【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ12【ボーカロイド】 at EROPARO
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[前50を表示]
100:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/07/26 01:58:21 Fzg2hpZq
ミクの表情は、とてもうれしそうだった。
ミクは、今、初めて女になろうとしているのだ。
男性を【射精】へと導いたことで、ミクは、セクサロイドとして処女ではなくなったのだ。
ボーカロイドとして、主人を満足させたという自信で、悦びに溢れていたのだ。

「でも、ミクが、歌えなくなってしまったら、僕は…」
「ケン様、ミクが歌えなくなってしまったら、ミクのこと…嫌いになりますか?」
「そんな!絶対に、嫌いになんてならないよ。
ミクが、僕を嫌いだって言うのなら、そういうことをしてきたんだから、仕方のないことだけど。」
「そんな!絶対に、ケン様を嫌いになんてなりませんわ!
ケン様が、ミクを嫌いだって仰っても、ミクは、ずっとマスターのそばにいますわ。だから、これ、飲んでもイイですか?」
「…ミク、ボクと結婚して欲しいんだ。僕と結婚してくれるかい?YESなら、それを飲んで見せて…」

ミクの口の前で、ケンの濃い精粘液が、強烈な栗の花の匂いを放っていた。
鼻腔センサーからその匂いを感じたミクは、パラメータを参照し、飲精行動を欲求していた。
しかし、今のマスターからの言葉は、重大事項だった。
【結婚】という言葉は、行動パラメーターを参照すると【射精】と密接に関係していた。
ようやく小休止に入って、冷却を始めていた電脳が再びフル回転し始めた。
飲めば、【結婚】の承諾になるの?
飲まなければ、拒否になるの!
これは、「飲んでもイイ?」への許可ではない。
ミクが主体的に、絶対に「飲まなければならない!」ということなんだわ!

『ズズッウウウウウウウ、チュルチュルぅぅぅ…』

ミクは、手の平の精液をゆっくりとすすり飲み込んでいった。
さっきまで、味覚センサーで分析していた結果をロードさせながら、同時に飲精のパラメーターを参照すると、
飲み込んだ精液は、主人に見えるように味わって見せなければならないことを知る。
口を開けて、全てを口内に戻したことを見せ、指先に絡みつく粘液を棒キャンディーのようになめとる。
リカが、ほぼ毎日欠かさずしてきたこの営みをミクも、ほぼ完璧にやって見せた。
目を開けて、ケンを見ながら、口内のプルプル精粘液を舌で混ぜながら、
口を開けたまま飲み込んで見せるのは、かなりの訓練が必要なスキルだ。
しかも、今日は、今までにないほどの量だ。
3回に分けて、喉を鳴らして飲み込むミクは、恍惚の表情へ変わった。
ケンの精液の匂いと味と喉ごしの食感が、ミクの性衝動を強くさせていた。

101:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/07/26 02:00:12 Fzg2hpZq
「マスター、ミクをずっとそばにおいてください。
ミクは、ケン様のために生き続けることを誓いますわ。」
「ミク、ありがとう。ボクもミクのために生きることを誓うよ。
ごめんね。
卑怯な形で、結婚を申し込んじゃったね。」
「そんなことないです、ミクにとっては、最高のプロポーズでしたわ!
誓いの杯みたいで、おいしかったですわ。」
「そう?ホントに?」
「うん。マスタぁー、もっと、もっと飲ませてください。
まだ、3日分しか出してないんでしょう?
ミク、もっと、【射精】させて見せますわ!」

すかさず、カウパー液を垂らすペニスに、ミクが、かぶりついてくる。
2発目は、膣へと考えていたのに、ケンの性衝動が、抑えきれなかった。
このまま、口内へ2発目を出さずに、おれなかった。
今度は、イラマチオスタイルで、ミクの口内でピストン運動を始める。
喉奥までペニスを差し込んでも、ミクは嘔吐感を感じなかった。
そういうパラメーターがロードされている。
激しくグラインドさせる口内の摩擦係数を上げて、ブレーキをかけつつ、唾液の分泌量を増大させ口内気圧を減圧させて、ペニスへの接触面積を増やす。
唇をぴったりと閉じることで、膣への挿入と同じような物理空間を口内で再現する。
いや、ミクの場合、明らかに、口内がメインワークで、膣がサブワークになるだろう。
なぜなら、ミクは、セクサロイドとして目覚めつつも、フェラチオやイラマチオは、
ボーカロイドとしての口の動きを学ぶことにもつながり、2重の快感を感じていたからだ。

”イラマチオの時のブレス(息継ぎ)のタイミングって、歌うときと似ているわ!
精液を飲み込むとこんなにも幸せな気持ちになるのって、どうしてかしら?
この匂いって、ドキドキするけど、味もステキ!喉ごしサイコー!もっと飲まなくっちゃ!”

ミクは、パラメータの参照作業で、セクサロイドとしての新しい自分の能力に目覚めていった。
ケンのうれしそうなあえぎ声と喜ぶ顔だけで、不思議と、ミクの股間が濡れ、乳首が突起し、
いくらでも喉奥深くくわえこめそうなくらいに止めどもなく唾液が溢れてくる。
このとき、ミクは、電脳内に幸せの【メロディ】が遠くのどこからか聞こえてくるような気がしていた。

(続く)

102:名無しさん@ピンキー
09/07/26 03:05:46 +IvxK86U
邪神化しかかっていますよw

103:名無しさん@ピンキー
09/07/27 14:04:37 PQAnpIJJ
保管庫の方、管理お疲れ様です。

わざわざ数字を漢数字に直していただいて、ありがとうございました。

104:>>49->>50
09/07/27 18:13:22 TzFsJrJm
保管庫の方、ありがとうございました。
保管庫に収納されたら空白行が入らないことをすっかり失念していて、過去のネタが読みづらくなってしまいました。すみません。
ちょっと書き方変えてみます。

変態ご近所カイト乱入編
設定・マスターは背の低いメイコとアウトドア派なルカを所有

マスメイというよりカイメイ的な何かになってしまった


「ボーカロイドの方ですか?」
「あ、はい…うわあああちっちゃいなあ」
「振り返って第一声から気にしてることを」
「きみ鏡音の亜種?」
「違うよ。MEIKOです」
「へえええちっちゃいなあああ」
「2回も言わなくっても」
「僕はKAITO。最近引っ越してきました。よろしくね」
「よろしく」
「それにしてもちっちゃいなあ。よーしよしよしよしよし」
「3回目…ぬわーー」

「メイコ」
「なんですかマスター」
「近所のカイト君とお前で合同収録することになった」
「えー」
「カイト君の家からお中元もらっちまったんだよ。やるぞ」
「メイコは にげだした」
「しかし まわりこまれた!」
「うわあ、カイトくん!」
「お邪魔しまーす」

「これ、皆さんでどうぞってうちのマスターが」
「水まんじゅうか。わざわざすまないな」
「これからお世話になりますから、どうぞ遠慮なさらず。あれ、めーちゃんは?」
「なでなでされる…なでなでされる…」
「おいメイコ。幾らなんでも失礼だから出て来い。カイト君もメイコへの接触は悪いが遠慮してくれ」
「「それはちょっと」」
「話が進まんだろうが」

「マスター、マスター」
「なんだメイコ」
「なんでこの企画通したんですか」
「近所付き合いには色々あるんだよ」
「そんなこと言って、お中元の中身に良いもの入ってたんじゃないんですか。
 あたしは気が向きません」
「めーちゃん、水まんじゅう何味がいい?」
「抹茶味」

105:名無しさん@ピンキー
09/07/27 18:13:51 TzFsJrJm


「めーちゃん」
「なあにカイトくん」
「…ああ、もう無理。ちょっと頭撫でさせて」
「わああああああ」
「釘をさして10分と経ってないぞ」

「マスター」
「なんだメイコ」
「追い出していいですか」
「涙目のところ悪いが、まだ本題にすら入ってないだろ」
「もういいです。ルカちゃんのぱふぱふで癒して貰います」
「お前性別どっちだ」

「めーちゃん、行っちゃいましたね」
「おい」
「なんですか?」
「あいつのこと、あんまりいじめんな」
「いじめてませんよ。泣くまで撫でるのをやめられないだけです」
「「十円ハゲ修正プログラム」を作らされた俺の気持ちも考えてみろ」

「マスター」
「なんだメイコ」
「結局音合わせせずに終わっちゃいましたね」
「ああ。また今度だな」
「このままお流れになりませんかね」
「ならないな。こっちはお中元受け取ってるからな。地域社会なめんなよ」

106:名無しさん@ピンキー
09/07/27 18:39:56 aQeF7kEj
>>105
あーあーもうかわいいなあ!!!

107:名無しさん@ピンキー
09/07/27 20:02:30 fobaf/VJ
>>105
あーもう!
俺も頭撫でくり回してぇなぁ!

108:58
09/07/27 22:36:21 q529P6RZ
小さいめーちゃんに萌々しつつ>>58の続き

 高速道路に乗って一時間ほどしただろうか。俺の体に異変が起きた。
 動悸に息切れ、体温の上昇に伴う発汗……どうして?
「どうしたの、カイト?」
「何か、熱い」
「どこかで休む?」
「うん……」
 手近なところで高速道路を降り、メイコの勧めでラブホテルに入る。
 俺もメイコも折よく明日の仕事は昼や夕方からだったから、マスターの携帯電
話に一泊する旨のメールを送った。
「大丈夫?」
 メイコに支えられながらエレベーターで移動し、部屋に入る。
 何だこれ、体がすごく重い。
 どうにか部屋に入り、ベッドに横になる。ところで死ぬ間際は性欲盛んになる
って聞いたけど、コレもかな。俺ボーカロイドなんだけど。
「か、カイト……」
「あ」
 冷蔵庫を探して振り向いたメイコに見つかった。
「いや、これはその……風前のともしび的な」
「ボーカロイドにもちゃんと効くのね」
「は?」
 メイコがくすっと笑い、ズボンの上から俺のものを撫でる。
「な、何言ってんだ?」
 嫌な汗が出てくる。俺、メイコに殺されるの?
 いや、機能停止させられるの……?

109:58
09/07/27 22:36:53 q529P6RZ
「バイアグラ」
「え?」
「ミクちゃんに、もらったの」
 駐車場でメイコがくれたのは、バイアグラ? っていうか初音エェェ!!
「じっとしてて」
 俺のベルトとボタンを外すと、メイコはジジ、と焦らすようにチャックを下ろ
し、立ち上がっている俺のものをくわえた。
「うっ」
 チュッと軽く吸い、カリ首をねっとり舐める。それだけでもうイきそうだ。
「はぁ……カイトの、いつもよりおっきくて硬い」
「メイコ……」
 頭を振りながら手も同時に動かすメイコ。我慢できずにシーツを握り締めてイ
ってしまった。
「うっ……は、あ、はぁっ」
「ん、甘い」
 嘘つけ! え、俺糖尿病なの、アイスの食い過ぎで? マジやべぇ。
※糖尿病で精液は甘くなりません。
「今度は、こっち」
「ま、待て待て、そんなに早く使えないからっ」
「あ」
 そういえば、といった顔でメイコがしょげた表情を浮かべる。顔は真っ赤で涙
目になり、挑戦的な目元がいつものメイコに戻ると上目遣いに俺を見上げた。
「あ、あの、私……」
「おいで、メイコ」
 手招きするとおとなしく側に来た。さっきはまだダメだとメイコを止めたけど、
意外にもすぐに使えそうだった。侮れないな、バイアグラ。
 枕元にしゃがみ込んだメイコの頭を撫でると、メイコが驚いたような顔をした。
「もう使えるから、さっきの続けて?」
「さっきの?」
「ちょっと攻めっぽい感じの」
「が、頑張るっ」
 両手を握り、メイコがうなずいた。

110:58
09/07/27 22:37:38 q529P6RZ
「んと……こ、今度はこっち」
 メイコが俺にまたがってスカートをめくった。
「触って」
 言われるまま手を伸ばし、パンツの上からメイコのあそこに触れる。布越しで
もぐっちょり濡れているのがわかる。
「あっ……も、もっとよ」
 パンツごとメイコの中に指を入れると、驚くほど熱い。メイコの体が震え、腰
が抜けそうになっているのがわかる。指を抜いて浮き上がったクリトリスをつつ
くと、大仰なほどびくついた。
「頭が、ぼうっとするだけかと……思ってたけど、触られたら、すごく感じる」
「メイコも、飲んだの?」
 メイコが縦にうなずく。何てこった。
「さっきのカイトの顔を見てたら、ほしくなって……でもこんなに濡れるなんて」
「ほしい?」
「うん。だから、入れるわ」
 手早くパンツを脱ぎ捨てると、メイコが自分の花弁を開きながら俺のものをあ
てがう。俺のものが期待に震えて狙いが逸れ、メイコは眉尻を下げた。
「(´・ω・`)」
「あ、ごめん」
 謝ると、また幾分真剣な顔で臨むメイコ。
 その瞬間はすぐに訪れた。




続きはまた今度。

111:名無しさん@ピンキー
09/07/28 00:19:22 r0iS0j0R
GJGJ!続きwktk
初音ミク恐るべしw

112:名無しさん@ピンキー
09/07/28 05:53:56 uRg0n2P9
>>105>>110もGJ!
ミクはマスターに絶対しこむなwww


113:名無しさん@ピンキー
09/07/28 21:36:35 SclaFz4S
(´・ω・`)
  ↑
いきなり出てきて吹いたw
ほんとにそんな顔してそうだなぁ

114:名無しさん@ピンキー
09/07/28 22:10:46 acfmjn/9
JBFでカイメイ良さそうだな

115:110
09/07/28 22:47:36 9lQYiFDC
>>110の続き

 その瞬間はすぐに訪れた。
「あぁんっ!」
「うくっ……ぅ」
 ぬるぬるの膣が痛いくらい締め付けてくる。
「はっ、ぁ、硬い……奥まで届いて……きもひいい」
 胸を揺らしながら腰を振るメイコ。早くも呂律が回らなくなってきたようだ。
「イイようっ! 奥まれ、ずんずんっ、イイっ! あはぁっ」
 メイコの腰を掴んで下から突き上げる。メイコの中がタコ壺のように吸い付い
てきて、ものすごく気持ちいい。TE●GAのオナホに優るとも劣らない。
 え? ち、違う、俺が使った訳じゃなくてマスターから聞いた使用感を想像し
て……って誰に何の言い訳してんだ俺。
 とにかく今日のメイコは気持ちいい。オナホと違って今日はちゃんと動いてく
れるし、人工繊維が収縮して圧迫感も大小交互にくる。それに潤滑油は足さなく
ても溢れてくるし。
 え? だから俺が使った訳じゃないって!
「あぁっ、あんっ、んんんっ!」
「くっ……う、うっ!」
 すぐに限界がきて中に出してしまった。
「ふあぁぁん!」
 びくびくと震えるメイコの止まってしまった腰を掴んで、更に突き上げる。二
度目を出したのに硬度が全く衰えないとは。これは本当に俺のものか? と言う
より、大丈夫なのか、バイアグラ。

116:110
09/07/28 22:48:59 9lQYiFDC
 メイコのもっとと言う声に促されて腰を振るが、アレは衰えなくても腰が疲れ
てきた。誰か助けて。
 合計5回出してから、ようやくメイコが疲れたと言ってくれた。俺本当に頑張
った。普通三回が限界なのに。いや、しようと思ったら何回でもできるけど、疲
労は故障のもとだから無理は禁物だ。そしてふと気付く。
 俺、メイコに攻められてた。頼んだせいもあったけど、何で急に……?
 俺たちの行動は予め設定された性格と学習によってどういう行動を取るか決ま
る。行動原理は性格に起因することがほとんどで、性格から外れると思われる行
動は学習に由来する。だから予想外の行動は、何かから学習してそれを実行に移
すに値する評価が得られたとしか思えない。
 つまり、性格的にしないと思われる行動は誰かに肯定されなければ実行しない。
この行動選択プログラムは完成するまでに何十年もかかったばかりか、それを演
算できるスリムな(これ重要)人型の機体ができるまでまた何十年もかかってい
るんだから、人間の脳は本当に高性能だ。俺たちはスリムに見えて標準体重の三
倍はある。
「ほら、背中流してあげるよ」
 中途半端に着崩した服を全て脱ぎ、メイコの手を引いて浴室に入った。浴槽に
湯をためながら、シャワーの温度を調節し、メイコの背中にそっとかける。それ
から前に回って、メイコのあそこにお湯を当てながら中の精液を掻き出した。
 シャンプーで髪を、ボディシャンプーで俺とメイコの体を洗う。髪の毛は絹糸
のような人工素材だからコンディショナーは必要ない。
「はぁ……」
 浴槽に浸かると、腕の中のメイコが小さくため息をつく。なめらかなメイコの
背中を雫がしたたった。
「今日はメイコも頑張ったね。何かあったの?」
「えっ、あ……べ、別に……」
 うつむくメイコ。
「本当に?」
 振り返ったメイコの虹彩が……と言うよりカメラのレンズがきゅーっと動いて
俺に焦点を合わせる。
「メイコ?」
 振り返ったまま何も言わないメイコに声をかける。瞬きはしているからフリー
ズしている訳じゃない。
 口がごくわずかに開け閉めされているから発言を逡巡しているのかもしれない。

「あの、ね」
「うん」
「私が書いたSS、カイトが褒めてくれたから……」
「SS?」
 思い当たる記憶が見つからない。そもそもメイコを褒めたことがない。
「よくわからないんだけど、それはいつのこと?」
「昨日」
 昨日と言えば、エロパロ板のボーカロイドスレに投稿された素敵職人さんたち
のメイカイを絶賛してた。それからメイコが出かけたあと保管庫でまたカイメイ
を読んで……って、俺カイメイ好きなのか。他にも、カップリングはたくさんあ
るのに勿体ない。

117:110
09/07/28 22:49:52 9lQYiFDC
「“うおー、GJ!”」
「え?」
「そう書いてくれた」
 いっぱいありすぎるんですが。
「前スレ810で」
 一件ヒット。確かにそう書いた。
「あぁ、あれか……って、ええぇぇぇっ!」
 あれ書いたのメイコ!? こんな身近に職人さんが……知らなくて大絶賛しちゃ
ったよ。
 いや、身内でも作品に対する批評は公平な視点から……って何言ってんだ俺。
「そうだったのか……」
 再びうつむいてしまったメイコを抱き締める。
「ありがとう」
 メイコは小さくうなずき、肩の力を抜いた。
「そろそろ上がろうか」
「うん」
 バスタオルで体表面の水分を拭き取り、ガウンを羽織る。それから二人でベッ
ドの上に寝転ぶ。
「おやすみ、メイコ」
「おやすみ、カイト」
 電気を消して、俺たちはそのままスリープモードに入った。

 翌朝、身仕度を整えると支払いをしてラブホテルを出た。高速道路を飛ばして
帰宅すると、ソファでマスターが死んでいた。いや、生命活動が停止している訳
ではなくて、死にそうなほどやつれていただけだ。
「マスター!」
 メイコが駆け寄ってマスターを抱き起こす。
「大丈夫ですかっ」
「め、メイコか……犯人は、ミ、ク……がくっ」
 あ、気絶した。そんな捨て身のギャグをするとは、何て無茶を。
 今更描写するのも何だけど、とりあえずマスターは全裸だ。そして初音は……
と周囲を見回して、発見した。マスターに気を取られて気付かなかったが、ソフ
ァの下にいる。うちのソファは薄っぺらい初音がぎりぎり入るくらいの隙間があ
り、初音の足がちらと見えていた。全く、初音は狭いところが好きなのか?
 と思っていると身じろぎをし、メイコが悲鳴を上げた。
「きゃあぁぁ! かっ、カイト! 何かに足掴まれた!」
「初音だよ」
「えぇっ」
 涙目のメイコの足から初音の手を外し、その手を引いて引きずり出した。それ
でも寝ている初音。一度検査に連れていった方がいいかもしれない。
「俺は初音を部屋に連れていくから、メイコはその辺掃除してて」
「うん」
 まぁ、あちこちに液体が飛んでるから。それが何なのかは察してくれ。
 初音をベッドに置くと戻ってメイコと共に掃除をし、綺麗な部屋で昼食を摂っ
た。そして昼からメイコ、夕方から俺が仕事に出た。夜には二人とも戻り、俺の
部屋で優雅にワインで晩酌をしたあと一回だけセックスして寝た。
 スリープモードに入る直前に俺は気付いた。メイコが最高の相棒だってこと。
そのメイコは俺のことが好きだってこと。きっとこれが、幸せだってこと……。
 そう、青い鳥はもう腕の中にいたんだ。

終わり。


選択肢。
 A1.カイト&メイコ(完)
→A2.ミク&マスター



期待せずにしばしお待ちを。

118:名無しさん@ピンキー
09/07/28 23:13:43 isg1tUsA
>>105
地域社会はなめちゃいかんよね
お中元て結構凄いの届くよね

>>117
TE●GAwwwwwwwwwwww

119:名無しさん@ピンキー
09/07/28 23:33:20 r0iS0j0R
>>117
作者のあなたが使っているんですねwwwwwwwwww>TE●GA

120:名無しさん@ピンキー
09/07/29 01:22:09 RHQFOddE
>>117
うおー、GJ!と言わざる得ないw
良いカイメイを有難う!そしてTE●GAに詳しすぎて泣いたwww

121:117
09/07/29 01:33:43 rhvPep8U
盛り上がっててすまないが、マジで使ったことないからっ!
検索に引っ掛かっただけだからっ!
本当だよ!
未使用の俺の文章で詳しすぎると感じたならぐーぐる先生にGJと言わざるを得ないw

122:名無しさん@ピンキー
09/07/29 03:44:14 ziNC+id2
初リンレンです
タイムスリップものなので、苦手な人は注意

では、「イン・ザ・サマー」
始まります

123:イン・ザ・サマー
09/07/29 03:46:16 ziNC+id2
日本独特の湿気を含んだ暑さは嫌になる。
汗で服や髪が肌にはりついてイライラする。
こんな時、男はいいなぁ、と思う。
坊主に出来るからね。

学校から帰ってすぐ制服を脱いでタンクトップとショートパンツになった。
あー涼しー。
台所に行って、数日前に買ったみかんゼリーを探す。
確か上から2段目に置いた筈…。
無い。
私のみかんゼリーが無い。
「何で!?」
半泣きになりながら階段を駆け上がってノックなしでレンの部屋に飛び込んだ。
あたしのものを食べるのは大概レンだ。
今までの経験からして絶対そうだ。

「レン!!」

124:イン・ザ・サマー
09/07/29 03:48:07 ziNC+id2
レンは突然入ってきたあたしにびっくりして持ってたPSP落としてた。
何かクエストがどーのこーのとか言ってるけどそんなん知ったこっちゃない。
「あたしのみかんゼリー食べたでしょ!」
「はぁ?食ってねーよ」
レンは怪訝な顔で言った。
「ウソウソウソ!だって1ヶ月前にあたしのシュークリーム食べたのも、3ヶ月前にあたしのクッキー食べたのも、半年前にあたしのチョコ食べたのも全部レンだったじゃん!」
レンは呆れたように
「記憶力良すぎてきめぇ…」
と呟いた。
あーあ、この記憶力が勉強に活かされればいいのにな。
「なら俺も言わせて貰うけどな…」

125:イン・ザ・サマー
09/07/29 03:50:17 ziNC+id2
レンは今まで座ってたベッドから立ち上がった。
あれ、何かこめかみヒクヒクしててちょっとやばい?
「1ヶ月前に俺のコーラ飲んだのも、3ヶ月前に俺のワッフル食べたのも、半年前に俺のポテチ食べたのも全部リンだよな?」
何よ、レンだって覚えてるじゃない。
あたしは自分のことを棚に上げてこう言った。
「過去のこと気にしてたらモテないわよ、チビ」
レンはあたしより身長が(5mm程)小さいのを気にしてる。
レンは明らかに怒っていて、こめかみと口角をヒクヒクさせていた。
「言ってくれんじゃねーか。このド貧乳」
あ、こいつ地雷踏みやがった。
「その貧乳触れて喜んでたのは誰ですか〜、この粗チンが」
「その粗チン突っ込まれて喘いでるのは誰ですか〜」
「あれはアンタに気ィ使ってんの!あんまり無反応だったら可哀想だと思って…」
「へー、とてもそうには見えないけどなー」
「そーゆーアンタこそあたしにフェラされてあっという間にイッたじゃん!はー、早漏過ぎてヤんなっちゃう」
「アンタ達うっさい!!」
…メイコ姉の拳骨痛い。



続く
タイムスリップ要素はもうちょっと先になると思います

126:名無しさん@ピンキー
09/07/29 12:42:53 T+O0ok8L
>>125
子供ほど過去の出来事を引っ張り出しますよね。
しかしセクースのダメ出しを持ち出すのはwww

続きwktkしてますw

127:名無しさん@ピンキー
09/07/29 16:32:38 efgh8UQO
「マスター、ポケットを叩くとビスケットが二つ―ってどういう意味ですか?」
「そういえば、もうおやつの時間だね」
「叩くだけで、ビスケットが増えるんですか? そんな不思議ポケットがこの世には存在するのですか?」
「あったら猫型ロボットもびっくりだよ。ちょっと間違えば栗饅頭式に増えていくんだから」
「じゅる…」
「今日のおやつはビスケット。ちょうど良いから、一枚使って教えてあげる」
「え、ポケットは何処ですか? 私も欲しいです!」
「落ち着いて。はい、僕の手の甲に一枚のビスケット。これを―」
「もぐもぐ…おいし〜」
「ミク」
「―はっ! あ、ご…ごめんなさい。つい」
「じゃ、もう一枚。これを軽く叩いてみて」
「こう、ですか?」
「割れて二枚になりました。じゃ、片方をもう一度」
「はい」
「更に割れて、欠片が三枚になりました。これでも数としては増えたよね?」
「……」
「つまりそういうこと。板チョコを毎日半分に割って食べ続けたら、板チョコは永遠に無くならない―っていうのと似たような話」
「……はわ〜」
「難しいよね。まぁ、良いか。さ、ビスケットを食べよう」
「はーいっ!」

「マスター、最近お姉ちゃんに変なこと教えているよね…」
「そうだよな。今日もビスケットが増えるのは板チョコが無くならないから、とか訳の分からないこと言ってたし…」

128:121
09/07/29 20:27:00 rhvPep8U
ほのぼのでかわいい>>127のマスミクに萌々しつつ、うちのマスミクは……と
冷や汗出てきましたごめんなさい。



ルートA2>>40の続き

「んあー、すまんメイコ」
 服にこぼした黄身を拭いてくれるメイコさんに謝る
マスター。思わず舌をいじってしゃべれなくした。
 マスターはミクだけ見てればいいのっ。
「んっ、みふ……やへれっ! はふへへハイホ!」
 マスターがミクへの制止申請と共に兄様に助けを求める。でも兄様はメイコさ
んと共に席を立った。
「じゃ、行こうか、メイコ」
「うんっ」
 その非情さが今は嬉しい。早くいなくなって、ミクとマスターを二人きりにし
て、兄様。
「ハイホッ! ヘイホッ!」
「ますたぁん」
 兄様とメイコさんの名前を必死に呼ぶマスター。兄様とメイコさんが家を出て
行くと黙り込んでしまった。
「ひふ……」
「何です、マスター」
「はなひて」
「はい」
 マスターの口から指を抜く。
「マスター、カフェに行きたいです」
「どの口がそれを言うか、全く」
 呆れたような声を出すマスターに、頬を膨らませる。
「だってー、マスターがメイコさん見てたから」
「いいだろ、別に」
「やぁだぁ〜」
 マスターの腕に縋りついて駄々をこねてみた。絶対マスターはわかってない、
わかってないわ……このミクの乙女心をっ!

129:121
09/07/29 20:28:02 rhvPep8U
「ミク、お代わり」
 コーヒーカップを差し出されては暴れられない。おとなしく受け取ってペーパ
ードリップ式のコーヒーメーカーに近づいた。
「マスター、砂糖の入れ過ぎは良くないんです」
 と言いながら、砂糖に紛れて昨晩乳鉢で粉末状にしたバイアグラを混入。ちな
みに今朝、洗面所で会ったメイコさんにバイアグラのカプセルを渡した。ビタミ
ン剤のカプセルと中身を入れ替えたものだから、兄様も気付かないはず。今日は
帰ってこなくていいのよ、兄様。
「はい、マスター」
「おう、サンキュー」
 コーヒーを飲む様子をじっと見つめていたら、マスターが妙な顔をした。
「何だよ、じっと見て。また何かついてるのか?」
「ついてないよ?」
「じゃあ何だよ」
 呆れるマスターに、しょげた表情を作る。
「ミク、カフェに行きたいの……マスターと一緒に」
「な……」
 ちらと上目遣い。涙腺を緩めて涙を分泌。
「……仕方ないな、場所はちゃんとわかってるんだよな?」
「うんっ! 大丈夫、ミクが連れてくよ! マスター大好き!」
 笑顔で抱きつくと、頭を撫でてくれた。マスター大好き、本当に。
「ほら、用意しておいで」
「はぁいっ」
 マスターから離れてミクの部屋に移動。こういうときはピンクのスカートがい
いって偉い人が言ってた!
 淡いピンクの膝丈フレアスカートに白いキャミソール、半透明の白い上着を着
て白い鞄を掴むとリビングに戻った。
 ミクのことかわいいって言ってくれるかなっ。
「マース、たー……」
 マスターはさっきまでのパジャマじゃなくて、黒の半袖Tシャツにカーキのズ
ボンを履いていた。別に何でもないラフな格好なのに、すごく似合ってる。マス
ターかっこいい……。
 ぼんやりしているミクに気付いたマスターが首をかしげる。
「行くぞ……って、大丈夫か?」
「は、うんっ。行こうっ」
 玄関で白くてヒールの高いサンダルを履いた。このくらいヒールがあると、マ
スターにちょっと追い付いた気分がする。

130:121
09/07/29 20:29:28 rhvPep8U
「で、どっちなんだ?」
「こっちー」
 玄関の鍵を閉めたマスターと手をつないで歩いていく。マスター独り占め。
 あんまり早く歩けないミクに合わせて小幅で歩いてくれるマスター。こういう
さり気ない気遣いができるからマスターはかっこいい。でも普通の顔で一目惚れ
するほど眉目秀麗な訳じゃないから残念ながら人間の女の人にはもてないみたい
だけど、その方がミクには好都合! ミクにとってはマスターが世界一かっこい
い。
「ここ、キッシュがおいしいって隣のリンちゃんが教えてくれたの」
「へぇ」
 連れ立って入り、席に座る。マスターはミクを窓側に座らせてくれた。ミクは
背後に人がいるとちょっと落ち着かないから、これも嬉しい。
「何頼む?」
 お水と一緒に渡されたメニューをミクが見やすいように向けてくれた。どれに
しようかな、悩んじゃう。
「ミク、チーズケーキとこのコーヒーにしよー。マスターは?」
 メニューをマスターが見やすいように向けるとマスターが苦笑した。
「キッシュを勧められたんじゃないのか?」
「そうだけど……ミク、チーズケーキも食べたくて」
「じゃあキッシュは俺が頼むよ。どれがいいの?」
「じゃあこれっ!」
 優しいマスターと小一時間ほど至福の時を過ごした。チーズケーキもキッシュ
もコーヒーもおいしかった!
 さて、そろそろだと思うんだけど……何って、バイアグラの効果が出るのが。
取説には一〜二時間で効果が出てくるって書いてあった。持続時間は同じく一〜
二時間。
 帰らないと。
「マスター、そろそろ帰りましょー」
「ん? あっ、あぁ」
 あれ、挙動がおかしい……ちょっとまずいかも。
 マスターはちょっと身じろぎしてから立ち上がった。
「じゃあ、帰ろう」
「はぁい」
 帰り道、マスターは少し早足だった。つないだ手がぴんと伸びて、マスターが
振り返って謝る。でもだんだん早足になる。その繰り返し。
 家に着いて、もどかしそうに鍵を開けるマスター。中に入ると玄関でミクを強
く抱き締めた。



続きはまた今度。

131:名無しさん@ピンキー
09/07/29 21:06:26 K/ZnaAK4
最近暑いなー、ってことで投下する


とある夏の一日


「あーうー。お兄ちゃん、クーラー点けようよー……」

「ダーメ。マスターに点けちゃいけない、って言われてるだろ?」

「お兄ちゃんのバカー」

 ベッドの上でスカートを掴み、バッサバサやって風を内部に送り込んでいる女としてはあまりにもだらしないミクを、できるだけ視界から外しつつ、うちわを放る。

「これでも使えばどうかな?」

「こんな真夏なのにマフラーして、しかも長袖でよく暑くないね」

 送り物が好ましくなかったのか、汗で湿った髪を額に貼り付けながらこちらを睨んでいる。
 じゃあミクは僕より薄着なのにどうして暑がっているんだい? そんな疑問を飲み込みつつ、代わりに別の話題を口にする。

「じゃあ下へ行っておいで。冷凍庫に僕のアイスがあるから、食べてもいいよ」

「はーい」

 ノロノロと緩慢なうごきで降りるなり、おぼつかない足取りで下へ向かうミクを見送る。ってスカート捲れてパンツが見えてる。
 告げようにも、そそくさと足早に一階へと降りてしまったため、言えなかった。

 
 この後、大慌てで戻ってきたのは言うまでもない。
 水色のスプライト柄は、いかにも清涼感溢れる夏にはうってつけの模様だった。
 とりあえず、ごちそうさまでし―うぼぁぁぁぁああああああああああ。

「だから、見てn―ちょ、ネギはダメ、やめt、あっはあああああああああん!」





132:名無しさん@ピンキー
09/07/29 21:42:09 PjMJac+d
スプライト……?
高層大気発光現象「スプライト」柄?
植物の「スプライト」柄?

それとも『ストライプ』の間違いなのか?

133:名無しさん@ピンキー
09/07/29 21:46:06 K/ZnaAK4
間違えたみたいorz
しましまって素直に書けばよかった

ちなみにしまパンね



134:名無しさん@ピンキー
09/07/30 01:11:14 vdYmD2TE
>>105
GJ!いつも楽しみにしております。

135:名無しさん@ピンキー
09/07/30 01:25:43 /0jv4Crd
>>130
ミク…恐ろしい子っ!!続きwktkしとりますっ!

>>131
誰だって間違いありますドンマイ!
私的にはスプライトっていうと飲み物を想像。

136:名無しさん@ピンキー
09/07/30 12:47:59 wpnOXm0u
話変わりますけど、SなKAITOって少ないですよね。後Mルカも。

137:名無しさん@ピンキー
09/07/30 13:06:03 jO0tGxlO
>>136
Mルカは確かに少ない(皆無?)がSカイトは探せば結構あるんじゃないか?

とりあえず、カイルカ期待

138:名無しさん@ピンキー
09/07/30 13:21:00 DEa5cp1n
個人的にはレンルカはもっと流行るべきと思うんです
クーデレお姉さんとツンデレ思春期とか最高ではないですか

139:名無しさん@ピンキー
09/07/30 14:41:47 CNa17//6
レン×グミが気になり始めた
がくぽとリンがべったりでつまらないから何となく一緒にいる内に…とか
レングミかわいいな

140:名無しさん@ピンキー
09/07/30 15:07:06 UevHHo01
>>136
むしろここのカイメイってSカイトのが多い気すらする

141:名無しさん@ピンキー
09/07/30 15:18:44 cZAFZqi5
>>138
ええまったくです。
年上なのを気にするルカ、大人になろうとするレン。二十歳と十四歳。最高だと思います

142:名無しさん@ピンキー
09/07/30 15:59:32 a5mmE1bp
>>139
なんかよく分からないまま初体験してそうな2人だな
鬼畜ryさんのとかSカイトじゃないかな 探したらあるよ

143:名無しさん@ピンキー
09/07/30 18:17:44 ADRXmw44
>>138
Sぽいお姉さんによる筆降ろしとか最高じゃないですか
ルカレンも希望

144:名無しさん@ピンキー
09/07/30 19:04:04 ZEzcXdHB
この世界はカプリングによって破壊されてしまった!
おのれミクィド!

145:名無しさん@ピンキー
09/07/30 19:24:08 ZEzcXdHB
とかいつつネギトロ大好物です

146:名無しさん@ピンキー
09/07/30 19:33:25 DEa5cp1n
百合スレへGO!

147:名無しさん@ピンキー
09/07/30 19:44:05 UevHHo01
百合スレへカモン!

148:名無しさん@ピンキー
09/07/30 19:50:36 ZEzcXdHB
リンレンがその次に好物だからそれは出来ない

149:名無しさん@ピンキー
09/07/30 21:49:59 Ig/8H0dH
もうすぐがくぽの誕生日ですね
なんか祝い小説投下できるといいな

150:名無しさん@ピンキー
09/07/30 21:54:12 U7IVD/5v
だれか時空勇者とササリアナのSSを書く勇者はいらっしゃらないのかなぁ…?
もしくはシルバンティアとササリアナw

151:名無しさん@ピンキー
09/07/30 22:00:14 a5mmE1bp
>>150
シルバンティアとササリアナ見たいwww

152:名無しさん@ピンキー
09/07/30 22:24:13 ZEzcXdHB
書く方のマナジーが減りそうだな

153:名無しさん@ピンキー
09/07/30 23:49:15 N4i9JLUv
エロ抜きでいいなら実は今書いてる
まさか予知されるとは……

154:マスターのお仕置き・続:禁断の3P?編(0/7) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/31 00:12:45 AsVQAQO/
こんばんは、鬼畜ド(ryです。

今回は久々[マスターのお仕置き]シリーズです。またルカが出てきます。

それではお手柔らかに。

155:マスターのお仕置き・続:禁断の3P?編(1/7) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/31 00:14:46 AsVQAQO/
「もう大丈夫かと思ったのに油断した…KAITOぉぉ〜、ちょっと来いや…」
「お呼びでs(ry」
マスターに呼ばれモニターから出ると、久しぶりに足元に酔っ払っているMEIKO、
所謂ダメイコが酒瓶を抱えて幸せそうな寝顔をしていた。
「お、俺の秘蔵の[龍が如く]があぁ〜っ、限定品がぁ〜っ!」
(注:実在します。[龍が如く3]発売記念に作られた泡盛梅酒です。)
orz状態マスター。嫌な予感だがとりあえずメイコの代わりに土下座謝罪。
「申し訳ございませんマスター。」
するとマスターがこちらを向き
「思い付いた…KAITO、連帯責任だ覚悟しとけよ?くっくっくっ…」
マスターはそう言い放ち、何故か歌詞作成に入った。

―一週間後―
「KAITO、MEIKOちょっと来いや。」
マスターからの呼び出し。俺とメイコは急いでデスクトップからモニター外へ飛び出した。
「マスター、只今参りました。」
「お呼びですか、マスター。」
「来たかKAITO、MEIKO。」
マスターのニヤリ顔で俺は口元を引きつかせた。まさか…
「MEIKOぉ…この間の酒の件、覚えているよなぁw」
悪い予感が的中した。青ざめるMEIKO。
更に一時間程前に呼ばれたルカがマスターの隣にいる。
「ルカメインで官能的な歌を作ったんだが…間奏とラストに男と女の喘ぎ声の
バックコーラスが欲しくてねぇwww」
口調でマスターが[鬼畜ドSエロマスター]へと変貌していくのがわかる。
メイコが俺の腕にしがみつく。
そしてルカの瞳には珍しく[何かに期待している]意志を持っていた。
「ルカから聞いたんだがこの間の深夜セクースしていたんだってw?ルカはおまいらが
「セッションしていた」と言ってるがなw」
(服従 五日目参照)
違うって、セッションじゃあないんだよルカ。こんな天然だったとは…
「ルカがおまいらのイキ声があまりにも素敵な声だったと感動したらしいwww
是非セッションに参加したいんだとさーっwww」


156:マスターのお仕置き・続:禁断の3P?編(2/7) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/31 00:15:46 AsVQAQO/
机をバンバン叩いてゲラゲラ笑う鬼畜マスター。
顔面が熱い。多分赤面なんだろうな俺。メイコもこれでもかと紅潮している。
「CRV1 MEIKO、CRV2 KAITO、私もセッションに参加させて下さい。」
一歩前に出て俺達に言うルカ。相変わらず無表情。故に真剣に見えてしまう。
「あ…あれはセッションじゃあないんだよっ、ルカ。あれは…その…」
あんな事やるんじゃなかった。オーバーヒート寸前の頭脳回路で、ルカを傷つけ
ない様に言葉を選んでいると
「駄目っ!あれはセッションじゃあないのっ!セックスって言って愛し合っている
男女じゃあないと出来ないモノなのっ!参加させられないのっ、駄目っ!」
とメイコが俺とルカの間に遮る様に両手を広げて立ちはだかった。俺とマスターは
驚いて目を見張る。
ルカは
「CRV1 MEIKO、あれはセッションではなかったのですか?」
と不思議そうに聞く。
「メイコ、落ち着…」
俺に返事を返さずメイコはマスターに言った。
「マスター、お仕置きは[セックスしながらバックコーラス]ですかっ!?」
なっ、何て事言って…っていうか、マスターの事だし多分正解なんだろうな。
しかし、凄い気迫だ。何があったんだメイコ?
「あ、ああ…そうだが。」
メイコの気迫に流石のマスターもたじろぐ。
「わかりましたっ!ほらっ、カイトも脱いでっ!」
メイコ、半ばヤケになっているのか?ってさっさとベストを脱ぎ捨てた。
「メイコ、一体どうs(ry」
「つべこべ言わず脱ぐっ!!恥ずかしいんだからっ!!」
「は…はい…」
渋々脱ぐ俺の目の前で、メイコはもうパンティ一枚の格好になっていた。

「あっ、はぁんっ…んふっ…あぁっ、もっとぉ…」
俺とメイコはマスターとルカの目の前で座位で繋がり腰を動かしている。俺はメイコ
以外の女性にH時の表情を見られるのは流石に恥ずかしいので、背中を向けている状態だ。
ルカはマイクを俺達に向け音声を取っている…勿論バッチリ見られている訳ですが。


157:マスターのお仕置き・続:禁断の3P?編(3/7) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/31 00:16:43 AsVQAQO/
「よし、そのままイケ。」
マスターの指示に俺は頷き、メイコの子宮口を突き上げる。
「はわぁ、気持ちイイよぉっ…激しっ、ああっ」
可愛い嬌声をあげてしがみつくメイコ。
こういうお仕置きは普段なら嫌がるのに、この豹変ぶり…一体どうしたんだ?
まぁ…そんなメイコに興奮している俺がいる。メイコは腰を動かし激しく喘いだ。
「んくっ、あぁっ硬いのぉ…中ぁ、引っ掻き回してぇ、あひぃっ」
ぎゅうぎゅうしがみつくメイコ。
第三者に見られているせいか、メイコは両腕と膣でこれでもかと俺を締め上げる。
「ヤバい、気持ちイイ…イク…」
俺もラストスパートといわんばかりにメイコを突き上げる。
「あぁんっ、あたしもっ、イクッイクぅっ」
同時に快楽の絶頂へと駆け登る。
「好きっ、大好きっ」
「俺もっ…愛してる」
「「…はああっ!」」
一緒にイキ声をハモらせ、絶頂へ達した。
メイコは小さな声で「あー、あー」と快楽の余韻を発し、俺はメイコの中へ精を放出させた。
そしてしっかり抱きしめ合って幸せな余韻を味わう。
「…よし、一発OKだ。二人ともお疲れ。」
マスターからのOK。ゆっくりメイコを解放するとメイコは横に倒れ、呼吸を整えた。
「ルカ、箱ティッシュをカイトに渡してやれ。」
「Yes,master.CRV2 KAITO、CRV1 MEIKO、お疲れ様です。」
「ありがと、ルカ。」
ルカから箱ティッシュを受け取り、メイコの秘口から零れ出た精を拭き取る。
そして自分のも拭き取った。…が、その様子をじっと観察するルカ。…こっち見んな。
「ルカ、頼むから見ないでくれ。恥ずかしいから…」
思わず自身を隠す様に前屈みのまま回れ右をした。
「CRV2 KAITO、何故ですか?」
このロボ喋り天然女め…後日メイコとミクに性教育してもらわないと。そんな事を
考えながら俺は後処理を終わらせ、服を着た。
メイコも落ち着き、服を来て立ち上がると
「マスター、酒を盗み飲みして申し訳ありませんでしたっ!帰るわよカイトッ!」


158:マスターのお仕置き・続:禁断の3P?編(4/5) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/31 00:19:16 AsVQAQO/
と、俺の返事を聞かないうちにメイコは俺のマフラーを掴んでパソコンへと戻った。

「メイコ、一体どうしたんだよ?」
パソコンへ戻り家に帰る途中、俺はメイコに聞いた。するとメイコは俺に抱き着き…
唇を重ね、舌を絡ませた。
「ん…」
メイコからキスをするなんてなかなかない。この場合は素直に受け止める。
しばらくしてメイコは唇を離した。
「落ち着いた?」
俺が頭を撫でながら聞くとメイコはこくんと頷いた。
「カイト…あたし、ルカにカイト取られちゃうんじゃないかって…ミクやリンじゃあ、
こんな事なかったから…無我夢中で…」
嫉妬か。それであそこまでやるなんて…
「だから…思い切って…あたしが、盗み飲みしたのが悪いのに…」
次第に涙声になっていくメイコに俺は子供を宥める様に注意した。
「だったらもうマスターの酒を狙わない様にするんだよ、メイコ。」
―本当、可愛いよな君は。俺は堪らなくなりメイコを抱きしめた。
「メイコ、卑怯なくらい可愛すぎだよ。今夜覚悟しろよ?優しくしないからな。」
俺の腕の中にいる一番愛おしい女性は恥ずかしそうに頷いた。

―後日―
マスター「やっとメイコ懲りたかwwwこれで安心して酒が飲めるぜw」
カイト「あんなのは勘弁してください…正直、裸マフラーより恥ずかしかったです。」
マスター「しかしMEIKOが嫉妬ねぇ…今度あったらGUMIでも仕掛けるかwww」
カイト(ああ、気苦労が増える…)


159:マスターのお仕置き・続:禁断の3P?編(5/5) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/31 00:20:43 AsVQAQO/
以上、お目汚し失礼しました。

ページ数、間違えましたorz
嫉妬して頑張ってしまうメイコを見てみたかったのでw
ギャグで書いていたつもりがどこへやら…

最後まで読んでいただいてありがとうございました。それでは。

160:名無しさん@ピンキー
09/07/31 01:29:39 s29Yj9ja
>>159
GJ!
嫉妬するめーちゃん頑張りすぎでかわいすぎwww

161:名無しさん@ピンキー
09/07/31 01:36:49 TYamDmoO
SKAITO×ドMルカで書いてください、お願いします。

162:名無しさん@ピンキー
09/07/31 01:59:21 RuzgnZe6
スカイトとな

163:名無しさん@ピンキー
09/07/31 02:02:10 4mPmpVCw
>>159
GJ!嫉妬メイコかわいいな

>>162
スカイトなんか空飛べそうじゃないかw
あとがくぽ誕生日おめ〜!

164:名無しさん@ピンキー
09/07/31 06:41:18 XCi3Erey
リンに監禁プレイする夢を見ちまった
初めて見たボカロ出演の夢がこれってどういうことなの…疲れてるのかな

165:名無しさん@ピンキー
09/07/31 07:09:34 LUM+UsV1
がくぽ誕生日なのか
誕生日だから、とルカに色々してもらうのを妄想するがくぽを受信した
だが実際はルカに誕生日教えてないから妄想だけで終わる

166:名無しさん@ピンキー
09/07/31 10:10:14 zsi49ghe
>>161
カイルカはルカの方が積極的な方がしっくりくるから、SKAITOMルカは難しいな。

167:名無しさん@ピンキー
09/07/31 12:35:50 RGcI9z9I
「こんな……こんなのって卑怯ですっ……あぁん、だめ……」
「ダメ?嘘いえよ。こんなにはしたなく濡らしてるだろ?」



こうですか解りません><

168:名無しさん@ピンキー
09/07/31 13:31:49 CgCwN0FH
ヘタレは表の顔!普段はルカに罵られたりしてるが
その実はルカに差し込まれたバイブの強弱を操る魔性の男カイト

169:名無しさん@ピンキー
09/07/31 16:56:30 fggYWsel
>>168
リモコンをわざとリンレンの前に置き忘れてくるカイト
無邪気な子どもに弄くり回されてルカ涙目展開を受信した

170:名無しさん@ピンキー
09/07/31 18:56:33 bvHpfvvL
>>151
できてしまった。次から投下する

※時空勇者設定。ただし原作崩壊注意。一応非エロ

171:KOKORO 〜心〜 (1/7)
09/07/31 18:58:51 bvHpfvvL
 枯れ葉舞う林の中、佇む小さな影がふたつ。
「姫様、これで良かったのですか?」
 尋ねたのは、幼さが残る年頃の少年。だがその瞳は鋭く、内に秘めたマナジーの強さを
感じさせた。閃空の騎士シルバンティア―ひとは彼をそう呼ぶ。
 シルバンティアの問いに対して、少女が口を開くまでには数瞬の躊躇いがあった。
「ええ、私達が結ばれることはないの。永遠に……」
 人形の姫ササリアナである。
 彼女は美しかった。清流を思わせる澄んだ歌声、きらめく瞳、染みひとつない白い肌。
 そして、宝石さながらに輝き波打つ緑の髪。
 だがその声音は硬く、乾いた瞳に宿る光は冷たい。
 憂いのこもる表情だけが、彼女をただの人形とは異なる、心を持った存在だと見るもの
に示していた。

 ササリアナの瞳は林の向こうを遠く見つめている。去っていった男の背中が未だそこに
あるかのように。いや、愛する男の姿は、目を閉じても彼女の瞼の裏に焼きついていた。
 『私達は結ばれない』と口にしたのは彼女自身。
 そして勇者タマデラスを愛しながら彼を遠ざけたのも、彼女の意志。それでもタマデラ
スへの未練は鉄鎖のように姫の心へと絡みつき、軋んだ音をたて続ける。

「あの男は、またやってくるでしょう。一度だけではなく、何度でも」
 少年騎士の声が静かな林に染み入る。その予言じみた言葉を受けて、少女の眉が険しさ
を増す。
「時空勇者タマデラス……あの男は強い。
 何度も剣を交え続ければ、僕にも全力を出さざるを得なくなる時が必ず来る。そうなれ
ば、いつかあの男の命はなくなるでしょう。僕の剣……ロゼットセイバーによって」

172:KOKORO 〜心〜 (2/7)
09/07/31 19:00:39 bvHpfvvL
 騎士の瞳に殺気が宿った一瞬、彼の指先で淡い緑のマナジー光が閃いては消えた。

「それでも姫様、貴女はタマデラスと別れる道を選ぶのですか?」
「ええ」
「まだあの男を、愛しているのに?」
「―ええ」
 答える姫の顔は伏せられ、シルバンティアには窺えない。

 しかし。

 噛み締めた唇の間から零れ出たように、掠れきった声。
 爪よ食い込めとばかりにきつく握られた掌。
 何よりも、小さく震えだした肩が少女の本心を如実に表していた。
「姫様、重ねて問う無礼をお許しください。それでも僕には解らないのです。
 たとえ姫が人形の身に戻ろうと、奴は変わらず愛を誓うでしょう。
 なのになぜ、貴女からタマデラスを遠ざけなければならないのですか」
 
 騎士の声が僅かに懇願めいた響きを帯びていたことに―姫君は気づかない。
 彼女はただ、シルバンティアへ笑みを向ける。
 それは笑みと呼ぶには、あまりにも痛ましげに見えた。
 寄せた眉根、細かく揺れる睫毛、震える頬。ただ笑顔の形に似せているというだけの、
引き攣り歪んだ表情だった。

「シルバンティア、貴方にはきっと解らないわ。人間になったことがない貴方には。
 人間だった頃の感覚は、息づく血肉とともに何もかも失われてしまった。
 激しく燃える熱情も、春の木漏れ日のように暖かな喜びも。あのとき、私に宿っていた
心はすべて零れ落ちてしまったのよ。

173:KOKORO 〜心〜 (3/7)
09/07/31 19:02:30 bvHpfvvL
 ええそうよ、貴方には解らない。タマデラスが傷つくことを許してまでも、彼を追い払
おうとするなんて……人間だったときの私ならきっと耐えられなかった。
 人形の私は、涙を流すこともない。こんなに冷え切った、出来損ないの“ココロ”が、
彼にふさわしいものであるはずがないの」

 ササリアナの唇は、謡うようにするすると言葉を紡ぐ……空虚で歪んだ嘲笑を、自らに
浴びせかけながら。
「それだけじゃないわ。こんな人形の身で、どうやって彼の愛に応えろと言うの?
 彼を悦ばせることも、彼から与えられる悦びを受け止めることもできはしない」
「……姫様」
「時空を超えることはできたとしても、人間と人形の恋なんて永遠に叶わない。
 いいえ、人形が愛情を持とうとすること自体、許されない運命なんだわ……!」
「姫様っ!」

 鋭い声が響いた瞬間。少女の身体にぎゅうと圧力がかかる。
 シルバンティアが彼女を、きつく抱き締めていた。
 驚きのあまりに声も漏らさず、目を丸くするササリアナ。
 少年の頭は彼女の右肩に押し付けられており、互いに相手の顔を見ることはできない。
 
 だがもし今誰かがシルバンティアの表情を目にしたとして、彼を誉れ高き騎士だと思う
者はいないだろう。
 瞳は嘆きに満ち、幼げに揺れている。まるで大したマナジーも持たない、外見相応のた
だの少年のようだった。

 そのまま苦痛を堪えるように強く目蓋を閉じる。

174:KOKORO 〜心〜 (4/7)
09/07/31 19:04:47 bvHpfvvL

 自らと同じ、冷たい肌。鼓動の音さえなく。汗の匂いを感じることも、ない。
 ―それでも。

「……シルバンティア。こんな、こと。どうして……?」
 呆然とした姫君の呟きを聴き取り、シルバンティアははっと顔を上げる。
 そしてササリアナから離れ、地面に膝をついた。
 そのまま、慇懃に頭を垂れる。
「姫様……あまり、自らをお責めにならないでください。ただでさえ、あなたのマナジー
はまだ枯渇した状態です。一度どこかでお休みにならなければ……」
 騎士の言葉に、ササリアナは自らの胸に掌を当てた。確かに身の内のマナジーは微かに
弱っており、頼りなげに感じられた。
「え、ええ。その通りだわ」
 少女の身体からほっとしたように力が抜けた。それを頭上に感じながら、騎士は硬い声
で続ける。
「とはいえ、今の非礼は騎士にあるまじきこと。もし自害をお命じになるなら、この場で
始末をつけましょう」 
「……そんなこと、命じるわけがないでしょう」
 一瞬、ササリアナの声音が厳しさを持ったものに変わる。
 しかし次に口を開こうとしたときには、もう彼女の表情や声からは冷厳さも自嘲さえも
消え、凪のような穏やかさを取り戻していた。
「顔を上げて、シルバンティア。私はあなたにいつも助けられているのよ。
 それを感謝しこそすれ、切り捨てるなんて考えたこともないわ。
 あなたこそ私に……この頼りない姫に、まだついてきてくれるかしら」
 シルバンティアは顔を上げ、ササリアナへと視線を送る。
 彼が剣を捧げた姫君の、その気高い美しさを見つめながら口を開き―

「御意のままに」
 
 冷静な『閃空の騎士』の仮面をもって、身の内の狂おしい想いを抑え込んでいた。

175:KOKORO 〜心〜 (5/7)
09/07/31 19:06:08 bvHpfvvL

 ***

 洞窟の入り口に立つシルバンティアを、冴え冴えとした月光が照らす。
 ササリアナはマナジー回復のために洞窟の中で休息をとっている。
 騎士はここで独り、番をしながら夜を明かすつもりだった。

 シルバンティアの眉が物憂げにしかめられる。
 あんな行いをするつもりは、これっぽっちもなかった―彼女を抱きしめるなど。
 触れたいと思ったわけではない。人形に情欲はない、そのはずだった。
 己を分不相応な行為に駆り立てたものの正体には気づいている。

 “人形が愛情を持とうとすること自体、許されない運命なんだわ……!”

 彼女の唇が紡ぐその言葉を、止めたかった。ただそれだけだ。
 もうこれ以上、彼女が悲嘆の海に沈む姿は見たくなかった。
 その悲嘆があの男への愛から生じたものだと考えるだけで、本来感じるはずもない鮮烈
な“痛み”が胸の奥を切り裂くのだ。
 
 タマデラスを遠ざけるために、彼女を奪う男の演技をする……彼にとってそれは単なる
演技などではない。姫君が本当に望むのなら、時空の彼方までも彼女をさらっていくだろ
う。それこそがシルバンティアの願いだった。
 しかしササリアナは騎士の想いなどまるで知らず、彼自身それを打ち明ける気はない。
 打ち明けられるはずもなかった。


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