安価・お題で短編小説 ..
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375:この名無しがすごい!
17/10/31 22:21:16.01 6WCNxcJ2.net
>>364
さあ、お題3つ挑戦のコメディが来たー!
ヒーロー気取りの親父に誰も興味を示してねえ〜、惨めさに少しワロタw
親父のノリに一応合わせて小声で話しているのに速攻無視される主人公に中ぐらいワロタ、しかも親父筋トレしてて追いつけねえとか言ってて声上げてワロタw
成り切りヒーローが本物のヒーローになる!親父よかったねえ!と言いたくなる微感動とそれを振り切るオチも爽やかに決まって満足感〜w
徐々に大きくなるテンポのいい笑いあり、オチに意外性&満足感ありの堂々たる完成度w
ま〜あえて言えば殺人事件じゃないけどねっ、と公平さを重んじてツッコミを入れておきまっすw
>>367
待ってました〜挑戦お題2で件のカップルシリーズが再来だw
しかし描かれたのは扇風機で遊ぶ小学生知能の育人さんに冷え冷えとした大人のまひるさんwえっこの二人、前は逆のポジションじゃなかった?
かなり冷えてるけど大丈夫?長い付き合いこんなんで別れたりしないっすよね?うーん、さては作者367氏がシリーズへ寄せられる期待で気負ったなw
あどけない悪戯役を持ち合わせていたかつてのまひるさんがOLみたいな冷酷さを持ち過ぎじゃないすかねえ!いらないよ、その成長!
男が女性に感じるやり場のない腹立ちをここで見せつけられたwと思っていたらまひるさんの熟年夫婦といった感のフォローがオチw
自販機で買って帰るのはホットであって欲しい〜

376:この名無しがすごい!
17/10/31 22:47:41.48 +LyVpub+.net
>>375
予想以上に評価高くて嬉しいです。笑ってもらえるのが一番。
殺人事件を防いだというとこでノルマ達成しようとしたのですが、やはり無理がありましたか。
殺人事件を盛り込みながら明るい話にしたかったのですが、やはり難しいですね。

扇風機をあーってしてる女の子ってすごい可愛いよね! という作者の歪んだあれこれが漏れ出た一作です。
というのはまあ置いといて、まだ設定を煮詰めようとしている段階の手探り状態な二人なんですよね。
まひるちゃんは遊び心を持ちつつも大人びた面もある子。
育人さんは成熟した冷静男子だけど、まひるちゃんの女の子な面には興味を隠せない男の子。
受け攻め両方できる二人みたいな感じが理想なのですが、バランスが難しいようで。
今回はあまりに子どもっぽすぎる出来事にまひるちゃんの遊び心が隠れちゃいました的なイメージだったのですが、その選択の段階で失敗したようです。
とても参考になりました。基本に戻って設定を煮詰めていく作業に戻ります。
長々とすみません。感想ありがとうございました!

377:この名無しがすごい!
17/10/31 23:06:57.63 LL3gBGP4.net
思い入れが強すぎるとキャラがぶれてくる
あると思います

378:この名無しがすごい!
17/10/31 23:26:51.10 aNhe+Mbf.net
お題→『自動販売機』『殺人事件』『ヒーロー』
【私の、一風変わった初恋の話】
URLリンク(kasasagi.hinaproject.com)

379:この名無しがすごい!
17/10/31 23:46:28.01 /CRm/r3N.net
文系女子の1人語りかと思っていたら……
あぁ成る程と、何か成っとくの行く結末で、ニヤリとしました

380:この名無しがすごい!
17/11/01 00:00:15.89 nN7I9a82.net
成っとくの→納得の
変な誤変換をしますね
ちなみに「ごへんかん」の第一候補が「五年間」になっているのですが、何ででしょうね?

381:この名無しがすごい!
17/11/01 00:04:49.88 PSfpryAl.net
凄く短いの思いついた。書いてみよう
>>319
使用したお題『殺人事件』『ヒーロー』
【正義の味方、参上!】
 やぁ、僕は正義の代行者。自分で言うのも恥ずかしいけど、ヒーローっていうやつさ!
 僕は正義のためならどんなことでもするぞ! 悪には一切容赦しないんだぜ!
 悪は徹底的に叩きのめす! ぶん殴り蹴り飛ばし切り落とし突き貫き、腕を折り足を折り胴を穿ち頭を潰し、目をくり抜き耳を削ぎ落し指を圧し折り鼻を潰し!
 とにもかくにも悪を徹底的に殺しつくす! これが僕の正義だ!
 だから……60億匹もいるホモ・サピエンスは一匹たりとも残さない! 地球上に存在する100兆を超える他の生物たちのために、人類は残さず殲滅し尽くす!
 これが僕の正義だ! どやっ!!

382:この名無しがすごい!
17/11/01 00:38:38.48 0layxPpy.net
>>379
377です。ありがとうございます。本当はタイトルを「私のヒーロー」とかにしたかったんですが、堪えて堪えてこんな感じになりました。ニヤリとしてもらえて嬉しいです……!

383:進行
17/11/01 00:51:05.82 1NcgwOdH.net
>>364
アレだと思った親父が本物のヒーローに!
転げるようなオチに満足の一作!
>>367
まひるちゃんの続編来た!
自分も扇風機あーあーよくやりました
相変わらずのバカップルにニヤニヤさせられるね
>>378
読者に語りかけてるのかと思いきや、そうじゃなかったとは…あとからタイトルを思い出してハッと気付いたよ、こりゃ一本とられた!
途中でまた主人公が犯人か?と思わせるミスリードも秀逸
>>381
前回の60億に引っ張られてるぅ!
お題殺人事件も消化するなら、実際に殺害しながら正義論を語る風にしてもいいような

384:進行
17/11/01 00:51:59.41 1NcgwOdH.net
すまん…貯めてしまって雑で短い感想になっちゃった…

385:この名無しがすごい!
17/11/01 01:40:13.38 hM5pNwWc.net
>進行氏
遊びなんだから気楽にねw

386:この名無しがすごい!
17/11/01 01:43:46.72 Hk+3QSFL.net
進行は感想義務じゃないから気にすんな
もらった側はすごく嬉しいと思うけど

387:この名無しがすごい!
17/11/01 01:48:21.99 hM5pNwWc.net
>>376
何で扇風機なのかと思ったら375氏の性癖だったのかw
でもそうだよね、やっぱし人を魅力的に書く上で作者の性癖って逃れられない要素よ、特に魅力的な異性を書こうと思ったらもはや避けられない宿命と言える
ハイって事で、この流れはもうしょうがないね〜
375氏がもう一回、扇風機というお題を乗せたまひるさんカップルの次を書いてくれるという認識でいいかな〜w

388:この名無しがすごい!
17/11/01 01:58:04.10 hM5pNwWc.net
>>378
さあ、お題3つに挑戦のミステリがきたあー【ネタバレ注意】
ぶっちゃけると最後で魅せる叙述トリック!図書委員が物語の内幕を暴露していくが〜
でもね〜恋をしたって言ってる時点で大体これ分かっちゃうんじゃないの〜ウーム先が分かってると回りくどい語りが長いっすねえwと知った様な顔で居ると
最後はオオっと言わされる〜実は主人公が誰かは重要ではない〜どこに居るかがミソ〜そしてストーリーはラストで泣けるような切なさへと雪崩れ込む!オチもきっちり回収
さあ未読の人はミステリから切なさに持っていく作者の腕前に対して慢心を恥じるのだ!俺と同じくw
ちなみに主人公は最初に推理小説好きですと告白しているんですねえ、この芸細かいとこ好きっす〜ただ分かってから見返すと語りが不自然かもw
>>381
短文でお題2つに挑戦!さあどうだ!
なるほど、人類皆殺し案は昔からラスボスが持つテーマではあるがココまで積極的に人類を殺す殺すと言われると
地球規模の悲しさを感じるというか悪い事してるのかなあと考えちゃうっすねえ〜やっぱ我々人類が生物の霊長ナドと驕り昂る姿勢には宿業レベルで瑕疵が考えられるのかも……
っておいおい?ドヤ宣言の前にお題「殺人事件」も真摯に消化せんかーい、という感じでENDw

389:この名無しがすごい!
17/11/01 02:17:08.75 hM5pNwWc.net
おっと「オチもきっちり回収」というか「お題もきっちり回収」でした、失礼w

390:この名無しがすごい!
17/11/01 06:00:30.39 nN7I9a82.net
>>381
こう言う系の話を見る度に、どこ目線なんだろう……と、気になりますよね
多分、人間以外に「〜の為」と言う意識は無いと思うので、そうなると壮大な無理心中なのかなぁ……と

391:この名無しがすごい!
17/11/01 08:30:56.11 VFAGWPh4.net
377です。
>>383
お、引っかかってくれてる!この手のミスリード誘導を初めて試してみたので、内心ガッツポーズです。ありがとうございます、いえーい
>>388
主人公が恋してるって言っちゃうの、確かに露骨すぎましたね。全くオチを考えずにとりあえずJK出して好きなだけ喋らせてから考えたんですが、数えたらあの子2000字のうち500字も使って自己紹介してました……てへ
でも、最後のオチは気に入ってるのでその感想はとても嬉しいです。ありがとうございます。課題も見えました……!

392:進行
17/11/01 12:58:08.21 lGZxFWQ+.net
【自販機転生】(1/2)
使用お題『自動販売機』『ヒーロー』『殺人事件』
 魔王を破り、一躍この世界のヒーローとなった勇者達一行はその帰路の小さな村の入り口で、見慣れない巨大な箱に遭遇した。
「なんですかあれは、新種のゴーレムですか!?」
 僧侶は疑念の声をあげ、怯えるように勇者の背に隠れる。
 勇者は剣を抜き、僧侶をかばうように攻撃に備えた。
「身体が発光しているな、雷の魔法に警戒しておけ」
「未知の敵にいきなり仕掛けるのは危険よ、まずは相手の出方を見ましょう」
 魔術師も杖を構え、勇者と共にじりじりと詰め寄る。
 ……しかし、いつまで経ってもゴーレムは攻撃を仕掛けてはこなかった。
「敵ではないのか……?」
「ゆ、勇者様!? 危ないですって!」
 引き止めようとする僧侶をよそに、勇者はゴーレムの身体に手を伸ばす。長きに渡る魔王との戦いで鍛えられた勘が、危険はないと勇者に告げていた。
 
「動かないな。安心していいぞ」
「勇者様、危険なことはやめてくださいっ!」
「これは……ポーションかしら」
 魔術師の彗眼に勇者は感心させられる。
 よく見るとゴーレムの顔に当たる部分には、見慣れない飲み物がずらりと陳列されていた。
「なるほど、これは一風変わった露店なのだな。せっかくだから一本買ってみようか。ご主人、回復薬を一本頼む!」
 箱の身体を小気味良くコンコンとノックする。しかし箱の中からは何の返答もこなかった。
 
「離席しているのかしら……」
「あ、見てください勇者様! ここに金貨を入れられそうなスリットがありますよ!」
「おお、よく気づいたな、偉いぞ!」
 幼いながらもよく気付く僧侶に勇者はいつも助けられる。褒めてやると嬉しそうに笑う顔もまた可愛らしいものだ。
 確かに右端のあたりに、銀色の円形に横筋が入った箇所があり、いかにも金貨を投入できそうだった。

393:進行
17/11/01 12:58:43.55 lGZxFWQ+.net
【自販機転生】(2/2)
「もしかしたら、魔力を用いて物を売るオートマタなのかも知れないわね。私の知る限り、そんな技術は聞いたこともないけど……」
「それにこんなに小さな村ですからね、ちょっと怪しいです……」
「まぁまぁ、騙されたとしても気にすることじゃないさ。今なら魔王城の宝物庫から持ち帰った金が沢山あるからな。ここに入れたら良いのだな?」
 勇者は袋から金貨を一枚取り出し、スリットに差し込む。
 しかし、隙間は明らかに勇者の持つ金貨より細く狭く─
「─全然入らないではないかっ!」
 怒りに任せた目にも留まらぬ必殺の一撃。
 見事! 真っ二つに切断された外装から、見慣れない小さなコインがじゃらじゃらこぼれ落ち、次いで奥から抱えきれないほどのポーションがいくつも音を立てて足元へ転がった。
 その箱はぶるぶると震えたかと思うと、やがて大きな音を立てて後ろに倒れた。
 剣を鞘に納めた勇者は一息つき、背後の二人に向き直って自信満々に言い放つ。
「……うむ、これは単なる宝箱だったようだ!」

394:進行
17/11/01 13:04:48.09 lGZxFWQ+.net
…げ、読み返したら見慣れないって3回も使ってやがる

395:この名無しがすごい!
17/11/01 13:15:24.87 iWYXuJzT.net
>>392
進行さんおつ
これ、タイトルとお題から察するに自販機の中の人死んだのか
最後の1〜2行でそれが分かるようにする(自販機の視点入れる)
とブラックなオチとしてまとまったかもしれない
『自販機に転生したら何もしてないのに殺された……来世ではもっとまともなものに転生したい』とか

396:進行
17/11/01 13:38:20.12 lGZxFWQ+.net
>>395
まぁ転生と殺人要素はあとから付け足した要素ではあるんだよね…
タイトルとお題を見返すと気付ける系の仕込みにしたかった感はある

397:この名無しがすごい!
17/11/01 16:16:28.18 nN7I9a82.net
タイトル含めてのギミックは、短編だから仕込めると言うモノではありますね

398:この名無しがすごい!
17/11/01 18:00:07.57 hM5pNwWc.net
>>392
さあチャレンジャーが転生ものでお題3つに挑戦だぞ〜この作品!肝は誰かが自販機に転生している事をタイトルで知らせている点!って進行氏かよw
先にタイトルで楽屋裏が知らされた読者は自販機が勇者達にどうされてしまうのか心配になる〜情報格差を利用した心理的演出〜策士だね、と読んでいくと〜
賢そうな仲間「離席しているのかしら」←これどういうこと!?普通さ、あれ見て中に店主が入ってるなって思わないっしょwまず入口とかが無いし
そんで女にいいとこ見せようと思ったのかブチギレて自販機ぶった斬る勇者wさっき機体に向かって、ご主人回復薬を頼むとか言ってたのに何なのw
オチは勇者の台詞〜しかしオチてない感あり
うーむ、これはむしろ最初で転生を知らせずに「おいおいどこでお題の殺人事件使ったんだよ〜抜けたな進行役のくせにw」と思わせての最後の一行「タイトル:自販機転生」でどうか!

399:この名無しがすごい!
17/11/01 18:55:18.21 hM5pNwWc.net
って書いといてアレだけどタイトル一行目というルールもあったかw

400:この名無しがすごい!
17/11/01 19:06:36.59 iWYXuJzT.net
使用お題:『ああああ』『殺人事件』
【家達探偵の事件簿〜『ああああ』の謎〜】(1/2)
 都内のとあるオフィスに、二人の男が向かい合って座っている。
 一人は警察の警部。もう一人はトレンチコートを着た、探偵風の男。
 名を家達紗六(いえたつ しゃろく)という。
 警部は、知り合いの家達に事件の相談をもちかけていた。
「家達さん。これがガイシャの情報です」
 警部が探偵の家達に写真と書類を渡す。
 被害者の名前は田中薔薇門(たなか ばらもん)。45歳、男性。
 近隣の暴力団『曽馬(ぞま)組』の幹部で、債務者を火あぶりにしかけるなどの苛烈な所業から、
 周囲からは『魔王』の名で恐れられていた。
「で、これが殺害時の状況と写真です」
 田中はアパートの自室で死体となって発見された。
 第一発見者は組の部下で、彼にはアリバイあり。
 鈍器で頭を殴られたことが死因と推測される。
 凶器は現場にあったカバの置物。血痕の付着はあったが、指紋は被害者の物以外検出されなかった。
 そして。
「この事件で特徴的なのは、この血文字です」
 警部は写真を指差す。
 被害者の指の先に、血で文字が書かれている。
『ああああ』
「ああああ―これが被害者が最後に残したダイイングメッセージです。
 被害者は即死ではなく、一時的に息を吹き返した形跡がありました。
 その際に被害者が最後の力を振り絞って残したようです」
 警部の言葉に、家達は「ふむ」と答えた。
「情報は、それで全部かね?」
「はい。差し当たっては。何か思い当たることがあればご助言願いたく」
「謎はすべて解けた」
「はやっ!?」
 これが家達の能力だ―彼は与えられた情報から、即座に真相にたどり着くことができる。
 一点、難点があるのだが。
「被害者の通称は『魔王』。そしてダイイングメッセージは『ああああ』。
 これはつまり、RPGだよ、君」
「RPG……ロールプレイングゲーム?」
「その通り。RPGにおいて『ああああ』は特別な意味を持つ―すなわち、勇者の名として」
「勇者、ですか」
「ものぐさはプレイヤーは名前を考えるのがめんどくさい。
 それゆえに、名前をつける場面でてきとーに名前をつけてしまう。その結果が『ああああ』だ。
 魔王が『ああああ』とメッセージを残したのならば……勇者である『ああああ』に魔王は殺された。
 そう考えるしかない」
「つまり、どういうことでしょう」
「被害者の周辺に『ああああ』という名前の人物がいるはず。
 それが魔王を討伐した勇者―すなわち犯人だ。調べてみてくれ」
 家達は自信満々に言い切り、コーヒーを一杯口にした。
 警部は天を仰いだ。

401:この名無しがすごい!
17/11/01 19:07:05.57 iWYXuJzT.net
【家達探偵の事件簿〜『ああああ』の謎〜】(2/2)
「……2点、よろしいですか」
「何かね?」
「確かに、ガイシャは『魔王』と呼ばれていましたが、あくまで通称です。
 RPGの魔王と勇者とはまったく関係ないと思うのですが」
「いやいや、魔王といえば勇者だよ。この2つは表裏一体。通称とはいえ、切り離せないものだ」
「もう一点、『ああああ』などという名前がこの世に存在するのでしょうか」
「事実は小説より奇なり―この世にありえないなんてものはないのだよ、警部君」
「それっぽく言わないでくださいよ……まあ、調べてみますが」
 警部が席を外して小一時間後。警部が電話を手にオフィスに駆け込んできた。
「いた! 本当にいました! 名前が『ああああ』の男!」
「言った通りだろう。すぐに確保したまえ」
「今、現場に刑事を向かわせています!」
 その後間もなく、犯人確保の知らせが入った。
 犯人の名は山田ああああ。20歳、男性。
 被害者の隠し子だった。被害者の戸籍に載っていなかったため、発見が遅れたそうだ。
 動機は、名付け親である父親への恨み。
 その名前ゆえに、いじめや就職不利でまともな人生が送れなかった。
 名前を一秒で考えた父親へ、ずっと憎しみを持っていたという―。
 今流行りの、いわゆる『DQNネーム』がまねいた殺人なのであった。
 警察の報告書を読んだ家達は、頭をかかえた。
「クソッ! 勇者じゃなかったのか! また推理が外れた! 」
 これが家達の推理の難点だ―彼の推理は、いつも結論はあっていても、
 過程がむちゃくちゃなのである。
「警部、依頼料はいらんよ。推理を外した探偵、食うべからず、だ……」
 しかもプライドが高いので、いつもこんな調子。そのため万年貧乏である。
「まあまあ。これはコーヒー代です。ご協力、ありがとうございました」
 警部は卓上のコーヒーカップの脇に、依頼料を置いて、立ち去った。
「情けなどいらんというのに……。次こそはきっと、推理を当ててみせよう」
 家達は誓いを新たにして、パイプに火をともした。

402:この名無しがすごい!
17/11/01 19:47:59.11 nN7I9a82.net
丸かぶりですorz
使用お題:『ああああ』『自動販売機』『書き出し→「親父が失踪した」』『殺人事件』
【ああああショー 〜名探偵編〜】(1/3)

「親父が失踪したって言ったんだ!」
 ここへ来て新たな証言が出た。ほぼ決まりだと思われていた容疑者は、しかし半年も前に失踪していると言うのだ。
 証言者は従業員の青年。彼は親父さんこと、ペンションのオーナーから聞いたと言う。
「疑う訳では無いのですが、親父さん、本当に?」
「あ、ああ……」
 訊ねた探偵の眉がピクリと動く。事の起こりは昨晩のこと。ペンション『山小屋荘』で宿泊客か死亡した事に始まる。
 被害者は会社社長の阿久地 重練。悪辣な経営方針であちこちに恨みを買っている男だった。
 容疑者として絞り込まれたのは、同じ宿泊客の四人。誰もが阿久地に恨みを抱いており、動機は十分だった。
「だが、誰もがアリバイがハッキリしていた」
「そう、そして、もう1人阿久地に恨みを抱いて居たのが……」
 警部の言葉に、状況を整理する様に探偵が答える。
「山田 英雄だった」
「うむ、このペンションオーナーの息子さんだね?」
 警部が親父さんをちらりと見る。
「……はい、そうです」
「しかし、彼は半年前に失踪している……と」
 殺害方法が探偵の推理通りなら、犯人は英雄以外にあり得ない。
 だからこそ、彼が失踪していると言う事が、探偵には腑に落ちなかった。
(いや、もしかしたら……)
 彼の灰色の能細胞が高速で回転し、ジャイロ効果で安定性を与える。
「警部……」
「うん? まぁ、吝かではないが……必要な事なのだね?」
 探偵が頷くと、警部が部屋から出て行った。

403:この名無しがすごい!
17/11/01 19:51:29.65 nN7I9a82.net
【ああああショー 〜名探偵編〜】

「? 刑事さんは何処に?」
「推理ショーの舞台を作りに……ね」
「! 犯人が判ったんですか!?」
 それを聞き、親父さんの肩がピクリと動く。
「……それは、すぐに分かることです。それより……」
「な、何ですか?」
 近寄って行った探偵に、親父さんが警戒の色を強める。
「良い体をしてますね?」
「ウホ!?」
「実に素晴らしい筋肉だ。いやー、羨ましいぃ」
「た、探偵さん!? 何を!?」
「……ふむ、準備が整ったようだ、それでは推理を開始しましょう……皆さん、ロビーへ……」
 警部の部下が来たのを見て、探偵が皆に声をかける。
 そして、容疑者を含めた全員が殺害現場であるロビーへと移動したのだが……
「ぶべっ!!」
「ぐが!」
「ぎゃう!!」
「ああん!」
「うげぇ!!」
「た、探偵さん、これは?」
 ロビーに入った途端、次々に丸太に吹き飛ばされる人々。しかし、そこに最後まで立っていた者が二人。
 1人は探偵。そしてもう1人が……

404:この名無しがすごい!
17/11/01 19:55:15.65 nN7I9a82.net
【ああああショー 〜名探偵編〜】(3/3)

「やはり、無事だったようですね? 親父さん……いや!山田 英雄!!」
「!! な、なぜ……」
「……ミオスタチン関連筋肉肥大と言う物を知っていますか? 鍛えれば鍛える程筋肉が成長すると言う物で、その成長率は常人の1.5倍から2倍にまでなるそうです。このミオスタチン関連筋肉肥大の人物は例外なくムッキムキと成ります……そう、今のあなたの様に……ね?」
 親父さん……いや、英雄の筋肉がピクリと動いた。
「さて、殺害方法でしたね? 阿久地は鈍器の様な物で殴られ、頚椎骨折及び出血多量で亡くなった。しかし、ここには鈍器と成りうる物など無かった」
「だったら!!」
「普通なら……です。そうと気付かれない物は凶器と思われない……これはそう言うトリックです」
「うっ」
「そう、貴方の使った凶器、それは、ロビーになら大体置いてある、ある物ですね?」
 探偵が英雄の顔を覗き込む様に視線を合わせる。
「自動販売機!! それが見えない凶器の正体です!! そして自動販売機で被害者を殴り倒す事が出来たのは貴方しかいない!!」
「そ、そんな!!」
「言い逃れは出来ませんよ? 既に自動販売機の裏からルミノール反応は検出されています。当然、貴方の指紋もね」
 それを聞き、英雄が両膝をつき、崩れ落ちる。
「借金だったんだ……でも、あんな法外な利子払えるはずないじゃ無いか!!」
「だから、姿を消した……と、その所為で親父さんが嫌がらせを受けたんですね?」
「そうだ! 阿久地の執拗な嫌がらせの所為で、親父は命を絶ったんだ!!」
 探偵が溜息を吐く。
「貴方がしなければいけなかったのは失踪なんて手段じゃ無く、違法な利子に対して弁護士に相談する事だったんですよ?」
 「そうすれば、利子を帳消しに出来たかもしれないのに」……そう言った探偵の言葉に英雄は号泣した。

 パトカーに乗せられ、英雄が連行されて行く。後に残った警部と探偵はそれを見送った。
「痛ましい事件だった、最初から法に任せてさえいれば起きなかった事件だったのに……」
「しかし何だな、流石は名探偵」
「いやあ」
「これからも頼むぞ! 名探偵ああああ」
「その名で呼ぶなぁ!!」

405:この名無しがすごい!
17/11/01 21:19:19.47 r/UL1CUu.net
>>383
いつも感想ありがとうございます。
感想をいただけるのはすごく嬉しいですが無理なさらずにお願いします。
というか2連続で投稿してすみません。
ヒーロー親父
オチが微妙になることが多いので、上手くいって良かったです。
やはりプロットは大事。
まひるちゃん
自分はこれを書くにあたって何年かぶりにあーをやってみましたが、家族に寒いからやめてと言われました。
お題を使って何作か書いてますのでまた2千字を下回ったときはよろしくお願いします。
今回は失敗だったなと結論が出ちゃいましたが、ニヤニヤできるシーンがあったのなら嬉しいです。

>>388
フォロー内容を含んだリベンジ作品は投下したかったのですが、断念しました。
仕事しながら一日考えた結果、短編としてまとまりに欠けてしまうので。実力不足。
というか、扇風機あーに対する世間との認識のズレに衝撃を受けててそれどころじゃないっていうか
あれそんなに子どもっぽかったのね…
落ち着いた高校3年生にやらせることじゃなかったみたいなので、自分の中では黒歴史作品扱いとして封印しておきます。

406:この名無しがすごい!
17/11/01 21:20:05.13 r/UL1CUu.net
>>392
めちゃくちゃ短気な勇者に笑いました。
タイトルとお題でのブラックユーモアいいですね。
スッキリ短くて楽しく読める好きな話でした。
>>402
お題を強引に詰め込む作品っていいですよね。
詰め込み方自体に笑えます
あれ?ヒーローも使用お題じゃないんですか

407:この名無しがすごい!
17/11/01 21:31:38.22 PSfpryAl.net
作品数が順調に増えてる気がする
お前ら小説で遊ぶ系作家だな? 俺もだ! ひゃっふー!

408:この名無しがすごい!
17/11/01 21:34:57.76 iWYXuJzT.net
使用お題『ああああ』『自動販売機』『殺人事件』『書き出し→「親父が失踪した」』
【おや? 字が疾走した?】
「おや? 字が疾走した? 『走』の字が疾走しているぞ!」
 走====
「一体どこに向かっているんでしょうね」
 走
「あれっ? 止まりましたね」
 自販機 走

「ああああーっと! 自販機だ! 自販機の前で止まり、水分補給だーっ!」
「長距離走に水分補給は大切ですからね」
 走====
「どこまで走り続けるんでしょうか」
「何を目指しているんでしょうね」
 恋人 走====
「あっ! 恋人だ! 恋人が出てきました!」
「恋人のために必死に走っていたんですね」
 恋人=lニフ走 <ザクッ
「ああああーっと! 刺されました! 恋人に包丁で刺されました!」
「まさかの殺人事件ですね。いえ、殺字事件か」
 恋人 < 十股かけてたなんて……許せない!
「十股だっ! 十股かけていたーっ!」
「かなりのプレイボーイだったようですね」
 _走
「恋人が去った後に『走』の字が何か取り出そうとしているぞ!?」
「最後の力を振り絞ってますね」
 完走
「ああああーっと! まさかの完走! 完走宣言です!」
「結果は悲劇に終わりましたが、完走したことに意義があるということでしょうか」
「あっ……! 『走』の字が倒れます! 彼の人生、いや字生はここまでなのでしょうか……!」
 完_
「完! これにて完です! ご愛読、ありがとうございました!」

409:この名無しがすごい!
17/11/01 21:59:27.50 nN7I9a82.net
>>400
真の探偵は真実を導くだけで、推理はしないそうです
ドラゴンをアレするRPGに因んだ命名など、思わずニヤリとしました
>>408
読み代え、言い換えは日本のお家芸ですよね
こう言った文字そのもので遊ぶ系は、何となくNHK教育を思い出します
>>406
英雄はヒーローと読み代えるかは最後まで悩みましたか、取り敢えず外しました
詰め込みは、どう組み立てるかを考えるのが楽しいですよね

410:この名無しがすごい!
17/11/01 22:46:23.98 hM5pNwWc.net
>>400
探偵ものでお題2つに挑戦だあ!
何だ、いえたつ……しゃろくって、ああシャーロックホームズかw次、ばらもん…バラモスかこれ?えっと次は、ぞま、ゾーマかな?
ええい進まん、色々もじってる気がするけどもういいわい、前半!小ネタうるさいw
探偵は与えられた情報から即座に真相に辿り着く推理特化の能力者だったァ!?それ使えば推理の過程にも辿り着けるんじゃ?ってのはもちろん言わないお約束w
破壊的な推理にワロタ、しかしどうやって証拠ナシの状態からああああさんに自白させたんすかねえ〜そこらへん見せ場が課題でしょ〜ねえ?って印象もたせて完結!
注)お子様の異常な御名前の出生届は役所にて認められません。なお、裁判所にて変更申し立ても可能ですw
>>402
きたあ〜お題4つに挑戦のチャレンジャー!期待が高まるぅ
401氏!これは苦しんでるぞ〜お題消化に苦しんでるのが手に取るように伝わってくる作品だ〜どうにかこうにか親父と失踪を物語に馴染ませて殺人事件も結び付けた〜
あ!ヒーローも使用、これ消化判定でしょ〜スゲエ401氏!トリックはミオスタチン関連筋肉肥大!その設定出してくるのいきなり過ぎんだろw
凶器は自動販売機wwこれはまあ確かに意外過ぎてワロタ
「ああああ」はまさかの探偵の名前で消化されてオチとなるが、コレ凄いぞ、一個前の探偵ものとオチが被った事でこの名前の無理やり感が打ち消されてる!奇跡や〜
努力と運が味方した〜401氏!お題5消化おめ!けどなんせ推理物!伏線はほしかったぞ〜w

411:この名無しがすごい!
17/11/01 23:00:23.11 hM5pNwWc.net
>>405
俺もカップル続編見たいなあ
なに焦る必要はあるまいて
実験大好き当スレ民なら、リベンジはきっといつでも受け付けるさw
>>408
お題4に挑戦、新たなパターン文字遊びだあ!
何コレうまっ!失踪を言い換えて走の字を取り出してダッシュする〜、さっそくお題を一個消化〜何なんすかこの発想w
次は「自販機」で水分補給だ〜そうね、走ってるから自然っすね!さりげなく「ああああ」も使いまくってるぞ〜
お次は恋人に刺されて「殺人事件」w何が殺字事件だよ思わずワロタ
さあ、ここで主人公(主字ん公ねw)は力尽きるのか!力尽きてしまうのか〜人生、いや字生はここまでだ!ええい、このネタしつこいww
哀れ走の字が力尽き、完の字に結び付く完走オチ!美麗なる完成度!こりゃもう走り抜いたランナー407氏に拍手しかないw

412:この名無しがすごい!
17/11/01 23:37:10.26 nN7I9a82.net
締め切り間際、最後の最後なので最終章を
【そして僕はまた通う】(結)

 桜も綻ぶ時期となり、一通の手紙が届く。
 一言も書いてないその絵はがきは、一面のラベンダー畑を写したものだった。
 春に咲く花は、寒さがなければ咲くことはできないと聞いた。
 時期を半年も外した。無記名の、その絵はがきを見て、僕は「あいつらしいな」と、思いながら紅茶のカップを置いた。

413:この名無しがすごい!
17/11/01 23:51:29.65 iWYXuJzT.net
>>409-411
感想うれしい ありがとうございます
やはり読み手いるとスレに活気出て良い

414:進行
17/11/02 00:04:40.00 IdrJz6yZ.net
お題『ああああ』『自動販売機』『殺人事件』『書き出し→「親父が失踪した」』『ヒーロー』〆
作品一覧(1/3)
>>328【異常者】
>>332【俺は殺してない】
>>335【正義のヒーロー殺人事件】
>>337【探し屋右京】
>>343【契約不履行】

415:進行
17/11/02 00:05:39.62 IdrJz6yZ.net
作品一覧(2/3)
>>356【そして僕はまた通う】
>>364【俺は親父が嫌いだ】
>>367【扇風機の多様化に関する考察】
>>378【私の、一風変わった初恋の話】
>>381【正義の味方、参上!!】

416:進行
17/11/02 00:06:19.38 IdrJz6yZ.net
作品一覧(3/3)
>>392【自販機転生】
>>400【家達探偵の事件簿〜『ああああ』の謎〜】
>>402【ああああショー 〜名探偵編〜】
>>408【おや? 字が疾走した?】

417:進行
17/11/02 00:07:21.61 IdrJz6yZ.net
次のお題>>418‐422

418:この名無しがすごい!
17/11/02 00:09:00.26 QfLSLKku.net
進行さんいつもありがとう
↓お題どうぞ

419:この名無しがすごい!
17/11/02 00:12:00.20 3GraT3UM.net
「戦闘描写を入れる」
とかでもありだろうか

420:この名無しがすごい!
17/11/02 00:13:17.53 ZEYAS5VH.net
タイムトラベル

421:この名無しがすごい!
17/11/02 00:16:34.80 BAloJTHv.net


422:この名無しがすごい!
17/11/02 00:23:31.60 Ykgm2rjy.net


423:この名無しがすごい!
17/11/02 00:42:41.27 kyIoX12u.net
わさび

424:進行
17/11/02 00:47:23.94 IdrJz6yZ.net
お題『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
・1行目に【】でタイトルを付けてください。決めてなければ【無題】でも可。
・作品は2000文字以内で。レスが2つに別れる場合は分かりやすいよう番号を振ってください。
・どのテーマを選んだのかも明記してください。
・なろうに投稿してリンクを貼るのも可。必ずタグに『お題スレ投稿作品』を入れ、【タイトル】とURLを書き込んでください。
締め切りは11月5日 0時です!

425:この名無しがすごい!
17/11/02 00:51:13.45 x18lQrfZ.net
一つ提案というか相談が
締め切りと新しいお題が始まる時間を22時とかにするのいかが?
単純にお題が決まってから寝る習慣が付いてしまったからもうちょっと早く寝たいってだけなんだけど
0時だと人がいないのかお題が出るのも遅いし
22時だと寝る前に一作くらい書けるかもしれないし!

426:この名無しがすごい!
17/11/02 01:01:03.18 Ykgm2rjy.net
>>414-416
投稿作品増えたね〜こうして見ると皆、味わいのある作品で素晴らしいw
進行氏のおかげだね
>>412
待ってました!例の話、完結w
春の花は寒さが無ければ咲くことは出来ない
……いいよこれ〜何も言えなかった忍さんあってこそ、胸に迫るめっちゃいいフレーズ!
ドラマをこの決め台詞まできっちりと運んでくれた仕事人411氏っ!感動をありがとう!

427:この名無しがすごい!
17/11/02 01:04:18.65 Ykgm2rjy.net
時間については早める方向で賛成〜
あとは進行氏の都合優先で〜

428:進行
17/11/02 01:08:00.47 IdrJz6yZ.net
うーむ確かに0時に安価取って1時前まで待機してなきゃいかんのはなかなか眠い
じゃあ次の安価からは22時〆にさせてもらうね

429:この名無しがすごい!
17/11/02 01:34:10.99 QfLSLKku.net
使用お題:『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
【とにかくお題消化だけを考えた話】
 俺は勇者。
 今、世界の命運をかけて、ライバルと対峙している。
「フハハ! ボクは究極の力を手に入れたぞ!」
「させるか! ここでその野望、俺が止めてみせる!」
「先手必勝! いくぞ!」
 ライバルが呪文詠唱を始めた。聞き取れないほどの高速詠唱だ。
「食らえ! 水魔法・タイダルウェイブ!」
 30メートルはあろうかという、巨大な津波が俺を襲った。
 為す術もなく、巻き込まれる。
「ゴボ、ボ……」
 息が、できない……! どうする……!
 と思った次の瞬間。
「ボク、ド○えもんです!(水○わさびの声で)」
 いきなり目の前に、猫とも狸とも思える、青い物体が現れた。
「未来からタイムトラベルして、君を助けに来ました!(水○わさびの声で)」
 俺を助けに……?
 一体どうやって……。
「水中酸素アメ〜!(水○わさびの声で)」
 ド○えもんはそう言いながら、腹のポケットからアメを取り出した。
「この飴を舐めると、自ら酸素を取り出して、水中でも呼吸することができるんだ!(水○わさびの声で)」
 何だって……! それはすごい。
 俺はすぐアメを手に取り、口に入れた。
「もぐもぐ……。うっ!」
 息ができるところか、より苦しくなった。
 ゴボッ! 口から出た泡には血が混じっている!
「フハハ! 騙されたな!(水○わさびの声で)」
 ド○えもんは凶悪に笑うと、自身の顔をべりべりと剥ぎ取った。
 そこには勝利の笑みを浮かべるライバルの顔があった。
「それは毒のアメだ。もう助からんぞ。辞世の句でも詠むんだな(水○わさびの声で)」
 くっ……! 罠だったのか……! ここまでか……。
 俺は最後の力を振り絞って、辞世の句を発した。
「ゴボボボボ、ゴボボボボボボ、ゴボボボボ」
「何言ってんだかわかんねーよ!(水○わさびの声で)」
 自爆魔法の詠唱だ。
 ドン! と大爆発が起こり―俺とライバルの体は光に包まれ、消え去った。

430:この名無しがすごい!
17/11/02 01:40:02.87 x18lQrfZ.net
そのわさびの発想はなかった
不覚にも「フハハ! 騙されたな!(水○わさびの声で)」で笑ってしまったw

431:この名無しがすごい!
17/11/02 01:40:54.67 x18lQrfZ.net
お礼を入れ忘れた
>>428
ありがとうございます!

432:この名無しがすごい!
17/11/02 05:34:08.89 BR0K+AZA.net
>>410
推理ものと見せかけたギャグのつもりで書いてました
実は真っ先にミオスタチン関連筋肉肥大が頭に浮かび、オーナーがポージングを決めているイメージから始まっていたりします
2000文字に収めるためとは言え、削れるだけ削ったので、説明不足感がある事は否めません
もっと精進します

433:この名無しがすごい!
17/11/02 08:19:23.62 eVhFCsZt.net
>>424
使用したお題『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
【良い題名が思いつかない……】
「なあ、本当なのか?」
「うん、本当だよ、安心して」
「いや、まあ、うん……たしかに過去に戻るアイテムが欲しいとは言ったけど、なんでよりにもよって『コレ』なの?」
「仕方ないじゃないか、そういうものなんだから」
「とはいえ……なんでわざわざ『ワサビ』味になんかしたんだよ。食えないよそんなの……」
「時間を遡るためだ、それくらい我慢しなさい」
「しかもよりにもよって飴って……ワサビの辛い味を長時間味わい続けなきゃいけないってなんの拷問だよ。嫌がらせか?」
「時間を遡るってのは簡単な話じゃないんだ。その程度の障害が乗り越えられないようならタイムトラベルなんて諦めるべきだね。まあ半分は嫌がらせだけども」
「やっぱり嫌がらせなんじゃないか。でも俺にはやるべき大義がある。背に腹は代えられんか。諦めて舐めるか……う、うあああ。か、辛い! 鼻が、思っていた以上に鼻にくる!?」
「全部舐め終わるまで時間遡航はできないからね。頑張って舐めてー」
「ゴホッゴホッ、涙が止まらひゃい……舌がジンジンひゅる……耳鳴りまで……口の中が麻酔かけはみはいになっちゃっへる……。ワサビってこんなエグい効果があるのは……っておい! ちょっひょ!?」
「ん、なに?」
「ワサビ飴全部舐め切っひゃけど過去に戻っへないよ! どういうこふぉら!? まさか騙しひゃんじゃ……」
「その通り、騙したに決まってるじゃないか」
「な、なんだほ!?」
「貴様が過去に戻って魔王である私に再戦しようとしてくることは知っていた。だから先手を打たせてもらった。過去に戻るアイテムを渡す老婆を殺して変装して待っていたら、あっさりと罠にかかりおって! この間抜けな勇者め!」
「ま、魔王!? くそっ、ここで会うとは思ってなかったが、これはチャンス! ここで貴様の首、打ち取ってくれ、ゴホッゴホッ。はっ、しまった!?」
「ふ、貴様の目も鼻も耳も封じた! もはや貴様は罠にかかったネズミも同じよ! もう前のように逃したりはせん! 死ね勇者!」
「くっ、それでも負けない! みんなの仇、覚悟!!」

434:この名無しがすごい!
17/11/02 08:21:20.73 eVhFCsZt.net
今回なんか知らないけどお題全部盛り難しいね
まだ長靴下のピッピの方が盛り込みやすかった・・・

435:この名無しがすごい!
17/11/02 09:25:23.42 ZTgZhJAC.net
感想!
>>429
早い!お題決めから約30分程度でお題フルチャレンジィ!?
しかもタイトルでハードルを上げるってwなんてマゾいんだ、作者のM性癖は見え見えだ〜
お題「戦闘描写」「飴」「罠」クリア!次いでお題「わさび」をまさかの○田わさびでクリアは見事!しかし何回使うんすか、わさびネタしつこいw作者が気に入っている〜完全にまる見えだー
ドラえもんと水中で会話、この飛び道具はかなり苦しい〜けど即興フルチャレンジ作品の功績で帳消しすねー
やっぱりマゾいラストはちょっと悲しい味がしたあ!
>>433
さあお題フルチャレンジが続くぞ〜第二弾!会話劇!
ふむ、会話劇の肝は台詞だけで設定を際立たせる事!けど誰と誰の会話なのか全然分からんっすね〜
と思っていたら後半で高齢者に化けた魔王が勇者に飴を食わせたとかいうネタバレw魔王必死w
しょうもない掛け合いにいちいち笑うwんー今回のお題には戦闘描写、飴、罠、わさびがあるんで、本作がテンプレ一番乗りかな〜タイムトラベルでいかに捻ってひっくり返せるかが肝になるかな〜などと思ってたら
ラスト!明かされたのはこのくだらない魔王に勇者の仲間が皆殺しにされている驚愕の事実w浮かばれねえ〜
無理のないお題フル消化で腕を見せたあ!ただしオチは弱め〜

436:この名無しがすごい!
17/11/02 09:28:51.32 ZTgZhJAC.net
あっ
>>433
戦闘描写がないw

437:この名無しがすごい!
17/11/02 09:35:17.12 AJ3jWLXF.net
使用お題→『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
【彼女と数学とタイムトラベル】
「タイムトラベルというのは、なんと甘美な響きなのだろうね」
 茶菓子片手に恍惚とした声を放ったのは、ひどくこの台詞の似合わない少女。僕には慣れっこであるのだが、この少女は時々こういう、中身が世紀末を生き抜いた覇者か何かでないのかと思う表情をすることがある。
 何なら西暦二〇〇〇年ちょっきり生まれの僕はギリギリ世紀末を生きてるし、実際のところ早生まれの彼女の方が新世紀しか知らないわけだけれども。
「そうだね。僕は今、まさに君がタイムトラベラーなんじゃないかと思っていたところだよ」
 言うなり、ずずっと紅茶を啜る。彼女好みに煎れたアールグレイは、僕にはちょっと香りがきつい。彼女は僕が用意したちょっと高いクッキーを躊躇いもせずに一口で食べると、ティーカップを揺らしながら色と香りを楽しんでいる。
「それはどういう意味かね。……まあ、いい。さっさと私に教えたまえ」
「うん。いつも思うんだけどさ、なんでそんなに偉そうなの。授業中にずっと寝てたの、君じゃない」
「私が君の後輩になっても良いというなら何も言わないが」
「頼むから高校で留年は止めて」
 親が泣く。只でさえちょっとした私立なので、学費が高いのに。幼なじみ故よく見知った彼女の母の顔が浮かぶ。
 いや、問題はそこじゃないが。
 結局いいなりになるように、僕はゆっくりと解説を始める。彼女は絶望的に数学ができない。
「……わからん、さっぱりわからん」
 開始五分も立たないうちにシャープペンを放り投げた彼女は、机に積んでいた飴を口に放り込むと、舐める間もなくガリと噛み砕いた。そのままボリボリと咀嚼する音だけが空間に響く。
「……タイムトラベルが使えれば、テスト勉強などという精神の停滞に時間を割く必要もないのだがなぁ!」
 彼女は美しいものが好きだ。それが紅茶の色であれ、ティーカップの緻密な装飾であれ、日常の風景であれ、哀愁の漂う物語であれ。そんな彼女に言わせれば、枯れ山のように無地なノートに浮かぶ数学の無機質な記号は精神の死であり、絶望である。らしい。
 この間ちょっと数学の教科書に喜んでいたと思ったら、虚数の方程式に出てくるωマークと括弧の組み合わせが顔に見える! かわいい! と叫んでいるだけだった。数学の美しさに気付いたのかと、ぬか喜びしてしまった僕である。
「はい、手痛い目にあって懲りたでしょ。普段から勉強しておこうね。学年末だから難しいよ、今回のテスト」

438:2/2
17/11/02 09:35:47.25 AJ3jWLXF.net
「……よく考えればだな」
 彼女はパッケージも見ずに、また飴の積まれた山をまさぐっている。できるなら山の上の方から食べてほしいのだが。家に突然招くことになったから、底の方に僕好みの飴が混じっているのだ。多分彼女が食べたら泣く。
「うん?」
「留年とは一種のタイムトラベルなのではないかと思うのだよ。あの憎き数学教師は割と、学年が変わってもテスト問題を使い回す。まあ、噂だがね。生憎私に頼れる先輩は居ないが」
 いやな予感がしたが、今はあえて口は挟まない。
「そして、だ。映画によく出てくるタイムトラベルには得てして代償がいるものだよ、だが私にそれは必要ない」
「なぜ?」
 思わず返事をしてしまう。こういうときの彼女は放っておくに限るのだが。
「何故ならば、私が早生まれだからだ」
「……生まれ年は下の学年と同じっていうことかい」
 呆れた目を送るが、気づいてはいないようだ。彼女の鼻息は心なしか荒いい。
「そうだ。つまり、バレない」
「バレるわ」
「そして、学費が余計に掛かろうと私には一切の負担がないのだよ。親持ちだからね」
「うわ、うわぁ」
 ドン引いた僕は、思わず素っ頓狂な声を上げた。ムッとした顔になった彼女は、飴の山の底のほうに見つけたらしい一つを掴み出すと、やはりパッケージも見ずに口に放り込んだ。
 一瞬止めようか迷ったが、罰だ。甘んじて受け入れろ。
「ぎゃっ!」
 可憐な少女のような悲鳴。……いやまあ、実際可憐な少女なのだけれど。
「なんだこの味は! ペッ!」
 言うなり吐き出した。慌ててティッシュで受け止める。僕の部屋で何をする。
「わさび味だよ」
「……許さんぞ、貴様、罠を仕掛けるとは……許さん」
 世紀末覇者のような台詞を吐く少女の目は見開かれている。
「まだつーんって味がする……許せんぞ。私は帰るっ! 頼まれてもこんなところにいてやるかっ!」
 いや、助けてくれって押し掛けたの君じゃない。
 彼女は、コートも引っかけずに半分泣きそうな声で駆け出した。去り際に僕の頭を蹴るのを忘れずに。しばらく痛みにうずくまると、僕はゆっくりと頭を上げた。
 よし、勝負だ。君が忘れていったコート、追いかけて捕まえたら僕の勝利である。僕は自室を出て、階段を駆け下りた。勢いよく玄関をくぐり抜け、外の空気に飛び込む。
 しまった、僕もコートを着ていない。
「わーっ、さっびい!」 

↑上に1/2入れ忘れましたすみません……

439:この名無しがすごい!
17/11/02 16:17:16.35 HwvzxNs7.net
>>437
お題フルチャレンジ第三弾!萌えに挑戦〜お題5つもぶっ込んで、萌えは成立するのか!?
さあ唐突過ぎるタイムトラベルトーク〜しかしそれは後半の罰プレイに繋げる変態的伏線だった〜
早生まれなのに同じ年というニッチな萌えで物語は加速〜「タイムトラベル」をクリアーし、強気バカというギャップ萌えで罰プレイへと舵をきり、その勢いで「飴」「罠」「わさび」をクリアーだ〜
そのままノリに乗った飛び蹴りが鮮やかに「戦闘描写」をクリア!!作者がオチで困ったか最後はダジャレで全てが台無しだ〜
……うん、ゴメン、この女子の喋り方だと容姿を最初に描いてくれないと萌えなかったっすw

440:この名無しがすごい!
17/11/02 16:32:41.94 0tVQHeRs.net
>>26
続き
熱くしめった彼のアレを、パンツ越しにさすりながら彼の乳首を摘む。
「あふっ?!」
コロコロ転がすと、彼の顔は熱く、紅く染まり少年の声で喘ぎ声を出すようになった。
「ぼ...僕、おかしくなっちゃう!なんか、変だよ、なんか出ちゃう...!」
彼の焦点が合わなくなってゆく。
「可愛いね、ゆう君は。...でも」
僕はピタ、と動きを止める。

441:この名無しがすごい!
17/11/02 16:39:05.82 FvE/qAQ1.net
自分のレスへの返信通知が来たから何かと思ったら
いつの間にかずいぶんスレ伸びてたんだな

442:この名無しがすごい!
17/11/02 16:42:53.57 eVhFCsZt.net
好みはあるだろうけど、これ完全に遊びだからね。そりゃ面白いよ
と言いつつ2作目を考えてるんだけど意外と思いつかない・・・今回のお題、自分苦手や・・・

443:この名無しがすごい!
17/11/02 16:43:54.50 0tVQHeRs.net
>>440
「ホァン...ッ?!」
「まだダメだよ」
僕は立派に膨らんだまま中身を出せないでいるゆう君を見て、にやりと笑った。
「出したかったら」
僕はベルトを外してギンギンのアレをゆう君の小さい口に押し当てた。
「僕の、舐めてみようか」
ゆう君がしぶしぶ僕のアレを咥える。
チロチロと舐めつくされてイきそうになったが、我慢した。早漏れだと思われたくなかった。
僕はゆう君のことが好きだった。
彼がそういう知識を知らなかったとしても、僕のプライドが許さなかった。
ギリギリまで我慢しよう。
そう思ったのに。
「アンッ!!」

444:この名無しがすごい!
17/11/02 16:52:17.33 0tVQHeRs.net
>>443
出てしまった、熱いエキスが。
「せんせえ、熱い...僕、もう無理だよ、先生の中に挿れたいよ」
僕もはやくゆう君と繋がりたかったが、もう少し遊びたかった。
僕はゆう君の口にアレを挿しこみ、ゆう君のムキムキのアレを口に咥えた。
「うん、うん、先生、口動かして、僕出したいよ中に入ってるの」
しかし僕は動かさなかった。
ゆう君のミルクをすぐに出してしまうなんてもったいなさすぎた。
僕がゆう君のフェラによる射精を終えると、ゆう君ははぁはぁと猿のように僕の上におおい被さってきた。

445:この名無しがすごい!
17/11/02 16:58:36.23 0tVQHeRs.net
>>444
「もほぅ...らめらおお.....おくぅ、溜まりすぎて変になっひゃうう...!」
「ねぇ、ねえまだらめらのお!!??!」
ゆう君はそう言いながら僕のあそこにズブブと挿れた。
入った。入ってる。ゆう君が、僕に。僕、ゆう君に犯されてる。
ゆう君は小さい身体で頑張ってピストンしていた。
息も荒く彼の汗が僕の乳首に垂れた。
「アン...」

446:この名無しがすごい!
17/11/02 17:06:37.40 0tVQHeRs.net
>>445
「せんせ、が!喘い、で!くれ、た!はぁはぁ」
「アッアッアッアッ!!!??!」
「く...ふぅ.....ぁン!」
...そしてゆう君はビュルルルル...と

溜まりすぎていたミルクを

僕のお腹にたっぷり出した。

僕はというと...

ゆう君の半開きのお口の中に

潮が混じった精液を出していた。

「せんせえ...」
「ん?」
「とりっくおあ、とりーと」
「ふふ...じゃあ」
「またいたずらしてくれるかな?おばけゆう君?」


447:この名無しがすごい!
17/11/02 17:48:04.60 qifNrh+f.net
>>442
ネタ的に笑えるのはいっぱいあるけどたまに普通に面白いのもあるから良いわここ

448:この名無しがすごい!
17/11/02 18:08:51.96 BR0K+AZA.net
>>429
このライバルは普通に敵なんですね
世界は救われず、勇者は死亡
それとも蘇りが有なんでしょうか?
>>433
執拗な魔王の追撃
魔王の自ら変装しての追い打ちとは、勇者のレベルが高くて下手な偽装だとバレるからでしょうか?
それとも、部下を信用していない?
後者だと、遅くない内に内部崩壊しそうですよね
それまで逃げ切れ!
>>437
態度デカイ系同級生
剃れでも見捨てられないのは幼馴染だからと言うだけですかね?
気になる二人の今後に期待します

449:この名無しがすごい!
17/11/02 20:22:34.75 BR0K+AZA.net
使用お題:『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
【焼肉屋の一幕】(1/2)

 出張から友人が帰って来た翌日。俺達の姿は『焼肉きんちゃん』にあった。
「ほんじゃまぁ、お疲れ〜!」
「かれ〜」
「れ〜」
 ガチンとジョッキを鳴らし、黄金色の液体で喉を潤す。
「で? どうだったの? 北海道」
「いやまぁ、普通」
「なんだそれ?」
「仕事だぞ? 観光地になんか行けやしねぇ」
 苦笑する友人に苦笑で返す。それでもやたら広かったとか、イクラが丼から溢れてただの話をしている内に、注文の品が届く。
「カルビ、カルビ」
「ん? 塩だけで食べるのか?」
 俺の何も入って居ない小皿を見て友人達が首をかしげる。俺は店のおばちゃんに用意してもらったそれを二人の前に出した。
 家の近所にある、この焼き肉屋は、ガキの時分から通っていた事もあって、割合融通がきく。
 友人の出張が終わったお祝いも兼ねてって事で、俺はそれを態々用意して貰っていた。
「ワサビ?」
「ああ、ネットで相性が良いって話だったからな。取り敢えず食べてみようと」
「オレは普通のが良いなぁ」
 折角用意して貰ったと言うのに、友達甲斐の無い奴らだ。
「もう一皿頼めよ」
 本来ならニンニクをすりおろす為のおろし皿でワサビをする。厚めに切ってあるカルビを網の上に乗せ、表面に肉汁が浮いてきたらひっくり返す。炭の上に落ちた汁がジュッと、音をたて、焦げた脂の甘い臭いが立ち込める。
 火の通りを見極め、それを小皿に取ると、ワサビをのせ口に運んだ。
 カルビ特有の旨味ののった脂が口のなかに広がるが、それと同時にワサビ特有の刺激もひろがり、しかし、脂のくどさが中和されさっぱりとする。
「どんな?」
「醤油と白米が欲しい」
「いや、そりゃ旨いだろ」
 生醤油より、少し煮詰めた醤油が合いそうな味だった。
 そうこうして居る内に二品目も来たので各々焼き網に乗せて行く。
「あ」
「え?」
 気が付くと既に、皿の隅に乗せてあった白い塊をソイツが網に乗せていた。
「ソレ牛脂」
「え?」
「網に塗ってくっつかなくするやつ」
「マジか、やられた罠だ!」
「いや、普通食えるとは思わないだろ?」
 苦笑する。気付かなかったらしい。まぁ、食べられなくは無いけど……感想を聞くと「脂身だ」との事。当たり前だ。
 追加の皿が届く。新しく乗せる為にスペースを開けなくてはならない。


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2368日前に更新/512 KB
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