安価・お題で短編小説 ..
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17/10/27 07:44:18.40 sOiYIe6i.net
【とある配管工と亀野郎のイケナイお話】
使用お題:『長靴下のピッピ』『きのこ』『ゲーム』『全否定』『60億(単位は自由)』
俺はしがない配管工だ。
大した稼ぎもない男だが、たった一つだけみんなに自慢できることがある。
そう、きのこを食べるとハイパー強くなるのだ。さながらほうれん草で強くなる某船乗りのように!
今日も俺は土管を荒らす不届き者を懲らしめるため、配管工の仕事に勢を出す―
「……ん?」
あそこにいるのは我が愛しの桃の姫じゃねえか!
一緒にいるのは……ガッデム! 俺の大嫌いな亀野郎だこのヤロウ!!
最近、あの二人が俺に隠れてコソコソと遊んでいることはわかっていた。
恐竜アイランドとかいう、なんともいかがわしい場所で見かけたという話も、同僚のWという男から聞いている。
……いい機会だ。今日こそ、全てを清算しよう。
「待て、お前たち」
「―!」
「な、M!」
俺の姿を見るなり、桃の姫と亀野郎は驚愕の表情を浮かべやがった。
やはりか。やはり、こいつらは俺に隠れて付き合って――
「亀野郎、俺と勝負しろ」
「……よかろう。我輩も貴様とは決着を付けねばと思っていた」
「カッコ付けてんじゃねえよ。来い……お前の全てを否定してや―ガッ!」
ヤロウ……まだ喋ってる最中なのに殴って来やがった!
今、俺はきのこを切らしている。それを知っての先手必勝というわけだ。
せこい、なんともせこい男だ。
やはりこんな奴に桃の姫は渡せねえ!
「む、今ので倒れんとはどういうことだ。いつもはしいたけで叩かれるだけで悲鳴を上げる男が」
「ふ、それは過去の話さ」
俺は不敵な笑みを作った。
「こんな事もあろうかと、亀の甲羅をせこせこと踏み続けて貯めた命―」
「待て、なんの話だ」
「―その数、六十億!!」
「だから待て、というかやめろその話!」
俺の最終奥義に恐れをなしたのか、亀野郎がおののいて両手を振る。
だが、それで許せるほど正義の味方は甘くない。
「は! まいったなんて聞かねえぜ、亀野郎! 喰らえ! 六十億パンチ!!」
「だから違―!」
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