モノノ怪でエロパロ  ..
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60:名無しさん@ピンキー
08/01/12 00:13:17 MEV5vPpS
短いけど、前スレ>>818続き



 薬売りらの舌が手が、加世の肌を丹念になぶっていく。柔らかく吸いつくかと思えば弾力をもって指から逃げる感触に、どれだけ触れても飽きる気がしなかった。まして時折甘い声をあげられ首を左右に振って耐えられては、腰が疼いて仕方ない。
 薬売りたちは揃って心の中で刻を数える。先ほど加世に飲ませた薬が効いてくるまで、あとどれくらいかかるだろう。狂わせてみたい、求めさせてみたい。ぽってりとしたこの愛しい口唇が、一言欲しいと漏らしたら、一体どんな心地がするだろう。
 終わった後、怒られますかねぇ……と、どれかがちらりと思う。それは共有意識の内を伝播して、ちらちらと薬売りたちの目の中に後ろめたさがよぎった。

 本当は、この辺りでやめておいた方がいいのだと……、誰に言われるまでもなく、わかっている。

 末っ子と揶揄混じりに呼んでいても、あれだとて自分には違いない。もっと打算的な部分でも、この行為に加世が負の印象を抱いては、長期的に見て不利になるばかりだと――承知しては、いるのだが。
 自制が、きかない。
 いや、引きとめようとする声を振り切って、確信的に踏み外そうとしている。
 加世が応えてくれた、今も応えてくれる、その喜び。何度でも確かめたくてしかたない。
 浮かれ騒ぐ心は、一方で憂さ晴らしの酒に似た不安定さを内包している。人は変わるもの、そして儚いもの。想いの成就は同時に喪失の恐怖を薬売りに与える。

 明日だの未来だの、そんな不確定なものより今が欲しい。

 業が深い、と薬売りらは自嘲する。それでも今は、何も考えずに加世を味わいたかった。
 今だけは、せめて。

 薬売りらの真ん中で、加世の体が震える。潤んだ瞳、濡れた睫毛がうっすらと開いた。
「……く、薬売りさん」
「はい」
「なんです?」
「あ……な、なんか、あたし……ヘン」
 切れ切れに訴えられる言葉に、沸き立つ心と、申し訳なく思う感情とを同時に押し殺し、薬売りたちはしゃあしゃあと口を開く。
「変?」
「別に、どこも変ではありませんよ?」
「綺麗ですよ」
「可愛いですよ」
「そ、そうじゃ、なくってぇ……」
 もじもじと擦りあわされ始めた膝に、薬売りたちが密かにほくそえんだ。



精神的に『がっつかせて』みたー。
新スレでも職人さんたちの素敵な連携プレイが見られることを祈って、
ヘイ、パス!


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3677日前に更新/486 KB
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