安価・お題で短編小説 ..
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502:この名無しがすごい!
17/11/04 21:52:40.71 V1qvnjoT.net
使用お題:『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『罠』『飴』『わさび』
【特命戦士】(1/3)

「きゃあぁ!!」
 花子の声が響く。秘密組織“世界征服団”の全人類動物化計画を阻止する為、アジトに忍び込んだ俺達だったが、ラッキースケベが重なったせいで、花子が敵に捕まってしまった。
 全く、お色気担当も程々にしておけと、あれほど言ってたのに! 何故か俺が美味しい思いをする事が無いから尚更だ。
「キョウヤ!あたしの言葉を構わないから、貴方1人でも任務を……」
「太郎だ! そんな訳に行くか!! 絶対助け出す! 諦めるな花子!!」
「キャサリンよ!!」
 結構余裕があるのかもしれない。そんな事を考えていると、見知った敵が現れた。
「フッフッフ、話は纏まったかね?」
「キサマ! イワンコフシュミット・山田!! 幹部のお前が居るとは、ここは随分と重要な施設だったらしいな!」
「さあ、どうだろうね? それよりも分かっているだろう?」
「きゃあぁ!!」
 イワンコフシュミットが指をパチンと鳴らすと、花子が鎖によって引き上げられ中吊りに成る。
「花子!! クソッ卑怯な!!」
「キャサリンよ!! ヒッ!!」

 自らのベルトを外し、それをバチンバチンと鳴らしながらイワンコフシュミットが厭らしいい笑みを浮かべながら言った。
「クックック。『クッ殺』と、言わせても良いんだぞ?」
「チッ。何をすれば良い?」
「ククク。では、これを食べて貰おうか?」
「そ! それは!!」
 俺の目の前に出された物は通称“涙巻き”つまりはワサビを海苔巻きにした物。これはまずい!!思わず俺の背に冷や汗が流れる。
 確かに大量のワサビを食べると言う事自体も不味いのだが、ワサビは俺にとって別の意味のある食べ物なのだ。
 まさか、気付かれたのか?
「どうした? 食べられない等と言う事は無いだろう? 君は良く食べているのだから」
「クッ」


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