うら若き女性が改造さ ..
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186:BeeFreak
04/11/13 03:58:03 rjwZHqvW
「やめろ咲也! やめてくれ! お願いだ! やめてくれえッ!!」和樹が悲痛な叫びを上げた。
咲也には、和樹の声は届いていなかった。彼女の意識には、既に男をむさぼることしか存
在してなかった。まだ処女だというのに、蜂女としての本能が男の精子を求めてやまなか
ったのだ。
咲也は遼一の上に、後ろ向きにまたがり、綾奈とのセックスでさっきからいきり立ったま
まの肉茎にむしゃぶりついた。卑猥に蠢く舌が、肉棒をからめ取り、その表面を這い回る。
咲也は遼一の顔面に、女の蜜を分泌しつつある自らの股間を摺りつけた。そのまま腰を動
かして、彼の顔面を愛液でまぶしてゆく。蜂女の愛液は、男の肉欲を最高度に高めるこの
世で一番の媚薬であった。咲也の愛液を皮膚から吸収したことによって、遼一の意思とは
関りなく、彼の陰茎はビンビンにそそり立つのだった。
やおら咲也が起き上がった。身体の向きを変えて、今度は指で押し広げた自らの花芯を、
遼一のいきり立った肉茎に近づけていった。
「やめて…咲也ちゃん! やめて!」るみが、見たくないといったふうに顔を覆う。
充分に濡れそぼった肉孔が、遼一の肉棒に触れた。少しずつ、肉棒が孔の中に侵入してゆ
く。
「ウッ!」苦痛で咲也がうめいた。処女膜を引き裂かれる痛みだ。処女の本能がしばらく
咲也の動きを止めたが、やがて意を決したように咲也は、少しずつ腰を降ろしていった。
汚れを知らなかった咲也の膣孔の中に、遼一の陰茎がズブズブとめりこんでゆく。
「いッ、痛いッ!」
根元まで陰茎を飲み込むと、咲也はハァハァと息をついだ。そして、ゆっくりと、リズミ
カルに、自らの腰を上げ下げし始めた。
「…あ…あ…ああ…ん…んんっ…んんっ…あっ…あうっ…あっ…んんっ…はあっ…」

187:BeeFreak
04/11/13 03:59:41 rjwZHqvW
人間の女性なら、破瓜の直後に性の快楽を味わうのは難しかったろう。だが咲也はもう人
間ではない。蜂女に生まれ変わった咲也は、処女を失ってわずか数分で、性のエクスタシ
ーに開眼した。
「…ああっ…あふう…はあっ…はあっ…はうッ…はうッ…あうン!…あうン!!…」
咲也は顔を上気させ、腰を淫らに打ち揺すった。遼一の腕を掴み、自らの蜂の乳房を揉ま
せながら、夢中になって男の肉体をむさぼった。生まれて始めて味わう性の快楽、それも
人間女性には決して味わえないような凄まじい快楽の中で、咲也は理性を失い、肉欲に飢
えた一匹の牝になって女の悦びを全身で味わっていた。
クチュ、クチュという卑猥な音が響き、男と女の発する臭気が部屋に満ちてゆく。
「はうッ! はうッ! ああンッ!ああンッ! アウッ! アウッ! アアアアアーーーッ!!」
咲也はついに絶頂に達した。合図したかのように、遼一の陰茎の先から白濁した牡のエキ
スが吹き出した。咲也の膣は遼一の精液を逃すまいと、本能的に彼の肉茎をきつく締め上
げた。子宮の中いっぱいに精子が満ち、咲也は幸福感でいっぱいになって、遼一の胸に身
体を投げ出した。
遼一は、意識を失ったのか口から泡を吹き出している。無理もない。捕らえられてから6
時間の間、蜂女たちに15分おきにセックスを迫られ、無理やり精子を絞り取られているの
だ。
「よろしい。なかなか素晴らしい性能の蜂女だ。これならすぐに卵を孕むだろう。では次
の素体の改造に移るとするか。」
甲冑男爵は、残りの3人を見渡した。「よし。次はお前の番だ。」
男爵が指差したのは、るみだった。「い、イヤっ! イヤだあああ!!」

188:BeeFreak
04/11/13 04:00:12 rjwZHqvW
それから、3か月の時が流れた。
秋の気配も深まったこの私鉄沿線は、今日も学校帰りの女子高生たちで混雑していた。
その中に、コートの女がひとり、まぎれ込んでいた。
女はバッグから、缶ジュースのようなものを取り出した。それを飲むでもなく、目立たな
いように電車の床に置くと、女は次の駅でそそくさと降りていった。
女は次の電車を待つ。電車に乗り込むと、再び缶を取り出し、床に置いては列車を降りる。
持っていた数十個の缶をすべて電車の中に置いた女は、駅の群集の真ん中で、いきなりコ
ートを脱ぎ捨てた。
周囲の人々が、驚きのまなざしを女に向けた。女の身体は、人間のものではなかったから
だ。濃いブルーのボディに、黄色と黒の同心円の乳房。それは蜂女だった。
蜂女は群集に向かって妖しく微笑むと、羽根を広げて空に飛び上がった。
やがて、列車の中に置かれた缶の中から、白いガスがシュウシュウと吹き出した。ガスは
車両の中に満ち、隣の車両にどんどん広がっていった。ガスを吸い込んだ乗客たちは身体
を折り曲げて苦しんだが、やがて、別の存在に姿を変えていった。
電車が緊急停車した。誰かが非常コックをひねったのだろう。車両のドアが開き、中から
ゾロゾロと、黒い蟻のような人間たちと、羽根を広げた蜂のような少女たちが飛び出して
きた。
蜂のような少女たちは、妖しく笑いながら周囲を旋回し、学校帰りのめぼしい美少年を物
色しては、抱きかかえて空中にさらっていった。繁殖の相手にするためだ。
その様子を、缶を並べた蜂女が空から微笑みながら、じっと見守っていた。その蜂女は、
3か月前に海水浴場で仲間とともに失踪した女子大生・朝倉咲也の頭部を持っていた。

189:BeeFreak
04/11/13 04:01:54 8XkV3FpS
あの日、咲也に続いて葉月るみ、西澤裕美子の二人も、蜂女として生まれ変わった。藤原
和樹も元木夏彦と同様、人間蟻の仲間入りをした。相良遼一は、咲也・るみ・裕美子に、
川瀬綾奈ともう一人の蜂女を加えた5体の蜂女たちによって精気を絞り尽くされ、その日
のうちに絶命した。
その後も例の館では、海水浴客をおびき寄せ、昆虫人間に改造する実験が続いた。人間蟻
の数が36体、蜂女が28体を数えた時点で実験は完了し、館は放棄された。
現在人間蟻たちは、東京の地下にアジトを建設するために従事している。そして今日、新
たな兵士たちの補充のために、28体の蜂女たちが都内各地の地下街や列車など、改造ガス
の充満しやすい密閉した空間を目指して散っていったのだ。
今日一日で、人間蟻、蜂女それぞれ数千体の兵士が補充できるはずだ。そしてこの行動は、
そのまま一般人類に対するメギドの宣戦布告の合図となるはずであった。
いよいよ明日から、聖戦が始まる。愚かな人類が滅び、メギドに従う者だけが生き残るこ
とだろう。かつて咲也だった蜂女は、その日が来るのが待ち遠しかった。
蜂女は、自らの下腹部を優しく撫でた。彼女は卵を身ごもっていた。あと数日すれば、3
回目の産卵を迎えるはずだ。
相良遼一の精子を受け入れて彼女が産んだ最初の卵は、ひと月後に無事孵った。いったい
どんな子供が生まれるのか、巨大な蛆虫なのか、それとも蜂女の姿をした赤ん坊なのか、
彼女は不安でしょうがなかったが、実際に生まれてきたのは蜂女をそのまま小さくしたよ
うな、妖精のような愛らしい生き物だった。母親の記憶を受け継いだ小さな蜂女は、蜂蜜
を食べて半年で人間大に成長するはずだった。
この調子で増え続ければ、1年後には数十万人規模の蜂女軍団が誕生するであろう。その
全員がひとつの意識を共有し、裏切り者などは決して生まれない。そしてその時には、旧
世界の全てがメギドの火に焼き尽くされ、新たな新時代が始まっているはずだった。
かつて咲也だった蜂女は、その未来を想像し、ニッコリ微笑むと、秋晴れの大空目がけて
飛び立っていった。                         (おわり)

190:名無しより愛をこめて
04/11/13 19:28:00 xxRdOYxX
>>142
ムカデラスやカブトロングみたいに、子供たちを洗脳する女怪人がいて、
アクターズスクールのセクシーな講師として女子高生や女子中学生を集めては
次々と戦闘員に改造してしまう、って感じのストーリーはどうじゃろ。

けど「戦闘員化処理(あえて改造でなくて)」ってどういうこと?
戦闘員はたいがい、簡単な手術で造られる改造人間なんじゃなかったっけ?

191:名無しより愛をこめて
04/11/13 20:30:51 RWl6j/Ve
142

>>190
>ムカデラスやカブトロングみたいに、子供たちを洗脳する女怪人がいて、
>アクターズスクールのセクシーな講師として女子高生や女子中学生を集めては
>次々と戦闘員に改造してしまう、って感じのストーリーはどうじゃろ。

良いと思います!

>けど「戦闘員化処理(あえて改造でなくて)」ってどういうこと?
>戦闘員はたいがい、簡単な手術で造られる改造人間なんじゃなかったっけ?

これについて説明させて貰いますと、
簡単な手術さえ省いた手っ取り早い手段、毒ガスやウィルス(今の流行だとナノマシン等で)、
大量の人間の心が塗り替えられてしまうというのに心惹かれまして。
前スレの319さんのベルトコンベアでどんどん変えられていく暴走族や、
BeeFreakさんのメルダンフェルの蜂女が女子校襲う最後のところが、それらしいですかな。

ヒーローもしくは怪人にすら成り得ない一般人でも一人一人はっきりした意志はあるのに、
それも悪の野望と力の前ではあえなく踏みにじられ組織に組み込まれる。
改造手術というスポットライトさえ当てられない有象無象の儚さ。
「処理」と書いたのはそういった意味を込めてのものです。
1個の大きなものより、細かい小さなものが集まっていた方が想像の余地が広がって楽しいということでしょうか。

でも、これってよく考えると戦闘員というよりは、それ以下の怪人の犠牲者レベルかもしれませんね。
わかりにくい書き方してごめんなさい。
改造という力を込めるべきシーンを省くことを望むのはスレ違いですし、
いままでのようにSSの端っこで、ちょっと大量の犠牲者が出れば十分です。

192:名無しより愛をこめて
04/11/14 12:11:07 92tX2BdR
改造人間じゃなくて、ウルトラマンタロウのメモールのように、
オニャノコが怪獣に改造される話というのはマイナー?
おっさんが怪獣化する話はいっぱいあるのにね。

193:名無しより愛をこめて
04/11/14 18:02:59 bVu6gWRd
捜せば、結構あるんじゃないか。
ぱっと思いつくだけでも、
『帰ってきた』で丘隊員がフェミゴンに(あれは改造と言うより憑依で、その描写すら希薄だが)、
『A』で女子大生9人が合体して超獣になるというネタがあった。
こちらも改造前の描写などはないが……。

194:名無しより愛をこめて
04/11/14 19:41:55 CL1kwNw6
>>193
えっ!? ユニタングってやっぱり女子大生を改造した超獣だったの?
ヤプールの香具師、な、なんてもったいないことを・・・
(女子大生の数は「くの一」ということで、9+1の10人だったと思われ)

195:名無しより愛をこめて
04/11/15 07:18:25 203Q6/Mh
板違いだがあえて掲載。
「戦う変身ヒロインがやられちゃうゲームスレ」
スレリンク(hgame板)
のまとめサイト
URLリンク(heroine.s3.x-beat.com)
の「ヒロイン陵辱シチュエーション」談話抄録のページ
URLリンク(heroine.s3.x-beat.com)
に、このスレでも参考になるようなシチュエーションがいっぱい掲載されている。
(ヒロインを悪の組織が改造するネタもいっぱい)

196:名無しより愛をこめて
04/11/15 17:09:47 EexzbmVi
改造されたけど元の人間に戻れた香具師っているの?

197:名無しより愛をこめて
04/11/15 20:36:39 /RwWzbfb
全然板違いでスマソだが、今週の少年ジャンプの「HUNTER×HUNTER」に登場する
サソリ女が、シッポの針で注射するだけで人間を改造する、ってのをやってた。
おつきの侍女2人も、昆虫と半魚人みたいな姿に改造された人間の女らしい。
改造方法にちょっと萌えた。

198:名無しより愛をこめて
04/11/15 23:00:20 XcwvLl9j
「モシモシ」
期待をこめて彼は呼んだ。
「モシモシ」
声が出てきた。まぎれもない女の声だった。
やっと繋がったと思ったとたんに心臓が高圧ポンプのように動き出して、額に汗までにじんだ。
何を言っていいか、不器用な戸沢敬二はしばらく沈黙した。
「モシモシ、聞こえてるの?」
女の声がした。
「あ、聞いている」
辛うじて言った戸沢敬二の声はしゃがれ、口が渇いた。
「おかしな人ね。なぜ、黙ってるの」
「いや、なに、びっくりしたもんだから」
「ギャハハハ」
女は突然笑い出した。その甲高い笑い声が、受話器に押し当てた彼の耳の鼓膜を直撃した。戸沢敬二は顔をしかめて、受話器から耳を離した。
「あなた、いま、テレクラなんでしょ」
離した受話器から、女の声が細く流れ出した。彼はあわてて再び耳に受話器を押しつけた。
「そう、そう」
辛うじて彼は言った。
「だったら、電話があるのはアタリマエでしょ。それなのに、何にびっくりしたの?」
テレクラでは大勢の男がめいめい小部屋のなかで、女からかかってくる電話を、電話器とにらめっこしながら待っている。リンとベルが鳴って、いちばん最初にさっと電話を取りあげた男が勝ちで、〇・一秒でも遅れると、ツーという通話中の通信音だけしか聞こえてこない。
テレクラのこのシステムを話そうかと思ったが、戸沢敬二は面倒くさいのでやめた。
「いや、なに」


199:名無しより愛をこめて
04/11/15 23:01:38 XcwvLl9j
彼は口ごもりながら言った。
「きみの声があんまりキレイなもんだから」
つい口から出たとしても、これは上出来の言葉だった。
「ギャハハハ」
女の高笑いがまたもや彼の鼓膜をはげしく襲った。痛い。
ちくしょう! このアマめ。耳を撃つ甲高い響きに彼は突如として、怒りを覚えた。
「こんな女、強姦してしまうぞ」
戸沢敬二は小声でつぶやいた。
「いま、あなた、何か言った?」
女の声が問いかけてきた。
「ああ、言ったよ」
「よく聞こえなかったわ。何と言ったの」
「ひとりごとだよ」
「あなたって、おかしなひとねえ。電話でひとりごとを言うなんて。ワタシ、はじめてよ。ねえ何と言ったの」
「気にするな」
「イジワル。何を考えていたの。何か思うことがあるからひとりごとって出るんでしょ。聞かせて」
「聞きたいか」
「聞かせて」
「なら、言ってやる。おまえと、やりたいと言ったのさ」
戸沢敬二は声を吹き込んだ。
「もういちど、言って」
戸沢敬二の握った受話器から女の声がした。
「おれのひとりごとだ」
「だから、それをもういちど聞かせて」
女の声は甘ったるかった。
「いくどでも聞かせてやるよ。おれはおまえとアレをしたいと言ったんだ」
女は笑い出した。こんどは彼の鼓膜をつんざくような甲高い笑いではなかった。まるで耳のなかに生あたたかい息を吹き込むような「フフフ」という含み笑いだった。
「あなたって大胆ね。のっけからそんなことを言い出すなんて」


200:名無しより愛をこめて
04/11/15 23:05:06 XcwvLl9j
女の声がした。
「冗談じゃないぜ」
戸沢敬二は応酬した。
「おれはムニャムニャと口のなかで言っただけだ。
そのひとりごとをおまえが聞かせろとうるさく言うから、聞かせたまでだぞ」
このテレクラの小部屋のなかでベルの鳴るたびに、戸沢敬二は電話を取り損ねて、
すばしっこい男に先を越されてツー、ツーという通話中の信号音ばかりを聞かされてきた。
だから電話をつかんで、
「モシモシ」
という女の声を聞いた時には、心臓は高鳴り、どんなふうに女を口説こうか、と思っただけで頭はすっかり混乱し、
舌もまわらなくなっていた。
だいたい戸沢敬二がテレクラにやって来たのははじめてだった。
テレクラ、つまりテレフォンクラブは、ファッション・マッサージのあとをうけて、新風俗営業の主力となる勢いでウヨウヨと出現した。
いまや地方都市でも、盛り場ならどこにでもある。
戸沢敬二がこのテレクラに来た時、キョロキョロしていたので、マネージャーらしい男が、たちまち彼を初心者と見破って、
「女から電話があれば、奪い合いになるので、ちょっとでも早く電話をとらねばなりませんぜ。テレクラに電話をしてくる女は、
みんなアレをやりたがっている女なんだから、遠慮することはない。口説きおとしてデートを約束させるんです。それでデートした時には、
そのあと暗がりに行こうが、ラブホテルに連れ込もうが、それから先はあんたの腕前ひとつなんだから、まあ、ひとつ、がんばってください」
 と説明をかねて彼を激励した。
おれは口べただと戸沢敬二は自覚していた。だから、見知らぬ女からの電話にうまく受け答えし、
それからデートに誘うなどという芸当がはたしてできるかどうか、
まったく心もとなかった。
しかし、電話のやりとりにもモタモタし、女がバカにしたような高笑いをしたのを聞くと、とたんに戸沢敬二は怒りを感じた。
お世辞もへちまもあるか。
会話のはじまりから、すでにおれ、おまえ呼ばわりをした。
テレクラでの女へのアプローチとすれば、異例のことには間違いなかった。
「ねぇ」
女の声は心なしか弾んでいるように聞こえた。
「ホントにワタシとやりたいの」
「そうだ」


201:名無しより愛をこめて
04/11/16 00:16:58 AdC6VSyl
>>198-200
なぜに未完? ゴバーク??

202:名無しより愛をこめて
04/11/16 00:54:32 +K/nqd51
>>196
ピラザウルス、イソギンジャガー、ボーグ星人に改造された人など。
(最初の二人は洗脳が解けただけで身体は元のままかもしれないけど)
あと、「少女コマンドーIZUMI」のサブヒロインの子は
最終回近くでバイオ戦士に改造(?)されてた筈なんだけど
最終回ではフツーに使えないやつに戻っていた気がした
(洗脳解除と同時に付け焼き刃的バイオフィードバックが消えたのかな?)

203:名無しより愛をこめて
04/11/16 01:09:51 /rVTe+2S
誰か女子生徒を戦闘員に改造する話書いてくり。

204:BeeFreak
04/11/16 03:55:22 qNBeT0X5
夜分どうもです。なんだか「女子高生改造」のニーズが高そうなので、ふと思いついたス
トーリーを速攻でSSにしてみました。
「秘密結社タイトロン」でお馴染み、いわゆるタイツ改造です。タイツを着用することで
改造されてしまうという、ありがちなストーリーですが、ちょっとだけBeeFreak的アレン
ジを入れてみました。
それは、142=191氏、190氏の意見を取り入れた「戦闘員化処理」です。ただし“蜂女”
にこだわったので、142氏の嗜好とは全然違う方向に行ってしまったかもしれません。w
今回カラミティ・フォーリングという組織によって蜂女に改造されるのはトップアイドル、
美樹原あゆみちゃん(17歳)、飛島ケイちゃん(17歳)、妹尾麻由ちゃん(18歳)の3人です。
それでは、お楽しみ下さい。

205:BeeFreak
04/11/16 03:56:04 qNBeT0X5
「ねぇ、あゆみちゃん? このオーディション、受けてみなぁい?」
芸能プロダクション「フェイム」の事務所の一角。高校生アイドルの美樹原あゆみは、雑
誌を読みながら時間をつぶしているところを、マネージャーの高村律子に声を掛けられた。
「東都テレビが1月から放映するドラマの主役なの。何でもあの辣腕の後藤プロデューサ
ーと、竹内編成局長の肝入りの企画らしいのよ。」
美樹原あゆみは17歳。1年前にダンスの実力を認められて電撃デビューを果たし、グラビ
アモデルとしても高い人気を得たトップアイドルの一員だ。本音丸出しの飾らない素直な
キャラで同性からも人気が高い。だが先月の初のドラマ出演によって、演技力に非常な難
のあることが明らかとなり、目下延び悩んでいるところだ。
「えー、なになに。懲罰天使エンジェル・ホーネッツ? 何よこれ!? ジャリ番じゃない!」
あゆみは呆れたふうに番組企画書とオーディション案内を放り出した。
「それも、時代遅れの変身ヒロインもの!? もぉーっ! 律子さんたら真面目に仕事引き受け
てよ!」
「大真面目よ。後藤プロがウチの社長にね、あゆみちゃんがこの役を引き受けたら、来年
秋の大型ドラマの主役級に抜擢するって、約束したらしいの。ウチの社長ももう、大ノリ
気よ。」
「ちょっとちょっと、約束って…。オーディションをするんじゃないの!?」
「オーディションはかたちだけのものよ。あなたが主役になることはもう内々に決定して
るの。」

206:BeeFreak
04/11/16 03:57:04 qNBeT0X5
「そんなァ! 勝手に決めないでよ!!」
「まあまあ、そんなに怒らないで冷静に考えて。後藤プロと竹内局長がバックにつくんだ
から、これはビッグチャンスなのよ、あゆみちゃん。変身ヒロイン。と言うより少女版仕
事人といった感じなのかな、半年間ちょっぴり恥ずかしいのをガマンすれば、一気に前途
洋々未来が開けるんだから。」
あゆみは不満そうに鼻を鳴らし、それでも企画書を拾い上げて目を通した。
懲罰天使エンジェル・ホーネッツ。ホーネット(狩人蜂)の名の通り、神に力を与えられた3
人の少女が、社会の裏側にはびこる悪人を狩るというアクションドラマだ。ハリウッド映
画を凌駕する驚異のVFXが駆使され、誰も見たことがない世界が展開されるという。
「“驚異のVFX”って言っても、テレビじゃたかが知れてるでしょ? 予算難でだんだん
ショボくなるに決まってるわ。」
「それがね、この番組の制作とスポンサーは共に、あの『C.F.ラボ』なの。新たに映像分
野に進出する記念番組ということで、金に糸目をかけずに制作するらしいのよ。」
『C.F.ラボ』は、数年前に新素材開発で急激に頭角を現わした、ベンチャー企業である。
多角経営を積極的に押し進め、アパレルから玩具に至るまで、今や様々な分野でその名を
耳にする。
「この番組のために新会社まで設立してね、毎週5000万円ずつ投資するっていうから、た
いした話よ。」
「ご、ごせんまん!?」あゆみはあわてて、企画書にかぶりついた。
「で、3人の少女ってことは、わたしの他には誰が出るの?」
「飛島(とびしま)ケイと、妹尾(せのお)麻由の二人に内定しているらしいわ。」

207:BeeFreak
04/11/16 03:58:04 qNBeT0X5
飛島ケイは17歳。モデル出身の長身のアイドルで、クールな美貌で男女問わず幅広い世代
に人気がある。一方の妹尾麻由はおっとりした癒し系の18歳。バスト90センチのふくよか
なボディに似合わず、恐ろしく頭のきれる才女だという噂だ。
「へえー。ケイちゃんも出るんだ。麻由ちゃんと一緒に仕事するのは始めてだな。」
あゆみはもう、すっかり乗り気になっている。だがヒロインのコスチューム写真を見たと
たん、彼女は再び企画書を放り投げた。
「何よこれ! 全身タイツじゃない! 嫌よこんなの、恥っずかしぃー!!」
女性モデルがテストショットで着用しているその衣裳は、首から下の全身をすっかり覆う、
身体のラインがはっきり出るタイプのものだった。全身が青い色で着色され、乳房の部分
だけが蜂の腹部のような黄色と黒の同心円模様でセクシーに彩られていた。手首と足首に
は、白い長手袋とロングブーツを着用しているが、ボディに繋がっているようにも見える。
背中には4枚の羽根が取り付けられていた。頭には、蜂の複眼を摸し、真っ赤な触角を前
方に突き出したカチューシャを装着している。
「こーんなこっ恥ずかしい衣裳でアクションするなんて、絶対無理よ、ム・リ!」
「いいや、美樹原くん。君にはもっと、セクシーさが必要なんだ。」
事務所の安西社長がいつ間にか現れて、後ろからあゆみの頭を小突いた。
「水着よりも露出度が低い衣裳を恥ずかしいだなんて、それこそアイドルとして恥ずかし
いことだ。いいから君は、後藤プロのところでもっともっと揉まれてきなさい!」
あゆみはブスーッとした表情で、恨みがましく社長の顔を見つめた。

208:BeeFreak
04/11/16 03:59:07 qNBeT0X5
オーディションは衣裳合わせとアクション練習を兼ねて、C.F.ラボが新たに作った新会社
『C.F.イリュージョン』の撮影所がある、N県某所で行われた。広大な敷地だが都心から
離れているため、あゆみたちも泊まりがけのつもりで訪れた。
「わーケイちゃん、久しぶり! 麻由ちゃんもよろしくね!」
「おひさ。」「こちらこそよろしく、あゆみちゃん。」
あゆみの他、飛島ケイ、妹尾麻由の主役3人が揃って待ち構えるところへ、東都テレビの
後藤プロデューサー、竹内編成局長と並んで現れたのは、濃いグレーの縞のスーツをダン
ディに着こなした、20代後半の美青年だった。その傍らには、涼しいまなざしの若く美し
い女性が付き従っている。
「ようこそお嬢さん方。噂通りの素敵な美女に囲まれて光栄です。わたしはC.F.イリュー
ジョンの代表取締役を勤める、犀南(さいなみ)です。そしてこちらが、あなたたちのトレー
ナーを担当する、来島美伶君。どうかこれからも、末長くよろしく。」
思っても見なかった穏やかな物腰のイケメンの出現に、あゆみたちは思わず顔を赤らめた。
続く質疑応答においても、軽妙な会話が彼女たちを楽しませた。あゆみたちはすっかり、
犀南たちに対して心を許していた。
「じゃあ、次は衣裳合わせに行きましょうか。来島君。彼女たちを更衣室に案内してくれ
たまえ。」
あゆみはこの来島女史が、企画書の中で衣裳を着ていたモデルであることに気がついた。
来島女史から3人に渡されたエンジェル・ホーネッツの衣裳は、思った通り手袋もブーツ
も服と一体化した、全身タイツだった。伸縮性のある、布地ともラバーともつかない不思
議な素材で作られており、手で表面を撫でると不思議な快感が伝わってくる。

209:BeeFreak
04/11/16 04:00:03 qNBeT0X5
「そうそう、あゆみちゃん。その衣裳を着る時は、下着を全部脱いで下さい、だって。」
「ええっ!? なんでよ!」あゆみはマネージャーの律子に抗議した。
「下着の線がはっきり出るから、だって。裸よりそっちの方が、ずっと恥ずかしいでしょ
う? あ! それから首元にある金具は、まだ引き抜かないでくれ、ですって。」
あゆみはちょっと不審に思った。自分よりも先にC.F.イリュージョン本社に挨拶に行って
から、どうも律子の様子がおかしい。律子だけではない。安西社長や、東都テレビの後藤
プロたちの態度も、微妙におかしいのだ。どこがどうおかしいとははっきり言えない。た
だ、何となくC.F.イリュージョンの意向に従い過ぎのような気がしてならないのだ。
《まあいいわ。たぶんわたしも気が張っているのよ。それでそんなふうに思うんだわ。》
あゆみは言われた通りブラをはずし、ショーツを脱いで生まれたままの姿になり、渡され
た衣裳の中へと脚を入れた。脚が衣裳に包まれた途端、あゆみは身体を電流が走ったかの
ような、不思議な快感に襲われた。何だろうこれ。身体がゾクゾクするわ。衣裳のシワを
伸ばしながら、下から上に、太股を、ヒップを、そしてウェストを衣裳の中に包んでゆく。
衣裳に包まれた太股がこすれるごとに、背筋にゾクゾクしたものが這い上がってくる。
手袋の中に腕を通し、胸を衣裳で覆って背中のファスナーを締める。身体全体を包み込む
生地の不思議な密着感に、あゆみは胸の鼓動が高鳴るのを覚えた。まるで身体全部を何物
かに抱きしめられているかのような興奮を覚えるのだ。
頭部を除いた全身をすっかり衣裳で覆ったあゆみは、姿見に映る自分の姿をまじまじと眺
めた。
《…もう!何てエロくて恥ずかしい衣裳なのよ。特にこの、おっぱいのグルグル模様。や
り過ぎじゃない!?》
不満をつぶやきながら、あゆみは姿見の前で自分の姿を様々な角度から確かめた。身体が
動くたびに、衣裳が擦れてゾクゾクする快感が身体を包む。
《…何だろう、この気持ち。こんなの、今まで感じたことないわ。》

210:BeeFreak
04/11/16 04:02:16 2IJfrjk5
「あゆみちゃん、もう着替えた?」
何故か顔をほんのり赤らめた、ケイと麻由があゆみに声をかけた。二人ともホーネットの
衣裳に身を包み、ケイのスレンダーな美しいボディラインも、麻由のふくよかな胸と腰も、
水着以上に強調されている。彼女たちも衣裳の触感が気になるらしく、ずっと身体を擦り
合わせてもじもじとしている。下着を着けていないので、時折、まるで全裸でいるような
錯覚におそわれるのだ。
バレエの練習場のような大きなホールの中、犀南社長や、東都テレビの後藤プロデューサ
ーたちが居並ぶ前に、ホーネットの姿になったあゆみたちが進み出た。
「うーん。いいですよ。とても魅力的です、皆さん。」犀南が微笑みながら拍手した。
来島女史が、あゆみたちに指示を出した。「それじゃあこれから、演技の試演に移ります。
その前に、衣裳の首についているプラグを、外して下さい。」
そのプラグが何のためにあるのか、さっきからあゆみたちも気になっていた。リングを指
に引っかけ、一気に抜き抜いた。
ヒャッ!!
途端に、衣裳が急に全身に吸い付くように感じられた。それまではまだ関節部を曲げた時
にしわができる程度の密着度だった衣裳が、まるで自分の皮膚と一体化するかのようにキ
ュウン!と収縮した。
《わ! いやだ…お尻の割れ目も、乳首も、すっかり衣裳の上に浮かび上がっているじゃな
い!》
同時に、全身がムズムズするような、不思議な快感が身体を貫いた。まるで全身をくまな
く愛撫されているかのようだ。身体がだんだん火照ってくるのが感じられる。何なの、こ
の気持ちは。とても…とても…気持ちがいい!!

211:BeeFreak
04/11/16 04:03:03 2IJfrjk5
あゆみたちはその場をクルクル舞いながら、すっかり皮膚に一体化した衣裳の触感を確か
めた。不思議なことに、背中のファスナーがいつの間にか消滅していた。首から下、あゆ
みたちの身体は隙間なく衣裳に覆いつくされていた。身体のどこを触っても、電気がビリ
ッと走るかのような快感が身体を包む。何て、何てステキなんだろう、この衣裳は。ホー
ルの片側の壁が、そのまま大きな鏡になっていた。あゆみはそこに映る、ホーネットの姿
になった自分の全身を、うっとりとなって眺めた。
《…何て、キレイなの! そして、何てセクシーで淫媚な姿なの!》
「皆さん、その衣裳はこれから24時間の間、ずっと脱がずにいて下さい。寝るときも、食
事の時も、そしてトイレやシャワーも。」
え? 何を言ってるの? トイレでもって、どういうこと? でも嬉しい。とても嬉しい。こ
の衣裳をずっと着たままでいられるなんて。ずっとホーネットの姿でいられるなんて!
「さあ皆さん。それでは今から、エンジェル・ホーネッツの決め台詞を叫んでもらいます。」
あゆみたちは、その言葉にふと我に返った。いけない。いつまでもこんなことしていては。
ちゃんと演技をしなければ。
あゆみたち三人は、来島女史の指示通りにポーズを組み、与えられた台詞を叫んだ。
 あゆみ「ホーネット・ミカエル!」
 ケイ「ホーネット・ガブリエル!」
 麻由「ホーネット・ラファエル!」
 三人「懲罰天使エンジェル・ホーネッツ。悪人ども、乙女の針で、昇天なさいッ♥」
「ブラボー! いい感じですよ3人とも。」犀南社長が立ち上がって拍手した。横に居並ぶ
東都テレビの重鎮たちも無表情で拍手に加わった。あゆみたちのマネージャー連も、やはり
無表情のまま彼女たちを見守っている。ロボットが並んでいるかのようなその態度は、第
三者から見れば極めて奇妙な光景だったろう。だがホーネットの衣裳をまとって夢見心地
になっているあゆみたち三人は、その異常さに気付くよしもなかった。

212:BeeFreak
04/11/16 04:04:40 2IJfrjk5
その後も、演技指導は続いた。奇妙なことに身体を動かして汗をかけばかくほど、快感が
増大してゆくのだ。もはや3人は、自分が今、何をしているのかすらわからなくなってき
た。
ふと、あゆみは尿意を覚えた。
「…すみません、来島さん。お手洗いに行きたいんですけど…」
「そう? じゃあこっちに来て。その衣裳の上から、股の間にこれを当ててね。」来島女史
が手渡したのは、長いパイプがついた、先端が股間にピッタリ貼りつく形に拡がったノズ
ルであった。「これを…こうやって当てて…さあいくわよ。」
来島女史が、ナイプの先にある機械のスイッチを入れた。ぶぉんぶぉん、という音ととも
に、ノズルが吸着を開始した。
「…あ!…あ!…あああ!!」下腹部を凄まじい快感の波が襲い、あゆみは思わず失禁してい
た。しかし不思議なことに尿は衣裳をそのまますり抜けて、ノズルの中に吸引されていった。
ノズルが外された途端、あゆみは腰の力が抜け、四つん這いになってハァハァと大きく息
をついだ。
《何て、何て気持ちがいいんだろう。…もうダメ。わたし、この衣裳を脱ぐことはもうで
きない!》

213:BeeFreak
04/11/16 04:05:31 2IJfrjk5
日が暮れる頃、演技指導は一段落した。あゆみたちは犀南社長のエスコートで、夕食会に
招待された。もちろん、ホーネットの衣裳は相変わらず着けたままだった。
夕食は高級和牛のステーキと舌平目をメインディッシュとしたフランス料理だった。しか
しあゆみたち3人は料理よりも、デザートの蜂蜜菓子に夢中だった。蜂蜜が、蜂蜜がもっ
と欲しい! あゆみたちはステーキにはまったく手をつけず、求めに応じて給仕が運んでき
た蜂蜜の瓶をひったくり、その中身をむさぼった。
夜、ホーネットの衣裳のまま寝床に入ったあゆみは、しかし寝つくことができなかった。
身体が熱く火照ったまま、動悸が少しも治まらない。わずかでも衣裳が布団に触れるたび
に、身体に快感の嵐が貫く。このような不思議な快感は、それまで味わったことがなかっ
た。あゆみは我慢できず股間に手を伸ばし、やがて自慰にふけり始めた。身体に密着した
衣裳は股間のスリットの存在をすっかりあらわにしており、クリトリスのふくらみもはっ
きり指先に感じられる。指先でクリトリスをいじくり回し、はじきながら、あゆみは身体
を折り曲げて荒く呼吸し、悲鳴を絞り出すように悶え続けるのだった。

結局、あゆみは一睡もすることができなかった。翌朝、真っ赤な瞳で現れたケイと麻由の
様子を見ても、彼女と同様の一夜を過ごしたことは間違いない。
その日の午前中も、ホーネットの衣裳をまとったままの3人の演技は続けられた。もはや
あゆみたちは操り人形のように、何も考えず、来島女史の命令に従うだけの存在と化して
いた。上気した顔で機械的に決め台詞を唱え、必要以上にセクシーに身体をくねらせなが
ら、決めポーズを取った。

214:BeeFreak
04/11/16 04:06:18 2IJfrjk5
午後になり、犀南社長が立ち上がって演技指導の終わりを告げた。
「実に、実によかったですよ皆さん。エンジェル・ホーネッツ、成功間違い無しでしょう。
それじゃあ、今から衣裳を脱いで下さい。」
あゆみたちは、身体に電撃が走ったかのように飛び上がった。そんな! 今さらこの衣裳を
脱ぐなんて!
「嫌です! わたし、絶対に脱ぎたくありません!」
「お願いです、わたしたち、ずっとこのままホーネットでいたいんです!」
「死ぬまでこの姿でいさせて下さい! お願いします!!」
3人の懇願を、犀南は微笑みながら聞いた。「皆さん、心の方もすっかりホーネットに染
まってしまったようですね。元の人間に戻りたくないという気持ち、よくわかりますよ。
でも安心なさい。その衣裳を脱いだら、もっと素晴らしいことがあなたたちを待っている
のですよ。」
犀南が指を、パチン! と鳴らすと、身体にピッタリと密着していた衣裳が、途端にゆるん
で脱げる状態になった。「いやああ!」あゆみたちは思わず叫んだ。
「大丈夫です。衣裳を脱いで、自分の身体をようく見てごらんなさい。」
あゆみは、それまで衣裳に包まれていた自分の身体を、おそるおそる盗み見た。そして、
思わず目を丸くした。
なんと、衣裳の裏側の彼女の裸体は、いつの間にか、ホーネットの衣裳と同じ、濃いブル
ーに染まっていたのだ。乳房にも衣裳同様の、黄色と黒の同心円状の模様が浮かび上がっ
ている。

215:BeeFreak
04/11/16 04:07:07 2IJfrjk5
驚いて、あゆみたちは衣裳を脱ぎ捨てた。衣裳を脱いでも、彼女たちの身体はホーネット
のままだった。手首は白い長手袋状になり、指先からは爪が消失していた。脚は白いブー
ツ状となり、足指はひとつに融合し、かかとはハイヒール状に変形している。そしてボデ
ィからは体毛がすべて抜け落ち、皮膚はなめし皮のような不思議な質感のものに置き換わ
っていた。
あゆみたちはふと、背中にむず痒さを感じた。背中から、4枚の黄色く透明な羽根が、ゆ
っくりと伸びてきた。そして彼女たちの額からは、真っ赤な触角が生えて来た。
自らの身体の驚くべき変化を目の当たりにして、あゆみたちが感じた感情は、何よりもま
ず『喜び』であった。自分の身体がすっかりホーネットに変化した。何て、何て素晴らし
いことだろう。そして、何て美しい身体なんだろう。
ホールに居並ぶテレビ局の重鎮たちや、あゆみたちのマネージャー連は、この変化を見て
も平然としていた。まるで考える力を失った人形のように、彼女たちの肉体の変貌をじっ
と見つめていた。
犀南社長が、あゆみたちに向かって告げる。
「あなたたちがまとっていた衣裳は、わが社が開発した特殊ナノマシンを生地の内側に織
り込んだ、特殊素材でできていたのですよ。その名もBB(Be Bee)スキン、蜂化皮膚。こ
の素材で作られた衣裳をまとって汗をかけば、汗腺を伝わってナノマシンが体内に侵入し、
着用者の身体を改造してしまうのです。身体の改造、洗脳、そして素体の肉体チェック、
この3つを簡単に同時に行える、素晴らしい発明なのですよ。そう。あなたたちはもう、
人間ではありません。パワー、反応速度、瞬発力などが常人の30倍に強化された、わが
組織の蜂型戦闘員ビーロイド。即ち改造人間・蜂女として生まれ変わったのです。」
衝撃の告白だった。だがあゆみたちは、それを当然のこととして受け入れた。彼女たちの
意識は既に人間のものではなかったからだ。
「…ス・テ・キ。」「改造人間ですって? 何て素晴らしいの。」

216:BeeFreak
04/11/16 04:08:58 dR3sG345
「あなたたちはこれから『エンジェル・ホーネッツ』の主演女優として、わが組織のため
に働いてもらいます。既に番組の関係者は全員、このように脊髄に洗脳チップを埋め込ん
で我らのしもべにしてあります。後は、この来島くんの指示に従いなさい。」
来島美伶が、着ていたスーツを脱ぎ始めた。何と、彼女の身体もまた、蜂女であった。
4人の蜂女は親しげに、お互いの身体に触れ合った。
犀南がさらに、あゆみたちに語りかけた。
「さて、あなたたちの身体は蜂化皮膚によって、蜂型戦闘員ビーロイドになったわけです
が、あなたたちにはこれからさらに、追加改造手術を受けてもらわねばなりません。単な
る戦闘員ではなく、特殊能力を備えた工作用の蜂型改造人間、ホーネットロイドとなるた
めに。どうです、今から改造手術を受けてもらえますか?」
あゆみたちは、顔を輝かせてすかさず答えた。
「はい! 喜んで!」「改造手術なんて、ステキです!」「早く、早くわたしたちを改造し
て下さい!」

地下の改造手術室で、あゆみたち三人は円形の手術台に手足を固定され、改造手術を施さ
れようとしていた。ナノマシン改造によるビーロイドとは異なり、ホーネットロイドは全
身にバイオセラミック製の人工臓器を移植されることによって作られる。あゆみたちは麻
酔を施されることもなく改造手術に臨んだ。レーザーメスが迫っても、恐怖は微塵も感じ
なかった。むしろ、身体を無茶苦茶にいじくり回されることに対する喜びで心がいっぱい
だった。正中線に沿って身体が切開され、自分の臓器が次々と摘出されてゆくのを見なが
ら、あゆみは夢見心地で改造される幸せに酔いしれていた。あゆみの隣の手術台でも、飛
島ケイと妹尾麻由の二人がやはりうっとりした表情で、改造手術の喜びを噛み締めていた。

217:BeeFreak
04/11/16 04:10:03 dR3sG345
翌年1月に放映開始となった新番組『懲罰天使エンジェル・ホーネッツ』は、局の見込み
通りの大ヒット番組となった。人気絶頂の3人のアイドルが、ハリウッド大作映画級のV
FXを用いた激しいアクションを演じるということで、放映前から各界の期待を集めてい
たが、放映された映像は期待を遥かに上回る素晴らしい出来だった。明らかにCGではな
い、いったいどうやって撮影したのか専門家も首をひねる激しいアクションが、華奢な少
女たちの身体から次々と繰り出された。もちろんそれはVFXでも何でもない、改造され
た身体を持つ、あゆみたち自身のアクションに他ならなかった。一方で、ホーネットたち
のセクシーな衣裳も注目を集めた。ひょっとして全裸ではないのかとの報道も一部でなさ
れたが、実際にもその通り、あゆみたちは改造された全裸のボディのままで撮影に臨んで
いたのだ。もちろん、露出した女性器だけは巧妙にカバーで隠していたが。
『エンジェル・ホーネッツ』のヒットの要因は、アクションだけではなかった。主演の三
アイドルの演技が実に見事な出来だったこと、そして抜群の歌唱力で彼女たちが歌う主題
歌も、『エンジェル・ホーネッツ』が幅広い世代に受け入れられた大きな要因として識者
たちに分析された。特に三人の中でも主役級の、美樹原あゆみの演技の上達は実にめざま
しいものであった。改造人間となった彼女たちは人間とは違い、歌も演技も自分の意思で
100%完璧にコントロールできたから、こうなるのは当然の結果であった。

218:BeeFreak
04/11/16 04:11:03 dR3sG345
さらに、『エンジェル・ホーネッツ』を酷評する批評家たちが、途中で論調を切り替え、
次々と擁護派に回っていったことも大きかった。擁護派は事あるごとに番組を絶賛し、信
じられないことに競合他局までが『エンジェル・ホーネッツ』のブームを検証する番組を
組むようになった。これは、あゆみたちの仕業であった。あゆみたちの触角で頭部に触れ
られた人間は、またたく間に彼女たちのしもべとして洗脳されてしまうのだ。あゆみたち
がプロモーション活動を行うごとに、番組の支持者は増え、ファンの数は増していった。
あゆみたちは常に、ホーネットの衣裳を身につけてプロモーション活動に臨んだ。プライ
ベートで街を歩く時にもホーネットの衣裳を欠かさない彼女たちのプロ意識を、メディア
は好意的に報道したが、あゆみたちにとっては人工皮膚で人間の姿に変装することこそ、
堪えがたい苦痛であった。極力彼女たちは、改造された蜂女の姿のまま、24時間過ごそう
としていたのだ。
『エンジェル・ホーネッツ』の関連商品は、幼児向けの玩具から、同世代の女子学生向け
のマスコット、父親世代向けのメッセージ付き写真、ヲタク向けのリアルフィギュアなど、
多岐に及んだ。その全てに、C.F.ラボが“洗脳装置”をこっそりと仕込んでいたことは、
誰一人知るよしもなかった。

219:BeeFreak
04/11/16 04:12:04 dR3sG345
「サイナム様。総帥よりのお言葉が届いております。」
C.F.イリュージョンの犀南社長に、秘書の来島美伶が話しかけた。
「何だね、メル。伝えたまえ。」
「はい。来るべきCデイに向けたわが組織の3計画のうち、洗脳した子供たちを玩具に見
せかけた本物の兵器で蜂起させる、ゴオモン様による『ティブル計画』、人気韓国俳優の
ピョン様ことピョン・ヘジョンを使ってテレビ・映画・ネットの3大メディアで主婦層の
洗脳を図る、ジュウリン様による『シャドウ計画』の2つは順調に進んでいるのに、サイ
ナム様の『ヴェスパ計画』だけが当初の予定よりも遅れていることに対し、総帥はたいへ
んご心配されている模様です。」
「…総帥はせっかち過ぎておいでなのだ。真に効率良く計画を運ぶためには、慎重に慎重
を期さなければならん。まだまだCデイまでには時間がある。心配いらぬと総帥には伝え
てくれたまえ。」
「…かしこまりました。」
「メル。」犀南は出てゆこうとする来島美伶を呼び止めた。「時に、蜂化皮膚の改良型は
いつ出来上がる予定だ?」
「開発部からの連絡ですと、着用後6時間で改造が完了する新タイプが、あと数日中に納
品できるそうです。」
「よろしい。そいつが納品され次第、計画の第2フェイズに移ろう。それにしても6時間
か。ずいぶんと進んだものだ。お前を蜂化皮膚で改造した時は、1週間かかったものだっ
たな。憶えているか? モデル事務所から派遣されたお前がホーネッツのプロトタイプ衣裳
を着せられた時のことを。あの時はお前も、すいぶん抵抗したものだった。」
「…嫌ですわ、サイナム様。」サイナムはメルの腰に手を回して引き寄せた。メルは大人
しくそれに身を委ねた。「今のわたしは、身も心もサイナム様の奴隷でございます。」
サイナムの膝の上に腰をおろしたメルの唇が、彼の口元に引き寄せられていった。

220:BeeFreak
04/11/16 04:13:03 dR3sG345
『エンジェル・ホーネッツ』の放映は、2クール(6ヶ月)で惜しまれながら終了した。も
ちろん、主演女優を一新し、5人のメンバーに増やした『エンジェル・ホーネッツ2』の
放映がそれに続いたことは言うまでもない。
絶大な人気を獲得した美樹原あゆみたち3人は、次々と舞い込む次回の仕事のオファーを
すべて断り、新しい事業に手を染めた。8月に開校する、『C.F.アクトレススクール』の
専任講師として着任したのである。
もちろん、彼女たちが表舞台を退くことを惜しむ声は大きかった。だが「私たちがなれた
ように、誰にでもシンデレラになれるチャンスがある」という彼女たちの志は、多くの同
世代の少女たちの心を大きく揺り動かすことになった。
7月。『C.F.アクトレススクール』無料体験入学の参加者募集が始まった。2泊3日の
日程で、美樹原あゆみ、飛島ケイ、妹尾麻由の3人じきじきの演技・歌唱指導がもらえる
というもので、1回200名、8月末までに15回実施という日程が発表されつや否や、女子
中学生・女子高生たちからの申し込みが殺到した。何と800倍という高倍率を突破した
3000名の幸運な少女たちは、開校から順次、無料送迎バスでC.F.イリュージョン敷地内
に作られた『C.F.アクトレススクール』にやってくることになった。
その第1陣が、あゆみたちの前に揃ったのは、8月1日、スクール開校日の午後であった。
あゆみたちがエンジェル・ホーネッツの衣裳で現れるや否や、少女たちの黄色い歓声が巻
き上がった。
初日は、あゆみたちが参加者の目の前で、自分たちの演技、アクション、それに歌唱を披
露することに充てられた。現役女子高生とは思えない完成された演技に、参加者たちはた
め息した。その夜は楽しい会食。ワイワイ騒ぐ参加者の少女たちの質問責めに遭いながら、
あゆみたち3人は「あなたたちこそ、未来のホーネット」と強調した。

221:BeeFreak
04/11/16 04:14:03 dR3sG345
翌日、参加者全員に、ホーネットの衣裳が手渡された。全裸になって全身タイツをまとう
ことに抵抗を感じる者もいないわけではなかったが、あゆみたちが既にその姿でいる以上、
全員が従うのは当然の成りゆきだった。
衣裳をまとうや否や、参加者の少女たちの目の色が変わった。誰もが夢見るようなまなざ
しで、しきりに自らのボディを愛撫し、衣裳の感触を味わうのだった。
蜂女の衣裳をまとった200名の少女は、あゆみたちと共に様々なアクションを行った。汗
をかくごとに、彼女たちの顔は上気し、まなざしは正気を失ってゆく。
6時間後、少女たちは一斉に衣裳を脱いだ。200名の蜂女が、新たに誕生した。
「あなたたちは、もう人間ではありません。わが組織の蜂型戦闘員、ビーロイドなのです。
あなたたちはこれから自宅に戻り、触角を使って家族や周囲の人間を洗脳しながら、組織
の命令を待ちなさい。組織の一斉蜂起の日、Cデイは12月に予定されています。」
少女たちは一斉にうなずいた。
「Cデイ。すなわちカラミティ・デイ(災厄の日)、現在の地上の秩序は崩壊し、我々が新
たな支配者として人間たちの上に君臨することになるでしょう。わが組織の名は、C.F.、
カラミティ・フォーリング!」
「カラミティ・フォーリング!!」蜂女になった少女たちが一斉に叫んだ。
「あなたたちの中でも優秀な者は、これから改造手術を受け、戦闘用改造人間・ワスプロ
イドとして生まれ変わってもらいます。次に番号を呼ばれた者は、前に出なさい。…2番、
14番、17番、32番……」
蜂化皮膚のセンサーから送られた情報を分析して、200名の中から15名の少女が、戦闘用
改造人間の素体として選ばれた。彼女たちは地下の手術室で改造手術を施され、次の朝ま
でに、乳房に強力な毒針を装備し、飛行能力とパワーを強化された戦闘用改造人間ワスプ
ロイドとして生まれ変わった。
それ以外の者たちは、あゆみたちの手によって戦闘訓練を施された。

222:BeeFreak
04/11/16 04:15:49 bd7ah/7m
3日目の昼、人工皮膚で人間に偽装した200名の蜂女たちが、送迎バスでアクターズスク
ールを巣立っていった。入れ替わりに、第2陣の少女たちがスクールに到着した。
蜂女に改造されるとも知らず、あどけなく談笑する少女たち。その様子を校舎の窓の裏側
から、カラミティ・フォーリング3大幹部のひとり、サイナムが妖しく笑いながら見つめ
ていた。
「メル君。新しい蜂化皮膚の開発のめどがついたそうだね。」
「はいサイナム様。今度の新タイプは、素体のモニター機能を省いて簡素化したため、2
時間で改造・洗脳が完了いたします。」
「…2時間か。それだけ短ければ、大量改造ももう夢ではないな。フフフ。」サイナムの
冷たい笑いが、校長室にこだました。

「ねえ、知ってる? 今流行のヴェスパ・フィットネススタジオ! わたしの知り合いが行っ
たらしいんだけど、たった一日通っただけでスタイルが抜群に良くなってるし、身体の動
きが以前とはまるで違うのよ。ねえ、一緒に行ってみない!?」
「えー、でも高いんでしょ、これって?」
「1日だけの無料体験コース、っていうのがあるのよ。1日で効果があるんなら、お金を
払う必要なんかないじゃない! さ、行こ行こ!」
街のあちこちに貼られたポスターを見ながら、女子大生が話し合っている。9月にオープ
ンしたばかりの『ヴェスパ・フィットネススタジオ』の無料体験コースは、全国300箇所
に設立されたどの店舗でも、満員盛況だった。そして今日もまた、蜂女に改造されるとも
知らず、2人の女子大生がこの悪魔の店の玄関をくぐろうとしていた。
                                   (おわり)

223:名無しより愛をこめて
04/11/16 15:41:44 qA+RTFJ9
>>198-200は、誰がどんなふうに改造されることになるのか気になる。
続きキボンヌ。

224:名無しより愛をこめて
04/11/16 19:25:56 K2n5r+qR
過去ログ発掘。
URLリンク(piza.2ch.net)

225:名無しより愛をこめて
04/11/16 20:28:57 b2oZTqDr
142です。

>既に番組の関係者は全員、このように脊髄に洗脳チップを埋め込ん
>で我らのしもべにしてあります。

こことか、

>あゆみたちの触角で頭部に触れ
>られた人間は、またたく間に彼女たちのしもべとして洗脳されてしまうのだ。

こことか、

特に>>221-222が最高でした!
リクエストお答えいただきありがとうございました、これからも良作期待しております。

226:名無しより愛をこめて
04/11/16 20:37:32 b2oZTqDr
失礼しました、お礼の相手の名前も記さないとは・・・興奮しすぎました。
改めて、BeeFreak様大量戦闘員化のSSありがとうございました!

227:BeeFreak
04/11/16 23:27:11 ghHAM8gN
>>225=142 様
さっそくご感想、ありがとうございます。
なんとか喜んでいただけたようで何よりです。
ただ昨夜UPしたSSは、突然思いついて(睡眠時間削って)一気に書き上げたものだったので、
今読み直してみるとなかなか恥ずかしい出来ばえです。もう少し寝かせればよかったと今
さらながら後悔しています。
ちょっと的を外してしまったような気もするので、ご不満等ありましたら遠慮なくご指摘
いただければ助かります。今後の参考にします。

最近、変化球が多くなってしまったので、スレの皆さまにはあきれられているかも知れま
せん。どういう方向性がいいか、これからも皆さまにご指導いただければ幸いです。
それではまた。
次回はフィニィの「盗まれた町」の翻案で行こうかと画策中のBeeFreakでした。

228:前スレ325
04/11/17 02:10:55 K03OkTW7
こういう状況で投下いいですか?
相変わらずプロクシが不安定ですが

229:名無しより愛をこめて
04/11/17 04:55:26 cZSPqgFw
あっ、325さんだ!!
遠慮せずにどんどんうpしちゃって下さい! お願いします!!
期待しています!!

230:前スレ325
04/11/18 01:22:23 rSQJ70YX
えーと、今回も同じヒーロー使います
エロより外道度に力いれます
319さんの設定にあったおやっさんや女の子や少年ファイター隊は
何時の間にかいないことになってますので悪しからず

231:前325-1
04/11/18 01:25:13 rSQJ70YX
無影灯の無機質な光が目を刺す。
裸の背中に冷たく固い手術台の感触。
だが、体を手術台の上に大の字に固定された彼女には、
その光から眼を背けることさえできない。
そして、彼女を見下ろす異形の科学者たち。
(お願い、助けて…)
哀願しようとするが、口が動かない。
意識はあり、目も見えるが、体は彼女の意思に反して
のたうつことさえ、身悶えることさえできないのだ。
「我がサイバーが誇る無痛手術だ。意識はあるが神経は眠る」
「我等の芸術ともいうべき手並みをじっくり体感するがいい」
「この鉄の腕、鋼の足、永遠の命がお前のものになるのだ」
口々に誇らしげに語る科学者達。
(ああ…助けて、あなた!)
科学者たちは、大口径の銃がセットになったロボットの義手、
得体の知れない人工臓器などを、わざと彼女に見せびらかす。
「では、この余計な人間の部位を切り取って行こう」
(ああ、やめて!あなた、赤ちゃん…)
科学者の1人が、彼女の下腹部の方に回る。
(おおお、何をするの…、ああああ)


232:前325-2
04/11/18 01:27:01 rSQJ70YX
===================================
ある秋の休日、隼五郎は、新宿の歩行者天国を1人歩いていた
あたりは家族連れやカップルでにぎわっている
(平和だ。まるで何事もないかのようだ。サイバーの謀略も、あの恐ろしいテロも)
戦いの日々をしばし忘れようとする五郎。
子供「うわーん、パパ、ママ、風船が」
幼児が持っていたガス風船をうっかり手放してしまい、泣いている。
ママ「ほらほら、いい子だから泣かないのよ」
パパ「男の子が泣いちゃみっともないぞ」
両親らしい若夫婦があやそうとしている。
子供の手を離れた黄色い風船は、ビルの谷間から青空へとふわふわと上昇を続けている
その風船につい見とれる五郎

「助けて!」


233:前325-3
04/11/18 01:30:38 rSQJ70YX
女の悲鳴が響く。
人ごみをかきわけて、1人の女が逃げてくる。
何事かと振り向く人もいるが、この喧騒の中気付かない人も多い。
人ごみをかきわけかきわけ、時々足をもつれさせながら、
その女は走り抜けようとする。少しでも遠くへ

走り抜けようとする。
「こっちだ」「逃がさんぞ」追ってくる数人のサイバー戦闘員
人の波の中にまぎれようとして、五郎の背中にすがる女
戦闘員A「三輪香織、無駄なあがきはやめて出て来い!」
言うなり手にしたカービン銃をフルオートで乱射する戦闘員。
至近距離の銃弾に手足や腹を千切られ、血しぶきを上げて人々が次々倒れる
阿鼻叫喚の地獄絵だ。
五郎の目の前の若夫婦は、反射的に子供を庇おうとしたが、
2人の体を貫通した銃弾はさらに幼子をも絶命させる。
五郎「許さん!」
突然の惨劇、サイバーの暴虐に怒り、ファイターFに変転!
戦闘員のカービン銃をもぎとり、頭に叩き付け絶命させる。
バーン!
大口径の銃声が響き、五郎の手のカービンが衝撃と共に吹き飛んだ。

234:前325-4
04/11/18 01:34:04 rSQJ70YX
女怪人の声「邪魔をするな!ファイターF」
F「サイバー、貴様らよくも!」
姿を現す女怪人、全身真紅のレザー服、ピッケルハウベの鉄兜を被った顔に
鉄面。右腕は銃になっている。
女怪人「サイバー突撃隊・マグナサイバーだ。
今はお前の相手をしている暇はない。その女を渡せ」
F「誰が貴様らに」マグナが右腕のマグナム銃を構える刹那、
Fの前蹴りがその鉄の腕を捕らえ、照準を反らせる
マグナ「うおっ」。ダメージを受けた腕を押さえ、早くも逃げ腰になる怪人
後を追うFだが見失う。
変転を解いた五郎は、死屍累々の山の中に倒れていた逃亡者の女を抱き上げる
香織「…あなたは?」意識があった。
五郎「奴らはいなくなりました。僕はあなたの味方です」
香織「助けて下さい。主人が、子供があの人たちに…」急に取り乱し泣き出す香織
まず落ち着かせようとする五郎だが、香織の清楚な水色ワンピースの背中が
鉤裂きになっているのを見て目を剥く。

Y−151

裂け目の間からのぞく香織の白い肌には、ナンバーと、
サイバー軍団のシンボル・黒いコウモリとがタトゥーで刻まれていたのだ


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