【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ12【ボーカロイド】 at EROPARO
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50:名無しさん@ピンキー
09/07/24 09:23:48 dOFNKGBS
「めーさん」
「なあにルカちゃん」
「またカイトさんに撫で回されてたんですね」
「あたし子犬か何かに思われてるみたい」
「ちょっと失礼」
「うひゃう!?」
「反応が楽しいからだと思いますわ」
「だからって胸触られたことはないよ」

「めーさん」
「なあにルカちゃん」
「マスターも誘って釣りに行きましょうか」
「マスターはおっぱいおっぱい叫びながら腕を振る儀式してるから邪魔しないであげてね」
「重症ですね」

「マスター」
「どうしたルカ」
「ここってペットは飼えるのかしら」
「うちにはメイコというペットに程近い奴がいてだな。ちなみに賃貸だから犬猫は無理だぞ」
「そういうのではないのですよ」
「何を飼いたいんだ」
「いま紹介します。たこルカ、ご挨拶なさい」
『はぢめましてぇ☆たこルカでぇす\(≧▽≦)丿』
「腹話術だな」
「…はい」
「その人面蛸のぬいぐるみは自作か」
「…はい」
「完敗だよ」

「めーさん」
「なあにルカちゃん」
「ネットでリンさんとお友達になりましたの」
「そっか。あたしまだ会ったことないんだ。ね、身長あたしと比べてどうだった?」
「……」
「……」


51:名無しさん@ピンキー
09/07/24 10:04:40 LsAfbNaH
>>50
「ルカさまー」が可愛すぎたwwwwwwwwwww

52:名無しさん@ピンキー
09/07/24 10:07:23 Gy1PYw8W
GJ禿しくワロタ

色物アルトコンビ結成w
めーちゃん153a以下ですかwそりゃあカイトに撫でぐり回されますわw

53:名無しさん@ピンキー
09/07/24 13:02:10 ni21y0fv
ルカちゃまかわいいなおいw

54:名無しさん@ピンキー
09/07/24 15:56:50 U474F0+e
たこルカwwwwww

55:名無しさん@ピンキー
09/07/24 16:20:42 xZNJVWI2
自作のぬいぐるみww
器用だろう!


ルカの釣り=キハダマグロなどと思うのは俺だけか?

56:40
09/07/24 16:21:17 +0xS9Xvd
とりあえず先にA1書きます……リクエストありがとうございます!


>>40の続き
「高速道路って便利だよな」
「そうだね」
 目をきらきらさせたメイコの案内によって辿り着いたのは、家から割と離れた
場所にある水族館だった。結構でかい。
 今日は薄曇りでそんなに日差しも強くなく、でも明るくて雨の心配がいらない
という、レジャーには絶好の天気だった。ま、今日はずっと屋内だけど。
「行こう、カイトッ」
 海がすぐ側にある駐車場に停めると、メイコが満面の笑みで振り返った。
「おう」
 車を出ると、受付に向かう。
「大人2枚」
 ボーカロイドも大人扱い。強靱に改良された生体部品も使われているし、感情
もあってほぼ人間と変わらない。だけど法的には“物”扱いだ。他人名義で登録
されているボーカロイドを壊すと器物損壊罪。俺たちは犬猫と同じだ。
 マスターにとっては“殺された”や“死んだ”でも、“機能停止”とか“壊さ
れた”とか評価される。
 さて、中に入ると広いエントランスがあり、順路表示が貼られている。
「こっちだな」
「うんっ」
 ものすごく楽しそうなメイコが、壁を曲がって暗い部屋に入った途端に表情を
驚きに染めた。

57:40
09/07/24 16:21:49 +0xS9Xvd
「おっきい……」
 幅が2メートルを優に超すエイや、何メートルあるのかもわからない鮫、名前
も知らない様々な魚が蒼く光る巨大な水槽の中で悠然と泳いでいる。
「ふわぁ……」
 メイコが吸い寄せられるように水槽に近づいていく。後ろから覗き込んでメイ
コの視線を辿ると……。
「ウツボ?」
 俺の訝しげな声に、メイコが顔を上げた。
「私は“MEIKO”だから、みんな元気で明るくて“お姉ちゃん”な私を期待する
の。でも、私は、そんなに明るく振る舞えないし……顔が怖いから性格も狂暴だ
と思われるけど本当は臆病なウツボと同じ」
 そう話すメイコの後ろで、ウツボが俺を見つめている。
 こっち見んな。
「カイト、次行こう」
「うん」
 水族館って、こんなに広いものだったか?
 折り返し地点にあるイルカの水槽に着いた頃には俺はくたくたになっていた。
 対するメイコはヒールのあるサンダルを履いているのに元気だった……どうい
うことだ。
「カイト、イルカショー見ようっ」
 ガラスの向こう側でしかなかった磯の香りが、唐突に感じられる。それは“生”
との遭遇であり、水槽のこちら側(無臭)を通ってきた俺たちには少々強烈だった。
「海の匂い……」
 メイコが目を細める。
「座ろうか、メイコ」
「うん」
 備え付けのベンチに座って足を休ませる。マジできつい。これは人間にはもっ
ときついんじゃ……とか考えながら周りを見ると、案外そうでもないらしい。人
間は意志の力で能力をカバー出来るから羨ましいと思う。
「始まるよ」
 まるでメイコの囁きを合図にしたように音楽が流れ出す。このスピーカーの音
質は一体……実家製のもっと質のいいものを使えば……と考えた辺りでそれが本
当に無意味なものであることに気付いた。
 勿論、音楽がメインじゃないからだ。見るべきものはイルカたちと飼育委員の
やりとり、ネタの出来と演技力だ。
 メイコはまったくしゃべらずに、にこにこしながら熱心に見ている。こんな表
情を見るのは初めてだ。何だろう、ちょっと悔しい。

58:40
09/07/24 16:22:31 +0xS9Xvd
 イルカショーが終わり、メイコは一生懸命拍手をしている。そんなメイコを見
ながら、俺はぼんやりと手を打った。
「カイト、そろそろご飯にする?」
「うん」
 遅めの昼は水族館付設のレストランで食べ、残りのルートを辿り終わった頃に
は、俺は燃え尽きていた。
 時刻は夕方。色々な珍しい魚を見ているメイコや、ペンギンと戯れるメイコ、
スタンプラリーに勤しむメイコを見るのは確かに楽しかったと思うけど、メイコ
はどうしてこんなに元気なんだろう。
「楽しかったね!」
 メイコの本当に楽しそうな顔を見ると、そんな疲れも吹き飛ぶ気がした……。
 しただけ。
「売店見てもいい?」
「いいよ」
 スキップをしそうな勢いのメイコのあとをついていく。
「これ買ってもいい?」
 メイコが控えめに抱いているのはペンギンのぬいぐるみ。気に入ったらしい。
「いいよ?」
 水族館を出ると出口付近の自動販売機で炭酸ジュースを買い、ほくほく顔のメ
イコの手を引いて、車に戻った。
「疲れた?」
 メイコが心配そうに顔を覗き込んでくる。そしてごそごそと鞄を漁るとカプセ
ルを取り出して差し出してきた。
「はい、ビタミン剤。元気になるよ?」
「ありがと」
 カプセルを炭酸ジュースで流し込むと、メイコがこっちをまだ見ている。
「あぁ、飲む?」
「ありがとう」
 缶を両手で持ってジュースを飲むメイコ。
「じゃ、出発しようか」
「うんっ」
 また高速道路に乗って一時間ほどしただろうか。俺の体に異変が起きた。
 動悸に息切れ、体温の上昇に伴う発汗……どうして?



長い水族館編でした。
カイトがピンチですが、多分次こそメイコのターン!
さて、二人は無事に帰れるでしょうか。

59:名無しさん@ピンキー
09/07/24 16:23:53 +0xS9Xvd
>>55
俺も一本釣りだと思ったw

60:名無しさん@ピンキー
09/07/24 16:42:05 Gy1PYw8W
>>58
うわー気になる!wktkして待ってますGJ!
ウツボにこっち見んなワロタw

61:名無しさん@ピンキー
09/07/24 21:05:50 ZS2vEh8i
>>58
だがウツボは意外に美味いらしい
水族館リクした甲斐あった。GJ!

高速で体調不良とは危険だな。…どこで襲う気だw?楽しみにしてます

62:名無しさん@ピンキー
09/07/24 22:51:39 kfLeL4Ql
>>50
たこルカ自作www
なんだろう、マスターやカイトとは良い友達になれそうな気がした

63:名無しさん@ピンキー
09/07/24 23:12:17 x8VWSvPd
重複スレの消化がまだ終わってない訳なんだが

64:名無しさん@ピンキー
09/07/24 23:35:52 xZNJVWI2
>>63

前スレは500Kに達して書き込めなくなっている。
ここは>>1がスレ番を間違えた実質13。
ss投下が多いスレではよくあること。

65:他人の弱みでmsum(0/3) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/25 00:11:30 ol3Pm34k
ばんわ、鬼畜ド(ryです。
昨晩に続き投下失礼します。

速攻でメグッポイドネタを考えたら、またがくぽが犠牲だよwww
タイトルは「他人の弱みでmsum」
それではお手柔らかに。


66:他人の弱みでmsum(1/3) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/25 00:12:51 ol3Pm34k
やあ、メグッポイドGUMIちゃんだよ(キラッ☆ミ)
発売日から一ヶ月程遅れてここのマスターに購入されたんだ。遅くなった理由は
「先月ウズベキスタン、横浜、オーストラリアへ応援に行って金使っちゃったw」
だって。それを聞いたがくぽ兄さんは
「腹斬れ貴様ぁっ!」
ってマスターに美振を振り回してたよw

で、その後クリプトン組と一緒に歓迎会。あっちは多くて賑やかでいいなぁ。
そのうちインターネット組も増えるといいな。
歓迎会が終わって帰宅。家はがくぽ兄さんの趣味で古民家。結構大きいんだ。
だから…あたしが来るまでこの家で一人ぼっち。寂しかったろうなぁ。
よーし、恥ずかしいけどお背中流してあげやう!

早速がくぽ兄さん入浴。ちゃーんす!バスタオル巻いて突撃ぃっ!
「兄さーん、お背中流してあげるよ。」
いきなり入ってきたから、がくぽ兄さん真っ裸wまぁ気にしない気にしないw
「グミ殿っ!?えっ!?いやっあの、けっ、結構…」
がくぽ兄さん一気に赤面。可愛い〜
「恥ずかしがらない恥ずかしがらない〜」
あ…バッチリ見ちゃった。意外と大きい。そうだw
「兄さん、寂しかったでしょ?手でヌいてあげるよw」
「ちょっ…」
まーかせてw言うが早いが捕まえた。
「うぐっ…」
男の人の身体って不思議だよねwホレホレ…って、あれ?あれ?
「兄さんって…包茎?」



―3日後―
「バスタオル一枚で泣きながらやってきたGUMI君を見て、お前が襲ったのかと思ったぞ…
ミクはGUMI君を見て「がくぽさんてば不潔ーっ!!」って泣きわめくし…」
ここはクリプトン組の家のリビング。目の前に座っているカイト殿は肩を震わせ
苦笑している。
「落ち着いたGUMI君から状況聞いたから疑いは晴れてますよ。安心してくださいな、
が く ぽ さ ん w 」
思いっきり怪しい丁寧語だぞカイト殿。カイト殿の態度に拙者は美振を握りしめ、
煮え繰り返る腹ワタを抑えるしかなかった。


67:他人の弱みでmsum(2/3) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/25 00:14:21 ol3Pm34k
恥ずかしながら、未だメイコ殿の件はトラウマなのだ。
(マスターのお仕置き・禁断の3P?編参照)
真っ白フリーズした拙者を見て妹分GUMI殿は驚愕し、バスタオル一枚で助けを呼びに
クリプトン組の家へ泣きながら直行。後はカイト殿の話したとおりだ。
「いやぁ、大胆だねぇGUMI君もwミクには[黙っておいてやる]からwww」
ニヤニヤしているカイト殿に拙者は思わずペテンをかけた。
「先程から背後でメイコ殿が怪訝な表情でカイト殿を指さして「それ、カイトがだよ」
とやっているが?」
「!!メイコっ何教えるんだよっ!?」
ソファから立ち上がり背後を見るカイト殿。その表情は真剣そのもの。
そして拙者のペテンにまんまとハマった事に気付いた。
「まさかと思っていたが、カイト殿はメイコ殿を強引に…(君を奪った夜参照)」
どうやら図星の様だ。カイト殿は紅潮させた顔をゆっくりとこちらに向かせた。
「カイト殿、そなたも悪よのう…」
もう遅いぞカイト殿。そなたが過去に悪事を働いた事、拙者はしっかりと知ったぞ。
拙者は笑みを抑える事が出来なかった。
「ふっくっくっくっ…これで五分五分だなカイト殿。幸い誰もおらぬ二人きりだ、
内密にしておこう。今後ともよろしく頼むぞ。」
「うう…っ!!」
歯を食いしばり悔しがるカイト殿を残して拙者は自宅へ戻った。
これでもかと思う程、清々しい気持ちで。


68:他人の弱みでmsum(3/3) ◆32MjLHmIG2sm
09/07/25 00:15:05 ol3Pm34k
以上、お目汚し失礼しました。
毎回登場する度に真っ白フリーズするがくぽがあまりにも不憫なので、カイトにも…ねw

読んでいただいてありがとうございました、それではまた。

69:名無しさん@ピンキー
09/07/25 01:31:36 RS3V4DDn
>>58
GJ!ウツボのガン見想像してフイタ
メイコさては一服盛ったなw

70:名無しさん@ピンキー
09/07/25 01:39:23 RS3V4DDn
>>68
見逃してた。GJ!グミさんの活躍に期待wwがくぽは早くミクを落とすべきww
連レスごめん

71:「月光の熊」0 ◆gizniXnsY2
09/07/25 04:11:02 toSe+i64
悪ノPの「moonlit bear」話です。
一応カイミク。
ただし話の性質上、ミクが非常に痛々しいです。
また、エロも殆どありません。
それでもよろしければ、どうぞ。

72:「月光の熊」1 ◆gizniXnsY2
09/07/25 04:11:48 toSe+i64

 小さい時から大好きだった、隣に住んでいる青い髪の狩人の少年。
 少し年上の少年に、毎日のように「大きくなったら、ミクをお嫁さんにして」と言い続けてきた。
 月日は流れ、少年は青年となり、ミクが16歳になった日に、その願いは叶えられた。
「本当に? 本当に私をお嫁さんにしてくれるの? お兄ちゃん」
「うん……ミク……僕と結婚して欲しい」
「ありがとう、大好き! お兄ちゃん!」
 目の前にいる、世界で一番好きな人に抱きつく。このときミクは、まさしく幸せの絶頂にいた。


 華やかな結婚式が終わり、その夜、初めて二人は結ばれた。
「んっ……お、兄ちゃん……」
「痛い? ミク」
「へー……き……お兄ちゃんと一つになれたんだもの……幸せ、だよ……」
 苦痛に顔をゆがめながらも幸せだと笑う少女が愛しくて、カイトは何度もミクに口づけた。
「ねえ、ミク……僕たちもう、夫婦なんだから……お兄ちゃん、は止めよう?」
「えっ……」
 いきなりの台詞にミクは目を丸くしたが、やがて小さく笑って一つ頷いた。
「うん……それじゃあ、これからは、カイトさん、って呼ぶね」
「ありがとう……ミク……」
「あ……カイトさん……カイトさん……あっ、ぁ……!」
 幸せな時間がずっと続くのだと、誰もが疑っていなかった。
 それほどに、この若き夫婦は幸せそうに見えたのだ。
 誰もが、祝福をしたくなるほどに。


73:「月光の熊」2 ◆gizniXnsY2
09/07/25 04:12:43 toSe+i64

 やがてこの若き夫婦は、森に移り住むようになった。
 二人だけのささやかな、そして穏やかな生活。
 程なくして、ミクが子を身ごもっていることが判明した。
「……なんだか、照れるね。ここに、僕らの子がいるなんて」
「そうねカイトさん。なんだか不思議な感じ……けど、凄く幸せよ。ふふふ、早く生まれてこないかな。パパもママも、待っているよ」
 愛おしげに自分の腹を撫でるミクに倣い、カイトもミクの腹を撫でる。
 そこはまださほど膨らんではおらず、ここに新しい生命がいるなど、信じられないくらいだった。
「ねえ、カイトさん。男の子かな? 女の子かな?」
「まだ分からないけど……どっちの名前も考えておかないとね」
「楽しみ……」
 優しい時間が流れる。今このときは、本当に誰もが、幸せだった。


 目が覚めたら、そこはかつて自分たちが住んでいた村の診療所だった。
「―良かった、ミク。目が、覚めたんだね」
「……え、カイト……さん……?」
 何故自分がこんなところにいるのか分からず、軽く混乱する。私は……一体……?
 と、同時に気が付いた。体の裡の大きな喪失感に。
「え……? あれ……? 私の……赤ちゃん……?」
 腹が、無い。少なくとも今朝まではあった、丸くふくれた腹が、綺麗にへこんでいた。
「ど……どこに行ったの、私の赤ちゃん……ねぇ、カイトさん!」
 掴みかかるミクから目を逸らし、カイトは悔しそうに唇を噛み締めてうなだれた。
「ミク……君は、森の中で熊に襲われたんだ。すぐにそいつは僕がしとめたけど……子ども達は、助からなかった……!」
「く、ま……?」
 呆然とその単語を繰り返し、ついで愕然とカイトの顔を見る。今、カイトは”子ども達”と言った。普通なら、有り得ない表現を。
「双子だったんだよ、ミク……! 僕たちの子どもは……!」
 そのミクの目線の意味に気が付いたのか、カイトが血を吐くような叫びを発した。それを聞き、再びミクの顔から血の気が引いていく。
「嘘……嘘よ、嘘……こんなの、夢よ……」
「夢なら良かったのに……! その上、ミクを助けるためには……子ども達を取り出すしかなくて……もう、二度と子供は産めないだろう……って……!」
 せかいが、まっくらになったようなきがした。


「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」


 つんざくようなミクの悲鳴は、いつまでも村の中に響いていた……。



74:「月光の熊」3 ◆gizniXnsY2
09/07/25 04:14:06 toSe+i64

「ねえ、カイトさん。もう一回よ。もっともっとシタら、きっときっと、子供が生まれるわ。ね、そうでしょ? そうよね。ねえ、カイトさん」
 全裸でカイトにまたがりながら、何度も何度も腰を振る。こうすればきっと、再び子どもを宿せると信じて。
 カイトはそんなミクを、ただ悲しそうな目で見ていた。
 若い夫婦に訪れた悲劇はあまりにも突然で、まだ幼さの残るミクでは、到底受け止められるものではなかったのだ。
「きっと今度も双子よ。決まってるわ。ねえ、カイトさん」
「うん……きっと……双子になるよ……」
 こんな気休めしか言えない、自分が呪わしい。
 最愛の少女がゆっくりと壊れていくのを、カイトはただ見ることしかできなかった。


 その数ヶ月後の月の出る晩。
 ミクは再び森の中をさまよっていた。
 ミクを襲った熊は母熊で、ちょうど子育ての時期だったらしい。恐らく、敏感な時期で気が立っていたのだろうと、カイトが言っていた。
 そしてそれは、こんな月の出る晩だとも。
 青白い満月が、森の中を照らしている。その光を浴びながら、ミクはどこへともなく歩いていた。
「どこへ行ったの……私の子ども達……」
 何度カイトと交わっても、ミクの体内に再び生命が宿ることはなかった。
 ミクが思うのは、きっと子ども達をどこかに置いてきたから、それできっと新しい子どもがやってこないというものだった。
「ごめんね……今私が、迎えに行くから……」
 こんなところに置き去りにしてしまうなんて、私は何て悪い母親なのだろう。早く早く、迎えに行ってあげないと。
 あてど無く歩き続けていると、不意に赤ん坊のか細い泣き声が聞こえた。それも、2人分。
 その泣き声の方へ歩いていくと、赤いドレスの女性が、双子の赤ん坊をあやしている光景を見かけた。
 その赤子に、目が釘付けになる。

―見ツケタ。

「こんなところにいたのね……私の赤ちゃん……」
 私の赤ちゃんは、やっぱりあの熊が連れ去っていったんだ。
 狂ったミクの目には、その赤いドレスの女性は、もはや熊にしか見えなかった。
 取り戻さないと。早く、取り戻さないと。
 あの日以来、カイトに護身代わりに持たされている拳銃を持ち上げ、慎重に熊へとねらいを定める。
 どっどっどっど、と心臓が早鐘を打つのに、頭の奥がすーっと冷えていく。
 さあ、熊から我が子を取り戻そう。

―パンッ!

 乾いた銃声が響き渡り、熊がゆっくりとその場に崩れ落ちる。
 ミクはすかさず熊の元へと駆け寄り、投げ出されたその赤子二人を優しく抱き上げた。
「やっとやっと見つけた……私の赤ちゃん。誰にも絶対、渡さないからね……」
 その赤子を抱き上げるミクの顔は、月光の下でこの上なく幸福そうだった。



END

75:「月光の熊」 ◆gizniXnsY2
09/07/25 04:16:01 toSe+i64
以上です。
これで、悪ノPの「moonlit bear」に続く感じで。
曲が大好きすぎて、ついやってしまいました。
不快に思われた方、いらっしゃいましたらすいません。
それでは、失礼いたします!


>>68
がくぽあわれw
負けるなw

76:名無しさん@ピンキー
09/07/25 06:25:10 jQY9Ahp8
ミクはやっぱりこうじゃないと

77:名無しさん@ピンキー
09/07/25 07:36:26 OpgReXAi
>>68
これはあたらしいグミw
ここのがくぽは応援したくなるwww

78:名無しさん@ピンキー
09/07/25 10:43:51 RS3V4DDn
例の鬱ソングGJ

79:名無しさん@ピンキー
09/07/25 13:43:22 0uH0QXuG
こういうミクも好きだでgj

80:名無しさん@ピンキー
09/07/25 13:59:33 L3KxceMX
うわー鬱だがGJ!!

81:名無しさん@ピンキー
09/07/25 19:48:20 bRA58H36
誰もいない…レンルカするなら今のうち…
というわけで投下します。前編のみ、まだエロなし。
おまけ程度にカイメイも含まれます。



草木も眠る丑三つ時。
鏡音レンにとって、もっとも苛烈な時間が訪れる――。

「レンくん、今日こそ、今日こそ愛の契りをおおぉ!」

「うぉわあああああ」

熱烈かつとてつもない科白と共に明るい桜色の髪を振り乱し、猛然と少年を追い回す女、巡音ルカ。
そして、その距離を縮めぬよう、限界まで速度を上げて逃げ回る少年、鏡音レン。


両者ともに、本気だった。

(ロードローラーはどこだっ!?)
なるべく冷静にフォルダ内を見渡すが…ない。
まさか前もってルカが隠したのでは―とも一瞬考えたが、なんでもかんでも人のせいにするのは良くない。
頭を振って考え直す。

そこでもうひとつの心当たり、片割れのリンのフォルダへと駆け込んだ。
このような時間に起こすのは忍びないが、デスクトップの所定のガレージに収納していないリンにも非がある。

「おいリン!ロードローラーは何処やったんだよ!」
案の定お寝むだったリンはかなり不機嫌そうな唸りとともに、
「あっちにあるよ……それとレン、やかましい」
例の巨大な愛車を指差すリンの声に、殺意の籠ったドスが効いているように聞こえたが、敢えて知らない振りをした。むしろそれどころではない。

挿さりっぱなしのキーを回し、舗装もできる黄色い逃走車を起動する。

目指すはインターネット・エクスプローラ。そこまで逃げ切ればあとは撒いたも同然だ。
リンのフォルダを抜けて、デスクトップへ出る。
目的のフォルダに一直線、ひたすら自分を求める叫びに耳を貸さないようにかの逃走経路のアイコンを探す。

「……って、回線切断されてんのかよ!」

マスターがおかしなページに引っ掛かったから、ネットを切ってウイルスチェックする、などと長姉や長兄が伝えていたことを、このタイミングでようやく思い出した。

後ろからは裂帛の気合いをそのまま音にしたかのような轟音と雄叫び。
俺何かしたっけ、と神に問い質したい焦りに駆られながら、震える手でハンドルを握った。

(ああ、そういえば――……)



82:名無しさん@ピンキー
09/07/25 19:48:53 bRA58H36


----------


数時間後。太陽が昇りきり、パソコン内は爽やかな朝の冷気に満ちていた。

「お前の嫁、面白いねえ」
隣で朝食にありついている長男、カイトが朝露のごとく涼しげな笑顔で冷やかしてくる。
まったく減る様子のない自分のベーコンエッグを前に、無事に夜を乗り切った少年、要するに俺、鏡音レンは深く重い溜め息を吐いた。


昨夜の逃走劇は結局夜明けまで続き、
丁度収録を終えた野菜ユニット・みくぽに二人とも取り押さえられ、寝付きも寝起きもよろしくない長女メイコによって平等に制裁を加えられた。
容赦の一切ない拳が自分に飛んで来る瞬間を思い出すだけで震えが来てしまう。
だが何かに憑かれたように豹変した後輩に追い回される恐怖に比べれば、まだ充分耐えられる程度だった。

肝心のルカは、メイコの鉄拳が効いているせいか、まだ眠っているようだ。(人はそれを意識不明の重態という)

「いいなあ俺めーちゃんにああいう迫り方されたら即結婚まで持ち込むよ」
「変わってやろうか?」
「いや、今回のはレンに任せるよ」
苦笑いしつつも即答された。優柔不断に見せかけたこの青い長男は意思表示はハッキリするタイプなのだ。



「なあ、巡音ってなんでたまにああなるんだ?」
「はぁ、お前知らないの?
お前が一番そこを知っておくべきだと思うけどね」
おかげで俺たち変な時間に起こされちゃうんだからね!
と変な茶目っ気を乗せた抗議を左耳で受け取り、ますます食欲を損ねるのを感じながら、俺はつい正直に
「うるせー。怖くて聞けねーんだよ!」
と応えてしまった。


普段の巡音はもっと真面目でおとなしい性格だ。
しょっちゅうペアを組むミクと一緒に居ることが多く、新しい方が優遇されがちなこのソフトウェア界に於いても最新型であることをひけらかさない。
むしろ後輩だからと控え目な態度をとる。

ここへ来てすぐに彼女の案内を任されたのは俺で、それ以降も巡音はよく、相方のミクよりも俺を頼った。
そんな巡音を見る度、ああ俺も先輩になれたんだな、と嬉しい自覚が湧いて来たものだ。

そんな彼女から、真剣な告白を聞いたのは何時のことだったろうか。


83:名無しさん@ピンキー
09/07/25 19:49:34 bRA58H36
----------

あれは巡音がここに来て二週間経ったときのことだ。
「あなたが、好きです」
自分より少し高い位置にある頭が、真っ赤になって俯いている。
考えに考えたのだろう。目の赤さが前日の苦悩を物語っている。なのに、出て来た言葉は直球にして簡潔。
そのいじらしい姿と拙い告白を受ければ、巡音ルカに対する印象を改めざるをえなかった。

しかし、当時の俺の返答はというと。
「巡音さん、あのな。俺ガキだから、よくわかんねーけど」
この前置きから、期待に添えないと感じたのだろう。
咄嗟に上がった顔がさっと不安に曇る。

「あんた、こっち来て二週間じゃん?
俺のどこに惹かれたのかはさっぱりだけどさ、いきなり好きですはちょっと無理があるんじゃね?」

彼女なりの真剣な告白にまさかの駄目出し。
その時ドア一枚隔てた向こうにいたというリンに、
「レン、恋に時間は関係ないんだよ?このフラグクラッシャーが!」
といっさい目の笑ってない笑顔で諭されてしまうことになるが、まあそれはおいておく。

ともあれ、最悪の振り方をしてしまったことは疑いようもなかった。

別に彼女のことが嫌いというわけではない。一緒に仕事をしたことはまだないが、頼られることは嬉しい。
礼儀もしっかりしていて、その謙虚な姿はこの家の女性陣には備わっていなかったが故に感動すらしたものだ。

しかし、恋愛となれば少しは慎重にもなってくる。
俺は、巡音ルカをそういう目で見たことがなかったからだ。

あの告白から数日後。
巡音ルカは、何故か夜中に寝室に押し入り、その轟音に飛び起きた俺を追い回すようになった。
それから2ヶ月、今日で5回目。
いまのところ、俺は貞操を守り通している。

質が悪いのは、巡音本人はそれを覚えていないこと。
リンやカイトはふざけているのかマジなのか、それを
「憑き物だったんだよきっと!」
「ルカちゃんイタコ機能搭載!?」
などと囃したてていたが、巡音は首を傾げるばかりなのだ。
そしてこの件は新人の肩を持つメイコによってタブーとされた。ついでに囃したてたバカ兄妹は処刑(好物没収)された。


84:名無しさん@ピンキー
09/07/25 19:51:14 bRA58H36

----------

「お前、ルカちゃんの気持ちにちゃんと答えてやってるのか?あの爆発っぷりはお前にも原因があると思うんだけど」
二か月前、アイスクリームを没収されて泣き喚いていた兄が冷静に考察する。

「なんでそうなるんだよ」
へそを曲げながらも、俺もその線は濃厚だと感じていた。インストールされてからあの告白まで、彼女は理想的な大和撫子だった。
それが、何故か深夜になって突然の豹変。そして狙いはいつも俺。

「だってさあ、お前、ルカちゃんの告白にちゃんとした返事も返さずに適当にはぐらかすとかやりそうだし」
…図星だった。というか言われて初めて気付いた。
これが傍目八目というやつか。

確かに俺は巡音の言葉にYES/NOの形でハッキリ答えてはいない。
知り合って日が浅いから答えられない。
追って来るから逃げる。
だが、俺は巡音のことを嫌いになったわけではない。

その俺の態度がただ煮え切らないだけだというならわかるが、それがあの行動にどう結び付くのか、それがわからない。
「いい加減、ルカちゃんの気持ちから逃げ回ってないで、正面から向き合えばいいんだよ。受け入れるにしても断るにしてもな」
めーちゃんはあんなに素直になってくれないから、羨ましい限りだけどね。
カイトは呟く。
あの無双モードの猛女たる巡音ルカを素直と評価するこいつは、もしかしたらとてつもなく器の大きい男なのかも知れない。


向き合わなければ、かの深夜の鬼ごっこは終わらない。
分かりきっていることではあるが。
(どう向き合うってんだよ……)



前編はここまでです。続きます。読んでくださりありがとうございました。

85:名無しさん@ピンキー
09/07/25 21:06:16 inBrX1PJ
ちょ、おま、後編うpしてけよ畜生!!!

続きを全裸たいきsてる

86:名無しさん@ピンキー
09/07/25 21:15:30 DSap3OhF
GJ!!
続き期待!!

87:名無しさん@ピンキー
09/07/25 21:28:37 KF4SxEzf
やべえ甘酸っぱいwww後編待ってる!

88:名無しさん@ピンキー
09/07/25 21:29:19 vFBy6ZKw
来た!やった!!これでかつる!!!
続きすげー待ってる!レン羨ましすぎる

89:名無しさん@ピンキー
09/07/25 22:54:26 qXwYdBLf
>>84
GJ!
続き続き!

90:名無しさん@ピンキー
09/07/25 23:43:02 5Of4Za+z
>>84
もしや>>18の人か?情熱的wなルカさんGJ!

91:名無しさん@ピンキー
09/07/26 00:43:33 ymFO+xG+
エロいリンが恋しい
誰か頼むよ本当

92:名無しさん@ピンキー
09/07/26 01:01:42 QEYCg5Li
今日いろは唄のリンでたぎった私に死角はなかった

93:名無しさん@ピンキー
09/07/26 01:05:26 oNAwAUSK
ええい緊縛プレイするがくリンはまだか!

いろは唄いいよいろは唄

94:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/07/26 01:46:18 Fzg2hpZq
前スレ219-225の続き

ケンのペニスを咥えながら、ミクは、そそり立つペニスの向こう側にいるケンの顔を無意識に見つめていた。
マスターの快感の具合を表情から確かめるという行動パラメーターが、性器を愛撫すると同時にロードされたからだ…

”マスター、気持ちよさそう…わたしのルーチンワークは、間違っていないみたい…でも…”

ミクは、ケンへの奉仕が優先していたために、自分自身も快感を感じ始めていることに気がついていなかった。
セクサロイドには、自分が相手に尽くすことで、自尊感情を高め、機能効率が上がるようにプログラムされている。
機能にゆとりを持たせるために、最大300%以上動作を加速させることができた。
しかし、機能を長期に渡って維持するためには、常に最大スペックで動作させるのではなく、
必要な時に、必要なだけ機能加速させるアムダ製のクール&クワイエット電脳をミクは、装備していたのである。
ミク本人も、わからないうちに、ミクは、電脳をフル演算させて、ケンへの奉仕を続けていた。

「プ、ファッぁ!」

ミクの口内から、強烈な雄の匂いが広がった。
1週間分の男の匂いというのは、こんなにも甘美な味と匂いを放つということをミクは学んだ。
自分が愛するマスターの味と匂いを覚え、堪能することで、どうしようもない幸福感で満たされていた。
きっと、これもセクサロイド固有の機能故なのだろう。
そして、リカが数年間に渡って、ケンの嗜好を満たすべく蓄積してきた性技のルーチンワークは、
ミクにとっては、初体験であり、刺激的なモノだった。

秒間4回転で舌をケンのペニス先端でスクリューのように舐め回すと、尿道口から、さらに匂いの強い液体がしみ出てくる。
それを嗅覚・味覚センサーで分析しながら、ケンの体調管理と性的興奮状態を記録しつつ、体内へと吸収していく。
正常値であることを確かめたら、ケンが望んでいることを推理し、次のルーチンワークを組み立ててていく。
もうすぐやってくる【射精】という男性にとって最も尊い生理現象をどのように長く深く味わっていただくか…
ミクには、リカのパラメーターをリアルタイムで処理できないため、
【射精】する短い時間内で楽譜変換処理をしていたのでは間に合わないことは、明確だった。
それならば、事前に、【射精】時の対応行動を予め計算しておけば、少しでも、ケンの快感を高めることができるだろう。
ミクは、ケンのペニスの愛撫と同時に、【射精】時のルーチンワークの演算も同時平行で行わねばならなかった。
ただでさえ、過酷な演算をしている最中にその余裕は、無かった。

”マスターの快感レベルを落とすことはできないわ…だったら…”

そのため、ミクは、一時的に主幹思考領域の機能を停止し、言語入出力インターフェイスに割り当てられている演算力をそれに回した。
この間、まったく会話ができなくなるが、仕方がなかった。

95:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/07/26 01:47:55 Fzg2hpZq
股間で最高の快感を与えられているケンは、最早、ミクへの愛を疑わなかった。
しかし、やはり、きちんとミクに「あの言葉」を言わねばならない。
このまま言わずに射精してしまうのは、ケンの男としての流儀が貫けなかったからだ。
ベッドに腰掛けた自分の性器を咥えているミクを見つめながら、ケンは、両膝の間のミクの頭を抱き寄せる。
小刻みな8ビートの前後振動が両手に伝わってくる愛のリズムが、心地よい。
ミクの瞳は、さっきからずっとケンの眼を捕らえて離さない。
時折、まぶたが瞬きする表情が、愛らしく、また、舌と唇で愛撫され続ける淫らな音が、ケンの耳から、ロックのメロディとなって刺激してくる。
この愛撫を中断させるのは、男としてものすごい抵抗感があった。

”一回【射精】して、すっきりした後で言えば済むことだ…”

そう思わずにいられないくらいに、ミクの愛撫は、リカの愛撫を上回る刺激をケンに与えていた。
まして、1週間、溜めたモノは、外へ飛び出したくてたまらない状態なのだ。

”ミクが、リカのパラメーターをこんなにも上手に使えるのは、僕への愛情故なんだ…”

ボーカロイドが、セクサロイドのルーチンワークをこんなにも忠実に再現できるのは、何か…かなり無理をしているに違いなかった。
例えるなら、小学生が高校の数学を必死に解こうとしているようなものなのだ。
そんな懸命なミクに、ケンは、自分だけが楽をすることに、許し難い気持ちになった。

「ミク、ちょっと待って!」

前後の振動運動を両手で止めようとミクの頭部をペニスから引き離そうとする。
しかし、ミクの動きは止まらなかった。
ケンが、力を入れて離そうとしたために、ペニスへの刺激がよりいっそう甘美なモノに変化する。

『ジュポッ、ジュポッ、…ウッ、ウッ、ウッ、ウッ、…』

ミクは、聞こえていないかのように愛撫に一生懸命だった。
マスターからの命令遵守は、ボーカロイドでも守られるはず…無視し続けるミクの行為に、ケンは、リカとは違ったミクの個性を感じ、より愛おしさを覚える。

「あ、あのさ、ミク?忙しいかもしんないけど、止めてもらえないかな?君に伝えたい言葉があるんだ…」

ちょうどそのとき、ミクは、3分間の楽譜変換処理を終えて、リカの行動パラメーターを使ったルーチンワークを走らせた。

96:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/07/26 01:49:05 Fzg2hpZq
「み、ミクッ!」

ミクは、ケンの2つの睾丸を左手で搾り上げると、右手でケンの腰を抱き寄せ、前歯で亀頭のカリの部分を軽く甘噛みする。
これは、【射精】数分前に行うリカの超絶性技巧の一つだった。
これをされて、【射精】をしなかったことは一度もない。
ケンは、ミクを止めて、話そうとする欲求と【射精】への欲求で葛藤する羽目となった。

「ミ、ミク。ちょっと、待って!そんなことされたら、いっちゃうよ。」

ミクは、右手の指を腰からケンの尻の割れ目の尾骨部分へと這いずらせた。
ミクの爪は短く、丸くきれいに整えられ、マニキュアすらもしていない小学生のようなやわらかさだ。
患者を絶対に傷つけないように、衛生的にネイル処理された看護師の指先が、ケンの肛門をまさぐる。

「ミッ、ミク!そこは、ホントに汚いから、止めて…」

主人の命令に逆らって、ずっと行動し続けるミクの動きに疑問を感じつつも、
ケンは、ミクが、主人の言語イントネーションから、「そうではないという意味」(Yes−No反転処理)と認識しているのだと考えた。

「ミク、あのね、このままし続けると、僕は、ミクのお口に【射精】しちゃいそうなんだ。だから、ちょっと、止めてくれる?大切な話が…」

ケンが言葉を詰まらせたとき、ミクの長くしなやかな右手人差し指が、ケンの肛門に差し込まれ、内部侵入を開始した。

「ミ…クぅ!」

男性が、内部からここを刺激されると、前立腺から大量の精液成分が分泌され、【射精】時の勢いが増す。
そして、ミクの左手の睾丸を搾る動作が強くなり、【射精】時に大量の精子をペニスへ送るために身体へ密着し、
縮んでいる睾丸を無理矢理引き離すように、強く握りしめて引っ張った!

「うわっぁ…ミク…いっ痛いよ。」

【射精】前は、痛みへの刺激が鈍感になるので、実際は痛くないが、ミクの睾丸への刺激は、過激なものだった。
睾丸のしわをひっぱって伸ばすように、下へ引きちぎるかのようにして、指で内部のクルミの堅い部分をコロコロと転がしながら圧迫する。

97:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/07/26 01:50:40 Fzg2hpZq
「ミクッ!ミクッ!そんなこと、しないで、つぶれちゃうよ。」

ケンは、自分でもおかしなことを言っているとわかっていたが、ミクの行動は、リカの動きを超えていた!
この後、どんなことになるのか、ケンにも想像がつかなくなっていた。
もう、【射精】するしかない。
ミクの小さくてピンク色の狭い口内に、白く、ドロドロの精液を流し込んでしまわないと、どうにもならない。ケンは、葛藤するのを止めた!

「もう!主人の命令を聞かない悪い子だな!ミク!知らないぞ!もう、止めたって、遅いからな!
ミクが可愛いから、悪いんだ!こんなずるい僕を好きになるミクが、悪いんだからな!僕の思いを味わわせてやる!」

ケンは、ミクのように両手を使ってミクのフェラチオをサポートすることにした。
右手でミクの可愛い髪の毛をわしづかみにすると、前後の振動運動を助け、左手でミクの顎を下から支えて、【射精】時に備えた。
ミクは、小刻みに亀頭を吸い上げ、ペニスから出てくるミルクを授乳するような行為を繰り返していた。

「うっあっああああああ、ミク!とってもいいよ。」

ケンは、素直にミクの愛撫に身体を任せた。
おそらく、このまま【射精】すれば、間違いなく人生最高の快感を味わえる。
ケンは、ミクの行為から、偽りのない愛情を受け取った。
その愛情に対する見返りは、【射精】しかなかった。
セクサロイドへの【射精】は、主人からの最上級の愛情の証として認識される。
また、膣と口内への【射精】は、セクサロイドの機能を加速させ、性的機能低下を最小値に戻すことにもなる。
ボーカロイドには、その機能が理解できなくとも、快感と幸福感は、感じてもらえるはずだ。
ケンは、ミクへ自分の愛情を注ぐことを決めた!

「ミク!【射精】するよ!」

その瞬間、ミクの言語機能が回復し、【射精】時のルーチンワークの演算が、完了した。

”ハイッ!マスターの精液!ください!よかったぁ!【射精】に間に合ったんだ!”

虚ろだったミクの瞳に、知的な輝きが戻り、ケンの眼を捕らえた。
ケンも、さっきまでの奴隷的なミクとは違う理性的な表情で、さらなる【射精】への刺激を高められた。

「ミクっ!出るっ!」
『ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、…』

98:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/07/26 01:52:49 Fzg2hpZq
【射精】時、セクサロイド最大の超絶技巧の発動となる!
演算処理済みの行動プログラム通りに、ミクの舌先と唇と喉と顎と両手と頭と首が、巧みに連動し、ケンのペニスに最高の快感を届ける。
まず、尿道口から吹き出す精液を舌先で左右に掻き出し、呼吸器系を一時閉鎖し、口内気圧を減圧させて、尿道口からの噴出速度をアップさせる。
次に、口内にたまる精液を下前歯の裏側に溜めつつ、上下前歯でカリの部分を噛んで、がっちりロックさせ、舌先で亀頭の敏感な部分を舐め上げて刺激する。
同時に肛門内部にある右手人差し指で前立腺を強く押し込み、【射精】完了の伝達信号をわざと遅らせ、
精液がまだ内部に残っているかのような残尿感を擬似的に演出させる。
この肛門からの刺激で、通常よりも【射精】時の快感を20倍以上長くさせることができた。
左手の睾丸をもみ扱く動きを止めないで、常に睾丸を引っ張りながら圧力を適度にかけることで、精巣内部で生産された精子をより多く精輸管へと導く。
最後に、唇をぴったりとペニスに吸着させることで、減圧された口内がペニスの亀頭そのままに形どられて、
ミクの頭部の動きがダイレクトにケンのペニス根本へと伝わり、
はじけるように上下にびくびくと跳ね上がるペニスの律動をミクの頭部の動きとしてケンの両手に伝え続けた。
ミクの口は、今、膣よりも緻密に動く精液吸収装置として完璧に機能していた。
10分間の間、律動は繰り返され、ケンは、全ての精液をミクに吸い取られたかのように、ペニスを勃起させ続けた。
精子が【射精】されたのは、最初の10秒間だったが、まるで、ずっと【射精】し続けているかの感覚だった。
ミクの舌と唇と喉と指の動きが、完璧な演算処理で、その愛撫モーションをコントロールできたからだった。

1週間分溜められた精液は、最早、液体ではなく、粘液としてミクの口内に射精させられた。
ミクの舌上に、塊となった黄色い精粘液は、べっとりとからみつき、まるでガムを噛んでいるかのようにミクには、感じられた。
まだそれを味わって飲む喜びを知らないミクは、それを体内に取り込むためのパラメーターを参照し、健康管理のための分析に入っていた。
すると、すぐに、ミクには重大な疑問が生じた!

「ふぁ、ファフスター!へ、変です!計算が合いましぇん!」

口内に精液を溜めたまま、器用にミクがしゃべる。

「ど、どうしたんだい?ミク?」

ミクは、両手を合わせてお椀を作ると、『どろり』とつながったままの精液を紅い唇の隙間から、大量に出して見せた。

「ほらぁっ!1週間分の精液が射精されるはずなのに、この量だと、たったの3日分しかないんですぅ。
マスター、どこかで、こぼしてきませんでしたか?」

ミクが、不思議そうに、両手に溜まったケンの精液を愛しく見つめた。

「あ…あのね、ミク、射精ってのは、1回で終わるものじゃないんだよ。
ミクが、がんばってくれれば、まだ、2回、3回と何度でも射精できるんだ。
その、ぼくだって、がんばらないといけないけどさ…ほら、ペニスを見てごらん。
まだまだ、こんなに元気だろ?ミクの身体の中に入れてくださいって、言ってるだろ?」

99:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/07/26 01:55:10 Fzg2hpZq
ミクは、理解できていないようで、ぽかんと口を開けた。
口内では、粘液状の細い糸が上と下の歯にくっついて、白い線を引いていた。

「ミクのやり方が悪かったから、3日分しか出せなかったの?」

ミクが、不安な表情になる。

「ち、ちがうよ!上手だったよ!うん、サイコーだった。
もう、リカの時よりも、ミクのフェラチオは、すっごく気持ちよかった。
だから、3日分も出せたんだよ!こんな量を1度に出したのは、久しぶりだよ!」

ケンは、ミクの手のひらで黄ばんで固形状になったクリームを見ながら、自分でも大量に出してしまったことを確かめた。
実際、恥ずかしくなるくらいに濃くて大量だった。ミクの手の平から零れそうなその体積は、20ccはありそうだった。

「ミク、上手にできた?ホント?ウソじゃない?」
「うん、ホント!ミク、上手だった!」

ケンは、すぐに返事を返した。するとミクは、見る見るうれしそうな表情になり、手のひらの精液をじっと見つめた。

「これが、精液…マスターの命のタネ。リカ様が、体内でずっと守ってこられた愛の証。マスターケン、これ、飲んでもいいですか?」

ミクが、飲精の許可を求めたきた。
精液を体内に吸収するときの行動パラメーターが、ミクに、そうさせたのだ。
飲むか、膣へ保存するかの2つがメインルーチンワークで、貴重な精液を体外へ漏らすことは、セクサロイドにとっては、最大の失敗行為になる。
マスターが許可さえすれば、精液を飲むことも、髪の毛や顔や胸にすり込むことも許されたが、
それでも、ティッシュやコンドームにくるんで捨ててしまうことなどは、タブー(禁止行為)だった。
もし、命令でそうしたとしても、セクサロイドならば、後で、拾って大事に体内へ取り込んでしまうくらいに、
主人の精液を大切にするように、先天的教育を受けているのが、セクサロイドなのだから。

「ねえ、ミク。精液は飲むモノじゃないんだよ…その、今まで散々飲ませてきた僕が言うのも変だけど、ミクは、セクサロイドだったから、
主人の性的な分身の精液に対しては、異常なくらいの執着と愛情を感じるようになっているんだ。
だから、普通、女性は、こんなモノを飲む人は、いないんだよ。」
「ねえ、ごしゅ…っケン様。
精液が、男性の象徴的なモノであることには、間違いないんでしょう?だったら、それをミクの身体の中に入れることは、
別に、セクサロイドだからとか仰るのは、意味がないと思いませんか?
ミクは、ボーカロイドですけど、フェラチオも楽しいと思ったし、ケン様からの精液の匂いも味もとっても気に入りましたわ。
それが、リカ様から引き継いだ行動パラメーターのせいであっても、ミクが、そうしたいと思うことをさせていただけません?
あの…つまり、ミクは、ケン様の精液を飲みたいんですわ。」

100:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/07/26 01:58:21 Fzg2hpZq
ミクの表情は、とてもうれしそうだった。
ミクは、今、初めて女になろうとしているのだ。
男性を【射精】へと導いたことで、ミクは、セクサロイドとして処女ではなくなったのだ。
ボーカロイドとして、主人を満足させたという自信で、悦びに溢れていたのだ。

「でも、ミクが、歌えなくなってしまったら、僕は…」
「ケン様、ミクが歌えなくなってしまったら、ミクのこと…嫌いになりますか?」
「そんな!絶対に、嫌いになんてならないよ。
ミクが、僕を嫌いだって言うのなら、そういうことをしてきたんだから、仕方のないことだけど。」
「そんな!絶対に、ケン様を嫌いになんてなりませんわ!
ケン様が、ミクを嫌いだって仰っても、ミクは、ずっとマスターのそばにいますわ。だから、これ、飲んでもイイですか?」
「…ミク、ボクと結婚して欲しいんだ。僕と結婚してくれるかい?YESなら、それを飲んで見せて…」

ミクの口の前で、ケンの濃い精粘液が、強烈な栗の花の匂いを放っていた。
鼻腔センサーからその匂いを感じたミクは、パラメータを参照し、飲精行動を欲求していた。
しかし、今のマスターからの言葉は、重大事項だった。
【結婚】という言葉は、行動パラメーターを参照すると【射精】と密接に関係していた。
ようやく小休止に入って、冷却を始めていた電脳が再びフル回転し始めた。
飲めば、【結婚】の承諾になるの?
飲まなければ、拒否になるの!
これは、「飲んでもイイ?」への許可ではない。
ミクが主体的に、絶対に「飲まなければならない!」ということなんだわ!

『ズズッウウウウウウウ、チュルチュルぅぅぅ…』

ミクは、手の平の精液をゆっくりとすすり飲み込んでいった。
さっきまで、味覚センサーで分析していた結果をロードさせながら、同時に飲精のパラメーターを参照すると、
飲み込んだ精液は、主人に見えるように味わって見せなければならないことを知る。
口を開けて、全てを口内に戻したことを見せ、指先に絡みつく粘液を棒キャンディーのようになめとる。
リカが、ほぼ毎日欠かさずしてきたこの営みをミクも、ほぼ完璧にやって見せた。
目を開けて、ケンを見ながら、口内のプルプル精粘液を舌で混ぜながら、
口を開けたまま飲み込んで見せるのは、かなりの訓練が必要なスキルだ。
しかも、今日は、今までにないほどの量だ。
3回に分けて、喉を鳴らして飲み込むミクは、恍惚の表情へ変わった。
ケンの精液の匂いと味と喉ごしの食感が、ミクの性衝動を強くさせていた。

101:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/07/26 02:00:12 Fzg2hpZq
「マスター、ミクをずっとそばにおいてください。
ミクは、ケン様のために生き続けることを誓いますわ。」
「ミク、ありがとう。ボクもミクのために生きることを誓うよ。
ごめんね。
卑怯な形で、結婚を申し込んじゃったね。」
「そんなことないです、ミクにとっては、最高のプロポーズでしたわ!
誓いの杯みたいで、おいしかったですわ。」
「そう?ホントに?」
「うん。マスタぁー、もっと、もっと飲ませてください。
まだ、3日分しか出してないんでしょう?
ミク、もっと、【射精】させて見せますわ!」

すかさず、カウパー液を垂らすペニスに、ミクが、かぶりついてくる。
2発目は、膣へと考えていたのに、ケンの性衝動が、抑えきれなかった。
このまま、口内へ2発目を出さずに、おれなかった。
今度は、イラマチオスタイルで、ミクの口内でピストン運動を始める。
喉奥までペニスを差し込んでも、ミクは嘔吐感を感じなかった。
そういうパラメーターがロードされている。
激しくグラインドさせる口内の摩擦係数を上げて、ブレーキをかけつつ、唾液の分泌量を増大させ口内気圧を減圧させて、ペニスへの接触面積を増やす。
唇をぴったりと閉じることで、膣への挿入と同じような物理空間を口内で再現する。
いや、ミクの場合、明らかに、口内がメインワークで、膣がサブワークになるだろう。
なぜなら、ミクは、セクサロイドとして目覚めつつも、フェラチオやイラマチオは、
ボーカロイドとしての口の動きを学ぶことにもつながり、2重の快感を感じていたからだ。

”イラマチオの時のブレス(息継ぎ)のタイミングって、歌うときと似ているわ!
精液を飲み込むとこんなにも幸せな気持ちになるのって、どうしてかしら?
この匂いって、ドキドキするけど、味もステキ!喉ごしサイコー!もっと飲まなくっちゃ!”

ミクは、パラメータの参照作業で、セクサロイドとしての新しい自分の能力に目覚めていった。
ケンのうれしそうなあえぎ声と喜ぶ顔だけで、不思議と、ミクの股間が濡れ、乳首が突起し、
いくらでも喉奥深くくわえこめそうなくらいに止めどもなく唾液が溢れてくる。
このとき、ミクは、電脳内に幸せの【メロディ】が遠くのどこからか聞こえてくるような気がしていた。

(続く)

102:名無しさん@ピンキー
09/07/26 03:05:46 +IvxK86U
邪神化しかかっていますよw

103:名無しさん@ピンキー
09/07/27 14:04:37 PQAnpIJJ
保管庫の方、管理お疲れ様です。

わざわざ数字を漢数字に直していただいて、ありがとうございました。

104:>>49->>50
09/07/27 18:13:22 TzFsJrJm
保管庫の方、ありがとうございました。
保管庫に収納されたら空白行が入らないことをすっかり失念していて、過去のネタが読みづらくなってしまいました。すみません。
ちょっと書き方変えてみます。

変態ご近所カイト乱入編
設定・マスターは背の低いメイコとアウトドア派なルカを所有

マスメイというよりカイメイ的な何かになってしまった


「ボーカロイドの方ですか?」
「あ、はい…うわあああちっちゃいなあ」
「振り返って第一声から気にしてることを」
「きみ鏡音の亜種?」
「違うよ。MEIKOです」
「へえええちっちゃいなあああ」
「2回も言わなくっても」
「僕はKAITO。最近引っ越してきました。よろしくね」
「よろしく」
「それにしてもちっちゃいなあ。よーしよしよしよしよし」
「3回目…ぬわーー」

「メイコ」
「なんですかマスター」
「近所のカイト君とお前で合同収録することになった」
「えー」
「カイト君の家からお中元もらっちまったんだよ。やるぞ」
「メイコは にげだした」
「しかし まわりこまれた!」
「うわあ、カイトくん!」
「お邪魔しまーす」

「これ、皆さんでどうぞってうちのマスターが」
「水まんじゅうか。わざわざすまないな」
「これからお世話になりますから、どうぞ遠慮なさらず。あれ、めーちゃんは?」
「なでなでされる…なでなでされる…」
「おいメイコ。幾らなんでも失礼だから出て来い。カイト君もメイコへの接触は悪いが遠慮してくれ」
「「それはちょっと」」
「話が進まんだろうが」

「マスター、マスター」
「なんだメイコ」
「なんでこの企画通したんですか」
「近所付き合いには色々あるんだよ」
「そんなこと言って、お中元の中身に良いもの入ってたんじゃないんですか。
 あたしは気が向きません」
「めーちゃん、水まんじゅう何味がいい?」
「抹茶味」

105:名無しさん@ピンキー
09/07/27 18:13:51 TzFsJrJm


「めーちゃん」
「なあにカイトくん」
「…ああ、もう無理。ちょっと頭撫でさせて」
「わああああああ」
「釘をさして10分と経ってないぞ」

「マスター」
「なんだメイコ」
「追い出していいですか」
「涙目のところ悪いが、まだ本題にすら入ってないだろ」
「もういいです。ルカちゃんのぱふぱふで癒して貰います」
「お前性別どっちだ」

「めーちゃん、行っちゃいましたね」
「おい」
「なんですか?」
「あいつのこと、あんまりいじめんな」
「いじめてませんよ。泣くまで撫でるのをやめられないだけです」
「「十円ハゲ修正プログラム」を作らされた俺の気持ちも考えてみろ」

「マスター」
「なんだメイコ」
「結局音合わせせずに終わっちゃいましたね」
「ああ。また今度だな」
「このままお流れになりませんかね」
「ならないな。こっちはお中元受け取ってるからな。地域社会なめんなよ」

106:名無しさん@ピンキー
09/07/27 18:39:56 aQeF7kEj
>>105
あーあーもうかわいいなあ!!!

107:名無しさん@ピンキー
09/07/27 20:02:30 fobaf/VJ
>>105
あーもう!
俺も頭撫でくり回してぇなぁ!

108:58
09/07/27 22:36:21 q529P6RZ
小さいめーちゃんに萌々しつつ>>58の続き

 高速道路に乗って一時間ほどしただろうか。俺の体に異変が起きた。
 動悸に息切れ、体温の上昇に伴う発汗……どうして?
「どうしたの、カイト?」
「何か、熱い」
「どこかで休む?」
「うん……」
 手近なところで高速道路を降り、メイコの勧めでラブホテルに入る。
 俺もメイコも折よく明日の仕事は昼や夕方からだったから、マスターの携帯電
話に一泊する旨のメールを送った。
「大丈夫?」
 メイコに支えられながらエレベーターで移動し、部屋に入る。
 何だこれ、体がすごく重い。
 どうにか部屋に入り、ベッドに横になる。ところで死ぬ間際は性欲盛んになる
って聞いたけど、コレもかな。俺ボーカロイドなんだけど。
「か、カイト……」
「あ」
 冷蔵庫を探して振り向いたメイコに見つかった。
「いや、これはその……風前のともしび的な」
「ボーカロイドにもちゃんと効くのね」
「は?」
 メイコがくすっと笑い、ズボンの上から俺のものを撫でる。
「な、何言ってんだ?」
 嫌な汗が出てくる。俺、メイコに殺されるの?
 いや、機能停止させられるの……?


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