ドストエフスキーPart47
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437:吾輩は名無しである 18/11/15 01:49:13.10 4cTitpQi.net 436 ドストエフスキーの作品が地下室の手記をはさんで、作風が変わると聞きました 438:吾輩は名無しである 18/11/15 08:47:42.91 AcHjR2r+.net >>427 ありがと。河出なら地元の図書館で閲覧出来るので 一度見てみます。 439:吾輩は名無しである 18/11/15 11:41:23.91 jsZEeh7M.net ふたたび棺、あけ放した窓、静かな、ものものしい、区切りのはっきりした読経の声がよみがえった。 しかし、アリョーシャは、もはや、その文句にも耳を傾けなかった。 ふしぎにも、彼はひざをついたまま眠りに落ちたのに、今はちゃんと両足を伸ばして立っている。 と、急に飛びあがるようなかっこうをして、速い、しっかりした歩調で三足ふみ出し、棺のそばにぴたりと寄り添うた。 そのとき、パイーシイ主教に肩をぶっつけたが、それには気もつかなかった。 主教はちょっと書物から目をはなして、彼のほうへ転じたが、青年の心に何かふしぎなことが生じたのを悟り、すぐまたその目をそらしてしまった。 アリョーシャは三十秒ばかり棺の中を見つめた。なき人は胸に聖像をのせ、頭に八脚十字架のついた頭巾をかぶり、全身をことごとくおおわれたまま、じっと横たわっている。 たった今この人の声を聞いたばかりで、その声はまだ耳に響いている。 彼はまたじっと耳をすましながら、なおも声の響きを待ちもうけた……が、とつぜん身をひるがえして、庵室の外へ出た。
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