☆★ドストエフスキーを文学的に語るスレッド★★ at BOOK
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105:吾輩は名無しである
22/11/17 11:11:37.28 qDzv+wfa.net
米川大先生を信用しましょう
たとえ誤訳があったとしても、米川先生の翻訳なら許せるものです
明解な日本語で大好きです

106:吾輩は名無しである
22/11/17 14:16:35.73 9SJjbIT6.net
鬼婆とは情け知らずの老女だから、頭が弱い女とは意味が異なる
誤訳だな

107:吾輩は名無しである
22/11/18 16:06:50.05 DYEXsV8D.net
カッパ文庫の翻訳は程度が低い

108:吾輩は名無しである
22/11/19 09:10:27.97 NI+57uKD.net
確か「低能」という語がいまの出版界では差別用語にあたるので
使用を避けたかったという意図もあるのかな
別の本でも「低能」を他の語に差し替えていたのを見たことがある
この場合の「鬼婆」ははっきり誤訳だと思うけど

109:吾輩は名無しである
22/11/19 10:35:46.56 3hmyK+8X.net
「シャーロックホームズ」シリーズの作品
『The Crooked Man - 背中の曲がった男(かたわ男、まがった男)』
同様の用法が『フロス河畔の水車場』にある

110:吾輩は名無しである
22/11/19 10:40:16.13 3hmyK+8X.net
第5巻第5章
“Eh,” said Bob, parenthetically, as he looked over the fields on the other side of the river,
“there goes that crooked young Wakem.
I know him or his shadder as far off as I can see ’em; I’m allays lighting on him o’ that side the river.”

111:吾輩は名無しである
22/11/19 10:46:28.57 3hmyK+8X.net
【植松訳】
「ああ」とボブは河の向こう側の農地を見渡しながら言うのだった。
「あの変な身体のやつが歩いていくぞ。ほら、ウェイカムの息子だ、
見ればすぐに分かるってもんさ。いっつも河の向こうにいるのを見てんだ」

112:吾輩は名無しである
22/11/19 10:50:57.41 3hmyK+8X.net
訳すのなら
「あのカタワが歩いていくぞ」が文意に沿っていると思う
去勢された翻訳は嫌いだ
『ハック・フィンの冒険』の【柴田訳】も去勢された翻訳
角川文庫の【大久保訳】が用語法では最高にいい

113:吾輩は名無しである
22/11/19 11:07:55.70 NI+57uKD.net
>>112
「体のひん曲がってるぼうず」とか、いくらでもあるだろうに
「変な身体の息子」は確かに味気ないね

114:吾輩は名無しである
22/11/19 15:46:12.59 iDMgryVw.net
『フロス河の水車場』工藤・淀川訳では「不具息子」となっていて、
不具には「かたわ」とふりがながふってある

115:吾輩は名無しである
22/11/28 00:28:56.88 AbS77FMQ.net
『ステパンチコヴォ村とその住人たち』第2部突入
20歳くらいの美女が40歳の男に愛の告白をする
ふとツルゲーネフの『初恋』を思い出した

116:吾輩は名無しである
22/11/29 11:11:34.54 MjtOgJ3o.net
『ステパンチコヴォとその住人たち』
352ページにまた「鬼婆」が出てきた
米川正夫訳では「怒りの女神」になっている
この訳者はよほど鬼婆という言葉が好きらしい

117:吾輩は名無しである
22/11/29 12:29:56.82 AbU+MiZZ.net
【ロシヤ語原文】
Ни вчерашнего нежничанья, ни модничанья, ни даже лорнетки — ничего этого не было теперь у Анфисы Петровны.
Это была настоящая фурия, фурия без маски.

118:吾輩は名無しである
22/11/29 12:42:07.73 AbU+MiZZ.net
問題の部分は
Это была настоящая фурия, фурия без маски.
【直訳】それは本当の怒り、マスクのない怒りだった。

119:吾輩は名無しである
22/11/29 21:29:20.36 no5N5OH2.net
ロシア語には詳しいかもしれないが
日本語の小説は書けないという典型的な学者タイプの訳者だね

120:吾輩は名無しである
22/11/30 18:12:41.01 oKGiyMaC.net
工藤精一郎の翻訳ならクセがなくていいかもね

121:吾輩は名無しである
22/12/04 17:34:49.54 oejrvyN0.net
『ステパンチコヴォ村とその住人たち』読了
とても上手に書かれた小説で、訳文も読みやすかった
ただし中身が空洞なので、こちらの内面に何も残らない作品ではある

122:吾輩は名無しである
22/12/04 17:37:42.99 S4fMLsuA.net
悪霊

123:吾輩は名無しである
22/12/13 20:25:59.81 V8w225rY.net
「見よ!我が主は勝てりぃ!」と神父の咆哮で、天が裂け
目も眩むほどの栄光の光が……

124:吾輩は名無しである
22/12/29 08:53:59.98 0pO82/Vf.net
ドストエフスキーの小説で未読なのは、長編が『伯父様の夢』のみ、
あとは短編が8作だ
これらを読み終えたら、翻訳を変えて2回目に突入する
他の作家も色々読むから、何年後かは分からないが

125:吾輩は名無しである
23/01/28 08:54:07.95 FW62m9AC.net
『作家の日記』の中にも短篇がちりばめられているよね


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