カズオ イシグロ at BOOK
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500:学術
17/10/14 14:22:52.02 LyAZclv7.net
カズオ イシグロ か イジチュール マラルメ も好きだけど。
忘れらられたダンジョンカス男
マーザン、ダンサー。低レベルにつきランク圏外。FMケータイでテレラジ みたいな。ゲーム携帯も。任天堂じゃないかな。64 424 1224 214

501:吾輩は名無しである
17/10/14 18:22:57.20 e+Cu48vC.net
またレスが飛んだ

502:吾輩は名無しである
17/10/15 00:16:11.11 cyPFz/Sw.net
>>491
忘れられた巨人の文庫本、今日本屋にあったわ
地方の丸善
他の本の場所は空っぽ

503:吾輩は名無しである
17/10/15 07:59:28.60 bj8vRLo4.net
>>499
「日の名残り」、映画は佳作でした、ホプキンスも名演技でした、あの
女優さんも。
英国貴族たちは、あのような生活をしているのでしょうね。

504:吾輩は名無しである
17/10/15 08:51:39.98 c41cHUeY.net
ホプキンス良かったよね
戸惑う表情とか、焦点が定まらないような視線とか
唇にそっと指を当てて戸惑うような仕草も

505:吾輩は名無しである
17/10/15 11:51:30.85 W3zq4pUf.net
>>502
アマゾンで予約したが発送されないw

506:吾輩は名無しである
17/10/15 13:58:37.78 IEL41TvD.net
よく行く書店で発売いらい今まで半年以上も入り口すぐの一番いい平台に積み上げていた「騎士団長殺し」が撤去され
イシグロの文庫本が並べられていた
いい加減新潮社は返本受け付けたらどうなのか
書店を在庫置き場で利用しているのと同じだ

507:吾輩は名無しである
17/10/15 16:24:33.31 IEL41TvD.net
ブッカー賞もパクリ作家の超駄作マキューアン「アムステルダム」が受賞するぐらいだから
芥川賞レベルの審査やってるんじゃないか

508:吾輩は名無しである
17/10/15 16:40:01.74 XenlM8+K.net
マキュアンも、マルチ馬鹿に
パクリ呼ばわりされたくはない

509:吾輩は名無しである
17/10/15 19:48:06.21 ze07n+E3.net
>>484
フライデーの「28年前に撮られた金髪美女」 やはり奥さんだったw ゴシップ風タイトルとカズオの組み合わせがじわる
他の週刊誌でもワイド特集に「日の名残り」ってタイトルがつけられたり来日した時のエピソードがいくつか載ってる
こういう機会はもうないだろうから楽しんどこ
あとだいぶ前にNHKのBSやEテレでやってたアンソニー・ホプキンスが語る見たいな番組があり、
そこで『日の名残り』についても色々語ってた スティーブンスについては愚かだとは思う というような事も
日の名残りは切ないよな 映画のラストシーンも好き

510:吾輩は名無しである
17/10/16 00:23:28.31 MMferJke.net
フライデーは講談社だから週刊現代のカラーページは時として
良質の時がある。
こういうときは会社の力がものをいう。

511:吾輩は名無しである
17/10/16 01:07:02.78 iaXmME5q.net
たけし軍団

512:吾輩は名無しである
17/10/16 16:18:02.48 rrzKrnFun
週刊文春にもちらっと。
「マイクを離さないで」だってw

513:吾輩は名無しである
17/10/16 19:35:01.60 oXG2ESX8.net
実際はゴシップじゃなかったけど「カズオ・イシグロがフライデーされた」ってのが草

514:吾輩は名無しである
17/10/16 22:09:27.21 /giJlF9b.net
今日発売の週刊現代2017.10.28だが、カラーではないが4頁の記事
あと壇蜜さんのカラー写真特集の力の入れようがすごい。

515:吾輩は名無しである
17/10/16 22:28:20.11 IpoWshCm.net
「遠い山なみの光」って
最初は「女たちの遠い夏」とかいう邦題だったんだねw
なんか昔のドラマのタイトルみたいで浅野温子が出てきそうというか
このタイトルだったらまず手に取る気にならんかったわ
元々の訳に近い「遠い山なみの光」の方がずっといい

516:吾輩は名無しである
17/10/16 22:47:25.71 JMxQkPb5.net
>>515
『丘の青白い眺め』がいいな

517:吾輩は名無しである
17/10/16 23:08:59.56 kSgMnet2.net
「淡い山なみが見える」

518:吾輩は名無しである
17/10/16 23:29:46.63 kSgMnet2.net
「ここにいたいの」

519:吾輩は名無しである
17/10/16 23:31:00.87 kSgMnet2.net
「葬られた巨人」

520:吾輩は名無しである
17/10/17 09:44:19.77 +mgslPa6.net
大江健三郎と比べてどうよ

521:吾輩は名無しである
17/10/17 10:54:09.56 6jSOjh05.net
大江と比べる意味が分からない

522:吾輩は名無しである
17/10/17 14:38:24.72 TVw2U7Lg.net
文学がわかる人間は比べない

523:吾輩は名無しである
17/10/17 17:12:24.07 iEZsgMEZH
週刊現代、さすがこれまでにない庶民的な記事だった。
やっぱり優秀な家系なんだなあ
10代の頃ボブディラン等好きだったそう

524:吾輩は名無しである
17/10/17 22:11:02.11 d4TjcIL3.net
やってる仕事の種類が違う

525:吾輩は名無しである
17/10/18 08:20:20.90 D4FEAx0d.net
イシグロの作品が売れまくっているのを見る
全く売れなかった大江の気持ちはいかに

526:吾輩は名無しである
17/10/18 08:50:28.53 Z/ig7r0r.net
文学者が知識人だった時代だしね
イシグロは技法の盛り合わせが絶妙な小説家
寡作なのも売り出しも全て現代作家のお手本

527:吾輩は名無しである
17/10/18 09:01:45.89 7jPtFvQF.net
何を根拠に売れなかったと言っているのかw

528:吾輩は名無しである
17/10/18 09:37:35.58 YExMFI0o.net
>>521
ノーベル文学賞授賞者の性格と品性とか運勢を比べるんですね。

529:吾輩は名無しである
17/10/18 11:58:43.95 dn9ErkmI.net
記者の目 イシグロ文学にノーベル賞
URLリンク(mainichi.jp)
2015年6月、新刊小説「忘れられた巨人」の宣伝のため来日した際にインタビューしたイシグロさんは、
斜に構えたり自らを飾ったりしない。常に真っ正面から熱っぽく質問に答え、逆質問すらされた。
作品は6世紀ごろのグレートブリテン島を舞台に、行方不明の息子を捜すブリトン人の老夫婦の旅を描く。
旅路にはかつて敵対したサクソン人も住んでいるが表面的には平和である。
というのも、この世界では人々の記憶に霧がかかっており、少し前の出来事も薄ぼんやりしているからだ。
これは、執筆の動機となったという1990年代のユーゴスラビアやルワンダの大虐殺を伴う民族紛争の隠喩だ。
平和に暮らしていたのに、先の世代の対立の記憶をよみがえらせ、
隣人同士がむごい殺し合いを始める様に作家はショックを受けたのだ。
世界中の読者が我が事として読めるように、あえてファンタジーのような設定にしたのだという。
「記憶を失わせている存在を殺して記憶を取り戻すか、あるいは思い出せばまた対立を生むから忘れたままでいるかを問うた」と力を込めた。
ナチス・ドイツに協力した過去への後悔を通して個人と政治の関わり方を模索する代表作「日の名残り」(89年)といい、
臓器提供のためにクローン技術で生まれた若者の苦悩を描く「わたしを離さないで」(05年)といい、
イシグロ文学は静かで格調高い筆致で現代社会の問題の切っ先に迫っている。
本人は政治的発言には慎重だが、受賞決定を受けて
「世界が不安定な状況の中で、小さな形でも平和に貢献できればうれしい」と語っている。
作品では歴史観と世界観はより明白だ。それは社会を分断する流れへの「ノー」の立場である。
人間は過ちを犯しはするが、反省して一歩ずつ、良き道へ踏み出せるはずだという信念も感じる。
個人それぞれの人生行路が、国家レベルの歴史に重なるところに読み応えがある。

530:吾輩は名無しである
17/10/18 12:00:34.14 yUsT1jee.net
>>526
ならば春樹と比較するタイプの作家ということか
よく知らんけど

531:吾輩は名無しである
17/10/18 12:10:30.21 nOSelvlK.net
技法でいえば対照的だね
最近だとgirls on the trainがそうだが
回想にウソ捏造が混じる信頼できない語り手

春樹のメタ物語的プロット

532:吾輩は名無しである
17/10/18 18:41:57.38 BiYoFRyC.net
「ここで春樹を出すのはフェアじゃないわ」
ぼくはピスタチオの皮を剥くように、>>531の頭を鈍器で殴った

533:吾輩は名無しである
17/10/19 00:32:54.68 i5iyqPxT.net
ところで 石黒カズオって名前の人は日本に相当いそう

534:吾輩は名無しである
17/10/19 07:55:58.14 QPbngsZC.net
村上春樹「1Q84」BooK1より引用

「現実はいつだってひとつしかありません」、書物の大事な一節にアンダーラインを引くように、運転手はゆっくりと繰り返した。
「もちろん」と青豆は言った。そのとおりだ。ひとつの物体は、ひとつの時間に、ひとつの場所にしかいられない。アインシュタインが証明した。
現実とはどこまでも冷徹であり、どこまでも孤独なものだ。

    ↑
アインシュタインがそんなこと証明していない
気取っているけど物理学を全く理解できていない事がわかる
理解してない上に不正確で意味も不明
これが村上春樹の知能だと分かる文章

535:吾輩は名無しである
17/10/19 13:15:51.63 zJ/oTii2.net
そしてそれがカズオイシグロスレに書かれる意味とは

536:吾輩は名無しである
17/10/19 13:20:58.41 GjqaiKAO.net
青豆って何だよ

537:吾輩は名無しである
17/10/20 21:14:33.41 k/QH6Ezi.net
三大・檀の一人である檀ふみの父もカズオ
あとの二人は檀れい・壇蜜な

538:吾輩は名無しである
17/10/21 16:26:45.87 ta2Lk/Xv.net
>>536
忘れられた大豆ですよ

539:吾輩は名無しである
17/10/22 01:24:12.08 jzQQ0Hl6.net
「充たされざる者」が本屋で山積みになってた
読み始めたら面白いんだろうけど、あの厚さにびびって手が出なかった
「忘れられた巨人」は物語に入り込んで一気に読めたんだけどね

540:名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!
17/10/22 13:18:09.06 A4zuDYg+.net
この人、短編はどうなんだろう?

541:名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!
17/10/22 13:52:23.26 0RcTsJUL.net
普通
センスはいいが
センスのいい短編の名手はいっぱいいるからな
zadie smithやlahiriとかそういうレベル

542:吾輩は名無しである
17/10/23 02:04:21.27 ujdUz4fPG
第三次わた離は駄作$~が続々やってくるだろうと身構えていたが
全然来なかったな

543:吾輩は名無しである
17/10/24 21:24:39.51 fzkHFybx.net
文化勲章だめだった

544:学術
17/10/24 21:31:25.41 7yXSCWF9.net
しかし日本での評価はスカしてもいいじゃん。出身国なんでしょ。
僕は書下ろしの教科書が心に残ってる。八月の幽霊ね。

545:学術
17/10/24 21:37:13.16 7yXSCWF9.net
シュガー もどれもよかったけど。バイアット。
 

546:吾輩は名無しである
17/10/26 12:23:26.67 gUCzSz6m.net
カズオ ……
ハラグロ!

547:信用できない語り手
17/10/27 18:13:05.48 GcR+eOur.net
信用できない語り手
代表作日の名残は庖丁人味平が料理道を語るように執事が執事道を語る
凄く面白いがそんな馬鹿なと
まだ料理なら何が一番かと品定めできるが主人の為を思いもり立てる頑張り誇りを持つがそんなん比較不可能だわ
それぞれに執事の本懐はあるがあの執事はここが凄いがあそこは大したことない
そんなことを互いに意識しながら執事道を追及する
庖丁人勝負みたいに
そんな馬鹿なことがあるか
でもその嘘で大変面白い物語にしたてあげられているが物語自体がその物語を裏切る
執事道を誇る語り手の執事は自分に自分のやり方に誇りを持つ
父親の必死のリハビリを鼻で笑いながら自分の正しさを揺るがさない
主人を敬愛するが故に主人の過ちを止められない
誇りを持ちすぎるが故に素直になれず女中頭とのフラグをへし折る
結果かっては正しかった対独融和策がヒトラーの台頭を許し主人は没落し次の主人には疎んじられ独身で人生の終わりを迎える
しかし、そこでかっては馬鹿にしていた父親の行動を真似ながら人生の落日でまだやり直しに取り組む
語りが騙りとなり破綻した中でそれでもまだやり直せることに向き合う
それはスエズ動乱で大英帝国にやり直しをさせ今度は突っ張って失敗するなとの作者の隠れたメッセージになる
ヒトラーに誤った対処したようにスエズ国有化に誤った対応するなという
かっての父親のようにまだやり直せるやり直すべく頑張ることに意味があるとのメッセージ
信用できない語り手だった主人公の掴む大きな真実
それが真に作者が描きたいこと

548:信用できない語り手
17/10/27 18:49:57.09 GcR+eOur.net
わたしを離さないで
佐藤亜紀はエモーショナルな読者に迎合した最悪の物語と語った
高橋源一郎はただクローンの悲惨な真実が露呈するだけじゃないかと否定した
しかし、そうだろうか
この主人公が語っている相手、想定している聞き手は誰か
一般人健常者が?介護人か?いずれも違う
直接かたりかけている相手は提供者、しかもヘールシャムではないところで生まれてまだましな主人公の話を聞きたいクローンであり主人公キャシーの介護を受けている提供者だ
そしてキャシーは余りにも残酷な真実は隠しておいてできるだけ気持ちよい思い出を仕立てる語るそういうことで優秀な介護人
クローン達に負担をかけないそういう基本方針だが真実をぶちまけることが正しいとした先生もいたがキャシーは違う
トミーは真実を苦い真実も含めて求めた
ルースは真実と出会うことエミリー校長先生に会うことはキャシーに託した
キャシーの語るキャシーにとっての真実の物語は魂の三人、キャシー、ルース、トミーの物語
しかし、ルースはキャシーから男を奪うためにトミーと恋人になっただけだし
キャシーが一人で我が道を行くトミーに憧れてたかがトミーにとってはキャシーはそこまでの存在ではない
キャシーのトミーへの愛は本物かというと最後はトミーを看取っていない
トミーは愛による猶予を信じ、それが真実であることを求めて、それが嘘だとわかったらもうやってられんと
提供者だけの繋がりにいき、そういうトミーをキャシーはまた真実よりは受け入れやすい物語のキャシーにとっても受け入れがたい
だから最後は二人は別れ看取っていない
このどこに魂の結び付きがあるのか
佐藤亜紀や高橋源一郎は安っぽいお涙頂戴物語だと切って捨てた
しかし、真実は違う
キャシーの語りが物語が破綻する物語なのだ
確かに三人の魂の結び付きを語った物語と表面だけは読め、大衆はそれに喝采した
映画に関わっているがそんな難しい物を映像に表現するのは作者は諦め、普通は綾瀬はるかのドラマのように受け取られる

549:信用できない語り手
17/10/27 18:51:23.31 GcR+eOur.net
しかし、三人はばらばらだが同時に結びついている
ロストコーナー
三人の方向性は違うがそれでも有刺鉄線を潜りながら真実に向き合う
微温的なものがたりの底にそれでも三人は違う形でありながら夢を見て真実とも向き合った
全て夢見られたものがロストコーナーで返ってくる
三人はばらばらだったのも真実だが三人は絆を求めたのも真実でこの物語が三人の魂の物語であることも真実
そういうネジ曲がった複雑な構造だ
単なるお涙頂戴ならこんな物語にはなっていない
表面の物語の下にそれでも吹き上がる真実の物語、現実にはなかったが夢見られたものも含めて真実がある
あの赤ん坊の代わりに枕を抱いた子供を作れないクローンが夢見た子供が真実なように

550:吾輩は名無しである
17/10/27 18:53:40.42 D7unn8uo.net
佐藤亜紀っていう人は知らないが、
高橋源一郎がそんな薄っぺらい読み方しかしてないの?
それってどこソース?

551:吾輩は名無しである
17/10/28 09:44:27.39 hJSXwtIi.net
高橋源一郎 わたしを離さないで でググれば
小説の構造に詳しいということが売りの作家である
佐藤亜紀にしても高橋源一郎にしてもそんな読み方しかできないんだから
一般大衆が普通の娯楽小説として読んでしまうのは仕方ない
日の名残の作者がそんなもん書くわけはないんだが
日の名残の語り手が調子に乗った語りの裏でしっぺ返しに合う話であることは
皆、理解されたんだが
わたしを離さないでは説明がめんどうくさい
イシグロ自体も説明諦めて信用できない語り手は止めたと言って説明放棄している
映画なんか監修してもそんなめんどうくさい話にはしていない
小説は死ぬほど面倒くさいのに
小説売るのもそっちが都合良い
普通のお涙頂戴と思って読んで貰った方が売れるし
このスレにしても

552:吾輩は名無しである
17/10/28 09:53:48.26 8/AMBm3v.net
ぐぐっても見つけられなかった・・・
高橋はどうだか知らないけど、
べつにこのスレの人たちはお涙頂戴と思って読んではいないと思うよ
ていうかすごい過疎スレだったのにな・・・

553:吾輩は名無しである
17/10/28 11:04:24.31 hJSXwtIi.net
佐藤亜紀や高橋源一郎はわたしを離さないでのwikiにも出てくる有名な話
わたしを離さないでは三層の物語があって表層は魂の結び付きの三人の話
でもそれだとキャシーがトミーを看取ってないことが説明つかない
信用できない語り手として気持ち悪い体制に従順な抑圧的な介護人である主人公の現実からも目を逸らしている
表面の物語の裏に流れているのは仲違いする三人の物語
しかし、それだけでもない
そしてその底にそれでもなお結びついて離れない三人をはじめとするクローン達の夢の話が描かれる
できたことできなかったこと含めて真実があると
人間はそういうものだと
実際にあったことだけじゃなく夢も含めて人間の真実だと
三層目まで考えた時にカセットテープの赤ん坊の勘違いやロストコーナー
ノーフォークの意味がはっきりする
なぜそれらが描かれたかがはっきりする
クローン達の反抗や救済の話をかきエスエフや社会小説にしたかったならいくらでもできた
マーガレット・アトウッドのように
でもそうしなかった
佐藤亜紀や高橋源一郎は二層や三層を読めなかったわけだが
ほぼ読めている奴はいないと断言できる
皆、可哀想なクローンと美しい魂の三人の物語、大衆娯楽小説として読んでる
エスエフやクローン小説、政治小説として読んでる奴等も一緒
娯楽小説としてしか読めてない浅い読者
カセットテープや遺失物保管所まで読み込める奴はいない
キャシーの歌詞の誤読含めて現実にあったこともなかったことも含めて人間であることまでは至れない
読めていない

554:吾輩は名無しである
17/10/28 11:13:10.32 XIWux9Q3.net
柴田元幸の解説読めばそんな娯楽とは思わないだろうな。

555:吾輩は名無しである
17/10/28 11:29:44.71 Lu76O1eB.net
なんか要するに
ものすごく難しい小説なのね

556:信用できない語り手
17/10/28 11:59:15.52 hJSXwtIi.net
ルースは有刺鉄線を越えることを恐れて夢ばっかり見ている
キャシーは短いクローンの現実、死から目を逸らして嘘もついてもいい、
苦痛の少なくなることだけ考えている
トミーは愛による猶予にすがり性急に答えを求め嘘だとわかると落胆する、自暴自棄になる
トミーのキレやすさとはそういうこと
三人はばらばらだがそれぞれの立場を越えて考え方を越えて食い違いを越えて
その夢見る力はそれぞれに正しいと肯定される
人間はそういうものだから
苦しみの中でそういう物をそれぞれの立場考え方で追い求めることは肯定されないといけないから
人間をやっていけないから
それが物語の力で人が小説を読む意味だから
その意味で三人の魂はクローン達の夢はやはり深いところで結びついている
だからこそキャシーは歌詞を誤解していてもその誤解を含めて正しいのだし
仲違いし看取らずに離れていたトミーは最後のシーンで忘れられた物も含めて全てとして復活する

カセットテープやロストコーナーとは、有刺鉄線とは、そういうこと
細部で何でその事がその物が書かれないといけないのかとは、そういうこと

557:吾輩は名無しである
17/10/28 11:59:40.83 k+Wwd0g9.net
昔高橋源一郎の小説講座みたいな本を読んだが 古今の有名な小説を1行で要約するというのをやってたな 男と女が別れた とか

558:吾輩は名無しである
17/10/28 12:11:40.57 34Gdm0zt.net
>>553
二層目まではわかるけど三層目がうまく咀嚼できない
一層目の魂の結びつきと三層目の結びつきの違いをもう少し教えて欲しい

559:吾輩は名無しである
17/10/28 14:19:20.48 p42A2O5w.net
単に記号論的に深読みできるかも、という
ことを層云々いうのは滑稽だねえ

560:吾輩は名無しである
17/10/28 14:47:05.45 MaOEO51n.net
>>556
「そういうこと」で済ませないできちんと読解できるといいね
連想・イメージでは二つのものをつなげることができてしまう
けれど、それを確かなテキストの連関において説得力を持たせられるか
AとBは連関している、ではなくて、「こういう視点から見ると」AとBは同じ構造を持っているように作者は書いている、とすること
佐藤亜紀や高橋源一郎と違う視点で小説を楽しんでいるのは第一歩
その視点がきちんと「ツッコミ」に耐えられるだけのテキスト的な強度があるか
いろんな人がいろんな視点から楽しく小説を読むことはいいことだ
その提示された視点がほかの人にも面白いものであることはもっといい
第一層は語り手による美しい共同の物語
第二層は個々の人物の利己的な相克の物語
第三層というのがユング的な無意識においてつながっているという読解なのだろうか?
では、なぜ彼らはそのような無意識・夢でつながっているのか、そしてそれがどのような意味を持つのか
結構いいたいことは分かる気はするが、具体的な「カセットテープや遺失物保管所」に語ってみてくれ

561:吾輩は名無しである
17/10/28 14:51:25.67 XIWux9Q3.net
記号論って浅いでしょ

562:吾輩は名無しである
17/10/28 15:02:21.38 MaOEO51n.net
>>561
たとえばヘンリー・ジェイムズが物語と筋の違いを指摘している
筋は男が老夫婦のところに生まれて動物を仲間として島を渡って敵を倒して報酬を得て帰ってきた
物語は「桃太郎」・「犬猿雉」・「鬼」という登場人物を筋に加えたもの
登場人物を記号に還元して筋を調べることと、還元し得ない「登場人物性」=テキストの残余・背景・コンテキストを同時に考えるのが記号論
そんなに浅くはない
単に小説をプロットに還元してものを言うことが浅い
小説を物語に還元して読むときには「登場人物」や「背景」を説明してから読まなきゃならない
さらに、テキスト的に痕跡を浮かび上がらせて拾い上げながら読むテマティズムだって、浅いわけではない
いろんな視点からきちんと小説を読む事は大事で楽しい

563:吾輩は名無しである
17/10/28 15:10:53.10 p42A2O5w.net
イシグロは創作科なので
よくある類型にならないように設計している
その技術を褒めるのはいいが微視的な
記号論を作って他人はコレコレに気づいていないと
言い出すのはバカ。

564:吾輩は名無しである
17/10/28 16:25:07.62 nzuexjduo
難しいこと考えないでも
普通にやめられないとまらない(わた離)。
いろんなことが複合的に伝わってくる快感に垂涎。
でもこの作品は、読めない人には全く読み取れないらしい。
人は思ったより偏った読み方をしているものなのかな

565:吾輩は名無しである
17/10/28 16:15:44.59 XWv2JDI6.net
>>563
文句つけたいだけの人だったら嫌なんだけれど、「微視的にも」きちんと読解するのは大切なこと
少なくとも問題提起としては粗雑な「マクロ視点」での読解に対する批判として面白いと思う
高橋源一郎や佐藤亜紀が「マクロ視点」で評価したとき、それに微視的な視点から批判を加えるのは正当なこと
問題はその「微視的な視点」が視野狭窄じみたものか、独りよがりなものか、他人にとって「面白くないのか」
提出された「微視的な視点」がつまらないと思うのなら同じ土俵に立って反論すべきだと思う
記号論だから、○○だから、とレッテルを貼って相手を批判したいだけの「記号論」=「薄い」とか「記号論」=「馬鹿」というイメージの結合でマウントとろうとすることはやめようよ
怠けては駄目

566:吾輩は名無しである
17/10/28 16:23:41.87 p42A2O5w.net
小さいエピソードを記号論で関連づける
のは勝手にすればいいが、あいつはここに
気づいていないとか言い出すとみんな
ついてこれなくなるな
俺は謎を解いたぞっていう感じにね
特に今回の場合のように説得力が薄い場合はね

567:吾輩は名無しである
17/10/28 16:42:43.41 NmBIWbKF.net
>>566
具体的にどの辺が説得力ないの?

568:吾輩は名無しである
17/10/28 16:44:51.42 p42A2O5w.net
研究で明らかになるプロット上の驚くべき構造
というのはあるにはある
西遊記のエピの配置とかな
王道的な象徴解読なら
日本家屋の造りと話運びを絡めた
前田愛みたいな視点な
しかし3層論は「あいつはこれ気づいてないから
ダメじゃん」って言えるシロモノじゃない
個人的なこじつけ

569:吾輩は名無しである
17/10/28 16:49:15.92 p42A2O5w.net
>>567
三層である理由がわからないじゃん
小さいエピ拾えば何層でも解釈できるだろう
これは2つの小さいエピソードだけで
実は一層をなすのです
注意深い読者は気づくのです
そしてこれはコレコレの層と実は対立関係にあります
しかしこれは宙吊りのまま物語が閉じます
とかいくらでもできる言葉遊びなのよ
いくらやってもどこにもいけないタイプ

570:吾輩は名無しである
17/10/28 17:01:46.79 p42A2O5w.net
これが恣意的にならない場合というのは
実証的な情報と誰にでもわかるような物語構造に
見事な相関関係があった時な。
例えば人物名が沢山出てくるとして
無意識にでもその語源の分類が物語世界内での
ある重要な分別と一致しているとかな。
なんらかのパロディの場合、その参照先を見つけ出すのも
重要。例えばnever let me goの場合
英文学の学校児童モノというジャンルが背後にある
らしいが俺は知らんから、なぞったり外したりといった
設計された効果を実感できない。これは本書だけを
いくら読んでも、ジャンルに通じていないかぎり
実感できない
なので件の屁理屈みたいに
題目の抽象的精神的テーマについての深さというのは
無理が多いわけだ
「あいつはこの隠れた人間精神のテーマを読めてない」
とか延々となるからな
不毛としかいえない

571:吾輩は名無しである
17/10/28 17:34:07.08 cW6/JCUX.net
>>570
三層構造については分かりやすいと思ったけどな
語り手は登場人物たちが協力していると話していた
テキストレベルでは利他的でない行動を取っていることを書き込んでいる
さらに、それでもいくつかのエピソードでは同根のような断片がある
こういう単純な視点を君は否定できる?
否定できるならそれはそれで生産的だけど、君は馬鹿にしているだけじゃないの?
君が「不毛でない」ならちょっと否定してみてくれないかな

572:吾輩は名無しである
17/10/28 18:33:39.06 p42A2O5w.net
助け合っていても
利己的な行動を一切しないわけないじゃんw
聖人じゃないんだから
類型化された人物造形をしたくないなら
数あるエピソードでそういった我や自分本位の行為を
織り交ぜるのは誰でも思いつく作法で
それは「層」である必要はない
問題はその利他/利己の配分や特徴が「明確な」物語構造
や言語使用、あるいは話の前提となっている社会と
いかに見事に連動しているかどうかってこと
例えば利己的な行動の前には必ずある特徴的な
言葉遣いが現れるとか、行動の質を調べると
実は内容が被らないように上手く割り当てられて
いるとかな
だから三層なら三層である理由が三層であるという
事柄以外の客観的要素から説明されないとダメ

573:吾輩は名無しである
17/10/28 18:42:59.39 p42A2O5w.net
そもそも
1描写されている登場人物たちの意識
2実は登場人物は主張している通りに動いていない
3実は意識が繋がっている
人間を丁寧に描いた場合だいたいこれ言えるだろうw
愛し合っているカップルがしかし
実はお互いに偽善的行為して結果結ばれないが、
実はなんらか深い部分で共感していた
こんなの普通だろ
なんでも当てはまる

574:吾輩は名無しである
17/10/29 15:13:00.16 nFqEdOCOP
『小説の技巧』って本の中の、「信用できない語り手」の章で
日の名残りが解説されてたけど、
その他の作品として、ナボコフの『青白い炎』が挙げられてた。
読んだことある人いる?面白いのかな

575:吾輩は名無しである
17/10/29 23:21:21.76 /5UhzQK5.net
だからキャシーは池沼だって

576:吾輩は名無しである
17/10/29 23:25:24.10 pgerbcPi.net
555

577:吾輩は名無しである
17/10/30 15:54:29.49 HJSio9QU.net
3層
超自我
自我
無意識クローンはこれが無い

578:学術
17/10/30 18:16:24.14 KEtlQGGR.net
他我。

579:学術
17/10/30 18:19:45.13 KEtlQGGR.net
他己。
メモね。

580:学術
17/10/30 18:20:31.79 KEtlQGGR.net
クロウーン人間。

581:吾輩は名無しである
17/10/30 18:42:50.93 B7KBoz7f.net
日の名残り読んでてよくわからなかったのが 主人から客の息子に性教育するよう頼まれた主人公がいちどはしなくていいのかとほっとするんだけど、やっぱりしなくちゃだめだと気づくまでの流れが。なんでそうなったの

582:学術
17/10/30 19:06:04.31 KEtlQGGR.net
鳥 なら砂肝がいいけど ぼんぼりもな。

583:学術
17/10/30 19:09:00.51 KEtlQGGR.net
シジミ汁 フリーズドライ もおすすめ。

584:学術
17/10/30 19:10:15.55 KEtlQGGR.net
ワインにパエリアが合うかどうかとか。とりつぎとかコネより
コネクション ザ ワールド。

585:DJ gensei学術 暗公 fineshi pas contenau
17/10/30 19:11:09.58 KEtlQGGR.net
人脈より葉脈の時代ね。

586:学術
17/10/30 19:12:23.11 KEtlQGGR.net
烏丸三条の豚骨がおススめ。

587:吾輩は名無しである
17/10/30 19:22:23.80 JdHmGGoA.net
>>581
客の息子と会話してみて、息子が「ちゃんと理解してるよ」って言ってたからスティーブンス安心、と思ったら理解してると言ってたのは来賓のことでしたやっぱり性教育しなきゃ
って流れだと思う

588:学術
17/10/30 19:55:32.58 KEtlQGGR.net
性差教育。個体差も激しいほうが。

589:吾輩は名無しである
17/10/30 21:49:55.65 WsxuKMiw.net
>>581
ビリヤードでクッションを使ったり衝突の連鎖を利用したショットが
狙ったボールに当たったものの、ポケットには落ちなかったということかな??

590:吾輩は名無しである
17/10/30 22:05:50.38 B7KBoz7f.net
読み直してみた デュポンて男なのに どうしてレジナルドは紳士と淑女の違いの話でデュポンのことを持ち出したんだろ

591:吾輩は名無しである
17/10/30 23:43:53.71 WsxuKMiw.net
私見を申し上げれば
緊迫した館ではフランス代表のデュポン氏をいかにして味方につけることができるか
ということが焦点となっています
(後々イギリスとフランスの立場や考えがいかに違うのかということが書かれます)
もう一つのポイントは作中「婉曲」「率直」という表現が頻出していることです
そこへ父からの伝言といってスティーブンスがレジナルドに話し始める
「〜紳士と淑女の間にはいくつかの重要な点で違いがあることを心得ておかねばなりません」
レジナルドは生真面目な青年であるような描写が直前にあったと思います
そこで彼は少しの間考えを巡らせ
「この状況下で父からの伝言。これはきっと婉曲表現でイギリスとフランスのことを言っているんだ」と
考えたのではないでしょうか

592:吾輩は名無しである
17/10/30 23:50:02.14 5RXh8HRv.net
よくレス読んでないけど、これから日の名残読むから、ネタバレはなしでお願い

593:学術
17/10/30 23:52:12.90 KEtlQGGR.net
妄想を誇大的にせず歪曲もせずに婉曲で受け取ること。
これも便利なツール。精神的関係でね。

594:吾輩は名無しである
17/10/31 00:56:50.58 OWCJOXfK.net
まあ笑うところなんだろうけど 自然の驚異とか サカナのことならよく知ってるとか 
レジナルドがスティーブンスを単にからかってたのかな

595:吾輩は名無しである
17/10/31 01:51:13.92 OWCJOXfK.net
紳士と淑女の間には、というのが男と女という意味じゃなく、一般的に、われわれ人間の間には、という意味で受け取ったんだろうな
そういうことにしとく

596:吾輩は名無しである
17/11/03 13:06:32.02 /+WUXXu5.net
日の名残り読みました。
ノーベル文学賞作家としてのイシグロを感じたいなら次は何を読むべきですか?
それとも日の名残りで十分ですか?

597:吾輩は名無しである
17/11/03 13:34:40.07 uOHiRsnJ.net
buried giantだな
ベタなファンタジーを現代小説で
料理するっていうのは試みとしてはあるんだけど
多分一番上手い
grendelっていう古典もあるけど

598:吾輩は名無しである
17/11/03 13:52:01.85 zmH3ym4l.net
あれは、アーサー王伝説読んでからの方がいいのかね?
おれなんか朧気な知識しかなくて読んでしまったが。

599:吾輩は名無しである
17/11/04 19:51:17.55 ixdUDzFY.net
忘れられた巨人の豆知識
・恐らくはエドウィンとはアーサー王が一時的に撃退した後のサクソン人の覇王の一人
・ベアトリスの姦通相手ってア○サ○王
・ガウェインは夫をサクソン人の武将に殺された若い女を殺させる訳にも行かないがこんな復讐をやらせたくもなくもう大変
・ウィスタンも母を殺したブリトン人への復讐を忘れるなと言いながらもう戦争は避けられないと嘆き悲しむメンヘラ
・でもテーマは悲惨な記憶を思い出すくらいなら過去の記憶は忘れるべきかじゃないから
・竜もサンザシの花をマリーンに与えられてた
征服王に俺はなるのエドウィンもブリトン人のアクセルやベアトリスを忘れない、
忘れるな、過去に如何に悲惨なことがあってもそれ以上に互いを結びつける大切な記憶を忘れるながテーマだからそこんところよろしく
・記憶を無くさせる竜も忘れてはならない物を持っている
アクセルやエドウィン達も忘れてはならないことを持っている
忘れてはならないことがある
・ラストは夫婦が会えないか会えなくないかが問われているわけではないから
どんな辛いことが過去にあっても忘れてはいけないことを知っていれば二人はまた会える
そういう物語だからそこんところ繰り返すがよろしく

600:吾輩は名無しである
17/11/04 23:08:30.68 cOpCZ6TX.net
腹が痛くて今直ぐに死にたい。
もうたくさんだ。
さっき、1週間食事を絶って、カレーを食った。
うめぇ!
飯を3合も食ってしまったわ。
トッピングは山盛りのとろけるチーズ、ゆで卵10個、蒸したジャガイモ7個。
5000カロリー超えた。
腹がいてぇよ。

601:吾輩は名無しである
17/11/05 02:16:57.98 Tqsj7PCd.net
「忘れられた巨人」感想
外国にも三途の川ってあるのか…

602:吾輩は名無しである
17/11/05 09:29:18.65 D0RwIZvT.net
これから読むから待って!

603:吾輩は名無しである
17/11/05 19:04:26.73 N2ofF84h.net
>>601
レテの川かな?

604:吾輩は名無しである
17/11/05 19:36:01.45 tiL6cNUj.net
>>601
その感想が新鮮でびっくりだわ
渡し守カロンとか知らないのかな?ギリシア神話のオルセウスとかいろんな入り口あると思うけど
レーテ・スティクス・オブリヴィョン・・・
死んだ魂が生前の記憶を忘れるっていうイベントは現世=ケガレ、来世=浄化として結構普遍的だね
読書はいろんなところにつながって面白いですよね

605:吾輩は名無しである
17/11/06 17:10:16.79 SsjNCa09.net
わたしを離さないで、読み終えた。
「そこ」が気になるけど全然描かれず関係のないものばかり描かれるから仕方なく読んでたけど、
結局「そこ」も別に大したことなくて、ラストはまぁこんなもんかと思った。
文章はすこぶる読みやすかった。
つーか長すぎ、もっと短くまとめて。

606:吾輩は名無しである
17/11/06 17:20:48.94 86LScaoV.net
300ページ程度で長いとかいってるし

607:吾輩は名無しである
17/11/06 17:24:04.63 SsjNCa09.net
>>606
いや、たったこんだけのことに頁を使いすぎってことだよ。

608:吾輩は名無しである
17/11/06 19:43:48.72 /Pwx4Alj.net
プロット=内容だと思ってると、そういう感想になるか

609:吾輩は名無しである
17/11/06 20:25:46.21 8uw0VuoH.net
書店がゴリ押しするせいで、本来だったら文学と無縁の人が読むようになったね

610:吾輩は名無しである
17/11/06 20:30:37.16 1Dwm/EfJ.net
カズオ自身がプロモーション熱心な
現代作家だからまあいいじゃないの
多分純粋にインダストリー的な環境で勝ち抜いて
ノーベル文学賞とった初めての作家だろうね

611:吾輩は名無しである
17/11/08 21:33:10.10 u23YSKP15
>>605
発売以来10年以上そんなような感想聞き続けているが
そんな風に感じる人が一定数いる不思議。
自分は最初読んだとき「こんなどーでもいいこと延々聞かされてるのに
なんでこんなに気持ちいいのだ??なんの魔法??とにかく永遠に終わらないでー!!」
って興奮しどおしだったよ。
後々構造等がわかってきたが、難しいこと抜きにしても、ただただ快感。

612:吾輩は名無しである
17/11/09 10:51:53.04 JLVmboXWJ
「退屈な描写が続くだけで種明かしもなくつまらなかった。」
つまり、J-POPのように起承転結が簡潔なものじゃないと受け入れられないということかもしれない。

613:吾輩は名無しである
17/11/09 10:55:18.02 JLVmboXWJ
クローン的な者のようだが詳細はわからない、
どうなっているのだろうという興味が前提。

1: 友達同士のやりとりに対する共感。こまごまとしたことだからこその親しみ。
→我々と全く一緒じゃん。

2: 幼少時のこんなどうでもいいことまで詳細に覚えている大人の普通じゃなさ。また、こんなどうでもいいことを大切そうに、大切なことだと疑いもせず他人に話せることの異常さ。
→何この人、人じゃない??怖すぎ。理解出来ない。

1と2を行ったり来たりが、たまらん!!!ずっとやってて!!
(なぜたまらないのかはわからんが。。。)
=小説ってすごいことが出来るもんだな。

614:吾輩は名無しである
17/11/09 11:51:30.87 JLVmboXWJ
面白く感じない人は
2の部分をスルーして読んでいるのでは?
テレビドラマでよくあるような、
状況を説明するための不自然なセリフ的なものとして流しているのでは?
もったいない

615:吾輩は名無しである
17/11/09 18:47:30.77 iqnu1Dw1.net
ノーベル賞いらん言ってたのに

616:吾輩は名無しである
17/11/09 18:52:49.77 Yz8Ea5BU.net
情けないよな
ノーベル賞は立派な賞だと自分から言ったり

617:吾輩は名無しである
17/11/09 20:04:22.24 LkdXM23M.net
先人を軽んじない立派な態度じゃないか

618:吾輩は名無しである
17/11/09 21:15:02.89 cqN1FIpB.net
憲法学者の長谷部恭男先生はイシグロお好きみたいですね。

619:学術
17/11/09 21:45:45.41 WLlgaMTY.net
バイアット シュガー の方がオススメ。作家、小説家 文学者
の順位じゃないし。

620:吾輩は名無しである
17/11/09 22:54:08.58 fc00HqJR.net
日の名残りでは大事な客への皿を割り父親が失敗して給仕をやめさせられた後に石段を登り降りする
そしてリハビリしてまた執事に戻ろうと取り組む
主人公が全て遅すぎて大切な女性のメイド長をラストにもう駄目よ全ては遅かったと失う、その時に桟橋に灯りが灯る、桟橋に詰めかけた観光客達は見知らぬ同士で感動し歓声の声をあげる
そこに登り降りした父がオーバーラップする
まだ届くまだ光に達せられる、高い所の光を手にできる
日が暮れて人生が終わろうとしてもまだ取り戻せるものはある
時はスエズ動乱でイギリスがエジプトに軍事行使しようとしてアメリカに阻止され赤っ恥を書く時代
チェンバレンの対独融和策がナチスの台頭を許し主人公が大切な女性を失ったような過ちを繰り返してはならない
日は残っている
忘れられた巨人はまだ中世も整備されないころのイングランドが舞台
そのころ人々の記憶はなぜか失われて過去の事が思い出せない
アクセルとベアトリスという老夫婦がいるが彼らは蝋燭で夜家を照らすことがきんじられている
なぜか周りは霧が立ち込めているがある時、霧が晴れて日がさして高い所から蜘蛛が降りてくる
何かを思い出す
自分達には息子がいた
顔を思い出せないがそこに行こう、場所も旅の途中で思い出すだろう
途中で別々にしか渡る事ができず大切な記憶をどちらも持っていないと二度と会えない島、アヴァロンで船頭に会う
息子とは関係ないと別なところに行く
そこでアクセルにもしかしたら私はあなたに会ったことあるのではとウィスタンという騎士に会う
そしてアーサー王の甥、ガウェインとも会う
アーサー王死後のイングランド
そこが物語の舞台
ウィスタンはクエリグという竜を倒すと言う
その頃竜にかじられたエドウィンという少年がいて
ここは剣と魔法と騎士道の中世初期
アーサー王はローマ帝国衰退後のゲルマン大移動、サクソン人(アングロ・サクソン、イングランドのサクソン人の語源)の侵入を撃退したブリトン人の英雄の名前から作られた伝説の王
そしてエドウィンとはその後にイングランドに覇権を確立しキリスト教の導入をしたサクソン人の王

621:吾輩は名無しである
17/11/09 22:56:00.10 fc00HqJR.net
アーサー王とアクセルはブリトン人とサクソン人の和平をもたらした
しかし、和平が壊れて殺しあいになった時、ガウェインはブリトン人の娘がサクソン人の領主を仇を取ると戦場に向かう
娘を殺させたくないからサクソン人達を倒すがこんな馬鹿なことはやりたくない
ウィスタンは記憶喪失はクエリグの霧のせいだと言うが霧が晴れたらブリトン人に殺された母の仇を取ると言う
自分は別に過去の記念碑の為ではなく未来に続く征服者の為にいると
自分は駄目でもエドウィンを仕上げると
ガウェインは全てをやめさせるためにマリーンと組みクエリグに魔法をかせ和平を取り戻した
記憶喪失と引き換えに
木の上に登るエドウィン、塔の上まで火をかけ上がらせて修道院の陰謀を断つウィスタン
高さの主題、霧の上灯り中で光の中で取り戻すこと、竜に噛まれた傷を元に竜の居場所を探すエドウィンとウィスタン
ウィスタンは嘆く必ず大地を血に染めないといけないと、しかし、私は既に余りにもブリトン人の仲間をアーサー王やアクセルの夢見たブリトン人とサクソン人の共和に魅せられたと
息子と会うためにアクセルとベアトリス、アクセルお前は怒ってたではないかとガウェイン
アーサー王をめんばしながら怒っていた、怒りのあまり騎士をやめた、それでも思い出したいというのか
ガウェインをウィスタンが倒しクエリグも倒すと霧は晴れる
マリーンが竜の為に残したサンザシの花だけがあった
日の名残りの桟橋の灯りのように記憶を無くさせる竜の心を和ませる忘れてはならないものとしての光
アクセルは言う、エドウィン、私たちブリトン人の老夫婦の事を忘れないで
アクセルは妻ベアトリスとアーサー王の姦通のことや息子が既にアヴァロンで死んでいることを思い出す
ラストはアヴァロンを渡ろうとする二人
この話のテーマは忘れるな
それでもどんな取り返しのつかないことでも
それ以上の忘れてはならない諦めてはならない大切な記憶を繋がりを失ってはいけない
この意味で日の名残りもわたしを離さないでも忘れられた巨人ま全く同じ話
日の名残りの失った物を取り戻す桟橋
わたしを離さないでのロストコーナー、間違った記憶も含めて真実だ
忘れられた巨人の蜘蛛が蝋燭がさんざしの花が
忘れるなと人は言う

622:吾輩は名無しである
17/11/10 17:44:49.74 5coffwCw.net
読書感想文に長々とあらすじ書いて
最後に「面白かったです」で〆てたタイプだろこいつ

623:吾輩は名無しである
17/11/10 18:09:43.56 0JRJKsPm.net
わたしを離さないでは、三層の物語が描かれている
一層目は過酷な運命を強いられるクローン達のなかで三角関係を形作りながら切っても切り離せない三人の絆の絆の物語
ルース、トミー、キャシーの愛の三角関係の物語でドラマなら綾瀬はるかや三浦春馬の美男美女がやる物語
しかし、表面を裏返せば子供の頃はルースはトミーを馬鹿にしているし、ルースはキャシーに意地悪したいから恋人になった、あなたたちこそ恋人になるべきだったと死ぬときは白状しているし、
それでも奪わずにはいられないほどルースはトミーを愛してたかというと全くそんなことはないわけで
トミーはやれるからやっただけでルースのこともキャシーのことも本当はどうでもよく
真の恋人は猶予が与えられるとの噂が嘘だとわかったらキレてキャシーを遠ざける
キャシーも口当たりの良い嘘は辛い真実よりましだと微温的な物語をたれ流す
完璧体制側に都合の良い気持ち悪い介護人でありそれとは相容れないトミーとは袂を完全に分かち看取りもしない
愛の物語、絆の物語とは全く嘘だとわかる
でもその底に真の第三の物語が語られていて有刺鉄線、忘れられた巨人の棘の木と同じに辛く傷みを伴うものであってもそこにロストコーナー、忘れたもの失われた物が全て帰ってくる
三人がバラバラでも夢を見たそのことはカセットテープの歌詞のようにかけがえのない、事実とは違っても真実である
忘れてはならない
三人が事実としてはバラバラでも夢見た真実の中で三人の愛は絆は決して失われない
帰ってくる
そういう物語である

624:吾輩は名無しである
17/11/10 19:28:36.37 mUcUDAHn.net
まだ三層に執着しているなんて悲しいなあ

625:吾輩は名無しである
17/11/10 21:13:18.94 /e+ABDwQ.net
こいつの手にかかればなんでも3層に分けられる

626:吾輩は名無しである
17/11/10 21:31:44.46 vrUD5IfO.net
濃密な人間関係が魅力の小説を一冊手に取ります
読みながら惰性/反発/愛情を三色マーカーで
色分けしていきます
読み終わった後にあなたは三色がそれなりに
使われたことが視覚的にわかるはずです
でもね、だからといってこれを構造だとか層と
呼ぶのは幼稚なんです

627:吾輩は名無しである
17/11/11 06:13:35.16 vYxZ9UEf.net
なるほどな。深く考えられません。有刺鉄線の向こうに立ちあがった風景は牛さん親子です。モーすごい小説だったな。

628:吾輩は名無しである
17/11/29 10:21:20.31 NTtSv5fQ.net
ユリイカの人選が微妙じゃないか?
ノーベル賞の注目度を利用するならもっと良い書き手を選んで丁寧につくるべきだったな

629:吾輩は名無しである
17/12/03 09:58:18.78 uYgwvHaQ.net
中井亜佐子?に1ミリも同意できないとツイートしてる人がいたけどその人が言ってることもよくわからん

630:吾輩は名無しである
17/12/06 11:08:46.68 Av2yYaNx.net
逆巻しとねか。カズオ・イシグロ一作も読まずにゴチャゴチャ文句つけてたとはいつもどおりくだらんやつだな
こいつが言ってることの方が1ミリも同意できないことが多い

631:吾輩は名無しである
17/12/06 12:23:34.72 OiOwjaWK.net
すっかり元の落ち着いた過疎スレに戻ったなー

632:吾輩は名無しである
17/12/08 00:36:38.14 SnVZl0ne.net
2017 Nobel Lecture in Literature
URLリンク(www.youtube.com)

633:吾輩は名無しである
17/12/08 12:33:16.92 SnVZl0ne.net
イシグロさん人気 文学賞の授賞式控え 現地書店に特設コーナー
URLリンク(mainichi.jp)
市街地最大の「アカデミー書店」では、メイン通路の中央にイシグロ・コーナーを特設。
文芸書担当のカリン・マンネストーラさんによると、10月の同賞発表時には約50人の客が待機した。
テレビでイシグロさんの名が読み上げられると「驚きと喜びの声」が上がり、近刊「忘れられた巨人」の在庫数十冊が即完売。
「彼の本は学者肌の人からミステリー愛好者まで、しかも10〜90代の幅広い世代に読まれる」と話す。
今月5日に来店した70代の女性は「友人へのクリスマスプレゼント」として、「日の名残り」と「わたしを離さないで」の英語版を購入。
「私はスウェーデン語版で読み、映画も見た。とても良かった」と笑った。
また老舗デパート内で「NK書店」を経営するリエナ・エックさんは
「毎年、村上春樹さんの受賞に期待しているが、イシグロさんは予想外で驚いた。
『日の名残り』はここ3週間、店の売り上げトップ。主人公の執事とメイド頭の微妙な恋愛は大人にこそ分かる味わいだ」と話した。
冬が長いスウェーデンは文学への関心が高く、ノーベル賞作家を論じるイベントが全国で開かれる。
今月1日夜には首都で「イシグロについて語る会」があった。
語り手の作家、クリストファー・リアンドアさんは「登場人物が自らの苦痛や他者への愛情に気付かないふりをするのは、
サムライのようでもあり、英国的でもある。二つの文化は重なり合う」と指摘した。

634:吾輩は名無しである
17/12/08 12:38:46.67 VW6ZBp/k.net
今日6時30分からwowowで日の名残り

635:吾輩は名無しである
17/12/08 12:54:51.38 SnVZl0ne.net
鴻巣友季子(助走中)
@yukikonosu
イシグロの講演の全訳は土屋政雄さんによって、早川書房から出版されるとのことです。

636:吾輩は名無しである
17/12/08 17:50:02.41 BbzwJinY.net
日本語版で読みました。言葉が縁になる。ええですね

637:吾輩は名無しである
17/12/09 08:02:49.60 WmyXFjAV.net
★本日 深夜★
12月9日(土)23:00 〜 翌0:30(90分) NHK Eテレ
 ETV特集 アンコール「カズオ・イシグロをさがして」
番組内容:
 今年ノーベル文学賞を受賞した作家カズオ・イシグロ。
 「小説家はテレビに出るべきではない」とイシグロ。
 2011年に来日した際の単独インタビューで謎めいた素顔に迫る。
番組詳細:
 受賞のしらせに「フェイクニュースの時代、間違いかと思った」と取材陣を笑わせたカズオ・イシグロ。
 物静かな中にもユーモアを忘れない人柄は、作品にも共通するものだ。
 常に小説スタイルを変えるとされるイシグロだが、一貫するテーマは「記憶」だ。
 そこには生まれ故郷の長崎との深い関係がある。
「わたしを離さないで」「日の名残り」など作品の魅力を、分子生物学者の福岡伸一、
女優ともさかりえらが、それぞれの視座から探る。
出演者ほか:
 【出演】作家…カズオ・イシグロ,【出演】分子生物学者・青山学院大学教授…福岡伸一,
 【出演】女優…ともさかりえ,【出演】演出家…蜷川幸雄,【出演】放送作家・映画監督…三木聡,
 【出演】イラストレーター・アーティスト…松尾たいこ,【出演】女優…小橋めぐみ,
 【出演】脚本家・作家…アレックス・ガーランド,【出演】文芸評論家…セバスチャン・クローズ

638:吾輩は名無しである
17/12/09 15:53:51.79 L1ocHqSG.net
日の名残りとわたしを離さないでしか知らなくて
ノーベル賞をきっかけに残りもぜんぶ読んだけど
結局他のはどれも微妙だったな、、

639:吾輩は名無しである
17/12/10 00:47:06.10 U259jjwD.net
★明日 夜★
12月11日(月)21:00〜22:00 NHK総合
 ニュースウォッチ9
   ▽カズオ・イシグロ氏が創作秘話を独占告白!

12月16日(土)19:00〜19:50 NHK BS1
 「カズオ・イシグロさん 独占インタビュー」

640:吾輩は名無しである
17/12/10 16:38:35.48 ziPeaxuq.net
ともさかりえのような横曲がりシャクレ族の朗読は味わいがあって良かったな
カズオイシグロの良さを最大限喧伝したと思うよ
女優の小橋めぐみって知らない人も良かったな
年間100冊の本を読みますって中江有里の300冊の足元にも及ばないじゃんってツッコミは入れない方向性で

641:吾輩は名無しである
17/12/10 21:19:24.99 LFGgVPts.net
分子生物の人も良かったね。人間も液体だって。面白い番組でした。

642:吾輩は名無しである
17/12/12 01:18:24.22 /NN58+80.net
カズオ・イシグロさん ノーベル文学賞授賞式後の晩餐会スピーチ
URLリンク(www.asahi.com)
今でもその外国人、私の本にカラフルにでかでかと描かれた西洋人の男の顔を鮮明に思い出すことができます。
迫り来るようなその顔の背景には、一方に爆発によって巻き起こった煙とほこり、もう一方には空に飛び立っていく白い鳥たち。
5歳の私は、日本の伝統的な「畳(タタミ・マット)」の上にうつぶせに寝そべっていました。
その瞬間が記憶に刻まれているのは、おそらく背後からきこえてきた母の声、
ダイナマイトを発明したものの、その使われ方に心を痛めてやがて「ノーベルショウ」というものを創設したというその男について語るときの、
その声が何か特別な感情をたたえていたからでしょう。
「ノーベルショウ」、その名を私は日本語で初めて耳にしたのです。
「ノーベルショウというのはね」と母は私に語りました。
「ヘイワ(平和や調和を意味する日本語です)を広めるためにつくられたものなのよ」。
私たちの故郷である長崎が、原爆によって壊滅的に破壊されたわずか14年後のことです。
幼かった私は、「平和」というものが何か大事なものだということを直感的に知っていました。
それなしには、「何かおそろしいもの」が私の世界に迫ってくる、ということを。
優れた知見が常にそうであるように、ノーベル賞は、子供でも理解できるようなとてもシンプルなものです。
そしておそらく、だからこそ、世界に影響を与え続けているのでしょう。

643:吾輩は名無しである
17/12/12 01:19:08.49 /NN58+80.net
自分の国の出身者がノーベル賞をとったときに感じる誇りは、
オリンピックで自国のアスリートがメダルを獲得するのを目撃したときに感ずるそれとは質的に異なります。
わたしたちは、自分の同胞が他を優越しているということで誇りを感じるのではありません。
そうではなく、われわれ人類の一員が、人類共通の財産となる偉大な貢献をなしたということに誇りを感じるのです。
わき上がるその感情は大きく、人を結びつける力を持っています。
わたしたちはいま、異なる種族が互いに強く反目し、ばらばらに忌み嫌い合うような時代を生きています。
私が生きる糧にしている文学という分野がそうであるように、ノーベル賞は、互いを分断する壁を越え、
人類として共に何に立ち向かっていくべきなのかを思い出させてくれます。
ノーベル賞はまるで母が幼い子供に聞かせるような物語であり、世界中の母たちがそうしてきたように、
子供たちをインスパイアし、彼らに希望を与えるのです。
この栄誉を前に、私は幸せでしょうか。もちろんです。
驚きのニュースを受け取った数分後、91歳となる母に電話をかけた際、
自分でも気づかないうちにそう呼んでいたように、「ノーベルショウ」を受けたことを、たいへんに幸せに思っています。
ノーベル賞というものが持つ意味を、幼かったあの日の長崎で直感的に悟ったのと同じように、
自分が今この賞の精神を理解できていると信じています。
そしてその歴史の一つに連なることを許されたことに、畏怖(いふ)の念を感じながらここに立っています。
ありがとうございました。


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