【食】横行する「トク ..
2:守礼之民φ ★
11/08/01 23:47:55.78 0
産官学のトライアングル
問題はもちろん花王だけではない。現在、「体脂肪と中性脂肪上昇を抑える」唯一の食用油である「ヘルシーリセッタ」
(日清オイリオ)はその安全性の根拠となった実験で、「四週間後に血清脂質、ケトン体、体脂肪に関して有意差がなく」
通常の植物油と同じだと結論づけている。
にもかかわらず、「効果」については別の論文で、BMIが二四・六前後
(標準は二二)の被験者で四〜十二週後に脂肪低減効果が出たとしている。
なぜこのようなことが横行するのか。そのカギの一つとなる公益財団法人がある。七百社以上の食品メーカーなどが加入する
「日本健康・栄養食品協会」だ。定款にも謳っているが、トクホを広めるための窓口となる利害関係者集団だ。案の定、常務理事は
厚生労働省からの天下りが座っている。〇九年の消費者庁発足を契機に、トクホの所管は厚労省から移ったが、縄張りには変化がない。
この協会の問題点は「健康・栄養食品研究」という学術誌の編集・発行だ。トクホの申請には学術誌での発表が求められる。
つまり、「自作自演」のようなこの雑誌でも可能だ。もちろん、他の学術誌に投稿されるものもあるが、食品メーカーが加入する
団体でこうした雑誌を出していること自体が疑念を呼ぶ。ここで産官学が手を結ぶのだ。
臨床試験を請け負う総合医科学研究所(総医研)という企業がある。ここはトクホの臨床試験を得意とし、「七割前後」(日本経済新聞)
ともいわれたシェアを武器に〇三年に上場(現・総医研ホールディングス)を果たしている。手元に、その時期の「新株式発行並びに
株式売出届出目論見書」という文書がある。創業者を筆頭とする株主には、何人もの学者が並ぶ。食品の効果を科学的に分析すべき
学者が利害関係者になっていたのだ。ここでも産学は密接な関係にあることが分かる。
前出の鈴木氏はこう語る。
「怪しい食品は枚挙に暇がない。現行制度はあまりにいい加減だ」
トクホの申請に必要なことは、実験手法が科学的であることだけだ。
効能については、誰にでも確認できる普遍的なものは求められていない。
その部分を巧みに「隠蔽」しながら、さも「誰にでも効く」かのような広告を垂れ流し、
消費者に通常の食品よりも割高な商品を売りつけているのだ。
せめて明らかに「誇大」な広告の表現には規制を加えなければならないが、
産官学トライアングルにそれを期待するのは難しい。
消費者は、安易な商品に乗せられないことしか自衛の手段はない。
医薬品ではない食品を、ただ食べて健康になれる。
こんなことを信じているのは日本人だけだ。
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