無口な女の子とやっち ..
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24:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/16 18:25:02 t2gNu09U
〜無口で世話好きな彼女〜

姉さんとの衝撃的なファーストキスから数日。
禁断の姉弟愛、なんてこともなく今までと変わらぬ生活を送っていた。
気まずくなるかとも思ったけど、意外に冷静な自分がいた。
姉さんも相変わらず世話好きで頭なでなでもする。俺もそれを受け入れている。
でもあのキスは何だったんだろう?やっぱり少し気になるな…
それに姉さんも初めてのキスだったんじゃないか?今まで彼氏がいたことはないし。
というか浮いた話すらないな。あんなに可愛いのに…謎だ。
ある日家に帰ると玄関に見慣れない女性物の靴があった。
「ただいまー」
言い終わる前に奥からパタパタと姉さんが小走りでやってきた。
「……」
姉さんは無言で俺の着ていた上着を脱がしクローゼットに閉まう。これもいつものことだ。
「お客さん?」
気になっていたことを聞いた。我が家にお客さんが来るなんて珍しい。
「……」
振り向いた姉さんは笑みを浮かべただけで俺の質問に答えなかった。
ガチャ
「りくちゃんおかえり〜久しぶり」
釈然としないまま部屋に入ると明るい声が聞こえ、同時に声の主に抱きつかれた。
この人はまさか…
「美空さん?」
「やっほー元気にしてた?」
あぁやっぱりそうだ。
この女性は美空さん。俺と姉さんの従姉にあたる人だ。
我が家は両親が海外赴任中なので、一時俺たち姉弟は叔父さんの家に世話になっていたことがある。
その叔父さんの一人娘が美空さんだ。姉さんよりも年上で本当の姉妹のように仲がいい。
言うならば俺にとってのもう一人の姉みたいなものかな。ちなみに姉さん同様かなりの世話好き。
「それにしてもりくちゃん背伸びたね。海澄より高いじゃない」
そんなことを言っているけど美空さんは俺よりも背が高かったりする。
スラッとしてスタイルも良く、姉さん以上に『大人の女性』の雰囲気を醸し出している。
今も体に当たる胸の感触が…
「…美空ちゃん」
「え?ああゴメンゴメン久しぶりにりくちゃん見たら嬉しくなっちゃって」
優しく姉さんが言うと、俺から離れぺろっと舌を出した。
時折見せる少女のような一面。口から覗く八重歯も相まって小悪魔のような印象を受けた。
「海澄は相変わらずだなぁ。抜け駆けはなしって約束忘れてないでしょうね?」
抜け駆け?約束?はて何のことだか。
「…み、美空ちゃん!!」
俺が聞こうとすると姉さんは慌てて美空さんの口を塞いだ。


25:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/16 18:26:41 t2gNu09U

今のやり取りは一体?
二人が俺に隠し事をしている時は何をしでかすかわからないから注意が必要だ。
昔のバレンタインの時も…思い出したくもない。
「ところで美空さん、何しに来たの?」
「悪いけど、しばらくこの家に世話になるから。よろしく!」
美空さんはピースサインを作るとブイッと目の前につき出した。
「なんで??」
久しぶりに会ったと思ったら何を言い出すんだ、この人。
「新しい職場がこの町になっちゃったの。だから新居が決まるまでね」
なるほど…確かに外泊するよりも安上がりだもんな。この家なら空き部屋もあるし。
「俺は構わないけど姉さんはいいの?」
両親がいない今この家の決定権は姉さんにある。
「……」
姉さんはニコリと微笑む、もちろん肯定の意味。姉さんも美空さんと暮らせるのは嬉しいようだ。
「ありがとう。じゃあしばらくの間よろしく」
美空さんは姉さんとはまたタイプの異なる素敵な笑みを浮かべた。


そしてその日の夕食
「あの〜二人とも?」
「……?」
「な〜に?」
「おかしくない?色々と」
何のことかわかっていないのか二人は顔を見合わせる。
「いやいや、二人が俺の両脇にいるのはおかしいでしょ!」
そこそこ大きいテーブルにも関わらず、俺を挟み右に姉さん、左に美空さんが座っている。
しかも近い。少し腕を動かそうものなら胸に当たってしまう。
「だってりくちゃんにお口にあ〜んしてあげたいじゃない」
「嫌だ!!」
そんな恥ずかしいことされてたまるか。
「むぅ…傷つくなー。昔よくやってあげたじゃない」
いや、それ本当に昔の話だし…
姉さんも何してんだよ。俺の家庭教師を買って出る姉さんもさすがにこれはしなかったのに。
「姉さんも何か言っ―」
「……」
姉さんのほうに向き直ると既に箸で卵焼きを掴み、今か今かと待ち受けていた。
そんなに瞳をキラキラと輝かせるなんて反則だ。
くそ…断れない…。ああもうしょうがない。
「わかったよ。今日だけだから」
俺は観念して口を開けた。
姉さんが口パクでアーンと言い、すかさず卵焼きを口に入れた。
うん、やっぱり美味しい。さすがは姉さんと言ったところか。
「美味しいよ、姉さん」
食べさせてあげたという事実が世話好きな姉さんにとってはよっぽど嬉しかったらしい。
いつも通り言ったはずなのに姉さんはとっても嬉しそうな笑顔を浮かべた。
天使の微笑みの可愛さにドキドキする。


26:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/16 18:28:29 t2gNu09U

「こらー海澄に見とれない。次は私の番だよ、はいあ〜ん」
今度は美空さんに食べさせてもらう。
「うん、これも美味しいよ」
「ほんと?実はこっちは私が作ったんだ」
美空さんも料理が上手い。なんせ姉さんに料理を教えた張本人だから。
歯を見せて幸せそうに美空さんは笑う。でもどこか得意げな表情。
やはり小悪魔の笑顔という表現がピッタリだ。
「…りっくん」
クイクイと俺の袖を引っ張り姉さんが再び食べさせようと主張した。
美空さんもそれを受け入れる。普通なら喧嘩にでもなりそうだけどそこはやはり大人だ。
ただ待っている間ずっと腕に胸を押しつけてくるけれど…
姉さんが終わると再び美空さんの方へ、それが終わるとまた姉さんへと。
こんな美人二人に食べさせてもらっている俺はいったい…深く考えるのはやめよう。
こうして嬉し恥ずかしの夕食は普段の倍以上の時間をかけて終わった。
今二人は仲良く片づけをしている。
喋っているのは美空さんだけ、けれど会話は成立するという不思議な現象。
と言っても俺といる時も同じか。家族だからこそなせる技だろう。
「り〜くちゃんっ」
美空さんが背後から俺の首に手を回しギュッと抱きしめ、甘えた声を出した。
少しは年齢を…可愛いからいいか。
「んーやっぱりりくちゃんは大きくなったね。背中が広くなった」
一人楽しげに何やらブツブツ呟いている。
「ねぇりくちゃん?」
突然、声のトーンを落として美空さんが耳元で囁いた。
「私のこと…女性として好き?」
え…?
「私は好きだよ。ずぅ〜っと前から」
俺が好き?美空さんが?動揺して言葉が浮かばない。
「りくちゃんは?」
昔から姉さん同様に俺を世話してくれた美空さん。
姉のようであり母のような存在にも近かった美空さん。
そして初恋の人でもあった美空さん。
もちろん嬉しい、でも…
「やっぱり海澄が好き?」
核心を突いた一言。
今の俺は姉さんが心の多くを占めていた。
でも正直な話二人の内一人を選ぶなんて出来ない。
ズルいと思われるかもしれない。けど二人とも大切だ。
「わからない…でも二人共大切で大好きな人だよ」
美空さんはクスッと笑い離れた。
「だってさ。りくちゃんらしいね、ねぇ海澄?」
「……うん」
美空さんの問いかけに、いつの間にか後ろにいた姉さんは嬉しそうに答えた。
「それじゃあお楽しみの時間だね」
美空さんが不適な笑みを浮かべる。
「さぁみんなで一緒にお風呂入ろっ!」



27:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/16 18:29:48 t2gNu09U


さっきから夢じゃないかと思って何度も頬をつねった。つねりすぎてヒリヒリする。
「お前は元気でいいね…」
何を期待しているのか、ビンビンになっている愚息を見てため息をついた。
女性というのは何かと準備があるらしく俺が先に湯船に浸かっている。
いつもの世話好きの延長線上だったらそれほど問題ない、でも他にも色々と…
って何考えんだ。相手は親族だぞ。いや、でもこうなった以上はやっぱり?
…まあいいか、もう二人に身を任せよう。何があったらその時はその時だ。
ガラガラガラー
「りくちゃんお待たせ」
二人が入る瞬間にとっさに後ろを向いた。さすがにマジマジと見るわけにはいかない。
「なーに後ろ向いてんの?別に大丈夫だってほら」
その言葉につられて後ろを向いたのがいけなかった。
てっきりタオルとか水着とか着ているのかと思ったのに…思ったのに…
二人の身を隠すものは何もなかった。
「……りっくん?」
「どう…かな?変じゃない?」
変な所なんてどこにもなかった。
女性としての丸みを帯びた見事な曲線美を描きながらも無駄な肉の一切ない姉さん。
長身で手足のスラリとしたモデル体系でありながらも出るところはしっかり出ている美空さん。
二人に違いはあるが、美しい胸から足の間に生える茂りまで全てが素晴らしかった。
二人ともミロのヴィーナスも逃げ出す美しさだった。
見とれてしまって開いた口が塞がらない。今の俺はかなり間抜けな顔をしているに違いない。
「……」
そんな俺の様子が面白かったのか姉さんがいつものように優しく微笑んだ。
「あ、あ、あの、二人ともすごく綺麗だから…」
「ありがとりくちゃん。でもなー海澄の方がおっぱい大きいんだよね」
照れ隠しなのか拗ねたように自分の胸を見ながら美空さんが言う。
確かに胸は姉さんの方が少し大きいかもしれない。
でも美空さんだって決して小さいわけではなく十分すぎるほど魅力溢れる胸だ。二人とも張りがあって形も良い。
「それじゃあ洗ってあげるからここ座って」
「う…うん」
ギンギンのモノを見られるのは抵抗がある、でも二人だけに恥ずかしい思いをさせるわけにはいかないか。
ゆっくりと湯船から立ち上がると二人が息を飲むのが分かった。
「すごい…やっぱりりくちゃんは成長してる。ね?海澄?」
「…うん」
そりゃあ最後にみんなで風呂入ったのは相当前だ。色々成長もするさ。
二人の熱い視線を受けながらイスに座った。


28:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/16 18:31:12 t2gNu09U

心地いい…
正面では姉さん、背中側では美空さんが俺を丁寧に洗っていく。
自分で洗う時の荒さじゃない、女性独特の滑らかなタッチ。
まるで心も洗われているかのようだ。
勃起も自然と治まっていた。
「りくちゃん気持ちよさそう…そうだ、えいっ」
ぷにょん
背中に今までのスポンジとは違う二つの柔らかい感触とそれに混じって少し堅い突起物。
「どうりくちゃん?私のおっぱい」
「っ!!美空さん何してんの!」
「りっくん…また大きくなったよ」
そりゃあ背中に触れてるのが美空さんの胸だと考えたら…当然の結果だ。
「うわっ!ね、姉さん!?」
再び堅く血がみなぎったモノが姉さんの泡まみれの手に握られた。
竿の部分をゆっくりと上下させる度に言いようのない快感が襲う。
泡のヌメリを利用しながら緩急をつけ、時折亀頭の部分を撫でていく。
竿全体に絡ませるようにした白魚のような指がまた様々な刺激を与えていった。
少し動きがぎこちないのがまたいい。自分一人では味わえない快楽が全身を襲った。
「ね、姉さん、くっ」
堪えきれなくなった精液が尿道を駆け抜け勢い良く外へ飛び出た。
姉さんは両手で上手くそれを受け止めた。
手を洗い、シャワーを手に取ると俺の体を覆う全身の泡を流していく。
そして発射したばかりだというのに今なお反り返るペニスも丁寧に洗い流してくれた。
ニコリと微笑む姉さんの顔は、たった今まで淫猥な行為をしていた人とは思えないほど清らかだ。
「すごい…こんな感じなんだ。へぇ〜」
一連の流れを肩越しにずっと見ていた美空さんが感嘆の声を上げる。
そりゃあ初めて見たら誰だって…ん?初めて??
「ねぇ、美空さん。ちなみに今までこういうことは…」
「もちろん初めてよ。りくちゃんのためにずっと純潔を守ってきたんだから」
ぎゅうぎゅうと胸を背中に押し付けながら美空さんが抗議の声を上げた。
「じゃあ姉さんも?」
「………」
激しく頭を上下に振る。やっぱりそうか…そのわりには二人とも落ち着いている、年の差かな。
「あのさ、りくちゃん。ちゅーしても…いい?」
俺の前に回り姉さんの横にくると、若干の恥じらいを持ちながら美空さんが言った。
たった今まで落ち着いていた、姉さんよりも年上の人が少女のように恥じる姿がとても愛らしい。
やっぱり俺はこの人も好きなんだと改めて自覚した。


29:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/16 18:32:34 t2gNu09U

「それじゃあ…するよ」
美空さんの顔が徐々に近づいてきてとうとう唇が重なった。
あの美空さんとのキス、ただ触れるだけのそれでも気持ちが高ぶってくる。
でも重なり合っていた唇はすぐに離れた。
「ふぅ…まずはこれで海澄とおあいこ」
おあいこ?
「この前海澄とチューしたんでしょ?知ってるんだから」
「いや、あれは」
姉さんが勝手にしてきたんだけど…
「だから今のでおあいこなの。でも今度は違うよ」
再び美空さんに唇を奪われる。しかもさっきとは違い舌を絡ませ合う情熱的なキス。
「んっ、ふぅ…ちゅぱ、んん…」
美空さんの熱い吐息が鼻先をかすめた。
「ん、ぷはぁ…りくちゃんと深いチューしちゃった」
嬉しそうに言いながら口の周りについた二人分の唾液を真っ赤な舌で舐めとっている。
その仕草は正に獲物を狙う悪魔のようだ。
「…りっくん、お姉ちゃんもしたい」
頬を赤く染めながらの姉さんからのおねだり。
俺と美空さんのキスを目の当たりにし気持ちが高ぶっているみたいだ。
「うん、いいよ姉さん」
唇を重ねると、激しく口内を犯されていく。
俺が行動する余地を与えずひたすら姉さんの舌が動き回る。世話好きな姉さんらしい。
「ちゅ…はぅ……ん?んんん!…ぷはぅっ、はっはぁっはぁ、けほっ」
「姉さん!」
「海澄!」
キスの時に息を止める癖がある姉さんが蒸せかえってしまった。
「海澄ったら、息し忘れるほど夢中になっちゃったんだ…それだけ嬉しかったんだね」
姉さんの背中をさすりながら美空さんも嬉しそうに呟いた。
「姉さん…」
心配ないよ、と伝えるかのように姉さんは笑みを浮かべながら俺の頭を撫でた。
「さっ、風邪引いちゃうし続きは部屋でしよ」


…落ち着かない
まだ体を洗っていなかった二人を残して先に出たまではいいけど…
よりによって姉さんの部屋で待たされるなんて。
久しぶりに入る姉さんの部屋は一足踏み入れただけで女性特有のいい香りがする。
綺麗に整頓された部屋には既に布団が敷いてあった。ちなみに姉さんは昔から布団派だ。
「ん…これは?」
何気なく机を見るとそこには一冊の雑誌。
『〜月刊無口っ娘通信♪〜』
なんだこれ?姉さんが買ったのか?世の中には色々あるんだな…
「お待たせー」
パジャマに身を包んで二人がやって来た。完全に乾ききってない髪が色っぽい。
「りくちゃん」
「しよ…」
二人は俺を押し倒し、息もピッタリに言い服に手をかけた。



30:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/16 18:35:32 t2gNu09U
今回はとりあえずここまで。
後半も出来てるのでなるべく早く投下します。しばしお待ちを
注)メインはあくまでもお姉ちゃんですよ

31:名無しさん@ピンキー
08/12/16 18:44:55 bZY4deJi
GJ!
wkwktktk

……どうでもいいけど前スレがまだ埋まってな(ry

32:名無しさん@ピンキー
08/12/16 19:38:37 c+l6KPem
GJ!姉さん、だんまりしながらもやることやってるなw

てか月刊誌www

33:名無しさん@ピンキー
08/12/17 11:05:10 w9H6Hrzo
GJ!全裸で待ってるぜ!

ところで何だその雑誌
超読みてぇ

34:名無しさん@ピンキー
08/12/18 00:26:39 uXxge5PG
ハーレム! いいよいいよー

35:名無しさん@ピンキー
08/12/18 18:25:17 fNVDM/BD
月刊無口っ娘通信買いにちょっくらコンビニ行ってくる

36:名無しさん@ピンキー
08/12/18 19:01:51 m+AcFGus
月刊眼鏡っ娘通信と購買層がかぶってそうで怖いな。

37:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/18 21:05:58 gGcpAC0i
投下します>>24-29の続き


着ているものを全て脱ぎ去った二人は俺を押し倒すと顔を近づけた。
「んふ…ちゅちゅ…んぁ」
「ちゅぱ…ふぁ、んふっんはぅ…」
部屋に響く甘美な水音と荒い息づかい。
初めは二人交互に重ねてきた唇も今では同時に重ねてくるので息継ぎもままならない。
三人の唇と舌が複雑に絡み合っていた。
「ぷはぁ…さぁりくちゃん脱ぎ脱ぎしましょうね〜」
ひとまず先に唇を離した美空さんが俺の服を器用に脱がしていく。
その間に姉さんは俺の唇を独占する。
「はい、海澄こーたーい」
全てを脱がし終わると今度は姉さんが手際良く俺の服を畳んでいく。そして俺の唇は美空さんに塞がれる。
世話好きな二人が織り成す見事な連携プレーだ。
姉さんが作業を終えるのを見計らい美空さんが唇を離しすと、ゆっくりと足の間に移動した。
「もっと気持ちよくしてあ・げ・る」
美空さんは小悪魔みたいな笑みを浮かべると反り返る陰茎をパクっとくわえた。
舌と唇を使っての愛撫。
口内にたっぷりと蓄えられた唾液が性器を塗りたくっていく。
頬の内側に先端を擦り付けたり、精を搾り取るかのように吸い上げたりと様々な刺激が与えられた。
「……お姉ちゃんもしてあげる」
しばらく美空さんの行為に見とれていた姉さんも怒張に顔を近づけてくる。
顔を横にすると美空さんの口に含みきれない余った竿の部分にチロチロと舌を這わせた。
「くぅ…あ、」
二人同時のフェラに思わず声が漏れ出てしまった。
二枚の舌が別個の生物のように縦横無尽に剛直を這い回り激しく責め立ててくる。
エラの部分をなぞるようにしたり先端をついばむと、どうしても二人の唇同士が重なることもある。
でもそれすらも見せつけるようにして気に止める様子はなかった。
俺は横たわったまま顔だけを起こして世話好きな二人の奉仕を見続けた。
肉棒を中心に左右から舌を伸ばし根元から先端までじっとりと舐めていく。
二人は競うようにして屹立に唇を絡め、夢中でそれを貪っていた。
つばきが糸を引き、先走りの液と共に肉幹を濡らした。
慈愛に満ちた表情の姉さん、挑発的な鋭い視線を送る美空さん。
本来なら相容れぬ天使と悪魔が仲良く淫猥な共同作業をしている姿は官能的だ。
二回目だという余裕などなく絶頂はあっけなく訪れてしまった。
「きゃっ!」
「……!」
震える肉棒から勢いよく放出された白濁液は二人の顔に降りかかった。


38:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/18 21:07:14 gGcpAC0i

「ご、ごめん。我慢できなくて…」
「……いいよ」
「そうそう、私達はりくちゃんを気持ちよくしてあげられれば、それだけで幸せなの」
顔にかかった精液をお互いに拭き合いっこしながら二人は俺に笑みを送る。
俺こそこんな綺麗な人、しかも二人にここまでしてもらえるなんて幸せ者だ。
「りっくん……」
今なお硬度を失わない剛直をさすりながら姉さんが言う。
それが何を意味するか分からない俺ではない。
「でも、姉さん本当にいいの?俺たち姉弟だよ」
今更になってこんなことを言う自分は最低かもしれない。
でも近親相姦という禁忌を犯すには姉さんの気持ちを確認せずにはいられなかった。
「うん…お姉ちゃんはりっくんが大好きだから…だから…しよ?」
姉さんは優しく微笑んだ。
「はい、海澄これ」
俺達の会話を静かに聞いていた美空さんが暖かい笑みを浮かべながらコンドームを差し出した。
「…つけてあげる」
ピリッと袋を破り中身を取り出し、ぎこちない動きで被せていく。
ある程度予想していたけどこんな時にまで世話好きな一面が出るとは…
確か初めての時は正常位がいいんだっけか?そろそろ俺からも行動を起こさないと。
体を起こそうとしたその時、後ろから美空さんに肩を押さえ込まれ阻まれた。
美空さんの重量感のある双乳が目と鼻の先に…
「だーめ、りくちゃんはじっとしてて。私たちに任せて」
「でも…」
「だいじょーぶ。海澄はもう準備万端なんだから」
ほら、と言われるままに髪と同じで栗色をした茂みが生える姉さんの股関を見てみる。
そこからは既に光の筋が太ももまで垂れていた。
「姉さん、濡れてる?」
「……」
姉さんは赤面しながらただ頷く。
「私たちはりくちゃんを思うだけで感じちゃうの」
美空さんが姉さんの気持ちを代弁するかのように言った。
姉さんは膝立ちになり俺を跨ぐと濡れそぼった秘唇を自分で開き、天を向く猛りに狙いを定め腰を下ろした。
「…んんっ!」
どんなに濡れていても破瓜の痛みは凄まじいと聞く。
けど痛みに顔を歪めながらも、姉さんは一気に肉棒を呑み込んだ。
「……はぁ…んっ、りっく…ん」
酷い痛みのずなのに姉さんは微笑み、右手を俺のを頬に添え残りの手で頭を撫でてくれた。
「…動くよ」
そして両手を俺の胸辺りに置くと姉さんはゆっくりと腰を動かし出した。


39:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/18 21:08:51 gGcpAC0i

「うわぁ、うっ」
腰を動かし出すと、今までただキツく締め付けていた膣内が蠢き始めた。
ペニス全体を一分の隙もなく覆っていた肉壁に擦られる度に快楽が送り込まれる。
「んっ、あ、っ…ふぁっ、りっ、くん」
根元まで深々と呑み込んだかと思うと膣口で雁首を擦り合わせる。そしてまた奥深くへと。
「あッ、あぁ、ひゃあ、お姉ちゃん…もう、んァっ」
腰を上下させるとたぷんたぷん、と豊胸も揺れ視覚にも興奮を植え付けられる。
猛りを咥えこんで離さない蜜壺の中は粘液のとろみが増していく。
童貞だった俺がそんな極上の快感に耐えられるはずもなく絶頂はすぐにやって来た。
「りっくん…ぁんっ、りっ、くん、もうだめぇっや、あぁぁぁーーぁんッ」
俺がイクと同時に姉さんも今日一番の嬌声とともに身体を弓なりにし、俺の胸に倒れ込んだ。
「はぁ…はぁ…りっくん…」
潤んだ目で俺を見つめ自然と唇を重ねる。
互いに絶頂の余韻を味わい終えると姉さんはモノを引き抜いた。
愛蜜と処女血でべとべとになったゴムを外し新しいものを装着する。
「美空ちゃん…」
「…うん」
俺達の痴態を目に焼き付けていた美空さんは自分で慰めていたらしく、蕩けきった表情で俺を跨いだ。
「りくちゃん、じゃあ…入れるね」
ゆっくりと姫割れを雁首の距離を縮めていく。
そこから溢れ出る雫が淫らに肉棒を濡らした。
先端が割れ目に押し当てられ呑み込まれようとすると、スリットに沿いつるりと前に滑ってしまった。
「ひゃっ、ん…ごめんねもう、一回…」
けれども淫蜜でヌメリを帯びた秘唇に入れるのは難しくなかなか入らない。
「やっ、りくちゃんと一つになりたいよぉ…」
そんな美空さんに姉さんは助け舟を出した。
「美空ちゃん、ほら…」
俺の猛りを握り動かないようにする。
美空さんの割れ目に沿うように肉茎の切っ先を滑らし膣口へと導いた。
「やっ、たぁ…入った、あんッ」
ようやく先端がぬかるみの中に入り柔襞を押し開いていく。
途中引っかかるものがあったが美空さんは意を決して腰を落とした。
「いっ、たぁ…」
想像以上の激痛だったのか目から涙がこぼれた。
「美空さん…大丈夫?」
「いたいよぉ…りくちゃん、でも、ぁ、嬉しい…」
美空さんは手を伸ばし俺の手を握る。俺もそれに応えて指を絡ませ合った。
「りくちゃん…気持ちいい?」
「ものスゴく気持ちいいよ…美空さんの中」
「ほんと?よかった…」
美空さんは嬉しそうに笑った。


40:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/18 21:10:39 gGcpAC0i

「ねぇりくちゃん…」
「どうしたの?」
「私変かも…どんどん気持ち良くなってきちゃった。だから…動くね」
快感が痛みに勝ったのか、言い終わるや否や美空さんは腰を振り始めた。
上下運動ではなく回すように動かすと秘泉からとめどなくわき出る愛液が下腹部を浸し、ジュプジュプと音を奏でる。
それが潤滑液となり腰の動きがよりスムーズになった。
「あん、やッ…気持ち、いい、ひゃあぁ!」
引き締まった肢体をくねらせ美空さんが快楽の波に溺れる。
美空さんが感じれば感じるほど膣内にある無数の肉襞が活発に動いた。
姉さんのように締め付けるのではなく、柔らかな襞が隠茎全体を包み込むように刺激する。
比べることなど出来ない、どちらも気持ちいい。
「はぁん、ぁふ…やんっ、奥まできてるの、んっ」
ペニスが最奥まで届き刺激が与えられると、美空さんの俺の手を握る力が強まった。
「あんッ、り、くちゃん…りくちゃんっ、私、イっちゃ、ふぁう」
「美空さん、俺もっ」
咥え込まれた肉棒から伝わった一段と大きな快楽が身体を襲う。
「もぉっイクぅ、や、だめぇえええぇぇっーーー!」
美空さんの身体が大きく震え同時に俺の精がゴム越しに放出された。
「ありがとう…りくちゃん」
美空さんは重そうに体を動かし俺との繋がりを解くと横に倒れ込んだ。
その間に姉さんはゴムの後処理を行い美空さんとは反対側に俺の隣に横になった。
一枚の布団の上に三人寝ころぶのは少し窮屈だけど、その分二人の柔肌が密着してそれはそれで心地いい。
「お礼を言いたいのは俺の方だよ。いつも世話してもらってばっかりでさ」
今も二人に主導権を握られっぱなしだったし…
俺の言葉を聞くと二人は顔を見合わせてクスクスと微笑んだ。
「りくちゃんは余計なこと考えなくていーの。私たちが好きでやってんだから」
「……りっくんはお姉ちゃんたちの可愛い弟だから…」
姉さんが優しく頭を撫でながら囁いた。
「お姉ちゃんはりっくんが好き……」
「私もりくちゃんが大好き。それでいいじゃない」
こんなにまで愛されているなんて…
姉弟であろうと従姉同士であろうと関係ない。俺も二人のことが好きなんだ。
「ありがと…う」
さすがに四回の射精は体力を使うのか、不意に睡魔に襲われた俺はそれだけ言うと意識がそこで途絶えた。


41:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/18 21:12:26 gGcpAC0i

それから数週間。

「ほらりくちゃん早く乗って遅刻するよ!」
漆黒のライダースーツに身を包んだ美空さんがバイクに跨り俺を急かす。
大学の授業が今日はないらしく、玄関ではニコニコしながら姉さんが俺達を見送りに来ている。
あの日以来俺達の生活に大きな変化はなかった…夜以外は。
結局美空さんは我が家に住み着くことなり、毎朝学校まで送ってもらうことになった。
断りたかったけど姉さんが弁当を遅く作ったりして、無理矢理遅刻させようとするので観念した。
「じゃあ、姉さん」
「……」
ヘルメットを被りながら姉さんが手を振るのに応える。
「さぁ行くよ、りくちゃん。ちゃんと掴まっててね」
そんなこと言うけど美空さんにしがみつくのは未だに照れくさい。
学校でも俺に第二の世話好きお姉さんが現れたことで色々言われた。
友人内で姉さん達は天使と小悪魔で通り、不本意ながら人気者となっている。
出発から数分も経たない内に高校へ到着した。さすがはバイク、徒歩とは比べものにならないな。
「ふぅ〜到着っ」
美空さんがヘルメットを外し髪を振り解く。
正門に降り立つと通学中の生徒が声をあげた。
「せんせーおはようございます」
「おはよーみんな」
美空さん…いや、美空先生は片手を上げて返す。
元の性格があれなので生徒から慕われるのに長い時間はかからなかったみたいだ。
「よし、じゃあここまでね。『しっかり』勉強するように」
ニヤリと口の端をあげながら言うと颯爽と歩いていった。


「おい陸斗、また姉ちゃん来てんぞ」
そうクラスメートに声をかけられたのは昼休みが始まってすぐの時だった。
姉さん?何のようだろう、今日は忘れ物してないけど…
というか一々教室まで来るのはやめて欲しい。
「……」
「どうしたの姉さん?何かあった?」
返事をする代わりに姉さんは大きな封筒を手渡してきた。
「……美空ちゃんに」
「…は?」
なんで美空さん宛のものを俺の所に?
「……」
問いただしても無駄そうだな…
「わかった渡しとく、ありがとう」
感謝の意を伝えると姉さんは満面の笑みを浮かべ俺の頭に手を乗せ、クラス中が見守る中で頭なでなでを始めた。
「………」
しばらくして満足すると姉さんは手を離し、再度笑みを浮かべると何も言わずに帰っていった。
ただ学校に来る口実が欲しかっただけか?まさかな…
そして俺はいつものようにハートマークで飾られた弁当を隠れて食べることになる。


終わり

42:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/18 21:14:54 gGcpAC0i
オマケ
それはある日のことだった。
「あの姉さん、聞きたいんだけど…」
「……?」
言葉ね代わりに小首を傾げて姉さんは応えた。無意識にやる動作が可愛い…って今は違う
「姉さんが読んでる雑誌なんだけどさ」
この前姉さんの部屋で見つけた雑誌『月刊無口っ娘通信♪』は一体何なのか?気になる。
「あぁ〜あれね、私が教えてあげたの。とはいってももう何年も前の話だけどね」
授業用のプリントに目を通していた美空さんが代わりに説明した。
なんでも無口な女性でも利用できるレストランや洋服屋、さらには美容院までが紹介されているローカル雑誌らしい。
他にも無口ならではのお悩み相談や恋愛相談のコーナーがあったりと情報満載だという。
かといって女性専用というわけでもなく号によっては無口っ娘を彼女に持つ男性にも役立つ内容、
萌える無口っ娘とは何か?、今週の無口さんのグラビア、さらには無口っ娘とのエッチ特集もあるとのこと。
ただのローカル雑誌にしては凄い売り上げだというから驚きだ。
「海澄が不自由なく暮らせるのもあの雑誌のおかげね」
説明し終えると美空さんは俺の横に密着して座った。
「美空さん?」
「しよっか?」
まるで遊びにでも行くかのように軽い口調。
「いや、ほらまだ早いし明日の宿題とか…」
「宿題なら私がなんとかしてあげるからさ。ね?」
無理やり姿勢を低くして上目遣いに美空さんがのしかかってくる。というか職権乱用はいけないんじゃあ…
「わかった。じゃあ多数決で決めようよ」
は?多数決?
美空さんは小悪魔な笑みを浮かべている。
「今からエッチしたくない人〜」
すかさず俺が手を挙げた。結果は見えているような…
「はい、一人。じゃあ今からエッチしたい人〜」
言いながら美空さんが片手を挙げたかと思うと、姉さんは両手を挙げた。
「はい二人。それでは多数決により今からエッチに決定しました」

「ずるい、民主主義と言う名の暴力だ!」
「ずるくないもん。ねっ海澄ちゃん?」
「………」
姉さんはコクコクと頷いた。だからキラキラした目をするのはやめてくれ。断れないって。
「それにりくちゃんも準備出来てるじゃない」
テントを張ったそこをさすりながら美空が嬉しそうにすると、姉さんは俺と唇を重ねてきた。

結局この日は明け方近くまで二人につき合うことになった。


43:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/18 21:16:01 gGcpAC0i
これにて無口お姉ちゃんはひとまず完結。
何気なしに書いた無口っ娘通信が意外に反響だったので急遽書き足しました。誤字脱字は御勘弁…
ではまた投下することがあったら。

44:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/18 21:22:16 gGcpAC0i
連レス失礼
>>42冒頭
言葉ね代わりに→言葉の代わりに
です。補完お願いします

45:名無しさん@ピンキー
08/12/18 21:24:26 KoDJ1UBe
リアルタイムGJです!

これはもはや月刊無口っ娘通信を発行せざるえないでしょww

46:名無しさん@ピンキー
08/12/18 22:08:11 fNVDM/BD
月刊無口っ娘通信近くのコンビニに無かったからちょっくら遠出してくる!

47:名無しさん@ピンキー
08/12/18 23:25:08 U0tolCH2
>>46
ちょwwwwおまwwwwまてwwww
密林使えば日曜には来るぉ^−^

48:名無しさん@ピンキー
08/12/20 01:07:46 fmRBzC0E
>>47
無口っ娘通信は密林にあるんだな?


俺ちょっと樹海に行ってくる!

49:名無しさん@ピンキー
08/12/20 01:50:01 CuzaQ0Fs
またこの流れかww

50:名無しさん@ピンキー
08/12/20 09:57:12 5vHgZwhN
〜第2回無口っ娘村探険隊募集のお知らせ〜

51:名無しさん@ピンキー
08/12/20 13:42:43 vKYlNViP
>>50
また再結成かな?w

まぁ行くがな

52:名無しさん@ピンキー
08/12/21 12:16:04 ECVczED8
無口っ娘と言うか、言語を持たずにボディーランゲージで意思疎通を行なう娘さん達っぽいな。

53:名無しさん@ピンキー
08/12/21 21:08:54 8DW4krvi
密林育ちのせいかボディランゲージがやたらとアグレッシブな振付のため、
無口なのに全然無口っぽくない挙動不審な女の子を想像してしまった。

54:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:18:55 luL5HL6n
>>53
初めて喋った言葉が男の名前だったり
片言の日本語で愛の告白をしたりする
萌えシチュエーションを妄想した

55:名無しさん@ピンキー
08/12/22 14:34:32 8ZH96GdL
ここって純愛系統のSSばっかだけど、それ以外はNG?

56:名無しさん@ピンキー
08/12/22 16:02:21 OWF4WSbR
陵辱やらレイプやらは専用スレで頼みたいな
嫌いな人も多いし

57:名無しさん@ピンキー
08/12/22 16:36:07 HhHp2etO
>>55
NGってことはないし注意入れれば問題はないだろうが反応は薄いだろうな。

58:名無しさん@ピンキー
08/12/23 22:48:37 bcXHzNch
ここは人が多いのか少ないのか分からないスレだな。最近は職人さんの数も減ってるくさいし…
このゆっくりな流れは代えたくない、でももっと活性化してほしいというジレンマ

59:名無しさん@ピンキー
08/12/24 02:49:26 prjtXHyZ
職人さん減ってるかなあ?
ネコな彼女シリーズの方にはぜひ戻ってきてもらいたいけど。

60:名無しさん@ピンキー
08/12/24 06:51:15 bxg2AZBp
>>59
申し訳ないが、先に素直クールスレに戻ってきて欲しい。

61:当人
08/12/24 23:45:36 OnMEIN70
>>59
スマン、常駐はしているがちょっと手を広げすぎて今手が回らんのだー。
でもやる気はあるから気長にまってもらえると嬉しい。

62:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/25 01:01:38 dX8IspY8
サンタよろしく皆が寝ている隙に投下。需要があるか分かりませんが…
またお前かよ、という方はNG指定を。

63:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/25 01:03:42 dX8IspY8
《無口で甘えん坊な彼女》〜彼女のお願い〜

俺が秋葉と付き合あってから、我が家のクリスマスは毎年秋葉を招いて祝っている。
母親を亡くし、俺の父さんと同様に出張の多い父親を持つ秋葉への贈り物だった。
「秋葉ちゃん、雪春ちょっといい?」
鮮やかに彩られたクリスマスケーキを前にした時母さんが俺達に包みを渡した。
「私からのクリスマスプレゼント、何が欲しいのかわからないから勝手に選んだんだけど…」
「いや、構わないよ。母さんありがとう」
「……ありがと」
「ふふっ、どういたしまして。さぁ開けてみて」
中にはマフラーが入っていた。俺のは藍色、秋葉は大好きな色であるオレンジ色。ふかふかしていて暖かそうだった。
寒いのが苦手な秋葉にもぴったりのプレゼントだ。
「……?」
一方秋葉はというとマフラーを広げしばらく見て首を傾げていた。
「どうしたの秋葉?」
「長くない……?」
よくよく見ると秋葉のマフラーは俺のと比べ二倍近い長さをしていている。
「それね、二人で使うの」
ニコニコしながら母さんが口を開いた。
「ラブラブな二人へのプレゼントです、って言ったらお店の人が持ってきてくれたのよ」
外で何言ってんだこの人…他にも変なこと言ってないだろうな。
母さんは自覚してなく本当に善意でやっている。それが逆に困ったものだが…
「ふふ、これなら二人共あったかくていいじゃない。密着もするし秋葉ちゃんにぴったりだと思ったのよ」
『密着』の言葉に秋葉の目の色が変わった。母さんの言葉にうんうんと頷いている。
まさか登校する時に使おうとか言わないだろうな…。
今でさえ寒さも相まって腕にギュッとしがみついてくるし。
まぁ前までは色々あって手すら繋いだことなかったからそれはそれで嬉しいけどさ。


たった三人のささやかなクリスマスパーティーが終わると、俺は一件挟んで隣の家である秋葉の家に来ていた。
母さんの許可も貰ったし久しぶりに秋葉の家に泊めてもらうのだ。明日は二人で出掛ける予定になっている。
目的の一つはお互いのプレゼントを買うこと。
実際に自分で見て好きなものお互いに買ってあげる。俺と秋葉の毎年の恒例になっていた。
「何か欲しいものある?もしあるならそれに合った店に行こう」

秋葉はしばらく視線を宙に浮かべて考えた。
「……『ずっと雪春と一緒にいられます券』とか…?」
「いや、そんな物必要ないだろ」


64:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/25 01:05:14 dX8IspY8

相変わらず恥ずかしいことを平気で言う。かなり慣れたつもりでもまだまだだ。
大体そんな券があったら俺の方が欲しい。
「まぁ明日また考えよう」
今はもっとしたいことがある。せっかく邪魔も入ることなく秋葉と二人っきりなんだから。
「……変態」
「まだ何も言ってないぞ」
心を読むとはさすがは秋葉と言ったところか…
「……」
突然に秋葉がぎゅっと抱きついてきた。顔をわずかに赤らめこちらを見てくる。
「……いいよ。しよ?」
ここからは余計な会話は必要なかった。
「…ちゅ、んん、はぁ」
服を脱ぎ捨てすぐに唇を合わせると相手の舌を絡めとり、口内に舌を差し込み歯茎や歯そのものを舐めあげる。
一日中していたいと思わせるほど秋葉とのキスは俺を魅了する。もちろんその先を欲しているが。
抱きしめていた腕を胸に持ってきて優しく包み込むと秋葉が体をくねらせた。
「…やっ、んぁ…ぁぁ」
秋葉は胸が特に弱い。小ぶりで掌に収まってしまうけどその分感じやすいらしい。
もち肌という言葉が相応しい白く柔らかい秋葉の綺麗な双乳。
その頂にある桜色をしたは乳首はまだ触れてもいないのにどんどん硬く尖り色を濃くしていく。
「…ぁん、ひゃんッ!」
親指で軽く押すように触ると秋葉の押し殺していた声が数段跳ね上がった。
調子に乗った俺は両手を使って揉みしだいていき固さを増していく乳首を親指と人差し指で摘んだ。
「ぁっ…そこ、ダメ…いゃ」
この時にしか聞くことの出来ない普段無口な秋葉の声。もっと聞きたくてしょうがない。
頃合いを見計らってぷっくりと膨らんだ乳首を口に含み唇で優しくはさんだ。
「ふあぁっ、いゃ、だ…め、ひゃっ…んッ、ぁ、ぁ」
舌で転がすように舐め、、音を立てて思いっきり吸う。もちろん余った胸への愛撫も忘れない。
「ゆき、はるっ…本当に、あ、もう…だめ、んんぁ」
身をよじらせ逃げようとする秋葉だがもちろんそんなことは許さない。
本当は秋葉だって胸をいじられるのが好きなのは承知済みだ。
俺はとどめを与えるべく勃起しきった乳首にそっと歯を添え甘噛みした。
「あっ、ひゃッ、ぁ…んんっー」
くぐもった媚声をあげながら秋葉は達した。
イク時に口を閉じて声を出さないようにするのが秋葉の癖だ。
もっと乱れるように声を出すのも聞いてみたいが今のは今ので俺は大満足だから良しとする。
「はぁ、はぁ…変態」
肩で息をしながら秋葉が呟いた。


65:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/25 01:07:35 dX8IspY8

秋葉が俺に向かって変態と言うときは非難の意味はない。単なる照れ隠しみたいなものだ。
「そう言う秋葉だってほら」
秋葉の股間に手を入れ割れ目に指を這わせると、恥ずかしい液体で溢れとろとろになっていた。
少し指を動かすだけでくちゅ、といやらしい水音を立てた。
「だって…雪春とすると気持ちいいから…」
まったく…潤んだ瞳でそんなことを言われたら我慢出来ないだろ。
「秋葉…もういいか?俺限界なんだけど」
「いいよ…でも、少し待って…」
「どうした?」
ベッドから降りた秋葉は裸のまま鞄から一冊の雑誌を手にした。
たしかあの雑誌は…『月刊無口っ娘通信♪』だよな。母さんが秋葉に紹介したやつだ。
秋葉はあらかじめ折り目の付いたページを開いて見せてきた。
「『愛する人とのエッチ特集〜体位編〜』ってこれは…?」
そこには色々な体位が挿し絵と共に特徴が詳しく書いてある。
「……」
顔を真っ赤にさせた秋葉はその中でもあるものをトントンと指差した。
「こ、これ……」
してみたい、という言葉が微かに聞こえた。
「もしかして今日は対面座位でしたいのか?」
嬉しそうにコクリと頷く秋葉。そういえば今まで正常位でしかしたことがないな。
顔が見えないという理由で秋葉はバックを嫌がる、まぁ俺も秋葉の顔を見られないのは嫌だ。
騎乗位は秋葉が感じすぎて動く所ではなくなりそうだからという理由でしたことがない。
でもこれなら…大方この説明にある相手との密着度大幅アップ、の言葉に惹かれたんだろう。
「いいよ。たまには違うのでしてみよう」
ベッドの縁に腰掛けゴムを着け秋葉を手招きする。
座った状態でいる俺の両肩に手を置いて秋葉は跨った。
「もうちょと前…そうそこ。ゆっくり下ろしてな支えててやるから…」
冷静に指示を与えるが正直それどころじゃなかった。
秋葉が能動的に俺のモノを入れようとしている。
それに加えて目の前に美味しそうな双乳と頬を朱に染めた秋葉の顔があれば誰だって冷静でいられなくなるだろう。
対面座位ってすごくいいかもしれない…ハマりそうだ。
「んはっ、はぁ…」
十分すぎるほどぬかるんだ秘唇に先端が入ると一気に秋葉の中に飲み込まれた。
「あっ、ゃん、ふか、い…んはぅ」
快楽に意識を飛ばされないように秋葉が必死に抱きついてくる。
ただそのせいで間に挟まれた両胸が擦れ合いより大きな快感を秋葉に与えることになった。
「あぁ、やんッ…ひゃうっ、んはっ」


66:こたみかん ◆8rF3W6POd6
08/12/25 01:09:49 dX8IspY8

いつも以上に深く繋がっているからなのか、軽く突くだけで秋葉はびくっと痙攣した。
力が抜けそうになる秋葉を抱き返し唇を重ね上も下も繋がると、秋葉と一つになっているという意識が高まる。
もっと秋葉と繋がりたい、同じ快感を共有したい、その一心で舌を絡ませ腰を動かした。
ぎゅうぎゅうと締め付けてくる秋葉の柔肉に包まれ続け俺も限界が近づく。
「悪い、秋葉…もう」
「…私、もっ、ひゃふッ」
強く秋葉を抱き締めながらコツコツと最奥をノックするように腰を突き上げ貫いた。
「ひゃふっ、んは…あ、んんんんんーーーーー」
体を震わせ秋葉が先に達し一際強く膣口を締めつけ射精を促し俺もほとんど同時に吐精した。
薄いゴムを突き破るのではないかと焦らせる勢いで放出し終え息を整える。
「秋葉?大丈夫か?」
全身の力が抜け半ば俺の首にぶら下がるようにしている秋葉に呼びかけた。
「大丈夫…多分…」
「多分ってなんだよ、多分って」
軽くおでこをつついてから頭を撫でてやると秋葉は目を閉じ幸せそうに俺の胸に頬ずりし始めた。
「へへっ……気持ちよかったよ…」
「そいつはよかった。まぁ俺も気持ち良かったし」
「……いつものより好きかも…」
ご満悦の表情からするに秋葉は対面座位がすごく気に入ったようだ。
俺もこんなにいいと思わなかった。多分次からはメインの体位だな。
「雪春……大好き…」
顔を上げてしっかり目を合わせ秋葉が微笑んだ。言われ飽きてるはずなのに何度聞いてもやっぱり嬉しい。
「この状態でそんなこと言うとどうなるか分かってるよな?」
「うん…もう一回しよ…?ひゃっ!」
秋葉の言葉を最後まで聞き終える前に腰を動かし始めた。
「ちょっと…雪春っ…」
ぺしぺしと俺を叩き秋葉が中断を求めた。
「わ、悪い、もう少し待った方がいいか?」
「違う…ゴム代えないと…あと…キスしてからがいい…」
「あ、そうか…了解」
名残惜しいが一旦離れ新しいゴムを着ける。避妊するというは秋葉とつきあう上での母さんとの約束なのだ。
「それと…あのマフラー使おうね」
「今言うことかそれ?」
「…あともっとぎゅってして……」
あぁーもう、なんて可愛いいんだ。そんなこと言ったら一生離さないからな。
今か今かと待ち受ける秋葉の唇に自分のを重ねて行為を再開した。
「んんっ、雪春……大好きだよ…」
快感に悶える中で秋葉は嬉しそうに囁いた。


終わり

小ネタのはずが長くなってしまった…

67:名無しさん@ピンキー
08/12/25 01:13:48 wJW+yUN2
うおおぉぉ 素晴らしい
GJ
クリスマスに全裸待機しててよかったぁ

68:名無しさん@ピンキー
08/12/25 01:24:20 MT52stPx
うおおおっと、こたみかん氏に先を越されちまったいw
前スレで「ちょっと密林行ってくる」を書いたモノです。
私もクリスマスネタでひとつ書きましたが……
これは明日に回した方が良さそうですね。出直しますデス。

69:名無しさん@ピンキー
08/12/25 01:26:48 gyzCl8jn
待ってました!GJ!

>>68
小ネタなら前スレに投下して埋めてくれれば……

70:名無しさん@ピンキー
08/12/25 11:25:15 R45PLf6e
>>66
GJ!甘すぎるやろ……!


ここからクリスマスネタで投下
8つ消費します

>>68
横入りすいません
今しか暇なタイミングなくて……

NGはトリか『プレゼントは私!』で

71:プレゼントは私!1/8 ◆8pqpKZn956
08/12/25 11:29:45 R45PLf6e
軽そうなアルミテーブルの上に鎮座する携帯電話のサブ・ディスプレイが、
現時刻を12月23日深夜……正確には24日と伝えている。
一糸纏わぬ姿で冷たい床に横たわる小夜(さや)は、
窓から注ぐ月光に照らされてテラテラと光る陰部を恥ずかしそうに手で隠した。
長い黒いストレートな髪の毛、幼い顔付き、それに似合わぬ扇情的な瞳。
彼女自身の掌ですっぽり隠せそうな可愛い胸。
十人が十人どきりとするであろう美しさを持った彼女は今、
マンションの一室で恋人の帰りを待っている最中である。それも裸で。なぜか?
結論から言うとつまり彼女は、彼氏を誘惑しようとしている訳である。
もちろん性的な意味で。

彼女の恋人である弘樹は立派な社会人で、本来祝日である今日も朝から休日出勤している。
弘樹のいとこであり、恋人であり、ちなみに学生の身分でもある小夜は毎日部活が終わると合鍵を使って彼の家に入り込み、
鼻歌まじりに料理を作って新妻よろしく未来の旦那様(予定)をお出迎えするのが日課になっていた。
しかし、いつものように(23日は祝日だが、部活の練習があった)小夜がマンションへ向かっている最中、
彼女の携帯に彼から着信が入り、弘樹は申し訳なさげに告げた。
『すまん、帰り夜中になっちまいそうだから夕飯いらないわ。今日は小夜、“実家”に帰ってくれ』
刹那、小夜が無言で通話終了ボタンを押したのは、怒ったわけではなく単に彼女が無口だからである。
実家というのは小夜の両親が住んでいる家でマンションから徒歩5分。
法の上では小夜の所在地はこちらなのだが、彼女があんまり弘樹の部屋にお泊りするものだから、
すっかり『たまに帰るべき場所、実家』という扱いになってしまった。
まあ互いの両親公認の上だから問題はない。

さて、一気に予定が無くなった彼女である。買い物に行く前でよかったとは思ったが寂しさも感じた。
今日は、というか今日も抱いてもらう気満々だったのに期待を裏切られた格好である。
実家に帰るつもりはないので、無理矢理夜中まで起きて待っていれば弘樹に会えるには会えるが、
そこから性交渉を迫った所で
『疲れてるから明日な』、と適当にあしらわれてしまうのが目に見えている。
何とかして弘樹を興奮させる方法が必要だ。小夜はうむむ、と指をあごにあてながらマンションへと到着した。

とりあえず部屋を掃除し、ありもので自分用の夕食を作ってかき込み、
暇になったので、所属している吹奏楽部の年明けの演奏会で使う譜面をチェックし、
注意すべきアーティキュレーションの強調を蛍光ペンで終えた時点で時計を見るとやっと夜の10時だったが弘樹はまだ帰らない。
小夜は今日抱いてもらうための方法を考える一人議会を開会した。



72:プレゼントは私!2/8 ◆8pqpKZn956
08/12/25 11:30:40 R45PLf6e
しばらく考え、小夜は『据え膳食わぬは男の恥作戦』に打って出ることに決めた。
作戦内容はいたってシンプル、ただ裸でターゲットの帰りを待つだけだ。
流石に恋人のヌードを見て冷静になれるほど弘樹は聖人でないはずだし、
万一反応が薄くても
『私がこんな事までしてるのに、弘樹はコーフンしないんだ……私の事、飽きちゃったんだ……』
と目で訴えかければ。
彼も私を抱かないわけにはいくまい、と小夜はほほ笑み、同時に頬を赤く染めた。
しかし……、と小夜は考えた。これではまるで自分が淫乱娘のようではないか!?
実際、まだ日が高くある頃合いに恋人に抱かれる算段をつけている小夜が淫乱でないかどうかというと微妙であるが、
ともかく彼女は恋人にそんな風に思われるのは我慢できなかった。
だって、それが原因で嫌われたりしたら取り返しがつかないもの!と彼女は葛藤する。
エッチな女だと思われたくない、さりとてエッチを我慢するのも嫌だし。
学生の本分から些か脱線した悩みをこね回しているうち、彼女はある重大な事実を思い出す。
夜中になり、日付がかわったら……クリスマス・イヴではないか!

そして話は冒頭に戻る。
『お帰り。今日はクリスマスイヴ、だからプレゼントは私。
普通プレゼントってイヴの夜に渡すのだろうけれど、弘樹には少しでも早く受け取って欲しかったから…………』
なんとまあ、完璧な計画だろう。
裸のいとこの女学生にこう言われてグラッとこない男がいるだろうか。ムードを出すために部屋の明かりも消した。
これで彼にシてもらえるだけでなく、なんとも健気な印象を与えラブラブ度アップに違いない。
あくまで“弘樹の為にわざわざ”裸になって待っていたのだ、淫乱だなんて思われるはずもない。
「……プレゼントはわ・た・し……なんて、ね……」
小夜はクスクス笑い、これから与えられるであろう快感への期待に濡れた花弁を震わせていた。



昨今の不況は日本の大・中・小企業に万遍なく悪影響を与え、
また弘樹の勤める会社もまた例外ではなく、
人件費を減らすため『ノー残業Day』という何とも馬鹿らしい制度ができた。
毎週月曜を残業禁止の日とし、社員にはらう残業手当を減らすというものである。
「もともとサービス残業ばかりだったじゃねーかよ……」
弘樹は愚痴りつつ家路を急いだ。彼にとって、結局この制度は火曜日の仕事量を増やすだけである。
第一、今日は祝日だというのにわざわざ出勤、まさに本末転倒。
彼が腕時計に目をやると、すでに日付がかわっていた。
「小夜のやつ待ってるだろうな……」
弘樹は、電話で実家に帰れとは言ったものの、どうせ小夜は部屋に来ているだろうとふんでいた。
無口で、ちょっとわがままで、それでいて愛らしい恋人のことを思い、弘樹は歩幅を広くした。



73:プレゼントは私!3/8 ◆8pqpKZn956
08/12/25 11:32:07 R45PLf6e
やっとこマンションへ到着し玄関のノブを回してみると案の定、鍵が開いていた。
「やっぱり来てたか」
弘樹はドアを引き室内に入り……あれ、と首を傾げた。
「電気消えてる?あいつ来てないのかな」
しかし鍵は開けっ放しだった。まさか朝かけ忘れたとも考えにくい。
弘樹は逡巡したが、意外とあっさり結論に達した。
「……ああ、小夜のやつ、もう寝てるのか」
時間的にもだいぶ遅いしおかしくはない。
「ずっと待ってくれただろうに、悪いことしたな」
仕事のせいとはいえ罪悪感がのしかかってくる。
ならば、せめて彼女を起こさないようにしなきゃな、
と弘樹は音をたてずにドアを閉めた。
そろりそろりと短い廊下を歩き、そして静かに寝室の扉を開く。
着替えは寝室にあるので入らないわけにはいかないが、
小夜の睡眠を邪魔しないように、そっと静かに、まずは少しだけ扉を開ける。
当然そこには恋人の可愛い寝顔があるものと弘樹は思っていた。
しかし彼の瞳にうつったものは……
(………………まじか?)
切ない吐息を漏らしながら自らを慰める小夜の姿だった。





74:プレゼントは私!4/8 ◆8pqpKZn956
08/12/25 11:33:10 R45PLf6e
才子、才に倒れる。
または、策士、策に溺れる。
この言葉は、自分の才能を過信し策を弄した結果、かえって失敗するような者に対して使う。
『弄し』の原形『弄する』はサ変動詞で『ろうする』と読み、『もてあそぶ』という意味を持つ。
『もてあそぶ』を漢字にするとやっぱり『弄ぶ』である。
小夜はそんなどうでもいい解説を頭の中で必死に巡らせたが、
結局欲望は消えず、そして彼女の右手は止まらずに秘部をこねくり回していた。
結局、彼氏との“夜”を裸で夢想するうちにいろいろ堪えられなくなってしまったのだ。
策に溺れ、快感に溺れた彼女の口から控えめな吐息が漏れた。
「ん……ふ、ぁ……」
中指は第一関節まで割れ目の中に潜り込み、優しく膣壁を刺激する。
人差し指は綺麗なピンク色のふちどりをなぞる。
指先がクリトリスに少し触れると、
瞼の裏には愛する弘樹の顔が、甘やかな痺れとともに思い起こされた。
「…………くふ、ん……はぅ、あ……」
小夜は開いた左手で、やや小さめな胸を揉みしだいた。
それは弘樹の『俺は小さいのが好き』という言葉のお陰で、彼女にとって誇りであった。
緩やかなカーブの頂点はすでに硬く、頭をもたげている。
「…………ひろ……、ひろ……あぅっ!」
急だった少し強めの波にピクンと、長い脚が跳ねた。
「ひろぉ…………」
いつもあまり喋らない彼女が、エッチになると途端に
『ああそこ、気持ちいいっ』などと上手に叫べるはずはなかった。
それでは弘樹も盛り下がるだろうと小夜が努力した結果、
快感の波にあっぷあっぷしながらも『ひろ』と名前が呼べるようになった。
実際、ことの最中の彼女の蕩けた表情や、喉から漏れる掠れた矯正だけで弘樹を扇情するには十分だったのだが、
健気に、涙目で、小さな口から紡がれる『ひろ』の二文字に“ひろ”はぶちのめされる事となった。
現在も、少しだけ開いたドアの向こうで彼は大絶賛ぶちのめされ中なのだが、
それに気付くはずもなく小夜は情欲の階段を上りつめていった。
「ひゃっ…………あ……あ……ひろ、ひ、ろぉ…………んああっ!」
人差し指と親指でクリトリスを摘み、中指もより深く差し込む。
左手も胸から股間に移動し、穴の中へもう一本追加した。
「あ、あ……あ、ひろ、ああっ、ひろっ!ひろっ!」
ぷじゅ、ぐじゅ、じゅくっ。いやらしい音が自分の耳に届き、
それが一層指の運動を駆り立てる。目の前には愛する弘樹の幻想。
そうこれはひろの指。
「へは、へあ、あっひろ、ひろっ」
オナニーではなく擬似セックス。“ひろの指”が涙とよだれを垂れ流す小夜にとどめを刺した。
「ひろのゆびいいいぃあああぁ、ああっ!?ひゃふぁああああぁああぁぁぁあああああっ!!?!」
びゅくびゅく!びゅ!びゅく!
透明な液が吹き出す。小夜はガクガクと腰を揺らしながら十数回にわたて潮を吹き出し、やがて目を閉じた。
小夜は背徳感あふれる余韻に浸りながらぼそりと呟く。
「ひろぉ…………淋しい、帰って来て、お願い…………」
彼女にしては長めの台詞だったので居ても立ってもいられなくだろうか。
「あの……ただいま」
「っっ!!!!」
弘樹は躊躇いがちにドアを開いていた。





75:プレゼントは私!5/8 ◆8pqpKZn956
08/12/25 11:34:24 R45PLf6e
「えと、小夜……どうしたんだよ?」
弘樹は歩み寄りながら、硬直している小夜に問い掛ける。そしてすぐに手が届く位置までやって来た。
「…………あ………ふあ……」
小夜はまだ荒れた息をしつつ、表情をゆっくりと変えてゆく。
真ん丸だった瞳がとろんとしたものになってゆく。
「小夜、お、んぅ」
二倍の残業を終えて帰って来た彼の言葉は、裸でその帰宅を待っていた彼女の唇によって中止させられた。
彼女は彼を押し倒し、彼は近くのアルミテーブルにぶつかった。
上に乗っていた携帯はコトリと音をたて、オーボエ用の楽譜がヒラリと床に落ちる。
A3用紙に印刷されたそれは、しかし今の彼女には何の意味も持たないおたまじゃくしの群れであり、
二人の近くにありながらすぐに存在感を失う。
びちょびちょになった股から零れる愛液がふとももを伝うのも気にせず、
小夜は夢中で本物のひろを貪った。
「んちゅ、ん、んう……くぷ、ぢゅうぅ、んあ、ふぁふ……ちゅう……」
小夜は弘樹の舌を吸い出し、擦り合わせて唾液を交換する。
烏の濡れ羽色をした髪が、さらりと弘樹の顔にかかった。
ねぶるような舌使いに弘樹も答え、手を小夜の背に回して強く抱きしめた。
小夜の上前歯の後ろを舐めるように舌を動かすと、彼女が歓喜に身震いするのがわかった。
負けじと小夜も弘樹に侵入を試み、押し合いへし合った。
二人の舌と舌は拮抗した欲望でもって戦い、やがてゆっくりと口が離れた。
先程より少しだけ位置を高くした月が唾液の橋を青白くライトアップした。
「……小夜、質問にこたえろよ……どうしたんだ?」
「…………プ、」
「ぷ?」
「プレ、ゼント………………ね?」
今日、クリスマスだから、ね。
口より目で語る小夜と長い付き合いの弘樹は言葉をあっさり保管した。
同時に台詞の行間も読んでみる…………小夜が愛しくて堪らなくなった。
「小夜っ」
小夜を思わず抱きしめる、少しで密着しようとする、同化への渇望。
小夜はびっくりしたが、すぐに満面の笑みを浮かべ、チロチロと弘樹の首筋を舐めた。
「お前は猫か」
「………………♪」
ここで不用意に『ニャー』だとか言わないのが小夜である。
弘樹はむず痒い幸せに身をすくませ、小夜を抱く腕に少し力を込めた。
小夜は「きゅっ」、と小さく声を上げ舌の動きをやめた。
ギュッと瞼を下ろし、視覚以外の感覚に集中する。
「んふう…………ひろぉ…………」
くんくんと鼻を鳴らし大好きな匂いをいっぱいに吸い込む。
良い意味で、身体の中からおかされる感じがして、小夜はより一層弘樹が好きになった。
「…………105%、なのぉ」
尻尾をふりながら言った。ラブゲージが限界突破したらしい。恋する乙女は際限なく恋するのだ。



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