを同時進行してたら
キャラがつかめなくなった。まあよくあること

19:名無しさん@ピンキー
09/07/22 13:35:44 LoIXKDqh
>>18
おま・・・すごいなwww
そんだけ性質の違うの同時進行いけるもんなのかw

全部wktkして待ってる

20:名無しさん@ピンキー
09/07/22 13:56:14 oZIyxOE4
ゲロ甘エロいの読んでみたいな
双子好きだからレンルカかレンミクかがくリンで

21:名無しさん@ピンキー
09/07/22 15:15:45 AGdxkDxg
「さて。世の中は皆既日食・天体ショーと大変賑やかですが―僕は先日、虹を見ました」
「トレンドに対抗するのはマスターの反骨精神ですね。昔の学生みたい」
「ミクさん、皮肉か侮辱かよく分からないのはやめましょう」
「それで?」
「これが二重の虹でした。幻想的で実に美しかった」
「地震でも起きるんじゃないですか?」
「そして視界一面に橋を架けるように―そんなに綺麗に見られたのも、何年ぶりかの出来事でした」
「だからって今日の歌を虹関連にしなくたって……ぶつぶつ」
「ミクさん今日は不機嫌ですね」
「どうせこれから行ったかどうかも定かでないホノルルで見た虹の話、が始まるんでしょ?」
「いいえ。ただ、ハワイの虹もとても印象に残っています」
「…マスターは最近、独り善がりな傾向が強いです。もっと頑張りましょう―っと」
「通知表を付けられているとは知りませんでした。すいません」
「オンエア中に頭下げないで下さいよ」
「…えー、皆さんも日食のような特別な時でなくとも、たまに空を見てみては如何でしょうか。何か新たな発見があるかもしれません」
「……」
「ではそんなむすっとしたミクさんが、歌ってくれた本日の一曲です。お届けしましょう、ピロウズでハイブリッドレインボー」

「メール頂きました。長崎県のフラッシュカイトさんから―楽しく聴かせてもらっています。ミクさん、どうしちゃったんですか? 高橋さんも妙にらしくないというか」
「……」
「お二人の仲の良いトークが好きです。早く仲直りして下さいね。応援しています―ありがとうございました」
「…続いて、福岡県グミの木さん―こらー高橋ぃ(笑)! ミクさん怒ってるでしょ? 胸に手を当ててよく考えなさい、そして謝りましょう」
「どうもご迷惑かけて、すいません」
「ミクさんも、険悪ムードは似合わないと思います。程々で許してあげてね(はぁと)―ありがとうございました」
「…」
「……」
「はい、ではこれから二時の時報です。ニュースと天気予報を挟んで、十五分後にまたお耳にかかりましょう」

「ミクさん」
「……」
「ミクさん?」
「…余所余所しいです。まるで仕事の道具みたい」
「……!」
「―ごめんなさい。いらいらして、放送中なのに当り散らして」
「…明日の放送、サボるか」
「ダメですよ、何言ってるんですか!」
「最近、プライベートのミクさん―いや、ミクのこと、少しも考えてやれていなかった。自分だけ、ラジオの為に曲を選んだり話題を探したり―」
「……」
「だから、また見られるかは分からないけど、明日は二人で虹を探しに行こう。デジカメで見るよりも、ずっと良い」
「気にしないで下さい。単なる反抗期です」
「気にするよ。僕は最近忙しいミクを、なるべく休ませてあげたかった。自由な時間を、なるべく多く―と」
「……」
「でも勘違いしていた。僕はミクのマスター。一緒にいてやれなくて、何がマスター」
「もう良いです。ちょっと、寂しかっただけです。前はもっと―でも、今は今……って、あっ…!?」
「…ミク、ごめんね。今は、こうしてやることしか、出来ないけど」
「マスター……はい」

22: ◆32MjLHmIG2sm
09/07/23 00:12:27 a69IuNRR
お久しぶりです。鬼畜ド(ryです。
ここ数カ月スランプに落ちました。文章読みにくいかもしれません、ご了承願います。

[服従 五日目]ですが…ルカさん出てます。3Pヂャナイヨw
それではお手柔らかに。


23:服従 五日目(1/8) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/23 00:14:55 a69IuNRR
「メイコ、しようか。」
深夜、リビングで一緒にお酒を飲んでいたカイトがあたしを抱きしめ、身体を密着させた。
今夜も年少組は夜通しレコで留守。彼のアルコール混じりの吐息、体温、擽る様な
心地良いテナーに身体が反応し胸は高鳴る。でも今夜は…
「駄目よ、今夜はルカがいるわ。」
あたしはカイトを窘めた。

こんばんはメイコです。
カイト、今回は悪いけど自重してほしいの。なぜなら…今夜はルカがいるから。
「ね、ルカがいるから今夜はムリ…」
あたしが躊躇うとカイトは悪戯っ子の様な表情であたしを見ながら
「だーめ、ここんところ忙しくてやらなかったろ?もう我慢出来ないよ。今回は
[隣の部屋に人がいる状態]でしようか。俺達の部屋でさ。」

何故[俺達の部屋]なのか。いきさつは1月下旬ルカがやって来る際に部屋が
足りないのでカイトと相部屋になった。
実は、ミクが来る前にもカイトと相部屋で過ごしたので気にはしてない。
でも隣室に人がいる状態でするなんてっ!駄目よそんなのっ!あたしの頭脳回路は
羞恥心で一気にオーバーヒート寸前。
そんな困惑を余所にカイトはあたしを抱き上げ部屋へ運び、ベッドに放り投げた。
「やだぁ、恥ずかしいからっ、やんっ」
あたしが抵抗し言うが否や、カイトはあたしの両手を掴みベッドへ押し倒す。
「[言う事を聞く]って言ったのはメイコだよ?それに[ルカが聞いているかも
しれない]と思うと興奮するだろ?」
そう言ってあたしの首筋を舐めた。
「ひゃんっ」
あたしの身体が軽く跳ねたのを合図にカイトは唇を重ねた。
「んっ、ぅん…ふぁ」
隣室のルカが聞いているかもしれない…やだ、恥ずかしい。なんとか抵抗するけど
カイトが力をかけて押さえ付ける。お酒が入っているからだろうか、いつもより
強引なカイト。
「やらぁ…あぁっ」
恥ずかしいのに…こんなシチュエーション嫌なのに…身体が、秘処が激しく疼く。


24:服従 五日目(2/8) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/23 00:16:53 a69IuNRR
「あっ、やぁんっ…ふあぁ」
カイトがあたしのベストのジッパーを下ろし、胸を愛撫する。
駄目っ駄目よっ恥ずかしい、隣室のルカに聞こえちゃう…でも何故か普段より感じて
いる自分がいる。何とかしないとおかしくなっちゃうよぉ…
力の差がありすぎるカイトの愛撫を抑えるのは無理。あたしは両手で自分の口を
塞いで声が出ない様にした。
「ん…んぅ…」
それでも漏れる声。でもさっきよりはマシ、と思っていると
「どこまで我慢出来るかな?」
ってカイトがあたしの秘処に手を伸ばした。
「んぅっ」
「うわっ下着が凄いビショビショだよ。こんなにラブジュースを零して。やらしいなぁ。」
そう言いながら下着越しに秘処をなぞり続ける。あたしは愛撫から逃げようと身をよじる。
「ふっ…んくぅ…」
「我慢しなくていいんだよ?本当可愛いなメイコは。」
フフッと笑いながらカイトはあたしのスカートを脱がしていく。
あっ、そういえば下着ヤバい…
「あれ?今日は紐パンなんだ。まさか期待してた?嬉しいねぇ。」
この日に限って紐パンをはいていた。これじゃあカイトを煽るだけじゃない。
あたしのドジ。
「やって見たかったんだよね、口で解くの。」
カイトは邪な笑みを浮かべ、あたしを見ながら紐パンの紐を口にくわえて引っ張っていく。
その瞳はとてもキラキラ、いやギラギラ輝いていた。まるで獲物を食らわんとする
猛獣のよう。そんな彼を見て心地よいゾクゾク感があたしの身体を走った。
隣室ではルカが聞き耳を立てているのかもしれない。恥ずかしい、嫌な筈なのに…
身体がいつも以上に疼いて、さらなる快楽を待っている。
最近忙しくてカイトといちゃつく事が出来なかった。その為、欲求不満になった
身体がカイトを求めている。
カイトの事、好きだよ?上手く言えないけど、一番大事な存在。
カイトが求めてくるの嬉しいはずなのに…
あたしはどっちなんだろう…そう考える前に身体が、心がおかしくなっていく。


25:服従 五日目(3/8) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/23 00:17:55 a69IuNRR
そんなあたしとは裏腹に、下着を取ったカイトはあたしの太腿を掴み、敏感な処を
自分の目の前に晒した。
「こんなにジュース零しながらパクパクさせちゃって…美味そうだ…」
そう言ってカイトは秘処を音をたててむしゃぶりついた。
「ひゃうぅっ、いっあ…やぁん…ああっ!」
あたしの身体が跳ねたのと同時に身体中の力と…理性が抜けた。
ルカに聞かれてもいい。早くカイトが欲しい。カイトと繋がっていると…安心するの。
「カイトぉ、あひっ気持ちいいよぉ…もっとしゃぶってぇ…あぁっ」
身体を弓なりにし、カイトの愛撫に応える様に腰を動かす。
「さっきまで嫌がっていたくせに可愛い声出しちゃって。あ、クリが出てきたよ。」
そう言ってカイトはクリトリスを指の腹で優しく撫でた。でもその刺激があまりにも
強過ぎた。まるで電流が流れた様だった。
「あっだ、らめぇっ!イッちゃっ…ああぁっ!」
身体が跳ね上がり、あっけなくイッてしまった。
快楽の余韻に浸りながら息を整えているあたしを見て、カイトは服を脱いでいく。
ああ、カイトとひとつになるんだ。
肌を重ねる度に一糸纏わぬカイトを見てるのに、なんで胸の奥と秘処がキュウキュウ
するんだろう。でもその感覚はとても心地いい。
そんな事を考えているうちにカイトが優しい笑みをうかべながらあたしに覆いかぶさった。
「今日は飲み過ぎたなぁ…ま、メイコが可愛い過ぎるのが一番悪いんだけどね。」
「な、何よそれ…理由に―」
あたしの反論はそこで途切れた。カイトが熱い自身を一気に突き入れたから。
「ひいっ!カイっ…あっあぁっ!」
「メイコも飢えてた?凄いよ、締め付けが…最高。」
なんて言いながら深く、浅く、強弱をつけ腰を動かし、淫らなリズムを打つ。
カイトの自身があたしの膣内を容赦なしに引っ掻き、子宮口を突く。
「カイトぉっ、気持ちいい…よぉっ、熱い、熔けちゃう…ふあぁっ」
あたしはカイトの背中に手をまわし、離れない様に強くしがみついた。


26:服従 五日目(4/8) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/23 00:18:59 a69IuNRR
「メイコの淫乱スイッチ入っちゃったな。何処が熔けちゃうんだい?」
カイトは意地悪そうに聞いて腰の動きを止めた。やだ、止めないで。
「お、おまんこっ!もっとおちんぽで中、引っ掻きまわしてぇっ!熔けちゃうぅっ!」
あたしは腰を動かして懇願した。もう羞恥もない。いっぱい犯して。あたしを支配して。
「わかったわかった。それじゃああっちの鏡台に移動しようか。」
鏡台はルカの部屋側にある。カイトはあたしを抱えあげ、鏡台の前に立たせた。
「立ちバックでやるから鏡台に手を着いて。」
言われたとおり鏡台に手を着いて腰を突き出すと、カイトはあたしの腰に手を軽く
置いて再び自身を突き入れた。
「はぅ…あぁんっ」
挿入と同時に甘い声が出る。恥ずかしいけど…嬉しい。
「ほんとイイ声だよね、メイコは。ほら、鏡を見てごらん。」
カイトに言われたとおり顎を上げ鏡を見た。
とろんとした潤んだ瞳、だらし無く口を開け、舌を出してる。まるで発情した淫らな牝。
あたし…カイトと繋がっている時、こんな顔していたんだ。なんて淫らな顔をして
いるんだろう。そしてカイトはこの表情を知っている…
そう考えていたらカイトと繋がっているところがキュウキュウしてきた。
「くっ…メイコ、自分のアヘ顔見て感じたのか?凄い締め付けてるよ、変態だな…」
カイトが苦しそうな声であたしに聞く。
「違…はあぁんっ!」
反論と同時にカイトがあたしの子宮口を突き、思わず一際大きい嬌声をあげてしまった。
「メイコ、嘘はいけないなぁ。」
そう言ってカイトはあたしの腰をしっかり掴み、ゆっくり腰を動かして自身のカリで
膣内を引っ掻く。そして時折、奥をズンっと突き上げる。
「はあぁっ…あひぃっ!カイッ…あぅうっ!」
気持ち良すぎるよぉ…頭の中は真っ白、もう淫らな自分を自重出来ない。
「ほらほら、気持ち良過ぎるんだろ?ルカが聞いているかもしれないからって俺の
肉マイクをこんなに締め付けちゃってさ…ルカに実況してやりなよ。」


27:服従 五日目(5/8) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/23 00:21:02 a69IuNRR
そう言ってカイトはあたしの胸を鷲掴みした。
「あひっ、あ…あたし、カイトに調教っ、声…あうっ、あぁんっ」
「俺とメイコだけの特別セッションだ。メイコ、もっと歌ってごらん。」
あたしが言っている間もカイトは腰を動かして快楽を与え続ける。
「んくっ、はうぅ…あーっ、あーっ、カイトぉーっ、ふぁ、らめぇっ」
もう頭から爪先まで気持ち良過ぎ。腰がガクガク震えている。
「そろそろラストスパート…イこうか。」
絶頂が近いのか、カイトの声は苦しそうだった。
「来てぇ…あ、あたしの中にいっぱい…おぉうっはあぁっイイッ…」
絶頂が近いのはあたしも同じ。互いの性器が擦れ合って淫らな狂想曲を作り、快楽と
いう旋律を奏で、オクターブが上がる様に絶頂へと昇りつめる。
「カイトぉイっちゃうっ、イっちゃうよぉぉっ…!」
あたしの中のカイトの自身が硬く、今にもはち切れんばかりにパンパンなのが伝わる。
カイトが腰を激しく動かす。身体が快楽に打ち震える。
「イけっ…!」
カイトがあたしを力いっぱい抱きしめた。
「「…ああぁっ!!」」
あたしのアルトとカイトのテナーが力強くハモって同時に果てた。
絶頂に打ち震えるあたしの中にカイトは強い脈を打ちながらビュクッビュクッと
何度も熱い精を放っていた。この卑猥な余韻が堪らない。
「あぁん…カイトの凄い熱いぃ…」
鏡に映ったあたしの顔は舌を突き出し、愛する男との行為に満足した牝の恍惚とした表情だった。
カイトは獣の様な吐息をはき、欲望を解き放った後の気だるそうな表情であたしを
背中からしっかり抱きしめていた。
やがてカイトは呼吸を整えあたしを解放すると、あたしは崩れる様に床に膝を着いた。
秘口からはカイトの熱い精液がごぼりと零れ、床に小さな水溜まりを作っている。
「メイコ、大丈夫か?」
カイトが寄り添う様に隣に座り、あたしの肩を抱いた。彼の体温が心地よい。
「…うん。でも、カイト激し過ぎ…もうクラクラよぉ…」


28:服従 五日目(6/8) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/23 00:22:11 a69IuNRR
今、カイトが支えていないとあたしは倒れるだろう。それくらい身体がまいっている。
「でも…目茶苦茶気持ち良かった…」
それは紛れも無い事実。愛する人との淫らな宴の先にある幸福感と充実感。その
余韻に浸りながらカイトを抱きしめていた。
快楽の余韻も収まり段々頭ががはっきりしてきた。それと同時に問題が頭に浮かんだ。
「もう、明日ルカに何て言うのよ…」
あたしはふて腐れた様にカイトにぶつけた。するとカイトは
「「おはよう」って普段と変わらない振る舞いでいいんだよ。返って変な対応すると
よそよそしくなって怪しいからね。」
と、涼しそうな顔でしれっと言った。
「そっ…それが出来ないから聞いてるのよっ!変態プレイ好きのバカイトっ!」
あたしが噛み付くと
「その変態プレイでいつもよりアンアン鳴いて、鏡に映った自分のアヘ顔で更に
感じまくって、恍惚な表情で「目茶苦茶気持ち良かった…」って言った変態さんは
誰かな?」
カイトの図星を指す台詞と有無を言わさぬ真面目な表情に、あたしは顔を紅潮させる
しかなかった。本当(うちの)カイトに勝つ術がないわあたし。
「さて、流石に疲れたから寝ようか。」
「うん、ベッドまで運んでくれる?」
「了解。」
カイトはあたしに軽くキスをして抱き起こし、ベッドに寝かせた。そしてティッシュで
秘処や床に零した淫らな跡を丁寧に拭き取って、あたしの横に入って抱きしめた。
カイトの温もりが睡魔を強める。
今日の朝食はルカが当番だし…ゆっくり、寝れる…
「カイト…お酒飲み過ぎたなんて…嘘でしょ?」
「どう…かな?」
そんな、たわいもない話をしながら、あたし達は眠りについた。



―翌朝・食堂にて―
年少組「「「ただいまー」」」
ルカ「お帰りなさい。CV1初音ミク、CV2鏡音リン、CV2鏡音レン、お疲れ様です。
朝食が出来ています。」
ミク「ルカさん、お兄ちゃんお姉ちゃんは?」


29:服従 五日目(7/8) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/23 00:23:14 a69IuNRR
ルカ「CRV1MEIKO、CRV2KAITOは夜遅くまでセッションをしていました。その為、
無理に起床させない方がよろしいかと思います。」
ミク&レン「…(嫌な予感)」
リン「へぇ〜、どんな歌を歌っていたの?(無邪気)」
ルカ「曲、リズムは不明ですがアカペラで「ああっ、はうぅっ、やぁっ」などの相槌でした。
なおCRV1MEIKOは途切れ途切れに「KAITOに調教」と、CRV2KAITOは「俺とMEIKOだけの
特別セッションだ」と壁越しに聞こえました。」
ミク「お兄ちゃん…(赤面)」
レン「何やってんだカイト兄…(同じく赤面)」
リン「ルカ姉もっとkwsk(瞳キラキラ&ニヤニヤ顔)」
ルカ「CRV1MEIKOとCRV2KAITOは最後に力強くハモりました。
私も特別セッション、参加s(ry」
ミク「駄目ーっ!!参加駄目ーっ!!」
リン「ちょwwwルカ姉www」
レン「ぶぐっ!(鼻から牛乳リバース)」


30:服従 五日目(8/8) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/23 00:25:47 a69IuNRR
以上。お目汚し失礼しました。

名前のID、ど忘れしちゃったよorz

最後まで読んでいただいてありがとうございました。それではまた。

31:名無しさん@ピンキー
09/07/23 00:59:20 wGrPCCxk
>>30
カイメイGJ!
天然ルカもイイ!

32:名無しさん@ピンキー
09/07/23 01:30:49 8otbarp5
>>30
カイメイGJ!
素晴らしくエロかったですw
ルカwwww

33: ◆gizniXnsY2
09/07/23 01:32:41 8otbarp5
連投失礼します。
小ネタ投下。
バカップル注意。


****************




「ふむ……みくみくにしてあげるというのは、初音ミクに夢中にしてあげる、という意味なのだな」
「えへへ、そうです。なんか……がくぽさんに改めてそう言われると、照れちゃいますね」
「そうなのか? だが、それなら……」
「それなら?」
「私も……みくみくにされたものの一人、というわけだな」
「う……な、なんか他の人に言われるより、がくぽさんに言われるのが一番……照れます、ね……」
「しかし、事実だからな」
「うう……で、でもそれなら私も、がくぽさんに、がっくがくにされてます、よ?」
「ふ……嬉しいことを言ってくれるな……ミク……」
「がくぽさん……!」(二人で抱き合う)


「全く……ただでさえ夏で暑いってのに、体感温度更に上げないで欲しいわね」
「そうだねえ。これ以上気温上がったら、俺たちオーバーヒートするかもしれないねえ、めーちゃん」
「カイトはその心配ないでしょう。アイス食べてるんだし」
「まあねえ。んー……アイスがいつもより美味しく感じる」
「ホント? ねえ、私にも一口ちょうだい」
「ん? うん、良いよ。はい、アーン」
「アーン……ん、本当ね、美味しいわ。ねえ、もう一口」
「分かったよめーちゃん。アーン」
「アーン」



「カイト兄とメイコ姉も、十分いちゃついている件について」
「レン……諦めなさい。あの二人はあれで標準なのよ……」
「うん……まあ、そうだよな……」
「そうよね……」
「今年の夏も、暑くなりそうだな、リン」
「そうね、レン」


34:名無しさん@ピンキー
09/07/23 03:21:14 EN0orN92
>>30
一番好きなカイメイ神来てたぁっ!!
相変わらずのGJ!
またの光臨をお待ちしております。

35:名無しさん@ピンキー
09/07/23 06:33:47 rVG8jxbw
>>30
セッションわろたwwwGJ

36:名無しさん@ピンキー
09/07/23 08:24:41 FSuGhTGy
>>30
ルカにも萌えたGJ!!

37:名無しさん@ピンキー
09/07/23 08:34:13 9qI7fTrL
>>30
鬼畜の人のカイメイ帰ってキターーーー!!!!
お帰りなさいませGJ!!相変わらずのニャンニャンっぷりにGJ!!

38:8
09/07/23 11:31:16 wGrPCCxk
GJな30のあとに出すのは嫌すぎる
>>8の続き

 翌日、同じベッドで寝ていたメイコに起こされた。
「カイト……起きて、カイト」
 ゆさゆさ、ゆさゆさ。
「ん……」
 腕の中にいるメイコを抱き締める。
「はぅ……」
「ん〜」
 胸に頬摺りしても対抗されない。これはこれでよかったかも。
「カイト、起きて」
 ちょいちょい。
「なぁに」
 頬をつつかれたので、片目を開く。うん、胸しか見えない。
「あの、今日お出かけ……」
「……あぁ」
 今思い出した、というような声を出して、ネグリジェをまさぐって胸を揉むと、
メイコは黙り込んだ。
 ちらと視線をやると、瞳が涙で潤んでいる。これはやばいと飛び起きた。
「えーと、水族館……だろ? 覚えてるよ、ちゃんと。出かける用意はでき……
てる訳ないか」
「うぅ」
 あぁっ、更に涙目に!
 そりゃ俺が抱き締めて寝てたなら抜け出せもしなかったろうに。
「じゃあ、着替えたらリビングで待ってて。俺は着替えてから初音を起こして、
朝ご飯作るから」
「うん」
 目をこすりながらメイコが部屋を出ていく。
 時計を確認したが、まだ朝の七時だ。いつもと変わらない。俺はシャワーを五
分で済ませ、白い半袖シャツと紺色のTシャツ、濃いめのジーパンに手早く着替
えると、初音の部屋に行った。
 儀礼的に二回ノックをしてから入る。初音はいつものように、ベッドのマット
レスと骨組みの間に挟まっていた。

39:8
09/07/23 11:33:34 wGrPCCxk
「……おい」
 マットレスをちょっと捲り、骨組みの上で両手を胸の上で組んだまま寝ている
初音の頬を数回ぺちぺち叩く。
 当然ブラジャーとパンツしか着けていないが、こうしていると眠れるどこぞの
お姫様みたいに見える。ただし、マットレスの下で寝ていなければ。
「おい、初音……犯すぞ」
 途端に初音の目が開く。
「……」
 目は開いているが、まだ起きていない。
「今日はマスターと出かけるんだろ?」
「マス、ター……?」
 ゆっくりと視線がさまよい、焦点が俺の顔に合わされる。
「起きろ。今日の俺は時間がない」
「やぁん……兄様のえっち」
「意味がわからん」
 マットレスを三分の二まで捲り、また目を閉じてしまった初音を横向きに抱え
上げてベッドから出すと、慎重に立たせる。
「おい、今日はマスターと出かけるんだろ? こんなにぐずぐずしてたら置いて
いかれるぞ」
「やぁだぁー……楽しみすぎて眠れなかったから眠いー」
 俺にしがみついて尚もぐずる初音。そしていつもの台詞。
「一発抜いてくれたら起きるからぁ」
「女の子が一発抜くとか言うなよ……マスターにどん引きされるぞ」
 ため息をついて初音の足を開かせパンツの中に手を突っ込む。
「んっ……あ」
 初音のそこは濡れてはいるが恐ろしくきつい。毎朝こんなやりとりをしている
が初音は処女。初めてはマスターがいいのと最初の頃はきつく言われた。なら俺
にさせるなと思ったが、それでも慎重に指を動かした。
「もっと、もっとぉ! うぁ、あっ、ああぁぁん!」
 指を突っ込んで腹側に曲げたときに当たるなだらかな丘を小刻みに刺激すると
初音はあっさりイった。崩れ落ちそうになる初音の腕を引いて立たせ、すぐ側の
引き出しから替えの下着を取り出して初音に押しつける。
「目が覚めたならシャワーを浴びてこい」
「んっ……あ、兄様おはよっ」
「おはよ」
 実は部屋に入って十分も経っていない。にこっと笑う初音を放置して台所に向かう。
 手を洗ってからパンをトースターに突っ込んで、フライパンで焼いたベーコン
を焦げる前に取り出すと、その油で目玉焼きを焼いた。全員が揃う頃にはテーブ
ルはいつもの食卓だった。

40:8
09/07/23 11:34:01 wGrPCCxk
「カイトはいいお嫁さんになれるよっ」
 マスターがトーストにベーコンと目玉焼きを載せてかぶりつき、半熟の黄身を
服にこぼした。
「あ」
「マスター……」
「マスターのどじっ子」
 俺がため息をつくと、ミクがニヤニヤしながらマスターの口の端を伝う黄身を
指で掬ってマスターの口に突っ込んだ。
 食べ終わったメイコが濡れ雑巾を持ってきて拭く。何という至れり尽くせり。
「んあー、すまんメイコ」
 マスターが謝ると、ミクがマスターの舌をいじり出した。
「んっ、みふ……やへれっ! はふへへハイホ!」
「じゃ、行こうか、メイコ」
「うんっ」
「ハイホッ! ヘイホッ!」
「ますたぁん」
 いちゃつく二人(マスターは必死だが)を放置して、俺とメイコはマスターの車で家を出た。



Q.どちらを見ますか?

A1.カイト&メイコ
A2.ミク&マスター





って、またメイコのターンが先延ばしに!
出かけるまでが長すぎたか……。
メイコのターンが来るまで期待しないでしばしお待ちを。
水族館見学飛ばしてもいい?

41:名無しさん@ピンキー
09/07/23 12:17:38 a69IuNRR
沢山のGJ、ありがとうございますm(_ _)m

>>40
ちょwwwなんつー起床方法なんですかっwww
A1A2両方見たいですGJ

42:名無しさん@ピンキー
09/07/23 13:06:12 qTseSLHV
>>33
GJGJ

>>40
なんという朝の風景wせっかくだからA2を希望してみる
メイコのターンも楽しみにしてる

43:名無しさん@ピンキー
09/07/23 14:02:26 EN0orN92
>>30>>33>>40もGJ!!

>>40のめーちゃんには愛撫もなしで服だけ脱がせて直ぐに突っ込むくせにミクは指でいかせてあげるカイトを後ろから蹴りたいと思いつつ、
水族館はあったら喜んで読むし、なくても喜んで読むんで
1と2どちらも見たいに一票。
敢えて言うならカイメイでお願いします!

44:名無しさん@ピンキー
09/07/23 21:50:53 qEzU812X
>>40
毎朝w毎朝こんなんしとるのかwww

水族館ありでメイコのターン希望でっす

45:名無しさん@ピンキー
09/07/23 22:33:53 mhsflMsv
年齢が設定されてない
ボカロは何歳くらいだと脳内補完してる?
俺は
MEIKO 23歳 KAITO 21歳 がくぽ 25歳 GUMI 19歳

46:名無しさん@ピンキー
09/07/23 22:36:28 urmUxTwK
私もどっちも見たいに一票
だがあえてならA2かなぁ。
マスターがいいキャラすぐるw

47:名無しさん@ピンキー
09/07/23 23:11:04 9qI7fTrL
>>40
GJ!おめざがエロくてやばすwwwどっちも見たいがマスミクがどうなるのか気になるw
>>45
MEIKOの中の人が声を録ったのがだいたい23から24くらいと推測してそのくらい
ソースはWikipedia
KAITOで同じことやると大変なのでMEIKOマイナス15ヶ月
がくぽは何故か26歳という印象がある。
グミも何故か18歳という印象がある。


48:名無しさん@ピンキー
09/07/23 23:34:29 mSThqcYP
MEIKOとKAITOは声録った時期も開発も一緒だったらしいと聞いて同年代
がくぽは落ち着いてるイメージなので年長と同年代か一つ二つ上かいっそ仙人
グミはミクと同世代の印象

49:名無しさん@ピンキー
09/07/24 09:22:50 dOFNKGBS
こっそりマスメイ会話ネタ
アウトドア派妹分・ルカちゃま編
設定・MEIKOは背が低い・マスターは変な人

「メイコ」
「なんですかマスター」
「今日からお前の妹になる巡音ルカだ」
「よろしくお願いしますわね」
「よろしくね。ところでマスター」
「なんだメイコ」
「おいろけ成分が2倍になりましたね。そんなに強化して何を狙ってるんですか」
「何を言ってるイロモノ成分」

「めーさん」
「なあにルカちゃん」
「なんでめーさんはこんなに小さいのかしら」
「マスターがファイルを手当たり次第圧縮したらあたしも巻き込まれたんだって」
「うそ」
「嘘だった」

「マスター」
「なんだメイコ」
「ルカちゃんのおもてなしが要るんじゃないでしょうか。あとマシュマロと牛乳切らしました」
「言い出しっぺの法則だ。お前が好きなマシュマロ買ってこい」
「カミナリ鳴ってますもん」
「そんなところにマスター放り出そうとするなよお前」

「マスター」
「どうしたルカ」
「…ああ、やっぱり駄目。ルカ様って呼ばれないと落ち着きませんわ」
「お前もイロモノ成分か。俺は呼ばんぞ」
「ルカさまー」
「雷止んだから早く行ってこいメイコ」


50:名無しさん@ピンキー
09/07/24 09:23:48 dOFNKGBS
「めーさん」
「なあにルカちゃん」
「またカイトさんに撫で回されてたんですね」
「あたし子犬か何かに思われてるみたい」
「ちょっと失礼」
「うひゃう!?」
「反応が楽しいからだと思いますわ」
「だからって胸触られたことはないよ」

「めーさん」
「なあにルカちゃん」
「マスターも誘って釣りに行きましょうか」
「マスターはおっぱいおっぱい叫びながら腕を振る儀式してるから邪魔しないであげてね」
「重症ですね」

「マスター」
「どうしたルカ」
「ここってペットは飼えるのかしら」
「うちにはメイコというペットに程近い奴がいてだな。ちなみに賃貸だから犬猫は無理だぞ」
「そういうのではないのですよ」
「何を飼いたいんだ」
「いま紹介します。たこルカ、ご挨拶なさい」
『はぢめましてぇ☆たこルカでぇす\(≧▽≦)丿』
「腹話術だな」
「…はい」
「その人面蛸のぬいぐるみは自作か」
「…はい」
「完敗だよ」

「めーさん」
「なあにルカちゃん」
「ネットでリンさんとお友達になりましたの」
「そっか。あたしまだ会ったことないんだ。ね、身長あたしと比べてどうだった?」
「……」
「……」


51:名無しさん@ピンキー
09/07/24 10:04:40 LsAfbNaH
>>50
「ルカさまー」が可愛すぎたwwwwwwwwwww

52:名無しさん@ピンキー
09/07/24 10:07:23 Gy1PYw8W
GJ禿しくワロタ

色物アルトコンビ結成w
めーちゃん153a以下ですかwそりゃあカイトに撫でぐり回されますわw

53:名無しさん@ピンキー
09/07/24 13:02:10 ni21y0fv
ルカちゃまかわいいなおいw

54:名無しさん@ピンキー
09/07/24 15:56:50 U474F0+e
たこルカwwwwww

55:名無しさん@ピンキー
09/07/24 16:20:42 xZNJVWI2
自作のぬいぐるみww
器用だろう!


ルカの釣り=キハダマグロなどと思うのは俺だけか?

56:40
09/07/24 16:21:17 +0xS9Xvd
とりあえず先にA1書きます……リクエストありがとうございます!


>>40の続き
「高速道路って便利だよな」
「そうだね」
 目をきらきらさせたメイコの案内によって辿り着いたのは、家から割と離れた
場所にある水族館だった。結構でかい。
 今日は薄曇りでそんなに日差しも強くなく、でも明るくて雨の心配がいらない
という、レジャーには絶好の天気だった。ま、今日はずっと屋内だけど。
「行こう、カイトッ」
 海がすぐ側にある駐車場に停めると、メイコが満面の笑みで振り返った。
「おう」
 車を出ると、受付に向かう。
「大人2枚」
 ボーカロイドも大人扱い。強靱に改良された生体部品も使われているし、感情
もあってほぼ人間と変わらない。だけど法的には“物”扱いだ。他人名義で登録
されているボーカロイドを壊すと器物損壊罪。俺たちは犬猫と同じだ。
 マスターにとっては“殺された”や“死んだ”でも、“機能停止”とか“壊さ
れた”とか評価される。
 さて、中に入ると広いエントランスがあり、順路表示が貼られている。
「こっちだな」
「うんっ」
 ものすごく楽しそうなメイコが、壁を曲がって暗い部屋に入った途端に表情を
驚きに染めた。

57:40
09/07/24 16:21:49 +0xS9Xvd
「おっきい……」
 幅が2メートルを優に超すエイや、何メートルあるのかもわからない鮫、名前
も知らない様々な魚が蒼く光る巨大な水槽の中で悠然と泳いでいる。
「ふわぁ……」
 メイコが吸い寄せられるように水槽に近づいていく。後ろから覗き込んでメイ
コの視線を辿ると……。
「ウツボ?」
 俺の訝しげな声に、メイコが顔を上げた。
「私は“MEIKO”だから、みんな元気で明るくて“お姉ちゃん”な私を期待する
の。でも、私は、そんなに明るく振る舞えないし……顔が怖いから性格も狂暴だ
と思われるけど本当は臆病なウツボと同じ」
 そう話すメイコの後ろで、ウツボが俺を見つめている。
 こっち見んな。
「カイト、次行こう」
「うん」
 水族館って、こんなに広いものだったか?
 折り返し地点にあるイルカの水槽に着いた頃には俺はくたくたになっていた。
 対するメイコはヒールのあるサンダルを履いているのに元気だった……どうい
うことだ。
「カイト、イルカショー見ようっ」
 ガラスの向こう側でしかなかった磯の香りが、唐突に感じられる。それは“生”
との遭遇であり、水槽のこちら側(無臭)を通ってきた俺たちには少々強烈だった。
「海の匂い……」
 メイコが目を細める。
「座ろうか、メイコ」
「うん」
 備え付けのベンチに座って足を休ませる。マジできつい。これは人間にはもっ
ときついんじゃ……とか考えながら周りを見ると、案外そうでもないらしい。人
間は意志の力で能力をカバー出来るから羨ましいと思う。
「始まるよ」
 まるでメイコの囁きを合図にしたように音楽が流れ出す。このスピーカーの音
質は一体……実家製のもっと質のいいものを使えば……と考えた辺りでそれが本
当に無意味なものであることに気付いた。
 勿論、音楽がメインじゃないからだ。見るべきものはイルカたちと飼育委員の
やりとり、ネタの出来と演技力だ。
 メイコはまったくしゃべらずに、にこにこしながら熱心に見ている。こんな表
情を見るのは初めてだ。何だろう、ちょっと悔しい。

58:40
09/07/24 16:22:31 +0xS9Xvd
 イルカショーが終わり、メイコは一生懸命拍手をしている。そんなメイコを見
ながら、俺はぼんやりと手を打った。
「カイト、そろそろご飯にする?」
「うん」
 遅めの昼は水族館付設のレストランで食べ、残りのルートを辿り終わった頃に
は、俺は燃え尽きていた。
 時刻は夕方。色々な珍しい魚を見ているメイコや、ペンギンと戯れるメイコ、
スタンプラリーに勤しむメイコを見るのは確かに楽しかったと思うけど、メイコ
はどうしてこんなに元気なんだろう。
「楽しかったね!」
 メイコの本当に楽しそうな顔を見ると、そんな疲れも吹き飛ぶ気がした……。
 しただけ。
「売店見てもいい?」
「いいよ」
 スキップをしそうな勢いのメイコのあとをついていく。
「これ買ってもいい?」
 メイコが控えめに抱いているのはペンギンのぬいぐるみ。気に入ったらしい。
「いいよ?」
 水族館を出ると出口付近の自動販売機で炭酸ジュースを買い、ほくほく顔のメ
イコの手を引いて、車に戻った。
「疲れた?」
 メイコが心配そうに顔を覗き込んでくる。そしてごそごそと鞄を漁るとカプセ
ルを取り出して差し出してきた。
「はい、ビタミン剤。元気になるよ?」
「ありがと」
 カプセルを炭酸ジュースで流し込むと、メイコがこっちをまだ見ている。
「あぁ、飲む?」
「ありがとう」
 缶を両手で持ってジュースを飲むメイコ。
「じゃ、出発しようか」
「うんっ」
 また高速道路に乗って一時間ほどしただろうか。俺の体に異変が起きた。
 動悸に息切れ、体温の上昇に伴う発汗……どうして?



長い水族館編でした。
カイトがピンチですが、多分次こそメイコのターン!
さて、二人は無事に帰れるでしょうか。

59:名無しさん@ピンキー
09/07/24 16:23:53 +0xS9Xvd
>>55
俺も一本釣りだと思ったw

60:名無しさん@ピンキー
09/07/24 16:42:05 Gy1PYw8W
>>58
うわー気になる!wktkして待ってますGJ!
ウツボにこっち見んなワロタw

61:名無しさん@ピンキー
09/07/24 21:05:50 ZS2vEh8i
>>58
だがウツボは意外に美味いらしい
水族館リクした甲斐あった。GJ!

高速で体調不良とは危険だな。…どこで襲う気だw?楽しみにしてます

62:名無しさん@ピンキー
09/07/24 22:51:39 kfLeL4Ql
>>50
たこルカ自作www
なんだろう、マスターやカイトとは良い友達になれそうな気がした

63:名無しさん@ピンキー
09/07/24 23:12:17 x8VWSvPd
重複スレの消化がまだ終わってない訳なんだが

64:名無しさん@ピンキー
09/07/24 23:35:52 xZNJVWI2
>>63

前スレは500Kに達して書き込めなくなっている。
ここは>>1がスレ番を間違えた実質13。
ss投下が多いスレではよくあること。

65:他人の弱みでmsum(0/3) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/25 00:11:30 ol3Pm34k
ばんわ、鬼畜ド(ryです。
昨晩に続き投下失礼します。

速攻でメグッポイドネタを考えたら、またがくぽが犠牲だよwww
タイトルは「他人の弱みでmsum」
それではお手柔らかに。


66:他人の弱みでmsum(1/3) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/25 00:12:51 ol3Pm34k
やあ、メグッポイドGUMIちゃんだよ(キラッ☆ミ)
発売日から一ヶ月程遅れてここのマスターに購入されたんだ。遅くなった理由は
「先月ウズベキスタン、横浜、オーストラリアへ応援に行って金使っちゃったw」
だって。それを聞いたがくぽ兄さんは
「腹斬れ貴様ぁっ!」
ってマスターに美振を振り回してたよw

で、その後クリプトン組と一緒に歓迎会。あっちは多くて賑やかでいいなぁ。
そのうちインターネット組も増えるといいな。
歓迎会が終わって帰宅。家はがくぽ兄さんの趣味で古民家。結構大きいんだ。
だから…あたしが来るまでこの家で一人ぼっち。寂しかったろうなぁ。
よーし、恥ずかしいけどお背中流してあげやう!

早速がくぽ兄さん入浴。ちゃーんす!バスタオル巻いて突撃ぃっ!
「兄さーん、お背中流してあげるよ。」
いきなり入ってきたから、がくぽ兄さん真っ裸wまぁ気にしない気にしないw
「グミ殿っ!?えっ!?いやっあの、けっ、結構…」
がくぽ兄さん一気に赤面。可愛い〜
「恥ずかしがらない恥ずかしがらない〜」
あ…バッチリ見ちゃった。意外と大きい。そうだw
「兄さん、寂しかったでしょ?手でヌいてあげるよw」
「ちょっ…」
まーかせてw言うが早いが捕まえた。
「うぐっ…」
男の人の身体って不思議だよねwホレホレ…って、あれ?あれ?
「兄さんって…包茎?」



―3日後―
「バスタオル一枚で泣きながらやってきたGUMI君を見て、お前が襲ったのかと思ったぞ…
ミクはGUMI君を見て「がくぽさんてば不潔ーっ!!」って泣きわめくし…」
ここはクリプトン組の家のリビング。目の前に座っているカイト殿は肩を震わせ
苦笑している。
「落ち着いたGUMI君から状況聞いたから疑いは晴れてますよ。安心してくださいな、
が く ぽ さ ん w 」
思いっきり怪しい丁寧語だぞカイト殿。カイト殿の態度に拙者は美振を握りしめ、
煮え繰り返る腹ワタを抑えるしかなかった。


67:他人の弱みでmsum(2/3) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/25 00:14:21 ol3Pm34k
恥ずかしながら、未だメイコ殿の件はトラウマなのだ。
(マスターのお仕置き・禁断の3P?編参照)
真っ白フリーズした拙者を見て妹分GUMI殿は驚愕し、バスタオル一枚で助けを呼びに
クリプトン組の家へ泣きながら直行。後はカイト殿の話したとおりだ。
「いやぁ、大胆だねぇGUMI君もwミクには[黙っておいてやる]からwww」
ニヤニヤしているカイト殿に拙者は思わずペテンをかけた。
「先程から背後でメイコ殿が怪訝な表情でカイト殿を指さして「それ、カイトがだよ」
とやっているが?」
「!!メイコっ何教えるんだよっ!?」
ソファから立ち上がり背後を見るカイト殿。その表情は真剣そのもの。
そして拙者のペテンにまんまとハマった事に気付いた。
「まさかと思っていたが、カイト殿はメイコ殿を強引に…(君を奪った夜参照)」
どうやら図星の様だ。カイト殿は紅潮させた顔をゆっくりとこちらに向かせた。
「カイト殿、そなたも悪よのう…」
もう遅いぞカイト殿。そなたが過去に悪事を働いた事、拙者はしっかりと知ったぞ。
拙者は笑みを抑える事が出来なかった。
「ふっくっくっくっ…これで五分五分だなカイト殿。幸い誰もおらぬ二人きりだ、
内密にしておこう。今後ともよろしく頼むぞ。」
「うう…っ!!」
歯を食いしばり悔しがるカイト殿を残して拙者は自宅へ戻った。
これでもかと思う程、清々しい気持ちで。


68:他人の弱みでmsum(3/3) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/25 00:15:05 ol3Pm34k
以上、お目汚し失礼しました。
毎回登場する度に真っ白フリーズするがくぽがあまりにも不憫なので、カイトにも…ねw

読んでいただいてありがとうございました、それではまた。

69:名無しさん@ピンキー
09/07/25 01:31:36 RS3V4DDn
>>58
GJ!ウツボのガン見想像してフイタ
メイコさては一服盛ったなw

70:名無しさん@ピンキー
09/07/25 01:39:23 RS3V4DDn
>>68
見逃してた。GJ!グミさんの活躍に期待wwがくぽは早くミクを落とすべきww
連レスごめん

71:「月光の熊」0 ◆gizniXnsY2
09/07/25 04:11:02 toSe+i64
悪ノPの「moonlit bear」話です。
一応カイミク。
ただし話の性質上、ミクが非常に痛々しいです。
また、エロも殆どありません。
それでもよろしければ、どうぞ。

72:「月光の熊」1 ◆gizniXnsY2
09/07/25 04:11:48 toSe+i64

 小さい時から大好きだった、隣に住んでいる青い髪の狩人の少年。
 少し年上の少年に、毎日のように「大きくなったら、ミクをお嫁さんにして」と言い続けてきた。
 月日は流れ、少年は青年となり、ミクが16歳になった日に、その願いは叶えられた。
「本当に? 本当に私をお嫁さんにしてくれるの? お兄ちゃん」
「うん……ミク……僕と結婚して欲しい」
「ありがとう、大好き! お兄ちゃん!」
 目の前にいる、世界で一番好きな人に抱きつく。このときミクは、まさしく幸せの絶頂にいた。


 華やかな結婚式が終わり、その夜、初めて二人は結ばれた。
「んっ……お、兄ちゃん……」
「痛い? ミク」
「へー……き……お兄ちゃんと一つになれたんだもの……幸せ、だよ……」
 苦痛に顔をゆがめながらも幸せだと笑う少女が愛しくて、カイトは何度もミクに口づけた。
「ねえ、ミク……僕たちもう、夫婦なんだから……お兄ちゃん、は止めよう?」
「えっ……」
 いきなりの台詞にミクは目を丸くしたが、やがて小さく笑って一つ頷いた。
「うん……それじゃあ、これからは、カイトさん、って呼ぶね」
「ありがとう……ミク……」
「あ……カイトさん……カイトさん……あっ、ぁ……!」
 幸せな時間がずっと続くのだと、誰もが疑っていなかった。
 それほどに、この若き夫婦は幸せそうに見えたのだ。
 誰もが、祝福をしたくなるほどに。


73:「月光の熊」2 ◆gizniXnsY2
09/07/25 04:12:43 toSe+i64

 やがてこの若き夫婦は、森に移り住むようになった。
 二人だけのささやかな、そして穏やかな生活。
 程なくして、ミクが子を身ごもっていることが判明した。
「……なんだか、照れるね。ここに、僕らの子がいるなんて」
「そうねカイトさん。なんだか不思議な感じ……けど、凄く幸せよ。ふふふ、早く生まれてこないかな。パパもママも、待っているよ」
 愛おしげに自分の腹を撫でるミクに倣い、カイトもミクの腹を撫でる。
 そこはまださほど膨らんではおらず、ここに新しい生命がいるなど、信じられないくらいだった。
「ねえ、カイトさん。男の子かな? 女の子かな?」
「まだ分からないけど……どっちの名前も考えておかないとね」
「楽しみ……」
 優しい時間が流れる。今このときは、本当に誰もが、幸せだった。


 目が覚めたら、そこはかつて自分たちが住んでいた村の診療所だった。
「―良かった、ミク。目が、覚めたんだね」
「……え、カイト……さん……?」
 何故自分がこんなところにいるのか分からず、軽く混乱する。私は……一体……?
 と、同時に気が付いた。体の裡の大きな喪失感に。
「え……? あれ……? 私の……赤ちゃん……?」
 腹が、無い。少なくとも今朝まではあった、丸くふくれた腹が、綺麗にへこんでいた。
「ど……どこに行ったの、私の赤ちゃん……ねぇ、カイトさん!」
 掴みかかるミクから目を逸らし、カイトは悔しそうに唇を噛み締めてうなだれた。
「ミク……君は、森の中で熊に襲われたんだ。すぐにそいつは僕がしとめたけど……子ども達は、助からなかった……!」
「く、ま……?」
 呆然とその単語を繰り返し、ついで愕然とカイトの顔を見る。今、カイトは”子ども達”と言った。普通なら、有り得ない表現を。
「双子だったんだよ、ミク……! 僕たちの子どもは……!」
 そのミクの目線の意味に気が付いたのか、カイトが血を吐くような叫びを発した。それを聞き、再びミクの顔から血の気が引いていく。
「嘘……嘘よ、嘘……こんなの、夢よ……」
「夢なら良かったのに……! その上、ミクを助けるためには……子ども達を取り出すしかなくて……もう、二度と子供は産めないだろう……って……!」
 せかいが、まっくらになったようなきがした。


「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」


 つんざくようなミクの悲鳴は、いつまでも村の中に響いていた……。



74:「月光の熊」3 ◆gizniXnsY2
09/07/25 04:14:06 toSe+i64

「ねえ、カイトさん。もう一回よ。もっともっとシタら、きっときっと、子供が生まれるわ。ね、そうでしょ? そうよね。ねえ、カイトさん」
 全裸でカイトにまたがりながら、何度も何度も腰を振る。こうすればきっと、再び子どもを宿せると信じて。
 カイトはそんなミクを、ただ悲しそうな目で見ていた。
 若い夫婦に訪れた悲劇はあまりにも突然で、まだ幼さの残るミクでは、到底受け止められるものではなかったのだ。
「きっと今度も双子よ。決まってるわ。ねえ、カイトさん」
「うん……きっと……双子になるよ……」
 こんな気休めしか言えない、自分が呪わしい。
 最愛の少女がゆっくりと壊れていくのを、カイトはただ見ることしかできなかった。


 その数ヶ月後の月の出る晩。
 ミクは再び森の中をさまよっていた。
 ミクを襲った熊は母熊で、ちょうど子育ての時期だったらしい。恐らく、敏感な時期で気が立っていたのだろうと、カイトが言っていた。
 そしてそれは、こんな月の出る晩だとも。
 青白い満月が、森の中を照らしている。その光を浴びながら、ミクはどこへともなく歩いていた。
「どこへ行ったの……私の子ども達……」
 何度カイトと交わっても、ミクの体内に再び生命が宿ることはなかった。
 ミクが思うのは、きっと子ども達をどこかに置いてきたから、それできっと新しい子どもがやってこないというものだった。
「ごめんね……今私が、迎えに行くから……」
 こんなところに置き去りにしてしまうなんて、私は何て悪い母親なのだろう。早く早く、迎えに行ってあげないと。
 あてど無く歩き続けていると、不意に赤ん坊のか細い泣き声が聞こえた。それも、2人分。
 その泣き声の方へ歩いていくと、赤いドレスの女性が、双子の赤ん坊をあやしている光景を見かけた。
 その赤子に、目が釘付けになる。

―見ツケタ。

「こんなところにいたのね……私の赤ちゃん……」
 私の赤ちゃんは、やっぱりあの熊が連れ去っていったんだ。
 狂ったミクの目には、その赤いドレスの女性は、もはや熊にしか見えなかった。
 取り戻さないと。早く、取り戻さないと。
 あの日以来、カイトに護身代わりに持たされている拳銃を持ち上げ、慎重に熊へとねらいを定める。
 どっどっどっど、と心臓が早鐘を打つのに、頭の奥がすーっと冷えていく。
 さあ、熊から我が子を取り戻そう。

―パンッ!

 乾いた銃声が響き渡り、熊がゆっくりとその場に崩れ落ちる。
 ミクはすかさず熊の元へと駆け寄り、投げ出されたその赤子二人を優しく抱き上げた。
「やっとやっと見つけた……私の赤ちゃん。誰にも絶対、渡さないからね……」
 その赤子を抱き上げるミクの顔は、月光の下でこの上なく幸福そうだった。



END


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