#痴漢SSを書こう4# ..
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08/10/05 19:14:24 pMhHnUfv
観客ではなく、実際に彼女の身体に触れている男が三人居た。
背後の男と、彼女のヒジを掴んだ男、更にもう一人。
毛糸のような髪をだらりと伸ばした不潔そうな中年男が、
突然彼女のわき腹を撫で始めたのである。
「……っ!!」
愛理は自分に触れている男たちの目を見た。
人を見下しているような、怖れているような、それでいて楽しんでいるような
不可思議で、彼女には理解のできない感情が浮かんでいる。
彼女が能天気なまでに信じていた他人の善意が、ここには無かった。
背後の男が荒い吐息を彼女の耳にかけている。
当初の予定では、自分の股間を押さえたまま小象駅のホームで悶絶していたはずの男だが
既に小象駅を通過してしまったうえに、彼は自分ではなく愛理の股間に触れている。
赤池愛理のまだ若く発育しきっていない尻肉に、男の硬くなったものが押し付けられていた。
「やめて」と言いそうになる自分を、彼女はかろうじて抑えた。
その言葉を言っても、彼らが止めることはないだろう。
そして言った瞬間に、何か大切なものを失ってしまう気がしていた。
大声で助けを呼ぶことも彼女はしなかった。
周囲が好奇心と性欲に満ちた男で囲繞されているこの状態で
助けを来てくれる保障はないし、そもそも混みすぎて駅員が来られないだろう。
彼女にとっての一縷の望みは自分自身。五年以上鍛えた肉体だった。
背後の男だけでも、当初の予定通りに叩きのめす。
それだけを考えていた。
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