【涼宮ハルヒ】谷川流 the 61章【学校を出よう!】 at EROPARO
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150:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:34:54 M/cjhuSe
>>144
LRがローカルルールってのはわかるんだがGRって何だ?
教えて朝比奈さん><

151:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:42:17 dq6sBe+w
んで他に投下する作者はいないのか?
ていうかさっきから書くなとかいってる香具師は率先して投下してほしいな
むしろお前が書いてみろと思う

152:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:46:17 Oe8zL6vF
無理だろ。ここに常駐している人は「読者様」が多い。
投下されたSSを読むだけの人たちに書くことを求めても無駄。

153:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:46:45 iu5EMYGP
>>150
G(ガイド)L(ライン)のこと。

154:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:48:27 naL5PEop
つーかこの人、クセは強いんだけどそこそこ読める文章書くんだよな…
それに俺、欝物とか寝取られものとか大好きだから全然問題ないし。

むしろもっとやってくれ。

155:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:52:39 X8xLpGmt
>154
ジサクジエン乙

156:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:55:20 5TXXKtWT
>>152
小ネタとかちょっとしたものからでいいから書き始めてみればいいのにな
書いてみると以外に面白かったり苦しんだりするしさ

157:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:05:58 naL5PEop
>>155
何か勝手に作者にされてるんだけどw
つーか読みたくないんならスルーするなり、名前欄(鬱展開)でNGするなり、このスレから去るなりしろよ…このド低脳が。

何でも自分の思い通りにならないと気がすまないお子ちゃまですか?

158:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:07:53 Umr2X2eB
GLグローバル ルール

159:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:08:14 pJTyPdxv
お前ら学習しろよw
この流れ何回繰り返してんだ

160:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:15:14 7ByheJmg
>>150
がいどらいんだとおもふ

161:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:17:10 5TXXKtWT
てか夜中なのに結構人いんのな

162:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:19:16 TnvZowM+
「ヌきました」「投下乙」程度の感想さえほとんど投下されず、皆がマナー論に
終始しているあたりこの作品は本質的に歓迎されていないな、と感じたり。切ねえ。

163:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:22:51 Umr2X2eB
どうでも良いが、機関はハルヒの惨状を知っていてほって置いたのか。能力無くなれば冷たいものだな

それに、北高と機関には、学園元アイドルと元崇拝者の元に通う変態ばかりか

でも……それが良い……

164:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:35:32 3fzUuORi
鬱展開大好き!もっとやれ!

しかし結末によって感想は変わってくる。
なんだかんだでハッピーエンドになるか、鬱のまま終わるか。

鬱のままで終わるのが好きw
作者よろしく頼む!

165:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:40:33 naL5PEop
>>163
機関の人間にも色々あるんだろ。
昔から嫌ってほどハルヒに振り回されてきたんだし…

つーかこのハルヒは自分をハメた(色々な意味で)男とまだ切れてないんだろうか…
昔の制服まで売るようなクズ男なら、当然今の金の成る木なハルヒを放っておく筈がないんだが。
ひょっとしてこれ、次回への伏線?

>>164
これでキョンがケツまくって、最後他の女(佐々木とか)に逃げたりしたら最高に欝だよなw
全く救いが無い。

166:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:46:17 X8xLpGmt
>157
うるせえぞ馬鹿、低脳で結構だ。

じゃあそろそろ低脳の18番、AA連投荒らしでもはじめましょか?

167:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:47:27 gGbkujo5
>>165
心配しなくても、佐々木も今頃同じ目に会ってるよ

168:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:51:28 sF8xfTyC
出来心でハルヒとキョンの立場を入れ替えて想像してみた

おえっぷ

169:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:58:19 naL5PEop
>>167
佐々木の場合は、大学デビューした際に変な男(テニスサークルとかの)に引っ掛かって…とか、
長門の場合は、任務を終えて普通の人間として生きることにした後、司書になるべく上京するも変な男に引っ掛かって…とか、
朝比奈さん(大)は未来で出世と引き換えに上司に無理矢理関係を持たされて…とか、
そんな感じか。

つーか登場ヒロイン全員が寝取られる話とか無いわ、普通。

170:名無しさん@ピンキー
08/06/04 03:11:34 JcEEbdQ9
荒れるの分かってて−つづく−ってやってるんだから、そういうことなんだろうさ

171:名無しさん@ピンキー
08/06/04 03:15:08 7ByheJmg
ID:X8xLpGmt

172:名無しさん@ピンキー
08/06/04 03:25:56 Umr2X2eB
寝取られと、この鬱作品を一緒にするな
寝取られは、レイープ要素が無ければただの浮気

いかがわしい店で強制労働と比べるべきでない

173:名無しさん@ピンキー
08/06/04 03:46:12 H/4UX6FE
>>124
今回にかんしてはけっこううなづける面がある

174:名無しさん@ピンキー
08/06/04 10:24:06 usrC1Tz7
ハルヒの借王ができた理由は何だったっけ?

175:名無しさん@ピンキー
08/06/04 10:31:07 4Nj05hRb
>>146 読みたくなかったら、タイトルかIDをNG登録してあぼーんしちゃえばいいじゃん。
現に自分はそうしている。


176:名無しさん@ピンキー
08/06/04 10:40:23 M31N/3rb
>>169
佐々木はなんかすげー想像できるんだが、長門は難しすぎるぜ

177:名無しさん@ピンキー
08/06/04 12:36:04 aN86iHG4
ハルヒが借金背負わされたのはある意味、自業自得な気がするけど
なんかハルヒの両親の方が気の毒になるな

178:名無しさん@ピンキー
08/06/04 16:28:29 M31N/3rb
この手のは全員気の毒になるのが運命だから、整合性なぞどうでもいいモノだよ。
だいたが初めから「そういう設定」なんだから。

179:名無しさん@ピンキー
08/06/04 17:26:27 l8bm1Pcz
てめえの勝手な都合で鶴屋さんの性格をいじったら絶対に許さない。
絶対ニダ。

180:名無しさん@ピンキー
08/06/04 17:29:25 GxmW1Ody
鶴屋さん「アンニョハセヨにょろ」

181:名無しさん@ピンキー
08/06/04 17:34:50 oeDmwRJv
>>179
無理だろ、この手のSSのキャラは原作と同じ名前のオリキャラなんだから

182:名無しさん@ピンキー
08/06/04 18:07:43 X8xLpGmt
鬱なら鬱用のスレがあるからそこいってやれよ。

ゲロ吐きたいなら、ゲロ用のビニール袋に吐いて来い。
わざわざ大通りでゲロはいて、どうだおれのゲロ凄いだろとか、すばらしいゲロですねwwなどと慣れあわれても困るんだよ。

183:名無しさん@ピンキー
08/06/04 18:09:11 DbX4+oTl
きたねえ例えだなあ

184:名無しさん@ピンキー
08/06/04 18:23:26 dg9SLRnY
てか大通りなのかここ?
エロパロはどうみても裏通りじゃね

185:名無しさん@ピンキー
08/06/04 18:29:01 Oe8zL6vF
下水道と言った方がいいな。

186:名無しさん@ピンキー
08/06/04 18:29:49 oWpMiUDQ
まあ、裏通りならゲロが落ちてる事も自分のミスでそれを踏んじゃって八つ当たりしてる奴も珍しくないか。


俺はゲロだとは思わないけど。

187:名無しさん@ピンキー
08/06/04 18:38:56 A+gLZRLB
なんか上でやってたような煽り合いを見てると
「自分は他人よりえらい、分かっている」「俺はお前らとは違うんだ」的な
アホみたいなプライド持ってるんだろうな。本人たち以外から見るとすごく浅はかで滑稽だ
こういうのって次の日冷静になってみると、なんであんなこと書いたんだって後悔してそう

…この流れで誰がSSなんて書けるんだ?

188:名無しさん@ピンキー
08/06/04 18:48:31 3Tssu6Vn
ここまで「GJ」の数は1つだけ……っと(しかも鬱SSにつけられたGJではない)。
まあ盛り上がっているからいいや。

189:名無しさん@ピンキー
08/06/04 18:50:23 dg9SLRnY
まぁ俺も投下するなら
vipかキャラスレだな


190:名無しさん@ピンキー
08/06/04 18:55:39 Oe8zL6vF
>>189
vipやキャラスレはエロ禁止だが。

191:名無しさん@ピンキー
08/06/04 19:17:23 dg9SLRnY
ここはエロ限定だっけ?
エロくない只のパロは駄目じゃないよな?


192:名無しさん@ピンキー
08/06/04 19:29:10 hllK/VBm
上のやりとりを見て思ったんだが、エロパロはむしろ風俗街だな。イメクラあり、テレクラあり、キャバクラありetc
そんなおっさん臭い所(801除く)。

193:名無しさん@ピンキー
08/06/04 19:46:07 b45l3aAO
なんか鶴屋さんが好きなひと多いな。
鶴屋さんのエロって、変態シリーズと孤島のやつしか記憶に無いが、他にある?

194:名無しさん@ピンキー
08/06/04 20:00:41 X8xLpGmt
風俗街でもゲロはとおりの真ん中で吐くな。

195:名無しさん@ピンキー
08/06/04 20:05:54 n2NlN/T8
>>193
ここでは非短調の影響も大きそうだ

196:名無しさん@ピンキー
08/06/04 20:29:59 usrC1Tz7
何で偉そうなんだ

197:名無しさん@ピンキー
08/06/04 20:45:03 0EESmX8H
>>194
そんなに俺ルールを通したいのならここではなく
自分でSS投稿サイト立ち上げて俺ルールなSSを勝手に募集してくれ
そうすれば君のルールに反するSSは絶対に投稿されないだろう
君のルールに沿ったSSも投稿されないけどな


198:名無しさん@ピンキー
08/06/04 20:57:38 1mBixSIA
>>194
人の作品をゲロ扱いするなよ。
またいつもの粘着か?

199:名無しさん@ピンキー
08/06/04 21:04:07 j1VPHw30
>>191
OK。
あまりやばくない軽めのガチホモねたもあり。

まぁ自分は谷口×ハルヒか長門か阪中が見てみたいわけだが。

200:名無しさん@ピンキー
08/06/04 21:16:15 FV+RwMZm

この前1日で消えたスレだったけど谷口がハルヒの最初説が浮上して
真偽はともかくの仮説として面白かった
5年間同じクラス(6年目か?)ってのもあってだろうけど

201:名無しさん@ピンキー
08/06/04 21:20:42 j1VPHw30
>>200
詳しく

202:名無しさん@ピンキー
08/06/04 22:32:24 M31N/3rb
vipに帰れ

203:名無しさん@ピンキー
08/06/04 22:36:36 5nkoWPFA
だから嫌なんならスルーしろと

ハッピーものもあれば鬱もあるしそれは人の好みだろう 
自分の価値観を第一に立てて「投下すんな」「他スレいけ」はただのわがままだよ
鬱を嫌う人が多いのは分かるけど、作者を追い出そうとせずに、最初から見なければいいじゃないか
こんな延々と続くのを繰り返してもスレは発展しないよ

204:名無しさん@ピンキー
08/06/04 22:38:24 5nkoWPFA
すまん、更新してなかったもんでタイミングずれたorz

205:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:17:41 M31N/3rb
>>204
( ´∀`)σ)∇`*)

206:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:34:50 bWxGk0sH
じゃ作品の話題でも

中学時代の男とっかえひっかえも、ハルヒ本人なりに本気だったんだろうな
髪型リセットスパンの一週間が、中学時代の最長交際期間と一致してるし

207:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:37:19 uhuASa0B
流石に偶然じゃないか?1ヶ月でリセットだったら大変なことになるぞ。

208:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:49:37 M31N/3rb
髪型リセットと交際期間は関係ないだろw

209:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:59:52 TCaUs0SC
>>206
そういやあったな、そんな設定。本人としてはいかに非日常に邂逅するかを試行錯誤していた時期の行動で、深い意味はなさそうだけどな。
(周囲から見て)奇行を始めて3ヶ月くらいで異常な存在に遭遇したのが事実上の全ての始まりであるとすると、罪な奴であるといえなくもないな、ジョンは。

210:名無しさん@ピンキー
08/06/05 00:22:36 mFy6oSb7
>>206
とっかえひっかえっても、ハルヒの方から声をかけた事は無いんじゃないか?
単にどーでもいーから付き合う…やっぱ面白くない、みたいなテンションかと。

211:名無しさん@ピンキー
08/06/05 00:43:38 ILQK0LeJ
中学時代のハルヒは、軽い気持ちで付き合って、面白くないと即座に断っていた。竹を割ったような気持ち良い性格。向こうがどこまで本気だったかは知らないが。
対する中学時代のキョンの場合は、面白くなくても、断り切れずにズルズル付き合うヘタレだったのが対照的だ。

212:名無しさん@ピンキー
08/06/05 00:49:05 m/hR5h05
>中学時代のキョンの場合は、面白くなくても、断り切れずにズルズル付き合うヘタレ・・・
えそんな描写あったっけか

213:名無しさん@ピンキー
08/06/05 00:54:23 od+vBv0a
そもそも付き合ってすらないだろw

214:名無しさん@ピンキー
08/06/05 01:10:02 M3cvhpKn
つーか無理して雑談されてもウゼーだけなんだけどよ?
馴れ合いお喋りしたいだけならアニメ板でもラノベ板でもいくらでもあんだろ

215:名無しさん@ピンキー
08/06/05 01:12:19 wnx99Qpj
スレが過疎になるわけだな…これじゃあ

216:名無しさん@ピンキー
08/06/05 01:15:37 DHstDp6d
>>214
考察はスレにとっても有益だろ。情報を集めるのはいいことだ。
罵りあいをしているよりよっぽどまし。

217:名無しさん@ピンキー
08/06/05 01:27:39 wGbZr2rZ
>>138
続き、俺は読むよ。
がんばれ。

218:涼宮ハルヒの鬱展開
08/06/05 02:05:39 IdCkoyE9
今回もこれまで同様な話です、嫌な人はスルーしてください。
それと今回は若干ホモ分が混入していますので注意願います。
明日は会社が休みになったので筆が進みました。
おそらくこれが最後になります。

>>138

「やぁ! キョン君久しぶりっ、元気だった?」

あいかわらず、陽気な人だ。
すいません、夜分遅く……実は折り入って相談したいことがあって……

「んー、ハルにゃんのことだねっ! 今日キョン君はお店にいったんだよね?」

えっ、なぜそれを……。

「あそこはウチの傘下なのさ、ついでにいうとあたしがハルにゃんをあそこに紹介したんだよっ! 」

俺は聞き間違いかと思い鶴屋さんに問いただした、すると鶴屋さんはいつものテンションで事情をはなし始める。

「ハルにゃん危なかったんだよ、もうちょっと遅かったら外国に送られてもう日本に帰ってこれなくなるところだったのさっ!
 あんなところにいったら危ない病気うつされてニ年と生きられないから今頃は生きていなかったかもなのさっ。
 商品の発送リストにハルにゃんの写真を見つけて驚いたっさ、すぐに連絡して手配をとめてもらったよ。
 なんたってハルにゃんはあたしの友達だからねっ、でもリストは向こうに送ったあとだったから美人さんのハルにゃんのキャンセルは発送先がごねたけどなんとかキャンセル料だけで勘弁してもらったにょろ」

俺はあまりの話に耳を疑った、ハルヒが外国に売りとばされる……おそらくアイツの仕業だろう。
そういえばアイツはまだハルヒを食い物しているのだろうか、ハルヒを苦しめている原因は借金だけではなかったのだ。

「そのついでにハルにゃんについていた悪い虫を退治しといたよっ、きっと今頃は砂漠の真ん中で労働に勤しんでるねっ、まぁそれもまだ生きていればだけどね。
 キャンセル料と悪い虫の退治費用にニ百万ちょっとかかったのさっ、けど友達のハルにゃんだからあたしが払ったにょろよ。
 でもハルにゃん名義の借金はその時点で億を超えていたっさ、いくら友達でも億は無理にょろよ
 それでハルにゃんと借金について話しあってたら、どんな仕事でもして借金を返すっていうからあのお店を紹介したっさ。
 悪い虫も退治したし、借金はうちの弁護士に頼んで法定利息で計算しなおして貰って一本にまとめて総額も金利も抑えたから、あとはハルにゃんが頑張って借金をかえすだけにょろ、それに返済は日払いだから月払いよりも利息がかからないんだよっ!
 ハルにゃんは頑張り屋さんだからあと一年もあれば全額返済できるよっ!」

俺は鶴屋さんに『ハルヒの命を助けてくれておまけにアイツを退治してくれた』と礼をいうべきかそれとも『友達をあんな店に紹介とは』と問い詰めるべきなのかわからなかった、鶴屋さんの話を聞いた俺はひどく混乱していた。
ただ俺はハルヒを助けたかった。
すいません鶴屋さん、俺ハルヒをなんとかしてやりたいんです。借金なら俺がバイトでもなんでもしますからあいつを助けてやってください。

「例えばね、キョン君が一生懸命のまず食わずバイトして働いてもキョン君の一ヶ月分のお給料はハルにゃんの一日分の売り上げにも満たないっさ、焼け石に水にょろ」

219:涼宮ハルヒの鬱展開
08/06/05 02:07:47 IdCkoyE9
……それでもいいんです、俺…肝心なときにあいつのそばにいてやれなくて……だから…バイト代全部持ってきますから。

「ふえっ! そりゃいいけどさ、あと一年があと11ヶ月と3週間になるだけだよ?」

お願いします、それでもいいです、鶴屋さん…俺なんでもしますから。

「んー、ホントになんでもするの? キョン君、その言葉に嘘偽りはないのかねっ?」

勿論です、鶴屋さん。

「古泉君、あの仕事キョン君にどうかな?」

鶴屋さんは同席していた古泉に話を振る。

「彼は少しトウが立っていますがまだ大丈夫かと……、しかし……あの仕事は……」

古泉頼む、俺はハルヒの役に立ちたいんだ。

「確かにあの仕事でしたら、1年が十ヶ月、ひょっとすると八ヶ月になるかもしれませんが……、本当によろしいのですか?」

その仕事の内容を聞かされ、俺は驚愕した。古泉と鶴屋さんからはもう一度落ち着いて考え直した方がいいといわれた。
しかし俺はその仕事を受けることにした。ハルヒを助けるには一番の近道に思えたからだった。

俺は東京に戻り大学で中退の手続きをとった、そして家財道具を処分しアパートを引き払ったのち指定された場所へと向かった。
いわゆる二丁目というところだ。
実家には『事情があり大学をやめ暫く連絡がとれなくなるが心配しないで欲しい』とだけ書いた手紙を送った。

最初の相手は40代のマッチョな角刈りだった。初めてしたときハルヒが凄く痛がった理由を俺は身を持って体感させられた。
ビデオにもでた、もちろん男同士、出た方が人気がでて指名が増えると言われたからだ。
無精な俺だったが業務日誌もつけ始めた、お客さんの性癖を把握し常連さんを増やすためだ。
ビデオのせいなのかどうか指名は増え俺は掘ったり掘られたりの毎日を過ごした。
男だけではなく女性の相手もした、もっとも女性といってもいわゆるマダムと呼ばれる40代、50代といった層。
三段腹だろうが四段腹だろうが相手が女性である以上、俺は男としての義務を果たした。
節約のため部屋は借りなかった。泊まりが取れずにあぶれたときはハルヒに習い事務所で毛布にくるまった。
ついでにいうとハルヒが言った「おしっこはしょっぱい」や「男の人のは苦い」の真偽は何度も身をもって確認させられた。
そのほかいろんなことがあったが、人間死ぬほどの辛い目にあうと自殺しようという気すらわかないとだけ言っておこう。


220:涼宮ハルヒの鬱展開
08/06/05 02:10:14 IdCkoyE9
七ヶ月ほどたったある日の朝、古泉が事務所にやってきて「ノーサイドです」といつものにやけ顔でいった。

「試合終了ということです、お二人とも頑張られたお陰で今日のお二人の予定ノルマと借金の残額がほぼイコールです、つまり本日の売り上げで借金が完済されます。
 キャンセルかなにかでノルマに満たなくてもその分はこちらでかぶるということで鶴屋さんの了承は得ています。まぁいわば今日はロスタイムですかね」

俺は古泉にありがとうといい昼前には向こうへ戻るという奴を待たせハルヒに宛てて手紙を書いた。
これまでの簡単な経緯と今の俺の仕事のこと、それともうハルヒの借金はなくなったこと、親父さんたちの入院費なら俺とハルヒの二人いれば店をやめて普通の仕事をしてもまかなえること、
そして最後に明日いつもの駅前の喫茶店で待っている…と、そして手紙を古泉に託し俺は仕事へと向かった。

最後の仕事を終えた俺は荷物をまとめ夜行バスに飛び乗った。荷物の中味は少々の着替えとこれまでの業務日誌、それと今回の体験を元に書き溜めた小説の原稿だった。

夜間バスが揺れ浅い眠りから目覚めた俺は朝の光のもと最後の推敲を行った。
そしてバスを降りた俺は郵便局の時間外窓口により出版社へと原稿を発送した。
これは自分なりのけじめ…もしくは自己満足……俺は誰かにこの七ヶ月間の事を知ってほしかっただけなのかもしれない。

電車を乗り継ぎSOS団御用達だった駅前に到着した俺は例の喫茶店に飛び込みモーニングを頼んだ。
そしてハルヒが来るのを待つ、本当にあいつが来るのかどうかはわからない。

強行軍の疲れが出たのか俺はしばしまどろんでしまった。するとこの七ヶ月間待ちわびた声が俺の意識を目覚めさせる。

「キョン、……あんたバカよ……、…でも…ありがと…」

見上げるとハルヒの目から涙があふれていた、だがその瞳は前回わかれた時のうつろなものではなく高校時代の輝きをとりもどしていた。


221:涼宮ハルヒの鬱展開
08/06/05 02:14:44 IdCkoyE9
< エピローグ >

その後のことを少しだけ語ろう。
俺達二人は喫茶店の店内で人目も憚らず抱き合い号泣した、まぁ人目といってもマスターしかいなかったわけだが。
俺達が店を追い出されなかった理由はほとんど客が来ないであろう時間帯だったからか、それとも昔の常連のよしみか
はたまた俺達の異様な雰囲気にマスターが呑まれたのかは定かではない。
そして俺達は俺の実家に向かった。親父たちには古泉を通して今日戻ると連絡してあった。

俺とハルヒは包み隠さず全てを話し、俺は親不孝をわびた、お袋と妹は泣き親父は俺をバカヤローと殴った。
親父とお袋の頭は白いものが増えており俺は自分がした親不孝を実感させられた。
それでもしまいには親父達は俺を許しハルヒを受け入れてくれた…家族とは本当に有難いものだ。

昼食をご馳走になった俺達はハルヒの両親を見舞うため病院へ向かった。
開口一番ハルヒは両親にごめんなさいといい、そのまま両親に抱きつき泣きじゃくった。
俺がハルヒに代わってアイツはもういないことや俺達の仕事のこと、借金の返済が終わり、ハルヒも俺も仕事もやめた事をはなした。
胸のつかえが一気に降りたのか、親父さんは見舞いのケーキを三つも食べ、おふくろさんはそれを見てにこやかに笑った。その表情はまだ固いものの快方への手ごたえを感じた。

半ば強引に外出許可を取り付けた俺達はその足で市役所へ向かい待っていた俺の親父達と合流した。
そしてお互いの家族に見守られながら、俺とハルヒは婚姻届を提出し窓口の前でキスをした。
誓いのキス…俺達なりの結婚式のつもりだった。金が無い俺たちの新居は実家の俺の部屋だ、店をやめたハルヒは住むところがなかったので丁度よかった。

親父さん達を病院に送った帰り際、例の事務長とやらがハルヒにセクハラをしかけてきた、ハルヒは適当に交わしていたが余りにしつこいので俺は思わずそいつをぶっとばそうとした。
しかしその前にハルヒのとび蹴りが炸裂、あわや警察沙汰かと思われたが向こうにもやましいところがあるからなのかとび蹴りの件は不問となった。
もしかするとナース服、赤ちゃん、おむつ、おもらしというハルヒの呟きが功を奏したのかもしれない。

俺は親父の世話でコンビニの雇われ店長をすることになった、学生時代にコンビニでバイトをしていたこともありなんとかこなすことができている。
ちなみに雇われ店長である俺の最初の仕事はハルヒをバイトとして採用することだった。人妻なのにハルヒはなぜか看板娘と自称している。

そして最初の給料が出た次の日コンビニの上のワンルームに俺達は引っ越した。
理由は嫁姑問題などではなく築十数年の安普請の壁は薄く俺達新婚夫婦の夜の営みはやや騒々しすぎたからだ。
結婚四日目には妹から苦情がきた。さすがに中学生ともなると夜中の物音が只のプロレスごっごではないことがわかるらしい。

この町から引っ越さないのはハルヒの意志、別の町に移り住んで隠していてもどうせいつかは誰かにばれる、その時にばらす、ばらさないで脅迫されたりゴタゴタするのは嫌だという。
この町ならそれが周知の事実なので脅しようがないからいいというのが引っ越さない理由だ。


222:涼宮ハルヒの鬱展開
08/06/05 02:20:57 HBbiHiVO
そして雇われ店長の仕事になれたころ出版社から連絡があった。俺の小説は新人賞の佳作にひっかかり作家デビューを果たすことになった。
俺のデビュー作はバカ売れというわけではないが増刷がかかり売れ行き好調らしい、そこそこの印税も手に入れた俺は今二作目を執筆中だ。
二作目の印税が入ったら今任されているコンビニの権利を譲ってもらい俺は雇われ店長からオーナー店長になるつもりでいる。コンビニの売り上げはかなり好調でハルヒは看板娘である自分の功績だといいはっている。

ハルヒの親御さん達はめきめきと容態が回復し退院した、親父さん達には俺たちの隣の部屋に住んでもらいコンビニの仕事を手伝ってもらっている。俺のあだ名はそのうちキョンではなくマスオさんになるかもしれない。
ついでに俺の両親のことを話すが俺達新婚夫婦に刺激されハッスルしたものか、なんと俺には妹か弟ができるらしい。絶対キョンではなくおにぃちゃんと俺のことを呼ばせようと心に誓った。
ハルヒは俺の作家デビューに触発されたのか自分も作家になるといって仕事の合間になにやら小説を執筆中だ。
いわく、とてつもなく壮大な世界観で空前絶後のストーリー、そしてもの凄く魅力的な主人公だそうでベストセラー間違い無しなんだそうだ。
しかしあきっぽいあいつのことだから最後まで書き上げられるかどうかはわからない。

そして俺たちはとあるホテルにきている、今日はここで俺達の学年全体の北高同窓会があるという。
転送されて来た俺の実家宛ての案内葉書を目ざとく見つけたハルヒは参加をしぶる俺に絶対でるといいはった。
参加者の半分近くがハルヒのかつての仕事を知っており出席すれば全員に知れ渡るだろう。
なのでわざわざさらし者になりに行く必要はないと俺はいった。
ハルヒはいつまでも逃げている訳にはいかないし、ここで一辺に勝負をつけると後が楽になると頑強に主張した。
公の場でお披露目してしまえば影でこそこそいうやつも出にくくなるともいった。
俺は折れて夫婦二人で出席すると幹事に返事をだした。

なぁハルヒいまならまだ引き返してもいいんだぞと俺はハルヒに確認する。会場のホールは目の前だ。

「うるさいわねぇ、行くって決めたんだから今更ぐずぐずいわないの」

言葉とは裏腹に心細いのかハルヒは俺の手を握り締めている。
この会場に限らずこれからも俺やハルヒの事をとやかくいい、ハルヒの心を傷つける奴は尽きないだろう。
そんなとき俺はハルヒを支え苦しみを分かちあっていきたい、いつでもハルヒの心を守る盾になりたい俺はそう思っている。

ホールに入ろうとするに俺達に気が付いた連中がヒソヒソとささやきを交わす、『フーゾク』、『ソープ』などという単語が聞こえてくる。
ハルヒの動揺が俺の手に伝わってくる、俺はハルヒの手を握り直す、するとハルヒも握り返してくる。
俺たちは顔を見合わせお互いの意志を確認した。

そして俺達は足並を揃えて騒がしい場内へと一歩を踏み出した。

− 終わり −


223:名無しさん@ピンキー
08/06/05 02:21:05 vVwf1+7x
終わりかい?それとも支援が必要か?

224:名無しさん@ピンキー
08/06/05 02:24:04 0XKp6/qE
最後と言わず鬱endも書いて欲しいな。
あと乙。

225:名無しさん@ピンキー
08/06/05 02:39:46 MgJfXpZF
完結乙
それとGJ!!

226:名無しさん@ピンキー
08/06/05 02:40:46 wifhoJb6
事務長とハルヒの行為kwsk
外伝的な感じで頼む。
赤ちゃんプレー大好き

227:名無しさん@ピンキー
08/06/05 02:41:27 AUMoTCJ2
武士沢レシーブの最終回を思い出した。ページが足りないので年表を使って説明するという
伝説の最終回ね。「ハルヒとキョンがコンビニ〜」のくだりで、トリ王子もそうだったよなあ、
とか思い出して笑ってしまった。
つまりは前半と後半の密度が違いすぎ。ハッピーエンドというよりは無理やりエンドにしか
思えなかったよ。もったいない。いっそ陵辱路線を極めた方が良かったんでないの?

228:名無しさん@ピンキー
08/06/05 02:47:30 zpGS9vxD
GJ!


>227
>前半と後半の密度が違いすぎ。
エピローグの意味わかってる?


229:名無しさん@ピンキー
08/06/05 02:49:49 m/hR5h05
一応だけ聞くけどこれ、やんわりした荒らしじゃないよな
スルーするようにはするけど、出来れば目にいれるか入れないかの
選択肢があるようなリンク貼りとかの形だったらよかった、と
ちょっとだけぼやかせてくれ

でもお疲れさん

230:名無しさん@ピンキー
08/06/05 02:50:57 vVwf1+7x
乙です。
これだけ一気に書き上げるのは、かなりの労力を使ったでしょう。
このスレの雰囲気の中で書き上げるのは、大変だったと思います。
本当にお疲れ様でした。

素直な文章で、読むことにストレスは感じませんでした。
文章を書きなれているんですね。
書き手の視点からすると、文体や文章構成が前半と変わったのは残念でした。
こういう時は、もう一人の読み手の自分を作るのが良いと思います。

読み手の自分が熟読して、この作品が読み手に優しい分になっているのか?
この文章でもう一人の自分が満足できるのか?
作品性に一貫したポリシーや方向性があるのか?
原作のキャラクターのしゃべり方と比べて違和感はないのか?

これを意識しただけでもこの作品はずっと素晴らしいものになるかと思います。
後、改行や文章の段落、文章の約束事はこのレベルの文章を書いている方なら
理解していると思いますので、今後の作品では直された方がいいでしょう。

今後の活躍に期待しています。

231:名無しさん@ピンキー
08/06/05 03:04:04 0XKp6/qE
>>230
自重してくれ

232:名無しさん@ピンキー
08/06/05 03:13:05 AUMoTCJ2
このSSに対して批判的な感想が出ると、十分も経たないうちにそいつへと噛みつく
奴が現れる。全盛期からここにいるが今までこんなことなかったよ。ふしぎ!

>>228
終結部って意味だろ。それと密度やバランスが悪いことには関係ない。
それからGJ!の三文字だけじゃなくてもっと感想書いてやれよ。

233:名無しさん@ピンキー
08/06/05 03:53:19 TGYfJcM+
いっぱいあったよ?

234:名無しさん@ピンキー
08/06/05 05:14:36 GW4Rajdo
>>232
俺の知ってる限り一人だけいたけどなw
まあこれもどう見ても本人ですって感じだが

完結したようなので一言だけ
「俺語りする作者の作品は総じて語るに値せず」

235:名無しさん@ピンキー
08/06/05 05:24:08 xI6Y6ZYz
けど何もせずに俺様意見を披露しちゃってるやつよりはマシだよね

236:名無しさん@ピンキー
08/06/05 06:43:23 KoVYnxPU
これは酷い鶴屋さんですね・・・。

237:名無しさん@ピンキー
08/06/05 06:53:58 bPzmYfHd
まさかガチホモやマダムとのナニを詳しく描写しろとでも?
それは勘弁だな。

238:名無しさん@ピンキー
08/06/05 08:01:35 Nbe+RTIf
まるで作者本人みたいな言いぐさだな。「ガチホモやマダムとの詳細な絡みを『読みたくない』」
なら読み手として至極普通の感想だとは思うが・・・・ただの読み手に描写しろだなんてとてもとても

239:名無しさん@ピンキー
08/06/05 08:41:17 f0G7+173
作者の言いぐさねぇ
さすが読者様は言うことが違う
読み手書き手には及びもつかない境地だな

240:名無しさん@ピンキー
08/06/05 08:44:09 N3ZFGE4g
>>218
完結か。冒頭で見当がついたが、機関絡み組が黒いな。主役コンビがほとんど別人化している中で、原作に近い形でえげつない存在になってる。
人生を狂わせられた事への報復感情がある、という解釈なんだろうけど、どことなく「消失」世界の古泉、鶴屋さんを彷彿とさせるな。
ベターエンドとでも言うべきエピローグは、原作的御都合主義展開だが、故にこの作品をまとめるのに一役買ってる。
惜しむらくは、断続的な投下だったからこれが最初からの狙いか、軌道修正の結果なのかが見えにくい事かな。
この空気の中投下し続けた事は素直に認めたい。今後もへこたれずに頑張ってください。

しかし、このスレの住人はどちらかというと悲劇的な話に否定的だな。原作の雰囲気がそうだから、というのもあるだろうけど。

241:名無しさん@ピンキー
08/06/05 08:44:58 3LF8iaGj
投下します
53-187の続きものです
幼女が苦手な方、戦隊もの、車にこだわりがある方はスルーして下さい

242:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 08:47:12 3LF8iaGj
電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化





「キョンよ!今日からいっしょに暮らすの!」

俺が一般人であることはもはや言うまでもない。しかしハルヒの奇行、蛮行に振り回され続けそれに伴う時間旅行や宇宙的とんでも現象等々
言えばキリがないが、そんな体験によりそこら辺の奴らよりは突拍子もないことにいささか耐性がある。ある、が……どうしたもんかねぇ。
「ふむ。あなたのことはわかるようですね。聞いた感じあなたの時のように記憶まで退行してる訳ではないようですが……
 涼宮さん、僕のことはわかりますか?」
「古泉君!ねぇ、なんでなんで??クイズ!?クイズ!!?」
だぶだぶな制服を纏いハルヒは目を輝かしている。どっからどう見ても幼女だ。
この幼女ハルヒは、長門のモンゴリアンから目を覚ましたはいいが故障が治っておらず、俺の家で暮らすと喚きちらしていた時に
朝比奈さんが『子供じゃないんですから、そんなわがままいけません!』と言った結果だと思われる。相変わらず滅茶苦茶だが
そう言ったと同時に糸が切れた様に崩れ落ち小型化が始まったからな。
「うぅ……こんな力技でくるとは思いませんでした……」
あぁ、気持ちはわかりますよ朝比奈さん。いくら負けず嫌いでもまさか本当に退行してくるなんて誰も思わないですからね。
しかし厄介だな。ハルヒの様子からするとこれまでの記憶はあるようだが子供の思考だ。古泉の言うハルヒの心の奥底にある
常識という名のストッパーが働かないかもしれない。……まあ今まで働いていたとは思えないが。
「キョン〜キョン〜」
ハルヒがズボンを引っ張って見上げてきた。妹がかまってと纏わり付いてくる時にそっくりだな。
一応、朝比奈さんと長門のこともわかるか確認しとくか。
「ハルヒ、この髪の長いお姉さんのことわかるか?」
「……おっぱいおばけ!!」
「………………ん?」
「あー、じゃあこのお姉ちゃんは?」
「洗濯板!!」
「………………ぁ?」
様子からするに、どうやらハルヒの中で喧嘩中らしい。二人のことがわからないことはないようだが……
「もう一度頚動脈に刺激を与えれば、元の姿に戻ると思われる。激しく推奨」
「えぇ。わたしもそう思います。おすすめです」
怖!目がマジだ。ハルヒ謝っとけ。二人とも大人気ない気もするが、ちょっと言いすぎだ。
「や!ほんとのことだもん!あたし悪くないもん!」
「……許可を」
まずいな。本当にやりかねん。ハルヒ、謝りなさい。
「や!!」
「ハルヒ!」
「む〜……みくるちゃん、有希……………………ごめんなさい」
つい怒鳴ってしまったが、素直に謝ったので良しとしよう。しかし隠れるように俺の脚にしがみ付きながらってのは、やはり精神は子供か……
やれやれ、まあいい。この滅多に見れないハルヒのかわいらしさに免じて、二人ともここは堪えてくれないかな。
「……わかった」
「う〜……悔しいけどかわいいですぅ」
まだちょっと拗ねているハルヒを見ながら二人とも空気をやわらかくしてくれた。うむ、平和が一番だ。
「えらいぞ、ハルヒ。よく謝ったな」
ついつい妹や親戚の子達にするように頭を撫でてしまうが、ちょっと赤くなってる顔を脚に押し付けてこられたら子供扱いも仕方ないことだ。

243:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 08:49:04 3LF8iaGj
「と言うことですので、しばらく涼宮さんをよろしくお願いしますね」
「……待て、話がぶっ飛び過ぎだ。なにがと言うことだ。今の流れでどうしたらそんな結論になるんだよ」
「僕としては至極真っ当な結論ですよ。まず、涼宮さんは身体、精神と退行してるようですが今までの記憶はあるようなので、朝比奈さん
 もしくは長門さんに預けるのは少々不安です」
「なんでだ?女の子なんだし、とりあえず二人のどちらかに任せるのが普通だろ。喧嘩してたからか?」
「それもあるんですが……まあ、理由はご自分で考えてください」
苦笑いしてる古泉がなぜか腹ただしい。
「そして、あなたは子供の扱いに慣れてますからね。申し分ないです」
「俺は申し分あるぞ。さすがにハルヒの実家に帰らす訳にはいかんが、機関なら……いや、そこまで信用できんな。森さんなら任せてもいい。
 それなら問題ないだろ」
「おやおや、機関も信用がないですね。まあ、僕達も一枚岩ではないですからあなたの判断は間違ってません。森さんについてはSOS団副団長
 として安心できると保障しましょう。しかしですね、それでも駄目なんです。おわかりではないですか?」
いや、まあ……わかってるんだがな。ただ、素直に認めてはいけない気がしたんだよ。やっぱり俺はハルヒに振り回される運命なのか……
「涼宮さんはあなたと暮らすと言ってますからね。無理に離そうとすると幼い精神と相まって暴走しかねません。尤も、涼宮さんが望んだことに
 僕達が邪魔しようと関係ないでしょうが。それにですね、こんな涼宮さんをあなたは突き放せるのですか?」
古泉は、俺の足にしがみつきながら涙目で見上げているハルヒを見て、わかってますよと言わんばかりのしたり顔を向けてきた。くそぅ、忌々しい。
「キョン、あたしといっしょはやなの?」
今のハルヒでは理解できない会話だったと思うが、自分が受け入れてもらえないかもという雰囲気は感じとったらしい。泣きそうな声で聞いてきた。
仕方ない、悲しませるのは本意じゃない。
「そんなことないぞ。ほら、帰るぞ」
「うん!」
ハルヒは打って変わって満面の笑みで手を繋いできた。むぅ……和むな。
「古泉、ハルヒの実家とかもろもろと任せていいか?と言うより俺がどうこうできる事じゃないから任せる。長門の情報改竄もまた駄目だろ?」
「そうですね、なんとかしましょう。しかし今回は早く解決しないと面倒なことになりそうですから、出来る限り頑張って下さい」
頑張れと言われても何をどうすればいいか検討もつかん。明日起きたら元のハルヒに戻ってるってのがベストなんだがなぁ。
「キョン、帰ったらゲームしよ!あと、いっしょにご飯食べていっしょにテレビ見よ!あと、あと……」
「わかった、わかったからそんな引っ張らないでくれ」
「へへ〜キョンだいすき〜」
おおぅ、告られた。いやはや子供とはいえ悪い気はしないね。
「………………ロリコンさん?」
「………………ペド?」
……なぜだ。




―――




明日は土曜で休みなので、みんなには朝から家に来てもらってまた対策を練ろうと決まり、とらあえず今日は解散となった。
「キョン〜歩きにくい。おんぶ!」
解散間際、ハルヒがスカートのずり落ちただぶだぶな制服という完全に犯罪な格好であることに気付き、慌てて長門が持っていたジャージ
を着さした。長門のジャージでもぶかぶかだが致し方ない。人生のピリオドを打つよりはマシだ。
「おんぶ!おんぶ!お〜ん〜ぶ〜!」
「仕方ないな、ほら」
「やた!と〜ぅ!」
歩きづらい格好な上に靴もがぽがぽだ。これぐらいの駄々は聞いてやらんとな。



244:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 08:50:27 3LF8iaGj
「ハルヒ、着いたぞ。ただいま〜」
うとうとしていたハルヒを起こしながら家に入ると妹が出向かいにきた。
「おかえり〜。キョンくん、これからどうする?わたしにする?わたしにする?それとも、わ・た・し?」
……得意気にお決まりの定型句を言う妹のアホさ加減が、ここ最近増してる気がする。
「とりあえず、飯食うし、風呂にも入るがおまえはこいつの相手をしてくれ」
「ぶ〜……その子誰?」
「ハルヒだ。この姿は……まあ、察しろ。妹だと思ってだな……」
「嫌!キョン君の妹はわたしだけなんだよ!結婚するんだよ!お嫁さんなんだよ!」
「!?キョンはあたしのおにいちゃんよ!」
なんかとんでもないことを妹が言ってるが、大方変な漫画にでも影響されたのだろう。それよりもハルヒの腕がいい感じにチョークに入って……
「駄目だよ!はるにゃんは違うよ!」
「違わないもん!あたし妹だもん!」
ぐぉ……締め付けられる。意味のわからない張り合いをしないでくれ……お、おちる……
「む〜、じゃあゲームで勝負だよ、はるにゃん!」
「あたし負けないもん!」
ハルヒは俺の背中から勢いよく降りると、妹と競争するように部屋へと駆けていった。
あやうく幼女に夢の世界に旅立たされるとこだった……
しかし妹の年齢が疑わしいぞ。見た感じ五歳くらいのハルヒと同レベルじゃないか。ほんと兄は心配です。
……と、まあいい今のうちにお袋に説明しとくか。腹も減ったしな。

食後、お袋はハルヒをしばらく泊まらせることにすんなり了解した。
と言うよりかわいい娘ができたとテンションを上げて、ハルヒに抱きつきながらぐるぐる回したり頭を撫でくり回したりしていた。もう、ノリノリ。
しかし妹がそれにやきもちを妬いてしまい、今度はお袋争奪戦に発展。対処に困ったお袋が静観をきめていた俺に抱きついてくるという
気持ち悪いことこの上ない暴挙をしてくれやがり、それがハルヒ達の何かに火をつけ、再び絞め落とされるんじゃないかと
思われるくらいの勢いで飛びつかれるわ、両側から腕を引っ張られるわ、嫌な笑みを浮かべ調子に乗ったお袋が羽交い絞めにしてきたりするわ
それはもう、もみくちゃにされまくった。
……なんで俺がこんなに疲れなきゃいかんのだ。はぁ、もう寝よう……
「キョン、いっしょに寝る!」
「あ!はるにゃんずるい!わたしもいっしょに寝る!」
あーもう、勝手にしてくれ。俺は一刻も早く寝たい。
「ふふ〜、キョン〜」
「えへへ、久しぶりにキョンくんといっしょ〜」

……狭いうえに、抱きつかれて暑苦しくて寝れん。仕方ない二人が寝静まったら居間で寝よう。
寝るのにも一苦労かよ……




―――




「「どりゃぁぁぁああ!」」
「おがぁ!」
何か幸せな夢を見ていたはずだが、ハルヒと妹によるツープラトンによりきれいに吹っ飛ばされた。
二人で降ってくるのは駄目だと思うんだよ。起きる前に一瞬気を失うなんて訳のわからないことになったぞ……
「キョンくんがいけないんだよ!いっしょに寝るって言ったのに!」
「起きたらいなくてびっくりしたんだから!キョンの馬鹿!」
「あー、悪かったから怒鳴らんでくれ。起きぬけにはちょっとこたえる……まだ7時前か。もう少し寝ても……」
「駄目だよ!キョンくんは罰としてわたしたちといっしょにクロックレンジャー見るんだよ!」
こいつ戦隊もの見てたのか……小6の女の子としてそれは普通なのか?今のハルヒなら喜びそうだが。
「キョン、はやくはやく!もう始まる!」
ハルヒに急かされクロックレンジャーなるものを見始めた。しかし二人とも朝から元気だな……


245:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 08:51:42 3LF8iaGj
若干寝ぼけていた上に、戦隊ものに興味がないので内容がまったく頭に入らないまま気付くとエンディングになっていた。
「レッドかっこいいね!キョンもあんな必殺技ないの?たいむ・ざ・すとーぷ!」
ハルヒはなにやらポーズを決めて叫んでいた。
「違うよはるにゃん!ストップ・ザ・ターイムだよ、ね?キョンくん!」
妹もポーズを決めて俺に同意を求めてきた。俺としてはどっちでもいい。それよりもさっきから朝食を作ってる音と匂いで
腹が獲物をよこせと自己主張している。早くこいつを大人しくさせたいとこだ。
「あたし、手伝ってくる!」
ハルヒはそう言うと台所に駆けて行った。健気だな。うむうむ、いいことだ。で、そこの怠け者のお姉さんは何をしてるのかね?
「む〜、キョンくんだって……あれ?この時計……」
ハルヒがいた場所にごてごてした時計が落ちていた。なんだ?こんなのあったか?
「レッドの時計だ!キョンくんはめて、はめて!」
テンションの上がりきった妹におされレッドの時計とやらをはめてみる。妙にフィットするな。
「それで、こうやって……チェーンジ・レッド!って言うの!」
妹はこぶしを握った左腕を胸に持っていき、どうやら変身する時の言葉を言って期待の眼差しを向けてきた。俺にやれってか?
「やって、やって!キョンくんやって〜!」
はぁ……まあいいか。適当にやっとけば満足するだろう。
「あ〜、ちぇ〜んじ・れっど〜……これでいいか?」
妹を見ると目を見開いて固まっていた。なんだ?違ったか?とってもマヌケ顔だぞ。
「ふ……ふおぉぉぉぉぉおお!キョ、キョンくんがレッドォォォオ!」
最近の妹は情緒不安定な気がするんだが……大丈夫か?いきなり叫ぶなんてええええええええ!?
「キョンくんこそ!でもすごぉい!レッドだぁ!」
窓に薄く映った自分を見て、己の軽挙な行動を呪ってしまう。今までの流れからいってこうなることぐらいわかれよ俺!
それよりも今のハルヒに見られたらまずい気がする。どうする、どうする……そうだ、簡単だ。元に戻ればいい!……ってやり方なんかわからん!
い、いかん……落ち着こう。こいつに聞けばいいだけだ。
「も、元に戻るにはどうすればいいんだ?正直すまん!テレビ真剣に見てなかった!」
「も〜、こうだよ。さっきと同じポーズで……チェーンジ・レッドな解除!だよ」
なんだそれは……って突っ込んでる場合じゃない。えーと……左腕を胸に持ってきて、
「チェーンジ・レッドな解除!」
「……ご飯できたよ?なにしてるの?」
瞬時に解けたが、マヌケ過ぎる……でもハルヒには見られてないだろう。ぎりぎりだったな……
「キョンくんがクロック・レッドに変身したの!格好よかった!」
な!?何言ってやがる!
「え!?ほんと!?キョン変身して!あたしも見たい!」
くっ……やっぱり今のハルヒは真に受けるか。
「で、できん!こいつが変な妄想してるだけだ」
「はるにゃん、嘘だよ!わたし見たもん!キョンくん嘘ついてるよ!」
妹よ……空気というものをよんでくれ……
「……キョン?」
「お、おまえに嘘つく訳ないだろ?それよりも、ほら飯だろ?そうだ、お手伝いしたご褒美に何か一つ俺のおかず食っていいから」
「む〜……いちご」
なんとかごまかせたか……
「よし!好きなだけもってけ。それじゃ行くぞ」
「あ〜!キョンくんわたしも!はるにゃんだけずるい〜」
妹が喚いてるが、兄の気持ちを汲み取れない奴にはなしだ。それに手伝いをしてないしな。
「キョンくんのけち〜!いいもん、おかあさんにもらうもん!」
ぷんすかしてる妹とまだ疑わしげなハルヒを連れ朝食に向かう。しかしまた厄介ごとが増えてしまったな……




―――





246:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 08:53:53 3LF8iaGj
朝食をとってしばらくして集合して来たSOS団の面々に今の状況を説明した。
その際古泉が、それよりも面倒なことになったと俺の心のキャパシティをぶち破ってくれそうな香りのする宣告をしてきた。
「こんなことになるとは、さすがに我々も面食らいました。まさか、あなたの……」
「ちょ、ちょっと待て!」
ここは、ちょっと朝比奈さんを眺めて現実逃避……ではなく落ち着いて受け入れ態勢を整えよう。
「ふふ、かわいいですぅ」
朝比奈さんはあやとりをしているハルヒを膝に乗せ、頭を撫でながら呟いていた。なんてすばらしい光景なんだ。
こんな奥さんが欲しいな。まさに理想の家庭が築けるぞ。朝比奈さんが奥さん……高望みし過ぎか。
「長門さん?」
俺がいろいろ妄想していると長門がハルヒと朝比奈さんの前であやとりをやり始めた。
複雑なやや人間離れした指さばきで完成したのはハルヒの顔だった。なんというイリュージョン。
あの紐の長さでそれとは物理法則を軽く無視してる気がするぜ。さすが長門!……後で説教だな。
「有希すごーい!!どうやるの、それ!」
「知りたい?じゃあ、ここ」
長門はそう言うと膝をぽんぽんと叩きハルヒを乗せるとこっちを向いた。なんとなく言いたいことがわかる。
「いい奥さん?」
やっぱりか。宇宙人さんは俺の思考を読み取ることができるらしい。それとも俺がわかりやすいのか?
「す、涼宮さん!わたしもいろいろ教えてあげます!こっちに来て下さい!」
「駄目。私が奥さんをしている」
「何を言ってるんですか!?い、意味がわからないですよ!」
「そう。ならばほっといて」
「ずるいですよ〜お嫁さんはわたしですぅ!」
「あなたこそ意味がわからない」
朝比奈さんと長門がハルヒを奪いあってるが、ハルヒもキャッキャッと楽しそうなのでほっとこう。それに大分覚悟も決まった。
「で、古泉。ハルヒの小型化に次いで、俺が変身ヒーローに変身なんて笑えないことなってるのに、さらにまだあると言うのか?」
「はい。昨日の夜、いろいろと工作している時にわかったんですが……涼宮さんがあなたの妹になっています。
 戸籍上ではありますが、血も繋がっています」
「……………………………………………………………………マジ?」
「えらくマジです」
なんてこった。俺のレッド化なんて霞んでしまうくらい変なことになってるじゃないか……しかも実の妹だと?ハルヒが?あ、ありえん……
「やはり涼宮さんを早くなんとかしないとまずいですね。純粋が故に何を望んで何を起こすかわかりません。あなたのヒーロー化はまだ序の口
 ですよ。この世界がクロックレンジャーの世界になってもおかしくないですからね」
「そうは言ってもな、どうするんだ?最低でも、何日か泊まらしたら満足して元のハルヒに戻ると思っていたが、実の妹になってるんなら
 それも期待できんぞ。……何気に詰んでないか?」
「あきらめては駄目です。何か方法が……何か……」
古泉は顎に手をやり真剣な顔で考え始めた。俺も奇跡の一手を模索するが、脳が参りましたとすぐ投了してしまう。
それでも何かないかとテストの時より頭をフル回転させていると、
「キョ、ン、く〜〜〜〜〜〜ん!は、る、にゃ〜〜〜〜〜ん!!」
と、先ほど来たミヨキチと共に自室で遊んでいた妹が叫びながらドタドタとやって来た。
「たいへん、たいへん、たいへんだよ!!」
「なんだ?古泉でも死んだか?」
「おや、それは確かに大変ですね」
「ちっが〜う!そんなことじゃない!」
「そんなことですか……」
軽くヘコんだ古泉を尻目に、ハルヒも興味を惹かれたらしく俺に乗りかかって妹を見つめた。
「ミヨキチから聞いたんだけど、できないんだよ!!」
「何ができないの?」
「結婚だよ!兄妹は結婚できないんだって!どうする!?はるにゃん!!」
……最早何を言っていいかわからない。これからは妹の教育方針を家族でみっちり話し合わないといけないな。
「……あ、あたし妹じゃないもん。だから大丈夫だもん!」
「あ!ずるい!!昨日妹だって言ってたのに!」
「言ってないもん!あたし妹じゃないもん!」
お?これはもしかするんじゃないか?古泉を見ると頷いたので間違いないようだ。すばらしいぞ、我が妹よ。おまえの無知が世界を救いそうだ。

247:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 08:55:20 3LF8iaGj
「ごめんなさい、お兄さん。お騒がせしてしまって……」
「いやいや、こっちとしては助かった。すまんなミヨキチ。こんな妹で」
「キョンくんひど〜い!結婚できないんだよ!?いっしょに暮らせないんだよ!?」
まったく何を言ってんだか……
「大丈夫。わたし二世帯同居歓迎だから。一緒に暮らせるよ」
「ミヨキチほんと?よくわからないけど!」
「うん。わからなくてもいいよ。けどね、お兄さんがオッケーしないと……」
「キョンくん、お願い!」
お願いされても完全においてけぼりなんだが。全然ついていけんぞ。
「あの娘ちょっと腹黒くないですか!?長門さん!」
「同意する」
ミヨキチ腹黒疑惑。
「ち、ちがいます!ちがいますよ!お兄さん!!」
う〜む、ハルヒを背中に乗せてる為揺すられるとハルヒの腕がまたチョークに入ってくるので勘弁してほしいとこだ。
それにしても妹よ。そこまでアホとは思わなかったぞ。まさか結婚できる年齢も知らない訳じゃあるまいな。
「え!?いつでもできるんじゃないの!?」
マジかよ……女は16歳からだ。そんなちんちくりんじゃ、まだまだ先だ。
「む〜、ミヨキチ!部屋に戻ろ!おっぱいを大きくする方法教えて!」
「え?え?おっ……えぇ!?」
妹は困惑するミヨキチを引き摺って部屋に戻って行った。……16歳からだって言ったんだが理解してないなあれは。
それよりもハルヒ、そろそろ降りてくれ。重くてかなわん。
「………………んん」
寝てんのか?さっきまではしゃいでたのに、いつの間に?
「おや?……ほう。僕はちょっと席を外したほうがいいみたいですね」
「なんだ急に。用事でもあるのか?」
「そうですね。あるといえばあります。それと、一応あなたに助け舟を出しときましょう。……お酒は便利です。それではまた後で」
なんだ?意味のわからないこと言いやがって。まあいい、ハルヒをベッドに寝かせるか。
「戻る」
ハルヒをベッドに寝かすと同時に長門が呟いた。
「何が戻るって?……え?」
びりびり、ぷつぷつと布が破れる音に振り返ると、ハルヒが徐々に大きくなっていた。こ、これは……
「キョンくん、見ちゃだめ〜〜!!」
「な!?ぬぉ!朝比奈さん、目!指!!ぐぁ!指!目〜!」
「あ、ごめんなさい!でも駄目です!」
朝比奈さんに眼球を塞がれ悶絶していると、目を覚ましたらしい、寝ぼけたようなハルヒの声が聞こえた。
「ん……ん?ここ……キョン……ベッド…………裸……キョンの匂い……あたし、裸…………ぇ?」
なるほどね……古泉の野郎!後で絶対殴ってやる!
「……キョン、いい度胸ね」
「お、落ち着け。これには訳が……あ!そう、さ……」
「あたしを気絶させるぐらい愛しておいて、さっそくみくるちゃんと浮気!?有希までいるじゃない!どういうこと!?」
「ま、待て待て待て!おまえの脳内でどういう経緯が巡られたか知らんが、とんでもない方向へぶっ飛んでるぞ!これは、さ……」
「何よ!言い訳する気!?やっとあたしを選んだと思ったら、まさかの展開だわ!」
俺の台詞だ、畜生!選ぶとか選ばんとかどんな脳内変換してんだ!
「あたしだけを見なさいよ!キョンのばか〜」
「何泣いてんだ!とりあえず人の話を最後まで聞け!ちょっと寝ぼけ過ぎだ!気をしっかり持て!お前は酒をだな……」
「う〜キョン……は、あた……だけ、見っ、ぅぐ!?………………」
どうした?なんで急に静かになったんだ?何が起きた?
「グッジョブです、長門さん」
「当然のこと。いい角度で入れることができた」
長門が何かしたらしいが、俺は目隠しされたまま部屋の外に出された。よくわからんがひとまずの危機は脱したらしい。
しかしなんで急にハルヒは元に戻ったんだ?まあいいか、結果オーライだ。深くは考えるまい。








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