コテ小説@不倫板 Part ..
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148:名無しさんといつまでも一緒
22/09/04 23:45:26.79 0.net
「ハンカチ」1
田舎の大学を卒業して東京に出てきて2年、地元の彼女と遠距離恋愛を続けていたが先月別れを告げられた。他に好きな人ができたということだった。忙しくてなかなか帰省することもできずに寂しい思いばかりさせてしまっていたのでこれはもう自業自得だ俺が悪い。
こっちに来て結婚しないかと悪あがきしてはみたものの時すでに遅し、彼女の心はもう俺には向いてなかった。
そのショックからまだ立ち直ることができていないある夏の夜
あっ!
会社帰りで最寄りの駅から自宅まで歩く道すがら、数メートル前を歩いているパッと見スタイルの良い20代っぽい女性の手元から何かが落ちた。
それは黄色いハンカチだった。女性は気付かずスタスタ歩みを止めない。
その時俺は本当に無心でそのハンカチを拾って小走りにその女性に追いつき
「すいません、これ落としましたよ」
とハンカチを差し出した。
急に後ろから声を掛けられたせいか女性は肩をビクッと震わせ振り向いた、その顔は目を大きく見開き何故か尋常ではない驚きの表情を浮かべていた、指先もかすかに震えていたように思う。
「あ、驚かせちゃったかな、ごめんなさい、最近ここら辺痴漢が出るって話もあったしそりゃあびっくりしますよね。このハンカチあなたのですよね?」
「は、はい、わたしのです。どうもありがとうございます」
俺からハンカチを受け取る彼女の姿が俺のハートをクリティカルヒット♪、そう、まさに撃ち抜いたのだ。
(なんてかわいいんだ)
ナンパなんか生まれてこの方一度もしたことがない俺がさもそれが当然であるがごとく話しかけていた。
「俺この辺に住んでるアネモネっていいます。びっくりさせちゃったお詫びにお茶、いや送って行きます、ぜひ送らせてください」
「はい、よろしくお願いします」
「そうですよね、やっぱりこんなナンパみたいなのは嫌ですよね、じゃあ気をつけて帰ってくださ、え?」
そこからの俺は舞い上がって何を話したか覚えていないが最後に彼女の素性を聞き出すことができた、ヨシコ21歳社会人1年目、そしてすんなり次の約束を取り付けることができた。


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