安価・お題で短編小説 ..
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472:この名無しがすごい!
17/11/03 21:05:18.74 rkWcMfg7.net
使用お題:『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』
【未来ノ予定】(1/2)

 その自称未来人に会ったのは、あるグループに絡まれてた時だった。良く有る男女間のいざこざ、自分の男に色目を使ったとか何とか。
 顔も知らない男に色目も何もない。
 そんなあたしたちの間に入ってきたのが未来人ジミニーだった。
 こう言う空気の読めない事をすれば、当然そのしっぺ返しが来る。
 ジミニーは当然の様に女グループのヤツに殴られた。
 あたしが原因でもあるし、口を切ったりしてたから手当てをしてやった。
「これに懲りたら、余計な事に首を突っ込まない様にしな」
「……そうですね」
「…………顔、青いけど、大丈夫?」
「平気です。まだ、これ位なら……」
「?」
 でも、この時からジミニーは度々あたしの前に現れる様になった。
 ジミニーは変なヤツで、自分の事を未来人だと言う。
 当然だが、あたしはそんな事を信じては居ない。会っていきなり、あたしの事を知っていた事には驚いたが、同じくらいトンチンカンな事を言ってたから。
 そんな自称未来人。彼が本当に未来人だって判ったのは、最悪の状況に成ってからだった。
 その日、あたしは朝から体調が悪かった。それでも期末は受けなきゃいけないから、学校には行かないといけない。
 だから、少し無理して学校まで行ったんだ。
「夜霧サン、体調不良ですか?……ああ、そう言えばそろそろでしたね。大丈夫、直ぐに良くなりますよ」
 登校途中に会ったジミニーの能天気な言葉に少しイラッとした。でも、悪い事って重なるんだって思い知る事になったのは、期末も終わって帰る途中の事だった。
「あんた、また、色目使ったでしょ」
 おんなじグループ。今度はまた別の女の彼氏らしい。うんざりだ。
「ちょっと!聞いてるの!!」
 ボーッとしてて、うっかり肩を掴んできた手を払い除けてしまった。
 一瞬で真っ赤になった女は、あたしをひっぱたこうとしたから、その手を受け止めて手首を掴むと捻り上げる。
 激昂した仲間が殴りかかって来る。あたしは手を捻りあげてた女をソイツの方に蹴り出す。
 二人して豪快にスッ転んだ。ザマァ。
「てめぇ!!」
 もう1人が鞄を振り回す。そんな大振りな攻撃……あれ?
 目眩……こんな時に!!


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