【銃と】ブラックラグ ..
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80:名無しさん@ピンキー
08/07/16 00:08:19 8VC5C60y
前スレで鬱撒き散らしてしまったお詫びに取り敢えず

【い.バカップル】

要望があったものは、ちまちま書いてみようかと
シンプルに纏めるとか言いつつ、やっぱり意味無くダラダラ長い。
そして、『バカップル』という響きを追求するあまり、『バカなだけ』の二人に。

・・・・・・

ラグーン商会のガンマン、レヴェッカ嬢はその日、空腹で目が覚めた。
眠い。
だがそれ以上に腹が減った。
このところ立て続けに4件仕事が入り、補給と荷積みで数時間戻った以外は10日間ほぼ海の上。
だから昨夜は、今も欝陶しく絡みついたまま寝息を立てる男―ロックと二人、食事も摂らずに溜まりに溜まった
欲求不満を解消したのだ。
眠い目をこじ開けながら男の腕と足を払いのける。
(つーかコイツ突っ込んだまま寝てやがる…くたばれ!)
シャワーを浴びにベッドから抜けだした男が、戻って来るなり抱きついて来たのは覚えている。
無視を決め込んで、寝に入っていたのだが…まさかそのまま突っ込んで来ていたとは。
呆れてモノも言えない。
彼女が自身の乾きかけた身体に納まったままの男のソレをずるりと引き抜くと、密着しているためか内臓を引き
抜かれるような…いつもとは違う感覚。
「ん…ぁあ…っ…ぁ…」
やっべ、クセになりそう…そんな不本意な快感に眉を潜めつつ起き上がって時計を見る。
7時だ。
ウトウトしながらダラダラとヤり続け、男が抱きついて来た折には外が白み始めていた。
正味3時間位は寝ていたのか。
欠伸をしながらガシガシと頭を掻いていると腰に何かが絡まる感覚。
「……レヴィ〜?」
間抜け面で眠りこけていた男が目を醒まし、寝ぼけて腰に抱き着き頬を摺り寄せている。
中途半端に伸びたヒゲが腰にジョリジョリと当たって、痛い。
「…うぜぇよ…死ね」
悪態を一つ、そして空腹を伝える。
「んー?何も無いよ?10日間居なかったし。インスタントヌードルならあるかなぁ」
「それでいい……作れ」
当たり前のように命令を下すと、これまた当たり前のように惰眠を貪るべくシーツに潜り込む女。
男は、やれやれと内心呆れつつ、クローゼットからスウェットパンツを引っ張り出してキッチンへ向かった。

鍋に湯を沸かし、中身を適当にブチ混んで煮込むだけのシュリンプ味のソレ。
カピとニンニクを炒めてから煮込み、少し風味を付けたのだが、どうにも物足りない。
野菜は…無い。
ああ、確か冷蔵庫に卵があった。
2週間前に買ったものだからまだ大丈夫。
二人分の材料が煮立った鍋に卵を割って落として………。

「レヴィ、大変残念なお知らせだ」
「…んぁ?」
「卵が腐ってた、そして本当にもう何も無い」
「…………Why?」
「多分腐ったのを売り付けられたんだろ、迂闊だったよ、いつもならボウルに取って確認してから使うんだけどね」
部屋に漂うは、香ばしいカピとニンニクと香辛料の効いたスープの香り。
レヴィの胃袋は臨戦態勢に入っていた。
「あー…クソ、昨日何か買って来とくんだった…。」
「仕方ないだろ、現に何も無いんだから。食いに行こう」



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