【大鷲】太陽戦隊サン ..
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393:どこの誰かは知らないけれど
10/03/28 01:43:21 8+I3sHVw
四つん這いになって懸命にプリントを掻き集めていた女の子が、僕に気付いて振り返った。
そして、めくれ上がったスカートに気付くやとっさに裾を直して、その場に座り込んでしまった。
恥ずかしさからか、頬を赤らめている。
 ちょっと気まずい雰囲気。どうあやまろうか……僕は戸惑ってしまった。
 と、なんと彼女が先にこう言ってきたのだ。
「ご、ごめんなさい。私がぼーっとしてたから……」
 彼女は心底すまなさそうに僕に頭を下げると、再び―今度はしゃがんで―プリントを拾い集める。
 ―そんな、悪いのは僕なのに……。
 でも、とりあえず手早く自分の周りのプリントを集めて彼女に手渡した。それから一言、
「ごめんッ!」
 そう言うと、僕はヤキソバパンが売ってる購買部に向かって再び走り出した。



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