佐藤大輔 100 at ARMY
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725:名無し三等兵
17/08/14 13:55:40.83 /WzOBR9d.net
>>699>>701>>702
三菱「土星」発動機の命名に関しては、そもそもRSBC世界における富嶽の元となった原計画にまでさかのぼる。
軍の要求に対して三菱と中島がまさに泥仕合というべく受注合戦を繰り広げ、互いに4発大型陸攻の仕様書を提出、
軍内部からのリークに応じてより煮詰めた仕様書を提出していたうちは良かったが、しまいに三菱の接待攻勢で
中島の優位が揺らぎ始めた。
そこで一計を案じたのが中島知久平で、WWII中東戦線に出撃した海軍中攻隊の一式陸攻が大損害を出している件を
国会でリークして、三菱は欠陥機を海軍に売りつけているとスキャンダルになった。
これによって一式陸攻の改良に追われた三菱設計陣が新型四発陸攻どころで無くなったのを見計らい、中島知久平は
画期的な六発超大型陸上攻撃機案を提示する。
その荒唐無稽とも言える計画は海軍の担当者すらも半ば呆れ果てるほどであったが、それはそれで実は問題無かった。
既にすったもんだしている間にWWIIは終わりが近づいており、新型機の開発は平時に時間をかけてじっくりやれると
判断されたから。
こうして動き出した試製「富嶽」計画は、現実的な性能を追い求めた結果、仕様書よりデチューンしながらも信頼性を高めた
発動機の長時間運転試験完了をもって、中島知久平により三菱への最終的な勝利宣言が出された。
すなわち、発動機の名称は従来三菱が使っていた星の名前、「土星」と命名されたのである。
機体の仕上げはまだまだであったが、エンジンさえどうにかなれば後は何とかなるものなので、「富嶽」の完成は約束
されたようなものだった。
ただしこの逸話にはさらに後日譚があり、中島が富嶽の高性能版「富嶽改」の開発を命じられる一方、三菱には統合航空軍の
新機種である戦略爆撃機「飛鳥」の開発が命じられていたのだ。
期待の新機種にかける三菱の意気込みは、「土星」の恨みもあって凄まじく、「飛鳥」完成への原動力となっていく。


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