おにゃのこが改造され ..
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2:名無しより愛をこめて
05/01/04 09:28:25 447wnhY2
URLリンク(artofspirit.hp.infoseek.co.jp)


3:名無しより愛をこめて
05/01/04 11:15:46 h0AiRJbw
Kiss in the dark
URLリンク(blog.livedoor.jp)

4:名無しより愛をこめて
05/01/04 11:20:49 kKnnuPWs
スレ立て乙!

5:名無しより愛をこめて
05/01/04 21:35:34 kKnnuPWs
5ゲット!

6:名無しより愛をこめて
05/01/04 21:57:08 vFnNIetf
age

7:SM
05/01/05 18:11:57 8GoiW9DW
職人様たちにならって漏れも改造シーンを書いてみました。
どこかで見たようなシチュになってしまいましたが、楽しんでいただければ幸いです。

8:SM
05/01/05 18:12:53 8GoiW9DW
静浜工学研究所。
ここは私が勤める場所。
私はこの研究所の助手を勤めている。
もっとも助手といえば聞こえはいいが、実態は雑用係といったところ。
研究の主要部分に携わっているわけじゃない。
でも、ここでの仕事はとても楽しい。
少人数での和気藹々とした雰囲気と、何より健太さんがいるから・・・

「お疲れさん。香織ちゃん」
背の高い健太さんがやってくる。
白衣を纏った姿はとても絵になっていると私は思う。
「お疲れ様です。健太さん」
私はそう言って頭を下げた。
彼、静浜健太さんはこの研究所の所長である静浜博士の実の息子だ。
博士の片腕として研究開発を手伝っている。
頭脳明晰の上運動神経抜群といううらやましい能力の持ち主で、博士の自慢の息子さんだ。
「今日は遅くなりそうだからもうお帰り。夜道は危ないから気をつけてね」
「はい。近くですから大丈夫です。健太さんも博士もあまり夜更かししないで下さいね」
健太さんはこの研究所に住んでいるので時間の心配が無い。そのため夜遅くまで研究を続けることもしばしばなのだ。


9:SM
05/01/05 18:13:33 8GoiW9DW
「ははは・・・気をつけるよ。風邪でも引いたら目も当てられないからね」
にこやかに笑う健太さん。つられて私も笑顔になった。
「静浜先生。博士がお呼びです」
奥の研究室の方から声がする。博士が手伝って欲しいのだろう。
「あ、今行きます。それじゃね、香織ちゃん」
「はい、研究頑張ってください」
私は手を振って健太さんを見送った。
健太さんが行ってしまうと廊下は少し寂しく感じる。
私は思いを振り切るように研究所を後にした。

初冬の夜風は冷え込んでいたが、上空には綺麗な星が浮かんでいた。
私はコートのポケットに手を入れて暖を取る。
早く帰ってお風呂に入って温まろう。
そう思うと自然と足が速くなった。


10:SM
05/01/05 18:14:14 8GoiW9DW
ガチャリ・・・
ふとそんな音が聞こえた気がした。
ガチャリ・・・
気のせいじゃない。
私は立ち止まってあたりを見渡した。
ここは郊外だから道の両脇は雑木林になっている。
いつも通い慣れていたので気にしなかったが、あたりは暗い。
ガチャリ・・・
「誰? 誰かいるの?」
私は急に怖くなった。振り向いて駆け出したい気になる。
でも、振り向いた途端に襲われそうで振り向くことができなかった。
ガチャリ・・・
雑木林から音とともに一人の人影が現れる。
それは写真などで見る中世騎士の甲冑だった。
「鎧?」
私は思わずつぶやいていた。それほどこの場にそぐわないものは無いだろう。
「静浜工学研究所の三好香織だな?」
フルフェイスのヘルメットからそう言われた瞬間、私は産業スパイという単語を思い出した。
この男は私から研究所で行なわれていることを聞き出すつもりだろう。
私は振り向くと研究所に向かって走り出した。
あんなこけおどしの甲冑を着て私を脅かすつもりだったんだろうが、かえって追いかけづらいはず。
それに走ることには多少自信がある。
そう思って駆け出した私の前に道の両脇から黒ずくめの男たちが現れる。
「えっ?」
男たちは黒い全身タイツを着込み目だけを出したマスクをかぶっていた。
男たちは走りぬけようとした私の前に立ちふさがり、私は両腕を捕らえられてしまった。
「ククク。この夜の騎士たるナイトナイト様からは逃げられん。連れて行け!」
甲冑が私に向かってそういうと私は首筋に衝撃を受けて意識を失った。


11:SM
05/01/05 18:14:57 8GoiW9DW
私が気が付くと、そこは薄暗い部屋だった。
驚いたことに私は服も下着も脱がされて裸で寝かされていた。
「ひやぁっ」
私は思わず手で隠そうとしたが、手は手首のところで、足は足首のところで固定されているらしく、動かすことができない。
「うそ・・・」
私は思わずそう口にする。
かろうじて動かせる首だけを動かして周囲を確かめる。どうやら私は大きめのベッドのような四角い台に寝かされているようだ。
それにしてもここはどこなんだろうか。
きっとあの甲冑が私を連れて来たに違いない。
私から研究の実情を調べるつもりなのだろう。
でもあいにくね。
私は所詮雑用係。
研究の詳しいことなど知らないし、答えようが無い。
尋問しても答えが得られなければ帰してくれるんじゃないだろうか。
少し楽観的かもしれないが、私は無理にでもそう思うことにした。


12:SM
05/01/05 18:15:48 8GoiW9DW
「おや、目が覚めたようだな」
気が付くとあの甲冑が部屋に入ってくる。
見れば見るほど洋館などに飾られているような西洋の甲冑だ。
銀色に鈍く光って、かっこよくさえ思う。
「あなたはいったい・・・」
「俺様は夜の騎士ナイトナイト様だ。この基地の司令官である」
フルフェイスのヘルメットから流れる声。その奥の表情は全くうかがえない。
「ナイトナイト?」
変な名前だわ。
「私は何も知りません。私はあの研究所ではただの雑用に過ぎないんです。うちへ帰してください」
「ふむ。そうはいかん」
「なぜ?」
「貴様を人質にして静浜博士のD装置の設計図を手に入れようと思ったが、どうやらお前にはそれ以上の価値があるようだ」
甲冑は私のそばへ来てその冷たい手を私の太ももに這わせてきた。
「いやぁっ!」
あまりの事に私は悲鳴を上げてしまう。身をよじって逃れたかったが固定されているのでそれもできない。
「どうやらお前は我がグロンの改造人間にふさわしい体をしているようだ」
「か・・・改造人間?」
「そうだ。我がグロンの世界征服の尖兵たる兵士。改造人間だ」
無機質の言葉が私を戦慄させる。
「私を改造するというの?」
「そうだ。お前は改造手術を受け、我がグロンの忠実な兵士となるのだ」
この人はいったい何を言っているの?
改造?
私は改造されるの?
「そ、そんなのはいやぁ! うちへ、うちへ帰してぇ!」


13:SM
05/01/05 18:16:35 8GoiW9DW
「黙れ!早速手術を開始しよう。」
私の叫びを無視して甲冑が指を鳴らす。すると白い全身タイツの男たちが数人現れて私の周りでいろいろな機械をいじり始めた。
「ナイトナイト様。準備はすでに完了しております。早速始めますか?」
「うむ。この女を強力な兵士にするのだ」
「ははっ」
白ずくめの男たちは甲冑に一礼すると私の手足にコードやチューブをつなぎ始める。
私は恐怖のあまり声も出なかった。
「ふふふ・・・しっかり改造手術を味わってもらおうか」
白ずくめの男の白いフェイスマスクからくぐもった声がして、私の口元に酸素マスクのようなものが当てられる。
そこから出る微香性のガスを私は吸わされてしまい、頭がぼうっとしてきてしまう。
「ふふふ・・・これでこの女は自分が何をされても抵抗する気になるまい」
「では始めようか」
白ずくめの男たちの声が頭に響いてくる。
けど、私は体がだるくものを考えることも億劫になってきた。
このまま何もしないでなすがままにされたくなっていた。
「この女にはどういった改造をするのだ?」
「はっ、ナイトナイト様。この女には潜入行動を行ってもらうため、動きのすばやいゴキブリを移植する予定です」
「ゴキブリだと? そいつはいい」
甲冑の笑い声が聞こえてくる。
でも私にはどうでもよかった。
何もしたく無い。何も考えたく無い。
そんな状態だった。
「ガスが充分にまわりました」
「では腹部を切り開き、直接強化薬を注入せよ」
「はっ」


14:SM
05/01/05 18:17:16 8GoiW9DW
ひんやりとした感触が私のおなかを這い回る。
痛いのか痛くないのかすらわからない。
ただ、おなかの中が熱く感じてくる。
心臓がドキドキして、呼吸が荒くなる。
「次は筋肉だ細胞変化薬と強化薬を全身に送り込め」
「ふあ・・・」
私の口からうめき声が漏れた。
体中が火照ってくる。まるで全身に日の光を浴びているような気持ちよさ。
「ああ・・・」
「ふふふ・・・気持ちいいだろう。お前の体は今徐々に強化されているのだ」
強化?
強化されているの?
強化ってこんなに気持ちいいんだ・・・
もっと・・・もっと強化して・・・
私はぼんやりとそう思う。
「エキスを注入しろ。ゴキブリ化を開始するんだ」
どす黒い液体がチューブを伝って流れてくる。
その液体が流れ込むたびに私の体は快感を感じていた。
全身がくまなくマッサージされるような気持ちよさ。
私はこの心地よさのなかで眠るように意識を失った。

15:SM
05/01/05 18:17:57 8GoiW9DW
私は目が覚めた。
あれからどれくらい経ったのだろう。
気が付くと周りには先ほどと同じ連中がまだいて、私の方を見つめていた。
「あ、わ、私はいったい?」
「ナイトナイト様。ゴキブリ女が気がつきました」
「ゴ、ゴキブリ女?」
白ずくめの男の言葉が私を愕然とさせる。
確かにこいつらは私にゴキブリを移植すると言っていた。
私は急いで体を見ようとした。だが、やはり手足が固定されていて見ることができない。
かろうじて見えるのは私の二つの胸だったが、私はそれを見て言葉を失った。
そこにはいつも見慣れた私の胸は無かった。
あるのは茶色く変色し、昆虫の腹部のような節を持つ二つの盛り上がりだった。
「い、いやぁっ!」
私は悲鳴を上げた。
「ククク・・・気が付いたかゴキブリ女よ」
甲冑の声が無情に聞こえる。
「いやぁ! ゴキブリなんていやぁ! 戻してぇ! 元の体に戻してぇ!」
「ククク・・・お前は改造されたのだ。お前は我がグロンのゴキブリ女なのだ」
「そんなのはいやよぉ! 戻してよぉ!」
「心配はいらん。これよりお前に脳改造を施してやる。制御装置を埋め込めばお前の脳は我がグロンの一員となったことに喜びを感じるようになるだろう」
見ると甲冑の手の先に何かの電子部品が握られていた。


16:SM
05/01/05 18:19:44 8GoiW9DW
「そ、それを私に?」
「そうだ。すぐにお前はグロンの兵士となるのだ。始めろ」
「はっ」
白ずくめの男が電子部品を受け取ると、私の頭の方に回りこむ。
「お願い、やめて・・・」
「脳改造を開始します」
無情な宣告がされて私の頭にきりきりと衝撃が走る。
「きゃあっ! 痛い! 痛いよぅ!」
「すぐに終わる。我慢しろ」
「ひぎぃぃぃぃ」
身動きの取れない私は身もだえして痛みに耐える。
やがて衝撃は収まり、私はホッとした。
だが、続いて私の頭の中に何かが取り付けられるのを感じた。
「や、やめて・・・」
「よし、制御装置を取り付けたぞ。制御開始だ」
私の心臓がどくんと跳ね上がる。
私の頭の中がめちゃくちゃにかき混ぜられる。
「い、いやあっ!」
めまいが襲ってくる。
考えがまとまらなくなる。
何を考えているのかわからなく・・・
何を・・・
私は・・・
わ・・・た・・・し・・・


17:SM
05/01/05 18:20:20 8GoiW9DW
「ククク・・・気分はどうかな? ゴキブリ女よ」
ナイトナイト様の声が聞こえる。
気分?
最高の気分だわ。
ああ、力もみなぎっているし。
とてもすばらしい気分よ。
私は白戦闘員どもが手足の拘束をはずすのももどかしく、拘束ベルトを引きちぎった。
「いつまで私を縛り付けているんだい! お前たち!」
私は手術台から降り立つとすぐにナイトナイト様の前に跪いた。
「ナイトナイト様。私はゴキブリ女。グロンの改造人間です」
「ククク。それでよい。ゴキブリ女よ」
「はっ、何なりとご命令を」
私は命令を待ちわびる。
「静浜工学研究所は知っているな。そこへ行きD装置の設計図を奪い静浜博士を抹殺するのだ」
「はっ。必ずや」
私は立ち上がると改造された喜びを噛み締めながら研究所へ向かった。

18:SM
05/01/05 18:22:23 8GoiW9DW
ここまでっす。
改造シーンのみに限定したのでこの先は書いていません。
皆様の想像にお任せします。
お読みくださった方、どうもありがとうございました。

19:名無しより愛をこめて
05/01/05 20:26:35 DDK+TzBA
改造モチーフがゴキブリってのは嫌だな…(苦笑)。

20:名無しより愛をこめて
05/01/05 20:46:37 Cm3o52Xe
SM氏、グッジョブ! 久々の正当派改造SSって感じだな。

ナイトナイトの語尾が「・・・でナイト!」だったりしたらもっと面白かった。

21:名無しより愛をこめて
05/01/05 22:16:35 1Ar9GPpB
おお……新スレに相応しく新たな職人さんが……
やっぱこの後は、実はヒーローだった健太との悲劇の再会が待ってるんでしょうな。燃え(あえて"萌え"でなく)

ところでエロパロ板の奴隷スレにも書いたけどこっちにも。
日テレで今やってる「時空警察」って特番。
「ヒトラーの洗脳計画」みたいなものがテーマっぽいので、このスレ的に参考になるものがあるかも?と俺は期待している。


22:BeeF
05/01/05 23:17:13 jacA75aB
皆様には大変申し訳ないのですが、家庭内のトラブルがのっぴきならないところまで
進んでしまい、これ以上、女性改造SSの執筆を続けることができなくなりました。
無期限で、新作SSの執筆をストップさせていただきたいと思います。

双子の女の子が母親に改造され、片方は悪の化身となって“機躰兵団”の先兵となるが、
もう一人が正義に目覚めるという次回SSの構想が完成していた矢先だったので残念です
が、決心は変わりません。何卒ご了解下さいませ。
もちろん皆様にご迷惑はお掛けしないよう、「蜂女の館」の、まとめサイトとしての機能
は残します。投稿SSがあれば、告知も行います。
ただ漏れが、新作SSを書けなくなるというだけのことです。名無しでの書き込みも行え
ません。

なおこの処置は、漏れが相方との関係を修復するためのもので、漏れの誠意が相方に伝わ
れば、いずれ再開することができるかも知れません。
ただそれがいつになるかは、現時点では何とも言えません。かなりの時間が必要と思われ
るのは確かです。

それでは皆様、長い間お世話になりました。PRIME様、325様、素晴らしいSSでスレの
始まりを飾って下さった新規登場の職人・SM様、そしてまだ見ぬ多くのSS職人の皆様
方、後はよろしくお願いします。

23:名無しより愛をこめて
05/01/06 01:24:30 t3CQ/0HG
BeeFさん・・・残念です。

24:PRIME
05/01/06 02:20:38 Ca6vPyQq
遅まきながら新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

>>BeeF様
今回の断筆宣言?、誠に残念です。新年早々激震が走った思いです。
自分とBeeF様は作風こそ違えど同じ女性改造を目指す同志と言うことで互いに切磋琢磨してきたつもりです。
また自分が不始末をやらかした時BeeF様には色々とフォローしていただきその温かい心遣いに感激恐縮したものです。
今回の断筆宣言にはBeeF様の家庭内トラブルだけでなくここ最近の「CHIELI」なる人物に関するバッシングも関係しているのではと自分は考えています(間違っていたらごめんなさい)。
ですがこれまでのBeeF様とのやり取りからBeeF様の人柄を推測して自分としてはBeeF様の主張を100%信じます。だからどうしたと言われても返答に困りますが…。
いずれにしてもBeeF様の断筆宣言は自分としても「残念無念」の一言しかありません。もしその気があるのならBeeF様、1日も早く復帰なさってください。
自分としてはBeeF様に「さよなら」とか「お疲れ様でした」と言う気はありません。いつか復帰される日を信じていますから。
BeeF様、またお会いしましょう。復帰の日、待っています。

そして皆さん、このスレでもよろしくお願いします。


25:名無しより愛をこめて
05/01/07 00:05:04 N8bW1vF6
サソランジンの素体となった上村美也を演じたのは里見和香という女性だったが、今なら上村美也を井上和香が演じると言うのはどうよ?

26:名無しより愛をこめて
05/01/07 00:47:54 IcRMi8LN
>>25
イイ(・∀・)! と言いたいけど、もすこし翳のある女優の方がいくない?

27:名無しより愛をこめて
05/01/07 01:09:19 O3OKr4zO
>>26
確かにそうだね。井上和香だと手術台の上でも悪態つきそうだし。

28:SM
05/01/07 19:12:35 R4xjLjZe
>>19・20・21様
この漏れの拙い作品に感想をいただきましてありがとうございます。
これからも暇を見てSSを書き込めればいいのですが、なかなか暇が無いのが現状でして、次の予定は全くありませんです。
あと前スレの立役者でありましたBeeF様の断筆宣言は漏れにとっても驚きでした。
事情がわからないので何もいえませんが、できれば復帰していただければと思います。
しばらくゆっくりされて戻ってきてくださるのをお待ちします。

29:名無しより愛をこめて
05/01/07 21:03:09 IcRMi8LN
>>28
工エエ(´Д`)エエ工
あれだけ伏線で引っ張っておいて、次の予定は無いなんて生殺しだよん。
時間はかかってもいいから次回作プリーズ! >>SM氏

30:名無しより愛をこめて
05/01/08 00:31:22 ZkUqEeuq
ところで前スレ。容量が完全に埋まるまではまだ11キロバイトほどの余裕が
あるんだけど(現在501KB、容量制限は512KB)、このまま放置でいいのん?

31:名無しより愛をこめて
05/01/08 00:41:39 GvYHYPIe
>>30
じゃあ完走させようよ。でも埋め立ては嫌だな…。

32:SM
05/01/08 11:13:05 UbsoqQ2j
>>29
どうもありがとうございます。
そう言っていただけるのは大変ありがたいことです。
ところで教えていただきたいのですが、ゴキブリさんの続きがご希望なのでしょうか?
それとも新しい改造SSがご希望なのででしょうか?
ゴキブリさんの続きは改造要素が少ないと思うのでスレの趣旨に合わなくなりそうですが。
29様以外の方々のご意見もお聞きしたいです。

33:名無しより愛をこめて
05/01/08 11:27:54 Cjp2Um5t
>>32
同じ組織(グロン&ナイトナイト)で、新しい女怪人を毎回続々作るなんてのがいい。

34:SM
05/01/08 19:30:40 UbsoqQ2j
>>33様。
ご意見ありがとうございました。
幸い今日は仕事が休みだったのでこんなのを書いてみました。
楽しんでいただければ幸いです。

35:SM
05/01/08 19:31:23 UbsoqQ2j
「おっはよー!」
うーん、朝の挨拶は気持ちがいい。
リビングに降りてきたあたしはテーブルで朝食を食べているお姉ちゃんに挨拶した。
「おはよう、朱美。トースト焼けているわよ」
スーツ姿が決まっている姉は我が姉ながらかっこいいと思う。
これで彼氏がいないのが不思議なくらい。
背だって高いし、美人の部類だと思うのにね。
それに比べたらあたしは・・・
まあ、とりえが無いとは言わないけれど。運動神経がいい方ってだけじゃさして自慢にもなりゃしない。
「サンキュー、お姉ちゃん」
あたしは急いで顔を洗い、制服に着替えるとテーブルについてトーストにかぶりつく。
「寝起きはいいくせにもう少し早く起きられないの?」
温かいカフェオレをカップに注いでくれながら困ったような顔をするお姉ちゃん。
そんな顔されたって・・・あたしだって早く起きようとはするけれど・・・
いつもの時間にならないと目が覚めないのだから仕方が無い。
目が覚めさえすれば、すぐにでも活動が可能なのになぁ・・・
あたしはばつが悪くなって広げてあった新聞に目を通す。


36:SM
05/01/08 19:32:18 UbsoqQ2j
なになに・・・
静浜工学研究所で火災?
研究所は全焼・・・
焼け跡から静浜健一郎博士と職員5名の遺体を収容・・・
静浜博士の息子の静浜健太さん(25)と職員の三好香織さん(21)が行方不明か・・・
なお遺体には不自然な損傷があるため、警察では放火殺人の可能性も視野に入れて捜査を開始・・・
ふーん・・・
「ねえ、お姉ちゃん。静浜工学研究所って東の林の中にあった奴だよね?」
「そう言えばそんなのがあったわね。それがどうかしたの?」
自分の分の食器を片付け、鏡に向かって化粧を整えているお姉ちゃん。
「うん、火事だって・・・放火の可能性もあるんだって」
あたしはカップに注がれたカフェオレを口にして、トーストを流し込む。
「ふうん、物騒ねぇ。あ、ほら朱美! 時間よ時間!」
「あ、いけない」
あたしは残りのトーストとカフェオレを一気に片付けると、食器を台所に片付けて玄関へ向かう。
玄関の鏡で自分を見直して、おかしなところが無いか確認するとあたしは靴を履いた。
「行って来まーす」
あたしはかばんを手に勢いよく玄関を出る。
今日の天気は青空だった。


37:SM
05/01/08 19:33:03 UbsoqQ2j
「おはよう、朱美」
いつものようにあたしに声を掛けてくれるのは上潟美緒野ちゃんだ。
時間ぎりぎりになってしまうあたしをいつも途中で待っていてくれる。
中学校からの大事な友人。
「おはよー。美緒ちゃん」
あたしはいつものように片手を挙げて挨拶する。
この数年、変わらずに行なわれてきた朝の儀式。
あたしは美緒野ちゃんと一緒に学校へ向かう。今日も時間ぎりぎりだが遅刻はしないですみそうだ。
でも今日は何となく美緒野ちゃんの表情が暗い。
何かあったのかな。
「ねえ、今朝の新聞見た?」
美緒野ちゃんがそう訊いてきた。
「見た見た。あれでしょ? 郊外の静浜研究所」
「そう。朱美は知ってた? あそこに里佳子ちゃんの一番上のお兄さんが勤めていたって・・・」
「えっ?」
聞いたことなかった・・・
いや、聞いたのだけど忘れていたのかも。
だってあたしにはあそこの研究所は何の関わりも無いところだから・・・
でも、里佳子ちゃんのお兄さんが・・・
「じゃ、じゃあ・・・そのお兄さんは・・・」
「うん。遺体で見つかったみたい・・・夕べうちに電話があって、今日は休むって言ってたから」
美緒野ちゃんと里佳子ちゃんは仲がいい。
もちろんあたしとも仲はいいのだけど、美術部同士の二人と違ってあたしは体操部だから接点が少ないのだ。
中学からの親友の美緒野ちゃんとは付き合いの深さがおのずから違っていた。
「そ、そうなんだ・・・なんと言ったらいいのか・・・わかんないよ」
「朱美も一緒に行こうよ・・・今日のお通夜」
「お通夜かぁ・・・うん行くよ。里佳子ちゃんを励ましてあげなきゃね」
あたしは美緒野ちゃんにうなずいた。
「うん。それじゃ放課後に待ち合わせね」
「わかった」
あたしはそう言うと学校の校門をくぐって行った。


38:SM
05/01/08 19:33:43 UbsoqQ2j
暗くなった夜道をあたしと美緒野ちゃんはとぼとぼと歩いていた。
お通夜から帰るところだった。
みんな悲しい顔をしてうつむいていた。
里佳子ちゃんも唇を噛み締めて泣いていた。
あたしはもうなにも言葉をかけてあげられなかった。
美緒野ちゃんが話しかけていたが、あたしはただ黙って脇に立っているだけだった。
「里佳子ちゃん泣いてたね・・・」
「うん・・・」
美緒野ちゃんの言葉にただうなずくだけのあたし。
「警察の人・・・来てたね・・・」
「うん・・・」
「どうして・・・どうしてこんなことになっちゃったんだろうね・・・」
「うん・・・」
そうだ・・・
どうして里佳子ちゃんが苦しまなければならないのだろう・・・
どうしてあたしたちも悲しい思いをしなきゃならないのだろう・・・
放火殺人の可能性が高いって新聞の夕刊には書いてあった・・・
だとしたら赦せない・・・
絶対に赦せないよ・・・
「犯人・・・捕まるといいね・・・」
美緒野ちゃんが小さくつぶやく。
「捕まるよ! 絶対に捕まるよ!」
あたしは思わずこぶしを握り締めていた。

39:SM
05/01/08 19:34:22 UbsoqQ2j
カシーン・・・
ふと音が聞こえた。
このあたりは新興住宅街でまだまだ空き地が多く家もまばらだ。
初冬の夜空は寒く静かだった。
カシーン・・・
また聞こえた。
空耳じゃない。
「美緒ちゃん」
「朱美」
あたしたちは顔を見合わせた。
カシーン・・・
何かが打ち合うような音。
「聞こえた?」
「うん、美緒ちゃんも聞こえた?」
「うん、何だろうね?」
「行ってみよう」
あたしは気になったので、見に行くことにした。
もしかしたら研究所のことと何か関連があるかもしれない。
美緒野ちゃんもしっかりあたしについてくる。
一緒にいてくれるのは心強かった。

40:SM
05/01/08 19:36:20 UbsoqQ2j
雑木林のあたりからその音は聞こえてきた。
「・・・を・・・思いだし・・・ちゃん・・・」
カシーン・・・
「・・・まれ!・・・歯向かう・・・あるのみ!」
カシーン・・・
あたしは目を疑った。
あれは何なんだろう・・・
林の中を駆け回る二体の人影・・・
夜の暗闇だというのに月明かりに輝いている青色の宇宙服だか潜水服だかを着たような姿が一人。
もう一人は・・・柔らかい女の人のようなラインをしているけど、つややかで硬そうな背中の羽と長い触角・・・
「まるでゴキブリ・・・」
あたしの隣で美緒野ちゃんがあたしの思いを代弁してくれる。
「ゴキブリ・・・」
あたしは怖かった・・・
見てはいけないものを見てしまったような気がした。
でも、立ち去ることができなかった・・・
「きしゃああぁぁぁぁ」
「やむを得ない・・・デリートブラスト!」
青色の宇宙服が大きなゴキブリの胸にパンチを叩き込んだ。
「ぐぎゃあぁぁぁぁ・・・」
大きなゴキブリは胸を押さえてもがき苦しむと、その場に倒れこんでしまった。

41:SM
05/01/08 19:37:28 UbsoqQ2j
「おのれ! デリーターだと? よくもゴキブリ女を!」
あたしは驚いた。
いつの間にかあたしたちのすぐ近くに別の人影が立っていたのだ。
その人影は月明かりに照らされていたけど、あたしはその姿にまた驚いてしまった。
鎧だ・・・
本とかゲームとかで見たことのある西洋の鎧だ・・・
頭のてっぺんがとがったようなヘルメットは縦筋の入った面で覆われていて、中の顔は全く見えない。
そして腰には剣を持っている。
声を出したら気付かれる・・・
あたしはそう思った。
「ひぃっ!」
突然あたしの隣で声がする。
見ると美緒野ちゃんが真っ青になって口元に手を当てていた。
「美緒ちゃん・・・シー」
あたしは口元で指を立てて静かにするように合図する。
「朱美・・・あれ・・・」
美緒野ちゃんが指差す先には先ほど倒れたゴキブリ女さんだかが白い煙を噴き上げながら溶けていくところだった。
「ひあっ!」
しまった・・・
あたしも声を上げちゃった・・
「む、そこにいるのは誰だ!」


42:SM
05/01/08 19:38:02 UbsoqQ2j
鎧がこちらを向く。
「美緒ちゃん、逃げるよ!」
あたしは美緒野ちゃんの手を引いてここから逃げるべく走り出した。
「ああん、待ってぇ」
「早く!」
捕まったらやばい。
あたしはそう思っていた。
「む、この夜の騎士たるナイトナイト様から逃げられるとでも思っているのか」
あたしの背後で鎧が指を鳴らすと周りの物陰から黒ずくめの人影が飛び出してきた。
「ええっ!」
「きゃあっ!」
黒い全身タイツに目だけを開けたフェイスマスクをした男たちがあたしたちを取り囲む。
あたしは何とかすり抜けようと美緒野ちゃんの手を引いて走り出すが、黒ずくめの男が回りこんできてスプレーを吹きかけられた。
「あ・・・」
途端にあたしの頭はぼうっとなってそのまま暗闇の中に落ちていってしまった。


43:SM
05/01/08 19:38:46 UbsoqQ2j
朱美・・・
朱美・・・
うるさいなあ・・・
もう少し寝かせておいてよ・・・
いつもの時間になったらちゃんと起きるから・・・
えっ?
あたしは目を開ける。
ここはどこ?
あたしは周囲を見渡した。
「朱美」
真っ先に目に入ったのは壁の十字架に両手を広げて貼り付けにされている美緒野ちゃんだった。
「美緒ちゃん!」
あたしは体を起こそうとした。でもできなかった。
「えっ?」
あたしは両手と両脚を台の上にくくりつけられていたのだ。
それも裸で。
「いやぁ!」
あたしは身をよじったが、隠せるものじゃない。
「ど、どうしてぇ?」
「朱美・・・あなたを改造するって・・・」
貼り付けにされた美緒野ちゃんが変なことを言う。
「改造?」
改造って何だろう。
「改造って?」
「あの鎧はナイトナイトとかいって、グロンっていう組織なんだって・・・それで朱美を改造して兵士にするって・・・」
「兵士?」


44:SM
05/01/08 19:39:25 UbsoqQ2j
変なの・・・
あたしはただの女子高生だよ・・・
兵士になんてなるわけ無いのに・・・
それよりもここから逃げなきゃ・・・
あたしの家はそんなにお金は無いから身代金なんて払えっこない。
つまり自力で逃げるしかないのだ。
あたしは何とか拘束をはずせないかぎしぎしと揺さぶってみる。
でも両手両脚の拘束はびくともしない。
「あ、朱美。来たわ」
「えっ?」
美緒野ちゃんの言葉どおりあの鎧野郎が今度は全身白ずくめのやつらと一緒に入ってくる。
黒ずくめの男たちと全く同じ服装で、ただ色が白いだけの全身タイツの男たち。
そいつらが鎧と一緒に立っているのはちょっとユーモラスな感じもする。
「目が覚めたようだな、娘」
「しっかりとね」
あたしは鎧をにらみつけた。
負けるもんか。
こいつらは誘拐犯だし、あたしを裸にして喜んでいる変態だ。
恥ずかしがったりしたらかえってこいつらを喜ばせちゃう。

45:SM
05/01/08 19:40:17 UbsoqQ2j
「ククク・・・結構。なかなか気が強そうだ。俺様は夜の騎士ことナイトナイト様だ。地獄軍団グロンの司令官でもある」
尊大な態度の鎧。馬鹿みたい。
「ナイトナイトね・・・変態さんらしいじゃん」
「ククク・・・おびえる様子もなしか。ますます気に入ったぞ。喜ぶがいい。お前の友人は不適格だったが、お前は適格と判断された。これよりお前は改造手術を受けて我がグロンの兵士として生まれ変わるのだ」
無機質な声が響く。
「改造って何よ! あたしに何をする気なの!」
あたしは再度手足の拘束をはずそうとしたが、がっちり拘束されていてやっぱりはずれない。
「ククク・・・お前に異種生物を融合させ、強靭な肉体をもつ改造人間にするのだ」
「そ、そんな・・・」
融合って・・・何よそれ・・・
「では始めろ」
「はっ、ナイトナイト様」
白ずくめの男たちがあたしの体にいろいろな器具を取り付け始める。
「や、やめてよ・・・お願いだからやめてぇ!」
「朱美!」
「ククク・・・そこでお前の友人がグロンの兵士となる様を見届けるがよい」
「朱美ぃ!」
あたしは恐怖に震えながら美緒野ちゃんのそばで笑っている鎧の姿を見つめていた。


46:SM
05/01/08 19:40:50 UbsoqQ2j
「ふふふ・・・まずはこれだ」
「いやぁ! いやだぁ!」
白ずくめの男の目がマスクの奥から冷たく覗いている。
酸素マスクのようなものをかぶせられ、微香性のガスが噴出してくる。
あたしは必死で吸い込まないようにしていたが、呼吸の苦しさには耐えられずについにガスを吸ってしまった。
あ・・・
ガスを吸い込むと何かいい気持ちになってくる・・・
頭がぼうっとして何かを考えるのが億劫になってきた。
美緒野ちゃんが何かしゃべっているようだけど、何を言っているのかわからない・・・
なんかもうどうでもいいや・・・
「ククク・・・さて、あの娘は何を移植されるのかな?」
「はい、この娘は体も丈夫で活力に満ち溢れておりますので、細菌兵器の散布役として適当かと思われます。黒バエを移植し、ハエ女といたします」
「ハ、ハエ女?」
あ・・・美緒野ちゃんの声だ・・・
「クハハハ・・・聞いたか? お前の友人はハエ女となるのだ」
「そ、そんな・・・やめてぇ! 朱美をハエ女なんかにしないでぇ!」
そんなに騒がないでよ美緒野ちゃん・・・
あたしもうどうでもいいんだから・・・
あ・・・おなかに冷たいものが・・・
もぞもぞして・・・
あふぅ・・・熱くなってきたぁ・・・
はあん・・・
手足も暖かいよぅ・・・
気持ちいい・・・
とても・・・とても気持ちいい・・・


47:SM
05/01/08 19:41:43 UbsoqQ2j
あれ?
あたしはどうしたんだっけ?
何か変なことをされて・・・
あたしはゆっくりと目を覚ました。
いくつもの映像が徐々に一つになっていく。
あれぇ?
あたしっていつもこんなふうに物を見ていたっけ?
遠近感や立体感がすごく取りやすいや・・・
あたしはゆっくりと体を起こそうとした。
けどやっぱり拘束された手足が邪魔をして起きられない。
あれ?
起きられないよ・・・
あたしは頭を上げて自分の体を見る。
黒い毛が所々生えて昆虫のお腹のような膨らみが二つ見える。
あれぇ?
何だろう・・・あれ・・・


48:SM
05/01/08 19:43:23 UbsoqQ2j
あたしはハッとした。
あれはあたしの胸だ。
あたしの胸はあんな変な形になっちゃんたんだ。
「いやぁぁぁぁ!」
あたしの叫び声が部屋中に響く。
「あ、あたしの胸が・・・胸がぁ!」
「ククク・・・気が付いたか? ハエ女よ」
あの鎧があたしを見ている。
あたしを見て笑っている。
「あたし・・・あたしを・・・あたしを元に戻して!」
あたしは鎧をにらみつけた。
「朱美・・・」
そんな・・・
美緒野ちゃん・・・
どうして?
どうしてそんな顔をしているの?
どうしてあたしから目をそらすの?
「ククク・・・おい」
「はっ。ナイトナイト様」
白ずくめの男が鏡を持ってくる。
その鏡があたしの方へ向けられた時、あたしは美緒野ちゃんが顔をそむけた理由がわかった。

49:SM
05/01/08 19:44:02 UbsoqQ2j
巨大な、とても巨大な複眼が顔の上半分を多い、額には触角も生えている。
口元だけは以前のままだが、首から下は全く変わってしまっていた。
黒に少し紫が混じったような体表面の色。
胸やお腹は昆虫・・・そうハエのように節があり、ところどころに硬い毛が生えている。
両手両脚は硬い外骨格が黒光りして、手の先には鋭い爪が、つま先は指が無くかかとが尖ったハイヒール状に変化していた。
そう・・・あたしはハエと人間が融合したハエ女になってしまっていた。
涙が出ない・・・
泣きたくてももうあたしの目は複眼となってしまって涙も出なかった。
いっそのこと舌を噛み切って死のうとも思ったが、なぜか舌を噛むことはできなかった。
「ククク・・・新しい自分の姿はどうかな? ハエ女よ」
「死なせて・・・」
「ん?」
「お願い・・・死なせて・・・こんな体はいや・・・」
あたしは絶望を感じながらそう言った。
「ククク・・・死にたいか? だが舌を噛むこともできまい。初期催眠でそう仕掛けられているからな」
「初期催眠?」
「そうだ。一種のセーフ機能だな。脳改造前に暴れたりしなれたりしないようにな」


50:SM
05/01/08 19:45:23 UbsoqQ2j
つまりあたしはこの体で暴れることも死ぬこともできないんだわ・・・
「何、心配はいらん。すぐに脳改造を施し、制御装置を埋め込んでやろう。そうすればお前は身も心も我がグロンに忠誠を誓うようになる。その体も誇りに思うだろう」
鎧が手にした機械をあたしに見せる。
あれをあたしの頭に埋め込むのか・・・
そうなればあたしは喜んでこの鎧に従うようになってしまう・・・
でも・・・もうそれしか道は無いのかも・・・


51:SM
05/01/08 19:45:58 UbsoqQ2j
激痛があたしの頭を駆け巡る。
頭蓋骨に穴をあけられる痛みはとても言い表すことはできない。
でもそれもすぐに終わる。
そのあとはあたしの頭の中に何かが入れられるのを感じるだけ。
「よし、接合して制御を開始しろ」
鎧のその言葉とともにあたしは何も考えられなくなった・・・


52:SM
05/01/08 19:46:37 UbsoqQ2j
「くすくす・・・」
「いやぁ! やめてぇ! お願いよ朱美ぃ!」
あたしの目の前の少女が悲鳴を上げる。
可愛いったらありゃしない。
恐怖におびえ、泣き叫ぶ人間の女はまた格別。
あたしのこの爪でじっくり切り裂いてあげるわ。
もちろん簡単には殺さない。
お前は実験用の人間だ。
あたしの体内で作られる腐食細菌の威力をお前で試さなきゃね。
「朱美ぃ! 思い出してぇ! 私よ、美緒野よぉ!」
朱美?
誰のことかしら?
まあいいか。
恐怖で錯乱するのはよくあること。
あたしを知り合いだと思っているんでしょう。
でも残念ね。
あたしは地獄軍団グロンの兵士ハエ女なの。
お前なんか知ったことではないのよ。
それじゃ、まずはゆっくりと楽しませてもらおうかしら・・・

53:SM
05/01/08 19:48:45 UbsoqQ2j
ここまでです。
また暇を見てSSを投下したいと思いますのでよろしくお願いいたします。
読んで下さいました方々に心からお礼を申し上げます。m(__)m

54:名無しより愛をこめて
05/01/08 21:24:07 ZkUqEeuq
SM氏、GJ! 前のより描写が具体的でイイ!
ヨロイさんはやっぱり変態だったのね。

けど残念なのは、ゴキブリさんが死んでしまったこと。
ひょっとして次回はハエさんが死んで、別の女の子が改造されるのか?

55:名無しより愛をこめて
05/01/08 22:03:56 Adg2x1vA
ゴキ女&ハエ女をイラストにする猛者はおらぬか?

56:名無しより愛をこめて
05/01/09 01:48:50 LhXJ5Cw6
今まで色んな女怪人SSが出てきたが、
なぜか女性の長所を生かした「同族を無限産卵する女怪人」というのは
誰も書かん罠。

57:名無しより愛をこめて
05/01/09 13:43:17 em5RzdUm
無限産卵とはいかないが、卵を産んだり子供を産んだりする蜂女は、
BeeF氏や舞方雅人氏が蜂女の館に書いているよ。

58:名無しより愛をこめて
05/01/09 15:17:37 EUBtFJjp
SM氏の次の女怪人大予想。
 本命:蚊女
 単穴:ノミ女
 中穴:ナンキンムシ女
 大穴:便所コオロギ女

59:名無しより愛をこめて
05/01/10 00:18:56 gLBUxa8m
おいおい、そんなこと書いちゃったらわざと違うのにされないか?

60:名無しより愛をこめて
05/01/10 12:09:43 gLBUxa8m
ところで藻前らはどんなおにゃのこが改造されるのが好み?
漏れは優しい看護士さんあたりが改造されたらいいと思うんだが。

61:名無しより愛をこめて
05/01/10 12:12:59 gLBUxa8m
しまった。
看護士は野郎か?
おにゃのこは看護師だっけ?

62:名無しより愛をこめて
05/01/10 13:44:01 sGPx026p
PRIMEは悪女改造が好み。

63:名無しより愛をこめて
05/01/10 17:07:33 T9f4I0OZ
正義のヒロインが悪の手先に改造されるのを超絶キボンヌ。

64:名無しより愛をこめて
05/01/10 20:59:50 t0w1Y4vG
主人公の親族が好みだな

65:名無しより愛をこめて
05/01/10 22:47:41 YU8KUu19
>55
デザインだけなら、前に上げたハチ女の派生系のだったらあるよ。
でもここ壊死いらんみたいだから....

66:名無しより愛をこめて
05/01/10 22:54:27 PINtlwXr
>>65
ひょっとして前スレ419さん?
いらんことなんて無い! ぜひ見たいでし!

67:65
05/01/11 00:02:33 YU8KUu19
んじゃあ、ホイ。
URLリンク(akm.cx)

ポージングは完全に手抜き。ユルセ。
デザインが所々似ているのは、パゴス→ネロンガみたいなものだと思いねえw
怪人のデザインはむずかしいなあ。中に人が入ることが前提なので。

個人的には、女ヒーロー萌えなので、そっちも見てみたいっす
ゴキ女とかどうみてもムリがあるのが、正義の味方するのが面白そう
ダークにも、お笑いにも出来るし....

68:SM
05/01/11 00:33:25 kP1xp3qA
65氏お見事な作品です。
素敵なイラストありがとうございました。
今日も仕事が休みでしたのでとりあえずSS作りました。
いつもとちょっと毛色が違うSSとなりましたが、
友人からネタをいただいたので、そのネタを元にして見ました。
楽しんでいただければ幸いです。

69:SM
05/01/11 00:34:03 kP1xp3qA
「嘘つき〜!」
嫌いだぁっ!
お父さんもお母さんも嫌いだぁっ!
連れて行ってくれるって言ったのにぃっ!
もうすぐクリスマスだからディズニーランドへ連れて行ってくれるって言ったのにぃっ!
「真理!」
お母さんが呼び止めたけど、あたしは靴を履いて玄関から飛び出した。
涙が出てくるよ・・・
悔しいよぉ・・・
行きたかったよぉ・・・
あたしはそのまま走り続ける。
もうおうちには帰りたくない。
お父さんもお母さんも嘘つきだ。
きっとあたしみたいに不幸な子供は世の中に他にはいないと思う・・・
グスッ・・・グスッ・・・
泣きながら走っていると息が切れてきた。
どのくらい走ったのかな?
あたしは走るのをやめて辺りを見た。
なんだ・・・
まだいつもの公園だわ。
もう少し遠くまで行かなきゃ・・・


70:SM
05/01/11 00:34:34 kP1xp3qA
家出をするのよ。
お父さんとお母さんが真理ごめんねって言うまで帰らないんだから。
だって・・・
約束を破ったらだめっていつも言っているのはお父さんとお母さんじゃない。
だからごめんねって言ったら赦してあげようと思う。
あたしは涙を拭くとまた歩き出した。

71:SM
05/01/11 00:35:05 kP1xp3qA
お父さんがお仕事が忙しいのはあたしにだってわかるよ。
このところ町には怖い病気が流行っているらしいし。
何でもその病気にかかっちゃうと、骨だけになって溶けちゃうらしいの。
お外から帰って来たら必ずうがいと手洗いをしなさいってお母さんが言っていた。
学校では男子が大きなハエを見たってうわさで持ちきり。あと青い宇宙人って言うのもあったかな。
でも・・・だからって言って嘘をつくのはいけないことだ。
連れて行ってくれるって約束したんだから、連れて行ってくれないと嘘を言ったことになるよね。
お仕事だってその日はお休みするって言っていたのに・・・
大学のお仕事が大事だって言うけど・・・
あたしだってみんなでディズニーランドへ行くのは大事なことだったんだから・・・

72:SM
05/01/11 00:35:36 kP1xp3qA
寒い・・・
ジャンバーを着ているのに寒いよぉ・・・
紗奈恵ちゃんのうちから帰って着替える前だったからよかったけど・・・
ジャンパー着ていなかったら死んじゃっているに違いない。
あたしは両手に息を吐きかけて暖めながら暗くなった道を歩いていた。
お腹すいたなぁ・・・
このあたりはおうちもまばらで空き地が多い。
もう少し行くと男子が時々遊びに行く雑木林に突き当たる。
どうしよう・・・
おうちへ帰ろうかな・・・
そう思ってあたしは首を振った。
だめだめ、お父さんとお母さんがあやまるまでは帰らないんだから。
あたしはそのまま林の方へ向かって歩いていった。
木と木の間に隠れていればきっと冷たい風から守ってくれると思ったからだ。
お腹すいたのは困ったけれど・・・
このあたりにはコンビニも無いし・・・
うー・・・
おやつ持って来ればよかったよぉ・・・
あたしは後ろを振り返った。
ところどころにおうちの明かりがついている。
きっとみんなはあったかい部屋でおいしいご飯を食べているんだろうな・・・
お父さん・・・お母さん・・・

73:SM
05/01/11 00:36:35 kP1xp3qA
ガチャリ・・・
「ひあっ!」
あたしの背中で音がした。
あたしは思わず振り返る。
するとあたしは道路の真ん中に立っている人を見つけた。
「くっ、おのれ・・・デリーターめ・・・」
その人はがっくりと膝をついた。
ガチャリと音がした。
「あ・・・」
あたしは駆け寄った。
その人が変な格好をしているなんてどうでもいい。
あれはTVとかで見たことあるもん。
外国の人が着る鎧なんだよね。
でも、怪我をしているみたい。
助けてあげなくちゃ。
あたしが駆け寄ると鎧さんは左の肩を抑えていた。
「大丈夫ですか?」
「むっ? なんだ、娘?」
鎧さんが顔を上げる。ヘルメットだから顔は見えないよ。
「ああっ」
あたしは思わず声を上げてしまった。
だって鎧さんの左の腕からは継ぎ目から血が出ていたんだもの。
「大変、血を止めないと」
あたしはポケットからハンカチを出すと鎧さんの腕に巻こうとした。


74:SM
05/01/11 00:37:15 kP1xp3qA
「やめろ、構うな」
「だめ、血を止めないと死んじゃうよ」
鎧さんは手を引っ込めてあたしに手当てをさせないようにする。
「ナイトナイト、どこにいる!」
林の方から声が聞こえた。夜空に響く男の人の声。
何となくくぐもったようで気味が悪い。
「くっ、デリーターめ」
鎧さんが立ち上がる。
きっとこの人は追われているんだ・・・
きっと戦って怪我をしたんだ・・・
あたしは林の方を見た。
お月様の明かりに照らされた青い姿。
「宇宙人だわ」
男子がうわさしていた宇宙人だ。
「宇宙人?」
鎧さんがあたしのほうを見る。
「うん。男子が言っていたの。青い宇宙人を見たって・・・」
「ククク・・・なるほどな」
「戦うの?」
あたしは鎧さんにそう訊いた。
「うむ、やつは倒さねばならぬ相手だ。それより娘、俺様が怖くないのか?」
「怖くないよ。TVで見たことあるもん」
「・・・そうか」
あれ、鎧さん困っているのかな? 怖がって欲しいのかな?


75:SM
05/01/11 00:38:13 kP1xp3qA
「でも、鎧さん怪我してるよ」
「うむ、一度戻って修理をしなければならんな。ここは引き上げるとしよう。娘、お前も帰れ。俺様に会ったことは誰にも言うな」
帰れって・・・
「いや! 帰らない!」
「なんだと?」
「お父さんもお母さんも嘘つきだもん。真理、ごめんねって言うまでは帰らないの」
そうよ、あたしは悪くないもん。お父さんが嘘つくからいけないんだもん。
「ククク・・・そうか、嘘つきか・・・使えるかもしれんな」
「えっ?」
あたしは鎧さんを見上げた。背が高くて銀色に光っていてかっこいい。
「娘。我が目を見よ」
「?」
目を見ろって言われたって・・・あれ?
鎧さんのヘルメットの縦筋の間から光が見える・・・
赤い・・・赤い光・・・
ふわふわして・・・
いい気持ち・・・
なんだろう・・・
「娘。名はなんという?」
あ・・・答えなきゃ・・・
「浅芝真理です・・・」
「浅芝? 西城医科大学の浅芝教授の娘か?」
お父さんのことだわ・・・
「はい・・・そうです」
「これは思わぬ拾い物。娘、来るがいい」
「はい・・・」
あたしは鎧さんの腕に抱かれてその場を後にした。


76:SM
05/01/11 00:38:52 kP1xp3qA
あれ?
ここはどこだろう・・・
殺風景な部屋。
ベッドとテーブルがあるくらい。
あたしはどうして・・・
あ、そうか・・・
あたしは鎧さんに連れてきていただいたんだっけ。
あれからあたしは鎧さんの部下の白戦闘員という人たちにいろいろ調べられたんだ。
鎧さん喜んでいたんだよね。
改造に適しているって言ってた。
改造って何をするのかよくわからないけど、鎧さんが喜んでくれるならいいかな。
それからお食事して、シャワー浴びさせてもらって、この部屋で寝なさいって言われたんだっけ。
鎧さんは腕の怪我を治すって言ってそれっきりになっちゃったけど、大丈夫だったのかな。
そうそう、鎧さん確かナイトナイトっていう名前なんだって言ってた。
ナイトナイト様かぁ。
かっこいいよね。
あれ? そういえば朝ってこんなにゆっくりしていていいんだっけ?
何か忘れているような・・・
そのとき部屋の扉がいきなり開いたので、あたしは飛び上がるほどに驚いた。
「ひやぁっ!」
「むっ、起きていたのか」
ナイトナイト様だぁ。もう、脅かさないでよぉ。
「おはようございます。ナイトナイト様」
あたしは頭を下げて挨拶する。ナイトナイト様は偉いのだ。

77:SM
05/01/11 00:39:42 kP1xp3qA
「うむ。来るがいい」
「はい」
あたしはナイトナイト様のあとに従った。
ここの廊下は結構薄暗い。
ときどき黒戦闘員さんがナイトナイト様に片手を上げて挨拶していく。
あたしもああいうふうにしたほうがいいのかな・・・
挨拶は頭を下げるものって教わった気がしたけど・・・
「ここだ、入るがいい」
一つの扉の前で立ち止まるナイトナイト様。
その扉が開いたので、あたしは言われた通りに中へ入る。
そこには中央に美容室で見かけるような頭にかぶせるようなものが付いた椅子が置いてある。
その周りにはぴかぴか光が点滅している機械が並んでいる。
さらにその機械を白戦闘員さんたちが操作していた。
「これは?」
あたしはナイトナイト様を振り返った。
「これからお前には勉強をしてもらう」
「勉強?」
あたしはちょっとがっかりした。やっぱり勉強しなきゃだめなんだわ。
「そうだ。あの椅子に座るがいい。そうすれば機械がお前にいろいろなことを教えてくれる」

78:SM
05/01/11 00:41:15 kP1xp3qA
「機械が?」
「そうだ。おい、準備はできたのか?」
ナイトナイト様が一人の白戦闘員さんに声を掛ける。
「はっ。なにぶん初めてのことですので手間取りましたが、調整は終了しました」
「ククク・・・確かにな。まさか無理やり知識を奪うための機械を洗脳に使うとは思いもしなかったな」
「あの娘の身体、とりわけ脳はまだ未発達ですのでチップを埋め込んでしまうのはお勧めできません」
「わかっている。だからこそこんな手間をかけているのだ」
ナイトナイト様と白戦闘員さんは何か難しい話をしている。
あたしは仕方ないので言われたとおりに椅子に座っていることにした。
するとあたしが椅子に座ると白戦闘員さんが二人であたしの手足を椅子にくくりつけてしまった。
「あれっ? どうして?」
「しばらくおとなしくするんだ。大事な勉強だからな」
そんなこと言われても・・・ちょっと不安だよぅ。
「いつでも始められます」
「よし、開始しろ」
ナイトナイト様がそう言うと、あたしの頭にはあの美容室の大型ドライヤーみたいなものがかぶせられる。
それはあたしの顔の半分くらいを覆ってしまい、目の前にちかちかといろいろな色の光が光るスクリーンが現れた。
「その光を見つめるんだ」
白戦闘員さんがそう言うのであたしはじっと光を見つめる。
すると何かとても眠くなってきてしまった。
あたしは光を見ているのか目をつぶっているのかだんだんわからなくなってきちゃう。
あうう・・・起きてられないよぉ・・・
ぼうっとしてあたしは何も考えられなくなっちゃった。


79:SM
05/01/11 00:41:50 kP1xp3qA
「起きろ、起きるのだ、真理」
あうう・・・あたしを呼ぶ声がしますぅ・・・
「起きるのだ、これは命令だぞ」
命令?
はわぁっ!
あたしは急いで目を開けた。
あたしたちグロンの一員にとって命令は絶対なの。逆らうものには死あるのみなのよ。
「は、はい。目が覚めました、ナイトナイト様」
あたしは立ち上がって片手を挙げて敬礼する。
「ククク・・・それでいい。真理よ、お前は何者か言ってみろ」
「はい、あたしは浅芝真理。地獄軍団グロンの一員です」
「お前が従うべきものはなんだ」
「はい、あたしが従うのは地獄軍団グロンの首領様。それとナイトナイト様です」
あたしはナイトナイト様に訊かれたことに素直に答えた。
「よし、では来るがいい」
「はい、ナイトナイト様」
あたしはすぐにナイトナイト様に後について部屋を出た。


80:SM
05/01/11 00:42:21 kP1xp3qA
連れて行かれたところは司令室と呼ばれるところだった。
ホールのようになっていて奥が一段高くなっている。
あそこがナイトナイト様が立って指示を下すところ。
壁には写真とかで見たことあるコウモリがレリーフになって飾ってある。
あのコウモリのレリーフの目が光って首領様の声が聞こえてくるんだよね。
あたしはまだ聞いたこと無いけど、首領様の声ってどんなかな。
「お待ちしておりました、ナイトナイト様」
「はわぁっ!」
ホールの影のほうから現れた人が突然声を上げたのであたしは驚いちゃいました。
「来ていたか、ハエ女よ」
「はい。ここに」
現れたのは大きな眼をして二枚の翅を広げたハエ女様でした。
あたしたち地獄軍団グロンの兵士たるハエ女様は細菌で人を溶かしてしまう能力を持っています。
いずれ人間どもはグロンの恐ろしさを思い知るでしょう。
「作戦の経過はどうだ?」
「はい、あたしの腐食細菌によって人間どもは混乱を起こしております。ただ、感染力がまだ弱いため、白戦闘員どもに改良を命じてあります」
「ククク・・・ご苦労」
ナイトナイト様も嬉しそう。あたしもハエ女様のようになりたいなぁ。


81:SM
05/01/11 00:43:23 kP1xp3qA
「ナイトナイト様、この娘は?」
「ククク・・・次なる改造兵士となる娘だ」
「この娘が?」
「そうだ。真理よ、お前は改造人間になりたいとは思わないか?」
えっ?
あたしを改造人間に?
はうう・・・夢のようですぅ。
「なりたい! なりたいですぅ! ナイトナイト様!」
「ククク・・・いい娘だ」
ナイトナイト様の手があたしの頭を撫でてくれたよぅ。
とっても嬉しい。
「うふふ・・・よかったわね。歓迎するわ。小さなお仲間さん」
ひゃあぁ、ハエ女様からもお声を掛けていただいちゃったよぅ。
「はい、頑張ってグロンの名に恥じない改造人間になります」
「ククク・・・では改造手術室へ行くとしよう」
「はい」
あたしはもう嬉しくて嬉しくてたまらない。
「ハエ女よ。引き続き作戦を実行せよ。ただしデリーターには充分注意しろ」
「かしこまりました、ナイトナイト様」
ハエ女様は深く頭を下げて一礼した。
あたしはその姿がとても素敵に思えた。


82:SM
05/01/11 00:43:56 kP1xp3qA
服を脱ぎ、手術台の上に横になるあたし。
手術の際に動かないように手足を止める留め具が普段の位置でははまらないということで、だいぶずらさなきゃならなかったみたい。
でも嬉しいよぉ。
これであたしも地獄軍団グロンの改造人間になれるんだ。
そうしたらグロンに逆らうやつはみんなあたしが抹殺するんだ。
世界はグロンに支配され、グロンに役立つ人間だけが生き残れる。
そんなすばらしい世界にするためにあたしは働くんだ。
「覚悟はいいか?」
ナイトナイト様があたしを見下ろしている。
「はい。ナイトナイト様」
あたしは大きくうなずいた。
「では、始めろ」
「はっ!」


83:SM
05/01/11 00:44:31 kP1xp3qA
白戦闘員さんたちがあたしの体にいろいろな装置を取り付けていく。
「これを吸い込むんだ」
「はい」
あたしはマスクを当てられガスを吸わされる。
思いっきりガスを吸い込むと体がだるくなってきた。
あうう・・・体がだるいよぉ・・・
何もしたく無い・・・
何も考えたく無い・・・
「それで、この娘をどうするつもりだ?」
「はい、この娘には成長の余地を残します。これより行なう改造を第一段階とし、五年ほどかけて体を成長させ、第二段階へ変態させます」
「ほう・・・」
「そのためにふさわしい素材として毒蛾を選択いたしました。ですので第一段階は毒毛虫女へ改造いたします」
毒毛虫女・・・
あたしは毒毛虫女になるんだ。
ああ・・・体がぽかぽかするぅ・・・
気持ちいい・・・
日向ぼっこしているみたい・・・
ああ・・・あたしは・・・生まれ変わる・・・



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