【全て越えて】BUMP O ..
260:名前はいらない
14/11/20 09:13:25.09 vcHHVffo.net
気付いたらもう嵐の中で
帰り道が分からなくなっていた
記憶の匂いばかり詰めた
空っぽの鞄をぎゅっと抱えて
時を奪われた風の中で
見えなくなって 聞こえなくなってしまった
身体だけが自動で働いて
泣きそうな胸を必死で庇って
止まったら消えてしまいそうだから
痛みと合わせて心も隠して
振り返ったら吸い込まれそうだから
今を繰り返す臆病な爪と牙
ここにいるためだけに命の全部が叫んでる
涙で出来た想いがこの呼吸を繋ぐ力になる
いくつも無くなった後に
強く残った ひとつ残った
その声は流れ星のように 次々と耳に飛び込んでは光って
魚のように集まりだして 冷たかった胸に陽だまりが出来た
オーロラが広がってるって知った
ふと足元の虫と目が合って笑った
自分のじゃない足音と会った
全てその声が乗せてくれた
普通の触れ方を知らないから
戸惑っていたら触れてくれた手に
どれだけ夜をくぐり抜けても
ずっと覚めないままの夏が脈を打つ
君がいるそれだけで命の全部が輝く
凍りついた心にその鼓動が響き火を灯す
分からないままでも側に
君の側に 一番近くに
空っぽの鞄は空っぽで 愛しい重さを増やしていく
重くなる度怖くなった 潰さないように抱きしめた
掴むよ 掴んでくれた手を
闇を切り裂け 臆病な爪と牙
ここにいるためだけに命の全部が叫んでる
ちゃんと守れるように作られた身体で生まれたよ
涙越えた言葉がその鼓動から届き勇気になる
君がいるそれだけで あぁ まだ温かい
いくつも無くなった後に
強く残った ひとつ残った
離れない いつでも側に
僕の中に 一番近くに
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