コテ小説@不倫板 Part ..
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41:名無しさんといつまでも一緒
22/09/03 14:44:01.97 0.net
「ナビゲーション」1
昔はカーナビなどという便利なものはなく、知らない土地へのドライブはもっぱら地図との格闘だった。
そんな今から30年ほど前のある時期、マスオとハチコ、付き合いだして3年バツイチ同士の喧嘩の絶えない中年カップルがいた。
「おいハチコ、実は車買ったんだ今度ドライブ行こうぜ」
「あんたそんな金あったらわたしに香水ぐらい買ってきなさいよね、で、どんなん買ったのよ」
「見てのお楽しみさw行きたいとこ連れてってやるから地図で調べてルートのナビゲーションも頼むよ」
「しょうがないわね、わかったわどこでもいいのね」
なんだかんだ文句を言いながらも結構ウキウキなハチコは目的地を決め地図でルート確認に没頭した。
ドライブ当日の朝、車種についてはたいして期待もしないで待っていたハチコの想像の斜め上を行くオンボロ車が近づいてきた。
(まさかコレじゃないわよね)
ハチコの目の前で嫌なブレーキ引き摺り音を鳴らしながら止まるそのオンボロ車、4ナンバー貨物のワンボックスである
「嗚呼...」
テンションだだ下がりのハチコをよそにマスオはテンションMAX
「ヘイハッチー!今日は2人の記念すべきファーストドライブyouのナビゲーションでレッツエンジョイトゥギャザートゥギャザーフォーーー!」
「さっさと出して、3つ目の信号左」
「はい」
こんな感じでスタートしたドライブだったがそこはハチコ時間を無駄にするほど愚かではない、せっかく行くなら楽しむべしと気持ちを切り替え目的地までの道のりのナビゲーションに集中した、そしてある地点で急にハチコが
「あ、そこの駐車スペースに入って」
と指示を出してきた。オマスは従い駐車場に車を止めた。
「なんだいここは?まさかここが目的地なのか?」
「そんなわけないじゃないの、ここね、隠れた絶景ポイントらしいのよ、ほらこっち来て」
オマスの手を引き駐車場の端にまで行くとそこには眼下に広大な景色が広がっていた。


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