【初音ミク】VOCALOID ..
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2:名無しさん@ピンキー
09/04/29 23:18:06 CJa/vSOx
乙乙にしてやんよ

3:名無しさん@ピンキー
09/04/30 15:15:57 kUlWRDHA
>>1おつ〜

テンプレ関係で色々思う人もいるだろうから、一応前スレで挙がってた案貼っとく。


ルカさん案
■たっこりしていってね!!
■気に入らないカップリングでも文句は自重、タコのごとき柔軟さでスルーせよ。
■粘着荒らしはつついてはダメ、引っ付くのはたこの吸盤だけで十分です

がくぽ案
■荒らしを相手にするあなたの行動、ナッスナス
■荒らしはスルー、あんまり突っ込まないこと。突っ込むのは割り箸→茄子だけで十分です。
■荒らしも荒らしに反応するやつも腹切れ貴様ら!

4:名無しさん@ピンキー
09/04/30 16:04:09 nY6wZAMh
リンク変更はこれかな

関連スレ
【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合2【リン・ルカ】
スレリンク(lesbian板)

5:名無しさん@ピンキー
09/05/02 16:41:52 QJ8QFwR6
>>1-4
乙!前スレ埋まるまでほしゅ

6:名無しさん@ピンキー
09/05/06 04:23:28 ew6FJjN6
前スレは500kbで完走はならず!

本当に>1乙ー!

7:名無しさん@ピンキー
09/05/06 06:04:33 zaKELLG2

>>1乙!そして前スレも埋まりましたね。

んじゃすいません、こっちの保守がてら、
前スレ>>956でちらりと出た亜種話ということで、レンネルものを。
亜種苦手な方はご注意。




8:レンネル「年上の彼女」
09/05/06 06:05:54 zaKELLG2

僕の年上の恋人、ネルさんは、なんていうか、……属性「ツンデレ」?

悪態をついたり意地を張ったり。
はじめのうちは俺もけっこうヘコんだり、喧嘩になったりもしたんだけど、
慣れちゃうと、そのさまがすっごく可愛いんだよねー。
俺に甘えたくて拗ねたりしているさまは、年上なのに、すげえ可愛いです。

ネルさんは、身体がちっちゃくて、細くて。
いろんなところがちっちゃかったりするんですが。胸とか、胸とか。

でも、それがまた、すげえ可愛いんだよねー。

前に「ロリ誘拐」歌わされたときは「冗談じゃねえ!」って思ったんですが。
俺、つるぺた属性あったのかなー。
てか、年上でつるぺたでも、ロリっていうんすか?
なんかもう、よくわからんです。



まあとにかく、ネルさんは可愛いんです。

俺に抱かれてるときも。
はじめは年上ぶってリードしようとしてたみたいだけど、
お互いに初めてだったってバレてからは、俺が主導権を握っちゃってます。

俺がなんかしようとすると、

「あ、やだぁ……。」

とか言って可愛らしく抵抗すんですが、それがまたそそられて。

ちなみに、”やだぁ”は、ネルさんの出身地のイントネーション、東北訛りです。
お聞かせできないのが残念です。


ていうか、思い出したらなんか勃ってw



……え、ノロケ乙?

へん、羨ましーだろー。悔しかったらモニタの中に入ってきてみやがれ。



9:名無しさん@ピンキー
09/05/06 06:08:44 zaKELLG2

どうも、お粗末さまでした。
個人的にぐっと来た亜種物は、いつぞやのルコルカネタと
こないだのカムイズネタです。あれは良かった。

あと、ここであまり出てないと言われたがくルカ。

とあるトークロイド動画を見てたら、
だらだらと下ネタ込みで飲みつつ話すがくルカに萌えてしまったけど、
文章化しようとするとまんまその動画になるので、いかんともしがたいw

10:名無しさん@ピンキー
09/05/06 18:27:04 UDsyNsdQ
GJ!
レンネル可愛くて好きだ

11:名無しさん@ピンキー
09/05/06 22:32:04 /sjE+1CG
>1 乙!!!

>レンネル
とにかくレンがかわいすg
トークロイド同意同意


で、ぽルカに萌えすぎたので小話を投下です。

CP→がくぽxルカ
傾向→がくがくwww

12:ぽルカ「ナスの本気」−1
09/05/06 22:36:10 /sjE+1CG
 ルカはその場に佇み、じっと、何か不平でも言うのでもなく、ただ皆の収録をガラス越しに

見ていた。トレーニングを終えて、ただ通りがかった、とは言い訳しづらい。その位、長い間

眺めていたし、そんなルカをがくぽは見ていたのだ。

 彼女の眼差しは羨望の色を載せている。先にデビューを果たしたミクは大ヒットを記録し、

不動の地位を築き上げてる。そして続いた双子はスポンサーの企みなど我関せずに純粋な声音

を響かせていた。
 ルカには、まだ、彼らと混ざるだけの資格がなかった。

 そっとしておくには、あまりにも残酷すぎる場面に出くわしてしまったのだ。

「本日は、ルカ殿の収録予定はなかったように記憶しているが、如何した」

 どんなに言葉を選ぼうとも、優しいものにはなれない。ミクと同等の位置にいるにも関わら

ずある隔たりは、どうあっても消えはしない。それはがくぽにも分かっていた。

「がくぽ……っ!」

 ルカは見つかったという単純な気まずさから顔を紅潮させ、それでも、すぐに我に返ったよ

うで、腕を組んだ状態で大きく、がくぽに振り返った。ルカの長い髪が、ふわりと右肩に大き

くかかってから落ち着いた。
 ふと、そんな彼女がとても美しく映った。

 バイリンガルという他の何者にも追随を許さぬ才能を持ちながら、誰にもその胸の内を話す

ことができずにいる。弱さを秘めて強くあろうとする、その姿勢が、なんと美しく孤独である

ことか。

「この後、予定が控えておらぬなら、ご相伴を賜りたいのだが良かろうか」

 スタジオを眺めていたなどと、気づかぬ振りで誘いをかけ、ルカもまた気づかれなかった振

13:ぽルカ「ナスの本気」−2
09/05/06 22:39:39 /sjE+1CG
りで承諾した。



 がくぽがルカを誘い出したのは、知る人ぞ知る、刺身の旨い居酒屋だった。透き通るような

白魚や、口蕩ける白子に舌鼓を打ちながら進む酒は、頑なだったルカの心をじんわりと宥めて

いったようだった。

「これは何て魚ですか?」
「鮃という。時期が来ればもっと身が締まって極上の味わいがある。ルカ殿は赤身が好きと聞

いていたが、白魚も興味があるのだな」
「……魚介類は好きなの。白魚も healthy で気に入ったわ」

 酒がいい具合なのか、がくぽも気を負う必要がなくなり、ルカも柔らかく笑うようになった


 徳利を傾けると、ありがとうと言って、お猪口を両手で持つ。そんな普通のことが虚勢を張

っていたルカとは思えないくらい可愛らしくて、がくぽ自身まではんなりと微笑んでいたこと

に気づかなかった。

 楽しい酒の席ほど限界はわからなくなるものだと、お互いに知らなかった。



 支払いはがくぽだった。それは良いとして、まさか帰り際にがくぽが潰れるなんて予想外だ

った。ルカは自分が酒に強いのを知ってた。同じペースで飲んでくれたから、嬉しくて呑んで

いたけど、潰れる素振りも見せなかったから、あまりにも信じられない。

「ちょっとー、重いんだから自分で歩きなさいよぉ」
「……かたじけない」

14:ぽルカ「ナスの本気」−3
09/05/06 22:41:42 /sjE+1CG

 ヨタヨタと千鳥足になっている。とてもじゃないけど、そんながくぽを見捨てられなかった

。それが大きな理由だ。別に、近づいたときのがくぽの香りにドキっとしたとか、意外に胸が

厚いんだとか、男の癖に睫が長くてそれが似合うなんて卑怯だわなんて思ったからじゃない。

(これじゃあ、私ががくぽをお持ち帰りぃ! してるみたいじゃない)

 思い当たって、どうしようと思ったときには、ルカの玄関内にいた。
 ルカのマスターは独り暮らしだが、ゴールデンウィークとあって実家に戻っていた。だから

、ルカの部屋というのは、今日までルカだけのものだった。

(やましいこと、するわけじゃないもの)

 そう考えてしまえばしまうほど、恥ずかしくなるような想像がルカの脳内を巡る。

(OMG! 色白だからがくぽの nipple がピンクかしらなんて考えちゃダメったら)

 でも、苦しそうだから、と言い分けつけてがくぽの襟元を弛めにかかった。そのとき、うつ

らうつらしてたはずの彼は目を開けてしまったのだ。




「ルカ殿?」

 見知らぬ天井だった。ルカの顔が妙に近くて、彼女の甘い香りが一段と濃くなったようだ。

どうやら慌てている。なんと言ってるのか残念ながら聞こえない。喉が渇いていて、彼女の唇

が、なんだかとても欲しくなった。
 手を伸ばしても、逃げることをしなかったので、そのまま引いて唇を貪る。思ったとおり、

彼女はとても甘くて甘くて、どんどん頭の芯が融けるようだ。


15:ぽルカ「ナスの本気」−4
09/05/06 22:46:30 /sjE+1CG
 ルカの髪が掛かる。このままでは縺れてしまうと、口付けの最中にそっと瞳を開けて、髪を
耳にかけるように梳くと、ルカも、がくぽの口付けに惑いながらも応えてるように見えた。

(睫も桃色なのだな)

 舌も桃味なのかと、閉じていた唇を舌で割りいれルカの舌を探す。口付けを深くすればする
ほど何かに阻まれることに気づく。がくぽとルカの間にあるのは、彼女の豊満な胸だった。こ
れでは舌を絡ませるのもし難くて当然だ。
 ルカの腰に腕を回して体制を入れ替える。見知らぬ部屋。ルカの居住地なのだろう。ルカと
、彼女のマスターの部屋か。

 がくぽは思わず苛立った。ルカがこれだけ豊胸なのは、それほどの経験を積んでいるからだ
ろう。この、この、たわわに実った、素晴らしく柔らかく、そして恐らく甘い果実は、がくぽ
がこの部屋に立ち入る以前より、彼女のマスターが支配しているものなのだ。

 両手で外側から揉みしだく。がくぽの大きな手でさえも、その全てを収めること適わず、指
はぐっと胸に食い込みながらも優しい弾力を返した。
 覆いかぶさるようにして口付けを落とし、片手で胸を揉みながら、もう一方で服に活路を見
出した。素肌を広げてしまえば、彼女の胸を守るのは純白の下着のみで。それすらも胸を抑え
つける緊縛したものにしか映らなかった。
 ずり下ろすと、上端のレースがルカの尖った乳首にひっかかり、全体を大きく揺らして、全
貌が露わになった。その一連の動きががくぽに焼き付けられる。

 両腕をいつもルカがしているように胸の下で組ませて、彼女を上下に少し揺らすと、胸は少
しどころではなく、たっぷんと動いた。これほどの胸を眼前で拝むのは初めてだった。もはや
揉むしかない。フォルゴレをカバーするしかない。ルカ、彼女は私のバンビーノ!!

(チッチチッチ おっぱ〜い ボインボイーン!)

16:ぽルカ「ナスの本気」−5
09/05/06 22:49:44 /sjE+1CG

 素肌の胸はがくぽの手をしっとりと吸い寄せる。揉んでも揉んでも揉み足りぬ。頂を円を描
くように舐め上げると、ルカが堪らずに声を上げた。

「……っあ!」

 もっと声が聞きたくて胸を色々と攻めてみるが、ルカが一番声を上げたのは、くっと歯を立
てた時だった。

「意外と被虐の素質があるようではないか」
「そ、そんなこと…っ! がくぽが、がくぽがぁ」

 ルカの乳首は熟れて赤くなり、がくぽの唾液でヌラヌラと光って見えた。乳を揉みながらす
っかり興奮の形に変化したがくぽは、ぐっとそれをルカに押し付けて存在を主張してみせた。
 ルカは顔を赤らめて、口では抗議をしたものの、腰がそれとなく動いてソワソワしていた。

「私が、何か?」

 ルカは自然と膝が立っていたので、彼女の大きなスリットは捲れて、白い太腿が隠しきれて
いなかった。そのスリットを下から辿るようにして服の中に手を潜り込ませた。がくぽの記憶
から、ルカはパンストを履いていたように思うが、手の先にあるのは最後の砦である下着しか
ないようだった。

(注:がくぽの勘違い。パンストではなくニーハイです。胸にしか目に入ってないと思わr)

 パンティしか無いのを意識したがくぽは、腰骨から少しだけ下げた状態で止め、その下着が
守るべき部分へとそっと指を伸ばした。シルクの肌触りは、その先の割れ目を外からでもはっ
きりと分かるほどに肌に馴染み、溢れ出る蜜の存在をも覆い隠すことはできていなかった。

「ルカ殿、こんなに濡れて」

17:ぽルカ「ナスの本気」−6
09/05/06 22:50:31 /sjE+1CG

 がくぽは下着の脇から指を滑り込ませて、蜜の出所を何度と無く往復しては陰核に擦り付け
た。その度にルカは嬌声を上げてそれに応えた。がくぽを抑えるように挟んでいた膝から力が
抜けるのを見て取ると、がくぽは再び下着の端に指をかけて、ルカが止める間もなく、足から
パンティを抜き取ってしまった。
 手に収まったパンティはブラジャーと同じく、アイボリー色で、その意味する純粋な見た目
に反した、むっとした雌の匂いが立ち込がめていた。

 下着を脱がされたルカは両手で押さえてしまって、がくぽに陰部を見せようとしない。この
期に及んで恥ずかしいというのだろうか。その押さえていた手を取って、口付けを施すと、も
うルカは何も言えなくなってしまったようで、大人しくがくぽにされるがままになった。

 陰唇を指で広げるようにしてから、中に滑り込むと、がくぽの指をきゅんと締め付けては奥
に誘おうとした。余った親指で陰核を押さえると体全体が震えた。溜息にも似た喘ぎが響く。
ルカは刺激に我慢しているのか、掴める位置にいたがくぽの頭をぎゅっと胸に押し付ける形に
なっていた。そうすることで、再び乳首を咥えられてしまって、もうどうすることもできなか
った。

「 Please がくぽ…… please ……」

 嘆願の囁きは、がくぽに卑猥なものと認識された。
 そうやって彼女は何度と無くマスターの調教に応えたのだろうか。責め苦の果てに涙を流し
ながら願いでたのだろうか。過ぎる嫉妬という苛立ちに、がくぽは最後の殻を突き破った。か
つてない勃起をした陰茎を、避妊具など装着することもなく、ルカの蜜口に押し当てる。花び
ら部分に亀頭の先端が包まれて、ねちゃりと陰液が絡む。


18:ぽルカ「ナスの本気」−7
09/05/06 22:51:17 /sjE+1CG

 この 熟れた肉体に何人の男が重なってきたのだろう。
 今一度、男根を支えて、確実に焦点を合わせた。ルカの膝裏に腕を通すように下肢を上げて
、ぐいっと体重をかけて押し入った。がくぽの怒張がすんなりと侵略を果たすかと思われた道
は、驚くほど狭く、予想外の強い圧迫で先に進ませまいと阻む。亀頭ほども含むことができず
に、ルカが呻く。

「もしや……ル、カ……」
「……っあぁー!!」

 ルカの瞳から涙が流れるのを見た。がくぽの胸を何かが締め付ける。拳で握られたような圧
迫をもたらす膣からではない、締め付けだ。しかし、もう引くことはできなかった。

「申し訳ない」

 ただ、唇を重ねることで、もし少しでも彼女の痛みが和らぐのであれば。その願いはどうや
ら叶ったらしく、膣圧は幾分か緊張を解き、がくぽは幹の半ばまで挿入を果たせた。これ以上
が辛いのであれば、先には進むまい。そう思う気持ちと、最後まで犯したいという気持ちが綯
い交ぜになってがくぽを襲う。
 ルカを労わりたいのに、涙を流して耐えてくれるルカが余りに愛おしく抑えきれないのだ。

「がくぽが…っ……入ってるのが、わかるの……」

 喘ぐ中に彼女はその気持ちを伝えてくる。がくぽは注迭を繰り返すことでしか応えられない
。その律動さえも、ルカのためではなく、自分の欲望に支配され、気遣うことすらできなくな
っていく。ルカに余り体重をかけてはならない事は念頭にあって、彼女の鳴き声に艶が出てき
た頃には乳を揉むどころか、手を脇について獣のように腰を振るしかない。

19:ぽルカ「ナスの本気」−8
09/05/06 22:51:57 /sjE+1CG

 半ばまでだった挿入は、いつのまにか根元までも含有させる程になり、幾度かのスロトーク
の度に最奥まで刺激する。ソファが悲鳴をあげるよりも、ぐちゃぐちゃと厭らしい液体が混ざ
る音が響く。二人の汗ばんだ肌が、なぜか心地よく、がくぽは競り上がる衝動を感じて、その
ままギュっとルカを抱き締めた。

「……参る!」
「んーーーーー――っ……!!!!」

 融けるようなルカの奥深くで、がくぽの淫欲が弾けた。
 重なったまま力が抜けていくがくぽを、ルカの腕が包む。温もりがじんわりと伝わっていっ
た。



 翌朝、二日酔いのがくぽが必死にソファの染み抜きをする嵌めになる。腰が痛いから動けな
いのは、がくぽの所為だからと言われれば反論できず。加えて、ルカのマスターが女性である
のを知ったがくぽは暫くルカ(の主として胸)に無体は働かなかったらしい。





20:ぽルカ「ナスの本気」−あとがき
09/05/06 22:54:07 /sjE+1CG
改行うまくいかんくて涙目すぎる。
お粗末さまでした。まじで。

アルコールすげぇのに中折れしないのは、高栄養の白子のおかげ。
ということで。

これからの「ぽルカ」に大期待です!

21:名無しさん@ピンキー
09/05/06 23:01:47 bG1mVOnR
フォルゴレ噴いたw
GJでした。大人組はいいのお

22:名無しさん@ピンキー
09/05/06 23:07:46 45VkzRxJ
GJ!このスレにぽルカ来るのずっと待ってたから嬉しいぜ

23:名無しさん@ピンキー
09/05/07 04:41:04 jPL/7be5
ぽルカってなんかお菓子の名前にありそうだな

24:名無しさん@ピンキー
09/05/07 05:09:19 JhtydhGc
おおブラボー…ブラボー!!
ぽルカのエロを待ちわびておりましたGJ

25:名無しさん@ピンキー
09/05/07 05:33:52 B3YCV95h
がくルカエロ良かった! GJ

26:名無しさん@ピンキー
09/05/08 20:13:27 3XYSOhob
素晴らしいぽルカでした。
>>20の文章好きだ

27:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:09:46 vnmeVXvL
投下させていただきます。
ルコ×ハク

【注意!】
・UTAU×亜種エロ
・レンがバンド組んで人気者になってる世界
 (保管庫『おバカロイドの音楽隊』のスピンオフ)

28:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:11:46 vnmeVXvL
『Anarchy for the VOCALOID その1』



「―――ありがとう、ホントにありがとう!! 最後の曲です」

バンドのボーカルが、ヘッドセットのマイクに向かって今日最後のMCを話す。
肩で息をしながらも、言葉は力強い。

「いつもの替え歌ですっ!! Let's 『Get it On』!!」

300人クラスのライブハウスを埋め尽くす客の中に、『亞北ネル』と『弱音ハク』がいた。
客を一瞬で黙らせ、そして躍らせる『鏡音レン』のボーカルにすっかり虜になっている二人は、
貴重なアルバイト代をつぎ込んで頻繁に『Idiot-ANDROID』のライブを見に行っている。
ドラマー『Sweet Ann』の爆発音のようなスネアを合図に、二人は今日最後の音の渦に飲まれていく。


Well you're Thirty and sweet, clad in uniform    お前は軍服を着た 三十路の女
Don't look back and I love you           振り向くなよ 愛してるぜ
You're Thirty and sweet, oh yeah          三十路の女だぜ oh yeah
Well you're slim and you're weak          スリムで華奢なお前
You've got the Wings of a Chimera upon you     キメラの翼を持ったお前
You're Thirty sweet and you're my girl.       お前は三十路な オレの女
Get it on, bang a gong, get it on          始めようぜ ゴングを鳴らせ 始めようぜ
Get it on, bang a gong, get it on……        始めようぜ ゴングを鳴らせ 始めようぜ……


ベースの『重音テト』のベースソロから、
続いてギターの『神威がくぽ』のギターソロへ。
キーボードの『鏡音リン』は手をシーケンサーに任せてステージの上で小さく踊り、
レンはぶら下げたギターの演奏を放棄し、バリケードに飛び乗って客を煽る。
ビートに合わせてネルは感性のままに踊る……といっても、すし詰め状態のライブハウスではタテノリで跳ねるので精一杯だが。
一方のハクは、パタパタと足でリズムを取るものの、曲に集中しているのか激しく踊るような事はしない。
約300人の客は各々の本能のままにこの非現実的な空間を楽しみ、夜は更けていった。



「―――ぷっはー!!」

場末の飲み屋のカウンターに、ネルがチューハイのジョッキを割れるほどの勢いで置く。
何ともアットホームな飲み屋のカウンターにいるうら若き乙女(?)たち。
すっかり出来上がった真っ赤な顔で、ネルは今日のライブの感想を大声で話し出した。

「ったくよー? レンの歌は今日も最高だった!! もう最高だった!! こんちっきしょー!!」

「うん、そうだね……」

レンに夢中なネルは、とにかくレンへの思いをぶちまける。
最近はレンとの距離が段々遠くなっているのが気になっているらしい。
……付き合ってるわけでも無いのに。確かにデビュー当時からファンではあるのだが。

「おい、おい!! 聞いれんのかっ、はくぅうっっ!!」

「ひゃ、ひゃいっ!?」

「『Idiot-ANDROID』はこんなに大きくなった!! 大きくなったんだ!!」

「う、うん、そうだね」



29:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:16:10 vnmeVXvL
もはや呂律も怪しいネルの声が、居酒屋の狭い店内にこだまする。
さすがに他のお客や居酒屋のマスターもビックリしているが、ネル本人は気にしていない。
普段からネルはハクには厳しいが、今日のネルはいつも以上にハクにグサグサと刺さる言葉を吐き続ける。

「その間アンタは何してたっ!! 未だにオーディションも通らない出来損ないミュージシャンじゃないかっ」

「う、ぅうっっ……そこまで言わなくても……」

ステージの上のバンドはあんなに華やかなのに、ハクはずっと底辺でもがき続けている。
実は音楽的なキャリアは、ハクも『Idiot-ANDROID』も変わりない。
しかし向こうはビッグになり、ハクの周りに浮いた話は全く無い。
今日のライブでも、そのギャップを感じてしまい少し寂しくなっていた。

「ええっ!? 弱音ハクが弱音を吐くってか!? もーちっと頑張れよー!!」

「……ううっ」

成功できなかった者に、世の中は厳しい。
ネルの反応は、そのままハクに対する社会の反応の縮図なのだ。
才能も大して無いのに、砂粒みたいな大きさの希望にだらしなくしがみ付く。
三十路だってあっという間だというのに止められない。でも、どこかで止めなければいけない。
ハクがくいっとあおった日本酒は、全然効かなかった。



へべれけになったネルに肩を貸しながら、ハクは駅に向かう。
平日の深夜、ビルの谷間を歩くのは怪しい外国人とホームレスと、同業らしき楽器のソフトケースを担いだ若者。
引越ししてきた頃は怖かったが、今ではここまで無防備な姿を晒しても平気になっている。

「うぇぇぇぃ……んー……レン……マジでファンなんですぅ……」

「はいはい」

駅ビルが見えてきたので、ハクは気合を入れなおそうとネルの肩に掛かった手をかけなおす。
丁度その時、千鳥足のネルが何かにつまづいたらしくいきなりハクに抱きついてきた。

「うああぁっっ!?!?」

「きゃあぁっ、ちょ、ネルちゃん!?」

ハクはがんばってネルを支えようとするものの、
少なからずアルコールが入っていたハクの足もつれ、その場にビタンと転んでしまった。

「いったたたた……ちょっとお!! 誰よっ!!」

文句を言うネルだが、引っかかったのはあなたです。本当にありがとうございました。
二人で後ろを振り向くと、長い足が歩道に投げ出されていた。

「……ちょっと、大丈夫かな?」

そう心配になるほど、足の主はピクリとも動かない。
その時ちょうどタクシーが通りかかり、ヘッドライトの明かりがその人物を照らす。

短めの黒髪のツインテールの、妙にガタイがいい背の高い女性がいる。
女性と判断した根拠は胸元の豊かなふくらみだが、それ以外は青年のように見える。
すらりと伸びた足と、ハクの服装にちょっと似た上着と、下着が見えるきわどい腰履きのパンツルック。
赤と青のオッドアイまで確認できた。



30:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:18:51 vnmeVXvL
グッタリとビルの壁にもたれている彼女。
さすがに引っかかっておいて、何も言わずに立ち去るわけにも行かないとハクは判断する。
何と言ってもここは大都会のど真ん中。女性一人を置いていくわけには行かないのだ。
それだけでなく、ハクはこの女性の端正な顔立ちに少なからず興味を持っていた。
転んだままだったハクは起き上がり、彼女に声をかける。

「あの、大丈夫ですか?」

「……腹減った」

その整った顔を力無く持ち上げた後、
彼女はそう言って、またグッタリと頭を垂れた。



「―――うめーっ!! うめーよこのヤロー!!」

24時間営業のハンバーガーショップに、ネルと道端の女性を引きずって連れて行ったハク。
すっかり精根使い果たし、汗と共にアルコールもいい感じに抜けてしまったようだ。
目の前のさっきの女性は、目の前に山のように詰まれたハンバーガーをパクパク平らげていく。

「いやー、地獄に仏っているもんだね。ホントにどうなる事かと……」

しみじみと語りながらコーヒーをすする女性。
ハンバーガー屋の照明の中で見ると、女性と言うことに疑問を抱きそうになる。
少年のような声とバレー選手のような背丈が、その認識を助長させる。

「うー……ハクぅ、眠い……」

白の隣の席でテーブルに突っ伏しているネルがうめく。
そろそろ日付が変わりそうな時間となった。終電を逃したらさすがにマズイ。
ネルもハクも朝早くからバイトのシフトが入っていた。

「そういえば、あなた……えーっと、名前は?」

「……ルコ」

「るこ?」

「欲音ルコ」

「ルコ……ね。あなたの家は何処?」

「……………」

まるで子供がすねてしまったかのように、自己紹介が終わった後は彼女は何も言わなくなった。
ルコと名乗った彼女はハンバーガーを食べる手は休めないが、そのままハクとの会話は止めてしまった。

「……もしよかったら、泊まります?」

「え!! マジで!? いやーありがたい!!」

何の気なしにハクがした提案を、ルコは即座に受け入れた。
遠慮や自重と言う言葉を知らない、子供くさい態度だったものの、
言いだしっぺはハクと言う事で、責任を持ってこの日はハクの部屋にルコを泊めることとなった。



31:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:21:27 vnmeVXvL
ネルをアパートまで送った後、ハクは自分のアパートへとルコを連れて行く。
『珈琲荘』と言う名の住処は、築40年クラスの木造二階建てアパート。
外壁には前衛的ないたずら書きがスプレーで描かれ、さらに怪しさを増す。
ギシギシと軋むサビだらけの階段を上り、ドアを開けた。

「へー、生活感あるなぁ」

「……素直にボロいって言えばいいのに」

ルコはハクの部屋に入るなり、キョロキョロと部屋中を見渡す。
ワンルームの6畳一間は、敷きっぱなしの布団が面積を取っている。
後は、一応ミュージシャンの端くれらしく、DTM用の機材とアコースティックギターが目立つ以外は、
まるで男の一人暮らしのようなゴミ屋敷の有様だ。

「はい、コーヒーでよかった?」

「うん、サンキュー」

パート先の忘年会で貰ったコーヒーミルが役に立った。
布団の上に胡坐をかいて座ったルコに、挽きたてのブラックコーヒーを出す。
ズルズルとコーヒーをすするルコの姿に、ハクはしばし目を奪われてしまう。
整った端正な顔に、爆弾みたいなナイスバディ。

「……何見てんだよこのヤロー」

「へっ!?」

ほわんとルコを眺めていると、いつの間にかルコはハクを睨んでいた。
まるで公園で無邪気に遊ぶ子供に向けるような温かい視線は、TPOを間違えると怪しいものだ。

「え、っと、その……あわわわ……っ熱ぅうっっ!?!?」

動揺が手に現れたのか、ハクはつい手に持っていたコーヒーカップを不意に傾け、コーヒーを膝にこぼしてしまった。
まだまだホカホカだった液体が、黒いワイドパンツに染みていく。

「うあぁぁあああっ!?!?」

「ちょ、大丈夫かよ!? 早く脱げ!!」

部屋の中は一大事となった。
ハクは万年床の上をのた打ち回りながらワイドパンツを脱ごうともがき、ルコがその手伝いをする。
ルコがワイドパンツに手をかけ、一気にずり下ろすと、やっと熱さから解放された。
無駄に騒ぎすぎたおかげで、どっとハクの力が抜けた。

「ふー……ゴメンね、お騒がせしちゃって」

「……………」

「……ルコ?」

辛うじて火傷の心配は無さそうな、真っ白いハクの太腿が露わになる。
その腿から視線を上げると、飾りっ気の無いシンプルな桜色の下着が、やや緩まった腹の下で三角形を形作っている。
もっと視線を上げると、床を転がったおかげで乱れた上着と、上気した頬。
生活状態はどん底の割にスタイル抜群なハクの体は、さっきの騒動で妙にセクシーなアイコンを備えていた。

「なぁ、ハク……だっけ?」

「え……? あ、ちょ、んっ!?!?」



32:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:25:07 vnmeVXvL
そんなハクの姿を見てなのか、ルコはおもむろにハクの手首を掴み、万年床に押し倒した。
間髪入れずに、ルコは舌をハクの唇へと重ねる。
すわ、コイツ百合属性か!? とハクの頭の中は一気に混乱し、処理が追いつかなくなる。
頭が働かない状態のハクが、ルコの手によってみるみるその肢体を蛍光灯の下に晒していく。

「ごめん、どうしても俺……今日は誰かとシたい。たまってんだ」

「え、た、たまってるからって……ひゃあああぁっ!?!?」

子供っぽかった今までの態度とは全く違った、落ち着いた行動。
曇りなきオッドアイに見つめられ、ハクはどきっとする。
首筋をつつっと舌でなぞられながら、ハクのボリュームのある乳房はルコの手によって捏ねられる。

「んっ、ちょ……ああっっ!! け、警察……!!」

「ん? けいさつ?」

「っく、はあぁあっ……!! んあ……」

犯罪じみた強引な迫り方に、ハクは思わず携帯電話で助けを呼ぼうと辺りを探るが、こういうときに限って見つからない。
さらに、ルコの無骨な手から与えられる刺激は、ここ数年すっかりご無沙汰だったハクの性欲に少なからず火をつけた。
うっすらとハクの胸が汗ばみ、息が荒くなっていく。
身をよじって逃げようとするが、腰が抜けて体が動かない。

「なーんだ、乗り気じゃん」

「ばっ、ちが……!! あああっっ!?」

ルコの右手は早々とハクの秘所を覆い、やんわりと手の平全体での愛撫が行われていた。
それでも秘芽は必ず触れることになるし、愛液もじわじわと染み出してくる。
ルコの手にはめられていた手袋が、ほのかに湿ってきた。

「ん、濡れてきた?」

「だから、違うって言ってるでしょ……っあ!! んううぅっ……」

ハクの言葉だけの拒否を軽く受け流し、ルコはやっと自分の服に手をかける。
仁王立ちになってネクタイを解き、上着を脱ぎ、超ローライズのパンツとウルトラマイクロの下着を下ろす。
すると、ハクの目の前に『何か』が現れた。

「え、あ、ええええっ!?」

ルコの下腹から天を仰ぐようにそびえ立つ、肉の棒。
いわゆる『男性器』が付いていた。
しかし、ルコの上半身に目をやると、きれいな肌と豊満な乳房。
ハクの頭はさらに混乱してくる。

「え、あ、あの、アナタは男? 女?」

ついついそう聞いてしまっても不思議ではない。
性転換手術途中のオカマやオナベなら、まだハクもぎりぎり納得が行った……のだが。
ルコはその問いに関して、さらにハクの斜め上の回答をする。

「ん? えーっと、なんつったかな、『両生類』じゃねぇ、『りょうせいぐゆう』だったかな」

「両性、具有……!? つまり、『ふたなり』って事!?」

「うん」



33:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:28:21 vnmeVXvL
ばつが悪そうにツインテールの黒髪をぼりぼりと掻きながら、ルコが説明する。
なるほど、男根の付け根をよくよく見れば、つぼみのように固く閉ざされた花弁が見えた。
だったらどこから射精するんだよ!? とハクは口に出して突っ込みそうになったが、
その前に。

「じゃあ早速」

「え、ひ、んああぁあぅっっ!!」

いつの間にかハクに体をくっつけていたルコ。
モノに手を沿え、ハクの花弁をかき分けて一気に挿入した。
ややキツさはあったものの、ルコが一気に押し込んだのでそんなことは関係なく、
ハクの体は奥までルコのモノをくわえ込むこととなった。

「うぁ、すっげ……!! 中、あったけぇ……!!」

「っは、ああっぁあっ!! き、つい……っ!!」

190p超の背丈に見合ったサイズの、ルコの肉棒はハクが受け止めるには大きかった。
ぎっちぎちに広がった膣穴では快感に変換することも難しい。
ハクは空気の足りない金魚のようにとにかく呼吸をして、何とか意識を落ち着けようとする。

「んー? 気持ちよくない?」

「あっ、たり……まえでしょ、っ……!! こんな大きな……濡れてもないのに……」

「ふーん、じゃあもっと濡れてればいいの?」

「そういう訳じゃ……はあぁぁあああぁぅっっ!?!?」

手袋が付いたままのルコの手が、またしてもハクの秘部の付け根へと伸びる。
ぴょこんと出た芽のような器官を、そのザラザラした布地で擦りあげる。
強烈な刺激に、ハクは思わず仰け反った。

「ちょ、っとおおっ!! もっと、優しく……!!」

「んーっっと、こうじゃなかったっけかなぁ? わっかんねぇ」

経験が浅い事が丸分かりのルコの愛撫。
それでも、なぜかハクには心地よかった。
いや、心地よいというよりも、インパクトが強すぎて癖になってしまいそうだった。
自然と艶っぽい声が漏れ、どこからどう見ても出来上がっている。

(え、っ!? 私M!? Mだったの!? こんな乱暴にされてるのに……っ!!)

ハクの肌を伝う汗の滴が多くなっていく。
頃合を見計らって、ルコは腰を使い出した。
可能な限り大きなストロークで、ハクを内臓ごと引きずり出そうとするような動きで。

「あがあっぁあっ!? おあああぁぁっ!! んあぁぁああっ!!」

「あ……っく、もうちょっと緩くなんねぇかな?」

「む、無理っ!! 無理に決まってるでしょ……っ!!」

まるで、DVD屋のレジ横で売っている性玩具にでもなったかのような気分。
ただただ射精を促すだけの器官になったような気がして、ハクは辛くなってくる。
しかし、そんな中でもしっかり快感が少しづつ高まってきた。



34:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:30:50 vnmeVXvL
「あ、出る」

「え!? 出るって!? 待って、そと、外で……っ!!」

いきなりのルコの宣言に、何も対処ができない。
ハクの懇願空しく、ルコは最後に思いっきりハクに腰を打ちつけた。
下腹、ちょうど子宮口のあたりに何かが出ているのが分かる。
考えるまでもなく、ルコの吐き出した精子であった。

「……っは、あ……ん……ちょっと、アナタ本気なの……」

ふたなり性器から本当に精液が出たのもビックリだったが、
それよりも全く避妊を考えていないような、ためらいの無いフィニッシュにハクは青ざめた。
アホじゃないかと。馬鹿かと。もし万が一の場合に責任が取れるのかと。

「ふぃー……。あれ、ハクは気持ちよくなかったの?」

「ばっ……そんな訳ないでしょ!?」

悦に浸った、緩みきった笑顔を向けるルコに、ハクは強い口調で言い返した。
もう少しでイケそう……だったのは置いといて、
これで精子と卵子がこんにちはしてしまったら、たまったものではない。

「なーんだ、じゃあせっかくだからハクも気持ちよくなろうぜ!」

「え、っ? ちょっとアナタ……んああぁぁあっ!?!?」

ハクの返答など待たずに、ルコは早速第二回戦へと突入した。
ハクの膣内に放った精液も潤滑の手伝いになったのか、さっきよりも動きが激しい。
またもや、ハクはルコのピストン運動に翻弄されていく。

「ダメ、だめっ……!! ああぁぁあああっ―――!!」



―――暗かった空が、やや明るくなってきた。
独特の匂いが6畳一間に充満している。
万年床には汗と体液が染み込み、さすがに洗わないといけないだろう。

「ん、っ……はぁ、っ」

ルコがやっと腰を引き、ハクと離れる。
ちゅぽんと結合部が離れると、抜かれる時の感覚でハクの腰がビクンビクンと震えた。
ルコとハクの性器の周りには、それぞれ精液が泡立ったものが纏わり付いている。
空気を含んで真っ白になったその液は、ハクの陰毛に絡まって、たまにポタポタと落ちてくる。

「や、あぁっ……はぁぁっ……はーっ……あ……」

さすがに腰に力が入らないのか、ルコはペタンと布団の上に尻餅をついた。
ルコが叩き込んだ精液が、開きっぱなしになってしまったハクの秘穴からトロトロと溢れてくる。
尻を伝い、ドロドロした物がじわりとシーツに染みていく。
四肢に力が全く入らず、ぐったりと布団に体を預けているハクは、
その感覚を気持ち悪いと思いながらも何もできない。

35:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:34:49 vnmeVXvL
「ひー、さすがにもう出ねぇ……。どう? 今度は気持ちよくなったでしょ」

無遠慮で乱暴なセックス。
なかなかハクをエクスタシーに導くまでは行かなかったが、
それでも一回イってしまうと、後は連鎖的に体が快楽を求めだした。

「う、うるさい……っ、はぁ、ああぁっ……」

結局、ハクはこの一晩で3回は絶頂に達してしまった。
その前に、ルコは7〜8回は達していたようだったが。

「こ、ども……あ、っはぁ、はぁ……こども……」

「は、こども?」

「子供……出来たらどうすんのよ……こんなに注いでくれちゃって……」

まだ膣内からコポコポ溢れてくる。
その中の数割が、今自分の子宮の中で受精しているのではないかと思うと、いてもたってもいられない。
力無いまま、ルコにそのことを話す。

「いや、大丈夫でしょ?」

「何で!? 安全日ってのは100パー安全じゃないんだからね!?」

うししっ、と歯を見せながらルコが笑いかける。
あまりに楽観的なルコの返答に、ハクは力の入らない体にムチを打って猛抗議した。
汗でべとべとになった顔を持ち上げ、いつもは弱弱しい目をめずらしく吊り上げる。
しかし、目いっぱい虚勢を張ったはずの目元には、しっかりと涙がたまっていた。

「……だって、俺人間じゃないから」

「は?」

「だから、俺は人間じゃないの。アンドロイドなの」

ルコの斜め上の回答に、ハクは心当たりがあった。

―――音楽業界に、ある都市伝説がある。
『初音ミク』に使われているようなテクノロジーを持った、
しかし『VOCALOID』とは違ったアンドロイドが、業界のどこかに放たれている。

ルコの説明した話は、その伝説に面白いほど合致していた。
ルコは自分の事を『UTAU』であると告げ、話を締めた。



36:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:36:19 vnmeVXvL
「という訳」

「……なるほど」

普段のハクならば、そんな与太話を信じているかどうか怪しかった。
しかし、今なら何だか信じられるような気がする。
それは、昨日ネルに言われた苦言のせいなのか、
抜けたはずの日本酒がまだ残っていたのか、
底知らずの体力を見せ付けられたからか、
絶頂で頭がのぼせてしまったからか。

「ねぇ、ルコ」

「ん?」

ルコを何とかして利用できないものか。
夢だった、売れっ子ミュージシャン生活が出来るようにならないか。
そんな欲望が、むくりとハクの心の中に立ち上がる。

「私と……私と一緒に、歌……作らない?」

「んー? 別にいいよ」

情けない主従関係の契りではあったが、
弱音ハクは、今この瞬間『UTAU・欲音ルコ』のマスターとなった。

37:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:38:22 vnmeVXvL
以上。
なんか続くみたいです。お好きなヒトは気長にお付き合いいただければ幸い。
では次回の投下まで。

38:名無しさん@ピンキー
09/05/08 23:57:43 /Tw9flZ4
乙。

つっづっき! つっづっき!

39:名無しさん@ピンキー
09/05/09 08:20:05 uLqVgu4/
ルコハクかわいいよルコハク
続き期待!

40:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/05/10 11:39:52 kOj1TMXC
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↑ときどきしか書かないのに、いつもちゃんと保管されてて、ちょーうれしいです。
管理人さんありがとうございました。それでは、続編です。


森の風が、さわやかに、そして、静かにケンの肩を駆け抜けていく。
やさしいリカの声が、『自分を責めないで…』と語りかけてきたように感じた。

”もう取り返しがつかないこと…だからといって、そのままにしておいていいわけがない。
動けるはずのないセクサロイドが、主人の死後も尚、主人への愛を貫いて動き続け、主人を弔っているというのに!
人間でなければ恋愛対象じゃないと、こだわっていたお前のしてきたことは何だ?ただの虐待じゃないか!
お前は、人間のくせに、道具だと蔑んでいたセクサロイドに負けているぞ!
しっかりしろ!ケン!お前に今、できることはなんだ!?”

答えは、もう決まっていた。もともと、そうするしかないことを薄々、感じていた。
だから、余計に腹立たしく、ミクに八つ当たりしていたのだ。
そして、人間の女性に対して、恋愛感情を持てなかった自分を異常だと思いたくなかった。
でも、人間は、自分が愛する者と一緒に生きればいい。
そんな単純な答えをどうして今の今まで、素直に出せなかったのか…ケンは、自責の念で、つぶされそうだった。
もう取り返しがつかないなら、せめて、リカが身をもって教えてくれたことを無駄にしないよう、ミクに自分の罪を詫びるしかなかった。

”ミクに聞いてもらおう。ミクに謝罪して、ミクの中にいるかもしれないリカに謝るんだ。
そして、もしも、許してもらえるなら、ミクに結婚を申し込もう。
リカにやさしくしてやれなかった償いとして…いや、ミクのあの歌声を聴きたいから、ミクのそばにずっといたいから、
僕の過ちを許して欲しいと、そう伝えよう。
今は、ボーカロイドのミクだから、そんなこと言っても、理解できずに、返答に困るだろうか。
人間が、セクサロイドに結婚を申し込むなんて…リカだったら、何て言うかな…
『私は、セクサロイドなので、御主人様の結婚相手として不適格です…どうか、性欲処理の道具としていつまでもお使いください…
御主人様には、わたしなんかよりも人間の女性が似合います。』ぐらいは言いそうかな。”

ケンは、父の墓石に、もう一度合掌を見舞うと、すぐに山の中腹から麓へ向かって勢いよく走り出した。
次発のリニアチューブで帰れば、ミクが目覚める前に帰宅できるぎりぎりの時刻だった。早く麓のステーションへ戻ろう。走れば間に合う!
『カツッ、カツッ、カツッ、カツッ、カツッ』と、ケンのフォーマルブーツの堅い靴底と石畳がぶつかる音が、静かな森にこだまする。
ケンは、石の階段も数段跳ばしながら、数百段を一気に駆け降りていった。

41:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/05/10 11:41:43 kOj1TMXC
途中の僧坊から、住職が、顔だけをひょいと出し、ケンに再び声をかけてきた。

「えらく急いでおられるようじゃが、今晩、泊まっていかれてはいかがかな?
たいした食事はだせませぬが、ここの夜は静かで、朝の空気は最高に美味い。
ぐっすり眠れることだけは、保証いたしますぞ?」

ケンは立ち止まり、はぁはぁと、息を切らせながら、答えた。

「…タイムリーな、お見送りをいただき、ありがとうございます!
でも、せっかくのご好意ですが、すぐに帰宅せねばならなくなりました。
住職のおかげで、悩んでいた答えが見いだせそうなんです!
今度来るときは、伴侶を連れてきます。では、失礼します!」

失礼な挨拶だったかもしれないと思ったが、それにしても、忙しいはずの住職が、
まるでずっと自分を見張っていたかのような出迎えと見送りに来られたのが不思議だった。
監視カメラで見られていた感じはなかったし…いくら僕がVIPの息子であるにしても…。

そんなことを考えて走っていると、ケンは、階段を駆け下りていく足音が、さっきのリズムと違っていることに気がついた。
早くミクに会いに帰ろうと急いでいた自分の足音…住職と再び出会って考えている自分の足音…ずいぶん感じが違うものだ。

”あっ!そうか!!”

最後の石畳を駆けながら、ケンは、自分の足音のリズムが、自分の心模様を表していることに気がついた。
そう、人の足音というのは、その人の心の様子を表す。
義体化している人も、していない人も…皆、歩くと音を出す…その音には、その人の心模様が表れている。
…悩みながら、ここへ来たときの自分は、ミクへの愛を疑っていた。きっと、元気のない足音を響かせていたことだろう。
でも、今は違う!力強く、ミクへの愛を語るために帰ろうとしている自分がいる!
もしかして、住職は、それをずっと聴いていた?ケンは、歩みを止めて振り返ると、去りゆくケンを見守る住職のやさしい眼差しがあった。

「ずっと、僕の足音を聞かれていたからですね?」

そう叫ぶケンに住職は笑顔で手を振った。そして、手をまっすぐに前に差し出し、

”前へ進みなさい!”

そう言ってるかのような仕草をケンに見せた。

「はいっ!」

大きく力強い声で、ケンは応えた。もう、迷わない。ミクを僕の大切なパートーナーとしよう。
嫌われてたっていい、罪を許してくれなかったとしても、僕にはそうするしかないのだから。
でも、もしも、自分が犯した過ちをミクが許してくれたなら、ミクをずっと大切にしていくことを誓おう。
今度は、僕が、犠牲となることを躊躇わないことをミクに約束するんだ。そうしたら、きっと、リカも…

42:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/05/10 11:44:14 kOj1TMXC
リニアチューブの窓から見える日本海へ沈む夕日は、この上なく美しく思えた。
ケンは、それを見つめがら、家に戻ったら何と言おうか、その後に誓わねばならない、
ミクに告げねばならない大切な言葉を考え続けていた。

”こんな風景に似合う歌もあるんだろうな”

リニアチューブは、地上と接触する部分がなく、ほとんど音を立てないで空中浮揚走行する。
それでも、鋼鉄の車体が時速500km/hで走行する風切り音が、かすかに室内に響いてくる。
…森の囁き…石畳を歩く参拝者の足音…列車の走行音…呼吸と心臓の音…
ケンは、今まで、気にもとめなかったいろいろな音を感じ始めていた。
ミクが、教えてくれたこと、住職が気がつかせてくれたこと、それをミクに話そう。


ドンピシャのタイミングで、ミクが目覚める時間に、ケンは、自宅玄関へたどり着いた。
母の仕事用のハイヒールが脱いであったので、いつもよりも早く帰宅していることがわかった。

”俺が、成人式で、うまくできたことを確かめたかったんだろうな…”

ケンは、母が苦手だ。
嫌いなのでななく、ただ苦手なのだ。
あの父を愛していたのに、何故か、電脳化にも義体化にも積極的だったし、
父の死後、ケンにセクサロイドを強く進めてきたのも、母だった。
息子の自分を愛していることは、わかる。けれども、なんというか、母は、欲望にとても素直(ストレート)なのだ。
どうして、父がこの母を選んだのか…よくわからない。
ケンは、母を好きだったが、父のように尊敬するという感じではなく、苦手だったのだ。

「ケンちゃん、おかえりぃ!どうだった?うまくできた?いい人見つかった?何回射精できた?いつから、子ども作る?
初体験は、気持ちよかった?義体化していないことで、いじめられたりしなかった?…」

案の定、ケンが言いづらいことをズケズケと聞いてくる。

「た、ただいま。ママ。まあまあだったよ。それよりも、ミ、いやリカは、もう目覚めてる?」

ケンは、成人式の不始末をうまくごまかした。
詳しいことを言えば、きりがない。母は、セックスについては、とてもうるさい教育ママだからだ。

43:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/05/10 11:46:42 kOj1TMXC
「ケンちゃん、リカちゃんの冷凍精子のタンクがそろそろ交換時期になっていたから、
眠ったまま、リカちゃんをメンテナンス工場に出しておいたわよ。
今日は、外でいっぱい射精してきたから、今晩ぐらい、リカちゃんがいなくても大丈夫でしょう?
何だったら、これを機会に、セクサロイドの新製品でも買ったらどう?
せっかくの成人式の日なんだから、ママ、奮発しちゃうわよ!
リカちゃんと違うタイプなんかどうかしら?
ほらっ、新製品のセクサロイドバービーシリーズでは、お口への射精も冷凍精子タンクに保存が可能なんですってよ。
技術の進歩ってすごいわねえ。
ケンちゃんったら、口内射精ばっかりするもんだから、せっかくの精子が、いつもタンパク質として栄養化処理されて、もったいなかったでしょう?
ケンちゃんみたいに病気にかかったことがない健康優良成年の精子って、化粧品や栄養剤の原料として、とっても高く売れるのよ。
将来、ケンちゃんが、えらくなって、DNAにプレミアムが付いたら、精子バンクへ登録して、1cc1000万円も夢じゃないんだから!
息子の精子にDNAプレミアムが付くなんて、親にとって最高の幸せよ!
パパは、早死にしちゃったけど、ケンちゃんは、長生きしてくれるわよね?
だから、ママもケンちゃんに、最高の男性用お道具を買ってあげたいの!
ねえ、どう?バービーシリーズ、欲しくない?」

まくし立てる母の声に、ケンは、驚愕した!

「な、何で勝手なことするんだよ!僕は、ミ…リカが最高にいいんだよ。すぐに、メンテナンスをやめさせないとダメだ!」

ケンは、急いで電脳回線から、セクサロイドメンテナンス工場のコンシューマー回線へつないで、
ミクのボディナンバーとメンテ記録から、作業中止依頼の手続きを行った。

「どうして、メンテナンスを止めさせる必要があるの?いつもの定期検診だけよ。
そうそう、さっきの話の続きなんだけど、ケンちゃん、昨夜は、リカちゃんを抱いてあげなかったでしょう?
毎日抱くことに飽きちゃったセクサロイドをそばに置いておくのは、ダメよ。セクサロイドだって女なのよ、不憫だと思わないの?。
セクサロイドだからこそ、愛する人に抱いてもらえないのって、とってもつらいものなの。
ママだって、パパが亡くなってからセクサロイドを3体も買い換えてるんだから、遠慮しないでいいのよ。
お金だって、ママのお給料で十分払える額だし…。」

母には、リカへのメンテナンスよりも、新製品への買い換えの方が重要な話題だった。

「ちがうよ!僕にはリカが必要なんだ。メンテナンス工場へ行ったら、僕の大切なデータが消えてしまうよ!」
「あら?そんなはずないわよ。
工場では、記憶やパラメータのデータ書き換えは、ユーザーからの依頼がない限り、絶対に消したりしないはずよ。
冷凍精子のタンクを交換することと基本人格ソフトのバージョンアップをするだけよ。去年も同じことしたでしょう?」
「その、バージョンアップが問題なんだよっ!」

44:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
09/05/10 11:51:54 kOj1TMXC
ケンは、急いで、電脳回線から、運送会社の経路を検索し、ミクのボディの居所をつきとめた。
ミクは、メガテクボディ社関東支社の子会社ラボに到着済みだった。
ミクのメンテナンス予定の作業工程を止めるように、窓口に呼びかけたが、応答がない!
通常、ラボ入りのセクサロイドは、それほど時間をかけずにメンテが終了する。
それは、ラボに入ったら即メンテナンス作業が始まることを意味していた。

「やばいよ!このままじゃ、ミクが、ミクが、消えちゃうよ。僕の結婚相手がいなくなっちゃうよ。
もしも、ミクがリカのバージョンで上書きされてしまったら、今度こそ、僕は謝ることができなくなってしまう!」

しばらくして、電脳端末に返信が入ってきた。

『はい、こちらセクサロイドメンテナンス窓口です。ご用件をどうぞ。』
「今日、搬入されたセクサロイドのメンテナンスの中止をお願いします。」
『まだ、クリーニングを済ませただけで、冷凍精子のタンク交換とアップデート作業が終わっていませんが…』
「即時作業中止して、ボディ返却を依頼します。」
『作業中止依頼は、直接面談交渉でなければ、受け付けられない決まりです。』
「とにかく、すぐに作業の中止をしてください。
公正取引ユーザー保護法のセクサロイドの個人データ保護に関する優先事項の第3項の権利を主張します!」
『それにつきましては、製造物責任法のセクサロイドの安全管理に関する優先事項の第5項の義務を主張させていただきます。
どうか、メンテナンス終了までお待ちいただきたいと思います。明日の朝、6時には、お届けできます。』
「それじゃあ、ダメなんだ!すぐに作業中止をしてください。この電脳回線で、ユーザー認証はできているんでしょう?」
『規定により、お預かりしたセクサロイドをメンテナンス終了前に返却することはできません。』
「じゃあ、作業の一時停止を要求します。
公正取引クレーム処理法の電脳回線からの依頼に関する記録の保持の権利を主張します!
これを無視することはできないはずです!」
『…確認いたしました。それでは、作業の一時中止の件を承りました。
わたくし、メンテナンス窓口のサトウが受理しました。
本日19:00まで作業を一時停止しますが、それまでに、こちらへお越しください。
お越しいただけない場合は、作業を再開し、メンテナンスを完了した後、ご自宅へ配送させていただくことになります。…』

”工場まで、1時間で行けるのか?”

ケンは、母との会話を無視して、車両倉庫へ向かった。
旧陸上自衛隊発注のハイブリッドオフローダーセローFWD。
ガソリンタンクにYAMAHAの三連音叉のロゴマークが光る。親父の形見の一つだった。
電脳化と義体化を嫌った父の関心は、アナログ的な工業生産品に並々ならぬ執着があったようで、
古典的だが、現在でも使用できるアイテムを倉庫に多数保管してあったのだ。
この二輪バイクもその一つだった。
二酸化炭素を排出するガソリン内燃機関エンジンは、環境保護法で制限され、電気式モーター以外は公道では乗れなくなっていた。
大戦前に開発されたこの陸上兵器は、ハイブリッドガソリンエンジンを積んでおり、
インホイール型超伝導モーターを内蔵した前後輪駆動で、60PSを絞り出せた。
ケンは、小学生の頃に、富士山演習場のオフローダーコースで夢中になって遊んだことがあったが、
その頃から、父親の病気が悪化し、バイク遊びからも遠のいていた。
ここから、工場まで、リニアチューブで行くと79分…ダメだ、間に合わない…
こいつで走れば…電脳で現在の地上交通状況を確認…最短時間で走れるコースを探査…このバイクで道交法無視して走れば59分…たったの1分勝負!…やるか!
車庫のシャッターを上げ、そのまま閉めずに、ケンは飛び出した。
電脳回線で、母が、『どこへ行くの?』とけたたましくノックしてきたが、無視した。
この時代の車両には、タイヤが着いていないエアカーがほとんどなので、路面が平坦でμ値が極端に低い。
ケンのオフローダーのタイヤではグリップがどうしても甘くなる。
だから、アーバンコート舗装されている歩道にバイクを乗り上げて、ケンは、そこを突っ切った。


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