【銃と】ブラックラグ ..
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2:名無しさん@ピンキー
08/06/29 01:22:59 tsk0T3bk
>>1乙ー

3:名無しさん@ピンキー
08/06/29 01:24:19 MHWbUNiJ
スレたてこれでいいの?
(´・ω・`)ハジメテデス

前スレの最後はあれで終わりです。

まさか、投下後512オーバーすると思わなくてびびった

4:名無しさん@ピンキー
08/06/29 01:32:59 JoB7D0Hd
これでぬるぽ

5:名無しさん@ピンキー
08/06/29 07:26:01 p5ora3u6
降れば土砂降りっていうけど本当だな。
前スレのラストスパートすげえ。

とりあえず>>1乙。
そして前スレのアロハ神GJ!

6:名無しさん@ピンキー
08/06/29 08:22:29 tswDPPL6
>>1
投下GJ&スレ立て乙です、前スレ、ちょうどぴったりで埋まったんだ…
二人とも可愛かった
言葉の壁は高かったwww

前スレのアロハ神も超GJ

7:名無しさん@ピンキー
08/06/29 13:04:13 6Y1VsjLG
スレ立て乙
しかし、前スレの投下ラッシュはスゴかったな
1000スレ(てか、500すら)行かずに埋るのは初めてじゃねが?

8:名無しさん@ピンキー
08/06/29 18:22:45 85oa+eFb
>1乙ー

>7
たしかに投下ラッシュ半端ないwww
シンクロニシティってやつか? 
小ネタじゃなくちゃんとしたssで一日に三作も被ったの初めてじゃね?

9:名無しさん@ピンキー
08/06/29 19:03:19 W7GmLo5d
ごめん、全くの素人なんだけどなんで1000いかずに新スレ立ってるの?
なんかルールとかある感じ?

マジ素人でごめん

10:名無しさん@ピンキー
08/06/29 19:07:06 85oa+eFb
つ容量オーバー
エロパロ板には512KB規制っつーのがあって、スレの容量がそこまでいくと書き込めなくなる。
ルールっつーか仕様だね。

沢山SSが投下されればされるほど容量食う→512KBまですぐにいく→そして新スレへ
だから色んなスレで投下前に容量確認しろとか言われるわけさ。新スレ誘導とかできなくなるからね。

11:名無しさん@ピンキー
08/06/29 19:12:57 W7GmLo5d
すげー親切にどうも!!

毎回楽しく読ませてもらってます
職人さん乙です

あと新スレ乙です!!

12:名無しさん@ピンキー
08/06/29 21:20:49 UNu83NLe
何だ…前スレの投下ラッシュは…?
俺を萌え殺す気か(*´Д`)=з

13:名無しさん@ピンキー
08/06/30 09:33:33 sUAC8ofE
おお、新スレが立った!前スレのスレタイ(アミーゴタコス)にムカついてたからなぁ・・・

相変わらず職人さん達のレヴィのデレ表現は神すぎて、最近の原作はレヴィ不足だから助かりますよ

14:名無しさん@ピンキー
08/06/30 22:38:17 uI5zwQDc
>>13
それは前の前のスレではないかと。

15:名無しさん@ピンキー
08/07/01 18:24:38 7/bUp6wz
スレタイの案が出てたのに無視して立てたんだよなw >アミーゴタコス

16:名無しさん@ピンキー
08/07/02 11:43:36 T1Be7oQl
>>15
なんかのアニメと混同したバカが立ててしまったんだよな

ところで、ロック×レヴィが多いこのスレではファビたんは需要がないの?

17:名無しさん@ピンキー
08/07/02 15:11:41 v5ArIL+Q
どのキャラにも需要はある
ないのはベニー×ダッチぐらいなもんだ

18:名無しさん@ピンキー
08/07/02 22:07:25 RDb2TQFR
>>17
違う意味で読んでみたいwwww

19:名無しさん@ピンキー
08/07/03 00:04:35 mZAfr72h
「ねえ母さ〜ん。いい加減新しい銃かってよ!」

「ハア?ガキの分際で何糞おもしろくもねえ冗談ぶっこいてんだ?テメーはそのPPKで充分だよ。どっかのスパイみたいでかっこいいだろ?」

「もう飽きたよ!母さんみたいなベレッタの銃がいいな。M93Rなんて凄くかっこいいと思わない?」

「このクソッタレのマセガキが…調子のってんじゃねえよ、どうしても欲しいなら親父に頼むんだね。」
 
「銃持ってるのは父さんには内緒にしてるんだから無理にきまってるだろ!」

「そういうこった。次はもっとジョークのセンスを磨いてくるんだね…とと、さあて、親父が帰ってきたよ。盛大におかえりしてやんな!アイツはそういのが大好きだからな」

んでそこに何も知らないロックがおみやげなんかをぶら下げて帰ってきたりなんだり


つまんない妄想をしてしまた

20:名無しさん@ピンキー
08/07/03 00:18:31 hETPlBW2
GOODです!!

21:注意書き ◆AO.z.DwhC.
08/07/03 00:44:45 CjmWheoC
ベニー×レヴィです。
「恋とギャンブルとアロハ」の設定のロックがラグーン商会に来る以前の二人の話です。
寝取り/寝取られ属性はないですが、ビッチなレヴィが苦手な方は注意な表現があります。
ヤってますが、ベニーはレヴィに恋愛感情がありません。苦手な方はスルーしてください。
よろしければお付き合いください。タイトルは「信頼と実績」です。

22:信頼と実績 ◆AO.z.DwhC.
08/07/03 00:45:43 CjmWheoC

薄暗い部屋の中に、まるで獣のような息遣いが響く。
それが相手のものなのか、自分のものなのか、はたまたその両方なのか。
ベニーには区別をつけることすら難しかった。きつく絡みつく腕は、彼が今ま
で抱いてきた女たちの細く柔らかい華奢なものではないし、悪態をつきながら
自分に身を任せる姿も、彼が今までベッドインしてきた女たちの中でトップク
ラスの可愛げのなさだ。
―けれど。
ああ、けれど、神様! どうして自分はこんなに興奮しているんだ。
思わず舌打ちしたくなるほど、女の中は居心地がいい。”彼女”はベニーにとっ
てキュートでもセクシーでもないが、ひどく魅力的だった。傷だらけではある
が驚くほどなめらかな肌の吸い付くような感触に、東洋人特有のさらさらとし
た艶のある黒髪。
口さえ開かなければ、キツめの美人で通る顔立ちは甘く歪み、桜色の唇からは
悪態とともにかすかなため息が零れ落ちていた。
―何をやってるんだ僕は!
女の額に浮かぶ汗を舌で舐めとりながら、ベニーは内心で絶叫する。こんな甘っ
たるいセックスなんて、初めてしたハイスクールの女の子と以来だ。まるで十
代の恋人同士みたいなやり方で、ベニーと”彼女”は夜更けのホテルでセック
スに溺れている。

お笑いぐさだ。今世紀最大のブラックジョークだ。
僕と「あの」レヴィが抱き合ってるなんて!

頭を抱えたくなる衝動にかられたベニーは、しかし寸前で目の前に伸びていた
腕に首をつかまれる。そのまま腕を引き倒したレヴィは、額を寄せ合うほどに
近づいたベニーの顔を見て、不満げに鼻を鳴らした。
「ヘイ、ベニーボーイ。そんなファックじゃ婆でも寝ちまうぜ?」
「…………悪かったね」
顔を歪めて吐き捨てるレヴィに、ベニーは眉をしかめた。たしかに似合わない
相手との似合わないセックスに気もそぞろだったのは認めるが、そこまで言わ
れる筋合いはない。
そもそも、高校生みたいなやり方をしてしまったのは、レヴィが見せたあの笑
い方の所為だというのに。
「……な、あ、知って、るか? ベニー。 正常位じゃ、イケねえんだ、よ」
「聞いた事があるね。口癖かい? それとも経験談?」
「りょう、ほうだ。分かったらベイビー、とっとと代わりな」
途切れ途切れのレヴィの言葉は、かつてベニーがラグーン商会に勧誘され、一
員となった時にレヴィによく分からない八つ当たりされた時のものと同じだ。
「正常位じゃイケない」今までの彼女の生活を忍ばせる台詞だ。こういう人種
が言うからこそ、説得力があるんだろうな、とベニーはぼんやりと考える。
レヴィとベニーは、億単位の確立の偶然が積もり積もって今一緒にいる。もし
自分がクラッキングでドジ踏んだりしなきゃ、一生会わなかった人種だ。

―そう、あの時は他ならぬレヴィに助けられたんだった―。

無理やり体勢を入れ替えられ、自分の上に跨ったレヴィは舌なめずりをしなが
らしなやかな腰をくねらせている。獰猛な仕草は実に彼女に良く似合う。犬歯
が見えそうなほど唇を吊り上げているレヴィは、ベニーの視線などものともせ
ず、彼の快感を追いたてた。
緩く、しかしキツく締め上げられるような内壁の感触に、ベニーが低く呻く。
そんな彼に向かって、レヴィは微かな苦笑を見せると、屈みこんでベニーにキ
スをした。触れるだけのそれは、先ほどまでのおままごとのようなセックスの
延長のように拙く、そっけない。

自分とは違う煙草の香りのする唇が彼から離れていくのが、ベニーは何故か惜
しいと思った。


23:信頼と実績 ◆AO.z.DwhC.
08/07/03 00:47:34 CjmWheoC

***

悪徳の街ロアナプラ、刑務所よりも犯罪者の多いこの街は、今日も賑やかだ。
品のないネオンの灯るストリートには光に群がる虫のようなわらわらと男たち
が吸い寄せられ、着飾った毒のある花を摘んでいく。通りの隅では子供が膝を
抱えて座り込み、その隣には死体が転がる。安酒と煙草とドラッグの匂いのす
る潮風が緩く頬を撫でる、混沌の街は今日も死と生が限りなく近く交じり合っ
ていた。

イエローフラッグの安い床を蹴り飛ばしながら、レヴィがいかにも不機嫌な様
子でカウンターに座して小一時間。ダニーは人生のうちでも三本の指に入るほ
どにきまずい六十分を過ごしていた。


「聞いてんのか、四つ目ヤロー」
「……聞いてるよ。今回のは僕のミスだった。悪かったよ、レヴィ」
レヴィの不機嫌の理由は、今日の仕事の最中にベニーのセッティングした機材
が途中で動作不良を起こしたことだ。幸い、レヴィの飛び抜けた戦闘能力と、
クールでタフな雇用主の機転のおかげでなんとか仕事がポシャることは避けら
れた。避けられたのだが。
やはり、レヴィは烈火の如く怒った。
当然だ。何しろ彼女はベニーを一応のこと「信頼」して彼の用意した機材を使っ
たわけだから。
「なあ、ボウヤ。ビジネスってのは信頼が大事だぜ。実績もな」
「レヴィにしてはマトモな意見だ」
「ああん? なんか言ったか? まあいい。いいか、ベニーボーイ、アタシは
とりあえず生きてる。生きてるんなら死にたくねえし、死ぬなら死ぬで、後ろ
から足引き倒されてコケた、なんて間抜けな理由で死にたくねえんだ。分かる
よな? 分かったか? どぅーゆーあんだすたん?」
思わず口笛を吹いたベニーの態度が気に食わないらしく、レヴィは舌打ち交じ
りにドスの効いた声で言った。赤子に言って聞かせるような小馬鹿にした口調
で、「わかりましたか?」と問いかけられたベニーは、顔をしかめてため息を
つく。
仕方ない。今日のミスは確かに、ラグーンの乗組員全員の足を引っ張る行為だっ
た。そして、一度それをやってしまった以上、ベニーが彼らからの「信頼」を
失うのは当然のペナルティだ。ビジネスパートナーとしてこの上ない痛手では
あるが、全ては自分のミスが招いたことであるからして、致しかたない。
小さくため息をついてグラスを煽ったベニーに、レヴィは肩を竦めた。
「悪かったよ、レヴィ」
「わかりゃいい。そんで、二度とすんな。じゃあ飲め」
ベニーの謝罪に、レヴィは気だるげに頷いて酒を勧める。
どうせ僕が奢らされるんだよなあ、と理不尽な思いで勧められるままに酒を飲
み干したベニーは、自分の視界がくらりと傾くのを感じた。
どうにも今日はアルコールのまわりが早いようだ。考え事をしながら酒を飲み
のは良くないな、と思いながら、ベニーはカウンターに突っ伏した。
「ボーイ、ヘイ! ベニーボーイ! ……チッ、潰れやがった」
カウンターで船を漕ぎ始めたベニーを揺すり、しばらくして彼が完全に沈没し
たことを悟ったレヴィが腹立たしそうに舌打ちをする。
そんな彼女に、新しい酒瓶の封を切ってやりながら、店主のバオは小さく肩を
竦めた。
「ま、なんか気がかりがあると、酒の回りは早ええもんさ」
「おーおー、さっすがボウヤは繊細なこって」
もっともな取り成しを混ぜ返し、レヴィは琥珀色の液体が注がれたグラスの縁
に口をつける。
彼女の、どこか詰まらなそうな顔を見るともなしに見ながら、バオは微かな苦
笑いを浮かべた。


24:信頼と実績 ◆AO.z.DwhC.
08/07/03 00:48:59 CjmWheoC

***

「……ここ、どこだ?」
汚え、と低い声で呟いたベニーは、アルコールの残滓が残る不明瞭な頭を必死
に動かそうと首をふった。結果、余計にノイズ交じりになった思考に、寝かさ
れていたベッドに再び潜り込む。
「あたしの家だよ。悪かったな、汚くてよ」
ずるずるとベッドに突っ伏したベニーの頭を蹴りつけ、酒で擦れた声でレヴィ
が応えた。
ぐりぐりと頭を踏み潰されながらベニーがとりあえず眼鏡を守るために四肢を
バタつかせると、レヴィはふんと鼻息を一つ吐く。
「―で、目は覚めたかよベニー? とっとと出てけボーイ」
「覚めた、覚めたよ! ていうか、僕はなんでレヴィの部屋なんかにいるんだ?」

「あたしの部屋”なんか”? 上等じゃねえかベニー。ケツの穴増やしてやる
から四つんばいになって後ろ向きやがれ、この×××!」

人種差別用語まで口にしながら、レヴィはカトラスを構えて額にくっきりと青
筋を立てた。まあ、酔っ払いを仕方なく連れ帰り、目を覚ましたソイツに汚い
家だのなんだの言われれば、キレたくもなるだろう。
―僕だってキレてるだろうなあ。
寝起きのせいか上手く回らない頭でぼんやりと考えながら、ベニーはまさしく
絶体絶命の自分の状況に内心で冷や汗を流した。
「うん、落ち着こう。お互いのために、それが一番いいよレヴィ。落ち着こう」

「いいか、ボーイ? あたしはイエローフラッグで潰れやがったお前をピック
アップで運んでやった、ベッドで寝かせてやった、ぐだぐだ言いやがるお前を
まだ殺さないでいてやってる。 神に感謝してもいいくらいの幸運だぜ、ベニー」

「感謝してるさ。ありがとう、レヴィ」
ベニーの茫洋とした言葉に毒気を抜かれたらしいレヴィは、殺気はそのままに
とりあえずカトラスの構えをとき、煙草を吸いだした。いまだ握られたままの
銃身が気になったが、とりあえずは上々の成果である。
「話し合うのは大事だね。機会を与えてくれて嬉しいよレヴィ。というわけで、
僕はこれで! 本当にどうもありがとう!」
「…………待てよ、ベニー」
一気に捲し立てて、レヴィの部屋から一目散に逃げ出そうとしたベニーは、彼
女の低い声に身体を硬直させた。
レヴィの声は、彼が今まで聞いてきた中でもっとも優しげでもっとも甘く、そ
して美しかった。
駄目だ。これは殺される。覚悟とともにベニーが彼女を振り返ると、そこには
微笑んだレヴィの姿があった。いつものどこか皮肉げな笑顔ではなく、ただ底
抜けに美しい、ごみ溜めの中に舞い降りてきた天使のような笑顔だ。
ジェントリー&センシティブ。
まるでレヴィが昔読んだ絵本の薄幸の美少女みたいに見えてしまう、その微笑
みに、ベニーは魅入られたかのように動く事ができなかった。


25:信頼と実績 ◆AO.z.DwhC.
08/07/03 00:49:37 CjmWheoC

「なあ、ちっと付き合えよ。すぐ終わるから」

低く甘い声で、レヴィはウィスパーボイスをベニーの耳に吹きかける。ベニー
とて立派な成人男性であるからして、この状況で「何に?」とか聞き返すよう
な野暮な真似はしない。
代わりにいつのまにか睫毛の触れ合いそうな距離まで接近していたレヴィを引
き剥がして、ため息交じりに言った。
「……レヴィ。クスリは良く選んだ方がいいよ」
「うるせえな。安かったんだよ。……どうせ今日みたいな日は眠れねえしな。
面倒みてやった手間賃だ、付き合えよベニー」
「……………………」
レヴィの言う、”今日みたいな日は眠れない”という言葉に、ベニーは眉を下
げる。
自分のミスが招いた、あの危機を指しているのだろうレヴィの独白は、彼の余
り多いとは言えない良心をしかし確実に抉るものだった。
「なあ、付き合えよ」
「……わかった」
再度、ベニーの顎を掴んで顔を近づけたレヴィの、酒気の香る甘い吐息交じり
の言葉に、彼はがっくりと項垂れて答えた。くく、と喉を鳴らしたレヴィが、
獲物を狙う動物めいた仕草で彼の喉元にかじりつき、舐めあげる。
次第に顎を伝って上がってくる彼女の舌を、自分の唇に受け入れながら、ベニー
は一体自分の何が悪かったのか、指折り考えていた。

―わかった。運だ。

そういや元々ツイてなかった、とますます落ち込むベニーにはお構いなしで、
レヴィは彼を強引にベッドに押し倒す。ベニーにとっての長く、熱い悪夢のよ
うな一夜は、まだ始まったばかりである。薄汚れたブラインドから覗くネオン
の明かりは、まだ煌々と夜を燃やして輝いていた。


26:信頼と実績 ◆AO.z.DwhC.
08/07/03 00:51:12 CjmWheoC

***

―まったくもって、イカれてる。

自身の上で腰を振る女の乱れる黒髪を見つめながら、ベニーはいつのまにか必
死で腰を打ちつけていた自分に内心で舌打ちした。ペースを乱されている。
それほど性欲の強いほうでないベニーは、ロアナプラでも適当にヌくか、女を
買うかで済ませてきた。もともと余りそういったことに執着する性質ではない
ので、女を巡ってどうこう、というイザコザに巻き込まれることも皆無である。
―それがどうだ。
かすかな薄笑いを浮かべるレヴィの、その表情を突き崩してやりたくて、ベニー
は必死だった。いままで抱いたどんな女の身体よりも懸命に彼女の快感を探り、
抉る。
「あ、あァ、……イイ、ぜベニー」
「そりゃ、どう、もっ……嬉しいね」
荒い息での軽口の応酬は、まるでいつもの調子だが、流れる空気はまったく違
う。床に放り投げられた衣服に、封の開けられたコンドームの袋、そしてカト
ラス。こんなときでも直ぐ間近に銃を置く、レヴィの痛々しいまでの強さに見
せかけた弱さに、ベニーは心を掻き乱されていた。
「んっ……ふ、あ、あ、アっ! い、イイ、……ハッ……」
「レヴィ」
囁くように名前を呼ぶと、レヴィの身体がひくりと―自身でも気付いていな
いだろうほどかすかに―ひきつる。何があったのか、悲しい癖だと思いなが
らベニーは腰の動きをはやめた。
「イイ、……あ、あアっ! ああぁっ……」
突き上げられる腰の動きに翻弄され、レヴィは切なく眉をひそめて嬌声をあげ
る。やがて、声にならない声を上げて、彼女は絶頂に達した。ひくひくと痙攣
する内壁の締め付けに、ベニーも溜まらずレヴィの後を追う。
倒れこむように重なり合った二人の身体には、じっとりとした汗が張り付いて
いた。

***

どんな時にも朝は来る。
たとえ来て欲しくない夜明けであっても、夜が来たからには必ず明けるのだ。
ブラインドから差し込む日の光に、ベニーは目を瞬かせながら定位置にあるは
ずの眼鏡を探して手を彷徨わせた。途中で、ここが自身の部屋ではないことに
気付き、記憶を辿りながらようやく眼鏡を探し当てると、ベニーはベッドから
身を起こした。
「――――」
未だ眠りこけているレヴィからは、健やかな寝息が聞える。改めて見ても、酷
い部屋だ。トラップのように転がる酒瓶に、積まれたゴシップ雑誌、そして箱
詰めの薬莢。
スラム街にふさわしい、スラムのような部屋だ。小さく口笛を吹きそうになっ
て、ベニーは慌ててレヴィを伺った。

―良かった。まだ寝てる。



27:信頼と実績 ◆AO.z.DwhC.
08/07/03 00:52:11 CjmWheoC

起きる気配のない家主の、だらしない寝姿に苦笑しながら、ベニーはぐしゃぐ
しゃに脱ぎ散らかされた服を身につけた。
よれよれの姿はいかにも、だが、まあ朝まで飲んでいた人間くらいしか通らな
い今の時間にはそれほど目立たないだろう。納得して一つ頷いたベニーは、未
だ眠りこけるレヴィの頭を一つなでた。
「少なくとも、僕は隣で寝てもらえる程度には信頼されてるのかな?」
昨日レヴィが語っていた「信頼」と「実績」の話を思い出し、ベニーはぽつり
と呟く。
我ながら馬鹿馬鹿しいが、重要なことのような気がするのだ。女性らしからぬ
豪快な寝相を少しだけ修正してやり、ベニーは問いに答えない家主に背を向け
る。
自分では吸わない煙草の匂いの染み付いた部屋は、レヴィの香りで埋め尽くさ
れていた。

***

ロアナプラの早朝のストリートには、死体が転がり、薬莢が散らばっている。
あまりにも現実的な、いつもの風景にベニーはたった今までいたレヴィの部屋
での全ての出来事が幻だったかのような錯覚を覚えた。
腕の中にかすかに残る彼女の香りと、焼きついて離れない、あの微笑み。
今日からはただのビジネスパートナーに戻る彼女との一夜は、早く忘れたほう
がいいような気もしたし、忘れてしまっては勿体無い気もした。
きっと両方なのだろう。しかしともかく、レヴィの抱えるものに踏み込んで彼
女と付き合うには、自分はすこし先が見えすぎる。


―できたら、見つかるといいね。レヴィ


あんな自分を傷つけるようなセックスをしないで済む相手を。自分のように小
狡く少しばかりスレた小悪党ではない、「信頼」できる相手を。
それはもしかしたら不可能かもしれないけれど、僕とレヴィが出会ったように
億単位の偶然が重なれば、可能になるかもしれない。


どこかにいるかもしれない、彼女に本当の「信頼」を与えてくれる誰かが、い
つか彼女の目の前に現れることを―ついでにその時まで自分たちがこのゴミ
溜めの中で生きていけることを―ベニーは心の中で祈った。


28:終わり ◆AO.z.DwhC.
08/07/03 00:53:34 CjmWheoC
終わりです。お付き合いありがとうございました。

↓以下ロック×レヴィ風味のオマケです↓


***

「聞いてくれ、ベニー」

―ああ聞いてるよ。
とだけ返しても、この日本人は納得しそうにない。変なところで意固地なのだ。
自分が話しを聞いてやらないことには梃子でも動かないだろう。
「で、レヴィがどうしたって?」
「ああ、うん。なんか知らないけど、スネてるんだ。ベニーには心当りはある
かい? ダッチに聞いたんだけど、雇用主の守秘義務とか言われちゃって」
「…………レヴィに聞けば? いちいち構いすぎだよ、ロックは」
そうはいってもさあ、と呟いているラグーン商会の新米乗組員は、情け無さそ
うに肩を落とした。先日のレヴィとのデートで購入したらしいアロハが、笑え
るくらい似合っていない。本人も自覚しているだろうに、けなげに着用に及ぶ
あたり、流石は「信頼と実績の」ロックである。
「エダが胴元になって賭けてたんだよ」
「……何を?」
「君らがどうなるのか」
余りにも落ち込んでいるロックが気の毒になり、ベニーがため息をついて教え
てやると、この街では余りにも純な日本人は一気に顔を赤くした。街中で賭け
の対象になっていたことも気付いていなかったロックは、ようやくレヴィの不
機嫌の理由をおぼろげに察したらしい。
「あー、それでか。……なんか大変な事になったのかと思っていたけど、よかっ
たよ」
「そうかい? それはよかった」
十二分に大変なことだと思うが、とうとう感覚が麻痺したのだろうか。もとも
とイカレてるのかもしれない。なにしろ「あのレヴィと」まともに向き合って、
恋人として付き合っている男だ。どちらでも驚かない。ベニーが肩を竦めて雑
誌をめくり始めると、ロックは安心したように書類仕事に戻っていく。休日出
勤だというのに、熱心なことだ。

―よかったね、レヴィ。

小さく呟いたベニーの声が聞えたのか、訝しげな顔でこちらを見つめるロック
になんでもない、と手を振って彼はぼんやりと遠い一夜に思いを馳せた。
あの夜のことは誰にも言えない秘密として墓まで持っていこう、と固く決意す
る。
二丁拳銃を怒らせるのも、キレたら怖い日本人をつつくのも、得策とはいえな
い。
瞼に浮かぶ、儚く美しいレヴィの微笑みの残滓を振り払い、ベニーは雑誌を顔
の上に乗せて、ソファにずるずると横たわった。



29: ◆AO.z.DwhC.
08/07/03 01:01:50 CjmWheoC
書き忘れました。

保管庫管理人さんへ

いつも保管作業お疲れ様です。楽しく拝見させていただいてます。

お願いなのですが、わたしの書いた話の取り下げをお願いします。
今回の話も保管庫入りは希望しません。
最初に保管についての希望を明記せず、お手数をお掛けして申し訳ありません。
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。


30:名無しさん@ピンキー
08/07/03 07:28:50 XVZ0qbN1
GJ。

でも、正直、嫌なら2chになんか投下しなければいいのに、と思う。
理由はわからないけど、このスレにまとめサイトがあるのは知ってたよね。
多分、みんな過去の作品の誤字脱字とか、表現とか、中途半端な作品とか…訂正とか抹消したくて仕方ないこと沢山あるだろうに、
それでも投下した事実は消えないから何も言わずに恥に耐えてるのに。

31:名無しさん@ピンキー
08/07/03 23:03:22 ONwivI3Z
>>19
そして教育方針をめぐり夫婦間で火花を散らすわけですね、わかります



理由もわからないまま一人の要望を聞いたら、
際限無くなってまとめサイトの体裁も保てなくなるかもしれないし、
ボラでやってくれてる管理人氏の負担ばかり増えそう

32:名無しさん@ピンキー
08/07/04 00:56:43 74eDAJLX
>>30-31
おいおい本気で言ってるの?
そこは普通に流していいんじゃないかい
いちいち理由まで申告してたらキリがないしそもそもそんなにある事でもないだろう
自サイトに載せたいから保管しなくてもいいよ、って話だと思ってたわ

33:名無しさん@ピンキー
08/07/04 01:42:10 EZfmhzLM
だったら2Chに投下する必要ってあるのか?

34:名無しさん@ピンキー
08/07/04 02:14:39 74eDAJLX
あるでしょ
スレを盛り上げたり、沢山の人に見て貰いたかったりとか。

まあ管理の問題となるとやはり難しいんだろうし>>29の事情はもっと別のところにあるかもしれないし
見当違いな話題だったねごめん

35:名無しさん@ピンキー
08/07/04 05:22:03 Yz0Ofy5t
まとめサイトに載ってるから自サイトに載せちゃいかんなんてことは、全くもって無いよね
まー理由なんか知ったこっちゃないけど、嫌なら投下すんなよ

36:名無しさん@ピンキー
08/07/04 08:05:41 InwPUSDD
え、ちょっと待って、お前らそれマジで言ってんの?
作品の扱いは作者の勝手だろ?
まとめサイトっつったって、人が書いた話勝手にまとめただけの
拘束力も強制力もない代物だろ?

なんで作者<まとめサイトの構図なんか分からん。
ついでに言うなら、2ちゃんだからこそ投下したんであって、
まとめサイトに晒されるのは嫌っつー書き手さんて意外と多いぞ。
エロパロ板このスレしか見てない人ばっかなのか?

37:名無しさん@ピンキー
08/07/04 18:17:21 +GRGHA7t
まあそんなにモメないで

楽しくエロ妄想するのが一番だと思うぜ

38:名無しさん@ピンキー
08/07/04 19:05:16 vTcOEBnJ
そうそう。せっかく揉むならレヴィの乳揉もうぜ!

39:名無しさん@ピンキー
08/07/04 22:11:40 qvygk1xo
>>38
揉むべきはレヴィの尻だろjk
乳なんざロックにくれてやれ

40:名無しさん@ピンキー
08/07/04 23:51:56 YWsJ48SS
ではふとももは頂く

41:名無しさん@ピンキー
08/07/05 01:38:50 M3N9S4Q+
う……(;ω;)
ずっとブラウザで見てたから新スレ移行に気がついてなかったんだぜ
ずっとレスがないなぁなんて寂しい思いをしてたんだぜ相棒

42:名無しさん@ピンキー
08/07/05 11:23:02 doPU5xDr
ベニー×レベッカたんハアハア
はじめて見たカップリングだけどあんま違和感ないな。

ラグーン商会の男どもって全員穴兄弟でもおかしくないと思うんだ。
ダッチとはなんだかんだで一回くらいヤってそうだし、ロックはいわずもがな。
ベニーも今回の話で脳内補完できたし。

大穴で張の旦那×レベッカたんが見てみたい。

43:名無しさん@ピンキー
08/07/05 13:08:38 UCgP69An
このスレで出てない(ヤって)ないのはダッチだけか?
姉御あたりと絡んでもいい気がする

44:名無しさん@ピンキー
08/07/05 22:31:16 9hPqCHFU
やっぱダッチは巨根・・・だよね?

45:名無しさん@ピンキー
08/07/05 23:22:22 cINmOE8N
今さらながらコミック読んだけど・・・
よくこんな暴君な女達をエロにできるもんだw

46:名無しさん@ピンキー
08/07/06 02:10:41 f9STarNn
わかっとらんな
暴君だからこそ、ギャップが楽しいのではないか
ゆえに、最も楽しいのは姉御である



誰か書いて

47:蒼空の続きぃ?10
08/07/06 10:22:28 JGryl0RG
前スレ落ち間に合わなかったですが、続きです。
例によって長いです。その割りにエロ少な目。

+++

ロックとベニーが“荷物の片付け”から戻ると、ちょうどダッチが電話の受話器を置いたところだった。
ダッチには珍しく、やや困惑した様子のまま突っ立っている。
「「?」」
戻った二人は容易ならざる雰囲気に気圧され、これまた互いに困惑した表情で固まる。
例外は相変わらず寝そべって組んだ脚をブラブラさせているレヴィ一人。

ダッチは頭を掻きながらソファーに戻り、一服つけると
「ベニー、お前に仕事(アルバイト)の依頼だ。」
「へぇ、誰から?」
「依頼を寄越したのはロボスの野郎なんだが、………」
どうも煮え切らない返事。やはり普段のダッチとはちょっと様子が違う。

「ひょっとして例の偽札の件かな?」
ベニーが心当たりを口にした。
「らしいんだが、……仕事の内容については、明日直接会って話したいそうだ。
 ただ……、会うのはロボスの野郎じゃねぇ。……」
「…………」
ベニーは黙って聞いている。今はダッチの続きを待つしかない。
「……相手は噂のMr.オカジマだとよ。」
「「ええぇぇっ!」」
二人が驚いた反応を返し、もう一人は眺めていた雑誌をどけて、チラと関心を示した。

「詳しい内容は奴から聞いてくれとさ。」
「だ、だけど、そこに何故…」
ロックが疑問を差し挟む。
「新参者なんかが首を突っ込んで来てやがるんだ? なんか面白そうじゃねぇかよ。」
レヴィは一人ニヤニヤしながら言う。
それを見て複雑な気分になるロック。

「会見場所は向こうが指定してきた。」
ダッチはメモをベニーに手渡した。倉庫街のとある場所。
「車で来てくれとさ。車中で話すそうだ。」
「僕一人でかい?」
「向こうはそれがご希望らしいが、不安なら護衛一人くらいはかまわんとさ。
 ちなみに向こうは一人で来ると約束した。信用できるかどうかはわからんがな。」
「アタシの見た範囲じゃ、アイツはそれなりに信用出来そうな奴だけどな。」
レヴィの口から見知らぬ同胞の話題が出る度、自覚できない嫉妬と不安と焦燥がロックを苛んだ。


48:蒼空の続きぃ?11
08/07/06 10:23:15 JGryl0RG
翌日の午後。

事務所でダッチは例によってマグのコーヒーとアメリカンスピリットをやっていた。
しかし、どうもノンビリ気分になれない。
何しろ、さっきから部屋の中に鬱陶しいことこの上ないヤツが居るのだ。
落ち着かずにアチコチをセカセカ歩き回ったり、
ソファにドカッと乱暴に座ってイライラと指でテーブルを突付いたりしてみたり、
頭を掻きむしって意味不明な唸り声を上げたり、
本来やるべきデスクワークに全く手が付かない使用人。
やれやれ、レヴィも相当だと思っていたが、コッチの方も予想していた以上に重症だな。
どいつもこいつもまったく世話の焼ける連中だ。
ダッチは苦笑を禁じえなかった。

ベニーは昨日依頼のあったアルバイトの件で話を聞きに行っている。
レヴィは護衛役を買って出て、一緒に出掛けた。
「アイツは一応武装してやがるし、用心に越したコトはねぇだろう。
 それに奴のツラなら知ってるしな。」
一瞬『俺も』と口から出かかったロックだったが、寸でのところで声を引っ込めた。
考えてみたら自分が同行する理由が無い。
相手は日本人らしいが通訳が要る訳では無いし、依頼された仕事とも自分は関係して無い。
勿論、護衛役なんてするよりされる側だから問題にならない。

ロックの焦燥感は、果たしてレヴィがスンナリ帰って来るか、その一点に集約される。
もし、今回の話がうまくいかずに決裂(トラブル)という事態になったら?
なら簡単だ。ほぼ間違いなくレヴィが自らの手で片付けてくれる。
気がかりなのは、話がまとまった後でベニーが一人で帰って来たら?
レヴィが護衛役を買って出たのは、奴と会いたいからじゃないのか?
会って、用件を済ませて、その後で、何をする?
くだらないと自覚はしているが、そのくだらない妄想がどんどんロックの中で膨らんでいた。

「どうだ、ちょっとはレヴィの気持ちが分かったか?」
「え?!」
心ココに在らずだったロックに、唐突にダッチの声が割り込んだ。
それにしてもダッチは何を言いたいのか。
レヴィの気持ちなんて皆目分からない。分かるわけも無い。分かるならこんなにイライラと悩んだりしない。
「…………」
「ふふん、勘違いするなよ、ロック。
 今のお前に拳銃でも持たせたら、部屋の壁を穴だらけにしそうに見えたんでな。」
??!!
何のことはない、レヴィの気持ちというのは、度々暴発する乱射タイムの時のことを言っているのだ。
例によってダッチの話術にまんまとハメられたロックは、照れて顔を真っ赤にしていた。
おかげで、ロックのイライラが一時棚上げに出来たのは、双方にとって益のあることだった。


49:蒼空の続きぃ?12
08/07/06 10:24:03 JGryl0RG
「まったく妙な依頼だったよ。」
戻ってきたベニーは開口一番、ヘンテコなアルバイトの件を話した。
ちなみにレヴィはケロッとした顔で一緒に戻り、ロックを安堵させていた。

「偽ドル原版作成の依頼じゃねぇのか?」
「いや、原版を作るんだけど、ヘンな内容でね。
 一見デキの良い原版に見えて、
 実際に刷ると素人でも一目で偽物とわかるようなものを吐き出すのが欲しいんだってさ。」
「何だそりゃ?!」
「まったく、コッチも誰かに聞きたい気分だよ。」
「ロボスの野郎の依頼か?」
「そこのところがハッキリしないんだよ。
 どうも原版が欲しいのはロボスで、Mr.オカジマはロボスを嵌める気じゃないのかな?」
「直接ロボスがコッチに依頼して来ねぇってのがわからねぇな。」
「金策じゃないかな。
 ロボスがMr.オカジマと何等かの取引をして、何かと引き換えに原版を得る。」
「なるほど。ロボスの奴、この間の件で国元筋に顔向けできなくなってる。
 何でもいいから原版が欲しいが元手が無い。
 で、噂のMr.が欲しがる物を提示して、ウチを紹介して原版を作らせる、と。」
「そんなとこかな。」
「もう一つ気になるのは、そのMr.、金持ってるのか?」
「それについては、信用出来ないなら仕方ないから断ってくれてイイってさ。
 別口の原版のアテがあるのかどうか知らないけどね。
 で、どうするダッチ? この仕事請けるかい?」
「どうせ実作業は“彼女”まかせだろ、ベニーボーイ。
 “彼女”の説得はまかせる。」
「了ぉー解。」
堂々と“彼女”と会って話せることになったベニーはご機嫌である。
レヴィは相変わらずゴロ寝モードに突入していて、ベニーの話には全く無関心。
また、焦燥感に苛まれ始めた人が一名。

「それにしても、素人にもバレるような玩具の札を刷るんだろ。
 刷り見本はどうするつもりだ?」
「それはMr.が既に準備していたよ。見せてくれたけど良く出来ていたね、アレは。
 ジェーンに見せたら卒倒するかもね。」
「アタシにもまるで本物と見分けがつかなかった。」
レヴィが横から口を挟んだ。
「ほう、じゃ何故その見本が贋札と分かる?」
「表と裏で逆さに印刷されてた。失敗見本だってさ。」
「なるほど。
 しかし自分でそんなの作れるヤツが何で他所に依頼するんだ?」
「さぁてねぇ……」


50:蒼空の続きぃ?13
08/07/06 10:24:55 JGryl0RG
「一見すると完璧に見えて、実は不出来なものを作り出すってのも技術的には面白いチャレンジでね…」

その日の晩のイエロー・フラッグ。
カウンター席にロックとベニーが並んで収まっていた。
ダッチとレヴィは少々物騒な件で出掛けたため、珍しくこの二人の組み合わせとなったのだ。
ロックはとっとと帰って一人になりたい気分だったのだが、
ベニーが話があると誘ったのでこの状態になっている。

ベニーはご機嫌で一人喋り続けている。
「1996年に合衆国は100ドル札を改刷したんだけど、この時に初めて米ドル札にスカシが導入されて…」
「なぁベニー、あんたの話したいことってアルバイトの件かい?」
半ばイヤイヤ付き合わされた格好のロックは、不機嫌な口調を隠しもせずにベニーの話の腰を折った。
ロックのボヤきに、ベニーは思わず吹き出してしまった。
「いやいや、悪かったロック。本題の前のIntroductionだよ。」
クスクス笑いながら謝罪されても説得力ゼロである。
ロックは相変わらずムスっとしたままラムを舐めている。

「とりあえず向こうの依頼を全部聞いて、持ち帰って検討すると約束したんだけどね、
 その後があったんだ。」
「………」
「レヴィの件でね……」
彼女の名前が出た途端、それまで呆けたような顔をしていたロックの顔色が変わった。
「な、何があったの!?」
「そう慌てない。順番に話すよ。」
ベニーはクスクス笑いが止まらない。一方ロックは急に焦れったくなって話を急かす。

「それで!?」
「僕とMr.は運転席と助手席に座っていたんだ。レヴィは後部座席ね。
 あのMr.はいい度胸してるよ。銃を抱えたレヴィにずっと背中向けて平気でいたんだから。」
「レヴィの件ってのは!?」
「話が終わった後で僕とMr.だけ、いったん車を降りたんだ。まあ、別れの挨拶だね。
 握手したらいきなり引っ張られてね、レヴィに聞こえないようにして小声で聞かれた。」
「何て!?」
「あのMr.、僕の耳元で『君が彼女(レヴィ)の思い人か?』って聞いてきたんだよ。
 よりにもよってこの僕にだよ。もうちょっとで大笑いするところだった。」
ベニーの笑い声のボリュームがちょっと上がった。
ロックの心拍数も一緒に上がった。


51:蒼空の続きぃ?14
08/07/06 10:25:42 JGryl0RG
「これはひょっとするとロックが興味を持つ話が聞けるかと思ってね、曖昧に返事したんだ。
 『だったら?』って。」
「うん、で?」
ついさっきまでの不機嫌さは何処へやら、ロックはベニーの話を一語一句聞き逃すまいと全神経を集中している。

「あのMr.も結構タヌキだね。コッチが曖昧な返事したんで、曖昧な謎掛けをしてきたよ。
 『そうだったら、…彼女を大切にな。
  “ハート”が砕ける寸前の繊細なガラス細工になってたよ。
  で、そうでないなら…そうだなぁ、あれでタバコ臭くなきゃ言うこと無いんだがねぇ。』
 これ、どういう意味だと思う?」

なんとなく見当は付く。というか、そのままだろう。
ヤったか、ヤってないかで言えば、たぶんヤったんだろう。
やっぱりか。
なんとなくロックは力が抜けてしまって、思わず溜息が出た。

「なぁベニー、その……そいつってどんな奴だった?」
「見かけの話かい?」
「うん…」
「なんて言うかなぁ、ただの貧相なオジサンだったよ。
 少なくともレヴィがああいうのがタイプとは思えないねぇ。」
そんなのと、何故……
ロックは急にアルコールが回ったような目まいに襲われた。

「笑ってるかと思えば、深刻な顔したり忙しいな、何の話だい。」
珍しいことに、バオが接客の合間に首を突っ込んできた。
普段のバオはめったに自分から客の話には加わらない。
別に無愛想なわけではない。この店の客の話題など、関わらない方が身のためなのだ。
ただ、この二人の話題なら心配ないだろうという、彼なりの判断である。


52:蒼空の続きぃ?15
08/07/06 10:26:22 JGryl0RG
「ちょうどいいや。ココは人生の先輩に助言を仰ごうよ、ロック」
「えっ? あ! いや、バオ、何でも無いよ。」
「連れねェな、俺だってテメエ等よりはちったぁ人生経験は積んでるつもりだぜ。」
「何でもないってば。」
「ははーん、オンナがらみか? どーだい図星だろ?」
ロックは必死になって否定したが、真っ赤な顔にはでっかく『その通りです』と書かれている。
ベニーはグラスを揺らしながらニヤニヤとそれを眺めていた。

「アレか? レヴィが例の旦那とヤらかした件か?」
もうロックはそっぽを向いて無視を決め込んだ。
「そうそう、それで焼きもち焼いてるワケだよ。」
ベニーが余計な事を言う。
「なっ! そんなんじゃ…」
慌てて否定するロック。

「なるほどなァ。
 けどな、大概のオンナなんてぇのはそんなモンだぜ。」
レヴィはそんな女じゃない。それは誰よりも自分が良く知っている。
ムスっとしたまま、ロックは黙ってやり過ごそうとした。
そんなロックを見透かしたように、バオが更に火に油を注ぐような事を言う。

「マァ、あれだ、野郎ってのは自分のオンナだけはそんなこはしねェと思いがちなんだが、
 これが大間違いってヤツなんだな。
 野郎が知らねぇトコロでとんでもない本性を見せたりすっからなァ。
 だからよ、あんまり深刻になることァねえぜ。」
ロックは初めてバオに殺意を抱いた。
いつもは店を破壊される度にバオのことを気の毒に思っていた。
だけど今は違う。
ダッチの言葉『今のお前に拳銃でも持たせたら…』
ああ、間違いなく店内で乱射してやる。
いや、そんなもんでは気が済まない。
いっそのことラブレス家から使用人の一個大隊くらい派遣してもらえないだろうか。
さぞ痛快なことになるだろうに。
ド派手なドンパチを脳内展開して憂さ晴らしするロックだった。


53:蒼空の続きぃ?16
08/07/06 10:27:18 JGryl0RG
「久しっぶりでド派手なドンパチをできると期待してたのによぉ、
 スンナリ話をまとめやがって、あのクソダッチ。」
穏やかでないことを、ケロっとした顔で話すレヴィ。

ベニーとバオに散々からかわれたロックは、早々にイエロー・フラッグから退散して自分のヤサに戻った。
一切払わずに出て来たが、今日はベニーの奢りだ。ロックは勝手にそう決めていた。
話を聞かせてくれたことには感謝している。
だけど、バオと一緒になって酒のサカナにしてくれたんだ。
それぐらい払ってくれたってバチは当たらないだろう?

色々とモヤモヤを抱えたロックはとっとと不貞寝を決め込むツモリだったが、そうはいかなかった。
ヤサに戻っていくらも経たないうちに、物騒な取引から戻ったレヴィが押しかけて来たのだ。
よりにもよって、あのレヴィが。
どこかのオッサンとヤらかしてくれたレヴィが。
まったく、今日はバイオリズムが最低最悪なのか、それともシスター・エダが黒魔術でも使ったのか。
バオのところに一個大隊どころの騒ぎではない、自分のところが一個師団に攻撃された気分だ。

無遠慮に上がり込んだレヴィは、勝手知ったる他人の家とばかりに、
戸棚からロックの酒瓶を取り出して飲り始める。
そんな彼女をぼんやりと眺めているロック。

「どうした。シケた顔してねぇで、オメエも飲め。」
誰が買った酒だよ。
何でそんなふうに好き勝手できるんだよ。
俺はお前にとってはタダの酒蔵で、やっぱり単なる性欲処理の道具なのかよ。
ロックはどんどん黒い思考に汚染されて行く。

ヤバイ、これは絶対にヤバイ。
このままでは自分は間違いなく大暴走をカマす。
そうしたら、彼女との関係ももう終わりだ。
The END
ならいっそのこと、彼女が本気で身の危険を感じて自分を始末してくれたら…
血風呂(ブラッド・バス)が出来なくて欲求不満なんだろ。
なら俺が襲ってやるよ。
俺の身体をカトラスの生贄に奉げてやるよ。


54:蒼空の続きぃ?17
08/07/06 10:28:08 JGryl0RG
「なぁ、どうかしたか。」
一杯目を干すと、一服点けたレヴィが何とは無しに訊いて来た。
そんな無警戒な彼女の態度が、一っカケラだけ残っていたロックの理性を揺り動かした。

『“ハート”が砕ける寸前の繊細なガラス細工になってた』

あれはどういう意味だ?
自分は今の今まで、ヤったかヤってないかの行為だけに焦点を当てていた。
レヴィは何故そんな行為に及んだのか。その“何故”を無視していた。

例の“事件”。
あの時はよりにもよってどこぞのヤク中に身体を売るところまで彼女の“ハート”はズタズタになっていた。
最近調子が良さそうに見えたので、すっかり気にせずにいた。
ひょっとして今回も何かあって、苦悩の末の行為だとしたら?

戻った翌日の晩の情事。
普段とは違ったあの態度。およそ彼女には不似合いな“ロマンス”という言葉。
あれは彼女なりの何かのサインではなかったのか。
自分はそれに応えられただろうか?

考えてみたら、今夜だってそうだ。
撃ち合いにはならなかったらしいが、緊張で胃がキリキリする思いだったろうに。
そんな現場から無事に帰って、ホッとするひと時。
何でそんな彼女を労わってやれないんだ。
一気に黒い霧が晴れたロックは、とりあえずレヴィと差し向かいで飲ることにした。

疲れが出たのか、レヴィは酒瓶が一本空いたところで早くもテーブルに突っ伏し、
お休みモードに突入してしまった。
「レヴィ、こんなところで寝たら風邪引くよ。」
肩を揺すってみても、
「……るっせぇなぁ、わぁってるよぉ……」
全然わかって無い。
タオルケットを掛けてやっても、すぐ身体をモゾモゾ揺らして床に落としてしまう。
処置無し。
「しょうがないなぁ…」
ロックはレヴィが椅子から落ちないように支えながら羽交い絞めにすると、
ベッドまでズルズル引き摺っていった。
どうにかしてベッドに上に横にし、彼女愛用のコンバットブーツを脱がし、
これまた愛用品で肩から提げっ放しのホルスターを外してやる。
こんな重いもの四六時中提げてて、よく肩が凝らないよな、と思いながら。
ついでで両手に張り付いたようなグローブも何とか引っ剥がす。
やれやれ、ロックは床に落とされたままのタオルケットを拾いに行こうとした。
その途端、背後から引っ張り戻されてベッドに尻餅をついた。
レヴィが腰に抱きついて来たのだ。


55:蒼空の続きぃ?18
08/07/06 10:28:50 JGryl0RG
『まったくよぉ……、
 目の前でオンナが無抵抗に寝ちまってるんだぜ。
 襲うだろ、フツー。
 ましてアタシとオマエの仲じゃねぇか。普段から散々ヤってるじゃん?
 だいたいナンだよ、ベッドにお連れするなら抱っこするのが礼儀ってモンだろうに。
 それを引き摺ったりしやがって、貧相なヤツめ。』

頭の中でブツブツ文句を並べながら、レヴィはついに実力行使に及んだ。
ロックの腰に両手を絡めて離そうとしない。
何とか手をどけようとしたロックだったが、何度か抱き着き直されてタオルケットは諦めた。
仕方が無い、ベッドの縁に座ると彼女の頭や頬を優しく撫でてやる。
レヴィは猫ならゴロゴロ喉を鳴らしそうな蕩けた表情になる。
そうやって手から力が抜けてきたところで再度立ち上がろうとするが、その度に引っ張り戻される。
『傍から見たらバカみたいなことやってるように見えるだろうな。』
ロックはそう思いながらも飽きもせずに同じ事を繰り返した。

「オマエ……イイ加減にしろよ………」
何度目かの引き戻しの祭に、とうとうレヴィの口から文句が出た。
ロックは、浮気しておいて何を言ってんだか、と呆れたが仕返しにちょっと意地悪したくなった。、
「それじゃあどうして欲しいのか、はっきり言ってよ。」
「………」
『コイツ、分かってるクセしてワザと聞いてる。言えるかっ、そんな恥ずかしいコトっ。』
レヴィは相変わらず頭の中だけで文句をつける。

目を閉じたまま、ちょっと膨れっ面をしているレヴィが可愛くなって、ロックは更にイジメてみたくなった。
「黙っていたら分からないよ。」
「………」
「やっぱり数こなしたくなった?」
「………?」
「ヤったんだろう? 噂のオジサンとも。」
「………!」
レヴィは手を離すと、ゴロリとベッドの上を半回転してソッポを向いてしまった。


56:蒼空の続きぃ?19
08/07/06 10:29:40 JGryl0RG
「……レヴィ?」
「…………な………だよ。……」
「…え? 何?」
「だから、……どうせ、……アタシは、……
 ああ、そうだよ! すぐにヤりたがる、尻軽オンナだよ! 誰彼見境無くな!!」

ヤバ、失敗した。
ロックはうっかりでは済まない地雷を、思いっきり蹴飛ばしてしまったことを悟った。
別に問い詰めたいわけではなかった。
『知ってるぞぉ〜』ってな調子で、軽い気持ちで指摘したつもりだったのに。
ところが、レヴィは想像以上に深刻に受け止めてしまったらしい。

「……あ、いや、……別に、……その、そんなこと思ってないし……」
「ウソだ! そう思ってる。そう思って当然だ。」
ソッポを向いたまま、レヴィが悲鳴のような声をあげる。
「……お、思ってないよ。……えーと、……ゴメン、……」
何で浮気された方が謝っているんだ? ロックは何とも理不尽な気分になる。

少し肩を震わせていたレヴィは、黙ったまま起き上がると、ブーツを履こうとした。
「レヴィ!?」
「……悪かった。もうココへは来ねぇから……」
レヴィはそれだけ言うと、そのまま立ち上がろうとした。
が、それはできなかった。
今度はロックがレヴィを背後から抱き締めてベッドへ引き戻したからだ。
「は、離せロック! こんな、こんな淫売と付き合ってもロクなコト無ぇ。」
手足をバタつかせてレヴィは抵抗した。
「だからさ、前にも言ったろ。レヴィの話を聴く気が無い程ケツの穴小さか無いって。」
ロックが必死に抱き締めたままこう言うと、レヴィは抵抗を止めてそのまま俯いてしまった。
「……誰も……居なかった。」
「え?」
「あの時は、誰も…、オマエも、側に居なかった……。」
「……ああ、そうだったね。」


57:蒼空の続きぃ?20
08/07/06 10:30:28 JGryl0RG
一時間後。
レヴィはベッドの上でうつ伏せになり、四肢をだらしなく放り出していた。勿論素っ裸。

ぼそぼそとレヴィの悔悟の告白の後、二人は身体を合わせた。
前でノーマルに交わった後、ロックは“浮気のお仕置き”と称して後ろにも突っ込み、さらに上の口にまで咥えさせた。
そして今は、顎を突き出したレヴィの上の口はタバコを咥えていた。
鼻先には灰皿がある。シーツとマットレスを炎上させられてはかなわないと、ロックが置いたもの。
久しぶりでトライ・穴(三穴)を攻略したロックはご満悦だったが、レヴィはムッつりしている。

「なんかご機嫌斜めだね。」
「オマエなぁ、ケツに突っ込まれたモノしゃぶらされて愉快だと思うのか?」
ぐったりしてタバコを咥えたまま、レヴィが面倒くさそうに答える。

「まぁ、お仕置きだから。」
「けっ、オマエとはもうヤんねぇ。」
「それで?」
「イクヤのオヤジの方がよっぽど優しくしてくれらぁ。」
「ははー、そんじゃその度にお仕置きだ。」
「ぐっ。何でそうなるンだよ。」
「それじゃあ、改めて優しくシようか。」
「フざけんな。オマエがヤり足り無いだけじゃねぇか。」
図々しく頭を撫で始めたロックに、レヴィは口では拒絶するものの、身体は相変わらず放り出したまま。
腰が抜け切ってしまったのか、もう呆れて抵抗する気も起きないのか。

「なぁレヴィ……」
頭を撫でながらロックが訊いた。
「あん?」
「このところ妙に“ロマンス”なんて求めていたのも、オジサンの影響?」
「………怖かったんだよ…」
「怖い?」


58:蒼空の続きぃ?21
08/07/06 10:31:20 JGryl0RG
「あのスケベオヤジに抱かれて、溺れかかっちまったんだ。
 それが怖かった。
 そんな筈は無ぇ、アタシの大事な男は一人だけの筈なんだ……
 それで…、それを…、確かめたくて………」
途中でトンでもなく恥ずかしいコトを告白していると気が付いたレヴィは、段々声が小さくなる。
咥えていたタバコを灰皿に落とすと、顎を引いて顔をベッドに埋めてしまった。
心なしか耳が赤い。
ロックはレヴィがどんな顔しているか見たくて、撫でていた手で頭を掴むと、
顔を強引にこっちを向かせた。
目を閉じて真っ赤になった顔。
「止せ、見られたモンじゃねぇ。」
レヴィは直ぐに頭を戻してしまった。

「レヴィ……」
彼女の言葉と態度のダブルパンチで一挙にいきり立ってしまったロックは、
肩を抱いて仰向けにしようとした。
勿論、もう一発、今度は目一杯優しくスるツモリで。
だがしかし、そう簡単にはいかなかった。
レヴィの半身が上を向いたところで、ロックの顎に左アッパーが命中した。
奇襲を受けたロックは、もんどりうってベッドの下まで転がり落ちた。
「ロォォォック!」
「ふぁい」
「だ か ら そんなにヤりたきゃ、先ずシャワー浴びてキレイに身体磨いて来いっ!」

*****

「…んっ……ロッ…ク………ぁう…んっ……」

シャワーを浴びた後、二人は再度身体を絡めた。
レヴィの口から控え目の喘ぎ声が漏れ、吐息が身体を密着させたロックの鼻腔を刺激する。
『タバコ臭くなきゃ、もう言うこと無い』
悔しいコトではあったが、ロックは見知らぬ同胞の感想に同意だった。



+++

長々とお付き合いありがとうございました。
それにしてもなんか不器用な二人……


59:名無しさん@ピンキー
08/07/06 23:16:16 qyJcFw9s
じゃあ次はロック×ヨランダいってみようか

60:名無しさん@ピンキー
08/07/06 23:34:33 uuqOllss
ヨランダってすげえとこ突いてくるなオイ

しかし実際どうなんだろ
ロックがマザコン入ってたらイケそうか?
包容力ありそうだし年の功でなんだかんだ恋仲になったら上手くいくかも試練。

そんでヨランダが微妙に歳の差気にしてたらいいかもな
浮気してもいいよとか私が死んだら教会の利権やるとか言われてロックが怒るイベントもほしい。
最終的には自分の教会の礼拝堂でロックの若い性を受け止めて蟠りが消える王道のノリがいいな
やっぱりシスター犯すなら教会だよハアハア
よーしパパ書いちゃうぞー




ごめんやっぱ無理

61:名無しさん@ピンキー
08/07/07 01:31:59 XU3TT7tD
まあ、若ヨランダなら全く問題ないが……

62:名無しさん@ピンキー
08/07/07 03:51:29 /iWzZfZT
ロック×若ヨランダは成り立たないだろう・・・

63:名無しさん@ピンキー
08/07/07 08:09:21 ycWaU3ax
時代の事を言っているならなんら問題無い。なにせここはエロ『パロ』なのだから!
巻末オマケ使えばいくらでもおk

64:名無しさん@ピンキー
08/07/07 16:36:26 nIDM0s2Y
ロリライカ×ショタボリスという手もあるぞ

ロリシェンホアもあるが問題は相手を誰にするかだな

65:名無しさん@ピンキー
08/07/07 20:50:34 GgSEadsM
乙ですー。
次はオリジナルの話が読みたいですー。

66:保管庫”管理”人
08/07/08 19:41:35 jIulBNNj
前スレ落ちてたの今知りました。
珍しくレス無いなーとかのん気に思ってました。すいません。

職人さんの要望ですが、誤字脱字の修正でも削除でも
何でも構わないのでどうぞお気軽に。
ただ、反映まで若干時間掛かるかもしれないので
そこの所理解して頂ければ…と思います。
遅レスな上、なんか空気読んでなくてスマソ

67:名無しさん@ピンキー
08/07/08 19:43:29 jIulBNNj
なんで名前に””が・・・

68:名無しさん@ピンキー
08/07/08 20:55:34 Cv1cFNhJ
つ特攻の拓
ハードラックとダンスっちまったんだよ。気にしてやるな。


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