安価・お題で短編小説 ..
711:この名無しがすごい!
17/11/17 10:24:09.77 JpIjRB0f.net
使用お題:『君が僕を魔法少女にした』
【この頃流行りの魔法少女】(1/2)
「今年も魔法少女流行ってるね」
「そ〜だね〜」
僕の言葉に、美希ちゃんが視線を逸らしながら返事をする。部屋に籠りがちだった僕を心配した彼女が半ば強引にこうして僕を外に連れ出した。
美希ちゃんの今の格好は白のセーターにパーカーとホットパンツ。それにニーソックスとスニーカーって、ラフな格好。
それに対する僕はダッフルコートにマスクとサングラス、それにニット帽って言う不審者丸出しの姿だ。
多分、さっきから落ち着きなく周囲を伺っているのも、それに輪をかけている自覚はある。
でも、仕方がない。僕だって本当は外になんて出たくはなくったんだ。
ひっきりなしに僕の耳には人の声が聴こえて来る。
その度に僕は、その衝動を押さえるのに必死だった。
でも、もう限界かもしれない。
「…………」
ふと気が付けば、僕達の目の前に顔を隠したトレンチコートの男がフラフラと近付いて来ていた。
(この人……)
一目見た瞬間、僕には感じる物があった。
男は熱に浮かされた様に歩いてくる。
「キャアアアァァァァ!!!!」
悲鳴が耳に響いた瞬間。僕は無意識に動き出していた。
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