柄谷行人の晩年をひっそりと見守るスレ at BOOK
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[前50を表示]
600:吾輩は名無しである
21/03/14 07:51:39.39 cPcni2Z4.net
日本の最大の交易国だろう
中国と交易して利を得ることを
「売国だ」と口走る所まで
精神が追い詰められている者は、いる

601:吾輩は名無しである
21/03/14 14:19:23.96 6BC6xIJ8.net
>>599
頭が逝っちゃってるネトウヨ君か・・・

602:吾輩は名無しである
21/03/14 22:04:46.10 NMh8zdEA.net
>>601
頭逝ってるのはチャンコロを擁護してるお前みたいなボケだろが

603:吾輩は名無しである
21/03/14 23:09:06.02 tTjJFcI2.net
横から失礼
差別発言連呼してるID:NMh8zdEAはさておいてウイグルで弾圧が生じているようでは
あるっぽい
ソースはBBCなので、まあそれなりの信憑性はあるのではないかと思う
URLリンク(www.bbc.com)
URLリンク(www.bbc.com)

604:吾輩は名無しである
21/03/15 00:01:35.05 7JN7yJsd.net
>>603
差別だぁ?
差別されて当然なんだよボケ

605:吾輩は名無しである
21/03/15 00:17:38.66 ThMITHIH.net
それじゃあ理由があれば差別していいのか?
話にならねーな。

606:吾輩は名無しである
21/03/15 00:22:54.82 ThMITHIH.net
しかし差別してること自体を開き直るのは驚いたなあ
大抵のネトウヨは差別的なことを言って叩かれると
これは差別じゃないと理屈を述べたがるもんだが
多かれ少なかれ「よくない」ことだって認識はあったわけで。

607:吾輩は名無しである
21/03/15 00:25:00.22 7JN7yJsd.net
>>606
無茶苦茶なことしてる連中には徹底的に差別して叩き潰さないとダメなんだよ
チョンコなんかもそうだろが

608:吾輩は名無しである
21/03/15 11:02:31.33 mdZyjqC4.net
>>603
イギリスの情報がいかに捏造に満ちているか、少し過去の歴史を思い起こしてみたほうがいいと思う。
国を挙げて文化人に情報エージェントを委託したのは、イギリスが最初じゃないかな?
ウイグル問題は、どこの報道でもファクトチェックがまったくなされていない。
イスラム過激派対策だということも、まったく触れることがない。

609:吾輩は名無しである
21/03/15 11:39:44.03 zfCZQj/P.net
日本共産党でさえ中国を批判している今の世の中というのを少しはわかった方がいいですよ
古い新左翼的認識をまだ持ってる人いるもんだなあ 遅れてるぅ

610:吾輩は名無しである
21/03/15 11:45:29.92 mdZyjqC4.net
>>609
問題は、報道が事実であるのかどうか、事実でなければ捏造したのは誰でその理由ななにか。
報道が事実であれば、その事実の背景はなにか。
それだけのこと。
新しい右翼的認識より、古い新左翼的認識の僕の方が正当だと思うけど?

611:吾輩は名無しである
21/03/15 13:51:22.57 x2baBVP6.net
>>610
お前が無知なだけだろが
お前のようなクズがいるからチャンコロがここまで世界中で増長してるんだろが
ちょっとは目の前のネットで検索してみろやゴミカスがよ

612:吾輩は名無しである
21/03/15 17:19:52.70 mdZyjqC4.net
>>611
君のようなクズがいるから、アメリカの世界支配が増長してるんだな。
アメリカの暴走を止めるには、中国に期待するしかないのが現実だ。
ところで、ネットで真実君はトランプさんの不正選挙の主張も認めるの?

613:吾輩は名無しである
21/03/15 19:07:33.24 wY6GZMzm.net
>>500
>俺は出してないが
ってわざわざ言うのが、出してるようにしか見えないねwwwwwww

614:吾輩は名無しである
21/03/16 07:52:15.94 32DzzBk2.net
>>612
死ねやクズが
チャンコロのジェノサイドとか世界中でしてる侵略とか
糞チャンコロ工作員は死んどけボケが

615:吾輩は名無しである
21/03/16 07:53:50.77 32DzzBk2.net
>>612
だからお前らみたいなゴミ左翼は一切支持されないんだよカスが

616:吾輩は名無しである
21/03/16 07:58:17.16 32DzzBk2.net
>>612
お前らみたいなまったく影響力のないゴミ左翼なんかにかまってる時間なんかないんだよゴミ
日本から出ていけゴミ

617:吾輩は名無しである
21/03/16 16:35:40.72 ZFg6F5Zr.net
>>616
ネトウヨ(ゴミ)はゴミ箱から出てくるなよ。
ゴミ(ネトウヨ)はゴミ箱(右翼)の中で喚いていればいいんだよ。

618:吾輩は名無しである
21/03/18 21:29:13.73 Q+X7FGpa.net
柄谷スレを五毛党が監視していたとは・・・トホホ
これぞ
マルクスその可能性の中南海かw

619:吾輩は名無しである
21/06/01 17:11:08.95 9HwS/T30.net
>>572
「コロナウィルスは武漢研究所で人工的に変造された」
英研究者らが法医学的学術論文発表へ
URLリンク(www.fnn.jp)

620:吾輩は名無しである
21/06/02 14:03:52.45 QgJty95p.net
>>619
イスラエルのパレスチナ人虐殺から目を逸らさせたいんだろうね。
ミャンマー問題があまり盛り上がらないからw

621:吾輩は名無しである
21/06/02 20:17:52.16 0z4UROp+.net
柄谷くんも、大江くんも酷くなってしまったね。
二人とも、若い頃はもう少しまともだったがね。

622:吾輩は名無しである
21/06/02 20:22:33.15 QgJty95p.net
戦後世界は内政干渉をしないことで、かろうじて平和を保っている。
他国に内政干渉したがるのは、いわゆる自由主義国。
なんのことはない、自分たちの利権を認めろといってるだけ。
イスラエルのガザ侵攻は、内政ではまったくなく、完全な他国への侵略だけど、自由主義国が非難することはない。

623:吾輩は名無しである
21/06/03 15:19:35.81 zFADXbZ3.net
90年代スターだったな

624:吾輩は名無しである
21/06/07 00:01:30.96 5jEB0aJ7.net
米ロサンゼルスに巨大「習近平ウィルス像」建立
落成式が執り行われる
ネットの反応「想像よりちゃんとアートだったw」「習近平は米国でも人気者ww」
URLリンク(anonymous-post.mobi)

625:吾輩は名無しである
21/06/15 21:08:01.76 BRnpNpzN.net
>>622
中国少数民族、臓器摘出の対象か
国連人権専門家らが懸念
URLリンク(www.afpbb.com)

626:吾輩は名無しである
21/06/17 12:55:35.64 +1iftlZ1.net
>>625
ファクトチェックもなされていない捏造ニュースを真に受けてどうするんだよ。
イスラエルによるパレスチナ人のジェノサイドはファクトチェック済みだぞ?

627:吾輩は名無しである
22/01/24 02:15:48.95 Sr+r5F3W.net
0829 考える名無しさん 2022/01/24 02:12:27
『終焉をめぐって』に収録された村上春樹論で、柄谷は
『羊をめぐる冒険』の「羊」と三島由紀夫を結びつけていたが
(世評でも三島の『夏子の冒険』の影響が指摘されているが)
三島の「三」の字とYUKIOのYを重ね合わせると「羊」になるのは偶然かよ?

628:吾輩は名無しである
22/01/26 16:31:00.27 tOuaOzd7.net
漱石の「行人」に出て来る主人公の名が柄谷行人だったっけ!?

629:吾輩は名無しである
22/05/06 21:23:51 s8KKHQ8r.net
大学時代、柄谷さんは神であった。ウィトゲンシュタインか柄谷か、てなもんだった。ウィトゲンシュタイン読んだことないけど。NHKのドラマ「安寿子の靴」見てたら、柄谷行人出てきてビックリした。「匂いガラス」だったかもしれない。どっちも唐十郎原作で。つくづく法政いけば良かったと思ったが、実際には、柄谷さんは哲学は教えてなくって、語学だったとか。まぁ、語学は記号学に通じるからアレだけど。でも、ドラマに出てた柄谷さんはカックイカッタ。今の人なら、誰なのかしら。東さん? 出来うることなら、哲学者って痩せてて欲しい。違うか。

630:吾輩は名無しである
22/06/07 23:22:23.59 cr7zbu0p.net
『力と交換様式』完成あげ

631:吾輩は名無しである
22/06/18 15:07:26.22 j5ltw3CO.net
[超自我の発生と共に、自我の内部にかなりの量の攻撃欲動が固着し、内界で自己破壊的に作用する。
この状況こそは、人類が文明発達の途上において、身に受ける健康上の危険の一つである。
攻撃性を抑制することは一般に不健康であり、病気を惹起するように(有害に)作用するからである。
人間は外界に解放することを妨害された攻撃性の変形を、自己自身に攻撃性を向け換えることによる自己破壊の形で表現する。】
(フロイト「精神分析概説」)
[フロイトは外部に向けられた攻撃性が自己に向かって内部に向け直されるものとして超自我を見るようになった]
(柄谷行人『世界史の構造』)
フロイト本人は、柄谷のようなテキトーなことは言っていない。

632:吾輩は名無しである
22/06/18 15:37:45.09 j5ltw3CO.net
柄谷行人によれば、カント的自由=サルトル的自由なのだが、
サルトル本人としては↓なのだ。
サルトル「真理と実存」
「カントのいう非時間的な自由が、ここで我々が考察している自己時間化する自由の代わ
りを務めることは絶対に不可能である。というのも、カント的な自由は現象的世界の外に留
まっているのであり、アプリオリな判断の純粋に総合的な作業は自分自身にとって見通せな
いものであり、みずからの根拠を自己自身の外に有しているからである」

633:吾輩は名無しである
22/06/18 15:48:07.96 j5ltw3CO.net
[柄谷がマルクスにはなかった「交換様式」の第一次性を強調するとき、一つのキーワードとなったのが、この「互酬交換」である。だが、マルクスがその土台=上部構造論において上部構造の相対的自律性を指摘していたように、必ずしも経済的次元が政治的次元を一義的に決定しているわけではない。したがって問題は、土台=上部構造論の近代資本制社会への限定的適用がマルクスの歴史貫通的方法論には明らかに反していることはひとまずおくとしても、そもそもそれが現実認識との関係でどこまで有効なのか、ということにある。】

634:吾輩は名無しである
22/06/18 15:49:16.81 j5ltw3CO.net

柄谷行人と「帝国」論の隘路 ―ウィットフォーゲルとマルクスの間で
石井知章

635:吾輩は名無しである
22/06/18 15:51:43.19 j5ltw3CO.net
〈唯物史観によれば,歴史における究極的な規定契機は現実的な生の生産と再生産である.
それ以上のことは,マルクスも私もかつて主張したためしがない.
しかるに,もし経済的契機が“唯一の”規定契機だというようにねじまげられてしまうと,
先の提題は無内容な空文句になってしまう.
経済的状態は土台ではあるが,上部構造のさまざまな契機が歴史的闘争の途上発展に影響を及ぼす.
(エンゲルス ブロッホあての書簡)。

636:吾輩は名無しである
22/06/19 18:44:35.57 o1fhkdKT.net
柄谷の著作の内、イソノミア、マルクス可能性の中心など、英訳されたものはdokumen.pubで無料で
読めるので、興味ある人は読んでみれば良い。
異様に読みやすいところが柄谷のライターとしての人気の秘密かもな。
読む人にもよるだろうが、英語として異様に読みやすい反面、安っぽいのかもww
イソノミアの場合は一つのセンテンスが平均で15ワードぐらいではないか?
超ダイジェスト版世界史という感じw
何だかんだ言っても、英語版にしろ、無料で読めるのは有難い。
村上春樹もどうせノーベル賞なんか無理なんだから、英語版を無料で読めるようにすれば、
好感度上がるぞ。

637:吾輩は名無しである
22/06/19 19:39:24.65 UJJtlsou.net
柄谷行人が一番評価している作家は坂口安吾
若い頃は何故言及しなかったのか?

638:吾輩は名無しである
22/06/19 20:03:35.05 o1fhkdKT.net
坂口は小林秀雄の批判者としては花田と双璧だから、柄谷の先輩の江藤淳に気に入られるためには
小林秀雄論を書くのが先で坂口論はずっと後回しだろ。
文壇的にはそう言われてるが、その通りだろ。
文壇の話は面白くないが、柄谷こそ文壇的な人だからしょうがないね。

639:吾輩は名無しである
22/06/19 21:50:23.86 fBvSc0Pw.net
「人々は実際に経済的にも平等であった」(「哲学の起源」25ページ)。
「イオニアの諸都市がどのようなものであったかを示す史料はほとんどない」(同42ページ)
「史料がない」にもかかわらず、「平等であった」と断言するといういつもながらの柄谷節。
本家のハンナ・アーレントの説を無視し、
イソノミアを経済的に平等な「理想社会」であるかのようにいう。
こちらも、毎度あり、のことである。
ちゃんと読むのは、どうやら時間の無駄のようである。

640:吾輩は名無しである
22/06/19 22:28:17.78 UJJtlsou.net
>>638
誤解されてるようだが、
安吾は小林秀雄を尊敬していた。
自分の門弟的な青年にも「僕よりも小林秀雄の書いたものを読み給え」と言ってた。
坂口安吾は実は死後10年以上文壇から黙殺されてた時期があったんだが、
この時期に「最近不当に閑却されている散文家」と再評価したのが江藤淳。
70年代から角川文庫で安吾ブーム

641:吾輩は名無しである
22/06/19 22:31:27.58 UJJtlsou.net
安吾ブームが起きて復活するんだが、
柄谷先生はまともに読み出したのが遅かっただけのような気もする。
文壇的な人なのかも知れないが。

642:吾輩は名無しである
22/06/20 10:12:55.77 UXEU7nlt.net
「フランス語の実力は東大仏文の小林秀雄より安吾の方が上だったろう」
とまで言ってたなw

643:吾輩は名無しである
22/06/20 14:24:17.95 GmW9I7ZW.net
蓮實重彦によると、小林秀雄はフランス語をろくに読めなかったということなのだが、
事実はどうなのか。

644:吾輩は名無しである
22/06/20 14:39:27.85 GmW9I7ZW.net
マルクーゼの「エロス的文明」では、
文明(ことに政治・経済的な支配の存続に役立つような労働力の維持・再生産)の成立にさいして、
「死の欲動」と「リビドー」の組織化があったとしていた。
「欲動」は、死の欲動の組織化としての破壊の禁止
これは供儀のお祭り事などをによるガス抜きを以てし、どうじに安定した氏族集団を形成するものだ。
生の欲動の組織化としてのその氏族集団内での乱交の禁止(近親相姦の禁止)による外婚制の成立。
これは両輪で、この説はフロイトの「トーテムとタブー」に於いて論じられていたことにも、
一応忠実だった。
柄谷行人の場合は、人間個体における死の欲動の内向=超自我の成立から、
何らの説明もなく、社会構成体の「文化」(文明)の成立にまで跳んでしまうのだ。

645:吾輩は名無しである
22/06/20 14:44:51.22 GmW9I7ZW.net
柄谷行人「交換様式論入門」
【それに関して、私はフロイトの理論を参照します。といっても、それは、彼
が『トーテムとタブー』で書いたこととは異なります。そこでは、彼は、未開
社会を「兄弟同盟」たらしめた原理を、兄弟による「原父殺し」から説明しよ
うとしました。しかし、「原父」は、ダーウィンがゴリラ社会などから想定した
仮説であり、また、国家の段階で成立した家父長制を太古に投射したものにす
ぎません。フロイトの仮説は、今日ではまったく否定されています。しかし、
私はフロイト自身が活用しなかった彼の理論にもとづいて、互酬交換の起源を
説明できると思います。それは「死の欲動」を導入した後期フロイトの理論で
す。
死の欲動とは、有機体(生命)が無機質に戻ろうとする欲動です。《生命実体
を保存しこれを次第に大きな単位へ統合しようとする欲動のほかに、それと対
立して、これらの単位を溶解させ、原初の無機的状態に連れ戻そうと努めるも
う一つの別の欲動が存在するにちがいない》(『文化の中の居心地悪さ』、フロイ
ト全集 20、岩波書店、p30)。私は、これは個人よりもむしろ社会構成体に関
してあてはまることだと思います。人類は遊動的であったとき、「無機的状態」
にあった。定住後に生じたのが、「有機的状態」です。そこに、不平等や葛藤が
発生する。
そのとき、「無機的状態」を取り戻そうとするのが死の欲動であり、それは先
ず攻撃性として外に向けられる。が、フロイト的にいえば、それが内に向けら
れるとき、超自我として自らの攻撃性を規制するものとなる。贈与の互酬交換
16
はそのようなものとしてあらわれた、といえます。人は贈与しなければならな
い、贈与を受け取らねばならない、贈与にお返ししなければならない。その場
合、贈与された物に付着した霊的なものが、人々を強制するように見えます。
しかし、Aの「力」が反復強迫的であるのは、それが定住によって失われた U
の回帰であるからだといってよいでしょう。それが、階級や国家の発生を阻止
する観念的な力として働いたのです。】

646:吾輩は名無しである
22/06/20 14:54:13.40 GmW9I7ZW.net
フロイトの「トーテムとタブー」でぼ「原父殺し」というのは、
原父に見立てたトーテム動物を殺して皆で食う、というそれ自体が、
同じトーテム動物の子孫であるような氏族集団を形成するお祭事、
そして、その氏族内での性交、近親相姦が禁止されることによる外婚制、
この「文明」の両輪の成り立ちの起源のお話なのだ。
柄谷行人の説は、かなりずれているようにしか思えない。
そして、文化人類学の本を読んだことがある人ならばわかるはずだが、
互酬交換のうちで最も重要なのは、女の交換だが、
それについて柄谷はほとんど触れない。
柄谷はマルセル・モースの説をかなり援用しているわけだが、
マリノフスキー、モース、レヴィ₌ストロースなどの「女の交換」についての学説は、
何やら無視しているようだ。

647:吾輩は名無しである
22/06/20 15:01:26.47 GmW9I7ZW.net
【有機体(生命)が無機質に戻ろうとする欲動】
【社会構成体の「有機的状態」が「無機的状態」を取り戻そうとするのが死の欲動】
柄谷はこのようにいう。
生命である人間と、社会構成体とを、
「有機体」「有機的状態」について、
「有機」という語が共通するというだけのことを根拠?に、
同じ扱い方をしているのだ。

648:吾輩は名無しである
22/06/20 15:04:04.51 GmW9I7ZW.net
×について
〇ということで

649:吾輩は名無しである
22/06/20 15:47:08.52 GmW9I7ZW.net
[インセスト禁忌はたんに禁止であるだけではない。それは「〜してはならぬ」とだけでなく、同時に「〜せよ」とも命じる。インセスト禁忌は、この禁忌の拡張された社会的表現である外婚と同様、一つの互酬規則なのである。人がみずからと他人に女を拒むとき、まさにそれによってこの女は供与される。(中略)すなわち、私がある女の使用をみずからに禁じ、その結果この女が別の男にとって処分権〔使用権〕の対象になる瞬間から、どこかに、ある女を権利放棄する男がおり、この権利放棄によってその女が私にとって処分権の対象になる。禁忌の内容は抑止することに尽きるのではない。禁忌が制定されるのは、直接的にか間接的にか、即座にか時間を置いてか、ただ交換を保証し基礎づけるためなのである。
(クロード・レヴィ₌ストロース著 福井和美訳『親族の基本構造』)

650:吾輩は名無しである
22/06/20 16:15:27.84 GmW9I7ZW.net
644の引用文で柄谷行人が述べていることは、
むかしふうの社会有機体論というほどの学問的な意味合いさえなく、
社会経済は生き物なんです!、とかいうような財界人などが言いそうなこととかわりない。

651:吾輩は名無しである
22/06/20 20:08:50.21 UXEU7nlt.net
>>643
かじった程度かな
フランス語は覚えること多すぎるし

652:吾輩は名無しである
22/06/20 21:48:37 Kq2M0VFO.net
思い出した、坂口安吾は神田のアテネ・フランセでフランス語を学んだが、
残って教員にならないかとまで言われた程の優等生だった。
ここの校長がコット先生という人だったが、
この人にフランス語を教わったのが東大の辰野隆。
辰野が東大の講義でヴァレリーを教えてると知ってコット先生は激怒したらしい。
「フランス人でもわからないのに」と。
その辰野に東大で教わったのが小林秀雄。
何となく関係性がわかるような気もする。

653:吾輩は名無しである
22/06/20 22:09:26.74 GmW9I7ZW.net
【「ある日、追放された兄弟は力をあわせて父親を殺害して食べてしまい、こうして父親の群れを滅ぼした。彼らはいっしょになって、単独では不可能だったことをあえて成しとげた。おそらくあたらしい武器の使用のような文化におけるある進歩が、彼らに優越感を与えたからだろう。これらの人喰い人種は当然のことながら彼らが殺したものを食べてしまった。この乱暴な原初の父親は、確かに、兄弟たち各人にとってうらやみ恐るべき模範だった。そこで彼らは、父親を食べることによって彼との同一化を成しとげ、それぞれ父親の強さの一部分を得た。トーテム饗宴は、たぶん人類最初の祭儀だろうが、この重大な……行為の……反復であり、記念なのである」。
 これが人類文化の最初の行為なのであるがこの記述のなかほどで著者は、「文化におけるある進歩」、「新しい武器の使用」について語っており、こうして、前文化的段階にある動物が文化的財産と道具をもっていたと想定している。どんな物質的文化財も、組織やモラルや宗教が同時に存在しなければありえない。まもなく私が示すように、これは単なるこじつけではなく、いまの問題の核心にかかわる点だ。われわれは、フロイトとジョーンズの理論が、それ自体が文化の存在を前提とするような過程によって文化の起源を説明しようとし、このために循環論法におち入っていることを示そう。彼らの理論に対する批判は、実際、文化過程とその生物学的基礎の分析そのものへわれわれを導くだろう。
(マリノフスキー著 阿部年晴・真崎義博訳「未開社会における性と抑圧」)

654:吾輩は名無しである
22/06/20 22:14:34.87 GmW9I7ZW.net
「文化におけるある進歩」、「新しい武器の使用」
柄谷説には、↑のような観点もどうやらない。
「原始的」な技術革新である武器になる道具の使用、その武器の集団による共同管理、
このような問題自体を避けているかんじだ。

655:吾輩は名無しである
22/06/20 22:17:10.79 GmW9I7ZW.net
なお、652の「未開社会における性と抑圧」でマリノフスキーが引用いるのは、
フロイトの「トーテムとタブー」である。

656:吾輩は名無しである
22/06/20 23:26:52.25 jrtbneey.net
>>643
語学は真面目な性格の人でないと上達しないw
蓮實や小林は要領の良さで生きて行くタイプw

657:吾輩は名無しである
22/06/20 23:30:42.10 jrtbneey.net
>>640
別に誤解してないが。文壇の色んな言い訳を真に受ける
おめでたい人がいるだけだ。

658:吾輩は名無しである
22/06/21 00:13:31.92 CxXdPvo7.net
小林が書いた坂口安吾全集の推薦文は感動するけどなあ

659:吾輩は名無しである
22/06/21 00:20:49.52 eb6MHq3G.net
フロイトの言う「新しい武器の使用」というのは、
現実の歴史に当てはめれば石器時代の話としてしかありえないだろうから、
ようするに石器を槍の穂先にするとか矢じりにするとかいうことだろう。
それはもともとは狩猟用の道具の発達ではないか。
すると、狩りの道具が発達して、たくさん獲物が取れるようになった、
つまり生産力が上がった、ということがあったとすれば、
フロイト説における「文明の成立」は、柄谷的には「遊動」の無機的状態から有機的状態への変化、
これは「生産力と生産関係の矛盾そして発展」に対応する上部構造の変化という
生産様式論の図式に当てはまることになる。
もしかして柄谷的「交換様式論」は出る幕ないことになりかねない。

660:吾輩は名無しである
22/06/21 00:21:53.90 eb6MHq3G.net
×「文明の成立」は
〇「文明の成立」

661:吾輩は名無しである
22/06/21 23:47:10.20 eb6MHq3G.net
【「人は通常、倫理的な要求が最初にあり、欲動の断念がその結果として生まれる考えがちである。しかしそれでは、倫理性の由来が不明なままである。実際にはその反対に進行するように思われる。最初の欲動の断念は、外部の力によって強制されたものであり、欲動の断念が初めて倫理性を生み出し、これが良心という形で表現され、欲動の断念をさらに求めるのである。(「マゾヒズムの経済論的問題」
『フロイト全集18』岩波書店)
フロイトのこの見方は、憲法九条が外部の力、すなわち占領軍の指令によって生まれたにもかかわらず、日本人の無意識に深く定着した過程を見事に説明するものです。先ず、外部の力による戦争(攻撃性)の断念があり、それが良心(超自我)を生み出し、さらにそれが戦争の断念をいっそう求めることになったのです。】
(柄谷行人「憲法の無意識」)

662:吾輩は名無しである
22/06/21 23:54:00.35 eb6MHq3G.net
↑の説によれば、集団が遊動から定住への移行するときにも、
何らかの欲望が断念されたことになる。
また、そのときには、最初の欲望を断念させるような外部の力による強制があったことになる。
しかし、「世界史の構造」では、そのような外力がどこから来たのか、
それについて何も書いていないのではないか。

663:吾輩は名無しである
22/06/22 00:06:02.88 P62nRF+L.net
661の訂正
×欲望
〇欲動

664:吾輩は名無しである
22/06/22 00:46:50.26 9kxar3cs.net
中世キリスト教や大乗仏教が飢餓対策として穀物生産を基盤とする定住社会を作っただけ
ようするに宗教権力が貧民救済として贈与的施しによる生産関係に編成しただけの話に過ぎない
この権威の失墜と世俗権力とペアになった啓蒙の時代になると
かつては恩寵としてあがめられていたものが抑圧原因と再規定され
その抑圧の外部(つまり自由)と可能性が各主体の心理面で捏造される
ロマン主義的美化とでもいいますか

665:吾輩は名無しである
22/06/28 15:30:33.22 9tI01udN.net
age

666:吾輩は名無しである
22/07/03 21:31:11.31 /3lXDt6B.net
『力と交換様式』完了したでー

667:吾輩は名無しである
22/07/04 08:08:33.60 6aWFGM6b.net
柄谷はイソノミアが最後の著作という触れ込みだったが、延命をはかるのは何処も同じかww
坂本龍一のマジの延命は良いとして。
小室哲哉「完全に同意しますw」

668:吾輩は名無しである
22/07/24 00:47:26.39 /+UyY6fq.net
age

669:↑
22/08/07 22:01:32.54 Ml6jICHe.net
ちょうど2/3だったんだね

670:吾輩は名無しである
22/08/09 19:37:34.22 Ucs0bvaF.net
[社会的凝集様式を定義・変形するときの基準は、単系が安定した出自規則であるのに対して、双系は土地権体系である。
・単系は人(個体)の身分が他のすべてを決定する、いわばそれが内部的な骨格になって社会を構成しているのに対し、
双系は土地所有規約の連繋が外部的骨格になり、個体はこの範囲内で、ある程度自由に自らの家族的・社会的身分を定義できる社会である。]
(レヴィ₌ストロース著福井和美訳「親族の基本構造」)
レヴィ₌ストロースのような考え方をすれば、
単系社会は厳格な出自系統をアイデンティティーの基礎にしていることから、
外婚制によって集団の連帯を形成しうる、ということになる。
しかし、柄谷が日本は双系制社会だったというのがただしければ、
それにおいては、(本来の意味の)外婚制が成り立たず、したがって、
集団同士がいわば認め合うことで集団間の連帯を成り立たすことになる。
そして、そのなかでは、ひかくてき自由に内婚制をとりうることになる。
集団同士の共認(認め合い)というのは、つまりは土地所有規約の連繋のような形をとらざるをえないだろう。
ようするにそれは、「山人」的な「遊動」とはとうていえない、
「常民」の「社稷」的なものだろう。

671:吾輩は名無しである
22/08/09 22:41:05.51 Ucs0bvaF.net
[ところが、父系や母系といった系列が意味をもたない親族制がある。それが双系制です。もともと遊動民のバンド社会では、母系も父系もない。その意味で、双系制には古い形態が残っていると思います。双系制ではむしろ、血縁関係がなくても構わない。つまり、養子でもいいし、年齢や性別も問わない。家に何らかの関係がある者は皆、先祖になる、というのが、柳田のいう固有信仰ですね]。
(柄谷行人「『想像ラジオ』と『遊動論』 いとうせいこうとの対談)

672:吾輩は名無しである
22/08/09 22:45:55.24 Ucs0bvaF.net
×柄谷が日本は双系制社会
〇柄谷が日本の互酬交換経済段階の社会は双系

673:吾輩は名無しである
22/08/09 22:56:47.53 Ucs0bvaF.net
×土地所有規約
〇土地占有規約

674:吾輩は名無しである
22/08/09 23:26:03.47 Ucs0bvaF.net
柄谷行人が「双系」といっているのは、
狭義の排他的親族集団ではない
共通の先祖をもつ系譜的つながりをもった広義の親族集団を構成するものとしての
「共系」のことだろう。

675:吾輩は名無しである
22/08/09 23:33:16.84 Ucs0bvaF.net
「双系は土地占有規約の連繋が外部的骨格になり、個体はこの範囲内で、
ある程度自由に自らの家族的・社会的身分を定義できる社会」
(「親族の基本構造」)
「遊動民」といっても、ある範囲内を巡回的に動いているようなものを想定しないと
(じっさいに観察された遊動民の社会は例外なくそうなのだそうだ)、
成り立たないだろう。

676:吾輩は名無しである
22/08/10 03:06:13.21 NSCYSJ70.net
ホモサピエンスの拡散というのは、
10万年くらい前にアフリカ大陸を出てからベーリング海に至るまで、
8万5千年くらいかかっているとされる。
「遊動民」(または「原遊動民」)というのは、
このように、ほとんど動かないのである。

677:吾輩は名無しである
22/08/10 20:04:44.63 NSCYSJ70.net
674
×成り立たないだろう。
〇柄谷の説は成り立たないだろう。

678:吾輩は名無しである
22/08/11 07:16:28.26 VDdDm4MA.net
>>674
人類学の金関丈夫が58年前に「箸、櫛、つるぎ」で、j.M.Van der Kroefのdual system双分制社会を紹介したのと似てるような。
ロシア・フォルマリズムのシュクロフスキーが関心を持ってたのも、柄谷と同じく、双分制やノマディズムであり、柄谷は構造主義
の前段階のロシアフォルマリズムへの遡及を試みてるような。青土社の仕掛ける圏論ブームもあるかもな。
柄谷も蓮實もジタバタし過ぎだろ。

679:吾輩は名無しである
22/08/11 17:27:01.98 b4HJ9Vvr.net
やはり柳田国男も「先祖の話」では、山の神と田の神は同じものであった
と説いているようだ。
柄谷行人によれば、焼き畑などやっているような山地民は、
遊動民である「山人」ではない。
(なお、柄谷によれば、中石器時代人、縄文人も「山人」ではない)
つまり、山地民はいうなれば「半常民」であって、
そして柳田が言うように、その山の神は、里の者たちの田の神と同じものあるのだから、
日本の双系社会の「固有信仰」(柳田)というのは、
けっきょく柄谷のいう「有機的な社会構成体」であるところの
定住民的(半定住民を含む)な集団の土地規約的連携
によって成り立つ社会にしかなかったのではないかと思われるのである。

680:吾輩は名無しである
22/08/11 18:00:47.87 b4HJ9Vvr.net
×土地規約的
〇土地占有規約的(コモンズ的利用のための規約をおおく含む)

681:吾輩は名無しである
22/08/11 20:05:34.32 b4HJ9Vvr.net
ピエール・クラストルが調査した南米の未開社会は常に戦争をしていたということだ。
それらの社会は、戦争によって成り立っており、
どうじに、戦争によって、権力を分散させ、強権的な国家的な組織の発生を阻んでいる、
ということである。
「原遊動」の社会というものがあったとすれば、
それは柄谷行人がいうような平和なユートピアではなく、クラストルがいうような
「戦争機械」の構成する社会だったのではないか。
わたしにはそのように思われる。

682:吾輩は名無しである
22/08/11 20:07:58.19 b4HJ9Vvr.net
[現在のところ歴史上で最も古い戦争の跡とされているのが、スーダンのヌビア砂漠にある「ジャバル= サハバ117 遺跡」です。ここから見つかった約1 万5,000 年前の旧石器人骨は武器で殺傷されたもので、しかもその数はおびただしいものでした。穀物の生産も家畜の飼育もまだ始まっていない旧石器時代に戦争の可能性が示されたことは、余剰生産物がもたらす富の偏在と分配を戦争の原因と考える従来の戦争史観に対する大きな反証でした。]
(高橋龍三郎「人類初の戦争とは?」早稲田ウィークリー)

683:吾輩は名無しである
22/08/11 20:14:00.12 b4HJ9Vvr.net
柄谷行人にしても、定住によって生じる「余剰生産物がもたらす富の偏在」
これを戦争の原因だと言っている。

684:吾輩は名無しである
22/08/12 00:54:53.65 53WUxKq9.net
「農本主義という世界」の著者綱澤満昭によれば、
柳田国男は権藤成卿の「社稷思想」にアナーキーな
国家の支配から脱するためのアイデアみていたということだ。
柄谷行人は、柳田は最後まで、その(遊動的な)「山人論」を捨てていなかった、
という通説に反することを
いつものように文献的な証拠を一つも示さずに断言していた。
しかし、網澤氏はその逆に、柳田は社稷を祀る(定住的な)常民のほうに、
いうなれば望みをかけていた、というのである。

685:吾輩は名無しである
22/08/12 05:49:11.01 9iC2bQ3x.net
>>679
>>柄谷行人によれば、焼き畑などやっているような山地民は、
遊動民である「山人」ではない。
焼畑民の円環的遊動は遊動の普通のパターンだと思うけど。
直線的に長距離を移動した例など、石器時代のデニソバ人ぐらいだろ。
柳田が山の神と田の神は同じとしたのは、日本民族単一起源説の強化のための
敢えての嘘こじつけではないか?
宮本常一は漁民と農民の家屋の線的、グリッド的の形状の違いに注目したが。
漁民と焼畑民のアナロジーもある。

686:吾輩は名無しである
22/08/14 13:57:31.93 NBhMKp8d.net
[国家・宗教・芸術などの「上部構造」が、経済的下部構造に規定されることは確かですが、むしろ逆に、それが経済的下部構造に影響を及ぼすことがある。それを最初に指摘したのは、マックス・ウェーバーです]
(柄谷行人「交換様式と『マルクスその可能性の中心』)

687:吾輩は名無しである
22/08/14 14:12:10.71 NBhMKp8d.net
エンゲルス ブロッホへ宛ての手紙
〈唯物史観によれば,歴史における究極的な規定契機は現実的な生の生産と再生産である.それ以上のことは、マルクスも私もかつて主張したためしがない。
しかるに、もし経済的契機が“唯一の”規定契機だというようにねじまげられてしまうと、先の提題は無内容な空文句になってしまう。
経済的状態は土台ではあるが、上部構造のさまざまな契機が歴史的闘争の途上発展に影響を及ぼす。]
エンゲルス シュタルケンブルク宛ての手紙
[政治的・法的・哲学的・宗教的・文学的・芸術的等々の発展は、経済的発展に基づいている。
しかし、これらの発展はみな、相互にも、経済的土台に対しても、反作用を及ぼす。
経済状態が原因で、それだけが能動的で、他のものはみな受動的な結果に過ぎないと言うのではない。
究極的において常に自己を貫徹する経済的必然性の基礎の上に交互作用が行われるのである。
(中略)あちこちで安易なやり方でそう考えたがっているように、経済状態が自動的に作用するのではなく、
人間が自分で歴史を作るのだが、ただ彼らを制約している既存の環境の中で、有り合わせのものとして見いだされる事実的諸関係に基づいて、
それを作るのである。そして、この事実的諸関係のうちでは、経済関係が、例えどれほど他の政治的及びイデオロギー的諸関係の影響を受けようとも、
究極において決定的な関係で有って、全体を貫く赤い糸になっており、この糸を辿ることによってのみ万事を理解できるのである]

688:吾輩は名無しである
22/08/14 14:18:17.24 NBhMKp8d.net
「最初に指摘したのは、マックス・ウェーバー」(柄谷)
などということはぜんぜんなく、
マルクス・エンゲルスにしても、経済的契機を「唯一の”規定契機」などとはいっていなかった。
マルクスを「その可能性の中心」で読むことを主張してきた人が、
なにゆえこういう俗論をことさら強調するのか、それがふしぎである。

689:吾輩は名無しである
22/08/14 15:36:14.37 NBhMKp8d.net
マルセル・モースは、互酬的または循環的な交換について、
それはいわば霊的な力に強いられることによるものとしていた。
レヴィ₌ストロースはその考え方を批判して、
互酬的交換をおこなわせるのは、連帯を維持する無意識的な構造であるとした。
レヴィ₌ストロースは、イトコ婚の例をあげて、
あるリネージから別のリネージへと女が交換されていく循環的な
交換が、安定した集団間の連帯を生み出すとした。
柄谷行人はあるころから、「霊的な力」=無意識の構造、というふうにごっちゃにしてしまい、
しかもそのうえで、最も重要な女の交換に関しては何も語らないという
奇妙なことをやっている。
女の交換に関して何も語らないという現在の柄谷の態度は、
今や文壇で猛威を振るうフェミニズムに媚びているためだろうか。
女の交換に関して

690:吾輩は名無しである
22/08/14 15:38:22.70 NBhMKp8d.net
×女の交換に関して
〇女の交換に関して
 ふれずに「互酬交換」について語ることはできないと思う。

691:吾輩は名無しである
22/08/14 16:05:34.44 NBhMKp8d.net
wiki
リネージ(英語: lineage, [ˈlɪniɪdʒ])は、「血統」を意味する学術用語で、文化人類学、民俗学、歴史学などの分野で用いられる。通常は明確に認識された系譜関係に基づき、共通の祖先から辿られる出自を同じくする親族集団あるいは社会集団を指し、呼称する。通常、出自は単系で辿られるため、父系の場合は父系リネージ、母系の場合は母系リネージと呼ぶ[1]。祖先崇拝を行う民族集団においては成員に死んだ祖先を含める場合もある。
リネージは単に集団の成員権を伝えるだけでなく称号や財産、義務や責務を伝え、対外的には政治的・宗教的単位として機能する。また、外婚の単位として他のリネージとの恒久的な通婚関係を築く場合もある。このような関係をアライアンス (alliance) と呼ぶ。
大きなものでは系譜の深度に応じた位階秩序が設けられたりするため、ラメージ (ramage) と混同される場合があるが、ラメージの父系・母系の系譜は選択的な出自に基づく集団であるという点でリネージと大きく内容が異なっている。

692:吾輩は名無しである
22/08/14 16:07:17.76 NBhMKp8d.net
柄谷行人の「双系社会」論には、
リネージとラメージとの混同があるように思われる。

693:吾輩は名無しである
22/08/14 17:25:40.78 NBhMKp8d.net
たとえば、開発によって、森や河川のありさまがかわってしまい
先住民であるような少数民族などが、
狩猟採集生活を捨てざるを得ないようなケースがある。
しかし、そういう場合でも、問題解決の方策というのは、
たいてい土地制度を考慮することを基本にしている。
柄谷行人の考え方では、狩猟採集民が、土地権を梃子にして、
国家と資本による開発に抗する、という方向性はでてきにくいだろう。
後期の柳田国男の場合は、その点で柄谷とは違う。
柄谷行人は、ようはイデオローグだから、わざとそう言う説を唱えていると思う。
例えば中国政府のような開発独裁政権が少数民族を排除して開発を推し進める際には、便利な考え方だからだ。

694:吾輩は名無しである
22/08/14 17:35:01.44 NBhMKp8d.net
中国共産党にとって耳の痛い話をするような知識人は、
中国の大学には呼ばれません。これははっきりしている。
ちなみに、わたしの伯父も、たびたび中国の大学に呼ばれて講義をしたりしていたが、
あちらが耳の痛い思いをするようなことは、
ぜったいに口が裂けてもいわないタイプであった。
親族としては、温厚で本当に良い人だったが、
学者としては何とも評価のしようのない人だった。

695:吾輩は名無しである
22/08/15 08:13:48.27 80J31pVV.net
柄谷が晩年なら蓮實は既に死んでなきゃならない。
柄谷も晩年を信者にひっそりと見守られるような玉じゃない。

696:吾輩は名無しである
22/08/15 12:13:36.91 SjGUFJg+.net
「人間社会では一人の男は女を別の男から受け取るしかなく、男は別の男に女を娘または姉妹というかたちで譲渡するのである。(…) 親族は静態的な現象ではない。それが存在する唯一の理由は親族が存続することである。われわれは人種を継続させる欲望について話しているのではない。そうではなくて、われわれが語っているのは、ほとんどの親族体系において、任意のある世代において女を譲り渡したものと女を受け取ったものの間に発生した始原の不均衡は、後続する世代において行われる反対給付 (contre-prestation) によって相殺されるしかないという事実である。」(Ibid.,p/57)
(レヴィ=ストロース「親族の基本構造」)

697:吾輩は名無しである
22/08/15 13:23:31.41 Jb6WYQVF.net
>>696
日本書紀などを読むと、古代の日本では女が主導する母系制に思えるけどね。
レヴィ=ストロースもいい加減だよなw

698:吾輩は名無しである
22/08/15 13:25:35.34 SjGUFJg+.net
上のような考え方をセクシズムであるというのは、
私は間違いだと思う。
フェミニズム人類学などには、
狩猟採集民が摂取する食物の7割くらいは、
狩猟ではなく、採集によって獲得されたもので、
その採集労働の担い手は、おもに女性だという有力な説がある。
このような考え方を軽視する(というよりも、狩猟のほうばかりに目を向けて
そういうことに気づきもしない)のを、むしろセクシズムというべきだろう。
そして、採集生活というものは、
684の方が言う「円環的遊動は遊動の普通のパターン」
換言すれば、季節ごとに定まった範囲内を巡る、こういうものである。

699:吾輩は名無しである
22/08/15 18:57:08.26 SjGUFJg+.net
レヴィ=ストロースの70年来の謎を進化シミュレーションで解明
- 文化人類学の基礎「親族の構造」を数理モデルで生成 -
研究成果
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部
掲載日:2020年1月21日
多くの人間社会において社会関係は血縁関係によって決まっていて、文化的に同一の集団内では近親者でなくともインセスト・タブーによって婚姻が禁じられている。また集団間の婚姻・親子関係の総体を親族構造と呼び、特に二つの集団間で結婚する限定交換、三つ以上の集団間で一方向の女性の流れがある全面交換などが見出された。しかし、それらの多様な親族構造がいかにして生起するかは明らかでなかった。東京大学大学院総合文化研究科の板尾健司大学院生と金子邦彦教授は、計算機上で原始社会のモデルを用いて親族構造の進化を議論した。婚姻が集団間の協力を促しつつ婚姻上のライバルとの競争をもたらすことを考慮し、社会の時間発展のシミュレーションを行った。その結果、文化人類学者たちが発見した婚姻規則や多様な親族構造がパラメータに依存して自発的に生成することを示し、現実の民族誌的知見と対応して親族構造の分布が説明されうることを明らかにした。本研究成果は計算機を用いて人間社会の普遍的な構造を論じ、人類学の理論研究の新たな方法として普遍人類学の展望を示すものである。なお、本研究は新学術領域研究「進化の制約と方向性」(17H06386)のもとで行われた。

700:吾輩は名無しである
22/08/15 21:18:03.01 UAHN7Rxx.net
花田清輝って柄谷系の顔だったな

701:吾輩は名無しである
22/08/16 00:41:48.14 4aF3hB8f.net
700get
花田十輝というアニメ脚本家がいて
清輝の孫
『よりもい』こと『宇宙よりも遠い場所』が代表作。
確か柄谷が教鞭をとった法政大学の出身じゃ?

702:吾輩は名無しである
22/08/16 00:49:39.11 4aF3hB8f.net
吉本の娘が、少女漫画家や少女漫画家的な小説の大家に。
花田の息子が、アニメ脚本の大家に。
柄谷の息子は、エロゲー・クリエイターくらいにはならんと
釣り合い取れんな

703:吾輩は名無しである
22/08/16 08:56:50.45 6ZktJYFD.net
>>699
東大でこんな研究してたのか。
世界大学ランキングが下がる一方なのもわかるな。

704:吾輩は名無しである
22/08/16 13:54:09.05 mUSXnfl+.net
[たとえば、親族形態も、娘ないし息子を他の共同体に贈与し、そのお返しを受
け取るという互酬交換によって形成される。この意味で、氏族的な社会構成体
を形成するのは、広い意味での交換であり、それこそ経済的ベースなのです。]
(柄谷行人「交換様式論入門」)
外婚制に関して柄谷行人はこのくらいしか語っていない。
柄谷は、双系が基本だとしながら、こういうときだけは、
単系出自集団の外婚制について語っている。
また、互酬交換のフェティシズム的(神話的)観点しかなく、
婚姻制度の機能的な面(これは生産・再生産にかかわる)については、
まるで念頭にないかのようである。
なによりも、さかんにフロイトの説を援用しているにもかかわらず、
近親相姦の禁止については、(おそらくわざとだろう)まったく無視しているのだ。

705:吾輩は名無しである
22/08/16 18:52:50.81 mUSXnfl+.net
信田敏弘「親族システムの理念と実践」
「東南アジアでは,単系制(父系,母系)から非単系制(選系,双系など)まで,あ
らゆるタイプの親族システムが存在するものの,双系制やそれに近い制度が優越して
いるとされている。単系出自理論の観点からすれば,双系制は出自集団を形成しない
親族システムとされる(前田 1989: 41–44)。別の言い方をすれば,双系制は出自集団
を形成しない親族システムを一括しているという意味で,いわゆる残余のカテゴリー
と考えられている。この点を強調すると,前田が指摘するように,ある社会を双系社
会と規定するのは実は何も説明していないことになる。そこで,東南アジアの親族研
究では,双系制における組織原理を説明するために,
「屋敷地共住集団」「家族圏」「キンドレッド」などの概念が提示されたのである。]

706:吾輩は名無しである
22/08/16 18:58:25.37 mUSXnfl+.net
×信田敏弘「親族システムの理念と実践」
〇信田敏宏「親族システムの理念と実践 : マレーシア,オラン. ・アスリ社会の母系制」国立民族学博物館研究報告.

707:吾輩は名無しである
22/08/16 20:24:31.51 mUSXnfl+.net
×互酬交換のフェティシズム的(神話的)
〇互酬交換のフェティシズム性(神話性)に関する

708:吾輩は名無しである
22/08/17 16:12:21.31 HE+uQnFe.net
マルセル・モースは、互酬の行為は、建前は任意に行われるが、
事実上は義務的に行われる、としている。
レヴィ=ストロースはもっとはっきり、それに関して給付と反対給付という言葉をつかっている。
ドゥルーズ=ガタリは、さらにはっきりと債権債務関係だといっており、
それゆえモースよりも二ーチェ(「道徳の系譜」)のほうが核心をとらえていたといっていた。
柄谷行人にしても、この点は、モースとおなじく、
贈与された側は、「霊的な力」(モースの言う「ハウ」にあたるもの)
によって返礼を強いられる、としていたが、
しかし、モースやレヴィ=ストロースが、返礼・反対給付の義務を怠るようないわば債務不履行が
闘争・紛争を起こす引き金だとしているのにたいし(ドゥルーズ=ガタリは、そもそもクラストルに由来する「戦争機械」による闘争状態が、
常態だという考え方だろう)
柄谷のほうは、互酬交換が成り立たなかったような(霊的な力が働かなかったような?)ケースについては
何も言わない(あるいは、意図的にふれない)ようなのである。

709:吾輩は名無しである
[ここ壊れてます] .net
>>708
戦争というのは、どちらかあるいは双方の、その地域の支配者の利益拡大を図ることが目的だから、互酬とか債務不履行とかなんの関係もないのに。

710:吾輩は名無しである
22/08/18 13:08:20.00 wnfRjdHb.net
暴力の考古学―未開社会における戦争(ピエール・クラストル)
「クラストルの戦争論の理解をめざして 戦士に抗する社会―服従を拒否する社会における死と威光の交換」
(毬藻充 訳者あとがき)
つまり、戦争をすることで結合している社会構成体が存在する、ということです。
わたしとしては、「原遊動」の社会(現実にあったとすれば旧石器時代のことになる)というのは、
柄谷行人がいうような平和なものではなく、
クラストルのいうような戦争(といってもせいぜい数十人くらいの争いであろうが)ばかりしていた社会だと思う。
下のようなことは、おそらくたくさんあっただっただろう。
[現在のところ歴史上で最も古い戦争の跡とされているのが、スーダンのヌビア砂漠にある「ジャバル= サハバ117 遺跡」です。ここから見つかった約1 万5,000 年前の旧石器人骨は武器で殺傷されたもので、しかもその数はおびただしいものでした。穀物の生産も家畜の飼育もまだ始まっていない旧石器時代に戦争の可能性が示されたことは、余剰生産物がもたらす富の偏在と分配を戦争の原因と考える従来の戦争史観に対する大きな反証でした。]
(高橋龍三郎「人類初の戦争とは?」早稲田ウィークリー)

711:吾輩は名無しである
22/08/18 13:09:17.81 wnfRjdHb.net
×あっただっただろう
〇あっただろう

712:吾輩は名無しである
22/08/18 13:26:10.73 wnfRjdHb.net
ちなみに、クラストルの「未開社会」における各集団は、
未分化(平等)な社会なのだが、しかしそれぞれ「領土」はもっている。
もちろん、その「領土」は、ドゥルーズ=ガタリが
「原始土地機械」(「アンチ・オイディプス」)というふうに呼んだようなもので、
いま私たちが領土と呼んでいるようなものとはちがうかたちでの
所有ないし占有の仕方していていたものだろう。

713:吾輩は名無しである
22/08/18 13:32:14.15 wnfRjdHb.net
[社会的凝集様式を定義・変形するときの基準は、単系が安定した出自規則であるのに対して、双系は土地権体系である。
単系は人(個体)の身分が他のすべてを決定する、いわばそれが内部的な骨格になって社会を構成しているのに対し、
双系は土地所有規約の連繋が外部的骨格になり、個体はこの範囲内で、ある程度自由に自らの家族的・社会的身分を定義できる社会である。]
(レヴィ₌ストロース著福井和美訳「親族の基本構造」)
レヴィ=ストロースによれば、双系社会は、土地所有規約も連携によって成り立っており、
クラストルは、その種の考え方を引き継いでいるのだと思う。
しかし、柄谷行人のいう「双系社会」というのは、
いったいどういうものなのか、ぜんぜんわからない。
いつものように、口からでまかせ、ということで、それをわかろうとするのが、
どうかしているのかもしれないけれど。

714:吾輩は名無しである
22/08/18 13:32:52.29 wnfRjdHb.net
×土地所有規約も連携
〇土地所有規約の連携

715:吾輩は名無しである
22/08/18 14:38:08.89 wnfRjdHb.net
何度も書いたように、柄谷行人は、中石器時代人、縄文人も「山人」ではないといっている。
すると、日本において「山人」の時代があったとすれば、
それが旧石器時代のことである。
旧石器時代の日本の全土の人口は、3千人くらいだっただろうといわれている。
これでは、たとえ戦争をしたくても相手がいない、ということになりそうである。
また、日本は国土の大半が酸性の土壌で、
旧石器時代の人骨はきわめて残りにくい。
そういうわけで、旧石器時代の「山人」が戦争をしていたという証拠は、まずでてこない。
だから、おそらく反証されえないので、「山人」の時代は、平和だった、という幻想をもっていたい人は
ずっともっていればよい。

716:吾輩は名無しである
22/08/18 14:41:36.43 wnfRjdHb.net
711訂正
×未分化(平等)な社会なのだが
〇未分化(平等)な社会を構成してるものだが

717:吾輩は名無しである
22/08/18 14:45:07.00 wnfRjdHb.net
714訂正
×3千人くらい
〇最大のときで3千人くらい

718:吾輩は名無しである
22/08/18 16:12:36.65 wnfRjdHb.net
[未開社会において、互酬交換が社会構成体を形成する原理であったことは疑
いがありません。しかし、それは最初からあったのではない。人類が狩猟採集
遊動民であった段階では、B・C だけでなく、Aも存在しなかった。そこでは、
生産物は均等に分配されたと見てよいでしょう。遊動しているため、蓄積する
ことができないからです。遊動的バンドは、狩猟のために必要な規模以上には
大きくならず、また小さくもならなかった。集団の成員を縛る拘束もなかった。
他の集団と出会ったときも、簡単な交換をしただろうが、戦争にはならなかっ
た。このような状態を、私は原遊動性 U と名づけます。]
(柄谷行人「交換様式論入門」)
狩猟採集遊動民には、互酬交換もなかった、といいながら、そのすぐ後には、
[たとえば、親族形態も、娘ないし息子を他の共同体に贈与し、そのお返しを受
け取るという互酬交換によって形成される]
(柄谷行人「交換様式論入門」)
しかし、「親族形態も(中略)互酬交換によって形成される」という。
すると、柄谷行人のいう「狩猟採集遊動民」のバンドというのは、
一体どうやって形成されるのか。
もしかして、昔々の原始乱婚制説でもとっているのだろうか。


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