文學界新人賞150 ..
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262:名無し物書き@推敲中?
21/10/16 02:28:28.26 .net
文章だけで一泡吹かせようといった野心が窺える
阿部和重『アメリカの夜』(群像新人賞)
 ブルース・リーが武道家として示した態度は、「武道」への批判であった。リーは、自ら創出した「武道」である截拳道(ジークンドー)の理論化=体系化をもくろみ、それについての膨大な数におよぶメモやイラストを残している。
日本人の武道家である風間健という男が、リーの遺した截拳道に関するファイルを、一九八〇年に『魂の武器』という一冊の書物にまとめている。
これは風間自身が一九七六年に編纂し出版した、『截拳道への道』というおなじ資料をもとにして編まれた本にたいして、読者からあまりにも難解すぎるという意見が多くとどいたため、編みなおされて上梓されたものである。
両書の内容にどれだけの異同があるのかは『截拳道への道』が手元にないためわからない。わからないといえば、『魂の武器』の「まえがき」によると、フェルディナン・ド・ソシュールのように、リーは截拳道の全体像をまとめた著作をついに発表せぬまま他界しており、
入手についての経緯がとくに記されているわけでもない風間の集めた資料が、はたして「原資料」とよべるものかどうかもわからない。というわけでここでいう『魂の武器』という武道書の著者とされているブルース・リーは、映画のなかでの彼のように虚構の存在である。
柄谷が誉めたように、ファルスの予兆がみちている


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