【晩年】大江健三郎 8 ..
[2ch|▼Menu]
2:吾輩は名無しである
23/09/11 08:50:44.97 192KOU6a.net
岩波新書ででるらしい

親密な手紙
渡辺一夫をはじめ、サイード、武満徹各氏、エリオット、オーデン、ジョイスなどを語る魅力的な読書案内。『図書』好評連載。

URLリンク(www.iwanami.co.jp)

3:吾輩は名無しである
23/09/11 13:11:45.98 iMUjOIwh.net
URLリンク(itest.5ch.net)
前スレ

4:吾輩は名無しである
23/09/12 08:26:32.00 L8Fy/bxc.net
大江が書き残した厖大な小説を毎年数作ずつ読んでいき、
やがて全作読破するというのが愉しみになっている

5:吾輩は名無しである
23/09/12 08:31:54.69 SuK4rvFm.net
>>4
いいことだ

6:吾輩は名無しである
23/09/13 07:47:20.89 AQsL0cCZ.net
「新しい文学のために」がkindleになったので買った
大江文学を知るための必読書
新しい文学のために
私という小説家の作り方
作家自身を語る
がkindleで揃った

7:吾輩は名無しである
23/09/13 23:09:50.64 Abv57ny+.net
なんとも寂しいお別れ会だったな
文学的功績には誰も触れることができず
黒柳も楽しい話をしてくれたというだけに留まる。

8:吾輩は名無しである
23/09/13 23:18:55.36 BCmdyP5K.net
戦後最大の小説家という視点がない論者はバカヤローだ
いかに『セヴンティーン』『万延元年のフットボール』
『洪水はわが魂に及び』がすごいかを語らねばならぬ

9:吾輩は名無しである
23/09/14 00:12:21.55 o3yFmZLA.net
>>8
しかしパクリ文学だろ
だから戦後最大の作家など
まともな感覚を持っていればみんな恥ずかしくて言えない
筒井康隆が言う様に、戦後は大江の時代だったの
かもしれないが、大江は時代の空気を読んだ
燃料を投下してきたと言うだけだったのであって
価値があったと言うわけではない。

10:吾輩は名無しである
23/09/14 00:16:35.44 uODWe85n.net
古典を読めば、文学はおしなべて先行文学の引用で
成り立っていることが分かる
パクリという輩はろくに文学を読んでいないトーシローにすぎない
無視するに限る

11:吾輩は名無しである
23/09/14 00:21:03.18 o3yFmZLA.net
>>10
忘れられている個人的な体験は
アップダイクの「走れうさぎ」を模倣したものとか

12:吾輩は名無しである
23/09/14 00:22:02.85 oELPQrU+.net
>>10
あんたはクロートか。
文学板は俺以外は馬鹿阿保しかいないと思ってたが。

13:吾輩は名無しである
23/09/14 00:32:07.25 oELPQrU+.net
大江の問題はその主たるリベラル読者層の保守性ではないか?
大江の過激さを彼等は敢えて無視してきたような。
そうさせたのには大江自身の渡辺一夫に対する思いの権威主義的なところとかが影響してたのではないか?

14:吾輩は名無しである
23/09/14 08:43:15.18 7o2F7qVl.net
戦後最大とか20世紀最大とか大げさに書くやつがトーシロー
恥ずかしくて聞いちゃおれん

15:吾輩は名無しである
23/09/14 10:23:27.50 OGT5rtIz.net
 検索してて見つけた記事。1999年『宙返り』刊行に際して八重洲ブックセンター
にて開かれたサイン会で大江を撮影したカメラマンのエッセイ。
意外に気さくで奥さんのことを「かみさん」と呼んでいたこと。カメラマンに
「君、キムタクに似てるね」と言ったこと、など。大江さんが奥さんを
「かみさん」とコロンボみたいな言い方してた、「キムタク」という言葉を使っ
た、どうみても大江さんなら「家内」と言い「木村拓哉」とフルネームで呼ぶと
いうイメージ。
 公式な場所でないときは意外な気さくな人だったというのが回想されて
面白い。
URLリンク(nakayama1999.blogspot.com)

16:吾輩は名無しである
23/09/14 11:06:15.25 7jRztJjn.net
>>15
>大江さんが外人の方とお話している英語が、
>見事なジャパニーズイングリッシュだったのがとても印象的
これホントそうなんだよな
流暢だし明晰なんだけど、発音がとにかく日本人
ネイティブに近づけたいという興味がまったくないのかしら

17:吾輩は名無しである
23/09/14 19:52:22.12 oELPQrU+.net
大江や村上春樹とかは柄谷行人、中上健次、蓮實重彦ら野球チーム「枯れ木灘」の面々から無言の迫害を受け続けて来た訳だが、
淡々と?迫害に耐え抜いた。

18:吾輩は名無しである
23/09/14 20:13:14.62 CANrRjsA.net
>>7
柄谷や蓮實は出たの?>お別れ会

19:吾輩は名無しである
23/09/14 20:31:56.23 uODWe85n.net
>>14
またお前か
うるさいから出てくるなよ

20:吾輩は名無しである
23/09/14 20:35:38.21 CD497qG4.net
大江健三郎の小説は映画化されてないの?
川端康成は映画化された作品があるから
読んだことない人も名前知ってたりするんだけど

21:吾輩は名無しである
23/09/14 21:06:40.32 7jRztJjn.net
>>20
「偽大学生」(増村保造監督)
「飼育」(大島渚監督)
「静かな生活」(伊丹十三監督)
他にある?

22:吾輩は名無しである
23/09/14 21:09:10.35 7jRztJjn.net
調べてみたら「飼育」はカンボジアでも映画化されているようだ
URLリンク(eiga.com)
芽むしり仔撃ちとか映像化されてないのかしら

23:吾輩は名無しである
23/09/14 21:36:51.82 CANrRjsA.net
『万延元年のフットボール』を別役実の脚本で吉田喜重監督が撮るという企画があったとか。それが流れたから、同じ布陣で『戒厳令』(三國連太郎が北一輝を演じた)が製作されたのかな?

24:吾輩は名無しである
23/09/14 21:45:52.70 CANrRjsA.net
むかし、ラジオドラマで『ふたりの部屋』っていうのがあったけど
そこで音声化されたのはあるかな
氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク』(声 小林聡美&坂上忍)
寺山修司『赤糸で縫い閉じられた物語』
椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』(声 伊武雅刀&島津冴子)
なんていう作品が音声化された。

25:吾輩は名無しである
23/09/14 22:06:02.90 uODWe85n.net
>>21
「われらの時代」蔵原惟繕監督

26:吾輩は名無しである
23/09/15 02:26:36.89 sCg+EQhS.net
『個人的な体験』はルイマル監督の『死刑台のエレベーター』みたいなタッチで(要はモダンジャズをBGMに使う)撮れば良いと思う

27:吾輩は名無しである
23/09/15 04:37:47.97 9E333TZO.net
>>25
ありがとう
「飼育」はAmazonプライムビデオで観られるようだ
「われらの時代」もかつてはAmazonプライムビデオにあったようだが、今は観られない

28:吾輩は名無しである
23/09/15 04:45:16.27 9E333TZO.net
>>23
へえー、へえー。それは知らなかった
なんでも、「われらの時代」「偽大学生」「飼育」の映画をいまいち気に入ってなかったみたいだね
その例外が「静かな生活」。伊丹十三だから許可したんだろう
以下、『大江健三郎 作家自身を語る』より
64、映画を見に行かれることはありますか。DVDをご覧になることは?
私は若い時から二時間暗闇でいることを恐怖する(その間、本をチラリとでものぞけないから)人間で、武満徹さんの友人でいながら、かれと一度も映画を見に行ったことはありませんでした。ヴィデオの時代になって、はじめて映画に入門したようなものです。DVDでオペラを観ますが、映画はかぎられたものを、何度もくりかえして見るほか、のんびり楽しむことはありません。
78、ご自作の映画化、演劇化を許可されることはあるのでしょうか。
ほとんどありません。私の仕事はやはり「文章」による本質のものです。試みてくださる人たちが、たいてい成功されないのが苦しいし。

29:吾輩は名無しである
23/09/15 08:10:53.15 sCg+EQhS.net
大島の飼育はましな方か?

30:吾輩は名無しである
23/09/15 09:31:47.91 Tmgrgvas.net
大島と増村作品は当時から評価は高かった
後者の原作『偽証の時』は素晴らしい
左翼学生運動のマイナス面を描いている
全集に入っているね

31:吾輩は名無しである
23/09/16 00:30:06.98 xmtNliiV.net
『万延元年のフットボール』の映画は大江が承諾しなかったため実現しなかった
その後、友人かつ義兄の伊丹十三監督『静かな生活』しか映画化を許さなかった 
今後は遺族次第だが、どうなるかな

32:吾輩は名無しである
23/09/16 11:23:19.90 660pd+VA.net
>>24
「死者の奢り」がラジオドラマ化された
録音したのを思い出した、どこかにテープがあるはずだが

33:24
23/09/16 19:18:01.35 nc501IQa.net
>>32
サンクス
『革命女性』を映画化してほしいね。
永田洋子をモデルにしたヒロイン「娘」は
今なら黒木華だな
一昔前なら裕木奈江
松たか子も三十半ばくらいならグー

34:吾輩は名無しである
23/09/16 21:26:18.82 mwumhTWU.net
映像化ならやはり初期短編だな
下降生活者なんか今やったらウケそうだが

35:吾輩は名無しである
23/09/16 21:49:05.39 EJO+pSon.net
大江健三郎の新しい人間とは何だったのか。
あいまいにしたまま逃げる様に死んでいったな。

36:吾輩は名無しである
23/09/16 22:09:39.36 nc501IQa.net
>>35
ニュータイプ@ガンダム

37:吾輩は名無しである
23/09/17 02:47:14.07 /NynNOny.net
 『「雨の木」を聴く女たち』の高安カッチャンて設定からして大学時代の
友人てことだけど、タチが悪いのなんの。まとわりついて面倒くさい話ばかり
持ちかける迷惑な男なんだけど。文学青年の成れの果てみないにも見える。
完全な創作じゃなくて文壇や雑誌編集に実際によくいる面倒くさい人種みたいな
そういうのを見てきて付き合ってきた成果(笑)でもあるキャラクターじゃないか
と見える。ああいうのって作家やってると必ず現れる元クラスメイトで「あいつが
作家やれるんだから俺がやれないはずがない」と決め込んで、上手くいかないと
憎悪や嫉妬や向けてくる。そういう人種の象徴なんだろうね。ああいう人種に
付きまとわれた経験もあるんじゃないかて思えてくる。身に染みてる感じが(笑)
 大江さんて教養人とか知識人とかみられることが多かったけど、実はstory
tellerとして卓越した奇譚師だったよね。嘘かホントか見分けのつかない噺を
始める。こういう人いるなって人物を登場させてそれと自分が巻き込まれていく
展開。噺家としてのテクニシャンぶりとヴィヴィッドな時代性とが合わさった
面白さがいついもあったね。人物造型の腕も良かった。噺家として面白いのが
やっぱり小説家として延命させた力の1つでしょうね。

38:吾輩は名無しである
23/09/17 07:50:40.84 3H7LpHRn.net
レインツリーを聴く女たち

いちばん最後の、水泳教室を舞台に男を挑発する女が殺される話だけ読んでない。そこに『静かな生活』の最終章で映画版なら今井雅之が演じた男のモデルが出てくるが『静か…』もそこだけ読んでない

39:吾輩は名無しである
23/09/17 08:09:02.34 kKCxklDE.net
『「雨の木」を聴く女たち』新潮文庫1986年新刊帯本を当時購入
あまり好きな本ではない
特に最後の「泳ぐ男ー水のなかの「雨の木」」は大嫌い
これほどありえない上に噴飯物の話は大江の小説には珍しい
ありえなくとも笑えるホラ話ならいいんだがね

40:吾輩は名無しである
23/09/17 10:22:37.44 zsWj1uog.net
 高安カッチャンてのは実際にモデルが居るんではないかとも思えるし。特定の
ね。あまりにリアルで蒙る迷惑もリアル。仏語&英語の二か国の雑誌を西武G?
の支援を取り付けて発行したい。そこに高安の小説も載せたいとか勝手に決めて
おり、しかもその西武?Gの娘らしいのが随行してるがその娘は無愛想で話も
できる感じではない。高安はその夜、酔っぱらって中国人コールガールを連れ
て大江の部屋を訪れ、女を世話するのだから君は俺に300$払う義務があると
か。
 いかにも雑誌編集者にいそうな挫折した文学部出身小説家志望。やたら人脈
だけは持ってる。でいかがわしい人間と連れ立っている。噂と難癖が大好物で
ある。大物につきまとう。また大物も大江のように人の好いのがいるので
食い物にされやすい。

 高安カッチャンのモデルって実は無名時代の絓秀実だったのではないかという
疑いもある。彼は批評家として有名になるまでは「日本読書新聞」の編集者を
していた。あれは書評がメインだから大江健三郎とは頻繁に会っていたとして
不思議はない。高安が色んな業界人の合成だとしたら、絓秀実もそこに合成
されていたのではないか(笑)。酒場にたむろする業界人や取り巻きにはいそうな
人間。

41:吾輩は名無しである
23/09/17 10:23:19.94 zsWj1uog.net
 ハワイの東西文化センター主催の会合で高尚な話をアレン・ギンズバーグなど
としている最中につきまとってくる人間ということになってるが、大江は
内心迷惑でも付き合うタイプで、ああいうタイプから相当な被害を被っていた
のではという疑いも受けた。

 作家生活・高尚なる知識人という世間的な顔の背後にああいう生臭い人間関係
があったとしても不思議じゃない。
 自宅に勝手に訪問してくる輩の対応で忙しいと言ってる批評家もいた。読者
だということで追い返すこともなく、いちいち聴いてやってたと。作家って
そういう生活が、日常的にある人らしいというのはあのとき感じた。

 作家生活のいかがわしさが頻繁にリアルに再現されている。これまた全部ホント
なように見せている凄技の賜物。
 あまりに生臭いというので敬遠する読者もいたというのがまた面白い。大江
さんの読者ってやっぱり行儀のよい人が多かったってことなのかもしれない。
いかがわしい人は苦手みたいな(笑)

42:吾輩は名無しである
23/09/18 01:04:57.06 fTYhAqPQ.net
>>41
ああいうタイプってどういうタイプ?
大江と同じ目線になって話してしまっているのは
笑える。
大江の最初の絶交は伊丹に始まり絶交の名人だよ。

読者との関係を語ったのは別に大江に始まった
事じゃない。太宰治が描いたりしている。
太宰がどんな酷い生活をしているのかと会いに来た
女の読者をがっかりさせるという話。
それも本当かどうかわからないが、正直言って
大江の書いていることは太宰治の二番煎じだよ。

43:吾輩は名無しである
23/09/18 01:14:37.91 fTYhAqPQ.net
>>39
レインツリーなどという文殊の知恵みたいな事を書いて
それで良いのか?という過去の実存主義者だった
自分からの批判に応えての最後の話
ということなんだろうか?

しかし、むしろそれは欺瞞の塊となった大江の姿を露呈した
ことになったんじゃないかと思う。
あまりにもそれは醜くて誰も批判できなかったわけだけど。

44:吾輩は名無しである
23/09/18 06:31:08.62 4/XwSBIZ.net
>>40
「あれはたいそう才能のある男だと思うがこれからもあんな風にして時間を無駄に過ごすのかね」という台詞が出てくるから
スガ秀実ではないでしょう。
小谷野敦が塙某だと
このスレを意識してか
Twitter(X)でツイート(ポスト)してたよ

45:吾輩は名無しである
23/09/18 07:21:45.17 k/yN0Y+1.net
尾崎真理子は全解説で塙嘉彦がモデルと書いている

46:吾輩は名無しである
23/09/18 11:47:30.19 UrnQPKil.net
なんか文学板の大江スレで
凄くキツイ妄想語ってる痛々しいオッサンらしき香具師を発見したので
ここに晒します。


【晩年】大江健三郎 8【様式】
スレリンク(book板)



40 吾輩は名無しである sage ▼ 2023/09/17(日) 10:22:37.44 ID:zsWj1uog [1回目]

 高安カッチャンてのは実際にモデルが居るんではないかとも思えるし。特定の
ね。あまりにリアルで蒙る迷惑もリアル。仏語&英語の二か国の雑誌を西武G?
の支援を取り付けて発行したい。そこに高安の小説も載せたいとか勝手に決めて
おり、しかもその西武?Gの娘らしいのが随行してるがその娘は無愛想で話も
できる感じではない。高安はその夜、酔っぱらって中国人コールガールを連れ
て大江の部屋を訪れ、女を世話するのだから君は俺に300$払う義務があると
か。
 いかにも雑誌編集者にいそうな挫折した文学部出身小説家志望。やたら人脈
だけは持ってる。でいかがわしい人間と連れ立っている。噂と難癖が大好物で
ある。大物につきまとう。また大物も大江のように人の好いのがいるので
食い物にされやすい。

 高安カッチャンのモデルって実は無名時代の絓秀実だったのではないかという
疑いもある。彼は批評家として有名になるまでは「日本読書新聞」の編集者を
していた。あれは書評がメインだから大江健三郎とは頻繁に会っていたとして
不思議はない。高安が色んな業界人の合成だとしたら、絓秀実もそこに合成
されていたのではないか(笑)。酒場にたむろする業界人や取り巻きにはいそうな
人間。

47:吾輩は名無しである
23/09/18 13:02:55.26 sjARJypa.net
すぐ上のをコピペしなくても
アンカーつければいいだけ

48:吾輩は名無しである
23/09/18 14:00:39.60 UrnQPKil.net
ちがう。

>>46

は誤投稿ですよw

スレ間違えちゃっただけ。

49:吾輩は名無しである
23/09/18 21:56:54.26 cA7jSnvF.net
 しかし、たしかに太宰の小説に、太宰の自宅を男が訪ねてきて、その男は
自分であなたと会ったことがあると言ってるが太宰は覚えていない。男は
酒は呑むは作家生活の批評はするは、徐々に嫌味っぽくなってきて、
早く帰ってくれないかと思うんだけど意外と帰らずに長居され、とうとう
帰ることになって発した一言が「いばるな」という一言だった。
 太宰の「親友交歓」は覚えているし、吉本ならばさしずめ‘太宰の自虐的な
視線がよく表れている’などと評する類いの
作品だが、あれはあれで楽しめる作品で、加えて作家生活で遭遇する不運でも
あり、奇妙な体験でもあり、色んなことを感じさせもするが、大江の『「雨の木
」』連作もまた、舞台を太宰の戦中戦後から1980年に移行させて、そこで
遭遇する奇妙な人間たちやあるいは大江の友人でもある、実在する芸術家や
研究者の織り成す奇妙なトラブルー自分のもあり周囲にいた仕事仲間のもあり
ーを描く、新しいタイプの擬‐私小説だといえる。
 どうやら彼はこのころから自分とはっきり分かる人物に、実在する人物、
また架空の人物を織り交ぜて物語を構築する技法に凝り始めた。これ以後に
なるとますます凝ってきて、それはそれで彼の新しい世界を開いていくことに
もなった。
 先の吉本隆明によれば、世界文学の1節をたびたび引用しながら自己の生活や
ら周囲の人間やら描いていくその作風が、太宰と違い読者にサービスしない、
さも高尚なことをやっていると勘違いしている、退屈であり知的なイモである、
とか謂われていたが、『「雨の木」』連作を辿るかぎり、これはこれで
ホントか嘘か分からぬ現代の奇譚を創作し、進めていく技法が退屈させないし
良いのではないかと今は思える。色んな奇妙な人間たちの渦に巻き込まれていく
その主人公の姿が滑稽でもあり、笑えもし、はたまた悲惨でもあり、彼の
物語の技法の斬新さを感じさせるし、今振り返ればけっこう良いのではないかと
思う。

50:吾輩は名無しである
23/09/19 22:54:22.48 AtvcwM8k.net
 先に検索して分かったが、色んな彼の小説に登場するギー兄さんて実は実在
しないとか。奥さんや息子は実在。で小説登場。ギー兄さんはしかしフィクシ
ョン。とまた手の込んだ仕掛けを考える。
 『「雨の木」』連作には有名人もイニシャルで登場。奥さんも登場。息子も
登場。反核運動を盛り立てるために活動し書籍も書いたジャーナリストKさん
も実在した人。その有名人とのやり取りもしばしば出てきて主人公を批判し
たり問い詰めたり多彩な役回りを演じたりしてる。某私鉄基盤の企業も出てくる
し、高安カッチャン&その妻はフィクションだと思うがこれも実際はわからない。
セミナーで日本文学講義をサポートするペルー人の男性がいてこれは実在する
と思われる。この人はまたよく喋るし長い会話で登場する。いやまあ楽しい話を
ー内実はしみじみする話や夢のような体験、怖い体験もあるがーありがとうと
いう感想。ご本人は楽しくはなかったかもしれないが、こうまで多彩な、有名人も
まじった人間関係が描かれるとまあ楽しい。現代の奇譚めいた面白さもあり、
退屈させない小説。この時期の内省内面も基調としてあり、全体が叙事でもあり、
また一篇の長編詩のような詩情が流れているのがさすがの作品。

51:吾輩は名無しである
23/09/20 07:38:53.84 6Nsa7rp6.net
ギー兄さんは渡辺一夫と伊丹十三の合成だと思ってきた

52:吾輩は名無しである
23/09/20 15:13:25.22 M1A28qlZ.net
>>50
に触発されて
この本を買って「逆さまに立つ雨の木」
の冒頭部分を読んでみたよ。
あまりの馬鹿らしさにそっと本を閉じた
太宰の言葉で言えば
ぶん殴ってやりたいと思った。こんな本を読まされて
批評する事を迫られる日本の批評家に同情したよ。
なんでこの作者はホモがそんなに好きなんだろうか?
大江をからかう性的ユーモアが美味かった
伊丹十三などとの付き合いが元になって
いるのかもしれないが
ホモを持ち出して目眩しして逃げるのではなくて
ちゃんと人間を語り作品を作って欲しかったものだ。

53:吾輩は名無しである
23/09/20 18:52:10.21 Zn9MZZ0p.net
大江の読者は概して余りレベル高くない。

54:吾輩は名無しである
23/09/20 19:28:08.14 M1A28qlZ.net
>>53
ホモを否定してレベル高くないと言われるのは本望だよ。

55:吾輩は名無しである
23/09/20 20:35:54.73 Zn9MZZ0p.net
大江は政治的リベラルに依存し過ぎたから、リベラルにありがちな能天気の阿保馬鹿の読者も多かったが、
さすがにホモフォビアが大江の本を買うとか、あほらし過ぎる。

56:吾輩は名無しである
23/09/20 21:44:01.50 M1A28qlZ.net
高安かっちゃんの女房であるペニーの人間像が
あり得なさすぎる。
高安かっちゃんはおそらく伊丹を反映したもので
主人公が大江だが、
大江に同性愛の気持ちがあったじゃないかと
それで、高安かっちゃんが仕掛けた、仮の同性愛になる
女房の自分との性交を、
なぜ、断ったのかとその女房が言う話。
一体俺は何を読まされているのかと思った。
そういえばジェイムズジョイスは
主人公の排便を描いて小説を作ってたんだっけ?
と思い自分を慰めるが
あり得ない人間を描いて何の意味があるんだろうかと
本当に思う。原稿用紙の無駄。

57:吾輩は名無しである
23/09/20 21:57:31.82 R5EHJczi.net
「泳ぐ男」では強姦殺人犯の罪を赤の他人が身代わりになってやり、助けてあげようとする、ありえないバカバカしい話
こんなものを褒めるヤツは全く信用できない

58:吾輩は名無しである
23/09/20 22:47:16.03 M1A28qlZ.net
>>56
ちなみに、「逆さまに立つ雨の木」は、その後、原爆の話になるのだが、そうするとやたらと文章が読みやすく流暢になる。小説の中に政治的な事をそれまでの流れとは違う文体で割り込ませることについて、あるエッセイで書いていた様に思うが、いやらしい男だった。

59:吾輩は名無しである
23/09/21 08:23:47.26 J6C7qemf.net
 昔、磯田光一と吉本隆明との対談が1971年にあって、そこでどちらかが
近年の某作家の作品に触れ、その作家が炭鉱労働者や被爆者やのことを相変わ
らず書いてるが、実際の彼は都会に生活するグータラな都会人にすぎない。にも
かかわらず相変わらず社会派のように旧態依然の題材で書いている。そういう
ところに現在のあの作家の嘘が現れている。もしも本当にリアルに描いていく
なら、彼は都会に住むグータラな自分を書いているのに違いない。そう喋って
いる箇所があった。
 大江の『「雨の木」』連作のなかに「逆さまになった「雨の木」」というのがあ
るが、特徴として、主人公は大江と見做される「僕」だが
、その周辺に多様な、いかがわしい或いは立派な或いは平凡な、或いは知的だが
卑猥な、多様な人間が現れて翻弄されていく。翻弄されていくなかで、
「逆さまになった大樹の中を堕ちていく人間」「しかし自分では大樹のなかを
天空へ登っていくのだと思い込んでいる」というイメージが最後に登場して
締めくくる。
 全体が、当時のD=Gの思想を思わせる脱=領土化。決まった役回りから
逸脱する、浮遊し、多様化する人間。そこで思わぬ連結、離反、を演じる人間。
が次々に登場し、消える。

60:吾輩は名無しである
23/09/21 08:27:51.98 J6C7qemf.net
 故意か偶然か、この作品にはD=Gの「リゾーム」にある様々な概念が、
そのまま作中の動態に当て嵌められ、そのまま、多様に流動し、入り混じり、
そのまま器官なき身体さながらの絵図を展開する。これがD=Gのような先進的な
思想をヒントにした可能性もあるし、仮にそうなら、そこからエッセンスを
汲み取り、自己の世界に繰り込む手つきは見事だと思われる。小説のなかで
全体のシンボルである大きな樹木。雨のあとには小さな葉に水滴を貯め、
そこから水滴をいつまでも垂らす樹。というのは恵みの木のようにみえ、
しかしこの作品では最後に、天国に通ずると人間は思っているが実は地獄に
通ずる通路のようになっていく。この変換もまた面白い。
 1971年の磯田×吉本が提出した、都会に不自由なく生活しながら、そこは
書かないで変わらず社会派を気取った欺瞞。自己の虚しい作家生活の実体こそ
彼が書かなきゃいけないのに、リアリティがない。と言われていた、その批判を
実践するかのような手法にもみえる。様々に読める作品。
 ちなみに大江はこの作品で、高安カッチャンの元妻である中国系アメリカ人
女性と性交したと書いている。場所はこの女性の友人のアパートである。
性交したが、さほど良くはなかったと女性から言われる。こういうことを書い
てるから実の奥さんから、不信感を抱かれることにだんだんなったのではないか。
小説に自己とおぼしき人間が登場。奥さん以外と性交。というのが家庭生活に
及ぼす影響がないとは思えない。彼の家庭生活の大変さを想像し家庭生活は
大丈夫だったのかと思わず心配させられる。あの外見でこうまで性的に大胆な
ことをやっている(ことになっている)というのがまた感心するくだり。
底が見えないな人物だったと思う。

61:吾輩は名無しである
23/09/21 10:25:20.03 cME9pZhg.net
大江の小説に登場する主人公の作家はいろんな女と性交するが、全てフィクションだ
これは大江が尾崎真理子に言っているし、石原慎太郎は大江に向かって一穴主義と言った
大江の小説に私小説はない

62:吾輩は名無しである
23/09/21 16:41:14.80 2ZM3srWN.net
>>61
それで自分は私小説を壊した人間だと
ほくそ笑んでいたのだとしたら
ほんとバカなやつだなと思うな。

63:吾輩は名無しである
23/09/21 16:52:32.02 2ZM3srWN.net
>>60
最後、ペニーは運賃代わりに大江からもらった中古の本を
それを、大江からのメッセージだと捉えて
世界の終わりに漂着物を拾って生活していくという
新興宗教をはじめる。往々にして女はこの様に
バカなわけだが。
読書というのは作者との一対一の対話の様な
ところもあるのではないかと思うんだが
俺は、大江との一対一の対話は本当に懲り懲りなんだな。
大江の小説はもっと世界にオープンになっていくべき
だろうと思う。
ちなみに中国系のペニーは
憂い顔の童子に出てくる白人のローズと何が違うのかと
思った。

64:吾輩は名無しである
23/09/21 16:55:08.32 MsLW8qSB.net
>>56
ありえない人間、とかあまり言わない方がいいよ
現実のほうがなんでもありだから
ブログなんかたどるだけでもいろいろ見られる
でも、小説としてのリアリティというのは読んでる方にはたしかにあって
現実そのまんまだと小説にならないわな

65:吾輩は名無しである
23/09/21 21:41:16.63 dpCQZgvw.net
性的人間の痴漢少年が線路に落ちて死んだのって偶然だったの?それとも故意?
幼女を誘拐する→幼女が線路に降りたのを確認したところで助けに行く→幼女を安全な場所に逃した上で自身は電車にはねられて死ぬ
痴漢少年はここまでを全て計算に入れた上で人生にピリオドを打ったのかな

66:吾輩は名無しである
23/09/21 21:49:41.74 dpCQZgvw.net
幼女が反対側のホームにいる母親へ向かって飛び出す→その幼女を助けた後で自身は電車にはねられて死ぬ
この流れが偶然だったとしたら痴漢少年は幼女を誘拐した後で何をするつもりだったんだろう?

67:吾輩は名無しである
23/09/22 00:03:55.56 Gl5U7AB3.net
>>59
漢代の中国の俗信に、龍は尺木(せきぼく)の中から天に昇るという信仰がある。
中野美代子いわく、漢代の思想家・王充によれば、これを単純に龍は木の中から天に昇ると解釈して良い。

68:吾輩は名無しである
23/09/22 06:51:23.41 6pJWDBju.net
>>61
って言いながら若い頃は娼婦買ったこととかありそう
古井由吉みたく死後のセクハラスキャンダルがないから晩年は健全な「進歩的文化人」だったんだろうが

69:吾輩は名無しである
23/09/22 07:34:21.48 KBXdhlv7.net
>>68
別に左翼だろうと女に汚い奴なんていくらでもいるし(鳥越俊太郎とか)、
むしろ進歩的なやつの方がフリーセックスを楽しんだりしてる
女がらみの噂が出ないのは、単にそういう性分じゃなかったってだけだろ

70:吾輩は名無しである
23/09/22 08:44:31.82 jLQJcO6v.net
大江の寸評はなかなか鋭い
朝日の筑紫哲也をオオザッパと一刀両断に切り捨てた
筑紫は相当応えていたようで、自分でこの話題を取り上げて
負け惜しみのようなこと言ってたな

71:吾輩は名無しである
23/09/24 20:02:06.83 5qLOdwvu.net
生贄男は必要かと投げかけた大江健三郎
日本文化を後退させたものとして本当に罪深いものが
あったと思うよ

72:吾輩は名無しである
23/09/28 09:17:19.84 9nhuorWc.net
tk_tk (不要な方のN.G登録用)
更に家族等などに紹介する側になり、更に¥4000×人数を入手可能。
URLリンク(i.imgur.com)

73:吾輩は名無しである
23/09/28 10:45:18.00 b9Fo50yA.net
>>72
これ絶対にやるべきね。

74:吾輩は名無しである
23/09/28 15:36:55.08 7dZ0chJR.net
>>4
まあ、がんばれよ 笑

75:吾輩は名無しである
23/09/28 16:24:14.28 woVnQtOm.net
タイミング的に
「人間の羊」は話題になっていいんじゃないか
ジャニー喜多川も進駐軍の端っこにいたし
短いからすぐ読めるし

76:吾輩は名無しである
23/09/28 18:48:38.93 xEdXO5fQ.net
晩年の、反原発運動は、立派だった。

77:吾輩は名無しである
23/09/28 18:52:13.64 xEdXO5fQ.net
俺は大江先生から書店で
取り替え子の出版記念でサインいただいたこと
あるからなあ。悪い気持ちはないよな。
伊丹十三の映画の方がオモロくて
好きだったんだけどな。

78:吾輩は名無しである
23/09/28 18:55:39.08 mtqVbS8p.net
>>72
じゃあやってみるか

79:吾輩は名無しである
23/09/30 14:07:54.46 wnm3mPGl.net
>>76
自分の描くことは
よく読めば誰かの模倣ばかりで
突き詰めればそこにしか自分の存在価値はないと
思っていたということだろ。

80:吾輩は名無しである
23/09/30 15:36:45.55 ufIKL/dq.net
>>75
あとハンチバックに対して他人の足とか

81:吾輩は名無しである
23/09/30 19:23:24.91 /yg1fkoJ.net
>>80
それも新潮文庫の短編集に入ってんだっけかな
あの短編集は、短編が並んでて読み易いんで
若い子もとっつきやすそうじゃん
もっと宣伝すればいいのにね

82:吾輩は名無しである
23/09/30 20:15:09.29 LIvH+5wI.net
「不意の唖」は日本の村落共同体を描いた傑作
「戦いの今日」は朝鮮戦争脱走兵を描き、齋藤飛鳥たんが言及した作品

83:吾輩は名無しである
23/10/02 03:04:06.28 5u1nyAfR.net
>>82
しかし、それは偏狭な一人の左翼としての評価でしかなく
日本を代表する三島を超えるような評価はそこにあったのかね。

それで大江が思いついたのが反原発としての自分。

84:吾輩は名無しである
23/10/02 10:16:08.17 uxR1Lnk1.net
陰謀論w

85:吾輩は名無しである
23/10/03 21:25:33.52 Eoe8g8bs.net
『個人的な体験』新潮社、1964年 アップダイク
『万延元年のフットボール』講談社、1967年 フォークナー
『みずから我が涙をぬぐいたまう日』講談社、1972年 三島
『洪水はわが魂に及び』上・下 新潮社、1973年 旧約聖書

『ピンチランナー調書』新潮社、1976年 ラブレー/筒井?
『同時代ゲーム』新潮社、1979年 バフチン/山口
『「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち』新潮社、1982年 ラウリー
『懐かしい年への手紙』講談社、1987年 ダンテ

『キルプの軍団』岩波書店、1988年 ディケンズ
『燃えあがる緑の木』三部作 新潮社、1993〜1995年 イェーツ
『あいまいな日本の私』岩波書店 <岩波新書>、1995年 川端
『宙返り』上・下 講談社、1999年 R・S・トーマス

『憂い顔の童子』講談社、2002年 セルバンテス
『さようなら、私の本よ!』講談社、2005年 ドストエフスキー
『臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ』新潮社、2007年 ポー
『水死』講談社、2009年 漱石

86:吾輩は名無しである
23/10/03 22:14:02.85 Uvek1nV8.net
俺の文豪ベスト10
漱石 10年であれだけの作品を残した
谷崎 漱石と1、2を争う近代随一の作家だろう
秋声 海外文学を読み込んで西洋に負けない小説を書いた
賢治 童話だから侮られがち、詩と童話すばらしい
太宰 心理学者のような内面の描き方
三島 万能。ゲイだから恋愛が描けないのがマイナス
大岡 理路整然とした文章
文六 てんやわんや、読んでみろ
司馬 なんだかんだ近代最大の歴史もの作家
大江 昭和の最良の小説は良い。平成からあとはゴミ

87:吾輩は名無しである
23/10/03 23:51:47.87 z5eJ2fHZ.net
>>85
性的人間なんって
最後のシーンがミュージカル的で良いなと思ったけど
仲間の一人が電車で轢かれるシーンは
俺はら太宰治の「ダスゲマイネ」(津軽弁でだからだめなんだと言う意味らしい)からのパクリだと思ったんだけどな。
最後、主人公はオリジナリティとは何なのかとわからなくなり、反狂乱になって線路に入り込み轢かれる。
そして仲間の二人が何やら語って終わる。

88:吾輩は名無しである
23/10/04 17:54:50.95 ZewcnivL.net
わが近代日本十大作家

二葉亭四迷
夏目漱石
徳田秋声
島崎藤村
志賀直哉
谷崎潤一郎
川端康成
埴谷雄高
三島由紀夫
大江健三郎

89:吾輩は名無しである
23/10/05 20:50:27.20 BhNPT/Hs.net
村上春樹がノーベル文学賞逃すたびに叩かれる大江w

90:あ
23/10/06 09:12:12.35 2Z/Oge1O.net
>>89
「反日」とかそういう言葉を使う頭のおかしい人の炙り出しになってるな

91:吾輩は名無しである
23/10/06 14:01:37.11 deG9RWsC.net
>>90
安倍総理がこの国の左翼の実態の
炙り出しになったみたいにか?

92:吾輩は名無しである
23/10/07 00:21:20.39 H9X+HEn0.net
「かくまでも醜くき国になりたれば、捧げし人のただの惜しまる」
URLリンク(youtu.be)

93:吾輩は名無しである
23/10/07 18:57:24.30 H9X+HEn0.net
マスゴミのジャニーズ問題と
大江健三郎が社会を誘導した
政治的な力と、俺は何か関係があるのではないかと
思っている。

アンタッチャブルなものを大江はこの国に
作ったんだろうと思う。戦後憲法の醜さについて語るのは
反動的だと洗脳するのと同じように。

アメリカの核は汚くて中国の核は綺麗な核であるとする
大江のダブルスタンダードはないものとするように。

94:あ
23/10/08 05:31:30.02 St+9a+ey.net
>>93
「大江が中国の核実験を賛美した」というデマをまだ振り撒いてるのか
デマでも何でも振り撒いて攻撃して良いみたいな態度だからウヨク=頭イカれた奴ら
という社会的扱いができあがるんだよ

95:吾輩は名無しである
23/10/08 15:22:13.90 AAFqZXah.net
>>94
文化大革命を讃美して中国の核実験にはダンマリだっただろ。

ジャニーズへの今のマスゴミの忖度する性格は
大江天皇や大江ファシズムが影響したもの
なんだろうと思うよ。

96:吾輩は名無しである
23/10/08 17:25:00.61 G6UrYd7n.net
大江の政治姿勢は賛同できないものが多いが
小説は素晴らしい定期

97:吾輩は名無しである
23/10/09 07:13:18.28 iz+cWjCl.net
小説も面白くないだろうどう見ても

98:吾輩は名無しである
23/10/09 09:47:24.26 ufTGI21W.net
 若いときに『同時代ゲーム』『「雨の木」を聴く女たち』
『新しい人よ、目覚めよ』読もうとして、さっぱりピンと来なかったんだけど。
 最近高齢になってから『「雨の木」』を再読してあまりの面白さに感心した
よ。「僕」という大江本人と思われる主人公の周囲に出没する人間の多彩さ。
市民もいれば元同級生ー現、いかがわしい業界人ー、その妻、自称日本大使館
の勤務ー本当は不明。いかがわしいー、アルゼンチン人のテロリストの仲間が
いる女の元夫はメキシコの大学での「僕」のアシスタント、スウィミングクラ
ブのサウナ室で遭ったHなOL,そのOLにおっぱいやらオマンコやらチラ見させ
られて誘惑されている大学生、とにかく多彩な登場人物に逸話が満載で飽きさ
せないこと。
 よくここまでいかがわしい、大学や出版業界にいそうな人間を描いたなと
感心した。そういう「僕」もHなOLのおっぱいやオマンコやチラ見させられて
しっかり勃起してるという(笑)それも「水泳パンツが痛いくらいに激しく」
というから相当な勃起(笑)ホントに面白いお方。

99:吾輩は名無しである
23/10/09 13:51:01.47 7ypwdVzl.net
大江から小説とったらただの津田大介だろwww
小説は過去作引用の悪癖がでてきて以後どうかなと思うがそれでもすごい

100:あ
23/10/09 17:40:41.56 kFc+F1ZJ.net
歴史修正主義右翼と戦う、立派な知識人の仕事だろ
沖縄ノートなんて政治家ぐるみのスラップ訴訟がその高い価値を裏書きしたようなもんだ

101:吾輩は名無しである
23/10/11 00:48:58.19 qcQ1mOPT.net
>>100
だいたい民事裁判は刑事裁判のように9対1で勝敗が
決まるものじゃないだろ。
6対4でも勝敗が決められる。

大江を訴えた人たちは
大江が嫌ったリアリストだったんじゃないのかね。

102:吾輩は名無しである
23/10/11 14:43:48.92 BE3yQP3j.net
誰か同時代論集買いましたか
自分40年前の出発点持ってるんですが買い換えようか迷っています

103:吾輩は名無しである
23/10/11 18:45:49.08 fEUu0RMR.net
 『新潮文学アルバム』ってシリーズあるけど大江健三郎の巻はまだ出ないのかね
。まあ鋭意編集中なのかな。あと対談集や講演集も刊行されてよいと思うが。
『同時代論集』は持ってないけど60-70年代の大部のエッセイ集3冊「厳粛なる
綱渡り」「持続する志」「鯨の死滅する日」は改めて目を通しておきたい。彼の
出発点での意志的な姿勢が明確に出されてる本だと思うので。チラとは読んだけ
どけっこう言葉がきついと言えばきついんだね。多様な容貌を持ってはいるが
戦後民主主義の守護のためには過激なエッセイストでもあったみたいだね。

104:吾輩は名無しである
23/10/13 21:39:49.59 tb/ucFP9.net
大江を継承しようという作家はいないのか

105:吾輩は名無しである
23/10/15 19:43:16.26 ZlIPLVpG.net
岩波書店『世界』編集部
@WEB_SEKAI
大江健三郎をテーマにすると、どうして人は己を語りはじめるのだろうか。
「大江の良き読者とは言えない」著者が、作品、そして作家に接近するにいたった二つの手がかりとは? 
渡辺祐真/スケザネ「読み読まれ、書き書かれる主体―大江健三郎に入門するために」 #岩波世界

106:吾輩は名無しである
23/10/17 20:21:08.27 NgR2836U.net
大江健三郎氏が晩年書きそうだったら、どんな粗筋の小説がありえたか?
Bingで質問みんなしたと思うけど改めてどうぞ。 『夢見る星』でした。

107:吾輩は名無しである
23/10/17 20:21:17.41 NgR2836U.net
大江健三郎氏が晩年書きそうだったら、どんな粗筋の小説がありえたか?
Bingで質問みんなしたと思うけど改めてどうぞ。 『夢見る星』でした。

108:吾輩は名無しである
23/10/17 20:28:10.73 Q32f799n.net
>>107
くだらん
時間のムダ

109:吾輩は名無しである
23/10/18 05:56:09.89 CSqiT2p7.net
>>106
 生きていたらどんな小説?を考える場合、小説家として後半に、どんなことを
書いてたかが問題になるでしょう。1990−2010年代。それを思うと、彼が
形を変えて書き続けた、故郷の森の伝承。死んだ魂が森の大樹の根方に降りて
いき、それからまた転生する、という。その伝承と、森を守る守護者としての
、土地の神話の伝承者。それから、そういった諸々のなかに、本当の生き方とは
?という問いかけがある。そこに、モノの氾濫する時代に、モノを持たず、
知性も持たず、貧しく清く、全体に合一しながら生きていく生き方を、大江を
思わせる小説家「K」の故郷の友人「ギー兄さん」が体現する。「ギー兄さん」
は一度死んでしかし森の長老から任命される二代目の「ギー兄さん」まで
現れて、「ギー兄さん」というのが謂わば現代文明と合わない極致みたいな
人間として「僕」にさまざまに関わりメッセージを送る。初代「ギー兄さん」は
ただのイデオローグ的で人物はなくて「僕」の性的指南まで引き受ける。
故郷の象徴みたいな考え方でかつ大事な友人。

 「ギー兄さん」に象徴させる人物が現代文明ーモノや主体性ーと背反し、
森を守護しようとする。そして森が魂の輪廻を引き受けていることになっており
、作品としては、魂の守護はいかにして可能か、という問いを秘めていくんです
よね。そこで都市化やその住民やと対立も起こる。

110:吾輩は名無しである
23/10/18 05:56:51.02 CSqiT2p7.net
 あと、特徴的なこととして、森の守護をする「ギー兄さん」の思想として、
都市を破壊する文明にはいつか天罰が下る。という思想が出てくる。それが
また住民の反感を買って、より対立が激しくなる。徐々に「ギー兄さん」に、
反‐文明の色が出てきて、二代目「ギー兄さん」は手かざしによる病気の治癒
までやるようになり、そこで失敗してまたそれでインチキだと糾弾される。

 こういう反‐文明のムーブメントが小説ではテロになったり、神秘家になったり
。で、90年代以降のこういう小説が、オウム真理教事件を予告していたとも
言われていたんですよね。小説の中のそういうムーブメントの場合はオウム
の実像よりか、スキャンダラスではない。しかし文明と敵対するという側面は
オウムと共有してる。住民と敵対したり。で、大江を連想させる「K」とか
「僕」は、「ギー兄さん」にも住民にも加担はせず、見守るという姿勢でいる。
だいたい実際の大江健三郎も成城の自宅に生活し、対立を知りながらどちらにも
つかない。そこでの魂の問題とや清貧の思想には共感。
それが後半の小説ではよく出てくる。それででも「僕」としては魂の問題に
共感はしても、「ギー兄さん」とともに行動はしないんですね。一線を画す。
そこで大江健三郎という人の、文明への姿勢や評価や、分裂したまま最期まで
進んでしまうのと重なる。小説家としても、対立を描く記録者としての立場を
固持したまま亡くなったでしょう。

 後半の小説世界での、文明化と自然との対立。魂の問題に魅かれながらも
一緒に行動はしない「僕」。過激な行動に同伴はない。しかし、思想としては
「ギー兄さん」に共感はしている。頻繁に意見の交換もするし。しかし
行動は無い。が小説の中の「K」「僕」の姿勢なんですね。これは現実の大江
の姿勢と一致する。そこで分裂していく自己を描き続けたまま亡くなった。
と言えるんじゃないですかね。
 だから仮にまだ存命で書いていたとしても、この分裂について、いまだに
書いていたんじゃないか、て気はしますね。

111:吾輩は名無しである
23/10/18 06:14:02.60 CSqiT2p7.net
>>110
>都市を破壊する文明にはいつか天罰が下る。という思想が出てくる。

 は

森を破壊する文明にはいつか天罰が下る。という思想が出てくる。

 の間違いです。よろしく。

112:吾輩は名無しである
23/10/18 18:59:25.95 EbNdfx7L.net
水死は晩年の傑作
これだけ父親をかくのをしぶってたのはなぜだ

113:吾輩は名無しである
23/10/19 14:38:41.93 v8Fvk5JT.net
 英語の原詩があるし。しかも訳文ない。自分で訳すしかない。あと、森の
信仰や伝承や民話や自然の風物も多い。古今東西の宗教家。なにやら難しい
語彙も出てくる。そにたびにgoogle検索もしくはIMEパッドもしくは漢和辞典
もしくは英和辞典。

 百匁蝋燭、木蝋、鞠躬如、シーガルの石膏、これらが数ページのなかで
話に出てくる。読み方、意味、事項の内容、一々調べる必要が出てくるので
とにかく検索&調査が多い。スマホもPCも辞書もないなら多分読めない。
 
 村上龍、埴谷雄高、の小説が小説の一番最近読んだものだが、ここまで
調べることはなかった。あたかも高校時代に戻ったような気分。読むのに
一々読めない漢字や事項を調べる必要のある小説とか、あまり経験しない。

 他の人もこれ、苦労するよね。苦労しないで読んでる人はいないだろう。
かなり教養のある人でも苦労するだろう。読者が減って行った要因の1つで
しょう。読むのが大変すぎる。

114:吾輩は名無しである
23/10/19 14:39:54.30 v8Fvk5JT.net
 英語の原詩があるし。しかも訳文ない。自分で訳すしかない。あと、森の
信仰や伝承や民話や自然の風物も多い。古今東西の宗教家。なにやら難しい
語彙も出てくる。そにたびにgoogle検索もしくはIMEパッドもしくは漢和辞典
もしくは英和辞典。

 百匁蝋燭、木蝋、鞠躬如、シーガルの石膏、これらが数ページのなかで
話に出てくる。読み方、意味、事項の内容、一々調べる必要が出てくるので
とにかく検索&調査が多い。スマホもPCも辞書もないなら多分読めない。
 
 村上龍、埴谷雄高、の小説が小説の一番最近読んだものだが、ここまで
調べることはなかった。あたかも高校時代に戻ったような気分。読むのに
一々読めない漢字や事項を調べる必要のある小説とか、あまり経験しない。

 他の人もこれ、苦労するよね。苦労しないで読んでる人はいないだろう。
かなり教養のある人でも苦労するだろう。読者が減って行った要因の1つで
しょう。読むのが大変すぎる。

115:吾輩は名無しである
23/10/19 20:56:37.09 ILSf7+hi.net
大江記念館みたいなのが無いのは本人の意思?
それともただ人気無いから?

116:吾輩は名無しである
23/10/20 03:53:07.36 oEnItYHM.net
 あと、森のなかに生活してる登場人物が主人公だから、色んな植物、川魚、
山用語、も多い。これも知らないから検索もしくは辞書で調査。「朴の木」
って読める人いないでしょ。何を指してるのかも当然不明。イメージを持つのに
一苦労。

 そうそう。あと人物たちが生活する山の地形があるんだけど、その地形を
もとに人物は移動したり、話が出来上がる。その地形が把握されないと、
話にもついて行けない。当然。作者のお手製でもよいから図面を書いておいて
くれないとキツイ。これ、彼の後期の小説での定番の読者からのクレーム
じゃないのか。なんで作者が谷間の図面を書かなかったのか。それがないと
イメージを描けないですよ。おかしい。完全に。読者おいてけぼりで勝手に
書いてる印象。これじゃあ作品を味わうにも一苦労。ここのこと、指摘する人
いたのかな。おかしい。不親切すぎ。読者の苦労を考えてない。自分だけが
分かってる。これで読者が徐々に減ったとしても当然ですよ。

117:吾輩は名無しである
23/10/20 04:00:49.71 oEnItYHM.net
 その森の中の地形。生活する場所の位置。そこが分かりにくい。そこが
分かりにくいと話がリアルにはならない。そこで作者だけが分かってる。
まずいでしょう。で、こういうことを誰も指摘しないまま亡くなったんだよね
きっと。「大江さん。これ、読んでて地形が把握しにくいですね」て
誰も、研究者も謂わなかったんだよね。分かったような顔して。分かったような
顔するなって言いたい。研究者や編集者がちゃんと指摘しないからこうなった。

118:吾輩は名無しである
23/10/20 11:09:07.67 XcA2BUi2.net
変な改行入れないで

119:吾輩は名無しである
23/10/20 12:52:00.23 SqaGqH09.net
 ちなみに上レスでクレーム入れたからといって大江健三郎の小説が
読む価値なしとか言いたいわけではない。それは別問題。考えさせる小説である
ことに変わりはない。ただ、読者に不親切が過ぎる。そのために読みにくさを
増幅させていたのではないか。そこを言いたかった。大江氏が自覚しないなら
編集者とかが気を利かせて「屋敷」「谷間」の見取り図を添付してくれたら
大江氏の後期の小説がより読みやすくなったのは間違いない。そこで読者に
たいする怠慢があったということ。そこから「大江の小説は読みにくい」の風説
も出たんじゃないか、そこを言いたいわけ。作者本人も多分この点について
気づいてないまま亡くなってる。

 大江健三郎のクラスにもなると、編集者も意見を言いにくくなっていたのでは
ないか。+彼がノーベル文学賞を受賞してしまうと、ますます言いにくくなる。
それによって、一般読者からすると、大江健三郎の小説は語彙が事典・辞典
ないと読めない。また小説の人物の生息する地域の地形がまったく把握
できない。そういうマイナス評価が後期は特に増幅していたのではないか。

 私の場合も大江健三郎の小説1980年以降読んでなかったので、どういう
ことになっているのか把握はしてなかった。最近、彼の小説を読みながら、
ここは作者による補足が必須ではないかと思える箇所がある。特に「僕」の
生まれ故郷である、四国の森の地形図は、小説を読み進めるうえで必須では
ないか。必須であるにもかかわらず、彼の本にそういう図面が添付されている
例がない。これは明らかにおかしいし大江健三郎の小説を読みにくく
させていた重大なる要因の1つであると言いたくなった。そういうことです。


次ページ
最新レス表示
スレッドの検索
類似スレ一覧
話題のニュース
おまかせリスト
▼オプションを表示
暇つぶし2ch

155日前に更新/109 KB
担当:undef