バカの一つ覚えな展開 ..
140:イラストに騙された名無しさん@\(^o^)/ (ワッチョイ fe82-VHv+)
17/03/26 23:46:46.02 DB138xJf0.net
>>135
ガレー船が割合清潔だったのに比べ、汗水たらしての労働を身体を
洗う事など無しに続ける何千人もの男たちの臭いは、衝撃とともに
鼻を突いた。
目の当たりにした最初の奴隷集団は、籠に入れた土を土捨て場まで
運んでいた。泥まみれの人間からなる、惨めさで描く一つの途切れる
事のない巨大な話だった。ここでは鞭がしきりに奴隷の背中に振り
下ろされる。ここの奴隷は消耗品であり、送り込まれる新顔のために
一定の死亡率が必要だった。
カスカは番号と共に登録され、新しい苦役の相棒と共に鎖につながれた。
三分の一に減った食料でもさほど答える様子は無かった。知りようもない
事だが彼の身体は最高の効率を上げているのだ。食べたものは残らず
エネルギーに変わり、筋肉は鋼鉄の帯状組織となった。
一日一日がやがて何週間かになり、何か月かになったがそれでも、他の
者が死んでいくところを彼は生き残っていた。7年目に彼は地下へ回さ
れた。監督が不安を感じるようになったのだ。他の奴隷は死ぬか、或い
は病気にかかるかするのだが、彼はどれにも当てはまらない。
ローマ皇帝が交代した。政治家や英雄が盛衰を繰り返す。それでもなお
彼は苦役に耐えた。皇帝がネロになって7年目に落盤が起きた。
空気圧の変化とともに何百万トンもの土砂と岩石が落ち始め、200ft.
にわたる坑道の天板が奴隷たちを叩き潰しながら落下した。彼は死んだ
相棒の踝を切り落としにかかった。彼は鎖から解き放たれた。
岩戸がれきを踏み越えながらのろのろと進み、ようやく出口に到達した。
真昼の陽光が目を射し、長い事地中の暗がりだけにいた彼の視力を奪う
所だったが、光が穴に差し込む光景は彼にとって栄光に満ちたものだった。
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