後味の悪い話 その12 ..
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753:BASARA 2/2
11/03/05 16:25:42.25 CEeuT9Oo0
その後、桃井は穂積を地下牢に呼び寄せる。
薄汚い囚人達の慰み者になっている、爛れ顔の女を指差し
「おまえは、あの醜女を知っているか」と息子に尋ねる。
彼は女囚への残酷な仕打ちに正視ができず、すぐさま顔を背け
「私はあのような女など知りません」と父に告げる。
囚人に輪姦されながらも、恋人が傍に居ると知った廉子は
朦朧とした意識のまま、笑顔で穂積に呼びかけた。
その瞬間、ようやく穂積は廉子が拷問を受けているのだと知り、半狂乱となる。
代わりの女を用意すると告げる桃井に対し、穂積は父親への
失望の念を露わにし、これからは廉子と共に生きることを告げる。
息子を見限った桃井は、どうせ剣も握れぬなら必要はないと
臣下に息子の両腕を折らせる。

広場で火あぶりの公開処刑が始まった。
半裸の廉子を磔にし、民衆に石を投げかけるよう強制する。
あまりにも惨い仕打ちに民衆は涙するが、圧政に怯え切っているため、やむなく石を投げる。
更紗は仲間と共に巨大な木馬に潜み、廉子の救出へと向かう。
突然の襲撃に広場が混乱するさなか、両腕を失った穂積が廉子の元へと歩み寄る。
両腕を潰され筆を持てなくなった彼は、口に咥えた筆で
廉子の足元に聖なる結界の絵を描く。
これこそが、戦いを嫌う自分自身の在り方だと示したのだ。
見限られたのは自分であったのだと悟った桃井は、火薬の点火を指示する。
その間、苦戦を強いられていた更紗たちだったが、寸での所で穂積と廉子を救い出し
一度、宮殿へと匿う。
何としてでもタタラと穂積の息の根を止めたい桜井は、手当たり次第に建物を爆破した。
住民達の避難を促すために、廉子たちは宮殿の外に出て町に向かう。
降り注ぐ瓦礫から子供を守るために身を挺した廉子は、その身代わりとなって死亡した。


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