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400:この名無しがすごい!
17/11/01 19:06:36.59 iWYXuJzT.net
使用お題:『ああああ』『殺人事件』
【家達探偵の事件簿〜『ああああ』の謎〜】(1/2)
 都内のとあるオフィスに、二人の男が向かい合って座っている。
 一人は警察の警部。もう一人はトレンチコートを着た、探偵風の男。
 名を家達紗六(いえたつ しゃろく)という。
 警部は、知り合いの家達に事件の相談をもちかけていた。
「家達さん。これがガイシャの情報です」
 警部が探偵の家達に写真と書類を渡す。
 被害者の名前は田中薔薇門(たなか ばらもん)。45歳、男性。
 近隣の暴力団『曽馬(ぞま)組』の幹部で、債務者を火あぶりにしかけるなどの苛烈な所業から、
 周囲からは『魔王』の名で恐れられていた。
「で、これが殺害時の状況と写真です」
 田中はアパートの自室で死体となって発見された。
 第一発見者は組の部下で、彼にはアリバイあり。
 鈍器で頭を殴られたことが死因と推測される。
 凶器は現場にあったカバの置物。血痕の付着はあったが、指紋は被害者の物以外検出されなかった。
 そして。
「この事件で特徴的なのは、この血文字です」
 警部は写真を指差す。
 被害者の指の先に、血で文字が書かれている。
『ああああ』
「ああああ―これが被害者が最後に残したダイイングメッセージです。
 被害者は即死ではなく、一時的に息を吹き返した形跡がありました。
 その際に被害者が最後の力を振り絞って残したようです」
 警部の言葉に、家達は「ふむ」と答えた。
「情報は、それで全部かね?」
「はい。差し当たっては。何か思い当たることがあればご助言願いたく」
「謎はすべて解けた」
「はやっ!?」
 これが家達の能力だ―彼は与えられた情報から、即座に真相にたどり着くことができる。
 一点、難点があるのだが。
「被害者の通称は『魔王』。そしてダイイングメッセージは『ああああ』。
 これはつまり、RPGだよ、君」
「RPG……ロールプレイングゲーム?」
「その通り。RPGにおいて『ああああ』は特別な意味を持つ―すなわち、勇者の名として」
「勇者、ですか」
「ものぐさはプレイヤーは名前を考えるのがめんどくさい。
 それゆえに、名前をつける場面でてきとーに名前をつけてしまう。その結果が『ああああ』だ。
 魔王が『ああああ』とメッセージを残したのならば……勇者である『ああああ』に魔王は殺された。
 そう考えるしかない」
「つまり、どういうことでしょう」
「被害者の周辺に『ああああ』という名前の人物がいるはず。
 それが魔王を討伐した勇者―すなわち犯人だ。調べてみてくれ」
 家達は自信満々に言い切り、コーヒーを一杯口にした。
 警部は天を仰いだ。

401:この名無しがすごい!
17/11/01 19:07:05.57 iWYXuJzT.net
【家達探偵の事件簿〜『ああああ』の謎〜】(2/2)
「……2点、よろしいですか」
「何かね?」
「確かに、ガイシャは『魔王』と呼ばれていましたが、あくまで通称です。
 RPGの魔王と勇者とはまったく関係ないと思うのですが」
「いやいや、魔王といえば勇者だよ。この2つは表裏一体。通称とはいえ、切り離せないものだ」
「もう一点、『ああああ』などという名前がこの世に存在するのでしょうか」
「事実は小説より奇なり―この世にありえないなんてものはないのだよ、警部君」
「それっぽく言わないでくださいよ……まあ、調べてみますが」
 警部が席を外して小一時間後。警部が電話を手にオフィスに駆け込んできた。
「いた! 本当にいました! 名前が『ああああ』の男!」
「言った通りだろう。すぐに確保したまえ」
「今、現場に刑事を向かわせています!」
 その後間もなく、犯人確保の知らせが入った。
 犯人の名は山田ああああ。20歳、男性。
 被害者の隠し子だった。被害者の戸籍に載っていなかったため、発見が遅れたそうだ。
 動機は、名付け親である父親への恨み。
 その名前ゆえに、いじめや就職不利でまともな人生が送れなかった。
 名前を一秒で考えた父親へ、ずっと憎しみを持っていたという―。
 今流行りの、いわゆる『DQNネーム』がまねいた殺人なのであった。
 警察の報告書を読んだ家達は、頭をかかえた。
「クソッ! 勇者じゃなかったのか! また推理が外れた! 」
 これが家達の推理の難点だ―彼の推理は、いつも結論はあっていても、
 過程がむちゃくちゃなのである。
「警部、依頼料はいらんよ。推理を外した探偵、食うべからず、だ……」
 しかもプライドが高いので、いつもこんな調子。そのため万年貧乏である。
「まあまあ。これはコーヒー代です。ご協力、ありがとうございました」
 警部は卓上のコーヒーカップの脇に、依頼料を置いて、立ち去った。
「情けなどいらんというのに……。次こそはきっと、推理を当ててみせよう」
 家達は誓いを新たにして、パイプに火をともした。

402:この名無しがすごい!
17/11/01 19:47:59.11 nN7I9a82.net
丸かぶりですorz
使用お題:『ああああ』『自動販売機』『書き出し→「親父が失踪した」』『殺人事件』
【ああああショー 〜名探偵編〜】(1/3)

「親父が失踪したって言ったんだ!」
 ここへ来て新たな証言が出た。ほぼ決まりだと思われていた容疑者は、しかし半年も前に失踪していると言うのだ。
 証言者は従業員の青年。彼は親父さんこと、ペンションのオーナーから聞いたと言う。
「疑う訳では無いのですが、親父さん、本当に?」
「あ、ああ……」
 訊ねた探偵の眉がピクリと動く。事の起こりは昨晩のこと。ペンション『山小屋荘』で宿泊客か死亡した事に始まる。
 被害者は会社社長の阿久地 重練。悪辣な経営方針であちこちに恨みを買っている男だった。
 容疑者として絞り込まれたのは、同じ宿泊客の四人。誰もが阿久地に恨みを抱いており、動機は十分だった。
「だが、誰もがアリバイがハッキリしていた」
「そう、そして、もう1人阿久地に恨みを抱いて居たのが……」
 警部の言葉に、状況を整理する様に探偵が答える。
「山田 英雄だった」
「うむ、このペンションオーナーの息子さんだね?」
 警部が親父さんをちらりと見る。
「……はい、そうです」
「しかし、彼は半年前に失踪している……と」
 殺害方法が探偵の推理通りなら、犯人は英雄以外にあり得ない。
 だからこそ、彼が失踪していると言う事が、探偵には腑に落ちなかった。
(いや、もしかしたら……)
 彼の灰色の能細胞が高速で回転し、ジャイロ効果で安定性を与える。
「警部……」
「うん? まぁ、吝かではないが……必要な事なのだね?」
 探偵が頷くと、警部が部屋から出て行った。

403:この名無しがすごい!
17/11/01 19:51:29.65 nN7I9a82.net
【ああああショー 〜名探偵編〜】

「? 刑事さんは何処に?」
「推理ショーの舞台を作りに……ね」
「! 犯人が判ったんですか!?」
 それを聞き、親父さんの肩がピクリと動く。
「……それは、すぐに分かることです。それより……」
「な、何ですか?」
 近寄って行った探偵に、親父さんが警戒の色を強める。
「良い体をしてますね?」
「ウホ!?」
「実に素晴らしい筋肉だ。いやー、羨ましいぃ」
「た、探偵さん!? 何を!?」
「……ふむ、準備が整ったようだ、それでは推理を開始しましょう……皆さん、ロビーへ……」
 警部の部下が来たのを見て、探偵が皆に声をかける。
 そして、容疑者を含めた全員が殺害現場であるロビーへと移動したのだが……
「ぶべっ!!」
「ぐが!」
「ぎゃう!!」
「ああん!」
「うげぇ!!」
「た、探偵さん、これは?」
 ロビーに入った途端、次々に丸太に吹き飛ばされる人々。しかし、そこに最後まで立っていた者が二人。
 1人は探偵。そしてもう1人が……

404:この名無しがすごい!
17/11/01 19:55:15.65 nN7I9a82.net
【ああああショー 〜名探偵編〜】(3/3)

「やはり、無事だったようですね? 親父さん……いや!山田 英雄!!」
「!! な、なぜ……」
「……ミオスタチン関連筋肉肥大と言う物を知っていますか? 鍛えれば鍛える程筋肉が成長すると言う物で、その成長率は常人の1.5倍から2倍にまでなるそうです。このミオスタチン関連筋肉肥大の人物は例外なくムッキムキと成ります……そう、今のあなたの様に……ね?」
 親父さん……いや、英雄の筋肉がピクリと動いた。
「さて、殺害方法でしたね? 阿久地は鈍器の様な物で殴られ、頚椎骨折及び出血多量で亡くなった。しかし、ここには鈍器と成りうる物など無かった」
「だったら!!」
「普通なら……です。そうと気付かれない物は凶器と思われない……これはそう言うトリックです」
「うっ」
「そう、貴方の使った凶器、それは、ロビーになら大体置いてある、ある物ですね?」
 探偵が英雄の顔を覗き込む様に視線を合わせる。
「自動販売機!! それが見えない凶器の正体です!! そして自動販売機で被害者を殴り倒す事が出来たのは貴方しかいない!!」
「そ、そんな!!」
「言い逃れは出来ませんよ? 既に自動販売機の裏からルミノール反応は検出されています。当然、貴方の指紋もね」
 それを聞き、英雄が両膝をつき、崩れ落ちる。
「借金だったんだ……でも、あんな法外な利子払えるはずないじゃ無いか!!」
「だから、姿を消した……と、その所為で親父さんが嫌がらせを受けたんですね?」
「そうだ! 阿久地の執拗な嫌がらせの所為で、親父は命を絶ったんだ!!」
 探偵が溜息を吐く。
「貴方がしなければいけなかったのは失踪なんて手段じゃ無く、違法な利子に対して弁護士に相談する事だったんですよ?」
 「そうすれば、利子を帳消しに出来たかもしれないのに」……そう言った探偵の言葉に英雄は号泣した。

 パトカーに乗せられ、英雄が連行されて行く。後に残った警部と探偵はそれを見送った。
「痛ましい事件だった、最初から法に任せてさえいれば起きなかった事件だったのに……」
「しかし何だな、流石は名探偵」
「いやあ」
「これからも頼むぞ! 名探偵ああああ」
「その名で呼ぶなぁ!!」

405:この名無しがすごい!
17/11/01 21:19:19.47 r/UL1CUu.net
>>383
いつも感想ありがとうございます。
感想をいただけるのはすごく嬉しいですが無理なさらずにお願いします。
というか2連続で投稿してすみません。
ヒーロー親父
オチが微妙になることが多いので、上手くいって良かったです。
やはりプロットは大事。
まひるちゃん
自分はこれを書くにあたって何年かぶりにあーをやってみましたが、家族に寒いからやめてと言われました。
お題を使って何作か書いてますのでまた2千字を下回ったときはよろしくお願いします。
今回は失敗だったなと結論が出ちゃいましたが、ニヤニヤできるシーンがあったのなら嬉しいです。

>>388
フォロー内容を含んだリベンジ作品は投下したかったのですが、断念しました。
仕事しながら一日考えた結果、短編としてまとまりに欠けてしまうので。実力不足。
というか、扇風機あーに対する世間との認識のズレに衝撃を受けててそれどころじゃないっていうか
あれそんなに子どもっぽかったのね…
落ち着いた高校3年生にやらせることじゃなかったみたいなので、自分の中では黒歴史作品扱いとして封印しておきます。

406:この名無しがすごい!
17/11/01 21:20:05.13 r/UL1CUu.net
>>392
めちゃくちゃ短気な勇者に笑いました。
タイトルとお題でのブラックユーモアいいですね。
スッキリ短くて楽しく読める好きな話でした。
>>402
お題を強引に詰め込む作品っていいですよね。
詰め込み方自体に笑えます
あれ?ヒーローも使用お題じゃないんですか

407:この名無しがすごい!
17/11/01 21:31:38.22 PSfpryAl.net
作品数が順調に増えてる気がする
お前ら小説で遊ぶ系作家だな? 俺もだ! ひゃっふー!

408:この名無しがすごい!
17/11/01 21:34:57.76 iWYXuJzT.net
使用お題『ああああ』『自動販売機』『殺人事件』『書き出し→「親父が失踪した」』
【おや? 字が疾走した?】
「おや? 字が疾走した? 『走』の字が疾走しているぞ!」
 走====
「一体どこに向かっているんでしょうね」
 走
「あれっ? 止まりましたね」
 自販機 走

「ああああーっと! 自販機だ! 自販機の前で止まり、水分補給だーっ!」
「長距離走に水分補給は大切ですからね」
 走====
「どこまで走り続けるんでしょうか」
「何を目指しているんでしょうね」
 恋人 走====
「あっ! 恋人だ! 恋人が出てきました!」
「恋人のために必死に走っていたんですね」
 恋人=lニフ走 <ザクッ
「ああああーっと! 刺されました! 恋人に包丁で刺されました!」
「まさかの殺人事件ですね。いえ、殺字事件か」
 恋人 < 十股かけてたなんて……許せない!
「十股だっ! 十股かけていたーっ!」
「かなりのプレイボーイだったようですね」
 _走
「恋人が去った後に『走』の字が何か取り出そうとしているぞ!?」
「最後の力を振り絞ってますね」
 完走
「ああああーっと! まさかの完走! 完走宣言です!」
「結果は悲劇に終わりましたが、完走したことに意義があるということでしょうか」
「あっ……! 『走』の字が倒れます! 彼の人生、いや字生はここまでなのでしょうか……!」
 完_
「完! これにて完です! ご愛読、ありがとうございました!」

409:この名無しがすごい!
17/11/01 21:59:27.50 nN7I9a82.net
>>400
真の探偵は真実を導くだけで、推理はしないそうです
ドラゴンをアレするRPGに因んだ命名など、思わずニヤリとしました
>>408
読み代え、言い換えは日本のお家芸ですよね
こう言った文字そのもので遊ぶ系は、何となくNHK教育を思い出します
>>406
英雄はヒーローと読み代えるかは最後まで悩みましたか、取り敢えず外しました
詰め込みは、どう組み立てるかを考えるのが楽しいですよね

410:この名無しがすごい!
17/11/01 22:46:23.98 hM5pNwWc.net
>>400
探偵ものでお題2つに挑戦だあ!
何だ、いえたつ……しゃろくって、ああシャーロックホームズかw次、ばらもん…バラモスかこれ?えっと次は、ぞま、ゾーマかな?
ええい進まん、色々もじってる気がするけどもういいわい、前半!小ネタうるさいw
探偵は与えられた情報から即座に真相に辿り着く推理特化の能力者だったァ!?それ使えば推理の過程にも辿り着けるんじゃ?ってのはもちろん言わないお約束w
破壊的な推理にワロタ、しかしどうやって証拠ナシの状態からああああさんに自白させたんすかねえ〜そこらへん見せ場が課題でしょ〜ねえ?って印象もたせて完結!
注)お子様の異常な御名前の出生届は役所にて認められません。なお、裁判所にて変更申し立ても可能ですw
>>402
きたあ〜お題4つに挑戦のチャレンジャー!期待が高まるぅ
401氏!これは苦しんでるぞ〜お題消化に苦しんでるのが手に取るように伝わってくる作品だ〜どうにかこうにか親父と失踪を物語に馴染ませて殺人事件も結び付けた〜
あ!ヒーローも使用、これ消化判定でしょ〜スゲエ401氏!トリックはミオスタチン関連筋肉肥大!その設定出してくるのいきなり過ぎんだろw
凶器は自動販売機wwこれはまあ確かに意外過ぎてワロタ
「ああああ」はまさかの探偵の名前で消化されてオチとなるが、コレ凄いぞ、一個前の探偵ものとオチが被った事でこの名前の無理やり感が打ち消されてる!奇跡や〜
努力と運が味方した〜401氏!お題5消化おめ!けどなんせ推理物!伏線はほしかったぞ〜w

411:この名無しがすごい!
17/11/01 23:00:23.11 hM5pNwWc.net
>>405
俺もカップル続編見たいなあ
なに焦る必要はあるまいて
実験大好き当スレ民なら、リベンジはきっといつでも受け付けるさw
>>408
お題4に挑戦、新たなパターン文字遊びだあ!
何コレうまっ!失踪を言い換えて走の字を取り出してダッシュする〜、さっそくお題を一個消化〜何なんすかこの発想w
次は「自販機」で水分補給だ〜そうね、走ってるから自然っすね!さりげなく「ああああ」も使いまくってるぞ〜
お次は恋人に刺されて「殺人事件」w何が殺字事件だよ思わずワロタ
さあ、ここで主人公(主字ん公ねw)は力尽きるのか!力尽きてしまうのか〜人生、いや字生はここまでだ!ええい、このネタしつこいww
哀れ走の字が力尽き、完の字に結び付く完走オチ!美麗なる完成度!こりゃもう走り抜いたランナー407氏に拍手しかないw

412:この名無しがすごい!
17/11/01 23:37:10.26 nN7I9a82.net
締め切り間際、最後の最後なので最終章を
【そして僕はまた通う】(結)

 桜も綻ぶ時期となり、一通の手紙が届く。
 一言も書いてないその絵はがきは、一面のラベンダー畑を写したものだった。
 春に咲く花は、寒さがなければ咲くことはできないと聞いた。
 時期を半年も外した。無記名の、その絵はがきを見て、僕は「あいつらしいな」と、思いながら紅茶のカップを置いた。

413:この名無しがすごい!
17/11/01 23:51:29.65 iWYXuJzT.net
>>409-411
感想うれしい ありがとうございます
やはり読み手いるとスレに活気出て良い

414:進行
17/11/02 00:04:40.00 IdrJz6yZ.net
お題『ああああ』『自動販売機』『殺人事件』『書き出し→「親父が失踪した」』『ヒーロー』〆
作品一覧(1/3)
>>328【異常者】
>>332【俺は殺してない】
>>335【正義のヒーロー殺人事件】
>>337【探し屋右京】
>>343【契約不履行】

415:進行
17/11/02 00:05:39.62 IdrJz6yZ.net
作品一覧(2/3)
>>356【そして僕はまた通う】
>>364【俺は親父が嫌いだ】
>>367【扇風機の多様化に関する考察】
>>378【私の、一風変わった初恋の話】
>>381【正義の味方、参上!!】

416:進行
17/11/02 00:06:19.38 IdrJz6yZ.net
作品一覧(3/3)
>>392【自販機転生】
>>400【家達探偵の事件簿〜『ああああ』の謎〜】
>>402【ああああショー 〜名探偵編〜】
>>408【おや? 字が疾走した?】

417:進行
17/11/02 00:07:21.61 IdrJz6yZ.net
次のお題>>418‐422

418:この名無しがすごい!
17/11/02 00:09:00.26 QfLSLKku.net
進行さんいつもありがとう
↓お題どうぞ

419:この名無しがすごい!
17/11/02 00:12:00.20 3GraT3UM.net
「戦闘描写を入れる」
とかでもありだろうか

420:この名無しがすごい!
17/11/02 00:13:17.53 ZEYAS5VH.net
タイムトラベル

421:この名無しがすごい!
17/11/02 00:16:34.80 BAloJTHv.net


422:この名無しがすごい!
17/11/02 00:23:31.60 Ykgm2rjy.net


423:この名無しがすごい!
17/11/02 00:42:41.27 kyIoX12u.net
わさび

424:進行
17/11/02 00:47:23.94 IdrJz6yZ.net
お題『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
・1行目に【】でタイトルを付けてください。決めてなければ【無題】でも可。
・作品は2000文字以内で。レスが2つに別れる場合は分かりやすいよう番号を振ってください。
・どのテーマを選んだのかも明記してください。
・なろうに投稿してリンクを貼るのも可。必ずタグに『お題スレ投稿作品』を入れ、【タイトル】とURLを書き込んでください。
締め切りは11月5日 0時です!

425:この名無しがすごい!
17/11/02 00:51:13.45 x18lQrfZ.net
一つ提案というか相談が
締め切りと新しいお題が始まる時間を22時とかにするのいかが?
単純にお題が決まってから寝る習慣が付いてしまったからもうちょっと早く寝たいってだけなんだけど
0時だと人がいないのかお題が出るのも遅いし
22時だと寝る前に一作くらい書けるかもしれないし!

426:この名無しがすごい!
17/11/02 01:01:03.18 Ykgm2rjy.net
>>414-416
投稿作品増えたね〜こうして見ると皆、味わいのある作品で素晴らしいw
進行氏のおかげだね
>>412
待ってました!例の話、完結w
春の花は寒さが無ければ咲くことは出来ない
……いいよこれ〜何も言えなかった忍さんあってこそ、胸に迫るめっちゃいいフレーズ!
ドラマをこの決め台詞まできっちりと運んでくれた仕事人411氏っ!感動をありがとう!

427:この名無しがすごい!
17/11/02 01:04:18.65 Ykgm2rjy.net
時間については早める方向で賛成〜
あとは進行氏の都合優先で〜

428:進行
17/11/02 01:08:00.47 IdrJz6yZ.net
うーむ確かに0時に安価取って1時前まで待機してなきゃいかんのはなかなか眠い
じゃあ次の安価からは22時〆にさせてもらうね

429:この名無しがすごい!
17/11/02 01:34:10.99 QfLSLKku.net
使用お題:『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
【とにかくお題消化だけを考えた話】
 俺は勇者。
 今、世界の命運をかけて、ライバルと対峙している。
「フハハ! ボクは究極の力を手に入れたぞ!」
「させるか! ここでその野望、俺が止めてみせる!」
「先手必勝! いくぞ!」
 ライバルが呪文詠唱を始めた。聞き取れないほどの高速詠唱だ。
「食らえ! 水魔法・タイダルウェイブ!」
 30メートルはあろうかという、巨大な津波が俺を襲った。
 為す術もなく、巻き込まれる。
「ゴボ、ボ……」
 息が、できない……! どうする……!
 と思った次の瞬間。
「ボク、ド○えもんです!(水○わさびの声で)」
 いきなり目の前に、猫とも狸とも思える、青い物体が現れた。
「未来からタイムトラベルして、君を助けに来ました!(水○わさびの声で)」
 俺を助けに……?
 一体どうやって……。
「水中酸素アメ〜!(水○わさびの声で)」
 ド○えもんはそう言いながら、腹のポケットからアメを取り出した。
「この飴を舐めると、自ら酸素を取り出して、水中でも呼吸することができるんだ!(水○わさびの声で)」
 何だって……! それはすごい。
 俺はすぐアメを手に取り、口に入れた。
「もぐもぐ……。うっ!」
 息ができるところか、より苦しくなった。
 ゴボッ! 口から出た泡には血が混じっている!
「フハハ! 騙されたな!(水○わさびの声で)」
 ド○えもんは凶悪に笑うと、自身の顔をべりべりと剥ぎ取った。
 そこには勝利の笑みを浮かべるライバルの顔があった。
「それは毒のアメだ。もう助からんぞ。辞世の句でも詠むんだな(水○わさびの声で)」
 くっ……! 罠だったのか……! ここまでか……。
 俺は最後の力を振り絞って、辞世の句を発した。
「ゴボボボボ、ゴボボボボボボ、ゴボボボボ」
「何言ってんだかわかんねーよ!(水○わさびの声で)」
 自爆魔法の詠唱だ。
 ドン! と大爆発が起こり―俺とライバルの体は光に包まれ、消え去った。

430:この名無しがすごい!
17/11/02 01:40:02.87 x18lQrfZ.net
そのわさびの発想はなかった
不覚にも「フハハ! 騙されたな!(水○わさびの声で)」で笑ってしまったw

431:この名無しがすごい!
17/11/02 01:40:54.67 x18lQrfZ.net
お礼を入れ忘れた
>>428
ありがとうございます!

432:この名無しがすごい!
17/11/02 05:34:08.89 BR0K+AZA.net
>>410
推理ものと見せかけたギャグのつもりで書いてました
実は真っ先にミオスタチン関連筋肉肥大が頭に浮かび、オーナーがポージングを決めているイメージから始まっていたりします
2000文字に収めるためとは言え、削れるだけ削ったので、説明不足感がある事は否めません
もっと精進します

433:この名無しがすごい!
17/11/02 08:19:23.62 eVhFCsZt.net
>>424
使用したお題『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
【良い題名が思いつかない……】
「なあ、本当なのか?」
「うん、本当だよ、安心して」
「いや、まあ、うん……たしかに過去に戻るアイテムが欲しいとは言ったけど、なんでよりにもよって『コレ』なの?」
「仕方ないじゃないか、そういうものなんだから」
「とはいえ……なんでわざわざ『ワサビ』味になんかしたんだよ。食えないよそんなの……」
「時間を遡るためだ、それくらい我慢しなさい」
「しかもよりにもよって飴って……ワサビの辛い味を長時間味わい続けなきゃいけないってなんの拷問だよ。嫌がらせか?」
「時間を遡るってのは簡単な話じゃないんだ。その程度の障害が乗り越えられないようならタイムトラベルなんて諦めるべきだね。まあ半分は嫌がらせだけども」
「やっぱり嫌がらせなんじゃないか。でも俺にはやるべき大義がある。背に腹は代えられんか。諦めて舐めるか……う、うあああ。か、辛い! 鼻が、思っていた以上に鼻にくる!?」
「全部舐め終わるまで時間遡航はできないからね。頑張って舐めてー」
「ゴホッゴホッ、涙が止まらひゃい……舌がジンジンひゅる……耳鳴りまで……口の中が麻酔かけはみはいになっちゃっへる……。ワサビってこんなエグい効果があるのは……っておい! ちょっひょ!?」
「ん、なに?」
「ワサビ飴全部舐め切っひゃけど過去に戻っへないよ! どういうこふぉら!? まさか騙しひゃんじゃ……」
「その通り、騙したに決まってるじゃないか」
「な、なんだほ!?」
「貴様が過去に戻って魔王である私に再戦しようとしてくることは知っていた。だから先手を打たせてもらった。過去に戻るアイテムを渡す老婆を殺して変装して待っていたら、あっさりと罠にかかりおって! この間抜けな勇者め!」
「ま、魔王!? くそっ、ここで会うとは思ってなかったが、これはチャンス! ここで貴様の首、打ち取ってくれ、ゴホッゴホッ。はっ、しまった!?」
「ふ、貴様の目も鼻も耳も封じた! もはや貴様は罠にかかったネズミも同じよ! もう前のように逃したりはせん! 死ね勇者!」
「くっ、それでも負けない! みんなの仇、覚悟!!」

434:この名無しがすごい!
17/11/02 08:21:20.73 eVhFCsZt.net
今回なんか知らないけどお題全部盛り難しいね
まだ長靴下のピッピの方が盛り込みやすかった・・・

435:この名無しがすごい!
17/11/02 09:25:23.42 ZTgZhJAC.net
感想!
>>429
早い!お題決めから約30分程度でお題フルチャレンジィ!?
しかもタイトルでハードルを上げるってwなんてマゾいんだ、作者のM性癖は見え見えだ〜
お題「戦闘描写」「飴」「罠」クリア!次いでお題「わさび」をまさかの○田わさびでクリアは見事!しかし何回使うんすか、わさびネタしつこいw作者が気に入っている〜完全にまる見えだー
ドラえもんと水中で会話、この飛び道具はかなり苦しい〜けど即興フルチャレンジ作品の功績で帳消しすねー
やっぱりマゾいラストはちょっと悲しい味がしたあ!
>>433
さあお題フルチャレンジが続くぞ〜第二弾!会話劇!
ふむ、会話劇の肝は台詞だけで設定を際立たせる事!けど誰と誰の会話なのか全然分からんっすね〜
と思っていたら後半で高齢者に化けた魔王が勇者に飴を食わせたとかいうネタバレw魔王必死w
しょうもない掛け合いにいちいち笑うwんー今回のお題には戦闘描写、飴、罠、わさびがあるんで、本作がテンプレ一番乗りかな〜タイムトラベルでいかに捻ってひっくり返せるかが肝になるかな〜などと思ってたら
ラスト!明かされたのはこのくだらない魔王に勇者の仲間が皆殺しにされている驚愕の事実w浮かばれねえ〜
無理のないお題フル消化で腕を見せたあ!ただしオチは弱め〜

436:この名無しがすごい!
17/11/02 09:28:51.32 ZTgZhJAC.net
あっ
>>433
戦闘描写がないw

437:この名無しがすごい!
17/11/02 09:35:17.12 AJ3jWLXF.net
使用お題→『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
【彼女と数学とタイムトラベル】
「タイムトラベルというのは、なんと甘美な響きなのだろうね」
 茶菓子片手に恍惚とした声を放ったのは、ひどくこの台詞の似合わない少女。僕には慣れっこであるのだが、この少女は時々こういう、中身が世紀末を生き抜いた覇者か何かでないのかと思う表情をすることがある。
 何なら西暦二〇〇〇年ちょっきり生まれの僕はギリギリ世紀末を生きてるし、実際のところ早生まれの彼女の方が新世紀しか知らないわけだけれども。
「そうだね。僕は今、まさに君がタイムトラベラーなんじゃないかと思っていたところだよ」
 言うなり、ずずっと紅茶を啜る。彼女好みに煎れたアールグレイは、僕にはちょっと香りがきつい。彼女は僕が用意したちょっと高いクッキーを躊躇いもせずに一口で食べると、ティーカップを揺らしながら色と香りを楽しんでいる。
「それはどういう意味かね。……まあ、いい。さっさと私に教えたまえ」
「うん。いつも思うんだけどさ、なんでそんなに偉そうなの。授業中にずっと寝てたの、君じゃない」
「私が君の後輩になっても良いというなら何も言わないが」
「頼むから高校で留年は止めて」
 親が泣く。只でさえちょっとした私立なので、学費が高いのに。幼なじみ故よく見知った彼女の母の顔が浮かぶ。
 いや、問題はそこじゃないが。
 結局いいなりになるように、僕はゆっくりと解説を始める。彼女は絶望的に数学ができない。
「……わからん、さっぱりわからん」
 開始五分も立たないうちにシャープペンを放り投げた彼女は、机に積んでいた飴を口に放り込むと、舐める間もなくガリと噛み砕いた。そのままボリボリと咀嚼する音だけが空間に響く。
「……タイムトラベルが使えれば、テスト勉強などという精神の停滞に時間を割く必要もないのだがなぁ!」
 彼女は美しいものが好きだ。それが紅茶の色であれ、ティーカップの緻密な装飾であれ、日常の風景であれ、哀愁の漂う物語であれ。そんな彼女に言わせれば、枯れ山のように無地なノートに浮かぶ数学の無機質な記号は精神の死であり、絶望である。らしい。
 この間ちょっと数学の教科書に喜んでいたと思ったら、虚数の方程式に出てくるωマークと括弧の組み合わせが顔に見える! かわいい! と叫んでいるだけだった。数学の美しさに気付いたのかと、ぬか喜びしてしまった僕である。
「はい、手痛い目にあって懲りたでしょ。普段から勉強しておこうね。学年末だから難しいよ、今回のテスト」

438:2/2
17/11/02 09:35:47.25 AJ3jWLXF.net
「……よく考えればだな」
 彼女はパッケージも見ずに、また飴の積まれた山をまさぐっている。できるなら山の上の方から食べてほしいのだが。家に突然招くことになったから、底の方に僕好みの飴が混じっているのだ。多分彼女が食べたら泣く。
「うん?」
「留年とは一種のタイムトラベルなのではないかと思うのだよ。あの憎き数学教師は割と、学年が変わってもテスト問題を使い回す。まあ、噂だがね。生憎私に頼れる先輩は居ないが」
 いやな予感がしたが、今はあえて口は挟まない。
「そして、だ。映画によく出てくるタイムトラベルには得てして代償がいるものだよ、だが私にそれは必要ない」
「なぜ?」
 思わず返事をしてしまう。こういうときの彼女は放っておくに限るのだが。
「何故ならば、私が早生まれだからだ」
「……生まれ年は下の学年と同じっていうことかい」
 呆れた目を送るが、気づいてはいないようだ。彼女の鼻息は心なしか荒いい。
「そうだ。つまり、バレない」
「バレるわ」
「そして、学費が余計に掛かろうと私には一切の負担がないのだよ。親持ちだからね」
「うわ、うわぁ」
 ドン引いた僕は、思わず素っ頓狂な声を上げた。ムッとした顔になった彼女は、飴の山の底のほうに見つけたらしい一つを掴み出すと、やはりパッケージも見ずに口に放り込んだ。
 一瞬止めようか迷ったが、罰だ。甘んじて受け入れろ。
「ぎゃっ!」
 可憐な少女のような悲鳴。……いやまあ、実際可憐な少女なのだけれど。
「なんだこの味は! ペッ!」
 言うなり吐き出した。慌ててティッシュで受け止める。僕の部屋で何をする。
「わさび味だよ」
「……許さんぞ、貴様、罠を仕掛けるとは……許さん」
 世紀末覇者のような台詞を吐く少女の目は見開かれている。
「まだつーんって味がする……許せんぞ。私は帰るっ! 頼まれてもこんなところにいてやるかっ!」
 いや、助けてくれって押し掛けたの君じゃない。
 彼女は、コートも引っかけずに半分泣きそうな声で駆け出した。去り際に僕の頭を蹴るのを忘れずに。しばらく痛みにうずくまると、僕はゆっくりと頭を上げた。
 よし、勝負だ。君が忘れていったコート、追いかけて捕まえたら僕の勝利である。僕は自室を出て、階段を駆け下りた。勢いよく玄関をくぐり抜け、外の空気に飛び込む。
 しまった、僕もコートを着ていない。
「わーっ、さっびい!」 

↑上に1/2入れ忘れましたすみません……

439:この名無しがすごい!
17/11/02 16:17:16.35 HwvzxNs7.net
>>437
お題フルチャレンジ第三弾!萌えに挑戦〜お題5つもぶっ込んで、萌えは成立するのか!?
さあ唐突過ぎるタイムトラベルトーク〜しかしそれは後半の罰プレイに繋げる変態的伏線だった〜
早生まれなのに同じ年というニッチな萌えで物語は加速〜「タイムトラベル」をクリアーし、強気バカというギャップ萌えで罰プレイへと舵をきり、その勢いで「飴」「罠」「わさび」をクリアーだ〜
そのままノリに乗った飛び蹴りが鮮やかに「戦闘描写」をクリア!!作者がオチで困ったか最後はダジャレで全てが台無しだ〜
……うん、ゴメン、この女子の喋り方だと容姿を最初に描いてくれないと萌えなかったっすw

440:この名無しがすごい!
17/11/02 16:32:41.94 0tVQHeRs.net
>>26
続き
熱くしめった彼のアレを、パンツ越しにさすりながら彼の乳首を摘む。
「あふっ?!」
コロコロ転がすと、彼の顔は熱く、紅く染まり少年の声で喘ぎ声を出すようになった。
「ぼ...僕、おかしくなっちゃう!なんか、変だよ、なんか出ちゃう...!」
彼の焦点が合わなくなってゆく。
「可愛いね、ゆう君は。...でも」
僕はピタ、と動きを止める。

441:この名無しがすごい!
17/11/02 16:39:05.82 FvE/qAQ1.net
自分のレスへの返信通知が来たから何かと思ったら
いつの間にかずいぶんスレ伸びてたんだな

442:この名無しがすごい!
17/11/02 16:42:53.57 eVhFCsZt.net
好みはあるだろうけど、これ完全に遊びだからね。そりゃ面白いよ
と言いつつ2作目を考えてるんだけど意外と思いつかない・・・今回のお題、自分苦手や・・・

443:この名無しがすごい!
17/11/02 16:43:54.50 0tVQHeRs.net
>>440
「ホァン...ッ?!」
「まだダメだよ」
僕は立派に膨らんだまま中身を出せないでいるゆう君を見て、にやりと笑った。
「出したかったら」
僕はベルトを外してギンギンのアレをゆう君の小さい口に押し当てた。
「僕の、舐めてみようか」
ゆう君がしぶしぶ僕のアレを咥える。
チロチロと舐めつくされてイきそうになったが、我慢した。早漏れだと思われたくなかった。
僕はゆう君のことが好きだった。
彼がそういう知識を知らなかったとしても、僕のプライドが許さなかった。
ギリギリまで我慢しよう。
そう思ったのに。
「アンッ!!」

444:この名無しがすごい!
17/11/02 16:52:17.33 0tVQHeRs.net
>>443
出てしまった、熱いエキスが。
「せんせえ、熱い...僕、もう無理だよ、先生の中に挿れたいよ」
僕もはやくゆう君と繋がりたかったが、もう少し遊びたかった。
僕はゆう君の口にアレを挿しこみ、ゆう君のムキムキのアレを口に咥えた。
「うん、うん、先生、口動かして、僕出したいよ中に入ってるの」
しかし僕は動かさなかった。
ゆう君のミルクをすぐに出してしまうなんてもったいなさすぎた。
僕がゆう君のフェラによる射精を終えると、ゆう君ははぁはぁと猿のように僕の上におおい被さってきた。

445:この名無しがすごい!
17/11/02 16:58:36.23 0tVQHeRs.net
>>444
「もほぅ...らめらおお.....おくぅ、溜まりすぎて変になっひゃうう...!」
「ねぇ、ねえまだらめらのお!!??!」
ゆう君はそう言いながら僕のあそこにズブブと挿れた。
入った。入ってる。ゆう君が、僕に。僕、ゆう君に犯されてる。
ゆう君は小さい身体で頑張ってピストンしていた。
息も荒く彼の汗が僕の乳首に垂れた。
「アン...」

446:この名無しがすごい!
17/11/02 17:06:37.40 0tVQHeRs.net
>>445
「せんせ、が!喘い、で!くれ、た!はぁはぁ」
「アッアッアッアッ!!!??!」
「く...ふぅ.....ぁン!」
...そしてゆう君はビュルルルル...と

溜まりすぎていたミルクを

僕のお腹にたっぷり出した。

僕はというと...

ゆう君の半開きのお口の中に

潮が混じった精液を出していた。

「せんせえ...」
「ん?」
「とりっくおあ、とりーと」
「ふふ...じゃあ」
「またいたずらしてくれるかな?おばけゆう君?」


447:この名無しがすごい!
17/11/02 17:48:04.60 qifNrh+f.net
>>442
ネタ的に笑えるのはいっぱいあるけどたまに普通に面白いのもあるから良いわここ

448:この名無しがすごい!
17/11/02 18:08:51.96 BR0K+AZA.net
>>429
このライバルは普通に敵なんですね
世界は救われず、勇者は死亡
それとも蘇りが有なんでしょうか?
>>433
執拗な魔王の追撃
魔王の自ら変装しての追い打ちとは、勇者のレベルが高くて下手な偽装だとバレるからでしょうか?
それとも、部下を信用していない?
後者だと、遅くない内に内部崩壊しそうですよね
それまで逃げ切れ!
>>437
態度デカイ系同級生
剃れでも見捨てられないのは幼馴染だからと言うだけですかね?
気になる二人の今後に期待します

449:この名無しがすごい!
17/11/02 20:22:34.75 BR0K+AZA.net
使用お題:『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
【焼肉屋の一幕】(1/2)

 出張から友人が帰って来た翌日。俺達の姿は『焼肉きんちゃん』にあった。
「ほんじゃまぁ、お疲れ〜!」
「かれ〜」
「れ〜」
 ガチンとジョッキを鳴らし、黄金色の液体で喉を潤す。
「で? どうだったの? 北海道」
「いやまぁ、普通」
「なんだそれ?」
「仕事だぞ? 観光地になんか行けやしねぇ」
 苦笑する友人に苦笑で返す。それでもやたら広かったとか、イクラが丼から溢れてただの話をしている内に、注文の品が届く。
「カルビ、カルビ」
「ん? 塩だけで食べるのか?」
 俺の何も入って居ない小皿を見て友人達が首をかしげる。俺は店のおばちゃんに用意してもらったそれを二人の前に出した。
 家の近所にある、この焼き肉屋は、ガキの時分から通っていた事もあって、割合融通がきく。
 友人の出張が終わったお祝いも兼ねてって事で、俺はそれを態々用意して貰っていた。
「ワサビ?」
「ああ、ネットで相性が良いって話だったからな。取り敢えず食べてみようと」
「オレは普通のが良いなぁ」
 折角用意して貰ったと言うのに、友達甲斐の無い奴らだ。
「もう一皿頼めよ」
 本来ならニンニクをすりおろす為のおろし皿でワサビをする。厚めに切ってあるカルビを網の上に乗せ、表面に肉汁が浮いてきたらひっくり返す。炭の上に落ちた汁がジュッと、音をたて、焦げた脂の甘い臭いが立ち込める。
 火の通りを見極め、それを小皿に取ると、ワサビをのせ口に運んだ。
 カルビ特有の旨味ののった脂が口のなかに広がるが、それと同時にワサビ特有の刺激もひろがり、しかし、脂のくどさが中和されさっぱりとする。
「どんな?」
「醤油と白米が欲しい」
「いや、そりゃ旨いだろ」
 生醤油より、少し煮詰めた醤油が合いそうな味だった。
 そうこうして居る内に二品目も来たので各々焼き網に乗せて行く。
「あ」
「え?」
 気が付くと既に、皿の隅に乗せてあった白い塊をソイツが網に乗せていた。
「ソレ牛脂」
「え?」
「網に塗ってくっつかなくするやつ」
「マジか、やられた罠だ!」
「いや、普通食えるとは思わないだろ?」
 苦笑する。気付かなかったらしい。まぁ、食べられなくは無いけど……感想を聞くと「脂身だ」との事。当たり前だ。
 追加の皿が届く。新しく乗せる為にスペースを開けなくてはならない。

450:この名無しがすごい!
17/11/02 20:25:20.70 BR0K+AZA.net
【焼肉屋での一幕】(2/2)

「おい! それ、オレが焼いてたやつ!!」
 ちょうど焼けたトントロを食べると、友人がそんな事を言う。焼肉は戦いなのだよ。
「弱肉強食」
「諸行無常」
 なので、焼けた玉ねぎをソイツの皿に乗せてやる。「いやいやいやいや」と首を振るのでメニューを差し出した。
「もう一皿頼んでくれ! もう一皿」
「僕はマルチョウ頼む、マルチョウ」
 もう一人が乗っかって来た。おばちゃんに肉を頼むのついでにビールをお代わりする。
「次お前が焼いてるの、オレが貰うからな!!」
「ほっほう! じゃ、レバー焼こレバー」
「やーめーれー!」
 好き嫌いのあ有る君が悪いのだよ。そして隙あり! 戦いとは無常だね。
「んじゃ、この上タン貰ったー!!」
「ちょ! オマ!! 折角育てたのに!! タイムマシンとか有ったら時間遡行してオマエを殴って止める」
「そこまでか!」
「リアルおととい来やがれだな」
 酔っぱらっている所為でやたらと笑いが漏れる。
「デロリアンデロリアン」
「1.21ジゴワットだっけ?」
「スペル間違いだろ? それ」
「いやいや、SF単位と言うんだよ」
 S(少し)F(不思議)単位。
「取り敢えず雷に打たれとけって」
「いや、普通に死ぬって!」
「感電死は普通の死に方か?」
「死に違いなど無いのだよ」
「落雷で倒れるのは少しドラマチックじゃね?」
 もはや、何の話題何だかわからなくなってきている。それでも、こうして気の置けない仲間で集まるのは楽しい。
 締めと言う事で、それぞれご飯物を頼んで会計に行く。
 三人で18000円ちょっと、アルコールが入らなければもう少し安かったかもしれない。
「はい、おつり、それと飴食べな」
 おばちゃんから食後の飴を貰い口に放り込む。その時に二人がこちらを見ているのに初めて気が付いた。
「!! なんだ? これ?」
「ぶはははは!! ジンギスカンキャンディー! 北海道土産だよ!!」
 よく見ればおばちゃんも苦笑している……グルか! 嵌められた!!

451:この名無しがすごい!
17/11/02 20:29:39.43 xYfZouTL.net
今回やけに全盛り作品多いな

452:この名無しがすごい!
17/11/02 22:31:47.25 6afeqTYN.net
>>449
お題フルチャレンジ第四弾!焼肉小説w
なるほどーワサビ、飴、戦闘シーンと言えば確かに焼肉だ〜ジャンル選択が光るっすねえ!こりゃいくつかのお題は最初から消化されたも同然だ、考えられてるw
しかしこれだと「タイムトラベル」が鬼っ子になって立ちはだかりますねえ〜と思ってたら、酒入った集団の変なテンションを使ってクリア!卑劣過ぎるw
だけどビールは最初から出ているので唐突感は薄いというw
最後の「罠」は友情の味が滲むジンギスカンキャンディーだ!最初の北海道トークはオチから不自然さを削るための布石〜
おおーパズルを組み立てるが如く賢者448氏が挑戦を成し遂げた!この戦略性、好き!んーでもまあ、あえて言えば短編っぽい意外性が弱いんじゃないの〜と強引なケチを付けとこwてか飯テロやめてw

453:この名無しがすごい!
17/11/02 22:33:13.62 wFMrdBO9.net
全部盛り多いw
あとで無理なく二つくらいに落とし込んでもう一本書いてみようかな……。
>>439
最後のダジャレで台無しにできていたらむしろ本望ですwありがとうございます
名前も決めてない彼女、容姿設定まで盛り込むとどうしても2000字を越えてしまうのですねぇ。ほかの文章を簡潔にして上手く改良できないか考えてみます。
>>448
登場してない、どうでもいい裏設定的なモノに「彼女の母から面倒みるように頼まれてる」というのがありましたが、文字数制限にあえなくボツ……。
ありがとうございます。

454:この名無しがすごい!
17/11/02 22:55:12.00 6afeqTYN.net
俺も文字多く見えたからカウントしたんだけど1996とかになってたね
あーこれもうダジャレしか道が残されて無かったんだなーと思ったw

455:この名無しがすごい!
17/11/02 23:01:13.23 TEEWprBC.net
流れに乗ったわけじゃないけど、たまたま全部盛りが完成
文字数削る作業ってほんと大変

456:1/3
17/11/02 23:01:36.15 TEEWprBC.net
使用お題→『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
【聖剣ワ・サビー】

「魔王、覚悟!」
 初撃、私は勝利を確信して聖剣ワ・サビーを振り下ろした。
 この男よりも、私の方が間違いなく強い。相対した時にそれが理解できたから。
 ここにいるのは私と魔王、ただ二人。
 鍛えに鍛え、絶対に魔王に負けないだけの力を身に付けた。
 これで、この一撃で、世界に平和が―
「甘いな、勇者よ」
 しかし、必殺のはずの一撃を、魔王は一歩後ろに下がるだけで躱した。
「そんな!?」
「我は貴様の動きが読める―いや、知っているのだ。貴様がどう動くか。未来で見てきた故にな」
「何をわけのわからないことを!!」
 魔王の言葉は無視し、攻める。
 頭を狙って一閃、首をわずかに傾けるだけで透かされる。
 すぐさま剣を翻し、突きの連撃を放つが魔王にはかすりもしない。
「くそ! なぜだ!? 実力は私の方が上のはずだ!!」
 いくら剣を振っても当たらない。私の剣は全て、魔王城の石壁を切り裂くだけだった。
「それにどういうことだ! なぜ貴様には聖剣ワ・サビーの力が通じない!?」
 ワ・サビーの力は絶大だ。
 刀身を当てる必要すら本来は無い。顔に近づけるだけで、敵は目と鼻を潰されて戦闘不能へと陥るからだ。
 さきほどから、魔王は私の攻撃を紙一重の距離で躱している。とっくにワ・サビーの力で倒せている頃合いなのだが。
「フ、言ったであろう。我は未来を見てきたと。その聖剣の弱点は調べがついている」
 余裕を滲ませながら魔王が笑う。
「ワ・サビーの特性の秘密はアリルイソチオシアネートという辛味成分にある。そしてそれを防ぐのが、我の頭部周辺を守っている緑茶カテキンだ!」

457:2/3
17/11/02 23:01:55.85 TEEWprBC.net
「ありるりい……? さっきからお前は何を言っているんだ?」
 
「理解する必要はない」
 魔王がマントを翻す。とうとう攻撃に転じるつもりか。
 ―こうなったら、魔王が攻撃するその瞬間を狙い撃つしかない。
 私は覚悟を決め、
「我の勝ちだ勇者よ。今この瞬間、貴様がその位置に立つことも、我には分かっていた―だからこのような仕掛けもできる」
「―な! うわぁぁあああっ!!」
 床が突然消滅し、私は城に地下深くへと落された。
 。。。
 「……ここは」
 どのくらい気を失っていたのか、目が覚めると私は両手両足を拘束されていた。
「目が覚めたか。遅かったな」
「魔王!?」
「ここは我が宝物庫。刃向かった人間共をガラスの彫像に変えて保管してある部屋だ」
 魔王の言葉に、私は部屋全体へと視線をめぐらした。
 人間の姿をしたガラスの像は、全て恐怖に染まった表情をしている。
「醜悪な! やはり貴様は最悪の魔王だ!!」
「今さら何を言っている。勇者、最強の人間よ。貴様にはガラス細工など生温い。飴細工にして飾ってやろうではないか!」
「な……!」
「ガラスよりも脆く、熱で容易に溶けてしまうものが飴細工だ。朽ちる恐怖を傍らに置きながら、死ぬまでこの部屋に囚われているがいい!!」

458:3/3
17/11/02 23:02:21.17 TEEWprBC.net
 魔王が手をかざした。それと同時に、私の体が指先から動かなくなっていく。
 ………………
 …………
 ……
 ……こうして勇者だった私は、飴細工として生きていくことになった。
 。。。。。。
 「フハハ! やったぞ、とうとう勇者を葬ったぞ! 我の見た未来が、今現実のものとなった!」
 ……
「これがタイムトラベルを獲得した我が力だ! もはや我が覇道を妨げる者はこの世界には存在せぬ! 我の勝利だ勇者よ!!」
 …………
「手始めに勇者が生まれた国から滅ぼしてやろう。血族から新たな勇者でも生まれようものなら面倒だからな」
「………………そん、な、ことは、させない!」
「なに?」
 私は立ち上がった。全身にまとわり付く飴が、脆く剥がれていく。
「な、なぜだ!? なぜ貴様が立ち上がれる、勇者!? ―まさか!」
 魔王が驚愕する。その視線は私が持っていた、聖剣ワ・サビーを捉えている。
「ワ・サビーの辛みが、飴細工の甘みを打ち消したというのか!?」
「だからお前は何を言っている」
 何があったかわからないが、さっき戦っていた時と比べ、魔王は明らかに動揺している。
 きっと今なら攻撃が通る!
 確信こそないが、今度こそ、世界に平和を―!!
「魔王、覚悟!」
「ま、待て!!」
 魔王の頭部に剣が触れるのを知覚する。
 確かな手応えを感じ、私は一気に剣を振りぬいた。
「く……そ……もう少し先まで……未来を見ていたら…………」
 それが、魔王の遺した最後の言葉だった。
「……最後まで、あの魔王は何を言ってるかわからなかったな」
 いや、もう考えるのはやめておこう。
 聖剣を床に突き刺す。魔王は私にとって最大の敵だった。
 滅ぼすべき悪ではあったが、せめてもの墓標代わりは必要だろう。
 魔法で城を脱出する。城が遠目に見える場所に出た。
 ……さっきまであの場所で、世界の命運をかけた戦いをしていたんだ。
 少し感慨深くなった私は思わず一つ、呟いた。

「ようやくあのツンとした臭い剣から解放された」

459:この名無しがすごい!
17/11/02 23:02:57.14 TEEWprBC.net
わさびが入るとやっぱギャグバトルの域を出ない…
ちなみにはっきりとした描写はないですが勇者は女勇者です。一瞬でも飴細工の彫像になる男なんて認められない。

460:428
17/11/03 00:02:36.73 VRAgAQZ0.net
>>448,435
感想thx
このライバルはRPGでよくある、
魔王倒した後に「俺は究極の力を手に入れたぞ!」とか言って
ラスボスになってる設定なので、こいつを倒したら世界平和です

461:この名無しがすごい!
17/11/03 00:21:21.73 Onv1XNO6.net
>>456
たまたま出来たお題フルチャレンジ作品、第五弾は硬派バトル!!
導入からシンプルな剣劇をテンポよく魅せる!455氏のキレを持った確かなる筆力〜こりゃあハード系の実力者っすね〜
って思ってたら緑茶カテキンで辛味を防御とかうるせーよワロタ、動揺する勇者に言い放つ「理解する必要はない」のダンディズムでさらにワロタ
中盤から罠炸裂!ファンタジーならでは飴細工キャラが絵になるぞ〜そして何なの、この重低音の様に響き続けるダンディズムはw
終盤はやっぱりワサビネタw
「せめてもの墓標代わりは必要だろう」←クソかっけえ〜でも実は臭い剣を捨てたいだけだった〜そんなラストの本音が読み手を裏切り笑顔にさせる!ナイスオチ〜
振り返れば「戦闘描写」「タイムトラベル」「飴」「罠」「わさび」〜全てのお題が活きている〜ドラマで繋がりフル活用されている〜美しいビジュアル!シリアス!笑い!高い完成度!全て魅せてくれた傑作だあ〜

462:進行
17/11/03 00:24:40.27 O/ROB4xL.net
趣向を凝らしたお題チャレンジが多くて嬉しいね
焼肉屋の作品はこんなやり方もあるのか、と一本取られたよ

463:この名無しがすごい!
17/11/03 04:14:32.40 81d3JcVj.net
使用お題→『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
【鏡】
ふと目をやると彼がいた。彼は拙者に
「ありきたりだ。毎日同じ話を聞くと言われるだろうが,私はいわゆるタイムトラベラーだ。」
こう言ったのである。そんな大それたことをほんの刹那のタメもなく,開口一発はなつのだ。あまりのばかばかしさに拙者は不信感や嫌悪感ではなく,まるで情熱的なアロマを纏うコーヒーを口にした瞬間のような,好意の香る興味をそそられた。
彼は続いて問う「証明の必要が?」
これはまた陳腐な舞台のセリフのようである。拙者は何か彼の失敗をつく核心的な質問を投げかけてやろうとあれこれ頭を巡らせた。
風貌では彼が過去から来たのか,はたまた未来から来たのかさっぱりわからない。服という概念がないのだろうか裸に見える。こういうスーツが流行っているのだろうか。そうこうしているうちにふと彼の手に何かあることに気が付いた。
拙者は彼に気取られぬよう細心の注意を払いそこに視線を移す。なにしろ心の準備というか返答を考えられては,彼の虚をつくことができないからだ。
「わさびだよ。」
彼に視線が盗まれていた,いや,考えを見透かされていたのかもしれない。彼の手にあるのはワサビなどではない。この男がいかに偏屈であろうが,いつなる時代からここに来ようが手にワサビを持っていようはずがないだろう。まず服を着たらどうだ。
拙者が視界にとらえたのは棒付きの大きなキャンディ。渦巻き状のめったに実生活で見ない絵文字なんかの飴である。こいつはしめたと,策を講じたところだったのだ。
その手にあるものは何か尋ねて,返答が何であれ昔はワサビと呼んでいたと返して反応を見ようと思っていた。拙者の稚拙な罠はいとも簡単にその全貌を暴かれ,同時にワサビというへんとうによって拙者を屈服させてきたのである。彼のなんと賢いことかと感心するのもつかの間。
「私のことが好きだろう。だが嫌いなところもあるようだね?」
と今度は心ここにあらずといった様子で話す。
どういうことだ,拙者は確かに彼が好きだ。なぜそれを彼が知っているのかも,なぜ口にするのかもわからない。完全にからかわれている。真面目に話しているのなら服を着たらどうなんだ。
拙者は彼に嫌いなところがあるのか自問したが思い当たらない。
なんのことを言っているのかわからないが,拙者は得も言われぬ怒りの衝動に震え,彼に手を挙げてしまった。
瞬間彼も拙者に手を挙げたがどちらが勝るともなく大きな衝撃を覚えた。
拙者の手には血がべったりと絡みついている。急いで腋を閉め防御の態勢をとりつつ彼の動きを追う。視界に入った彼の足にはなにかこう粘性のある液体がこびりついている。
彼もまた血を流しているようだ。拙者は血でぬるぬるするそのこぶしの中に小さな木の棒を持っている。これが彼を傷つけたのだろうか。
「躊躇してはいけない,息の根を止めるつもりだけじゃまた同じ繰り返しじゃないか。私は過去から来たんだ。君をよく知ってる」彼は偉そうに言っているが全身で怯え,震えている。
彼の足元には鋭利なキラキラしたものが無秩序に散らばり,彼の足元の血はそれによる負傷だろう。拙者は怖くなり,彼の存在を今すぐに消さなければと必死に何度も何度も殴った。
次第に私は意識を失いつつ,いつもの風呂場の鏡の中にほんの一瞬前の自分を見た。
「ああ,それもタイムトラベルに違いないな」私はそう呟きながらこの世を後にした。


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2333日前に更新/512 KB
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